私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ勇者「ここが500年後の世界か……」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★★★
レスフィルター : (試験中)
勇者「俺もさ、勇者に憧れて勇者のファッションを真似てるんだけど、
きっと勇者なら──」
勇者「君をここから救い出し、覇者とかいう奴にお灸をすえるに違いない」
勇者「俺も腕っぷしには多少自信がある。
だから、ちょいと勇者がやりそうなことをやってやろうと思う」
少女「無理よ! 殺される!」
勇者「大丈夫だって。必ず救ってやるから。まぁ見てな」
勇者「オーイ、クソ看守!」
ドタドタッ
看守「お前か!? 今俺をクソ看守っていったのは!?」
勇者「申し訳ない。ウソがつけないタチなもので……」
看守「勇者様を侮辱したクズの分際で……!
明日の処刑まで待ってられるか、今すぐブチのめしてやる!」
きっと勇者なら──」
勇者「君をここから救い出し、覇者とかいう奴にお灸をすえるに違いない」
勇者「俺も腕っぷしには多少自信がある。
だから、ちょいと勇者がやりそうなことをやってやろうと思う」
少女「無理よ! 殺される!」
勇者「大丈夫だって。必ず救ってやるから。まぁ見てな」
勇者「オーイ、クソ看守!」
ドタドタッ
看守「お前か!? 今俺をクソ看守っていったのは!?」
勇者「申し訳ない。ウソがつけないタチなもので……」
看守「勇者様を侮辱したクズの分際で……!
明日の処刑まで待ってられるか、今すぐブチのめしてやる!」
看守は牢の鍵を開けて、中に入って来た。
ガチャッ
少女「きゃあっ!」
看守「二人仲良く殴り殺してやるから、覚悟しな!」
ブオンッ!
勇者は看守の警棒を掴み取ると、首に手刀を当てた。
看守「ぐえっ……!」ドサッ
勇者(魔王の手下にとっつかまった時もこうやって脱出したっけ……。
500年経ってもこういうとこは進歩がないんだな……)
勇者「よし、外へ出るぞ」
少女「で、でも……私は……」
勇者「じゃあムリヤリ連れてく」ヒョイッ
少女「あっ、やだ、持ち上げないでよ! 歩く、歩くからっ!」
ガチャッ
少女「きゃあっ!」
看守「二人仲良く殴り殺してやるから、覚悟しな!」
ブオンッ!
勇者は看守の警棒を掴み取ると、首に手刀を当てた。
看守「ぐえっ……!」ドサッ
勇者(魔王の手下にとっつかまった時もこうやって脱出したっけ……。
500年経ってもこういうとこは進歩がないんだな……)
勇者「よし、外へ出るぞ」
少女「で、でも……私は……」
勇者「じゃあムリヤリ連れてく」ヒョイッ
少女「あっ、やだ、持ち上げないでよ! 歩く、歩くからっ!」
「脱走者だ!」 「逃がすな!」 「殺してもかまわんっ!」
勇者は看守から奪った警棒で次々に番兵を打ち倒し、
少女を連れて留置所の外に出た。
しかし、すでに外には大勢の兵隊が待ち構えていた。
勇者「ちっ」
少女「もう逃げられない……。でも、お兄さんだけなら逃げられるはず!
私はいいから、早く町から逃げて!」
勇者「そうはいくかってんだ。後ろに下がってろ! お前らかかって来い!」
「この人数とやるつもりか?」 「バカめ……」 「かかれーっ!」
勇者「うおおおおっ!」
ドカッ! ベキッ! ズガッ!
勇者は大勢の兵隊相手に一歩も引かず、警棒一本で互角以上に戦ってみせた。
勇者は看守から奪った警棒で次々に番兵を打ち倒し、
少女を連れて留置所の外に出た。
しかし、すでに外には大勢の兵隊が待ち構えていた。
勇者「ちっ」
少女「もう逃げられない……。でも、お兄さんだけなら逃げられるはず!
私はいいから、早く町から逃げて!」
勇者「そうはいくかってんだ。後ろに下がってろ! お前らかかって来い!」
「この人数とやるつもりか?」 「バカめ……」 「かかれーっ!」
勇者「うおおおおっ!」
ドカッ! ベキッ! ズガッ!
勇者は大勢の兵隊相手に一歩も引かず、警棒一本で互角以上に戦ってみせた。
「くそっ……」 「なんて奴だ」 「強い……!」
勇者「ハァ、ハァ……(よし、奴ら逃げ腰になってきた!)」
しかし──
師範「ずいぶん騒がしいが、なにがあったのか?」ザッ
兵士A「し、師範様っ! はっ、あの男と少女を勇者侮辱罪で捕えたのですが……
奴ら脱獄いたしまして……て、手こずっております……」
勇者(師範……? アイツが師匠の子孫に当たる男か……)
師範「ほう。つまりそんな輩を捕えられないキサマらも、
勇者様を侮辱したことになるな」
ズバッ!
兵士Aの首が飛んだ。
勇者「なっ……!?」
師範「どれ、この俺が相手をしてやろう。久々に骨がありそうな相手だ」
勇者「ハァ、ハァ……(よし、奴ら逃げ腰になってきた!)」
しかし──
師範「ずいぶん騒がしいが、なにがあったのか?」ザッ
兵士A「し、師範様っ! はっ、あの男と少女を勇者侮辱罪で捕えたのですが……
奴ら脱獄いたしまして……て、手こずっております……」
勇者(師範……? アイツが師匠の子孫に当たる男か……)
師範「ほう。つまりそんな輩を捕えられないキサマらも、
勇者様を侮辱したことになるな」
ズバッ!
兵士Aの首が飛んだ。
勇者「なっ……!?」
師範「どれ、この俺が相手をしてやろう。久々に骨がありそうな相手だ」
師範「剣と警棒では勝負にならんな。ヤツにも剣を与えてやれ」
兵士B「し、しかしヤツは脱獄犯──」
ザシュッ!
兵士Bは肩から腰までを、ナナメにバッサリと斬られた。
師範「与えてやれ」
兵士C「は、はいっ!」ビクビク
勇者は兵士Cから剣を手渡された。
勇者(仲間を……殺しやがった! なんのためらいもなく……)
勇者(今のだけで分かる……。あの師範ってヤツ、恐ろしく強いぞ……!
だが……コイツの強さを強さとは認めたくない!)
少女「お、お兄さん……」ガタガタ
勇者「心配するな。俺は絶対に負けない」
兵士B「し、しかしヤツは脱獄犯──」
ザシュッ!
兵士Bは肩から腰までを、ナナメにバッサリと斬られた。
師範「与えてやれ」
兵士C「は、はいっ!」ビクビク
勇者は兵士Cから剣を手渡された。
勇者(仲間を……殺しやがった! なんのためらいもなく……)
勇者(今のだけで分かる……。あの師範ってヤツ、恐ろしく強いぞ……!
だが……コイツの強さを強さとは認めたくない!)
少女「お、お兄さん……」ガタガタ
勇者「心配するな。俺は絶対に負けない」
師範「いつでもいいぞ。かかって来い」
勇者「行くぞぉっ!」
ガキンッ!
勇者は渾身の力で剣を振り下ろした。が、師範は片手持ちのままでそれを受けた。
師範「なかなかの一撃だ」
勇者(バ、バカな……表情一つ変えずに受け止めた……)
師範「では、こちらから」
ガギィンッ!
師範の一閃。どうにか受けるが、勇者の両腕はシビれていた。
勇者(速いっ……そしてなんて重い剣だ……!)ビリビリ
師範「ほう、俺の一撃を受けるとはな。門下生に欲しいくらいだ。
だが、勇者侮辱罪は例外なく死刑だからな。実に残念だ……」
勇者「行くぞぉっ!」
ガキンッ!
勇者は渾身の力で剣を振り下ろした。が、師範は片手持ちのままでそれを受けた。
師範「なかなかの一撃だ」
勇者(バ、バカな……表情一つ変えずに受け止めた……)
師範「では、こちらから」
ガギィンッ!
師範の一閃。どうにか受けるが、勇者の両腕はシビれていた。
勇者(速いっ……そしてなんて重い剣だ……!)ビリビリ
師範「ほう、俺の一撃を受けるとはな。門下生に欲しいくらいだ。
だが、勇者侮辱罪は例外なく死刑だからな。実に残念だ……」
見たまえこの巨大な飛行石をこれこそラピュタの力の根源なのだ
さっさと逃げればいいものを
さっさと逃げればいいものを
攻防はしばらく続いた。
しかし、勇者の全力は明らかに手を抜いている師範に全く及ばなかった。
勇者「ハァ……ハァ……」
師範「キサマ、センスはあるのだが、まるで化石のような古臭い剣術だな。
いったいどこの田舎者だ?」
勇者(この町の生まれだよ……!)
師範「まぁいい、そろそろ終わりにするとしよう。
キサマと後ろの小汚いガキを殺して、フィニッシュだ」
勇者(くそぉ……! コイツの重い剣を受けすぎて、腕が……!)
少女「お、お兄さん……!」
すると──
大賢者「おやおや、師範さん。ずいぶん楽しんでらっしゃいますねェ」ザッ
師範「おお、これはこれは大賢者殿。学校はもう終わったのですかな」
勇者(こ、今度は……賢者さんの子孫か……?)
大勢の魔法使いを引き連れた大賢者が現れた。
しかし、勇者の全力は明らかに手を抜いている師範に全く及ばなかった。
勇者「ハァ……ハァ……」
師範「キサマ、センスはあるのだが、まるで化石のような古臭い剣術だな。
いったいどこの田舎者だ?」
勇者(この町の生まれだよ……!)
師範「まぁいい、そろそろ終わりにするとしよう。
キサマと後ろの小汚いガキを殺して、フィニッシュだ」
勇者(くそぉ……! コイツの重い剣を受けすぎて、腕が……!)
少女「お、お兄さん……!」
すると──
大賢者「おやおや、師範さん。ずいぶん楽しんでらっしゃいますねェ」ザッ
師範「おお、これはこれは大賢者殿。学校はもう終わったのですかな」
勇者(こ、今度は……賢者さんの子孫か……?)
大勢の魔法使いを引き連れた大賢者が現れた。
大賢者「また弱い者イジメですか?
もっとも、あなたより強い剣士など覇者様くらいでしょうが……」
大賢者「この町で最大の罪、勇者侮辱罪を犯した者など久しぶりのことです。
私にも楽しませて下さいよ」
師範「……まぁ、よかろう(ふん、人間に魔法を撃ちたいだけだろうが……)」
大賢者「君、あの方を回復してあげなさい」
魔法使いA「はい」
魔法使いAの回復呪文で、勇者の体は全快した。
勇者「あ、ありがとう……(なんでこんな真似を……?)」
魔法使いA「別にいいよ。どうせアンタ、すぐ死ぬことになるし……」
勇者「………?」
大賢者「見たところ、あなたも魔力を宿しているようです。
どうです? 私と魔法合戦でもいたしませんか?
もし私に勝てれば、あなたも少女も無罪にしてあげますよ」
もっとも、あなたより強い剣士など覇者様くらいでしょうが……」
大賢者「この町で最大の罪、勇者侮辱罪を犯した者など久しぶりのことです。
私にも楽しませて下さいよ」
師範「……まぁ、よかろう(ふん、人間に魔法を撃ちたいだけだろうが……)」
大賢者「君、あの方を回復してあげなさい」
魔法使いA「はい」
魔法使いAの回復呪文で、勇者の体は全快した。
勇者「あ、ありがとう……(なんでこんな真似を……?)」
魔法使いA「別にいいよ。どうせアンタ、すぐ死ぬことになるし……」
勇者「………?」
大賢者「見たところ、あなたも魔力を宿しているようです。
どうです? 私と魔法合戦でもいたしませんか?
もし私に勝てれば、あなたも少女も無罪にしてあげますよ」
ネタバレ
勇者が自殺、または殺されて現代の血筋も消えハッピーセット
勇者が自殺、または殺されて現代の血筋も消えハッピーセット
勇者(コイツ、俺を剣使いだと思ってあなどってるな……つけ入るスキはある!)
「いいだろう、俺から仕掛けてもいいか?」
大賢者「どうぞ」ニヤッ
勇者「はなっから全力だっ! “メガフレイム”ッ!」
ブオアッ!
強烈な炎が、大賢者を包み込んだ。
勇者がいた時代、呪文は通常呪文の上位、『キロ』系が最強とされていた。
フレイム⇒キロフレイム、といった具合である。
しかし、賢者は魔法学界から追放されるほどに危険な研究を繰り返し、
ついに『キロ』の上位である『メガ』系呪文を編み出した。
勇者は炎系呪文である“メガフレイム”しか習得していないが、
魔王軍との戦いで大いに役立った。
勇者(ちょ、直撃したぞ……!)ハァハァ
「いいだろう、俺から仕掛けてもいいか?」
大賢者「どうぞ」ニヤッ
勇者「はなっから全力だっ! “メガフレイム”ッ!」
ブオアッ!
強烈な炎が、大賢者を包み込んだ。
勇者がいた時代、呪文は通常呪文の上位、『キロ』系が最強とされていた。
フレイム⇒キロフレイム、といった具合である。
しかし、賢者は魔法学界から追放されるほどに危険な研究を繰り返し、
ついに『キロ』の上位である『メガ』系呪文を編み出した。
勇者は炎系呪文である“メガフレイム”しか習得していないが、
魔王軍との戦いで大いに役立った。
勇者(ちょ、直撃したぞ……!)ハァハァ
周囲にいる魔法使いたちから笑いがこぼれた。
「今、全力とかいってたよな」 「全力で『メガ』程度かよ」 「雑魚じゃん」クスクス
勇者「な、なんだ……?」
大賢者「やれやれ、この程度ですか」
勇者(む、無傷……!?)
大賢者「“メガフレイム”など、ここにいる魔法使いなら全員使えますよ。
──というより、『メガ』系など魔法の中では初級の部類ですからね」
勇者「ウソだ……『メガ』系呪文は最強のハズだ!」
大賢者「ウソじゃありませんよ。『メガ』系呪文の上にはさらに
『ギガ』『テラ』『ペタ』『エクサ』系呪文が存在しますから」
勇者「そ、そんな……(なんだよ、ギガとかテラって……)」
大賢者「炎のキレはなかなかでしたが……扱えるのが低級呪文がやっとでは、
私の相手にはなりませんねェ」
「今、全力とかいってたよな」 「全力で『メガ』程度かよ」 「雑魚じゃん」クスクス
勇者「な、なんだ……?」
大賢者「やれやれ、この程度ですか」
勇者(む、無傷……!?)
大賢者「“メガフレイム”など、ここにいる魔法使いなら全員使えますよ。
──というより、『メガ』系など魔法の中では初級の部類ですからね」
勇者「ウソだ……『メガ』系呪文は最強のハズだ!」
大賢者「ウソじゃありませんよ。『メガ』系呪文の上にはさらに
『ギガ』『テラ』『ペタ』『エクサ』系呪文が存在しますから」
勇者「そ、そんな……(なんだよ、ギガとかテラって……)」
大賢者「炎のキレはなかなかでしたが……扱えるのが低級呪文がやっとでは、
私の相手にはなりませんねェ」
大賢者「“テラフレイム”」
ゴオオワアァッ!
大賢者の右手から、勇者のものより遥かに大きい炎が放たれる。
勇者「ぐああああっ!」ドザッ
少女「お兄さんっ! お兄さん、しっかりしてっ!」
勇者(ダ、ダメだ……コイツら、強すぎる……)
師範「よし、もういいだろう。この二人は俺の試し斬りの材料になってもらう」
大賢者「トドメだけ持っていくなんてひどいじゃありませんか。
私もまだ試したい魔法があるんです」
勇者(さすがは、あの師匠と賢者さんの子孫だけある……! でも──)
勇者の脳裏に、恩師二人の顔が浮かぶ。
勇者(師匠も……! 賢者さんも……!)
勇者(間違ってもむやみに力をひけらかしたり、ましてや!
武器も持たない女の子を殺す、なんてことしない人なんだよぉっ!)
ガバッ!
勇者は立ち上がった。
ゴオオワアァッ!
大賢者の右手から、勇者のものより遥かに大きい炎が放たれる。
勇者「ぐああああっ!」ドザッ
少女「お兄さんっ! お兄さん、しっかりしてっ!」
勇者(ダ、ダメだ……コイツら、強すぎる……)
師範「よし、もういいだろう。この二人は俺の試し斬りの材料になってもらう」
大賢者「トドメだけ持っていくなんてひどいじゃありませんか。
私もまだ試したい魔法があるんです」
勇者(さすがは、あの師匠と賢者さんの子孫だけある……! でも──)
勇者の脳裏に、恩師二人の顔が浮かぶ。
勇者(師匠も……! 賢者さんも……!)
勇者(間違ってもむやみに力をひけらかしたり、ましてや!
武器も持たない女の子を殺す、なんてことしない人なんだよぉっ!)
ガバッ!
勇者は立ち上がった。
師範「ほう、まだ立てるか。よし俺が斬る」
大賢者「いえいえ、私が骨ごと焼き尽くしましょう」
勇者(立ったはいいが……打つ手は、ない……)ヨロッ
少女「お兄さん、逃げてぇっ! 今度こそ殺されちゃうわっ!」
勇者(逃げるわけにはいかない……!
もしここで逃げたら、俺は俺を一生勇者だなんて認められない!)
どちらが勇者を殺すかの口論は続いていた。
大賢者「あなたも譲らない人ですねェ。
ならば、いっそ同時に攻撃するってのはどうです?」
師範「よかろう。ただし、俺に魔法を当てるのだけはやめてくれよ」
大賢者殿「もちろん、そんなヘマはしませんよ」
二人の殺気が、勇者に向けられた。
勇者(来る……! こうなったら刺し違えてでも……来いっ!)チャキッ
「なにをしている?」
大賢者「いえいえ、私が骨ごと焼き尽くしましょう」
勇者(立ったはいいが……打つ手は、ない……)ヨロッ
少女「お兄さん、逃げてぇっ! 今度こそ殺されちゃうわっ!」
勇者(逃げるわけにはいかない……!
もしここで逃げたら、俺は俺を一生勇者だなんて認められない!)
どちらが勇者を殺すかの口論は続いていた。
大賢者「あなたも譲らない人ですねェ。
ならば、いっそ同時に攻撃するってのはどうです?」
師範「よかろう。ただし、俺に魔法を当てるのだけはやめてくれよ」
大賢者殿「もちろん、そんなヘマはしませんよ」
二人の殺気が、勇者に向けられた。
勇者(来る……! こうなったら刺し違えてでも……来いっ!)チャキッ
「なにをしている?」
師範「!」
大賢者「!」
少女「!」
勇者「?」
空気が変わった。
「は、覇者様だ!」 「覇者様が来られたぞ!」 「おおっ、なんという幸運……」
少女「………!」ガタガタ
覇者「留置所周辺が騒がしいから来てみたら……どうしたんだ?」
師範「……はっ、私と大賢者で脱獄犯を追い詰めておりました」
覇者「それはご苦労だった。しかし、こう騒がしくするのは感心しないな。
町民をいたずらに不安にさせてしまうじゃないか」
師範「申し訳ありません……!」
勇者(コイツが……俺の子孫か……!
だが、俺の想像と違って暴君という感じではなさそうだが──)
覇者「あの剣士と少女が脱獄犯か……ちなみに罪状は?」
大賢者「二人とも、勇者侮辱罪と聞いています」
覇者「なに!?」
大賢者「!」
少女「!」
勇者「?」
空気が変わった。
「は、覇者様だ!」 「覇者様が来られたぞ!」 「おおっ、なんという幸運……」
少女「………!」ガタガタ
覇者「留置所周辺が騒がしいから来てみたら……どうしたんだ?」
師範「……はっ、私と大賢者で脱獄犯を追い詰めておりました」
覇者「それはご苦労だった。しかし、こう騒がしくするのは感心しないな。
町民をいたずらに不安にさせてしまうじゃないか」
師範「申し訳ありません……!」
勇者(コイツが……俺の子孫か……!
だが、俺の想像と違って暴君という感じではなさそうだが──)
覇者「あの剣士と少女が脱獄犯か……ちなみに罪状は?」
大賢者「二人とも、勇者侮辱罪と聞いています」
覇者「なに!?」
覇者「私の誇り高きご先祖様であり、私がこの世で唯一尊敬する人物である勇者様を、
ヤツらは侮辱したというのかっ!?」
大賢者「!」ゾクッ
大賢者「お、おっしゃる通りです……」
覇者「お、お、おのれぇ~~~~~! キサマらァ~~~~~!」
勇者(な、なんだ、いきなり!?)
覇者「許さんっ!!!」
ボゴォッ!
覇者は瞬間移動のような速さで間合いを詰めると、勇者を殴りつけた。
防御どころか反応すらできず、吹き飛ばされる勇者。
勇者「がっ……!」
(師範と大賢者も強かったが……コイツはケタ違いだ!)
ヤツらは侮辱したというのかっ!?」
大賢者「!」ゾクッ
大賢者「お、おっしゃる通りです……」
覇者「お、お、おのれぇ~~~~~! キサマらァ~~~~~!」
勇者(な、なんだ、いきなり!?)
覇者「許さんっ!!!」
ボゴォッ!
覇者は瞬間移動のような速さで間合いを詰めると、勇者を殴りつけた。
防御どころか反応すらできず、吹き飛ばされる勇者。
勇者「がっ……!」
(師範と大賢者も強かったが……コイツはケタ違いだ!)
>>19
ID変えてごくろうさん
ID変えてごくろうさん
覇者「ここ一年近く勇者侮辱罪を犯した者は現れてなかったというのに……!」
覇者「勇者様を侮辱した罪、万死に値するっ!!!」
覇者「ええい、キサマらは許せんっ! 公開処刑だっ!
明日、あの勇者像の前で私自らが処刑してくれるわっ!」
覇者「コイツらを牢屋に入れておけっ! 今度は絶対に逃がすな!
ついでにコイツらを逃がした看守は斬り捨てておけっ!」
兵士D「は……はいっ!」
勇者「あ、う……」
少女「お兄さん、大丈夫!? しっかりしてっ!」
勇者「うぅっ……」ガクッ
勇者は気絶してしまった。
覇者「勇者様を侮辱した罪、万死に値するっ!!!」
覇者「ええい、キサマらは許せんっ! 公開処刑だっ!
明日、あの勇者像の前で私自らが処刑してくれるわっ!」
覇者「コイツらを牢屋に入れておけっ! 今度は絶対に逃がすな!
ついでにコイツらを逃がした看守は斬り捨てておけっ!」
兵士D「は……はいっ!」
勇者「あ、う……」
少女「お兄さん、大丈夫!? しっかりしてっ!」
勇者「うぅっ……」ガクッ
勇者は気絶してしまった。
勇者「俺がお前の尊敬する先祖なんですけど」
覇者「証拠は?」
勇者「この鎧伝説の武具」
覇者「抱いて!!」
覇者「証拠は?」
勇者「この鎧伝説の武具」
覇者「抱いて!!」
留置場 牢屋──
…
……
………
勇者「ん……」
少女「よかった、気がついた?」
勇者「ここは……」
少女「牢屋の中だよ」
勇者「そうか……俺は負けちまったんだったな。
ごめんな、必ず救い出してやるとかいったのに……」
少女「ううん、かっこよかったよ。
あの三人に立ち向かうなんて……もうだれもできないと思ってた」
勇者「………」
…
……
………
勇者「ん……」
少女「よかった、気がついた?」
勇者「ここは……」
少女「牢屋の中だよ」
勇者「そうか……俺は負けちまったんだったな。
ごめんな、必ず救い出してやるとかいったのに……」
少女「ううん、かっこよかったよ。
あの三人に立ち向かうなんて……もうだれもできないと思ってた」
勇者「………」
これ覇者が死ねば全部解決するパターンだな
てことはやっぱり・・
てことはやっぱり・・
少女「処刑は明日の正午だって……」
勇者「そうか……」
少女「お兄さん、ありがとう。
私、最後にお兄さんみたいな人と会えてよかった。
私を救い出すっていってくれた時、本当に嬉しかった」
少女「だから、ね。本当は死ぬのが怖かったけど、今は全然怖くない。
お兄さんのおかげだよ」
勇者(ウソをつけ……震えてるじゃないか……)
勇者(しかし500年で、魔法や剣術があそこまで進歩してるとは……。
食糧事情もよくなったのか、体格や筋力も俺よりずっと上だし……)
勇者(くそぉ……!)
魔王にすら打ち勝った勇者が、手も足も出ずに負けた。
剣でも魔法でも、完敗だった。
負けた悔しさ、少女を救えなかった悔しさ、子孫が暴虐な支配者となった悔しさ。
勇者は少女に背を向け、声を殺して泣いた。
勇者「そうか……」
少女「お兄さん、ありがとう。
私、最後にお兄さんみたいな人と会えてよかった。
私を救い出すっていってくれた時、本当に嬉しかった」
少女「だから、ね。本当は死ぬのが怖かったけど、今は全然怖くない。
お兄さんのおかげだよ」
勇者(ウソをつけ……震えてるじゃないか……)
勇者(しかし500年で、魔法や剣術があそこまで進歩してるとは……。
食糧事情もよくなったのか、体格や筋力も俺よりずっと上だし……)
勇者(くそぉ……!)
魔王にすら打ち勝った勇者が、手も足も出ずに負けた。
剣でも魔法でも、完敗だった。
負けた悔しさ、少女を救えなかった悔しさ、子孫が暴虐な支配者となった悔しさ。
勇者は少女に背を向け、声を殺して泣いた。
すると──
パアァァァ……
勇者(俺の体が光り輝き始めた!?)
勇者(そうか……もう12時間経ってしまったのか!)
少女「お兄さん、どうしたの!?」
勇者「いいか、よく聞いてくれ! 俺は必ずまたやって来る!
必ず君を助けてみせる! だから──」
バシュンッ!
少女の目の前から、勇者が消えた。
少女「!」
少女「………」
少女(お兄さん、いなくなっちゃった……。
でもよかった……これで死ぬのは私だけでよくなったから……)
パアァァァ……
勇者(俺の体が光り輝き始めた!?)
勇者(そうか……もう12時間経ってしまったのか!)
少女「お兄さん、どうしたの!?」
勇者「いいか、よく聞いてくれ! 俺は必ずまたやって来る!
必ず君を助けてみせる! だから──」
バシュンッ!
少女の目の前から、勇者が消えた。
少女「!」
少女「………」
少女(お兄さん、いなくなっちゃった……。
でもよかった……これで死ぬのは私だけでよくなったから……)
>>98
止めろwwww
止めろwwww
フィクション→覇者が勇者をボコボコに
現実→家康が野田をボコボコに
現実→家康が野田をボコボコに
類似してるかもしれないスレッド
- 咲「ここどこ?」憧「あれは……」 (154) - [50%] - 2013/9/1 2:00 ☆
- キノ「ここが、2ちゃんねるの国か……」 (1001) - [47%] - 2009/11/23 8:01 ★★★×4
- 切嗣「ここが10年後の冬木市だって……?」 (694) - [45%] - 2012/4/30 6:00 ★★★×5
- 勇者「俺が死んでしまっただと……」 (217) - [44%] - 2012/5/5 0:00 ★★
- P「ここがアイドル幼稚園か……」 (321) - [43%] - 2012/3/22 18:00 ★
- 岡部「みんな俺から離れていく……」 (678) - [42%] - 2012/8/24 9:30 ★★★×9
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について