元スレ岡部「どうしたルカ子、浮かない顔をして」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
――柳林神社――
るか「あ、おか――凶真さん。今日はどうなさったんですか?」
岡部「お前の修行を見てやろうと思ってな。何か、悩み事か?」
るか「……いえ、大したことじゃ、ないんです」
岡部「困っているなら、遠慮せず言うがいい」
「これでも俺は、お前の師なのだからな! フゥーハハハ!」
るか「は、ハイ! その、実は昨日、学校でまゆりちゃんに――」
――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――
2 :
VIP→ハム速
おまえ生まれたときから2ch見てたの?
3 :
つづけたまえ
5 = 1 :
まゆり「ルカくん、トゥットゥルー♪」
るか「あ、おはようまゆりちゃん……なんか、機嫌よさそうだね」
まゆり「あのねー、実は、ルカくんにお願いがあって」
るか「(う……嫌な予感がする)」
まゆり「今度、アキバでイベントがあってね、コスプレのコーナーもあるんだー」ニコッ
るか「うん……それで?」
まゆり「実はね、ルカくんに着てほしいコスがあるの!」
6 :
ルカまゆ期待
7 :
ステマイングゲート
8 :
すっうじゅっううぉくものぉ
こどおのかずさええ
9 = 1 :
るか「え――また、あんな格好を……?」
まゆり「大丈夫だよ! ルカくん、もう海外でも話題なんだから」
「『こんな可愛い子が女の子のはずがない』って」
るか「で、でも……やっぱり恥ずかしいよ///」
まゆり「ルカくんも、だんだんコスプレの魔力に取りつかれちゃうって~」ジリジリ
るか「あの、なんでちょっとずつ近づいて……ひ、ひええぇぇ~」
10 :
るか子のしゃぶるまでは絶対書けよ
支援
11 = 1 :
キーンコーンカーンコーン
るか「(うう、結局押し切られてしまった……)」
「(コスプレが嫌いってわけじゃないけど、やっぱり恥ずかしいんだよなあ)」
女生徒1「漆原くん、コスプレみたよー!」
女生徒2「うん、チョー可愛かったよね! 今度はどんなの着るの?」
るか「えっと、ありがとうございます。でもボク、コスプレは――」モジモジ
女生徒1「キャー!! 恥ずかしがっちゃって!」
るか「あ、あう……」
12 :
支援するぞ
13 = 1 :
るか「(こうして、クラスメイトや知らない人にまで声をかけられるようになった)」
「(それに、岡部さんと初めて会った時みたいに、写真を取ろうとする人まで――)」
まゆり「ルカくーん、お昼食べよ!」ドンッ!
るか「う、うん……まゆりちゃん、お弁当大きくない?」
まゆり「学校の後バイトがあるんだー。だからいっぱい食べないと」モグモグ
るか「そ、そうなんだ」
るか「(ボクのお弁当より大きい……)」
「(まゆりちゃん、どこにその量が入ってるんだろう?)」
14 = 1 :
るか「まゆりちゃん、さっきの数学の小テストどうだった?」
まゆり「えっへへー、クリスちゃんに教えてもらったからばっちりなのです!」エッヘン
るか「へえ……牧瀬さん、大学も出てるんだっけ」
まゆり「教えるのとっても上手なんだー。おかげでいい点とれそうだよ」
るか「やっぱり、すごく頭いいんだ」
まゆり「うん! クリスちゃんがラボメンになってから、オカリンも楽しそうなんだー」
「だから、まゆしぃも嬉しいのです☆」
15 = 1 :
まゆり「――それでね、ブラチューの星来コスを仕立て直してるの」
「もう、見えるか見えないかのギリギリを攻めるのが楽しくて楽しくて!」
るか「それが、ボクに着てほしいコス?」
まゆり「自信作なんだー。まだ完成してないけど、絶対間に合わせるよ!」
るか「(またコスプレしたら、もっと怖い人たちに目を付けられちゃうかも……)」
「(せめてほとぼりが冷めるまで、コスプレは遠慮させてもらおう)」
るか「ま、まゆりちゃん?」
まゆり「んー、なに?」ニコッ
るか「えっと――ボク……今回は……」
18 = 1 :
まゆり「ルカくん、よく聞こえないよー」ニコニコ
るか「……ううん、何でもない……」
るか「(あんな風に楽しそうな顔されると断れないよ……)」
「(ボクもこういう時ぐらい、はっきりものを言えたら――)」
――――――――――――――――――
――――――――――――
――――――
岡部「――で、結局断り切れなかった、ということか」
るか「ハイ……」
20 = 1 :
岡部「人気になったとはいえ、コスプレは初心者だからな」
「お前には、まだ荷が重いか……」
るか「す、すみません。修行が足りなくて」シュン
岡部「そう落ち込むな。あの時のカメラ小僧たちみたいな輩は、お前にとってもトラウマだろう」
「――よし! 俺も、お前の力になってやろうではないか!」
るか「え、ええ!? そんな、いいですよ!」アセアセ
岡部「まゆりは、コスプレのことになると熱中しすぎるところがある」
「お前からも、一言注意した方がいいかも知れん」
22 = 1 :
――ラボ――
岡部「――と、いうわけだ」
ダル「つーかさ、僕個人としてはそのコスメチャクチャ見たいのだが」
「るか氏が際どい星来たんのコスを着て究極生物となる――胸熱だお!」
岡部「黙れこのHENTAIが!」
「もしルカ子が心の闇にのまれ、封印されしもののけの血が暴走するようなことがあれば――」
ダル「また厨二病かよ……妄想乙!」
23 = 1 :
るか「ボク、コスプレするようになって、少しだけ自分に自信が持てたんです」
「でも、やっぱりまだ抵抗が……私生活でも、知らない人に声をかけられることも多くなって」
ダル「まあ、コスプレ写真とかから身バレすることもあるし、怖がるのも仕方ないか」
「るか氏なんて、海外まで画像が出回ってるからなおさらヤバい」
岡部「そ、それは怖いな……ストーカーが出没しそうだ」
ダル「僕みたいな紳士じゃなくガチで危ない奴らに目を付けられたら、それこそエロ同人みたいなことを――」
ガチャ
紅莉栖「はろー」
岡部「む、助手か。今日は遅かったな」
24 :
久しぶりにちゃんとしたシュタゲSS
25 :
まだまだ安心するのは早い
26 = 1 :
紅莉栖「だから、助手じゃないと言っとろーが!」
るか「牧瀬さん、こんにちは」ペコリ
紅莉栖「あれ、漆原さん? まゆりと一緒じゃないの?」
岡部「ああ、今日は他のコス仲間の衣装合わせだそうだ」
るか「(まゆりちゃんがいないと思ったら、そういうことだったのか……)」
紅莉栖「で、どうしたの。休日に男2人……3人で」
るか「はい、実は――」
27 = 1 :
――数分後――
紅莉栖「――ふむん。理由を説明したら、まゆりも納得するでしょうね」
「でも、まゆりって無邪気に頼むから、なんとなく断りづらいのもわかるわ」
るか「ボク、一体どうしたら……」
岡部「とりあえず、練習してみるか? 助手、頼む」
紅莉栖「頼むって何よ?」
岡部「お前がまゆり役になって、ルカ子の練習台になるのだ!」
紅莉栖「はあ? 何であたしが。あんたがやりなさいよ!」
岡部「俺がまゆりの真似をするとでも思ってるのか? これも、ルカ子のためだ」
29 = 1 :
紅莉栖「はあ……分かったわよ」
「とぅ、トゥットゥルー! まゆしぃ☆です」
ダル「お、結構似てるじゃん! るか氏、牧瀬氏相手に断ってみ?」
るか「は、ハイ! 牧瀬さ――じゃなくて、ま、まゆりちゃん。ボク、今回のコスブッ」ガチン
るか「(き、緊張しすぎて舌噛んじゃった!)」ジタバタ
岡部「……ルカ子よ。クリスティーナですらその調子では、本人には勝てんぞ!」
30 = 1 :
るか「い、いざ自分で言葉にしようとすると、どうしてもためらいがあって」ショボン
ダル「いっそ、まゆ氏を口説くくらいのつもりでキメていったら?」
「見つめ合うと素直にお喋り出来ない、みたいな感じでまゆ氏を口封じしちゃうわけ」
岡部「あのな、そんなスイーツ(笑)丸だしの作戦が成功するか!」
「まゆりに限って、そんな手に引っかかるとは到底思えん」
ダル「でもさ、るか氏も素材は最高だから、服とか揃えりゃ案外イケメンになるんじゃね?」
紅莉栖「漆原さんが男の子っぽい格好……わ、わるくない、かな」ポッ
岡部「おい、なぜお前が顔を赤くするのだ?」
31 :
紅莉栖の中の人もトゥットゥルー言ってたな
33 = 1 :
紅莉栖「ふえっ!? な、何でもない!」
「別に男装の漆原くんとか、全然妄想してないんだから!」
ダル「……勝手に全部喋っちゃってる件について」
岡部「そもそもルカ子は男であって、男装も何もない。全く、すさまじい妄想力だなクリ腐ティーナ!」
紅莉栖「く、クリ腐ティーナとは何よ! ごちゃごちゃ言わないで、あんたも少しは意見を出しなさい」
岡部「フン、俺のIQ170の怜悧な頭脳は、今高速で働いているのだッ」
紅莉栖「それなら、早くしてもらいたいのだが。口だけじゃ信用されないわよ?」ニヤニヤ
るか「(……お2人とも、仲がよさそうだなあ)」
「(ちょっとだけ、うらやましい)」
34 = 1 :
紅莉栖「――でも、見た目から入るっていうのは、橋田にしてはいい考えじゃない」
岡部「まあ、その意見には同意しよう」
「ルカ子も、もっと堂々とするだけで気持ちも変わると思うぞ」
るか「堂々と……ですか?」
岡部「うむ、そこにこそ、清心斬魔流に隠された極意が存在する……!」
るか「そ、そうなんですか! 精進します!」
紅莉栖「……あんたも、よくそんな適当に設定作れるわね。素直に信じる方もどうかと思うけど」ハア
35 :
モヒカンるか子
36 = 1 :
紅莉栖「じゃあ――試しに、口調から変えてみたら? 一人称を『俺』にするとか、語尾に『だゼ』を付けてみるとか」
「それだけでも、ちょっとは気持ちが大きくなるんじゃない?」
るか「えと、や、やってみます」
「ぼ……じゃなくて、お、オレは漆原るか! 正真正銘の男で……だゼ」
ダル「無理して男言葉を使う可憐な美少女――萌える!」グッ
るか「あう……」
岡部「ダル、茶々を入れるんじゃない!」
37 = 1 :
るか「すみません、あんまり慣れてないので……」シュン
岡部「いきなりだったからな。言葉遣いだけ変えても、すぐ態度にまで反映出来るはずもない」
「……結局、俺たちが意見したところで、最後はお前次第ということか」
るか「そうなんですよね――でも、あんな笑顔で頼まれると、中々断りづらくて」
岡部「だが、断りたいのならきちんと断った方がいいぞ」
「コスプレが原因でお前に危害が加わるようなことがあれば、まゆりはむしろ傷つく――」
ヴーン ヴーン
岡部「む、メールか」
39 = 1 :
From まゆり
Sub ゴメン><
ちょっとコスに手直しが必要
で材料を買わなくちゃならな
いの~!
だから、明日もラボに行けそ
うにないのです。
岡部「……あいつも大変だな」
るか「まゆりちゃんからですか?」
岡部「ああ、明日もラボには来ないらしい」
40 = 1 :
ピロリロリーン
るか「あれ、ボクも電話……まゆりちゃんから?」ピッ
るか「もしもし、まゆりちゃん? え、明日? うん、空いてるけど……」
「うん――うん、じゃあ、駅前で……」
ピッ
岡部「まゆりからか?」
るか「は、はい。明日、買い物に付き合ってほしいって」
岡部「まさか――コスのか」
るか「買い物ついでに、採寸もさせてほしいと……」ガクッ
41 = 1 :
紅莉栖「断るんだったら、早い方がいいわよ?」
「今からなら、まゆりも諦めがつくだろうし」
るか「ボク……頑張ります」
岡部「そんな自信なさげな態度で大丈夫か?」
「まあ、健闘を祈ろう。というわけで、いつもの合言葉を」
るか「ハイ――えっと、エル・プサイ・コンガリィ?」
岡部「コングルゥだッ!」
42 = 1 :
――翌日、秋葉原駅前――
まゆり「あー! ルカくん、トゥットゥルー♪」
るか「お、おはようまゆりちゃん」
まゆり「今日はありがとねー、付き合ってもらっちゃって」
るか「大丈夫、別に気にしてないから」
まゆり「……んー」ジロジロ
るか「な、なに? そんなにじろじろ見て……」
まゆり「なんか、いつもより男の子っぽい格好だなーって」
43 = 1 :
るか「そ、そうかな!」
まゆり「だって、ルカくんがジーンズにパーカーなんて、今まで見たことないもん」
るか「ぼ、ボクだって、たまには……」
るか「(牧瀬さんたちの意見も参考にした、なんて言えない……)」
「(ボクもこれで、少しは強気に出れるかな)」
まゆり「でも、似合ってるねー。まゆしぃも、新しいコスを思いついちゃいそう!」
るか「(まゆりちゃんには悪いけど、今度こそハッキリと断らないと――)」
44 = 35 :
るか子の私服って見たことない気がする
45 = 1 :
まゆり「じゃあさっそく、レッツゴー!」ニギッ
るか「な、何でいきなり手を!?」
まゆり「ルカくん、お肌すべすべだねー。えっへへー」ナデナデ
るか「そ、そんなことないと思うけど」
まゆり「クリスちゃんもすごくお肌きれいだし、まゆしぃは羨ましいのです!」
るか「ま、まゆりちゃんも、十分キレイだよ……」
46 = 6 :
>>44
女の子の時の服装ならアニメで出て来る
47 = 1 :
るか「(やっぱり、恰好だけ変えてもダメか――でも、まだまだチャンスはある)」
「(まゆりちゃんには悪いけど、はっきり断ろう!)」グッ
まゆり「あれ、ルカくん何もってるの?」
るか「きょ、今日お弁当作ってきたんだよ。お昼になったら食べよ」
まゆり「おおー、気が利いてるね! いいお嫁さんになれるよー」
るか「お、お嫁さんって――ボク、男なんだけど」モジモジ
まゆり「冗談だよー。ルカくんとってもカワイイし!」
るか「うう、素直に喜べない……」
まゆり「……あれ、もうこんな時間! ルカくん。早く行こ! 買い物の前に、ちょっと寄り道したいの!」ダッ
るか「あ、急に走り出さないでー!」
48 = 1 :
――雷ネットAB大会会場前――
るか「雷ネットの大会?」
まゆり「そう、フェリスちゃんが出てるの」
「だからね、試合前に差し入れしたいなーって思って」
るか「ボク、あんまり詳しくないんだけど、フェイリスさんってやっぱり強いの?」
まゆり「うん! 1度に10人くらい相手にして勝っちゃうんだよ!」
るか「(そ、それは凄い……)」
49 = 1 :
まゆり「んーと……あ、フェリスちゃーん!」
フェイリス「あれ、その声は――マユシィ! こんにちニャンニャン!」ヒョコッ
まゆり「フェリスちゃん、トゥットゥルー♪」
るか「こんにちは、フェイリスさん」
フェイリス「ルカニャン! もしかして、応援しに来てくれたのかニャ?」
まゆり「ごめんね、今日は用事があって……」
「でもね、差し入れ持ってあげたんだー」
みんなの評価 : ★
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