元スレ女勇者「人間が魔物に勝てるはずがない」戦士「は?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 26 :
しえーん
102 = 1 :
女勇者「魔物であり勇者です。」
戦士「バカな変人ですよ・・・」
「この剣は魔王を倒すのに必要な武器ですよ!?」
戦士「やべーな。折っちゃいけないフラグだこれ。」
女勇者「やっちゃったかなぁ・・・」
「・・・一応試してください。この剣は、正義の心がある勇者なら難なく扱えるはず・・・」
女勇者「持った瞬間溶けたりしないよね・・・僕の体が。よいしょっと・・・重!!」
戦士「溶けはしなかったな」
女勇者「そうだね、難ありすぎだけどね!!これほぼ振れないよ!」
「ぎ、ギリギリセーフと言った所でしょうか。たぶんそれがその剣自身の折衷案なんでしょう」
女勇者「アウトと思うけどなぁ・・・!扱えないでしょこれ・・・」
「ふぁ、ファイト!!」
103 :
泉の精かわいい
104 = 1 :
女勇者「ちょ、ちょっとー。あぁ、湖の中に帰って行っちゃった」
戦士「とりあえず持っていくしかないな。」
女勇者「投げる武器として使おうかな・・・剣として振れる気がしない」
戦士「その重さの武器をどう投げるんだよ。つーかお前に重いだけじゃねーの」
女勇者「・・・これのせいで飛ぶ速度落ちそうだなぁ。」
戦士「夜は結構冷えるぞ・・・。」
105 :
追いついてしまった
とても面白い
支援
106 = 1 :
女勇者「案の定だ。次の町に付くまでに夜になるなんて。」
戦士「西の国・・・うわぁ、廃墟になってるじゃないか」
女勇者「西の国は特に血の気が多いからねー。徹底抗戦して返り討ちかな。あちこちから血の臭いとかするよ」
戦士「俺ですらわかるくらいだからな・・」
女勇者「詳しく言うと腐臭とこげた肉の臭いと血の臭い。あとは魔物の吐き散らした毒やらなんやらの臭いかな」
戦士「詳しくいわないでくれ。」
女勇者「あと恐怖で失禁とかしたんだろうね。そういう臭い。」
戦士「抵抗出来ない者さえ殺したって事か。」
女勇者「それも面白がってだろうね。広範囲の攻撃で気づかないうちに死んでたらそういうのないだろうし」
戦士「まさに外道だな。絶対に許せねぇ」
女勇者「同感だけどそれ所じゃないかもしれない。」
戦士「・・・えっ」
108 = 1 :
「ククク、たった二人だぞ」
「人間がナニをしにきたのやら」
「いい匂いがするぜぇー!食ってやる!ギヒヒヒヒ!」
女勇者「わかった事がある、基本魔物はそこまで頭よくない」
戦士「そうらしいな。まともな策を労するような奴もいないようだし。」
「何ごちゃごちゃいってんだコラ!!」
「こっちが何人居ると思ってんだ!余裕コイてんじゃねーぞ!!」
女勇者「何人居る?」
戦士「ひーふーみーって今時あんま聞かないよな。という事でざっと20ってとこ」
女勇者「えー。20かぁ。さすがにそんなに剣がないなぁ。」
戦士「二回に分ければいいだろ。」
女勇者「そうだね。じゃぁちゃちゃっといこうか。」
シュン!
110 = 1 :
戦士「やっぱり瞬殺か。」
女勇者「あ、でも気づいたことがある。これ手が足りても目が足りない。」
戦士「多人数と戦うとやっぱそうなるか。」
女勇者「よいしょっ」ブチブチブチ
戦士「うっわぁあ・・・グロすぎる・・・」
女勇者「もしゃもしゃ。」
戦士「前々から気になってたけど味とかは・・・」
女勇者「口から入れてるけど食べてないよ?もしゃもしゃって口で言ったじゃん今。」
戦士「そうだったのか。じゃぁ味は・・・」
女勇者「わかんない。ただ臭いは・・・酷いね。うん。・・・お。吸収出来たかな。」
111 = 1 :
戦士「以前より変化速度上がったか?」
女勇者「まぁね。・・・・よし、これでどう?」
戦士「髪から目が・・・見つめられたら石になったりしそうだな」
女勇者「そういう魔物が出てきたら・・・だね。」
戦士「あぁ、視野には入れてるんだな・・・目だけに」
女勇者「360℃見れる目で視野に入れてるよ」
女勇者「で、囲んでたのはザコだけ?」
戦士「らしいな。見当たらないし・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!
女勇者「ん?」
戦士「えっ」
「よくも仲間達をぉおおおお」
戦士「うわぁ!!なんか街中から出てきたぞ!?」
112 = 1 :
女勇者「土の魔人・・・ゴーレムか!」
ゴーレム「許さんぞぉおおおおお!」
ブゥン!!
戦士「攻撃は素手か!」
女勇者「ふん!!!」
ガキィン!!!
戦士「ちょ!何剣で受け止めてんだよ!10刀だからって何とかなるもんじゃないだろ!」
女勇者「そうだね・・・・建物の瓦礫とか巻き込んで、拳を強化してるみたいだし・・・力だけでも単純に・・・押し負ける!」
バキィッ!!
ドゴォン!!!
戦士「勇者ぁああ!!!」
113 = 1 :
女勇者「体が丈夫でよかった・・・人なら絶対死ぬでしょ。すっごい吹っ飛んだよ?」
戦士「あ、ぜんぜん平気なんですね・・・」
女勇者「さて問題は・・・やられないにしても、僕の力だけで奴を倒すのは難しいって事だね。」
女勇者「武器はさっきので殆ど折れた。そもそも奴の体を傷つける武器が無い。それにパワーでも勝てないし・・・」
戦士「あの伝説の武器は!」
女勇者「あ、いけるかなぁ?よいしょっ」ずぷっ
戦士「げっ、腹に手を・・・」
女勇者「ほいっと。」ずりゅん
戦士「ひょいひょい武器だすしどこに片付けて出してるのかと思ったら体内からかよ・・・・」
女勇者「便利でしょ。結構入るし」
戦士「ほんとどういう体になってんだよそれは・・・」
女勇者「魔物の不思議!まぁそれはともかく」
115 = 1 :
女勇者「これで上空まで飛んで、そのまま降りればいけるかな。」
戦士「重さを逆に利用して力にする訳か・・・って事は相変わらず振れそうにはないのか?」
女勇者「うん。これ、柄に入ってる間は普通の剣なんだけどね・・・柄から抜くと途端に重くなる・・・」
戦士「じゃぁここまで来る時なんで時間かかってたんだよ」
女勇者「わざと抜いてた。鍛えようと思って・・・まぁ少しは役に立つかな・・・よいしょぉ!!」
女勇者「よいしょぉおおお!」
戦士「うぉおぉ・・・あんな感じで飛んでたのか?ここまでも。ふっらふらじゃねぇか・・・」
女勇者「せぇええ・・・の!!」
戦士「うぇ!?剣が巨大化した!?」
女勇者「さん、はい!!」
ザシュッ!!
116 = 1 :
ゴーレム「ぐっ・・・が・・・」
女勇者「やった!」
戦士「すげーけどどういう剣だよそれは・・・」
女勇者「わかんない!って、おや?」
ゴーレム「なんのおおお・・・これくらいならぁああ・・・・再生・・・」
女勇者「じゃぁ凄い疲れるけど連続ーー!」
ザクザクザクザク!!
ゴーレム「あがぁっ・・・!核が・・・」
グシャァッ!!
戦士「うわー!!!溶けたゴーレム流れてきたぁああ!」
117 = 1 :
女勇者「ふぅ。これ羽筋肉痛になるわー・・・スライムに筋肉あるかわからないけど。」
戦士「おい!倒したのはいいけど土で町もっとめちゃくちゃになったぞ!!」
女勇者「どうせ元々人既に全滅だったじゃん。埋葬という事で。」
戦士「町ごと埋めたら寧ろ侵略みたいだぞ・・・」
女勇者「っていっても高い建物は何とか残ってるみたいだよ。この土を足場に、ベランダから入って今日の宿にしよう」
戦士「あー。泥棒気分だなぁ。」
女勇者「あぁうん、泥棒もするよ。人いないしもらえる物は貰っておく」
戦士「・・・もう何もいうまい」
女勇者「そんな諦めないでよー。なんか悲しくなっちゃう」
戦士「何もしてない俺は既に悲しいわ。」
118 = 1 :
女勇者「じゃぁ今後は荷物持ちになってもらおうか?持ち物結構多いから体の中に入れとくのちょっとアレだし」
戦士「戦ったりしたいんだが。その為についてきてるし。」
女勇者「援護がメインだろうねぇ。それも相当な数のときに。」
戦士「うーん・・・。」
女勇者「欲求不満かー。えーっと・・・・戦えれば何でもいいのかな。」
戦士「まぁな。正義がどうのは割とどうでもいい。」
女勇者「よし、ちょっと明日は休憩しよう。さ、寝るよー。運良く入った所宿屋だったし。おやすみ」
戦士「・・・・ベッド一つしかないが。他は泥だらけで。」
女勇者「あー。男女だから床でってのと、魔物でよければ一緒に寝ようってのどっちがいい?」
戦士「どっちも寝れねーよ。」
女勇者「じゃぁ僕がその泥だらけのベッドへ行くってことで。」
戦士「・・・・いややっぱそりゃダメだろ。一緒に寝るってことで。」
女勇者「そこで俺が床に寝るよ!って言わないところが戦士くんらしいよね。」
119 = 1 :
戦士「・・・・おはよう。」
女勇者「おはよう。案外よく寝れたね」
戦士「俺もだ。こういう時どきどきして寝れない!みたいな展開にならないか?」
女勇者「ゲームじゃないんだって。さて、いこう・・・ん?」
戦士「どうした?・・・あれ?」
女勇者「何だろう。ドアに紙が挟まってるんだけど。」
戦士「来たときあったか?」
女勇者「さぁ。夜だったし、ベランダから入ったから見てないけど・・・。見てみる?」
戦士「俺が見る。」
女勇者「いやダメでしょ。人間なんだし、不意打ち食らうと死ぬよ。僕は多少平気だけど」
戦士「よっ。」
女勇者「あ、ちょっと。」
120 = 1 :
戦士「・・・なんだ、大したことかいてねーよ。『どうぞ』だと。」
女勇者「どうぞ?ってことは部屋の外に何かあるってこと?」
戦士「どれ・・・お。薬草?」
女勇者「・・・血の臭いとかが酷くてわからなかったけど、生存者がいたってこと?」
戦士「らしいな。今はわかるか?」
女勇者「やっぱ血の臭いの方が目立ってよくわかんない。生きてる人の臭いはまた違うんだけどね」
戦士「・・・毒じゃないよな?」
女勇者「毒?無いと思うよ。僕が言うんだから間違いない」※あらゆる毒をもつ
戦士「とりあえずこれは貰っといて・・・置いた奴を探してみるか。」
女勇者「一人で置いとく訳にはいかないよね。こんな状態だし。」
戦士「おう。というか入り口土で埋まってるし、逃げてないだろ」
ガタッ
121 = 1 :
戦士「・・・今そこの壺が動いた気がする。」
女勇者「居るとは思ったけどそんなすぐ近くに居るとは。」
戦士「よいしょ。」
「うわぁっ」
女勇者「子供・・・あ、君エルフじゃん!!」
エルフ「あうあうあう」
戦士「君はこの村の人・・・人じゃねぇな、エルフ?」
エルフ「あ、はい・・・この家の人に引き取られた養子です・・」
女勇者「聞く前に言ってくれて助かる。エルフの町かと思ったよ。」
戦士「よく生きてたな?」
エルフ「ハイ・・・透明になる魔法で隠れてました・・・たぶん他に生存者は居ないです・・・。」
女勇者「それはなんで?」
エルフ「それも魔法で・・・」
122 = 1 :
戦士「それだけ魔法使えて戦わなかったのか・・・」
エルフ「何の義理も無いですし・・・ぶっちゃけ私奴隷として買われてきたんです」
女勇者「あぁ、まぁそりゃ気の毒?わかんないけど。」
戦士「(おい勇者、こいつどうするんだ?)」
女勇者「(つれてくよ?)
戦士「(その後どこにおいてくんだ?)」
女勇者「(いや、つれてくよ?)」
戦士「(なんかこいつ性格悪そうな感じするんだが・・・。あと足手まといになるんじゃぁ)」
女勇者「(僕より強くないなら大丈夫でしょ。正直この子、魔力相当低いよ)」
戦士「(性格についてはそれでいいが、足手まといの問題は?)」
女勇者「(実質このパーティ、僕以外は戦力じゃなくていいからね)」
戦士「(ああそう・・・)」
124 = 1 :
女勇者「君行くとこないなら着いてこない?魔王倒しに行くたびだけど」
エルフ「え、嫌です」
女勇者「よし、決定だね!」
戦士「スルー!?」
女勇者「置いていったら死ぬもん。ここら一帯結構強い魔物だらけで、この子程度が一人でうろつくとお食事にされるよ」
女勇者「だから町の人も外に徒歩で装備なしではでないもの。」
エルフ「ひぃ!?」
戦士「俺らは大丈夫なのか?」
女勇者「僕は大丈夫だけど、戦士くんは少しきついくらい。だから飛んでいくけど」
125 = 1 :
戦士「・・・じゃぁ、俺は歩いていく。」
女勇者「あ、そうか。それで欲求不満解消できるね」
女勇者「じゃあ、次いくのはとりあえず、南かな。」
エルフ「バカンス!!」
戦士「バカ。魔王倒しに行く俺達がそんなのするかよ。魔王の手下に支配されてる町だよ」
エルフ「えー。もうそんな旅やめて帰りましょうよ」
女勇者「・・・・・。」
戦士「魔王と戦う為に魔物になった人間の前でそういうの言うなよ」
エルフ「えっ・・・うわっ!?」
戦士「今頃!!!?」
女勇者「もしかして気にしなきゃわからないものなのかなぁ」
戦士「それはねーよ、銀色の人間なんかいねーよ。」
126 = 1 :
女勇者「まぁそんな訳で南目指していこう。そこからは・・・エルフくんはそこで逃がしてもいいかもね」
エルフ「逃がすっていうな!ペットか何かかぁ!」
女勇者「それは僕だよ!!ほらこの首輪をみろ!」
エルフ「!?」
戦士「ややこしくなるからいらんこというな」
女勇者「じゃ、ここで一旦解散。また向こうで会おうねー。・・・死ぬなよ」
戦士「大丈夫、何とかやる。じゃあな」
127 = 1 :
エルフ「本当に私は連れてかれるのか・・・」
戦士「いつの間にかお前敬語言わなくなったな」
エルフ「人間如きにバカバカしくなって。」
女勇者「魔物相手は?」
エルフ「汚らわしいから触るな。」
女勇者「よし、いこうか。」
戦士「基本的に都合悪い言葉は全部スルーなんだな。」
女勇者「前からでしょ?」
戦士「おう。」
129 = 1 :
エルフ「離せぇ!!下種がぁ!!」
女勇者「やっぱり触手本来の使い方ってこうだよね」
戦士「俺がやりたかった。」
女勇者「なれば?」
戦士「嫌だ。」
女勇者「あと、誰にやりたかったの?下手すると今の問題発言に・・・」
戦士「俺はショタでもホモでもねぇ。」
女勇者「まぁそんなわけで、またねー。」
戦士「おーう。」
130 = 1 :
女勇者「さーて。早速南の国へ行くわけだけど。」
エルフ「なんだ魔物ー!」
女勇者「戦士くんだとデカくて出来なかったけど、君くらいなら・・・」ズプププ
エルフ「な、なんだ!?うわっ、やめろ!私をどうする気だ!!」
女勇者「体内に全身納めて、顔だけだしとく。呼吸できなくなるし。」
エルフ「そうやって私を食べる気か!魔物の本性を現したな!」
女勇者「ううん、空を飛ぶだけだよ。ただし、最高速で。」
女勇者「こうしておかないと多分確実に振り落としちゃうからね。いくよー!」
ゴォオオオオオオオオオ!
エルフ「うわああああああああああああああああ」
131 = 1 :
女勇者「うん、やっぱこれなら最高速でもいけるね。ついたよ。」
エルフ「・・・・」
女勇者「あれ。気絶してる。・・・そうか。よく考えたら怖いか。」
女勇者「まぁいいや。今後これでおとなしくできるし。」
女勇者「とりあえず、適当な宿とって本でも買ってのんびり戦士くん待とう。」
132 = 1 :
エルフ「ハッ!私は・・・生きてる?」
女勇者「いつ殺されかけたの?」
エルフ「おおおお!お前!ヌケヌケと!」
女勇者「ん?もう一回飛びたい?」
エルフ「イイエ、ゴメンナサイ」
女勇者「よろしい。それはそうと・・・実はね、バカンスできそうだよ」
エルフ「え?」
女勇者「魔物に押さえられてるっていうか・・・ここは、普通に共存しちゃってるようで。」
エルフ「魔物と人間が共存!?」
女勇者「それどころかエルフなんかもいるよ。」
エルフ「馬鹿な!?」
女勇者「いや、元々は戦争を仕掛けられたんだけど・・・ここの人達がのんびりでねぇ。
133 = 1 :
エルフ族「おい、貴様ら!ここは我ら自然の民、エルフが貰い受けるぞ!」
国民「ハハハ、まぁそういいなさんな。それより食事でもどうかね?」
エルフ族「えっ、いや、あの・・・」
国民「話はその後でもええでしょう?」
魔物族「エルフと仲の良い人間達の国だと聞いた!そんな危険な場所、われらが潰してくれる!」
国民「遠くから来て大変だったでしょう。そっちで休みませんかな?」
エルフ族「戦うのもいいけどそれよりまぁ、まず休もうぜ。万全な状態の方が戦いやすいだろお互い。」
魔物族「え、いや、あの・・・?」
エルフ族「それともアレか、理由無く戦いたいタイプ?卑怯なことしたりするタイプの魔物?」
魔物族「あ、いや、俺は・・・えっと・・・休みますわ・・・」
134 = 1 :
女勇者「みたいな感じだったらしい。」
エルフ「なんだそのゆるさ・・・」
女勇者「で、魔物さんはもう争う気はないみたいで。魔王の命令も聞いてないんだって。」
エルフ「なら、ここで激しい戦いなんてのは・・・」
女勇者「多分ないね。だから、のんびり観光しててよさそう」
エルフ「なんだ、そういう事ならきてよかった。」
女勇者「飛んで?」
エルフ「頼むからあれの話はもうやめてくれ。」
女勇者「あ、あと事情話したらここに住んでいいって言ってくれたよ君のこと。」
エルフ「えっ」
135 = 1 :
女勇者「エルフの夫婦が引き取ってくれるって。何か娘亡くしてるらしくて寂しかったから丁度いいとか」
エルフ「・・・お前魔物の癖に何でそんなことするんだ?」
女勇者「あー。結局言ってないなぁ。これでも僕勇者なんだよ。後は・・・かくかくしかじか」
エルフ「人間の癖に変わった奴だなお前・・・しかし根性は認めてやる」
女勇者「そこまで言われたのは初めてだなぁ。」
女勇者「まぁそんな訳で、とりあえず今日は観光して、明日にでも夫婦に会いにいこう。僕は今日は一日休むけどね。」
女勇者「さすがにあの速度で飛ぶのは疲れた。」
エルフ「・・・わかった。ちょっとその辺を歩いてくるぞ」
女勇者「あ、待った待った。これ持っていきなよ」
エルフ「!?この大金は・・・」
女勇者「多かったかな?僕ら結構色んな所で賞金稼いで来たからね。金は持ってるんだ。」
エルフ「・・・いいのか?」
女勇者「いいよ?いってきなー」
エルフ「恩に着る」
女勇者「子供らしく礼くらい言えればいいのにな。いってらっしゃいー」
136 :
女勇者「・・・・ふぅ。」パタン
女勇者「うーん・・・はぁ。スライムで伸びってする必要あるのかな。気分的にやったけど。」
女勇者「もう夜か。戦士くんまだ来ないなぁ。」
女勇者「あとエルフくんも帰ってこない。これはさすがに探したほうがいいよね」
女勇者「すいません。オッドアイのエルフの少年見ませんでした?極端に魔力の低い子なんですけど」
魔物1「エルフ?あー。ぶっちゃけ皆同じ顔に見えちまうからなぁ。」
女勇者「あぁ、そうかー。有難う御座います。」
魔物2「つーかお前魔物だよな?臭いで探せばいいんじゃね?」
女勇者「あ。そうだった。本当に有難う御座います。」
女勇者「えーっと・・・あ、どうもこっちっぽい。」
137 = 136 :
エルフ「うーん・・・こっちもいいなぁ」
女勇者「満喫してるのはいいけどもう夜だよ」
エルフ「うわぁっ。勇者!」
女勇者「一応危ないかも知れないから迎えに来たよ」
エルフ「す、すまない。何分ずっと買い物なんて満足にいけてなかったから・・・迷ってしまって。」
女勇者「迷ったら両方買えばいいんじゃない?それだけ渡したと思うけど・・・あぁ。」
エルフ「すまん。もう既にこれのどちらかしか買えないほど使ってしまった。」
女勇者「(えぇー。結構渡したんだけどなぁこの子絶対将来死ぬわー。破産で)」
女勇者「じゃぁ僕が片方買うよ。とりあえずそれで今日は帰ろう。」
エルフ「あ、あぁ。迷惑かけた・・・」
138 = 136 :
女勇者「さて、寝ようか。」
エルフ「・・・なぁ勇者よ」
女勇者「どうかした?」
エルフ「私は人間が嫌いだ。」
女勇者「でしょうね。」
エルフ「でも、勇者が生まれてくるのは人間だけだ。」
女勇者「・・・・。」
エルフ「私達の方がずっとこの世界が好きだ。なのに何故使命はお前達に来るんだ?」
女勇者「僕が世界救ってから聞いてみたら?その時ぐらいには僕に使命を与えちゃった神様も降りてくるでしょ」
エルフ「そうか・・・。そうだな。」
139 = 136 :
女勇者「その時には僕が捕獲して連れて来るし。ね?」
エルフ「フフフ。人間如きに捕まる神がいるのか?」
女勇者「僕心以外は人間じゃないもんね。心も少し蝕まれてるか。」
エルフ「何?」
女勇者「いや。羞恥心が無くなった。くらいかな」
エルフ「別にそれはいいんじゃないか・・・。」
140 :
追い付いた
④
絶対この子成長したらギャンブルとかハマって自滅しそう
141 = 136 :
女勇者「おはよー。」
エルフ「お前朝でも同じ調子なんだな」
女勇者「朝強いからね。エルフくんは苦手?凄い顔になってるよ」
エルフ「苦手だ・・・。」
女勇者「ちゃんとシャキっとしていこうね。親になる人に会いに行くわけだから」
エルフ「その話だが・・・私も魔王退治に連れて行ってくれないか?」
女勇者「え?」
エルフ「奴隷になった原因はそもそも魔王の配下が私の住む森を襲ったせいなんだ。」
エルフ「それに勇者がお前のようなのじゃ・・・心配だろう」
女勇者「そう言われても君の魔力、本気でエルフにしては低すぎるんだよ?」
エルフ「う、うるさい!とにかく私は着いて行く!」
女勇者「まぁそれならそれでもいいけど。まぁ一応今日会いに行く約束だからいくよ?」
エルフ「それはわかっている。親切な人を裏切る訳にもいかないからな」
142 = 136 :
女勇者「待ち合わせはこの店で。そろそろ来ると思うけど。」
エルフ「緊張するな・・・」
女勇者「気高い割には意外と庶民的なとこもあるよねエルフって。」
エルフ「愚弄する気か!」
女勇者「べっつにー。あ、来たみたいだよ?」
エルフ父「今日はどうもー。」
エルフ母「よろしくお願いします。」
女勇者「どうもー。それでこの子なんですけどー」
エルフ「よ、よろしk・・・あっ」
エルフ両親「!」
女勇者「ん?」
エルフ「お、おかあさん!!おとうさん!!」
女勇者「え!?」
143 = 136 :
エルフ両親「よく帰ってきた・・・・」
女勇者「え、え、えー・・・?つまり・・・」
エルフ母「かくかくしかじか」
女勇者「行方不明となり、亡くなったとされた娘?で、エルフくんの方は?」
エルフ「かくかくしかじか」
女勇者「森が無くなったから親死んだと思ってた。あぁ要するにお互いにお互いが死んだと思い込んでたと。」
女勇者「かくしかマジで便利。それはともかく良かったね・・・。」
エルフ「悪い。やっぱり残る」
女勇者「ですよねー!!まさかの展開だもん!仕方ないけどあっさりだなー!」
エルフ「本当にすまん!」
女勇者「あー、うん。もういいけどね・・・。はぁ。じゃぁ引き取りも何も普通に親子だったと・・・って、ん?」
145 = 136 :
女勇者「娘?え、エルフくん女の子!?」
エルフ「気づいてなかったのか?」
女勇者「え、えー。そっかぁ。そうだったかー。ごめん。なんかごめん。」
エルフ「所詮魔物・・・いや人間・・・ん?」
女勇者「うんもう細かく考えないで。まぁともかくばいばいー」
エルフ両親「本当に有難う御座いましたー」
146 = 136 :
女勇者「意外な別れだったなぁ・・・とりあえず、今日は武器の調達でもしておこうかな・・・」
女勇者「すいません、そこの剣とそこの剣とそこの剣とそこの剣とそこの剣(ry」
店員「(剣どんだけ買うんだよ・・・)」
女勇者「あとは回復系と・・・魔力回復も買っておいて、装備も変えようかな。」
女勇者「あ、この服は?」
店員「それは魔法の服ですね。それで最高の鎧並みの防御を誇るんです」
女勇者「重かったりは・・・しないね。これにしよう。」
店員「有難う御座います。」
147 = 136 :
女勇者「あとは・・・あ、そのブレスレットは?」
店員「これも防御力をあげるものです。魔法の加護により、肉体が傷つくのを防ぎます」
女勇者「これも買おうかな」
店員「これ男物なんですけど・・・」
女勇者「あ、尚更いいかも。買いますー」
女勇者「ふぅ。必要なモノも買ったし、多少の嗜好品も買った。で・・・夜になった」
女勇者「これで二日目、だよ。戦士くん来ないなぁ。」
女勇者「そこまで遠かったかなぁ。」
女勇者「ふぅ。これでこの本を見るのは何回目だっけ?」
女勇者「最初の方なんか暗記しちゃったよ」
148 = 136 :
女勇者「闘技場にきてみたよ。実はここを紹介しようと思ってたんだけどね。」
女勇者「そもそも試合と死合じゃどうしても違うから仕方ないよねー。」
女勇者「あ、僕が賭けた人勝った。掛け金が倍になるなぁ。」
女勇者「結構賭けたから凄いことになるぞー。」
女勇者「・・・僕あんまギャンブルは楽しめないタイプなんだよね。当たりすぎるし。」
女勇者「でも、もう夜か。これで、3日目。」
女勇者「距離的には歩いて1日だと思ったんだけどなぁ」
女勇者「てこずってるの?やられちゃったの?連絡出来たらなぁ・・・。」
149 = 136 :
女勇者「よし、今日はまだまだ今後のため、新たな魔物成分を足すぞー。」
女勇者「魔力がもっと欲しいのでそういう人に協力してもらいます。」
「よろしく!」
「てか君随分変わった魔物だよね?」
「勇者特権?」
女勇者「スライムって本来吸収とかってあんましないんだって。そもそも他の魔物に襲い掛からない。」
女勇者「だから魔物の中でも変わったタイプなんだって。僕。」
女勇者「・・・誰に話してるんだか。とりあえずありったけ魔力を注いでもらって、それで耐え切れば自分の魔力に出来そう。」
女勇者「結構強引な魔力強化の仕方だけど、がんばります。よし、はじめよう!」
150 = 136 :
女勇者「終わりました。凄い辛かった・・・。」
女勇者「でもこれでかなり魔力が高まった。やっと実行できそう」
女勇者「僕がこれまで見た事を結晶化して保存。おぉ、出来た。そして、これに光を当てると・・・」
女勇者「見れるんだよね。これで僕がこれまで何したかを残せる。後に本にしてもらったりしようかな。勇者として」
女勇者「ちなみに僕が触れば、必要ないとこを飛ばしたりも出来るよ。」
女勇者「4日目・・・。」
女勇者「・・・ちなみに、戦士くんらしい人が来たらそれとなく教えて貰えるよう町の人にいっておいたんだけど」
女勇者「来ないなあ。本当に来ない。」
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