元スレ男「交通事故で死んでしまった…」神「そうですね」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 :
ノックは三回だぞ!
52 = 19 :
男 雪輝
神 由乃
で再生中
53 = 1 :
ガチャッ
男「失礼しまーす」
……
男「あれ?誰もいない?」
DQN男「…」
男(え…あいつってDQN男……なんでここに!?)
DQN男「……お前、男か?」
男「う…うん……」
DQN男「へっ、てことはお前も死んだって訳かよ」
男(DQNもどうせロクな死に方してねぇだろうな…)
DQN男「まさか俺様が死ぬなんて考えても見なかったぜ」
男「なんで死んだの?」
54 = 1 :
DQN男「……あぁ!?なんで学校ほとんどきてねぇお前に言わなきゃならねぇんだよ!!」
男「ヒッ…」
DQN男「なんで死んだかって言うとな…」
男「結局言うのかよ…」
DQN男「あぁ!?」
男「ビクッ」
DQN男「俺の彼女護って死んだんだよ」
男「え…?」
DQN男「犯人は覚えてねぇけど…彼女が刺されそうになったところを俺が庇った」
DQN男「結局、俺はそのまま死んじまった」
男(…DQN男も誰かを庇って死んだのか…)
DQN男「畜生…今頃俺の彼女は悲しんでるに決まってる…!!」
DQN男「こんな所で健康診断なんてしてる暇はねぇんだよ!!」
55 = 17 :
死んだのに健康しんだんとはこれry
56 :
おらん……
58 = 1 :
男「神が言うには生き返れないみたいだ」
DQN男「そんなのしらねーよ…閻魔をぶん殴ってでも生き返る…!」
男「え、閻魔を!?」
DQN男「お前も協力しろ!生き返りてぇんだろ!?」
男「……う、うん」
DQN男「俺はこの部屋の灰皿で閻魔を撲殺する」
男「じゃあ俺はこの分厚い本の角で頭を思いっきり叩く」
DQN男「いいか?閻魔がこの部屋に入ってきた瞬間がチャンスだ」
DQN男「思いっきりやるぞ…!」
男(神があれだけ強いのに閻魔になんて勝てる訳…)
60 = 18 :
そもそもあの世の住人が死ぬのか?
62 = 1 :
コンコン
男「!!」
ガチャッ
男「うおおおおおおお!!」
DQN男「うあああああああああ!!!」
閻魔「…む」
ピタッ
閻魔は2人の動きをピタリと止めた
閻魔「あー…神ちゃんが言ってた2人か」
ピッ
再び2人の身体に触れると2人は元に戻った
男「あれ……?」
DQN男「ど、どうなってるんだ…今アイツの頭をかち割ろうとしたはず…」
閻魔「ククッ…閻魔の首を狙おうとは良い度胸だな人間達よ」
63 = 1 :
DQN男「て、テメェが閻魔か…!!」
男「今俺たちの身体になにを…?」
閻魔「2人の動きを止めただけだ」
閻魔「どうだ?人間には到底出来ん技だろう?」
DQN男「く、クソッ…!!」
閻魔「お前達の話はもう聞いている…まぁ、そのイスに座れ」
スッ
男(思ったより優しいな…)
DQN男「…健康診断なんてする意味ねぇだろ」
閻魔「えー、お前がDQN男でお前が男だな…ふむふむ」
閻魔「まずは…ようこそ第2の地上へ」
男「第2の地上……?」
閻魔「地上で死んだ人間の行き着く第2の地上だ」
64 :
神とも閻魔とも会話できるなんていい体験だな
65 = 1 :
DQN男「さっさと地上に戻せコラ」
閻魔「それは出来ん」
DQN男「なんでだよ!?」
閻魔「地上に死者のお前等が生き返れば混乱するだろう?」
閻魔「だから、絶対に生き返らす等という行為はしてはならんのだ」
男(神の言ってた通りだな)
閻魔「つーか…地上よりもこっちの世界の方が住みやすいぞ」
男「え?」
閻魔「この世界は戦争なんてないし」
閻魔「お前達が望むなら、死者学校という所にも通える」
DQN男「死者学校だと?」
閻魔「地上は文明が発展し過ぎたお陰で崩壊しつつある」
66 = 1 :
男「死者学校って俺たちでも通えるんですか?」
閻魔「もちろん!まだ17歳のお前達なら今すぐにでも通えるぞ」
閻魔「最後まで味わえなかった学校生活をこの世界で味わうと良い」
閻魔「てな訳で…向こうの部屋で身長と体重、あと視力も検査しておけ」
男「え…俺たちだけでですか?」
閻魔「当然だ、いちいちそんなのに時間はかけてられん」
閻魔「この紙に全部記入したら帰っていいぞ」
DQN男「…」ピクピクッ
男(閻魔のくせにいい加減すぎるだろ……)
67 = 1 :
神「ようこそ、第2の地上へ」
女「第2の地上…?」
神「貴方は自殺が死因ね…」
女「…もうあんな生活したくない…」
神(死因は首吊り自殺、家庭内での両親からの暴力)
神(妹のために家計を養うために朝から夜までバイト)
神(学校にはほとんど行っておらず)
神(心身共に疲れた結果、自殺という選択肢を選んだ…)
女「あの…貴方は……?」
神「私は神、この世界の住人よ」
女「神様って……」
神「信じれないだろうけど、一応神様っていう職業についてるんだ」
68 = 44 :
>>13
素晴らしい700年もの間王の帰りを待っていたのだ
まだか早くしろ
目が目が目が
69 :
ふむ
70 :
はいじゃないが
言いたいことがよくわからん
71 = 5 :
すげぇ楽しく読んでる
73 :
これは完結せずにgdgdになって終わる感じだな
74 = 11 :
面白いけど遅いorz
まぁ>>1マイペースで書いてくれ
75 = 1 :
―死者の家―
DQN男「・・・チッ」
男(これから、この家で2人で暮らすのかよ…)
DQN男「お前料理とか出来んのか?」
男「え…ちょっとだけなら」
DQN男「なら料理は任せた…俺は洗濯と風呂掃除ぐらいならしてやる」
男「案外、家庭的なDQNなんだね」
DQN男「うるせぇ!!ぶっ殺すぞ!!」
男「…この世界でまた死んだらどうなるんだろう?」
DQN男「しらねーよ…とりあえず荷物先にまとめるぞ」
男(……また死んだら…今度はどこに向かうんだ…)
78 = 1 :
―地上―
弟「…」
母「今日、前にやった塾のテストの結果が返ってきたんでしょう?」
弟「う…うん…」
父「それが楽しみで今日会社休んじゃったよ」
スッ
母「えーっと、これがテストの結果が書かれた紙ね」
父「……随分と順位が低いな」
79 = 1 :
母「弟ならもっと上にいけたはずよ」
弟「ごめんなさい…」
父「なんのためにお金をかけてると思ってるんだ?」
母「塾だってタダじゃないのよ?」
弟「はい…」
父「今のままじゃ将来、一流企業へ就職できないぞ」
弟「はい…」
母「これからは友達と遊ぶのも禁止します」
弟「………はい」
父「塾ももう1つ通わせよう」
母「そうね、駅前の塾が評判良いみたいだから手続きしてくるわね」
弟「………」
82 = 1 :
バスケ部「……クッ…」
バスケ部「…なんだここ……?」
ビッチ「……」
バスケ部「俺は確かバスケの練習してる時に意識が失って…」
ビッチ「あたしはエッチしてる最中に気絶して…」
バスケ部「もしかして、俺たち死んだのか…?」
ビッチ「はぁ?ふざけんなよまだイッてねぇし!」
閻魔「はい、ようこそ」
バスケ部「…!!」
ビッチ「お前誰だし!とりまなにが起きてるか説明しろよ!」
閻魔「えー、バスケ部は練習中にダンクシュートを決めて死亡」
閻魔「ビッチはエッチの最中に気持ち良すぎて死亡…か」
バスケ部「お前、それ死んでも死に切れないだろ…」
ビッチ「黙れ!!」
83 = 1 :
ピンポーン
ピンポーン
男「はい?」
DQN男「俺、掃除してるから出てくれ」
男「分かった」
ガチャッ
神「こんばんは!」
女「…」
男「神…それに……女…?」
神「この子もこの家の住人だからね」
男「え!?」
神「変な事しないか監視の意味をこめて私もこの家にしばらく住むよ」
男「えー…神も一緒にかよ……」
84 = 11 :
各者の話は最後までに繋がるのか?
85 = 1 :
DQN男「って…住む奴増えてんじゃねーーか!!」
男「俺に言われても…」
神「DQN男くんこんばんは」
女「こんばんは…」
DQN男「俺ぁ、庭の掃除してくるは」
男「ありがとう」
スタスタ
神「DQN男くんやっぱり家庭的ね」
男「だよな」
女「……」
神「女ちゃん、なにか食べたい物とかある?」
男(俺と同年代か…?なんで死んだんだろう…)
女「私…今は別にお腹減ってないです…」
87 :
こんな死後だったらいいのにな
88 = 1 :
神「女ちゃんは男くんと同い年よ」
男「へ、へぇー」
女「……」
神「女の子とまともに会話したことないんだっけ?」
男「そ、それを言うんじゃねぇ!!」
女「……ぐすっ」
男「え……?」
女は突然、大粒の涙を流し始めた
男「お…俺と同い年だから泣いてんのか…?」
神「そんな訳ないでしょ」
女「…私が死んだ所為で……妹が…」
男「妹?」
神「そっか…妹ちゃんだけ取り残されたんだよね…」
89 = 1 :
弟「……」
母「ご飯の時だけ部屋を出ていいわよ」
父「それ以外は一切部屋を出るな」
母「トイレはそこのペットボトルでしなさい」
父「風呂も1年ぐらい入らなくても大丈夫だろう」
バタンッ
父と母はそれだけを言い残し部屋を閉めた
弟はまるで父と母の言う事だけを聞くロボットのようであった
弟「…」
勉強机の引き出しをそーっと開ける
中には勉強道具以外入っていないはずなのだが…
1枚の写真が出てきた
90 = 23 :
なんちゅう親だ
91 :
流石ねーよ
92 = 1 :
それは、まだ兄と弟の2人が幼少の頃の写真
この時は勉強なんてしなくても良かった
両親だって今のように勉強に固執すらしなかった
家族だった頃の写真……今はもう家族ですらない
兄は死に、ロボットと父と母が生活しているようなものだ
弟「僕が一流企業へ就職すれば…」
弟「きっと、家族は元に戻る…兄さんも戻ってくる……」
弟「だから…僕が死ぬ気で勉強を頑張らないと…」
弟はノートにペンを走らせた
この日も、一睡もせずに勉強机に向き合うのであった
93 :
学校はどうすんだ…
94 :
風呂入らないとか人間的におわったな
95 = 18 :
一流企業に入れば兄が生き返るという考えに至ったか・・・
96 = 5 :
これは悲惨だな
97 = 1 :
女「お願い…!今すぐ私を生き返らせて…!」
女が神にしがみつくように頼み込む
男(…神が羨ましい)
神「ごめんね…それはさっきも言ったけど出来ないんだ…」
女「……そんな……」
神「きっと、妹さんのことなら大丈夫だよ」
女「そんな訳ない…!あんな悪魔みたいな奴が親なのよ…!?」
男「あ、あの話が分からないんだけど…」
神「後で話してあげるから」
男「…」
DQN男「オラァ!夕飯の支度出来たぞ!!さっさと座りやがれ!」
98 = 17 :
DQNいいやつ
99 = 1 :
女「…私…もう寝ます……」
神「うーん、それじゃあ後で部屋に夜食持って行くね?」
女「…ありがとう」
スタスタ
男「な、なんであんなに落ち込んでるんだよ?」
DQN男「冷めない内に食べろよ!!」
DQN男「残したらマジで許さねぇからな!!」
ムシャムシャ
神「えー!DQN男くんがこのオカズ作ったの!?」
DQN男「ポークピカタだ味わって食べろよ」
神「美味しいッ!」
100 = 1 :
男「おい、さっさと教えろよ」
神「女ちゃんの父親が物凄いDV夫みたいなの」
男「DV…?」
神「母親も怖がって父親にはなにも逆らえない状態」
神「今、幼稚園に通ってる妹を護るには女ちゃんしかいなかった」
男「そんなに小さいのか…」
神「でも…心身ともに疲れた女ちゃんは自殺という選択肢を…」
男「……そうか、それで…」
DQN男「お前のテレビで今どんな状況か見せれるんじゃねぇのか?」
神「…見せれない」
男「……」
神「今は落ち着かせるように言っておくしかないの」
みんなの評価 : ★
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