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元スレP「ここがアイドル幼稚園か……」

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ここはどこかの国のとある幼稚園。
俺の名前はP、ここで新人保育士(=幼稚園教諭)をしている。
まこと「ぷろでゅーさー!」 たたた
ゆきほ「ひ~ん……ま、まって~まことちゃ~ん……」 たたたた
今日は元気いっぱいに遊ぶ子供たちの、かわいらしい姿をご覧いただこう。
このSSは、以前自分が書いた
P「アイドル幼稚園」
というSSの続きものとなっております。でも前作と直接繋がるような展開は特になし。
幼女アイドルともっときゃっきゃうふふしたいという願望だけで書きます。
ちなみに、この世界では保育園=幼稚園であり、保育士=幼稚園教諭となっています。
~ おままごと編 ~
まこと「ぷろでゅーさー! おままごとやりましょー!」
ゆきほ「ぷ、ぷろでゅーさーが、その……おとうさんやくをやってくださいぃ~」
P「ああいいぞ! じゃあ、準備するからちょっと待ってろよ~」
もちろん、俺には俺でちゃんとした名前があるのだが、
園児たちと他の先生たちからは『プロデューサー』というあだ名で親しまれている。
以前芸能事務所のプロデューサーをやっていたことを、自己紹介のときに言ってしまったからだ。
子供たちにとってはその意味がよくわからなくても、言葉の響きがなんだか面白かったのだろう。
まこと「じゃあボクがおかあさんやくね! ゆきほはこどもやく!」
ゆきほ「え……わ、わたしも……」
P「わかったわかった、じゃあ代わりばんこでやろうなー」
この子たちは、俺が担当する年中『765組』の菊地真ちゃんと、萩原雪歩ちゃんだ。
真っ黒なショートカットヘアのてっぺんに二房のあほ毛を凛々しく立たせているのが、真。
真はいつでも元気いっぱいでまるで男の子のようだが、実はこんな女の子っぽい遊びが大好きなのだ。
一方で、柔らかなブラウンの髪をショートボブカットにしている女の子が雪歩。
雪歩は見た目通りか弱くて、THE・女の子という感じ。最近ではようやく俺とも遊んでくれるようになった……。
そしてふたりは、765組の中でも特に仲良しなのである。
まこと「おかえりなさいぷろでゅーさー! ごはんにしますね!」
P「ああ、ありがとう真(ご飯一択なのか)」
まこと「おちゃわんにごはんいれて……」 ぺたぺた
まこと「おーもりですよ~! いっぱいたべてください!」
P「おお、これはうまそうだな! もぐもぐ……」
まこと「あー! たべるまえにいただきますはー?」
P「おっといかんいかん……いっただっきまーす!」
ゆきほ「ふ、ふえ~ん」
真は将来良い嫁になるな……と思っていたところで、娘(雪歩)が泣き出してしまった。
もちろん泣いたフリだが、そろそろ構ってもらいたくなったのであろう。
まこと「あ~ないちゃった~。よちよち」
ゆきほ「ままー」 ぎゅっ
P「(なんという眼福)」
どうやら娘役の雪歩はまだ赤ちゃんという設定らしい。
子供たちは別に打ち合わせもしてないのに、こういうアドリブを自然とこなすから面白いな。
P「よしよし雪歩、パパもいるぞー」 なでなで
ゆきほ「えへへ……ぱぱー」 ぎゅっ
P「(かわいい)」
まこと「じゃーこんどはゆきほがおかあさんね! ボクがこども!」
ゆきほ「う、うん。まことちゃん、わたしがんばる」
P「そんなに気負わんでも……」
ゆきほ「おかえりなさいですぅ。ごはんですか? それともおふろ?」
P「あ~そうだな、先に風呂に入らせてもらおうかな」
ゆきほ「は~い。じゃあおようふくをぬぎましょうね」 ぬがせぬがせ
P「はっはっは、雪歩は気が利くなあ」
雪歩が俺の服を脱がせてくれているような書き方になってしまったが、
実際にはひっつく雪歩に合わせて俺が自分でエプロンを脱ぎ、手渡しているだけである。
ゆきほ「あら……あなた、このくちべにのあとはなあに?」
P「え?」
え!?
P「ははは……いや、なんのことだか……た、たぶん電車に乗ったときにくっついたんじゃないかな」
ゆきほ「わいしゃつのせなかにどうやってくっつくんですかぁ?」
P「いや、その……」 おろおろ
まこと「ひそひそ……おくさん、あれケンカですよケンカ。やだわぁもう」
P「真、お前は子供役じゃなかったのか……」
いかん! 俺はこういうアドリブに弱いんだ! このままでは家庭崩壊してしまう!
と、そんな風に動揺していたところへ……さっそうと救世主が現れたのである。
お、お前は……!
??「それはみきのくちべになのー!」
P「(余計にややこしくなった)」
ゆきほ「あら、あなたおとなりのくろいさんのおくさんのみきちゃんじゃない」
みき「そーだよ! みきてきにはね、もうくろいさんとはやってけないかなーって」
みき「だからはにーとけっこんするの! あとまことくんももらってくの!」
まこと「えー!?」
P「(真、やはりお前もこっち側だったか)」
この子はお隣『961組』の星井美希ちゃんである。とある理由から、俺のことをハニーと呼ぶようになった。
もともとは茶色がかった短めの髪だったのだが、最近は髪を伸ばしなんと金髪に染められている。
まあうちの幼稚園では自由を重んじるところがあるので、特に親御さんにも注意はしないのだが。
みき「じゃあ、ばいばい。いこ! はにー、まことくん!」
ゆきほ「ちょ、ちょっとまって~。そ、そんなのわたし、ゆるしません!」
みき「じゃーどーするの? もうみきとはにーはらぶらぶなんだよ? きのうだっていっしょにねたんだから」
ゆきほ「ええ!」
お昼寝タイム中に勝手に忍びこんできただけなんだがな。黒井先生の目を盗んで出てきたらしい。
いやしかし、美希の体はあったかかった。どうして子供ってあんなに体温高いんだろう。
ゆきほ「……うぅ……」 じー
って、そんな目で見るな雪歩……。断じてお前が想像しているようなことは……
いや何を想像してるかわからんが……。
ゆきほ「う、うう……うぇ~ん」 しくしく ぽろぽろ
P「お、おいおい雪歩泣くなよ」
P「(しかも今度はガチ泣きじゃないか!)」
P「美希が言ってるのは嘘だって、俺は雪歩お母さんのことがいちば……だいすきだよ」
危ない危ない。一番好き、と言ってしまうところだった。
最近はいろいろありまして……
園児たちに対して一番とか二番とかの言葉を使って感情を表現してはいけないのであった。
どこの幼稚園でもそうなのかは知らないが。
P「ほ、ほ~ら! だっこしてやろう」 だきっ
ゆきほ「えぐ……だいすき? ほ、ほんとですか~?」 ぎゅっ
みき「あー、ずるいの! みきも! みきも!」
まこと「ボクもー!」
とまあ、こういう感じで俺は園児たちと毎日楽しく過ごしているのである。
うちの園児たちはみんなかわいくて、素直ないい子たちだ。
~ あいどるごっこ編 ~
あずさ「じゃあ、今日は何してあそぼっか~」
あみ「あみ、あれがいい! え~っと……」
まみ「あいどるごっこ!」
あみ「それ!」
こんにちは。私、三浦あずさと申します。
ふふ、私こう見えて幼稚園の先生をやっているんですよ~。
いまはあそび時間で、私が担当する年少さんの『なむこ組』の子たちと一緒に、楽しい時間を過ごしています。
あみ「あいどるごっこはいいね~!」
まみ「ぶんかのきわみ~!」
この子たちは、双海亜美ちゃんと、双海真美ちゃん。
亜美ちゃんと真美ちゃんは見ての通りの双子の姉妹で、ふたりともぴょんと飛び出る髪の結び方をしています。
ちょっぴりいたずらっ子だけど、本当は心やさしい良い子たちです。
いおり「またそれ~? あんたたちあきないわねー」
あみ「いおりんはやなの?」
まみ「いっしょにやろうよ~」
いおり「ど、どーしてもっていうなら……」
このおでこが光る長髪の女の子は、水瀬伊織ちゃん。
ちょっと素直じゃないときもあるけど、なんだかんだ言ってみんなにやさしく接するから人気があって、
自然とまとめ役になることが多い……そんな子ですね。
この3人は『なむこ組』の中でも特別仲良しで、いつもこうやって一緒に遊んでいるんですよ。
みんな見かけによらずとってもしっかりしてて、ときどき私のほうが子供になっちゃいます。
あずさ「これならユニットが組めちゃうわねぇ」
あみ「ゆにっと?」
まみ「ばす?」
いおり「ばかね、ゆにっとってのは……えっと」
あずさ「新幹少女の子たちみたいに、仲良くみんなで、アイドルすることよ~」
あみ「ひかりちゃん!」
まみ「のぞみちゃん!」
いおり「あと……り、りんちゃん?」
あずさ「ふふふ、つばめちゃん。じゃあホールにいきましょうね~」
私たち4人は、劇や入園式などを行うホールへとやってきました。
この幼稚園ではあそび時間にもこういうところが開放されていて、先生が付いてさえいればステージも自由に使えます。
アイドルごっこをやるには絶好の場所ですね。
あみ「なにうたうー?」
まみ「あれがいい! みんなでれんしゅーしてるやつ!」
いおり「『なないろぼたん』ね」
うちの幼稚園で練習する歌は、ちょっと変わったものが多いです。
なんと言いますか、アイドルの子たちが歌うような……どうやら高木園長先生のご趣味みたいです。
もちろん、普通の童謡とかもありますけどね。
あみ「きみがふっれったっから~!」
まみ「なーないろーぼーたんー♪」
いおり「すべてーをこいーでー♪」
あずさ「そ~めたよ~♪」
~♪
~♪ ~♪
こうやってステージで好きな歌を歌いながら踊ることを、この子たちはアイドルごっこと呼んでいます。
ふふ、ホールで遊んでいたほかの子たちも一緒に歌っているわ。
この年になってこんなことをするのもちょっと恥ずかしいけど、子供たちとならとっても楽しいですね。
と、そこへ……。
律子「こらー! まちなさーい! 眼鏡を返してー!」 ばたばた
とうま「へっへーやーだよー!」 だばだば
ほくと「ちゃお☆」 だばだば
しょうた「ま、まってよ~」 だばだば
年長さんの『九六一組』の男の子3人と、その担任の律子さんがホールへ走り込んできました。
茶色い髪の上にひと房の毛束がぴんと立っている子が、鬼がし……じゃなくて天ヶ瀬冬馬くん。
なんだかどこかの国の王子様みたいな雰囲気をした金髪の子が、伊集院北斗くん。
ライムグリーンのショートヘアをバンドでまとめた子が、御手洗翔太くん。
なんだかカラフルですね~。
律子「ぜぇ……ぜぇ……なんで、がきんちょたちは……こんなに走れるのかしら……」
そして2本のしょっか……あ、いえ、くせっ毛を持ったエプロン姿の女性が、秋月律子さん。
律子さんはこの幼稚園に研修に来ている学生さんで、
いつもこうやって男の子たちと一緒に楽しそうに遊んでくれています。
律子「楽しそうに……はぁ、はぁ……見えますか……。あーもう、あいつらまたどっか行っちゃった」
溜まったストレスを876ぐみのりょうくんを女装させる事で発散させるりっちゃん
あみ「あー!」
まみ「りっちゃんだー!」
いおり「めがね、とられちゃったの?」
律子「そ~なのよ……まったく、あのやんちゃ坊主どもめ!」
あみ「かわいそー」
まみ「でもかわいーね!」
いおり「こっちのほうがいーんじゃない」
律子「あずさ先生……年少の子たちはいいですね。こんなに素直ないい子たちで……」 ほろり
あずさ「あら、でもあの子たち……えっと、ジュピター3人組でしたっけ? ちゃんと私の言うこと聞いてくれますよ」
律子「(それはきっと……)」 ちら
あずさ「?」 どたぷん
律子「……クッ」
律子「(って私だってそれなりに持ってるわよ! あずさ先生が規格外なだけ!)」
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