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    元スレ男「そして誰もいなくなった」

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    タグ : - カニバ + - + - 幼馴染 + - + - 神スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 1 :

    「それじゃ……3日後に来る船を待つしかないってことですか?」

    チビ子「……ごめん、ね」

    「あっ! ち、違うよ! 別にチビ子を責めてるわけじゃなくて!」

    茶髪「まぁ……そのくらいの日数なら待ってもいいけどよぉ」

    茶髪「でも、先生はどうすんだ? 夏だし、放っておいたら腐ったり……」

    ツインテ「ひッ!?」

    「茶髪! 黙ってろ!」

    メガネ「空気よめよなバカ」

    茶髪「あ、わ、悪ぃ……」

    52 = 1 :

    「──……そんじゃ俺、夕飯作ってくるわ。お前らは休んでろ」

    茶髪「え? お前メシ作れんの?」

    「食事はいつも妹と交代制で作ってるからな」

    「あ……お兄ちゃん、私も手伝うよ」

    「いや、お前は無理すんな。まだ顔色悪いし」

    「ううん……今はお兄ちゃんのそばにいると安心するから……」

    「そっか……。じゃあ俺が仕切るからお前は簡単な作業を頼む」

    「うん。わかった」ニコ

    ツインテ「…………」

    53 :

    死体が腐ることなんて思いつきもしなかったわ

    55 = 1 :

    ──妹 Side

    私の両親は2年前に死んだ

    父は事業に失敗して背負った借金を苦に自殺し、母も父の後を追って1週間後に自殺した

    両親の死後も私は住み慣れた我が家に執着したが、遺産相続は親の借金までも背負うことになるため、仕方なく諦めた

    父親の借金の連帯保証人は父の姉、つまり私たちの叔母だった

    本来ならば両親はおろか私たちを恨んでも当然なはずの叔母は、あろうことか私たちの保護者を買って出てくれた

    叔母は未婚の女性で、私たちのことは実の子のように扱ってくれた

    兄と私が両親の死から立ち直れたのは、叔母の優しさに依るところが大きかったように思う

    ……とは言え甘えてばかりもいられないので、料理・掃除・洗濯などの家事は私と兄に任せてもらっている

    56 = 1 :

    叔母はお金の心配をするなというけれど、兄さんは借金と家計のことを気にしてアルバイトをしている

    最近も少し勤務時間を増やしたらしく、妹としては無理しすぎではないのか気が気でない

    高校卒業後もすぐに就職しようと考えているようで、叔母と私が大学進学を進めても聞かない

    ……わかっている

    それもこれもぜんぶ私と叔母のため

    兄さんは自分の人生を、両親から受け継いだ責任の清算と、私の将来の援助のために……使い捨てようとしているんだ

    優しいから

    優しい……人だからだ

    一見クールな性格に見えるけど、単に不器用なだけで、実はとても情の深い人

    さっきだって、動揺している私のことを察してか頭をなでてくれた

    暖かくて大きな手……

    58 :

    http://jbbs.livedoor.jp/internet/14835/←VIP終了しちゃったからみんなここに移住したw

    59 :

    >>21
    悔しいですね

    60 = 1 :

    私もまた兄さん同様、愛情を分かりやすく示したり甘えたりするのが苦手な質だけど……

    今回の件は、やはり私の心を動揺させているのだろうか

    何故だかいつもよりも素直に兄さんに甘えられる

    ──……トントントン

    小気味のよいリズミカルな包丁の音

    台所で調理をする兄さんの背中を、ふと見つめる

    62 = 1 :

    頼りになる背中

    お父さんやお母さんの代わりに私を守ってくれる、大きな背中

    ……兄さんの、背中

    ……兄さんの、手

    ……兄さんの、……横顔

    私のことを大切にしてくれる兄さん

    私の大切な兄さん

    兄さん、にいさん……

    ニイサン、兄さん、…………ニイさん、にいさん,ニイサン,兄さん……………────────

    お兄、……ちゃん



    ──妹 Side:了

    63 = 8 :

    微妙に病んでらっしゃる

    64 = 1 :

    ──2日目夜/別荘内

    メガネ「……で、夕飯を食べながらでいいんだが、これからのことを話し合わないか」

    茶髪「これからって?」

    メガネ「さすがにもう遊ぶ気にはなれないだろ。迎えが来る3日後の昼まで、別荘内で大人しくしてるってことでいいか」

    幼馴染「そう……だね」

    「それでいいんじゃないか。先生は……あのまま部屋のベッドに寝かせておこう」

    ツインテ「うん。私もそれに賛成」

    「私もそれでいいと思います」

    茶髪「チビ子もそれでいいか?」

    チビ子「……はい」

    65 :

    今北産業

    66 :

    >>65
    ssでそれはねえだろ

    67 = 1 :

    メガネ「それで……。これからはできるだけ二人以上で行動するのがいいかもな」

    茶髪「はぁ? なんでだよ」

    メガネ「いや、その…………ほ、ほら、僕達はいいとしても、女子達は精神的に不安定な子も多いし」

    茶髪「まぁ……そりゃそうか」

    ツインテ「うん、そうしてもらえると私たち的にも……ありがたいかな」

    ツインテ「ねえ幼馴染、今日、一緒の部屋で寝てもいいかな?」

    幼馴染「うんいいよ。私もなんだか一人は心細いから」

    幼馴染「チビ子ちゃんや妹ちゃんはどうする?」

    「私は……お兄ちゃんの部屋で寝ようと思います」

    ツインテ「えっ!?」

    68 = 66 :

    ほす

    72 = 1 :

    ツインテ「ちょ、ちょっと待ってよ。男と一緒に寝るの?」

    「なにかおかしいでしょうか? 兄妹ですし問題ないと思いますけど」

    ツインテ「いや、でも……一応は男女だし」

    「ばーか。兄貴にとって妹は女じゃないって。俺は別に一緒に寝てもいいぞ。行くか」

    「……う、うん」

    茶髪「じゃあチビ子はどうする? なんなら、俺と一緒に寝るかぁ? へへ」

    チビ子「いえ……。私は一人で寝ようと思います」

    幼馴染「でも、一人で大丈夫? 心細くない?」

    チビ子「大丈夫です。ちゃんと、鍵をかけて寝ますから」

    メガネ「…………」

    メガネ(鍵を……かけて?)

    74 :

    犯人は語り手

    76 = 8 :

    こんな時に一人で寝るのは死亡フラグだと思うの

    77 = 1 :

    ──2日目夜/幼馴染の部屋

    ──ツインテ Side

    あの後、私の発言は何だかうやむやな空気に溶かされたままとなり、結局どうしようもできず幼馴染と共に部屋に戻った

    男は妹と一緒に、茶髪とメガネとチビ子はそれぞれ一人きりで寝ることに落ち着いたようだ

    全ての部屋のベッドがダブルサイズであり、二人で寝るのに窮屈ということもない

    冷暖房はもちろん、シャワールームやトイレやクローゼットも室内に完備している

    生活するのに何の不自由もない環境

    なに不自由なく

    快適そのものだ……

    78 = 8 :

    と思ったらメガネと茶髪も一人だった

    79 = 1 :

    そんな快適な空間の中で

    …………なぜだろう。なんだか、胸の奥がチクチクとする

    チクチクと、ちくちくと、チクチクと、ちくちくと…………

    ベッドの中にもぐりこんで、ギュッと目をつぶる

    ちくちくとした感じが、いつのまにかジクジクとした感じに変わる

    それはとてもとても不快な感覚で

    眠ってしまえばいい、イヤなことは考えない、忘れればいい

    眠れ、眠れ、眠れ、忘れろ、忘れろ、忘れろ…………

    隣からは、すぅすぅと幼馴染の規則正しい寝息が聞こえる

    81 :

    ゴトッゴトッ

    ──…………廊下で物音がした、気がした

    ……なんだろう

    ……だれだろう

    隣からは、幼馴染の規則正しい寝息が聞こえる

    ……すぅー、……すぅー、……すぅー、……

    その規則正しい寝息に耳を傾けていると、心が落ち着いてきた

    うとうとする

    眠気が強くなってくる

    うとうとと、ウトウトと、うとうとと、ウトウトと……

    気持ちが……いい

    82 :

    寝る前支援

    83 = 81 :

    隣からは、……すぅすぅと……すぅすぅと……幼馴染の規則正しい寝息が聞こえる

    このまま眠気に身を任せて寝てしまおう

    廊下の物音はきっと気のせい

    なにも問題なんてない、なにもイヤなことなんてない、なにも不快なことなんてない

    そう、まだまだ…………───いくらでも『機会』はあるんだから

    でも
               でも?
        でも……

    ああ、でも、そうだ──

    「………………………………………………寝る前に、トイレに行ってこなくちゃ」

    ぼんやりとした意識で、

    私は、ベッドから抜け出た



    ── ツインテ Side:了

    84 :

    孤島館物かぁ
    最近十角館の殺人読んだからなんとなくそれとかぶるなぁ

    85 :

    >>18
    私をあまり怒らせない方がいいぞ当分二人きりでここに住むのだからな
    その石を大事に持ってろ小娘の命と引き換えだ
    パズー君君を誤解していた許してくれたまえ君がこの方を海賊から守るために奮戦してくれたとは知らなかったんだ

    86 = 81 :

    ──3日目朝/別荘内

    「…………」

    「おにい、ちゃん…………こ、れ…………」

    「……あぁ、マズイ……な」

    「妹。部屋に入って鍵をかけろ。俺の声が聞こえるまで絶対に開けるな。誰か来ても無視しろ。いいな」

    「う、うん……」

    タタッ

    「…………」

    「…………メガネ」

    87 :

    ふむふむ

    88 :

    まさかメガネって…



    コナン君…

    89 = 81 :

    「おい、起きろ」

    茶髪「ふわぁ……あ? なに、なんで俺の部屋にいんの?」

    「鍵くらいかけろバカ」

    茶髪「べつに鍵かけなくても危険なこととかねーじゃん」

    「……そうも言ってられなくなった」

    茶髪「は?」

    「メガネがまずいことになったかもしれない」

    茶髪「え? まずいことって……ってぇ、アイツは自殺するようなタマじゃねーだろ。はは」

    「…………自殺なら、まだマシな方かもな」

    90 = 84 :

    そういえばインディアン人形的な物が登場してないな

    93 = 81 :

    茶髪「…………」

    茶髪「なんだ、こりゃあ……」

    「俺はチビ子を起こす」スタスタ

    ビー! ビー!

    …………ガチャ

    チビ子「……おはようございます、男さん」

    「チビ子、いきなりで悪いがマスターキーを貸してくれ」

    チビ子「えっ。どうしたんですか」

    「待て。廊下には出ない方がいい」

    「落ち着いて聞け。メガネの部屋なんだが……ドアの下の隙間から血が流れ出ている」

    「部屋には鍵がかかっていて、ブザーを鳴らしても出てこない」

    94 :

    >>26
    お前が何様だよ

    >>53,69
    お前それ煽ってるつもり?

    95 = 84 :

    >>92
    米澤穂信のインシテミルかい?
    あれは面白いけど同名の映画と混同されてややこしいよな

    96 :

    面白くてヤバい!

    完成度高いなマジで続きが気になる

    97 = 92 :

    >>95
    俺が見たのは映画だった。すまない

    98 = 81 :

    チビ子「え……」

    チビ子「……それ、……なんで…………」

    「分からない。それを確認するためにマスターキーが必要なんだ。貸してもらえるか」

    チビ子「ぁ……は、……はい……ちょっと待ってください!」

    ガサゴソ

    チビ子「……あ、ありました。これです」チャリ……

    「分かった。俺が声をかけるまで外に出ない方がいい。少し時間がかかるかもしれないが待ってろ」

    チビ子「は、はい……」

    99 :

    これチビ子が疑われるパターン…

    100 = 87 :

    実は男が犯人でしたってオチか


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