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元スレ勇者「俺が守ったものはこんなにも醜かったのか…!?」

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101 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 03:18:03.22 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-73)
勇者「黙れ、このゲスが…っ…!」

勇者はついに片膝をついてしまった。

神官「これで、終わり…」

神官は虚空から、透き通った神々しい槍を召喚した。

神官「ばいばい、勇者…」

魔力を込め、勇者めがけて打ち出した。
102 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 03:27:06.11 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-127)
勇者(あれは全てを貫く水晶の槍…駄目だ…足が動かない…避ける術が無い…)

勇者は覚悟を決め、風切り音と共に近づいて来る槍が自らの心臓を貫くのを待った。

勇者(最後は仲間に殺される羽目になるなんてな…
なあ、剣士…俺達、冒険者なんかにならないで…あのまま剣道場で暮らしてればよかったのかな…
お前の墓までもう一度戻るって約束、守れなかったわ…ゴメンな…)
103 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 03:30:05.20 ID:99GZ4Iku0 (-29,-19,+1)
~~3年後~~
104 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 03:36:03.43 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-159)
勇者が死の際の祈りを済ませ。
水晶の槍が、勇者の胸を貫こうとしたその瞬間。

術師「何!?」

一つの影が木陰から飛び出し、勇者をさらっていった。

神官「えっ!? 自動追尾の水晶の槍が…そのまますっ飛んで、どっか行っちゃった!?」

術師「誰の横槍だかは知りませんが…無駄ですよ、千里眼の術で…」
105 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 03:39:02.72 ID:Y/iSy940O (+53,+30,-40)
だが、術師は何者の気配も感知する事はできなかった。

術師「馬鹿な!? 私に感知できぬ者など…!」

神官「術師さん、あれ!」

神官が指さした先には、“光の網”にパックリと縦穴が開いている様が見えた。
106 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 03:43:57.79 ID:Y/iSy940O (+58,+30,-67)
術師「馬鹿な…!? 勇者ですら断ち切れない、望月結界を破るすべなど…」

神官「こ、これってもしかして…魔力を封じる剣じゃあ…!?」

術師「ま、まさか…!」

二人は、たった一つだけ自分達の術を破る武器を知っていた。

神官「“魔断の魔剣”…け、剣士くんが…!?」
107 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 03:46:25.46 ID:tsjJ2xtyO (-20,-8,+0)
支援
108 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 03:52:35.91 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-78)
―森の獣道―

勇者「う…」

誰かに抱かれている。

柔らかい肌。

石鹸の良い香り。

飛び跳ねる度聞こえる、剣がカラカラと揺れる懐かしい音。

勇者「誰…だ…」

顔は見えないが、腰から下げた剣が見えた。

勇者(あいつの…剣…)
109 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 03:53:41.58 ID:2S66V35t0 (-15,+29,+2)
剣をちんこでイメージしたら吹いた
110 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 03:56:45.00 ID:DoEe/1X+O (+24,+29,-1)
ホモは死んだ方がいいな
111 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 03:57:08.40 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-65)
―森の北端―

??「…き……さ……」

勇者(誰の声だ…)

??「…きて…さ……」

勇者(俺は…神官達と戦って敗れて…誰かが、助けて…)

??「起きて…さ……」

勇者(あいつの剣が見えて… ! まさか、まさかあいつが…!?)
112 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 03:57:58.49 ID:ILJTt5IoO (-7,+2,+1)
きゅん
113 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 03:58:40.76 ID:nmj8HPoI0 (+18,+28,+0)
なんだホモか
114 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:00:11.34 ID:Y/iSy940O (+55,+30,-26)
勇者「剣士っ!?」

従者「わあっ!?」

勇者「あ…」

従者「お、驚かさないで下さい…!」

勇者「あんたは…?」
115 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:04:27.89 ID:q1Gs1DAKO (-12,+2,+0)
期待
116 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:05:20.44 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-82)
従者「私は、貴方が救った国の姫にお仕えする従者です」

勇者「従者…そうか、俺を連れ戻しに来たか…」

従者「…いえ。私は、貴方が姫様の夫となる事を良く思っていません」

勇者「…? ならば殺す気か? どうしてわざわざ俺を助けた? 異端審問にでもかけたいのか?」
117 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:10:21.68 ID:Y/iSy940O (+55,+30,-71)
従者「いえ。私は貴殿を、国外へ追放しに来ました」

勇者「はぁ?」

従者「今後二度と姫様の前に姿をあらわさないで頂きたいのです」

勇者「あのなあ…あんたらの方が俺を追いかけ回してたんだろうが!」
118 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:14:29.77 ID:Y/iSy940O (+58,+30,-78)
従者「姫様はおそらく、貴殿の事を…心の底からお慕いになられております」

勇者「…」

従者「ですが、貴殿はどうやっても姫様を愛せぬ身。王家はあくまで“嗜好”、矯正できると考えているようですが…私はそんな馬鹿げた考えは持ち合わせていません」
119 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:16:49.41 ID:Y/iSy940O (+53,+30,-62)
勇者「お前…王家に仕える身だろ。馬鹿げたとか言うなよ」

従者「私が忠誠を誓っているのは姫様だけです!…でなければ、あんな腐った王に忠など尽くさない…!」

勇者「…」
120 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:18:25.00 ID:+cb6Snka0 (-27,-15,+0)
121 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:19:45.01 ID:uXq0UBZk0 (-2,+12,+0)
122 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:20:14.57 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-47)
従者「こほん、話が逸れました…とにかく、貴殿は国外にお逃げなさい。貴殿ほどの英雄が、むざむざ異端審問官などの牙になどかかる事はありません」

勇者「そうだな…この国にはもういられないしな…」

従者「これをお持ちになって下さい」
123 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:23:25.79 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-69)
勇者「これは…あいつの墓前に備えてきた、形見の剣じゃないか」

従者「それは“魔断の魔剣”です」

勇者「何だと? 魔断の魔剣は、もっと厳つい無骨なやつだぞ? こんなスマートな長剣じゃない」

従者「やはり気づいていませんでしたか…」
124 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:23:43.84 ID:weIZ5FzQP (+24,+29,-18)
最初読んでて近親でもしたのかと思ったらモーホーかよ・・・
125 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:30:49.17 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-75)
従者「どうやらそれは、同じ材質で作られたスペアのようですね」

勇者「スペア…そうか、あいつはお守りだとか言って、いつも腰にこいつを下げてたっけ」

従者「性質上、見抜かれれば真っ先に破壊される武器ですからね。本物は、彼の処刑後に押収されてしまいましたが…」

勇者「…」
126 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:34:50.22 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-80)
従者「勇者よ。…貴方は今、その強大な力とこの魔剣を以って、憎しみにかられるまま人類の敵となる事もできる」

勇者「…」

従者「だが…どうか貴方には、この国を外から変える役目を担っていただきたいのだ。」

勇者「? どういう事だ?」
127 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:39:40.50 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-115)
従者「魔族無き今…人々は偽の平和に酔いしれ、自分の目先の欲望や自己の保身に忙しいばかりだ」

勇者「偽の平和…」

従者「貴方の功績をけなしているのでは無い。その先にある、人々の愚かしさについて言っているのだ。
例えば、自分に理解できない人種を恐れるばかりに、異端として処刑してしまうような者達のな」

勇者「…」
128 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:39:58.39 ID:DoEe/1X+O (+24,+29,-3)
ホモの楽園にでもするのか
129 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:45:01.08 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-82)
勇者「俺に、どうしろというのだ…」

従者「私は、内側からあの腐った王家を変える。…もし、私が失敗したならば。勇者よ、貴方にこの国を滅ぼして欲しい」

勇者「…」

従者「勝手な言い分だが…私には、わかる。貴方の心の痛みが…」
130 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:46:09.25 ID:GSkcyZgIO (+18,+28,+0)
お前レズかよォ!()
131 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:46:26.75 ID:ILJTt5IoO (+16,+26,+1)
なるほど
132 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:46:39.46 ID:JunfPXsH0 (+19,+29,+0)
まさか…
133 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:48:57.49 ID:q5lsfCIv0 (+19,+29,-1)
姫さま…
134 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:55:11.04 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-68)
従者「おっと、そうだ…そろそろこの場所を離れないと。お二方に見つかってしまいます」

勇者「それは、そうだな」

従者「では、私の一方的な願いですが…どうか…どうか、この国を真に救ってください。
我が主、姫様…あの純粋すぎる心の持ち主を、こんな欲望の渦巻いた地で、利用されるがままにさせたくはないのです」
135 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 04:59:44.21 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-56)
勇者「…考えておく。ひとつ、聞かせてくれないか」

従者「何でしょう?」

勇者「あんた、ずいぶん俺等の事を調べ回ったんじゃないか? なぜそこまでして俺を助けに来た?
俺は異端だぞ? 下手をすればお前が危ない。手を貸すかもわからない男に、そこまで賭けていたのか?」
136 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:03:01.53 ID:Y/iSy940O (+55,+30,-46)
従者「…私とあなたは、似ていると思ったから」

勇者「何?」

従者「戯れ事だと思ってください。…では!」

勇者「あっ、ちょっと…! …行っちまった…」
137 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:04:27.67 ID:q5lsfCIv0 (+18,+24,-1)
呪いは?
138 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:08:42.52 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-118)
勇者「この国を変えろ…か…」



―十年前 道場にて―

剣士「ちっ、まいった! やっぱお前にはかなわねえな…!」

勇者「へへっ! 魔物の掃討戦じゃまだ負けるけどよ、そのうちそっちでも追い越してやるよ」

剣士「くそーっ! …なあ、勇者。お前、それだけ強かったら魔王倒せるんじゃねえか…?」
139 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:15:08.83 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-83)
勇者「じょ、冗談キツいぜ…!」

剣士「何でも…魔王を倒せば、王様が叶えられる望みなら何でも一つ聞いてくれるらしいぜ!」

勇者「マジか!? すげ~けど、う~ん…
お前、何か叶えたい望みなんてあるのか?」

剣士「…ああ。一つ、どうしてもやりたい事があるんだ」
140 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:18:59.37 ID:OHTgWp3q0 (+21,+29,+2)
>>137
魔剣
141 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:21:20.61 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-98)
―北の海辺―

勇者(まさか、本当に俺達が魔王討伐に成功して…あいつが国王に向かって、同性愛の異端認定を辞めて欲しい、だなんて言い出すなんて…あの頃は、思っちゃいなかった。
俺達は多分…いや、間違いなく好きあっていたが…異端と知ってそれを口に出した事は無かったし、何か行為に及んだ事も無かった)
142 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:26:56.77 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-88)
勇者「さて…こんなイカダで、果して漕ぎつけるかな。
海の魔物は、魔法で船を沈めに来るが…」

勇者は左腕を捲った。

勇者「こいつも何とかなったし、何が来ても大丈夫だろう。抜き身にしてなきゃ効果が無いから、最初は全くわからなかったが…こいつはやはり、すごい代物だ」
143 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:34:01.05 ID:Y/iSy940O (+60,+30,-139)
勇者は魔剣を、イカダの真ん中に突き刺した。

勇者「お守りだ…さて、食料もたっぷり積んだし。…しばらくは、のんびり波にでも揺られるか」

勇者を乗せたイカダは波に漕ぎ出し、彼を英雄と呼ばれた地からさらっていく。
彼が再びこの地に戻る時、果して人々は彼に何の称号を授けるのであろうか。





HAPPY END
(ゝω・)vキャピ
144 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:35:03.84 ID:0PMJvEF10 (+12,+27,+1)
えっ
145 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:35:48.50 ID:05qe+jaf0 (+14,+29,-2)
男坂ENDだろ
146 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:36:00.57 ID:pJ08M/45P (+19,+29,-3)
お前ホモか!?(歓喜)
147 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:37:01.57 ID:3N26TrghO (+14,+29,+1)
眠くなったな
148 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:42:12.57 ID:Y/iSy940O (+59,+29,+0)
明日バイト
もう寝なきゃヤバイ
ごめん
149 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 05:46:59.61 ID:ILJTt5IoO (+17,+27,+1)
ふむ
150 : 以下、名無しにか - 2012/01/27(金) 06:04:53.04 ID:SmuFnzJNO (+32,+29,-17)
>>148
明日ならまだ寝なくてもいいな
早く続きかきやがれください
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