元スレ岡部「どうしたルカ子、浮かない顔をして」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 = 1 :
フェイリス「少しの間かくまってほしいのニャ!」ギュッ
岡部「急に抱き着くんじゃない! 一体何があったのだ?」
フェイリス「さっき雷ネットの大会で負かした相手に追われてるのニャ!」
「なんとかここまで見つからずに来れたニャけど……」
岡部「まあ、あいつらは何をしてきてもおかしくはないからな。賢明な判断だ」
岡部「(……俺も、散々殴られたからな)」
102 = 1 :
紅莉栖「確かにここなら多少は安全だけど――その人たち、ここに乗り込んできたりしないわよね?」
フェイリス「誰にも見つからないよう、細心の注意を払ってここに来たのニャ!」
萌郁「それなら……安心」
フェイリス「それよりも、マユシィたちが心配ニャ。今朝、マユシィたちもあいつらにからまれて……」
岡部「そ、それは本当か!? 一応、連絡を――」
プルルルル・・・
岡部「(くそ! 早く出てくれまゆり……!)」
103 = 1 :
るか「はあ……はあ……」
まゆり「ルカくん、大丈夫ー?」
るか「ちょっと、疲れただけだから」
まゆり「さっきの人たち――今朝、フェリスちゃんとケンカしてた人だよね?」
るか「た、多分……まゆりちゃん、さっき、携帯が鳴ってたと思うけど」
まゆり「うん……でも、走るので精一杯だったから」
るか「岡部さんからかもしれないし、あとでかけ直そう……もう、暗くなってきたね。今何時かな」
104 = 1 :
まゆり「あ、ちょと待っててね――あれ?」
るか「ど、どうしたの?」
まゆり「まゆしぃのカイちゅ~……」
まゆり「止まっちゃってる」
105 :
おいおい
106 :
!?
107 = 25 :
ナムナム
108 = 6 :
フラグ立てんなよ…
109 = 1 :
取り巻きB「おい、いたぞ!」
まゆり「み、見つかっちゃった!?」
るか「まゆりちゃん、早く逃げよ!」ダッ
取り巻きD「おらあ! 待ちやがれ!」
るか「はあ、はあ……」
まゆり「な、何で追いかけてくるのー!」
るか「と、とにかく、振り切らないと……」
タッタッタ・・・
110 = 24 :
綯「あ、まゆりおねえちゃんだ!おーい!」
111 = 6 :
>>110
おいやめろ
112 = 1 :
るか「――あっ」
4℃「おっと、逃げようったってそうはいかねえぜ?」
るか「(は、挟み撃ちにされた!)」
まゆり「……」
るか「あの、どうしてボクたちを追いかけるんですか」ビクビク
取り巻きA「ふん! あの雌猫、イカサマを使いやがった」
「でなけりゃ、あんな局面から4℃さんが負けるはずがねえ」
るか「(雌猫って――フェイリスさんのこと?)」
「(そ、そんなの負けたことに対するやつあたりじゃ……)」
113 = 1 :
4℃「しかもあいつは、俺たちを恐れてみじめに逃亡した」
「お前らには、あいつをおびき寄せる『エサ』になってもらうぜ」
まゆり「あ、あの……まゆしぃはそういうこと、いけないと思うのです」
るか「ま、まゆりちゃん! 危ないよ」
取り巻きA「ああ!? 口出しすんじゃねえよ嬢ちゃん」
取り巻きD「これは正義の鉄槌だ! イカサマじゃなきゃ、あんなぽっと出の新人が勝てるわけがねえ」
まゆり「でも、やっぱり痛いのはダメだよ――」ウルウル
115 = 1 :
取り巻きA「涙で情に訴えようってか? 甘えんだよ!」グッ!
るか「まゆりちゃん!」
まゆり「ひっ――」
ドゴォ!!
116 = 6 :
相変わらずよんどしーさんはゲスだな
117 = 24 :
まゆりの中の人って多分AB型だよな
118 :
まゆりお姉ちゃーん!
119 = 1 :
るか「ぐあっ!」
ドサッ
まゆり「あれ?――る、ルカくん!?」ダッ
るか「ま、まゆりちゃん……大丈夫?」
取り巻きA「おいおい、いきなり割って入るから思いっきり殴っちまったじゃねえか」
取り巻きB「一応、顔が商売道具なんだろ? ちょっとは加減しといてやれよ」ニヤニヤ
取り巻きA「フン、キモオタどもに媚びて女装するような奴だぜ? 少しくらい『教育』してもいいだろ」
まゆり「ルカくん、そんな――なんで、まゆしぃの代わりに」
るか「な、なんでだろう……体が、勝手に動いちゃって」
120 = 6 :
>>117
当たってるね
なんでわかるの?
121 = 1 :
るか「(左のほっぺたが痛い……なんか腫れてる感じ)」
「(殴られるって、こんなに痛かったんだ)」フラ・・・
まゆり「ルカくん、無理して立たないで! 血も出てるのに――!」
るか「ゴメン、心配かけちゃって……でも、まゆりちゃんには手出しさせない」
まゆり「無茶言わないでよ! だって、ルカくんフラフラだし……」
るか「まゆりちゃんからあんな話聞いた後で、指をくわえてみてられないよ」
「ボクは、いつも笑顔で、みんなを明るくしてくれるまゆりちゃんが」
「……好きだから」
まゆり「へ――?」
122 = 1 :
取り巻きD「てめえら、何ダラダラと話してやがる!」
るか「(こんな見た目でも、ボクだって男なんだ……)」
「(今まで、何のために凶真さんと修行してきたと思ってるんだ!)」
取り巻きB「お、やる気か? とっととおねんねした方が楽だぜ?」ポキポキ
るか「(勇気を出すんだ……凶真さんがいない今、ボクがしっかりしなきゃ)」
るか「う――あああああああああ!」
取り巻きA「おらあ!」
ドカッ バキッ
るか「く――ガハッ」ガクッ
124 = 1 :
取り巻きB「おいおい、手出しさせないんじゃなかったのか?」
まゆり「も、もうやめて! ルカくんが……ルカくんがぁ」
るか「(もうあんまり痛くなくなってきた……)」
「(い、意識がもう――)」
?「おまわりさん! こっちだこっち!」
取り巻きB「お、おい、サツだ!」
4℃「チッ、捕まると面倒だ。逃げるぞ!」
ダッダッダッ・・・
126 = 74 :
地面か…
フンッ!
うわ、なんだこれ!熱っ!
マグマ!?マグマだ!
127 = 25 :
ルカパパの逆襲が怖いな
128 = 1 :
るか「(あれ――助かったのかな。も、もう、足が……)」グラ
まゆり「ルカくん、しっかり!」ダキッ
?「おい、2人とも大丈夫か!?」
まゆり「あ――オカリン!」
岡部「済まん、遅くなってしまった」ダッ
るか「お、岡部さん……どうして」
岡部「フェイリスに話を聞いてな。まゆりに電話しても出なかったから、嫌な予感がしたのだ」
130 = 1 :
岡部「……ひどい怪我だ。早く病院に!」ピッ
るか「(さっき叫んでたのは、岡部さんだったのか)」
まゆり「ルカくん! しっかりしてよ!」ユサユサ
るか「い、痛いって、まゆりちゃん」
まゆり「もうすぐ、ヒック、救急車来るから! し、死んじゃやだよー!」ウワーン!
るか「(そ、そんな大げさな)」
「(でも、今になって体中が痛くなってきた……)」
まゆり「ルカくん!? ルカくん――!」
――――――――――――――――――
――――――――――――
――――――
131 = 1 :
――3日後――
ヒソヒソ・・・
「ねえ、あれって漆原くん?」
「すごい顔。ケンカしたって噂、ホントだったんだー」
るか「(うう……まだ登校中なのに、みんなの視線が痛い)」
「(せめて顔のガーゼが取れれば、少しは目立たないんだけど)」
まゆり「あ――」
るか「お、おはようまゆりちゃん!」
まゆり「……うん、おはよう、ルカくん」
133 = 1 :
まゆり「なんか、久しぶりだね」
るか「ボク、学校休んでたから」
るか「(あの時、目が覚めたら病院のベットの上だった)」
「(ずっと泣いてたまゆりちゃんをなだめるの、大変だったな……)」
るか「そういえばまゆりちゃん、いつもなら『トゥットゥルー♪』って挨拶するよね?」
まゆり「……だって、まゆしぃのせいで、こんな大怪我させちゃったのに」シュン
るか「も、もうあんまり痛くないって! でも、この顔じゃ、イベントには出れないかも……ゴメンね」
まゆり「う、ううん。ルカくんが元気なら、それで十分だよ」
134 = 1 :
るか「ボク、結局殴られっぱなしで、ほとんどなにも出来なくて――」
まゆり「そ、そんなことないもん! あの時のルカくん、か……」
るか「か?」
まゆり「か――かっこよかった///」
135 = 1 :
るか「……え?」
まゆり「あ――な、なんでもないよ!」
「ほ、ほら、早くしないと遅刻しちゃう!」ピュー!
るか「まゆりちゃ――もう行っちゃった」
るか「(それにしても、何で顔が真っ赤に……?)」
136 :
うっひょおおおおおおおおおおおおお
137 :
まゆしぃにも相手がいるってのはいいよね
138 = 6 :
ベタな展開だけどいいなこういうの
139 :
俺はこういうSSを待ってたんだよ
140 = 1 :
――放課後、ラボにて――
まゆり「……」ボー
紅莉栖「ねえ、まゆり、どこかおかしくない?」ヒソヒソ
岡部「ああ、これは尋常ではない」ヒソヒソ
まゆり「…………」チクッ
紅莉栖「今ので3回目。針で指刺しても表情1つ変えてないわよ」ヒソヒソ
岡部「完全に上の空だな」ヒソヒソ
141 = 84 :
いいねいいね
142 :
この組み合わせ・・・・・悪くない
続けろください
143 = 6 :
ラボがラブホになるのか…胸熱
144 = 1 :
岡部「あー、ゴホン。まゆり、指に絆創膏を巻いた方がいいぞ! コスに血でも付いたら一大事ではないのか」
まゆり「ほえ?……ああ、まゆしぃったらドジだなあ」ペタペタ
岡部「今日はもう帰れ。俺が送って行こう」
まゆり「ホントー? じゃあ、後片付けするから待っててねー」ガサゴソ
岡部「(よし、今のうちに)」
プルルルル・・・
岡部「ルカ子、俺だ」
るか『あ……岡部さん、こんにちは』
145 = 1 :
岡部「岡部ではない、鳳凰院凶真だ!」
るか『す、すみません! それで、何かご用でしょうか?』
岡部「お前に、聞きたいことがあるのだ」
るか『……もしかして、まゆりちゃんですか』
岡部「なっ! お前も、気が付いていたか。まゆりの様子がおかしいことに」
るか『ハイ――今日、学校でも……』
――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――
146 = 1 :
るか「まゆりちゃん、お昼食べよう」
まゆり「え!? う、うん、分かったー」
るか「(まゆりちゃん、自分のせいでボクが怪我したと思ってるみたい)」
「(なんとか、元気づけられないかな)」
まゆり「……」モグモグ
るか「(さっきから、無言で食べてるし……)」
るか「――あれ、まゆりちゃん、ほっぺにご飯粒ついてるよ」ヒョイ
まゆり「!?」ボッ!
148 = 1 :
るか「……まゆりちゃん? なんか顔が赤い――」
まゆり「トゥ……」
「トゥットゥルー!!」バターン
るか「ま、まゆりちゃーん!」
「おい、椎名がいきなり倒れたぞ!」
「は、早く保健室にー!」
ワーキャー! テンヤワンヤ!
――――――――――――――――――
――――――――――――
――――――
149 :
るか『――ということがありまして』
岡部「……それはおかしいな」
岡部「(まゆりはそんなこと、一言も……)」チラッ
るか『まゆりちゃん、今朝も顔真っ赤にしてて』
『もし、ボクのことを気に病んで体調を崩したなら――』グスッ
岡部「お、おい! 電話越しで泣くんじゃない!」
るか『で、でも、ボク、まゆりちゃんが心配で……』シクシク
岡部「分かった! とりあえず、明日にでもラボに来い」
るか『グス……わ、分かりました』
ピッ
150 :
なるほど…
なるほど…
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