元スレ男「一人で喫茶店ってのになんか憧れるんだよな……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
302 = 269 :
なんかすまんかった
304 = 1 :
少女「そんな話聞いたら、好きなんて言えるわけないでしょ。そういう意味でのずるい、だよ」
店主「あ、なるほどね」
少女「私も同意見だよ。お客さんが求めてることをするのが店員なら、私達は間違ったことしようとしてる」
店主「おー、店員の鏡だね」
少女「でも店員だってたまにミスするよね」
店主「どっちなのさ!?」
少女「とにかく、スッキリした。言わないのがむず痒かったから。そういうことだったんだね」
店主「そうさ。人の居場所を作るって、大変だよ。こういう店を開いて、初めて気づいた。
皆が居心地良いのと、私一人が気持ち良いの、どっちとるかなんて、一目瞭然だろ?」
少女「なんか、余裕がムカつく」
店主「大人になると余裕が出てくるもんなのさ」フフン
少女「ムカつく」
店主「」フフン
少女「ムカつく」
305 = 272 :
ほ
307 = 115 :
ほ
309 = 1 :
ーーーーーー
ーーー
ー
カランコロンカラン
男「どうも」
店主「お、来たか。ちょっときついお知らせがあるよ」
男「えっ!?な、なんですか!?来て早々!?」
店主「ま、テーブルの上見りゃわかるさ」
男「……ん?」
男(うわぁ……大量のシチューが待ち構えてる……)
店主「あっはは!その顔!だよな!昨日の夜もその前の日の夜もシチューって言ってたのに、
少女のやつ男がシチュー好きって言うもんだからさ」
男「が、がんばります……!」
青年「がんばりたまえ。僕は見ているだけだけどね」
男「はい……」
311 = 61 :
俺はシチュー大好きだぜ
312 = 1 :
少女「どうぞ。お代わりは何杯でもあるので」
男「い、いただきまーす……」ハフッハフッ
男(……ん? う、うまっ!!)
男「お、おいしい!!おいしいですこれ!!」ハフッ!!ハフッ!!
店主「昨日の仕込み、これだからな」
少女「冷まして熱してを繰り返してたから、味はよく染み込んでるはず」
男「お代わりお願いします」
青年「はやっ!!」
カランコロンカラン
老人「なんじゃ、騒がしい」
幼女「やっと着いたー……外雨降ってるよー」
313 :
雰囲気が良いな。この緩い感じが
315 :
支援
〉〉273
でも喫茶店のコーヒーとパスタはうまいよな
317 = 1 :
青年「おっ、全員揃ったね!!」
老人「なんじゃ?何かあるんか?」
青年「聞いて驚かないでくれたまえ!!なんと……!」
幼女「あー!!宿題までびしょ濡れー!!」
青年「……~なのだ!!ってちょっと!!」
老人「ん?耳が遠くて聞こえんわい」
青年「耳の遠さ関係ないよね今の!!ちょっと!!僕が重大な発表をしようとしている時に」
幼女「なにー?うるさいなぁーもう」
男「お代わり」スッ
店主「ろ、6杯目……」ワナワナ
少女「はい」ニコニコ
青年「そこ!!食べるのやめて!!」
319 = 110 :
最初は男以外の男キャラ出てきてうわぁ…って思ったが
今はいい感じだね
320 = 1 :
店主「はいはい。んで、何よ?」
青年「はぁー……はぁ……苦労した」
幼女「はやくしてよー」
青年「うるさいな!!ちょっと待ってくれ!!」
老人「んー?耳が遠くて」
青年「まだ何も言ってないから!!というか聞こえてるでしょ!?絶対!!」
青年「……ふうー。実は……このお店を題材にした小説のタイトルが決まりましたあ!!」
店主「へー」
男「おぉぉ代わりぃぃぃ!!」ズバッ
少女「はい」ニコニコ
青年「ちょっともう!!!!」
321 = 226 :
賞とっちゃったかと思った
322 :
青年はずっと冴えないままがいい気がする
323 = 110 :
少女ちゃんかわいい
324 = 313 :
漫画とかにならないかなコレ
325 = 272 :
店的に一波乱起きそうだな
326 :
いい感じのお話だな すごい好みだ
327 = 1 :
青年「もういいよもう……もう……」
老人「仕方が無いのう……で、どんなタイトルなんじゃ?」
幼女「薔薇を得た魚ー?」
青年「違うよ!!」
青年「各自これを見てくれ……一応物語も書き上げたから。まだまだ推敲するところだらけだけどね……」バサッ
老人「お主、書くのだけは早いんじゃな」
青年「それが、自分でも驚くぐらい筆が進んじゃって。ははは……やっぱり経験していることだからかな?
君のアドバイスを聞いて良かったよ」
男「そんな、滅相もないです……。オレンヂの日、ですか。すごく良いタイトルだと思いますよ」
青年「そ、そうかい!?そう思うかい!?」
老人「ほぉぉ……どんなふざけたタイトルかと思っんじゃが、中々この店にもあっておる」
男「俺もそう思います」
幼女「やったー!私のが採用されてるー!」
329 :
おいついた
330 = 1 :
青年「よ、読んでみてくれるかい?初披露なんだ……」ドキドキ
老人「ふむ」
店主「ああ」
幼女「少女ちゃん、一緒に読もー?」
少女「うん」
男「……」
青年「……」ドキドキ
老人「……」
店主「……」
幼女「……」
少女「……」
男「……」
青年「ちょ、ちょっと!!なんとか言っておくれよ!!僕の心臓が破裂しちゃうよ!!」バクバク
331 = 252 :
良いねぇ良いねぇ
332 = 226 :
ここで才能開花か
それともまだまだか
333 = 1 :
男「良い……」
青年「えっ!?」バックンバックン
老人「ふ、ふむ……」
店主「これ……盗作とかじゃないよな?」
青年「そんなわけないでしょ!!正真正銘僕の経験さ!!というか内容に身に覚えあるでしょ!?」
少女「経験だけ話して他の誰かに書いて貰ったとか……?」
青年「泣くよ!?少女ちゃんまでそんなこと言うなら僕は泣くよ!?」
店主「いや……驚いた」
青年「えっ!?」
男「これ……おもしろいですよ」
青年「ほ、本当かい!?」
老人「いや分からんぞ……身内だからこそそう感じるのかも……しかし……むむむ」
店主「応募する価値は、十分にあると思うけどな、私は」
青年「ぃや、やったああああああああ!!!!!」
334 = 160 :
凄くいい話
335 = 1 :
老人「しかし、まだガタガタのところがあるような気もするのう」
青年「あ、ああ!!推敲の余地は無限にあると思ってるけど、とりあえず良かったよ!!」
青年「稚拙な表現は君たちの力を貸して貰えないだろうか!?」
男「確かに……まだ魚と薔薇がチラついてますね」
老人「なに、これだけおるのじゃ。なんとかなるじゃろ!」
青年「ありがとう!!ありがとう!!いやー!!今日はいい日だ!!まるでオレンヂの日だ!!あっはっは!!」
幼女「うるさいよー」
店主「まあ、今だけは喜ばしといてやんな」
青年「やったー!!君、僕もそのシチュー貰ってもいいかな!?
実はさっきまで緊張して喉に何も通らなくてね!!腹ペコなんだ!!」
男「えっ、嫌ですけど」
青年「え゛っ!?」ガビーン
336 = 124 :
この青年は応援したくなる
337 = 226 :
あげろよそれぐらい
338 = 269 :
男さえ居なきゃ面白いのに惜しい
339 = 263 :
青年が杉村太蔵で再生されてる
340 = 252 :
途中まで高橋留美子なイメージだったけど何か雰囲気違って来たな
いや、好きだよ俺はこういうの
341 = 1 :
男「俺の食べさしじゃ勿体無いですよ」
青年「ど、どういうことだい!?」
男「一番新参の俺が言うのも生意気かもしれませんけど、皆で祝福しませんか?青年さんを」
老人「ほう、そりゃいいの」
幼女「え!?パーティ!?」
青年「い、いいのかい?少し気のはやいような……」
老人「いいんじゃよ。今を楽しめ。これも経験じゃ」
店主「……よーしっ!そうと決まれば、今日は私の奢り……」
青年「やったああああああ!!!」
店主「と見せかけてそれぞれの自腹だあああ!!」
青年「えええええっ!?」
342 = 1 :
ーーーーーーーー
ーーー
ー
数ヶ月後
青年「ま、あ、がっ……はぁ……はぁー……」バックンバックン
老人「お、落ち着け、やればできる小説家よ。お主はやればできるのじゃ!き、きっと大丈夫!」
青年「は、はっ……うぐっ……」
店主「まあ、無理もないよな……今日が賞の発表日、すなわち小説家にとっちゃ人生の別れ道なんだ」
男「は、発表は何時頃なんですか……?」
青年「も、もうす、もうすぐ、もうすっ」バックンバックン
幼女「なんか緊張してきたー!」
少女「わ、私も……」
343 = 110 :
店主おっぱい大きいんでしょ
いいな
344 = 124 :
ぼ、ぼくも・・・
345 = 287 :
一応最終閃光まで残ったのか
346 = 328 :
>>345
光の速さで残ったみたいだな
347 = 1 :
>>345-346
あんま詳しくないから補完しといて…
348 = 226 :
みてるよ
wktk
349 = 287 :
ちょうどそろそろ新人賞の季節です
350 :
なんとなく三丁目チックだな
雰囲気はめっちゃ好きだ
みんなの評価 : ★★
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