元スレ女勇者「人間が魔物に勝てるはずがない」戦士「は?」
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151 = 136 :
女勇者「・・・今日はエルフくんが来ました。」
エルフ「だから女だってば」
女勇者「僕の魔力がかなり高いのを知って、どうしたらそうなれるか聞きに来たんだよね」
エルフ「何故それを!!」
女勇者「気にしてるだろうからね・・・でも僕は人に貰ってるだけだからね?」
エルフ「それはさすがに真似できないな・・・。」
女勇者「諦めなさい。魔法に関しても他の魔物のをもらっただけだしー教えられることはないよ」
エルフ「そうなのか・・・。どうするかなぁ・・・・」
女勇者「とりあえず暇だしなんかして遊んでよ」
エルフ「何も持ってないんだが・・・まぁいいだろう、適当に時間を潰そう」
女勇者「5日目・・・。あの結晶で顔も教えたのに・・来たら判るはずなのに・・まだ・・」
152 = 136 :
女勇者「・・・ちょっとまたあるもの作る。」
女勇者「・・・・追いついてきたら、戦士くんに渡すものです。」
女勇者「材料揃えて、あとは魔力をうまく中に留めて・・・」
女勇者「はぁ。」
女勇者「完成したら夜だ。6日目。」
女勇者「探しに行った方がいいかなぁ・・・・」
女勇者「うぅ・・・戦士くんー・・・もう1週間経つよう・・・寂しいよう・・・」
154 = 136 :
戦士「・・・俺が居ない間こうなってた訳か。」
女勇者「遅いよ!しかも7日目朝、こっそり宿に入ってきて僕が起きるまで待ってるってどういう事!起こしてよ!」
戦士「寝言でコロスコロス言ってる魔物の♀を起こせるか!!寂しさの余り殺意沸かすなよ!!」
女勇者「え、マジで。それは気づかなかったよ~コロスコロスコロス」
戦士「継続してる!!継続してるから!というかそれを見せてお前は俺に何を望んでるんだよ!」
女勇者「にぶちん・・・。短小包茎・・・」
戦士「酷い言われようだ!」
155 = 136 :
女勇者「とにかく、これまであったことはこれで大方見せた!さぁいこう」
戦士「え、俺のバカンスは?」
女勇者「・・・今日一日だけね!!僕はもうここで寝ておくから!!」
戦士「小遣い・・・・」
女勇者「こんなもんで。必要な武具も揃えていいから!」
戦士「行ってきますー」
女勇者「・・・というかこんだけ遅くなるくらい大変だったろうにあそんでられるのか。タフだねぇ。」
女勇者「・・・生きてて良かったぁ。」
156 = 136 :
戦士「おい勇者殿!助けてくれ!」
女勇者「はやっ。どうしたの?」
戦士「カジノに行って来たら金が・・・」
女勇者「何で下手なのにいくの!」
戦士「何事にも挑むから戦士なんだ。」
女勇者「戦死したら無意味でしょ!もう!」
戦士「あとある程度遊んだからあとは寝て、明日出発しよう」
女勇者「え、もういいの?」
戦士「俺が何しても金がなくなるだけにしかならない気がする」
女勇者「でしょうね。んじゃまぁ寝ようか。今回はベッド二つだから別々だよ」
戦士「その方がいいだろ。一応男女だ。」
157 = 136 :
女勇者「・・・少しは入りたいとかないの?」
戦士「良ければ?」
女勇者「むむ・・・いいよ、来て。」
戦士「了解です勇者殿」
女勇者「なんかもうその呼び方でも馬鹿にされてる気がする。」
158 = 136 :
戦士「さすがに今回は眠れなかったわ」
女勇者「あれ?どうしたの?」
戦士「お前・・・いつのまにそんなに胸が。」
女勇者「え?あー。何かいつの間にか増えた。」
戦士「スライムなのに成長するんだな・・・」
女勇者「水分とかで増えるだけなんじゃない?ん?あ・・・新しく買った剣か?」
戦士「そうだとしても出すな!出すんじゃない!!」
女勇者「・・・巨乳好きだったのか。」
戦士「あぁ。そのままで。」
159 = 136 :
女勇者「自由に胸変えれるのっていいかもね。」
戦士「そうだな。もっとでかくもできるよな。」
女勇者「大きいのしか興味ねーのか!オルァア!!」
戦士「うわっ!勇者が切れた!今頃!?」
女勇者「オルァアアア!!」
戦士「ちょ!その巨大魔法を展開するのを今すぐやめろ!平和な町が!!」
160 :
鷹のように
161 = 136 :
女勇者「おちついた。」
戦士「左様ですか。そりゃあんだけ暴れれば・・・で、どこ行くんだ?」
女勇者「一応ここも魔物を率いるボスがいるから会って、話聞いてみる。」
戦士「まぁこうして共存してるくらいだし、多分協力してくれるよな。」
女勇者「もしもの時は・・・変形してその魔物の♀になって色仕掛けしてみる」
戦士「あぁ、そんな事まで出来たのか・・・・」
女勇者「まだ出来ないけどやれば出来ると思う」
戦士「もうこの娘どこまでいく気なの」
162 = 136 :
魔物ボス「よくきたぁ!超変わり者の勇者よ!!」
女勇者「あっさり侵攻やめて居ついた魔物には言われたくないよ?」
魔物ボス「まぁそうだな!ハッハッハ!!」
戦士「随分おおらかっすね。」
魔物ボス「いやいや、前まではもっとアレだったんだがね?ここに来てから変わったのさ」
魔物ボス「という事でリザードマンだ。よろしくな」
女勇者「ここに来た用事なんですが・・・」
リザード「おお、わかってるとも。魔王についてか。」
リザード「あいつを倒すのは結構骨が折れるぞ。」
戦士「いろいろ洞窟めぐったりしなきゃいけないとか?」
リザード「洞窟はないな。というのも洞窟にいるような魔物は実は魔王の配下じゃない。」
女勇者「そうなんだー」
163 = 136 :
リザード「魔王を倒すには、勇者の装備ってのが必要らしい。まぁもちろんどんなものかまでは知らん。」
女湯者「剣なら持ってるけど」
リザード「剣だけなら『勇者の装備』って言わないだろうさ。一式要ると思うぞ。」
女勇者「なるほど・・・。」
リザード「あと、魔王の城は魔力の門があって我々四将以外は、四天王しか入ることが出来ない。城の中に警備員なんかもいるが、そいつらは外に出れない。」
戦士「勇者の力なら破壊出来るんじゃないか?」
リザード「無理だな。魔王の魔力の門だから。大体押してもひらかねーんだアレ」
女勇者「じゃぁ貴方達はどうやって?」
リザード「この将軍の証を門にかざせば入れる。」
戦士「じゃぁそれを借りればいい話じゃないか」
リザード「それがまたそれだけじゃないんだ。あの門はこの証がなくとも個人を特定して開閉する。」
リザード「魔王の配下でないものがこれを持って行っても開かないんだ。」
戦士「八方塞じゃないか・・・」
165 = 136 :
リザード「いや。この将軍の証を全部で4つ。集めて門の前に行けば開ける事が出来る。」
リザード「将軍4人倒すほどの実力者なら、新たに配下に加えたい。そういう選別用に作られた装置らしい。」
戦士「魔王ですら勝てない相手が来る可能性が考えられてないな。」
リザード「まぁそれくらい自信がないと魔王はやってられないって事だろうな。」
女勇者「とりあえずどうすればいいかわかったけど」
リザード「わかったけど、どうかしたか?」
女勇者「もう既に僕ここ以外二つの町に行ってその四将?の二人を倒してるんだけど・・・」
リザード「・・・・どこかに証が落ちてるはずだから拾ってこないとな。」
戦士「という事は戻れって事か!?」
リザード「・・・まぁ羽があるからマシだろ?」
女勇者「それでも疲れるんだけどなぁ・・・まぁわかった。有難う御座います。リザードマンさん」
166 = 136 :
リザード「おいおい、さっきから思ってたが敬語とかさん付けとかやめてくれ」
リザード「俺はお前ら人間に対して申し訳ない事が多いからよぉ。散々人食ったりもしてるんだぜ?食わなくても生きていけるのにな。」
戦士「余計敬語を止めれそうにないのですが。怖くて」
リザード「まぁ、ともかく。止めてくれな。俺達ももうそういうことはしねーから。」
女勇者「わかったー。じゃ、ありがとねリザード~」
戦士「・・・なんかさんは付けといたほうが似合う気がするな。という事で世話になった、リザードさん」
リザード「おう。・・・そうそう。俺らはそのうち西の国に移る予定だ。あそこは俺達魔物の仲間が壊したからな。俺達魔物が復興するよ」
リザード「次会うときはそこで、祭りの時にでもこいや。歓迎するぜ」
女勇者「了解です!」
戦士「了解!」
リザード「急に目輝かしてんなぁおい。まぁいいや。頑張ってこいやー。ほれ、将軍の証持ってけ」
女勇者「じゃぁねー」
戦士「どもっす。」
168 = 136 :
リザード「・・・魔王は正直パッと見優男で頼りないが・・・ありえん実力者なんだよなぁ・・・。」
リザード「直々に魔王が来ないといいがなぁ。」
リザード「あいつらが魔王倒す前に俺が死ぬかもしれんなぁ。」
169 = 136 :
女勇者「とりあえずここから今まで来た道を戻っていく感じで、最後に北の国へ行こう」
戦士「どれくらいかかるかねぇ・・・もっと早く飛べれば楽だが。」
女勇者「・・・わかった。」
戦士「え?」シュルルルルル
戦士「何で俺を触手でぐるぐる巻きにしてるのでせうか勇者殿」
女勇者「これで大丈夫かは全く確証はないけど、いこう戦士くん。」
ゴォオオオオオオオオオ!!
戦士「ヌワアアアアアアアアア!!!!」
170 = 136 :
女勇者「到着。はやかったろー。」
戦士「オボォロロロロロロロ」
女勇者「うわぁ。」
戦士「おk、俺が悪かった。急いでも得しない。」
女勇者「悪いけど今後やるよ?」
戦士「万全の状態で戦えると思えないんだがコレ・・・」
女勇者「さて、西の国だけど・・・泥だらけで探せる気が・・・」
戦士「おいなんかあれ光ってるぞ」
女勇者「早かったなぁ。探せたなぁ。」
戦士「これでここに用事は・・・」ガシッ
戦士「・・・え、もう行くんですかもう少しゆっくり休んでも」
勇者「いくぞぉおおおお!」
ゴォオオオオオ!
戦士「ミャァアアアアアアアア!」
171 = 136 :
女勇者「東の国か・・・そういや結局どうなったんだろ。」
戦士「ゲボォ・・・オボォロロロロ・・オボボボボボ」
女勇者「聞いてる?戦士くん気遣い足りないよ?」
戦「寧ろ俺に気を使えないだろうか勇者殿・・・」
女勇者「もうそんな暇は無いー。さて、どうしようか・・・」
町人「あ!姫だ!」
女勇者「わっ。見つかった」
町人「王様が探してましたよ!さぁさぁ!」
戦士「あ、ちょ、勇者殿!さらわれてしもた・・・着いてきゃ大丈夫か?」
172 :
ほっしゅ
173 = 136 :
王様「お帰り!」
女勇者「いや、拉致に近かったのにお帰りってどうなんでしょう」
戦士「今日は皮肉もなしに普通にお帰りとは。」
王様「さすがに成果も出してて、この国も救ったとなると皮肉も言えんわ。私も助かったわけだし。」
女勇者「あ、それだ!王様、ここに落ちてた生ごみ・・・いや、魔物の死体はどうしました?」
王様「もちろん処分したさ。あいつと私が入れ替わってる間な。凄まじい暴君で危うく国傾いてたんだ。」
王様「それでぶっちゃけ好感度下がった・・・偽者って気づいた奴結構多かったけど、一部じゃまだ・・・」
174 = 136 :
戦士「いや、そんなのクッソどうでもいいんで、処分した時なんかなかったっすか?」
王様「おい・・・。で、何か?さぁな。特に無かったと思うが。まとめて焼却したから正直わからんな」
女勇者「それはこの城の焼却炉?」
王様「あぁ。確認する気か?何もそこまでしなくても・・・姫ともあろうものが。」
女勇者「いえ、魔王に関わる事なので行ってきます。」
王様「あぁ、おい-!もう少しゆっくりしていけー!」
女勇者「魔物になってまで成そうとしてる目的がある今、のんびりなんて出来ないです!」
王様「そういや随分な姿になってしまったなぁ・・・。あぁ、結局行ってしもうた。」
175 = 136 :
女勇者「・・・えっと、執事さん?」
執事「はい。姫様」
女勇者「何でこうなったの」
執事「皆目見当も・・・魔物を焼いたら突如こんなことに・・・」
「グゥウウオオオオオオ!!!」
戦士「なにあの灰の魔物・・・おい、どうするんだこれ。」
女勇者「倒すしかないよ・・・ん?何か体の中心に・・・あ!あれ将軍の証!」
戦士「えぇ?どういうことだ?」
女勇者「あれの中に怨念でもこもってて、動き出したのかな。体は無いから焼却炉の灰を固めて体を構成した・・・」
戦士「どうするんだ?灰なんか攻撃しても無駄だろ」
女勇者「いやまぁ・・・」
シュルルルルル、シュパン!!!
女勇者「さっさと核になってるだろう将軍の証とれば終わりなんじゃない?」
176 = 136 :
バサァッ
女勇者「うわぁっ目がー!目がー!」
戦士「灰が崩れ落ちて大変なことに!!あれこれデジャヴ?土の奴みたいな・・・」
女勇者「と、とりあえず・・・執事、あとは任せた!メイドと共に頑張って!」
執事「あ、ちょ、姫ー!!!」
女勇者「戦士くん飛ぶよ!さっさと北へ!!」
戦士「またあれか!!だが今回はよし!!面倒になる前に逃げろー!!」
ゴォオオオオオオオオ
戦士「ホギャァアアアアアアア!」
177 = 136 :
戦士「北の国、到着ぅううう!!オボゲベェエエエエ」
女勇者「もう吐くのは当たり前の風景だよね。」
戦士「もう吐くものが無ぇ・・・。」
女勇者「よかったね。もうあと飛ぶか判らないけど。」
女勇者「さて、東の国の状況は・・・」
チャキッ・・・
女勇者「・・・これ今までで一番最悪かもね」
戦士「あん?げっ!魔物はともかく何で町の人まで武装してこっちみてんだ!」
町民「我々は強い方に付くだけだ!」
町民「無駄に戦うより配下に下った方が犠牲がでないのでな!」
魔物「まぁそういう事だ。おとなしく我々にやられてしまえ。」
女勇者「はぁ。こういう人も居るんだね。戦士くん。やっと君と共闘することになるよ」
178 = 136 :
戦士「どっちとやるんだ?」
女勇者「魔物を戦士くんに任せていい?人は僕が何とかする」
戦士「何言ってんだ。勇者が攻撃したら人間なんて死ぬだろ・・・」
女勇者「戦士くんこそ手加減って出来る?」
戦士「・・・できねーな。必死になりすぎて殺しちまう。」
女勇者「そこまで必死じゃないと戦えないって位じゃないから僕がこっちやるの。頼んだよ」
戦士「仕方ねぇ!強いだろうけど頑張ってみるわ!」
179 = 136 :
女勇者「よーし、いくぞー。」
わさぁ・・・
町民「!?」
町民「ヒィイイイ!何アレ!!」
町民「無理!怖い!」
女勇者「・・・・おとなしく縛りあげられれば危害は加えないよ」
町民「わ!わかりましたぁ!!というかもう端に行ってます!戦いません!!」
女勇者「・・・戦士くーん。こっち終わったんだけど。」
戦士「早ェ!!まだこっち超最中なんだけど!!」
女勇者「おお、凄い。同時に何人も相手してらー。よーし、僕はボスを狙おうかな。」
180 = 136 :
魔物ボス「チッ、予想以上に使えないな人間め・・・!」
女勇者「魔人って奴だよね?殆ど人型の魔物だし」
魔人「そうだ。魔術と剣術を得意とする種族だ」
女勇者「悪いエルフって感じの印象。」
魔人「そんな雑な分類をするなぁ!!」
戦士「くそ!!結局人型だから戦い辛い!!」
魔物「うぉおおお!」
戦士「ふんっ!!」ザシュッ
魔物「ぐああああ!!」
戦士「まぁ殺すなと言われたわけじゃないから問題ないがなー」
魔物「随分余裕だな貴様ぁああ!」
戦士「余裕ではねーよ・・・いかんせん数が多い!!」
ズバァッ!!
魔物「グギャアアア!!」
戦士「体力持つかねぇ・・・!さっさと頼むぜ勇者殿・・・!」
」
181 = 136 :
女勇者「うーん。」
キィン!
魔人「そんなものか勇者よ!!」
女勇者「いくら10刀流でもやっぱ技術は全部並だからなぁ。名人レベルには通用しない、か。」
女勇者「10本あるお陰で思いっきり攻めて来る事はなさそうだけどー」
魔人「舐めるなぁ!!」
ギィン!!
女勇者「うわっ!」
魔人「貰った!」
女勇者「あげません!」
キィン!
女勇者「目も増やしておいて良かったよほんと・・・」
魔人「この化け物がぁあ!!」
女勇者「魔物に言われちゃおしまいだね。せーの」
ガキィン!!
182 :
これあとどれぐらいあるの?
183 = 136 :
魔人「ぐっ!」
女勇者「10本同時にぶつけたらさすがに止めきれないでしょ!力はどの手も一緒だし!剣飛んでったよ?」
魔人「ならばここからは魔法で勝負してやろうじゃないか!!」
女勇者「断る!!」
ぽいっ
魔人「剣を・・・捨てた!?」
女勇者「僕の本当の剣はコレ一本だからね!」
魔人「!それは勇者の剣・・・!」
女勇者「重たいけども・・・」
シュルルルルル
女勇者「10本の手で持てば振れる!!」
魔人「何か気味悪ーッ!!」
女勇者「そいやぁっ!!」ズバァッ!
魔人「なっ・・・く・・・くそ!こんな化け物に・・・!!」
ドサッ
185 :
いい意味で長い
187 :
しえん
188 = 136 :
あと将軍一人分程度と思って。
女勇者「ふぅ。何とか勝った・・・。さて、将軍の証は・・・これかな?」
女勇者「これで全部・・・そろったぁ・・・」
女勇者「疲れた!」
女勇者「あ、そうだ戦士くん?」
戦士「生きてる!がこれかなりやべーよ・・・!」
女勇者「うわー。よく4人の剣を止めてられるね。」
戦士「いや、もう無理だ!助けてくれ!!」
女勇者「はいよ!」
ズバァッ!!
「ぎゃぁ!!」
「ひぎぃ!」
「あふん!」
「らめぇ!」
189 = 136 :
戦士「助かった・・・ぜ。」
女勇者「お疲れ。これで何とか魔王の軍は全滅かな?」
戦士「出てきてた奴らは、な・・・」
女勇者「あとは城の奴らだけか・・・一旦戻って体勢を立て直してから魔王城いこうか。」
戦士「その前に探さなきゃな。またリザードさんに聞くか。」
町民「あ、あの是非町の宿で・・・」
女勇者「え?簡単に魔物の手先になるような人達の宿になんか行きたくないよ。」
戦士「ここの人柄についてはしーっかり他の国にも教えとくからな。」
町民「そ、そんな!!」
女勇者「精々頑張って弁解しながら生きてね。じゃあねー!」
バサバサ!
190 = 136 :
女勇者「う・・・」
戦士「どうした?ここは東の国だぞ?南まで行くんじゃ・・・・おいなんだその汗大丈夫か?」
女勇者「だめかも・・・」
ドサッ
戦士「うぉおおお!?勇者が倒れたーー!ど、どうしよう!?あ、そうかこここいつの国だ!城に行こう!」
戦士「すまん、抱きかかえるぞ?!行くぞ!?うぉおおお!」
191 :
あと四天王と魔王か
192 = 136 :
戦士「勇者はどうなったんです?」
執事「・・・あの人はいろいろあって人間の体とは違う体になってしまったのでハッキリとはわかりませんが・・・」
執事「恐らく、単なる過労と思われます。」
戦士「そうか・・・じゃぁ休めば治るか・・・」
執事「その休めば、ってのがどれほどになるかはわかりませんがね。」
戦士「ここ最近ずっと、飛び回ってたのが原因か・・・しかしアイツは何でああも魔王退治に拘るんだ?」
執事「・・・。」
戦士「どれだけ掛かろうと、倒せりゃいいと思うんだが。他に誰もやれないんだから。」
執事「・・・理由が御座います。」
戦士「ん?何だよ?」
執事「・・・本人から聞いたほうがいいと思いますが」
戦士「今聞けねぇ。」
執事「・・・では話します」
193 = 187 :
寝れねぇ…
194 = 136 :
執事「姫は母親を亡くされております。魔物によって。」
戦士「それが原因?」
執事「いいえ。その後新たに来た王妃が問題でした。」
戦士「いじめられでもしたのか?」
執事「えぇ、それはもう酷く。それで何度も私が王に報告しようとしたのですが」
姫「おとうさんがせっかくすきになったひとだから・・・こんなのおしえちゃだめぇ・・・」
執事「・・・可愛がって頂いた王を悲しませたくないと一つも告げさせなかったのです」
戦士「・・・バカだな。そんな奴を知らずに好いてる方が苦しむだろうに・・・」
執事「・・・事実、姫は知らないですがその後金を持ち出そうとした王妃を発見し、結局・・・。」
執事「それが姫が旅立った後の話でしたので。」
195 = 187 :
女勇者ってなんか興奮するよな~
196 = 136 :
戦士「それで、どうして魔王を倒そうと必死に?」
執事「王妃の嫌がらせは基本、王に関する事で。『本当は好かれてない』だの『可愛がるフリをしている』だの」
執事「挙句、天のお告げで姫が勇者に選ばれた際には・・・『魔王を倒せない役立たずは必要ないだろう。倒すまで帰ってこない方がいいんじゃないか』などと。」
戦士「ふーん・・・けど意地悪されてるってわかってたんだろ?それがあそこまで切迫するのか?」
執事「・・・王が実は病気を患ってまして」
戦士「・・・」
執事「あまり長くはないのです。それで、魔王を倒し、王妃に邪魔されず、少しでも長く王と共に居ようと・・・」
戦士「必死なのか。」
執事「と思います。全て聞いた訳ではないので後半の真偽はわかりません。私の推測です。」
執事「幼少からの教育係の私の・・・。」
戦士「・・・勇者が休んでる間、ちょっと出かけてくる。勇者の事頼むわ」
執事「えぇ、もちろんです。・・・どちらへ?」
戦士「勇者の代わりに俺でも出来る事。」
197 = 136 :
女勇者「うー。うあー・・・。あ。」
女勇者「あー・・・丈夫な体になった筈なのになぁ・・・倒れるなんてなぁ。」
執事「姫様。お加減は?」
女勇者「あー、うん。多分大丈夫かな。ちょっと外出てから試す・・・うわっ」トスンッ
執事「大丈夫ですか姫」
女勇者「はいー。ごめんね。支えてくれてありがと。まだ動けそうにはないかなぁ。もうちょっと休む。」
執事「その間の世話はメイドにお任せください」
女勇者「うん。あれ、所で戦士くんは?」
執事「用事、と出かけていきました。」
女勇者「少しでも勇者の代わりに、って所?それじゃぁ安心して休むよ。」
執事「はい。」
198 = 136 :
女勇者「うーん。何日たったんだろ。とりあえず・・・」
女勇者「全快!やっとこれで戦士くんを追いかけられるねー。」
執事「無理はなさらずに。」
女勇者「うん、大丈夫もうさすがに。所で、戦士くんどこ言ったか聞いてる?」
執事「南の国へ行くと聞いてます」
女勇者「え、前にあそこまで行くの苦戦したのに行っちゃったのか。わかった、いく。」
執事「いってらっしゃいませ。」
199 = 136 :
女勇者「よし、ついたー。とりあえずいくとしたら・・・リザードさんのとこかな」
女勇者「すいませーん、リザードさんいますー?」
町民「あ、勇者さんじゃないか。リザードさんなら、西の国にいったよ。何かアンタの仲間も一緒だったな」
女勇者「西の国か。ありがとう!」
エルフ町民「風の噂で、もうじき復興が終わるってきいたよ。さすが魔物は馬力が違うよな。」
女勇者「さすがだなぁ・・・。とりあえず行ってみるかなー。」
200 = 136 :
女勇者「ちわー・・・おぉ?」
戦士「おお、勇者殿!治ったんだな。ギリギリセーフだわ」
女勇者「セーフ・・・?戦士くん・・・何してんの?」
戦士「いや、魔王の城について情報提供頼んだらここの手伝いさせられた。結局あんま勇者の代わりに出来る事出来てねーわ」
女勇者「・・・十分だよ。所でこの町の状況は何?」
戦士「おう。復興も終わったしその記念の祭りをやるんだ。」
女勇者「祭り・・・の雰囲気じゃないような?何あの魔方陣」
戦士「あれか。リザードさんの部下の魔女が書いたもので、一時的に人の魂を呼び寄せる術だ」
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