のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,057,076人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ女勇者「人間が魔物に勝てるはずがない」戦士「は?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - 次スレ→1354886659 + - スライム + - 勇者 + - + - 神スレ + - 魔王 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    101 = 26 :

    しえーん

    102 = 1 :

    勇者「魔物であり勇者です。」

    戦士「バカな変人ですよ・・・」

    「この剣は魔王を倒すのに必要な武器ですよ!?」

    戦士「やべーな。折っちゃいけないフラグだこれ。」

    勇者「やっちゃったかなぁ・・・」

    「・・・一応試してください。この剣は、正義の心がある勇者なら難なく扱えるはず・・・」

    勇者「持った瞬間溶けたりしないよね・・・僕の体が。よいしょっと・・・重!!」

    戦士「溶けはしなかったな」

    勇者「そうだね、難ありすぎだけどね!!これほぼ振れないよ!」

    「ぎ、ギリギリセーフと言った所でしょうか。たぶんそれがその剣自身の折衷案なんでしょう」

    勇者「アウトと思うけどなぁ・・・!扱えないでしょこれ・・・」

    「ふぁ、ファイト!!」

    103 :

    泉の精かわいい

    104 = 1 :

    勇者「ちょ、ちょっとー。あぁ、湖の中に帰って行っちゃった」

    戦士「とりあえず持っていくしかないな。」

    勇者「投げる武器として使おうかな・・・剣として振れる気がしない」

    戦士「その重さの武器をどう投げるんだよ。つーかお前に重いだけじゃねーの」

    勇者「・・・これのせいで飛ぶ速度落ちそうだなぁ。」

    戦士「夜は結構冷えるぞ・・・。」

    105 :

    追いついてしまった

    とても面白い
    支援

    106 = 1 :

    勇者「案の定だ。次の町に付くまでに夜になるなんて。」

    戦士「西の国・・・うわぁ、廃墟になってるじゃないか」

    勇者「西の国は特に血の気が多いからねー。徹底抗戦して返り討ちかな。あちこちから血の臭いとかするよ」

    戦士「俺ですらわかるくらいだからな・・」

    勇者「詳しく言うと腐臭とこげた肉の臭いと血の臭い。あとは魔物の吐き散らした毒やらなんやらの臭いかな」

    戦士「詳しくいわないでくれ。」

    勇者「あと恐怖で失禁とかしたんだろうね。そういう臭い。」

    戦士「抵抗出来ない者さえ殺したって事か。」

    勇者「それも面白がってだろうね。広範囲の攻撃で気づかないうちに死んでたらそういうのないだろうし」

    戦士「まさに外道だな。絶対に許せねぇ」

    勇者「同感だけどそれ所じゃないかもしれない。」

    戦士「・・・えっ」

    108 = 1 :

    「ククク、たった二人だぞ」

    「人間がナニをしにきたのやら」

    「いい匂いがするぜぇー!食ってやる!ギヒヒヒヒ!」

    勇者「わかった事がある、基本魔物はそこまで頭よくない」

    戦士「そうらしいな。まともな策を労するような奴もいないようだし。」

    「何ごちゃごちゃいってんだコラ!!」

    「こっちが何人居ると思ってんだ!余裕コイてんじゃねーぞ!!」

    勇者「何人居る?」

    戦士「ひーふーみーって今時あんま聞かないよな。という事でざっと20ってとこ」

    勇者「えー。20かぁ。さすがにそんなに剣がないなぁ。」

    戦士「二回に分ければいいだろ。」

    勇者「そうだね。じゃぁちゃちゃっといこうか。」

    シュン!

    110 = 1 :

    戦士「やっぱり瞬殺か。」

    勇者「あ、でも気づいたことがある。これ手が足りても目が足りない。」

    戦士「多人数と戦うとやっぱそうなるか。」

    勇者「よいしょっ」ブチブチブチ

    戦士「うっわぁあ・・・グロすぎる・・・」

    勇者「もしゃもしゃ。」

    戦士「前々から気になってたけど味とかは・・・」

    勇者「口から入れてるけど食べてないよ?もしゃもしゃって口で言ったじゃん今。」

    戦士「そうだったのか。じゃぁ味は・・・」

    勇者「わかんない。ただ臭いは・・・酷いね。うん。・・・お。吸収出来たかな。」

    111 = 1 :

    戦士「以前より変化速度上がったか?」

    勇者「まぁね。・・・・よし、これでどう?」

    戦士「髪から目が・・・見つめられたら石になったりしそうだな」

    勇者「そういう魔物が出てきたら・・・だね。」

    戦士「あぁ、視野には入れてるんだな・・・目だけに」

    勇者「360℃見れる目で視野に入れてるよ」

    勇者「で、囲んでたのはザコだけ?」

    戦士「らしいな。見当たらないし・・・」

    ゴゴゴゴゴゴゴゴ!

    勇者「ん?」

    戦士「えっ」

    「よくも仲間達をぉおおおお」

    戦士「うわぁ!!なんか街中から出てきたぞ!?」

    112 = 1 :

    勇者「土の魔人・・・ゴーレムか!」

    ゴーレム「許さんぞぉおおおおお!」

    ブゥン!!

    戦士「攻撃は素手か!」

    勇者「ふん!!!」

    ガキィン!!!

    戦士「ちょ!何剣で受け止めてんだよ!10刀だからって何とかなるもんじゃないだろ!」

    勇者「そうだね・・・・建物の瓦礫とか巻き込んで、拳を強化してるみたいだし・・・力だけでも単純に・・・押し負ける!」

    バキィッ!!

    ドゴォン!!!

    戦士「勇者ぁああ!!!」

    113 = 1 :

    勇者「体が丈夫でよかった・・・人なら絶対死ぬでしょ。すっごい吹っ飛んだよ?」

    戦士「あ、ぜんぜん平気なんですね・・・」

    勇者「さて問題は・・・やられないにしても、僕の力だけで奴を倒すのは難しいって事だね。」

    勇者「武器はさっきので殆ど折れた。そもそも奴の体を傷つける武器が無い。それにパワーでも勝てないし・・・」

    戦士「あの伝説の武器は!」

    勇者「あ、いけるかなぁ?よいしょっ」ずぷっ

    戦士「げっ、腹に手を・・・」

    勇者「ほいっと。」ずりゅん

    戦士「ひょいひょい武器だすしどこに片付けて出してるのかと思ったら体内からかよ・・・・」

    勇者「便利でしょ。結構入るし」

    戦士「ほんとどういう体になってんだよそれは・・・」

    勇者「魔物の不思議!まぁそれはともかく」

    115 = 1 :

    勇者「これで上空まで飛んで、そのまま降りればいけるかな。」

    戦士「重さを逆に利用して力にする訳か・・・って事は相変わらず振れそうにはないのか?」

    勇者「うん。これ、柄に入ってる間は普通の剣なんだけどね・・・柄から抜くと途端に重くなる・・・」

    戦士「じゃぁここまで来る時なんで時間かかってたんだよ」

    勇者「わざと抜いてた。鍛えようと思って・・・まぁ少しは役に立つかな・・・よいしょぉ!!」

    勇者「よいしょぉおおお!」

    戦士「うぉおぉ・・・あんな感じで飛んでたのか?ここまでも。ふっらふらじゃねぇか・・・」

    勇者「せぇええ・・・の!!」

    戦士「うぇ!?剣が巨大化した!?」

    勇者「さん、はい!!」

    ザシュッ!!

    116 = 1 :

    ゴーレム「ぐっ・・・が・・・」

    勇者「やった!」

    戦士「すげーけどどういう剣だよそれは・・・」

    勇者「わかんない!って、おや?」

    ゴーレム「なんのおおお・・・これくらいならぁああ・・・・再生・・・」

    勇者「じゃぁ凄い疲れるけど連続ーー!」

    ザクザクザクザク!!

    ゴーレム「あがぁっ・・・!核が・・・」

    グシャァッ!!

    戦士「うわー!!!溶けたゴーレム流れてきたぁああ!」

    117 = 1 :

    勇者「ふぅ。これ羽筋肉痛になるわー・・・スライムに筋肉あるかわからないけど。」

    戦士「おい!倒したのはいいけど土で町もっとめちゃくちゃになったぞ!!」

    勇者「どうせ元々人既に全滅だったじゃん。埋葬という事で。」

    戦士「町ごと埋めたら寧ろ侵略みたいだぞ・・・」

    勇者「っていっても高い建物は何とか残ってるみたいだよ。この土を足場に、ベランダから入って今日の宿にしよう」

    戦士「あー。泥棒気分だなぁ。」

    勇者「あぁうん、泥棒もするよ。人いないしもらえる物は貰っておく」

    戦士「・・・もう何もいうまい」

    勇者「そんな諦めないでよー。なんか悲しくなっちゃう」

    戦士「何もしてない俺は既に悲しいわ。」

    118 = 1 :

    勇者「じゃぁ今後は荷物持ちになってもらおうか?持ち物結構多いから体の中に入れとくのちょっとアレだし」

    戦士「戦ったりしたいんだが。その為についてきてるし。」

    勇者「援護がメインだろうねぇ。それも相当な数のときに。」

    戦士「うーん・・・。」

    勇者「欲求不満かー。えーっと・・・・戦えれば何でもいいのかな。」

    戦士「まぁな。正義がどうのは割とどうでもいい。」

    勇者「よし、ちょっと明日は休憩しよう。さ、寝るよー。運良く入った所宿屋だったし。おやすみ」

    戦士「・・・・ベッド一つしかないが。他は泥だらけで。」

    勇者「あー。男女だから床でってのと、魔物でよければ一緒に寝ようってのどっちがいい?」

    戦士「どっちも寝れねーよ。」

    勇者「じゃぁ僕がその泥だらけのベッドへ行くってことで。」

    戦士「・・・・いややっぱそりゃダメだろ。一緒に寝るってことで。」

    勇者「そこで俺が床に寝るよ!って言わないところが戦士くんらしいよね。」

    119 = 1 :

    戦士「・・・・おはよう。」

    勇者「おはよう。案外よく寝れたね」

    戦士「俺もだ。こういう時どきどきして寝れない!みたいな展開にならないか?」

    勇者「ゲームじゃないんだって。さて、いこう・・・ん?」

    戦士「どうした?・・・あれ?」

    勇者「何だろう。ドアに紙が挟まってるんだけど。」

    戦士「来たときあったか?」

    勇者「さぁ。夜だったし、ベランダから入ったから見てないけど・・・。見てみる?」

    戦士「俺が見る。」

    勇者「いやダメでしょ。人間なんだし、不意打ち食らうと死ぬよ。僕は多少平気だけど」

    戦士「よっ。」

    勇者「あ、ちょっと。」

    120 = 1 :

    戦士「・・・なんだ、大したことかいてねーよ。『どうぞ』だと。」

    勇者「どうぞ?ってことは部屋の外に何かあるってこと?」

    戦士「どれ・・・お。薬草?」

    勇者「・・・血の臭いとかが酷くてわからなかったけど、生存者がいたってこと?」

    戦士「らしいな。今はわかるか?」

    勇者「やっぱ血の臭いの方が目立ってよくわかんない。生きてる人の臭いはまた違うんだけどね」

    戦士「・・・毒じゃないよな?」

    勇者「毒?無いと思うよ。僕が言うんだから間違いない」※あらゆる毒をもつ

    戦士「とりあえずこれは貰っといて・・・置いた奴を探してみるか。」

    勇者「一人で置いとく訳にはいかないよね。こんな状態だし。」

    戦士「おう。というか入り口土で埋まってるし、逃げてないだろ」

    ガタッ

    121 = 1 :

    戦士「・・・今そこの壺が動いた気がする。」

    勇者「居るとは思ったけどそんなすぐ近くに居るとは。」

    戦士「よいしょ。」

    「うわぁっ」

    勇者「子供・・・あ、君エルフじゃん!!」

    エルフ「あうあうあう」

    戦士「君はこの村の人・・・人じゃねぇな、エルフ?」

    エルフ「あ、はい・・・この家の人に引き取られた養子です・・」

    勇者「聞く前に言ってくれて助かる。エルフの町かと思ったよ。」

    戦士「よく生きてたな?」

    エルフ「ハイ・・・透明になる魔法で隠れてました・・・たぶん他に生存者は居ないです・・・。」

    勇者「それはなんで?」

    エルフ「それも魔法で・・・」

    122 = 1 :

    戦士「それだけ魔法使えて戦わなかったのか・・・」

    エルフ「何の義理も無いですし・・・ぶっちゃけ私奴隷として買われてきたんです」

    勇者「あぁ、まぁそりゃ気の毒?わかんないけど。」

    戦士「(おい勇者、こいつどうするんだ?)」

    勇者「(つれてくよ?)

    戦士「(その後どこにおいてくんだ?)」

    勇者「(いや、つれてくよ?)」

    戦士「(なんかこいつ性格悪そうな感じするんだが・・・。あと足手まといになるんじゃぁ)」

    勇者「(僕より強くないなら大丈夫でしょ。正直この子、魔力相当低いよ)」

    戦士「(性格についてはそれでいいが、足手まといの問題は?)」

    勇者「(実質このパーティ、僕以外は戦力じゃなくていいからね)」

    戦士「(ああそう・・・)」

    124 = 1 :

    勇者「君行くとこないなら着いてこない?魔王倒しに行くたびだけど」

    エルフ「え、嫌です」

    勇者「よし、決定だね!」

    戦士「スルー!?」

    勇者「置いていったら死ぬもん。ここら一帯結構強い魔物だらけで、この子程度が一人でうろつくとお食事にされるよ」

    勇者「だから町の人も外に徒歩で装備なしではでないもの。」

    エルフ「ひぃ!?」

    戦士「俺らは大丈夫なのか?」

    勇者「僕は大丈夫だけど、戦士くんは少しきついくらい。だから飛んでいくけど」

    125 = 1 :

    戦士「・・・じゃぁ、俺は歩いていく。」

    勇者「あ、そうか。それで欲求不満解消できるね」

    勇者「じゃあ、次いくのはとりあえず、南かな。」

    エルフ「バカンス!!」

    戦士「バカ。魔王倒しに行く俺達がそんなのするかよ。魔王の手下に支配されてる町だよ」

    エルフ「えー。もうそんな旅やめて帰りましょうよ」

    勇者「・・・・・。」

    戦士「魔王と戦う為に魔物になった人間の前でそういうの言うなよ」

    エルフ「えっ・・・うわっ!?」

    戦士「今頃!!!?」

    勇者「もしかして気にしなきゃわからないものなのかなぁ」

    戦士「それはねーよ、銀色の人間なんかいねーよ。」

    126 = 1 :

    勇者「まぁそんな訳で南目指していこう。そこからは・・・エルフくんはそこで逃がしてもいいかもね」

    エルフ「逃がすっていうな!ペットか何かかぁ!」

    勇者「それは僕だよ!!ほらこの首輪をみろ!」

    エルフ「!?」

    戦士「ややこしくなるからいらんこというな」

    勇者「じゃ、ここで一旦解散。また向こうで会おうねー。・・・死ぬなよ」

    戦士「大丈夫、何とかやる。じゃあな」

    127 = 1 :

    エルフ「本当に私は連れてかれるのか・・・」

    戦士「いつの間にかお前敬語言わなくなったな」

    エルフ「人間如きにバカバカしくなって。」

    勇者「魔物相手は?」

    エルフ「汚らわしいから触るな。」

    勇者「よし、いこうか。」

    戦士「基本的に都合悪い言葉は全部スルーなんだな。」

    勇者「前からでしょ?」

    戦士「おう。」

    129 = 1 :

    エルフ「離せぇ!!下種がぁ!!」

    勇者「やっぱり触手本来の使い方ってこうだよね」

    戦士「俺がやりたかった。」

    勇者「なれば?」

    戦士「嫌だ。」

    勇者「あと、誰にやりたかったの?下手すると今の問題発言に・・・」

    戦士「俺はショタでもホモでもねぇ。」

    勇者「まぁそんなわけで、またねー。」

    戦士「おーう。」

    130 = 1 :

    勇者「さーて。早速南の国へ行くわけだけど。」

    エルフ「なんだ魔物ー!」

    勇者「戦士くんだとデカくて出来なかったけど、君くらいなら・・・」ズプププ

    エルフ「な、なんだ!?うわっ、やめろ!私をどうする気だ!!」

    勇者「体内に全身納めて、顔だけだしとく。呼吸できなくなるし。」

    エルフ「そうやって私を食べる気か!魔物の本性を現したな!」

    勇者「ううん、空を飛ぶだけだよ。ただし、最高速で。」

    勇者「こうしておかないと多分確実に振り落としちゃうからね。いくよー!」

    ゴォオオオオオオオオオ!

    エルフ「うわああああああああああああああああ」

    131 = 1 :

    勇者「うん、やっぱこれなら最高速でもいけるね。ついたよ。」

    エルフ「・・・・」

    勇者「あれ。気絶してる。・・・そうか。よく考えたら怖いか。」

    勇者「まぁいいや。今後これでおとなしくできるし。」

    勇者「とりあえず、適当な宿とって本でも買ってのんびり戦士くん待とう。」

    132 = 1 :

    エルフ「ハッ!私は・・・生きてる?」

    勇者「いつ殺されかけたの?」

    エルフ「おおおお!お前!ヌケヌケと!」

    勇者「ん?もう一回飛びたい?」

    エルフ「イイエ、ゴメンナサイ」

    勇者「よろしい。それはそうと・・・実はね、バカンスできそうだよ」

    エルフ「え?」

    勇者「魔物に押さえられてるっていうか・・・ここは、普通に共存しちゃってるようで。」

    エルフ「魔物と人間が共存!?」

    勇者「それどころかエルフなんかもいるよ。」

    エルフ「馬鹿な!?」

    勇者「いや、元々は戦争を仕掛けられたんだけど・・・ここの人達がのんびりでねぇ。

    133 = 1 :

    エルフ族「おい、貴様ら!ここは我ら自然の民、エルフが貰い受けるぞ!」

    国民「ハハハ、まぁそういいなさんな。それより食事でもどうかね?」

    エルフ族「えっ、いや、あの・・・」

    国民「話はその後でもええでしょう?」


    魔物族「エルフと仲の良い人間達の国だと聞いた!そんな危険な場所、われらが潰してくれる!」

    国民「遠くから来て大変だったでしょう。そっちで休みませんかな?」

    エルフ族「戦うのもいいけどそれよりまぁ、まず休もうぜ。万全な状態の方が戦いやすいだろお互い。」

    魔物族「え、いや、あの・・・?」

    エルフ族「それともアレか、理由無く戦いたいタイプ?卑怯なことしたりするタイプの魔物?」

    魔物族「あ、いや、俺は・・・えっと・・・休みますわ・・・」

    134 = 1 :

    勇者「みたいな感じだったらしい。」

    エルフ「なんだそのゆるさ・・・」

    勇者「で、魔物さんはもう争う気はないみたいで。魔王の命令も聞いてないんだって。」

    エルフ「なら、ここで激しい戦いなんてのは・・・」

    勇者「多分ないね。だから、のんびり観光しててよさそう」

    エルフ「なんだ、そういう事ならきてよかった。」

    勇者「飛んで?」

    エルフ「頼むからあれの話はもうやめてくれ。」

    勇者「あ、あと事情話したらここに住んでいいって言ってくれたよ君のこと。」

    エルフ「えっ」

    135 = 1 :

    勇者「エルフの夫婦が引き取ってくれるって。何か娘亡くしてるらしくて寂しかったから丁度いいとか」

    エルフ「・・・お前魔物の癖に何でそんなことするんだ?」

    勇者「あー。結局言ってないなぁ。これでも僕勇者なんだよ。後は・・・かくかくしかじか」

    エルフ「人間の癖に変わった奴だなお前・・・しかし根性は認めてやる」

    勇者「そこまで言われたのは初めてだなぁ。」

    勇者「まぁそんな訳で、とりあえず今日は観光して、明日にでも夫婦に会いにいこう。僕は今日は一日休むけどね。」

    勇者「さすがにあの速度で飛ぶのは疲れた。」

    エルフ「・・・わかった。ちょっとその辺を歩いてくるぞ」

    勇者「あ、待った待った。これ持っていきなよ」

    エルフ「!?この大金は・・・」

    勇者「多かったかな?僕ら結構色んな所で賞金稼いで来たからね。金は持ってるんだ。」

    エルフ「・・・いいのか?」

    勇者「いいよ?いってきなー」

    エルフ「恩に着る」

    勇者「子供らしく礼くらい言えればいいのにな。いってらっしゃいー」

    136 :

    勇者「・・・・ふぅ。」パタン

    勇者「うーん・・・はぁ。スライムで伸びってする必要あるのかな。気分的にやったけど。」

    勇者「もう夜か。戦士くんまだ来ないなぁ。」

    勇者「あとエルフくんも帰ってこない。これはさすがに探したほうがいいよね」

    勇者「すいません。オッドアイのエルフの少年見ませんでした?極端に魔力の低い子なんですけど」

    魔物1「エルフ?あー。ぶっちゃけ皆同じ顔に見えちまうからなぁ。」

    勇者「あぁ、そうかー。有難う御座います。」

    魔物2「つーかお前魔物だよな?臭いで探せばいいんじゃね?」

    勇者「あ。そうだった。本当に有難う御座います。」

    勇者「えーっと・・・あ、どうもこっちっぽい。」

    137 = 136 :

    エルフ「うーん・・・こっちもいいなぁ」

    勇者「満喫してるのはいいけどもう夜だよ」

    エルフ「うわぁっ。勇者!」

    勇者「一応危ないかも知れないから迎えに来たよ」

    エルフ「す、すまない。何分ずっと買い物なんて満足にいけてなかったから・・・迷ってしまって。」

    勇者「迷ったら両方買えばいいんじゃない?それだけ渡したと思うけど・・・あぁ。」

    エルフ「すまん。もう既にこれのどちらかしか買えないほど使ってしまった。」

    勇者「(えぇー。結構渡したんだけどなぁこの子絶対将来死ぬわー。破産で)」

    勇者「じゃぁ僕が片方買うよ。とりあえずそれで今日は帰ろう。」

    エルフ「あ、あぁ。迷惑かけた・・・」

    138 = 136 :

    勇者「さて、寝ようか。」

    エルフ「・・・なぁ勇者よ」

    勇者「どうかした?」

    エルフ「私は人間が嫌いだ。」

    勇者「でしょうね。」

    エルフ「でも、勇者が生まれてくるのは人間だけだ。」

    勇者「・・・・。」

    エルフ「私達の方がずっとこの世界が好きだ。なのに何故使命はお前達に来るんだ?」

    勇者「僕が世界救ってから聞いてみたら?その時ぐらいには僕に使命を与えちゃった神様も降りてくるでしょ」

    エルフ「そうか・・・。そうだな。」

    139 = 136 :

    勇者「その時には僕が捕獲して連れて来るし。ね?」

    エルフ「フフフ。人間如きに捕まる神がいるのか?」

    勇者「僕心以外は人間じゃないもんね。心も少し蝕まれてるか。」

    エルフ「何?」

    勇者「いや。羞恥心が無くなった。くらいかな」

    エルフ「別にそれはいいんじゃないか・・・。」

    140 :

    追い付いた


    絶対この子成長したらギャンブルとかハマって自滅しそう

    141 = 136 :

    勇者「おはよー。」

    エルフ「お前朝でも同じ調子なんだな」

    勇者「朝強いからね。エルフくんは苦手?凄い顔になってるよ」

    エルフ「苦手だ・・・。」

    勇者「ちゃんとシャキっとしていこうね。親になる人に会いに行くわけだから」

    エルフ「その話だが・・・私も魔王退治に連れて行ってくれないか?」

    勇者「え?」

    エルフ「奴隷になった原因はそもそも魔王の配下が私の住む森を襲ったせいなんだ。」

    エルフ「それに勇者がお前のようなのじゃ・・・心配だろう」

    勇者「そう言われても君の魔力、本気でエルフにしては低すぎるんだよ?」

    エルフ「う、うるさい!とにかく私は着いて行く!」

    勇者「まぁそれならそれでもいいけど。まぁ一応今日会いに行く約束だからいくよ?」

    エルフ「それはわかっている。親切な人を裏切る訳にもいかないからな」

    142 = 136 :

    勇者「待ち合わせはこの店で。そろそろ来ると思うけど。」

    エルフ「緊張するな・・・」

    勇者「気高い割には意外と庶民的なとこもあるよねエルフって。」

    エルフ「愚弄する気か!」

    勇者「べっつにー。あ、来たみたいだよ?」

    エルフ父「今日はどうもー。」

    エルフ母「よろしくお願いします。」

    勇者「どうもー。それでこの子なんですけどー」

    エルフ「よ、よろしk・・・あっ」

    エルフ両親「!」

    勇者「ん?」

    エルフ「お、おかあさん!!おとうさん!!」

    勇者「え!?」

    143 = 136 :

    エルフ両親「よく帰ってきた・・・・」

    勇者「え、え、えー・・・?つまり・・・」

    エルフ母「かくかくしかじか」

    勇者「行方不明となり、亡くなったとされた娘?で、エルフくんの方は?」

    エルフ「かくかくしかじか」

    勇者「森が無くなったから親死んだと思ってた。あぁ要するにお互いにお互いが死んだと思い込んでたと。」

    勇者「かくしかマジで便利。それはともかく良かったね・・・。」

    エルフ「悪い。やっぱり残る」

    勇者「ですよねー!!まさかの展開だもん!仕方ないけどあっさりだなー!」

    エルフ「本当にすまん!」

    勇者「あー、うん。もういいけどね・・・。はぁ。じゃぁ引き取りも何も普通に親子だったと・・・って、ん?」

    145 = 136 :

    勇者「娘?え、エルフくん女の子!?」

    エルフ「気づいてなかったのか?」

    勇者「え、えー。そっかぁ。そうだったかー。ごめん。なんかごめん。」

    エルフ「所詮魔物・・・いや人間・・・ん?」

    勇者「うんもう細かく考えないで。まぁともかくばいばいー」

    エルフ両親「本当に有難う御座いましたー」

    146 = 136 :

    勇者「意外な別れだったなぁ・・・とりあえず、今日は武器の調達でもしておこうかな・・・」

    勇者「すいません、そこの剣とそこの剣とそこの剣とそこの剣とそこの剣(ry」

    店員「(剣どんだけ買うんだよ・・・)」

    勇者「あとは回復系と・・・魔力回復も買っておいて、装備も変えようかな。」

    勇者「あ、この服は?」

    店員「それは魔法の服ですね。それで最高の鎧並みの防御を誇るんです」

    勇者「重かったりは・・・しないね。これにしよう。」

    店員「有難う御座います。」

    147 = 136 :

    勇者「あとは・・・あ、そのブレスレットは?」

    店員「これも防御力をあげるものです。魔法の加護により、肉体が傷つくのを防ぎます」

    勇者「これも買おうかな」

    店員「これ男物なんですけど・・・」

    勇者「あ、尚更いいかも。買いますー」

    勇者「ふぅ。必要なモノも買ったし、多少の嗜好品も買った。で・・・夜になった」

    勇者「これで二日目、だよ。戦士くん来ないなぁ。」

    勇者「そこまで遠かったかなぁ。」

    勇者「ふぅ。これでこの本を見るのは何回目だっけ?」

    勇者「最初の方なんか暗記しちゃったよ」

    148 = 136 :

    勇者「闘技場にきてみたよ。実はここを紹介しようと思ってたんだけどね。」

    勇者「そもそも試合と死合じゃどうしても違うから仕方ないよねー。」

    勇者「あ、僕が賭けた人勝った。掛け金が倍になるなぁ。」

    勇者「結構賭けたから凄いことになるぞー。」

    勇者「・・・僕あんまギャンブルは楽しめないタイプなんだよね。当たりすぎるし。」

    勇者「でも、もう夜か。これで、3日目。」

    勇者「距離的には歩いて1日だと思ったんだけどなぁ」

    勇者「てこずってるの?やられちゃったの?連絡出来たらなぁ・・・。」

    149 = 136 :

    勇者「よし、今日はまだまだ今後のため、新たな魔物成分を足すぞー。」

    勇者「魔力がもっと欲しいのでそういう人に協力してもらいます。」

    「よろしく!」

    「てか君随分変わった魔物だよね?」

    「勇者特権?」

    勇者「スライムって本来吸収とかってあんましないんだって。そもそも他の魔物に襲い掛からない。」

    勇者「だから魔物の中でも変わったタイプなんだって。僕。」

    勇者「・・・誰に話してるんだか。とりあえずありったけ魔力を注いでもらって、それで耐え切れば自分の魔力に出来そう。」

    勇者「結構強引な魔力強化の仕方だけど、がんばります。よし、はじめよう!」

    150 = 136 :

    勇者「終わりました。凄い辛かった・・・。」

    勇者「でもこれでかなり魔力が高まった。やっと実行できそう」

    勇者「僕がこれまで見た事を結晶化して保存。おぉ、出来た。そして、これに光を当てると・・・」

    勇者「見れるんだよね。これで僕がこれまで何したかを残せる。後に本にしてもらったりしようかな。勇者として」

    勇者「ちなみに僕が触れば、必要ないとこを飛ばしたりも出来るよ。」

    勇者「4日目・・・。」

    勇者「・・・ちなみに、戦士くんらしい人が来たらそれとなく教えて貰えるよう町の人にいっておいたんだけど」

    勇者「来ないなあ。本当に来ない。」


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - 次スレ→1354886659 + - スライム + - 勇者 + - + - 神スレ + - 魔王 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について