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元スレ七咲「……ハーレムですよ?」純一「そうだとしても、僕は嫌だ」
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純一「…………」
純一「──……なんだ、これは…」ぱさっ…
純一「………」ひょい
純一「………」じっ…
純一「…………閉じてるシールが、ハートだって……!?」
純一「ッ…!ッ…!」ばっ!ばっ!
純一(──怪しい影は……無い! 梅原的気配もなし!もしやこれは……!!)
純一「マジものラブッ───」ばさ…
純一「……ん?靴の裏からなにか…」ひょい
純一「ん? 靴の中になにか……」ひょい
純一「……………」
純一「ん?」
純一「──……なんだ、これは…」ぱさっ…
純一「………」ひょい
純一「………」じっ…
純一「…………閉じてるシールが、ハートだって……!?」
純一「ッ…!ッ…!」ばっ!ばっ!
純一(──怪しい影は……無い! 梅原的気配もなし!もしやこれは……!!)
純一「マジものラブッ───」ばさ…
純一「……ん?靴の裏からなにか…」ひょい
純一「ん? 靴の中になにか……」ひょい
純一「……………」
純一「ん?」
自宅
美也「にぃにー? ご飯はー?」
純一「いや、うん……今日はいいや美也…」
美也「えー! にぃにの好きなすき焼きだよ~?」
純一「……僕のぶんも、食べていいからさ…うん…」すたすた…
美也「ほんとー! やったぁー! にっしし!」
自部屋
純一「………」ぱたん…
純一「………────」
純一「───うわぁああああああー!!」ごろごろー!
純一「ど、どどどどっどうしてらぶ、らぶらぶるぇたーがっ……!!」ぐるぐる!
純一「…………」ぴた
純一「三枚、入ってるんだろう……」
純一「…………………」
純一(──落ち着け、橘純一……ッ! ここは紳士的にはまず落ち着き払い、
今置かれてる現状の把握だ…ッ!)
純一「よしっ!まずはラブッ…て、手紙の確認だ…!」がばぁ!
純一「──し、慎重にとりだして……机の上に、並べる…ふぅ…緊張した」すすすっ…
純一「……よし。ひとつひとつ、吟味しながら開いて行こう…!」
純一「まずは、一枚目……靴の上にあった普通の封筒に入った手紙…」すっ…
純一「…可愛らしいスタンダードなものだね。ハートのシールだし」
純一「し、慎重にはがしてっ……よし、取れた!」
純一「っ……よし、大丈夫…僕は紳士。大丈夫だから…ふぅ」ぱさ…
『純一へ
明日の放課後、いいたいことがあります。校舎裏の花壇の前でまってます。
薫』
純一「……薫、だったのか…」
純一「えらい可愛らしい封筒に入れやがったなアイツ……いや、感想はそこじゃないよ」
純一「薫……アイツ、こんな手紙を入れて…何を言いたいんだ…?」
純一(──落ち着け、橘純一……ッ! ここは紳士的にはまず落ち着き払い、
今置かれてる現状の把握だ…ッ!)
純一「よしっ!まずはラブッ…て、手紙の確認だ…!」がばぁ!
純一「──し、慎重にとりだして……机の上に、並べる…ふぅ…緊張した」すすすっ…
純一「……よし。ひとつひとつ、吟味しながら開いて行こう…!」
純一「まずは、一枚目……靴の上にあった普通の封筒に入った手紙…」すっ…
純一「…可愛らしいスタンダードなものだね。ハートのシールだし」
純一「し、慎重にはがしてっ……よし、取れた!」
純一「っ……よし、大丈夫…僕は紳士。大丈夫だから…ふぅ」ぱさ…
『純一へ
明日の放課後、いいたいことがあります。校舎裏の花壇の前でまってます。
薫』
純一「……薫、だったのか…」
純一「えらい可愛らしい封筒に入れやがったなアイツ……いや、感想はそこじゃないよ」
純一「薫……アイツ、こんな手紙を入れて…何を言いたいんだ…?」
純一(いや、なにがってのはわかってるけど…そういうことだって、思うけど…!)
純一(でも、だってアイツは…こんなまどろっこしいことせず…
直接言いに来るはずだろ…?なんだか、ブラフな気がしてきたぞ…)
純一「なんだか文面も薫らしくないし……うそっぽいなぁ…」ぱさ…
純一「──じゃあ、次だ。この靴の中に入ってた…折りたたんでる小さな手紙だね」すっ…
純一「……女の子って、こんな風な複雑な折り方ってよくするよね。なんかの御呪いかな…?」ぱさ…
純一「…よし、読むぞ…!」
『大好きな橘先輩へ
明日の昼休み、どうか水泳部の方にきてください。ずっと伝えたかった事があります。
七咲 逢』
純一「…お、おうっ……な、七咲…か…!」
純一(……お、思いたることが多すぎて…むしろ今まで告白してなかったことがおかしい気がしてきた…!
…と、というか大好きって書いてある!もう書いてある!)
純一「……僕は、なんて最低なやつなんだろう…」
純一(でも、だってアイツは…こんなまどろっこしいことせず…
直接言いに来るはずだろ…?なんだか、ブラフな気がしてきたぞ…)
純一「なんだか文面も薫らしくないし……うそっぽいなぁ…」ぱさ…
純一「──じゃあ、次だ。この靴の中に入ってた…折りたたんでる小さな手紙だね」すっ…
純一「……女の子って、こんな風な複雑な折り方ってよくするよね。なんかの御呪いかな…?」ぱさ…
純一「…よし、読むぞ…!」
『大好きな橘先輩へ
明日の昼休み、どうか水泳部の方にきてください。ずっと伝えたかった事があります。
七咲 逢』
純一「…お、おうっ……な、七咲…か…!」
純一(……お、思いたることが多すぎて…むしろ今まで告白してなかったことがおかしい気がしてきた…!
…と、というか大好きって書いてある!もう書いてある!)
純一「……僕は、なんて最低なやつなんだろう…」
純一「…僕は、少なくとも……三人の子に好かれてて…それを、こうやって手紙で言われるまで…」
純一「……人っ子一人、頭に予想だてることできなかった……!」
純一「くっ……なにが紳士だよ! 僕は、僕は……ただのもはや変態だけじゃないか…!」
純一「ぐすっ……なんてことだ、本当にっ……ひっく…」
純一「ひっく…………ぐす………………────」
純一「───でも、待てよ。僕…」
純一(紳士たるもの……ここは皆の幸せを、優先的に考えるべきじゃないのか…?)
純一「たとえ、それが僕が悪者になったとしても……」
純一(皆が抱える、全ての感情は……全部正しいんだ…)
純一「……………」
純一「………僕は今、悪になると決めた」ぐっ
純一「橘純一……否、悪邪……紳士……」
純一「橘・ゴス・純一……ここに、来たれ…!」
純一「……人っ子一人、頭に予想だてることできなかった……!」
純一「くっ……なにが紳士だよ! 僕は、僕は……ただのもはや変態だけじゃないか…!」
純一「ぐすっ……なんてことだ、本当にっ……ひっく…」
純一「ひっく…………ぐす………………────」
純一「───でも、待てよ。僕…」
純一(紳士たるもの……ここは皆の幸せを、優先的に考えるべきじゃないのか…?)
純一「たとえ、それが僕が悪者になったとしても……」
純一(皆が抱える、全ての感情は……全部正しいんだ…)
純一「……………」
純一「………僕は今、悪になると決めた」ぐっ
純一「橘純一……否、悪邪……紳士……」
純一「橘・ゴス・純一……ここに、来たれ…!」
純一「───……そうと決まれば、最後の手紙…」すっ…
純一「…和紙? なんだかすごく綺麗な紙だなぁ…」すすっ…
純一「……よし、綺麗に取れた。読むぞ…!」
『拝啓 橘純一殿
寒さが深まる師走の中旬、如何お過ごしですか。
この頃、めっぽう寒くなるなか。学び舎へと登校している際、
霜柱が走る地の上に、ひとつのふきのとうの芽を見つけることができました───』
純一「──長い…! 前半まで季節の話しかしてない…!え、これラブレターじゃないのかな…!」
純一「ちゃんと読むけど……大切なものだからね、なになに…」
『──ということをお伝えいたします。
余談でありますが、明日の早朝茶道部にて待ち合わせを願いたい所存です。
お暇があればで結構ですので、お待ちしております 夕月琉璃子』
純一「…………」
純一「へ……? る、るっこ先輩……っ!」がたっ!
純一(ま、ままままさかっ…あのるっこ先輩がっ…こんな綺麗な封筒でっ…しかもよくわかんない長い文面をっ…!)
純一「………」へたり…
純一「な、何だか一番ショックがでかいよ…これ…」
純一「…和紙? なんだかすごく綺麗な紙だなぁ…」すすっ…
純一「……よし、綺麗に取れた。読むぞ…!」
『拝啓 橘純一殿
寒さが深まる師走の中旬、如何お過ごしですか。
この頃、めっぽう寒くなるなか。学び舎へと登校している際、
霜柱が走る地の上に、ひとつのふきのとうの芽を見つけることができました───』
純一「──長い…! 前半まで季節の話しかしてない…!え、これラブレターじゃないのかな…!」
純一「ちゃんと読むけど……大切なものだからね、なになに…」
『──ということをお伝えいたします。
余談でありますが、明日の早朝茶道部にて待ち合わせを願いたい所存です。
お暇があればで結構ですので、お待ちしております 夕月琉璃子』
純一「…………」
純一「へ……? る、るっこ先輩……っ!」がたっ!
純一(ま、ままままさかっ…あのるっこ先輩がっ…こんな綺麗な封筒でっ…しかもよくわかんない長い文面をっ…!)
純一「………」へたり…
純一「な、何だか一番ショックがでかいよ…これ…」
純一(というか…最期まで呼んでも、ラブレターなのかわからなかった…!)
純一「っ……」ぐ…ぐぐっ…がたっ
純一「───三枚の、ラブレター……僕はこれをもらってしまった」
純一「これは……僕が、きちんとやらなきゃいけないことなんだ…!」
純一「彼女たちの……思いは、ぜんぶ僕が引き受けなければいけない…!」
純一(今の僕を見る人間は……絶対に、僕が気が狂っただろうって思うだろう…!)
純一「だが、これは……これは、僕の思いなんだ…!」
純一「……失恋というトラウマを抱えた、傷を追った僕だけがもつ──…思い、なんだよ…!」
純一「………」キリッ
純一「───さて、明日ははやい。今日は早めに寝て、明日に備えよう…」すた!
純一「…頑張るぞ!」ぐっ…!
翌日 ちゅんちゅん…
純一(死にたい…昨日の自分、殴りたい…)
純一「っ……」ぐ…ぐぐっ…がたっ
純一「───三枚の、ラブレター……僕はこれをもらってしまった」
純一「これは……僕が、きちんとやらなきゃいけないことなんだ…!」
純一「彼女たちの……思いは、ぜんぶ僕が引き受けなければいけない…!」
純一(今の僕を見る人間は……絶対に、僕が気が狂っただろうって思うだろう…!)
純一「だが、これは……これは、僕の思いなんだ…!」
純一「……失恋というトラウマを抱えた、傷を追った僕だけがもつ──…思い、なんだよ…!」
純一「………」キリッ
純一「───さて、明日ははやい。今日は早めに寝て、明日に備えよう…」すた!
純一「…頑張るぞ!」ぐっ…!
翌日 ちゅんちゅん…
純一(死にたい…昨日の自分、殴りたい…)
純一(……ううぅ…うわぁああああああー! だめだ!どうしよう…!
なんで僕、こんなにも、モテてるんだっ…!)すたすた…
純一(……今からでも輝日東の撃墜王になりたいよっ…!)すたすた…
純一「……あ、茶道部に行かなくちゃ…だったんだ…」すた…
純一「…………っ」ぎりっ…
純一「───行かなくちゃ、だめだよ僕…!
昨日の僕は頭おかしくなってたけど、でも…!」
純一「彼女たちの思いは……無下にしちゃ駄目なのは本当なんだ…!」
純一「仮に…それからの関係が、だめになったとしても」
純一「………行くぞ、純一!」だっだっだ…!
茶道部
純一「はぁっ……はぁっ……るっこ、せんぱい…?」
「っ……お、おうっ…!」
純一「お、おはようっ…ございますっ…はぁー…」
夕月「お、おはようっ! 橘純一っ…!」
なんで僕、こんなにも、モテてるんだっ…!)すたすた…
純一(……今からでも輝日東の撃墜王になりたいよっ…!)すたすた…
純一「……あ、茶道部に行かなくちゃ…だったんだ…」すた…
純一「…………っ」ぎりっ…
純一「───行かなくちゃ、だめだよ僕…!
昨日の僕は頭おかしくなってたけど、でも…!」
純一「彼女たちの思いは……無下にしちゃ駄目なのは本当なんだ…!」
純一「仮に…それからの関係が、だめになったとしても」
純一「………行くぞ、純一!」だっだっだ…!
茶道部
純一「はぁっ……はぁっ……るっこ、せんぱい…?」
「っ……お、おうっ…!」
純一「お、おはようっ…ございますっ…はぁー…」
夕月「お、おはようっ! 橘純一っ…!」
夕月「きょ、今日も朝はさむいなぁー! あはは!」
純一「そ、そうですね……はぁっ…はぁっ…!」
夕月「お…おいおい…大丈夫か橘…? ずいぶんと息が荒いようだけど…?」
純一「え、ええ……その、けほっ!せ、せんぱいが…るっこ先輩が待ってるって、
思ったら居ても立っても居られなくて…!」
純一(だって、走って行かないと逃げちゃいそうだったから…!)
夕月「ほ、ほー……そうなのか。
ふーん…アンタにしちゃー…あれだね、気が効いてるじゃないか、うん」
純一「え? あ、はい…そうですか?…はぁ、ふぅー……よし、落ち着いた」
夕月「っ…そ、そのなっ…橘! 今日は朝から早く呼びつけて、すまん…
…手紙……読んだんだろ…?」
純一「はい、先輩の…るっこ先輩からの手紙を見て。ここにきてます」
夕月「そ、そっか……ははっ、つまりはそのぉー…あれだ…どういった意味合いで送ったのかは…」
純一「もちろん、わかってます」
夕月「っ! ……っ…だ、だよなー! いやーちょっとらしくないことしちまったなぁって思ったりしてよ~…!」
純一「そ、そうですね……はぁっ…はぁっ…!」
夕月「お…おいおい…大丈夫か橘…? ずいぶんと息が荒いようだけど…?」
純一「え、ええ……その、けほっ!せ、せんぱいが…るっこ先輩が待ってるって、
思ったら居ても立っても居られなくて…!」
純一(だって、走って行かないと逃げちゃいそうだったから…!)
夕月「ほ、ほー……そうなのか。
ふーん…アンタにしちゃー…あれだね、気が効いてるじゃないか、うん」
純一「え? あ、はい…そうですか?…はぁ、ふぅー……よし、落ち着いた」
夕月「っ…そ、そのなっ…橘! 今日は朝から早く呼びつけて、すまん…
…手紙……読んだんだろ…?」
純一「はい、先輩の…るっこ先輩からの手紙を見て。ここにきてます」
夕月「そ、そっか……ははっ、つまりはそのぉー…あれだ…どういった意味合いで送ったのかは…」
純一「もちろん、わかってます」
夕月「っ! ……っ…だ、だよなー! いやーちょっとらしくないことしちまったなぁって思ったりしてよ~…!」
夕月「こーなんつうかさ、ちょっと乙女らしく!
みたいなことをやってみたくてよぉ…いや、なに似合ってないって承知のうえだぜ…っ?」
純一「…そんなことないです、すごく乙女らしかったですよ。先輩の手紙」
夕月「そ、そうか…? い、いやー…照れるなぁ…う、うん…!」がしがしっ…
純一「………」
夕月「……その、な。橘、お前もわかってるって思うけどよっ……」
純一「はい……」
夕月「……っ…あ、あたしはさ。こんなガサツで男っ気がなくて、魅力の欠片もないやつだってわかってる…んだよ…っ」
純一「………」
夕月「…で、でもよ! やっぱりあたしもやっぱ……女だったみたいでさっ。こうなんつぅーか……お前を、さ…」
夕月「…好きに、なっちまったみたい……なんだよ…!」
純一「っ……るっこ先輩が、僕をですか…?」
夕月「お、おうよっ…! なんでかあたしも今だにわかんないだけどさっ…!
……でも…りほっちも、愛歌だって…あたしの気持ちは理解しているらしいんだよ…あたしよりも、ずっと」
みたいなことをやってみたくてよぉ…いや、なに似合ってないって承知のうえだぜ…っ?」
純一「…そんなことないです、すごく乙女らしかったですよ。先輩の手紙」
夕月「そ、そうか…? い、いやー…照れるなぁ…う、うん…!」がしがしっ…
純一「………」
夕月「……その、な。橘、お前もわかってるって思うけどよっ……」
純一「はい……」
夕月「……っ…あ、あたしはさ。こんなガサツで男っ気がなくて、魅力の欠片もないやつだってわかってる…んだよ…っ」
純一「………」
夕月「…で、でもよ! やっぱりあたしもやっぱ……女だったみたいでさっ。こうなんつぅーか……お前を、さ…」
夕月「…好きに、なっちまったみたい……なんだよ…!」
純一「っ……るっこ先輩が、僕をですか…?」
夕月「お、おうよっ…! なんでかあたしも今だにわかんないだけどさっ…!
……でも…りほっちも、愛歌だって…あたしの気持ちは理解しているらしいんだよ…あたしよりも、ずっと」
夕月「自分のことなのにさ……なんらわかってないでやんの。
──でも、そんな気持ちだけが…ずっとずっと…大きくなっていくばかりなんだぜ…橘純一?」
純一「…るっこ、先輩……僕は───」すっ…
夕月「…あっ…──で、でもよ! こ、これだけでいいんだ!」ばばっ…
純一「えっ…?」
夕月「あ、あのなっ…! あ、あたしゃ…お前さんに思いを……思いだけを伝えるだけで、よかったんだよ!」
純一「思いを、伝えるだけ……で…?」
夕月「お、おーよおーよ! あたしにはあんたには重いだろうし……いや、これは違うね」
夕月「……あたしはもう、卒業だし。あんたとは離れ離れになっちまう、今までみたいに茶道部に来てもあたしはいないし…
……あんたにも、会えない」
純一「………先輩…」
夕月「変に勘ぐるなって! アタシは、そう決めてるんだ……そうだってな。橘純一」
純一「はい…」
夕月「あたしはね、アンタの人生にちょっとだけ……関われたことが、とても嬉しいんだよ」
純一「っ………」
──でも、そんな気持ちだけが…ずっとずっと…大きくなっていくばかりなんだぜ…橘純一?」
純一「…るっこ、先輩……僕は───」すっ…
夕月「…あっ…──で、でもよ! こ、これだけでいいんだ!」ばばっ…
純一「えっ…?」
夕月「あ、あのなっ…! あ、あたしゃ…お前さんに思いを……思いだけを伝えるだけで、よかったんだよ!」
純一「思いを、伝えるだけ……で…?」
夕月「お、おーよおーよ! あたしにはあんたには重いだろうし……いや、これは違うね」
夕月「……あたしはもう、卒業だし。あんたとは離れ離れになっちまう、今までみたいに茶道部に来てもあたしはいないし…
……あんたにも、会えない」
純一「………先輩…」
夕月「変に勘ぐるなって! アタシは、そう決めてるんだ……そうだってな。橘純一」
純一「はい…」
夕月「あたしはね、アンタの人生にちょっとだけ……関われたことが、とても嬉しいんだよ」
純一「っ………」
夕月「こうやって…告白を経験することも出来た、あはは…まあ成功はしてないけどさ」
純一「……………」
夕月「だからよ、後はアンタはアンタの……自分の人生を歩みな! あたしのことを気に悩まず、自分で歩くんだ!」
純一「っ………」
夕月「……話は、そんだけだからよ。んじゃまたな、橘!」くるっ すたすた…
純一「……………先輩、僕は…!」すっ…
夕月「っ……───くるんじゃねぇ!」ばっ
純一「っ……せんぱい、どうして…!」
夕月「…お願いだから、くるんじゃないよ。こっちにくるな…橘…」
純一「………先輩…」すた…
夕月「くるなって…いってるだろ…!」
純一「っ……」すた…
夕月「っ………お願い、だからくる───」
ぎゅっ…
純一「……………」
夕月「だからよ、後はアンタはアンタの……自分の人生を歩みな! あたしのことを気に悩まず、自分で歩くんだ!」
純一「っ………」
夕月「……話は、そんだけだからよ。んじゃまたな、橘!」くるっ すたすた…
純一「……………先輩、僕は…!」すっ…
夕月「っ……───くるんじゃねぇ!」ばっ
純一「っ……せんぱい、どうして…!」
夕月「…お願いだから、くるんじゃないよ。こっちにくるな…橘…」
純一「………先輩…」すた…
夕月「くるなって…いってるだろ…!」
純一「っ……」すた…
夕月「っ………お願い、だからくる───」
ぎゅっ…
夕月「っ……!」ぶるっ…
純一「……先輩、るっこ先輩…」ぎゅっ…
夕月「なにしてるんだよ…ど、どうしてだよ……くるなっていったじゃないか…っ!」
純一「…だめです、僕は……そんな表情をした先輩を、黙って見るだけなんて…できません」
夕月「なに、いってるんだよ…あたしは、あたしは……アンタのためを思って…!」
純一「…僕のためを思って、貴女の思いをナシにするんですか?」
夕月「っ……あたりまえ、だよ…! それが大事なことってことぐらい、アンタにもわかってるはずだろ…」
純一「…ええ、わかってます。ちゃんと」
夕月「…じゃあ、アタシをさっさと離すんだよ。それが最良…なんだから」
純一「………でも、僕の気持ちはまだいってませんよ。先輩」
夕月「!……馬鹿、それこそ言っちゃ駄目だろ…」
純一「………」
夕月「……言う、つもりなのか? 今、ここで…?」
純一「先輩、僕は……」
夕月「や、やめろっ…言うな、はなせって…!」ぐいぐい…
純一「……先輩、るっこ先輩…」ぎゅっ…
夕月「なにしてるんだよ…ど、どうしてだよ……くるなっていったじゃないか…っ!」
純一「…だめです、僕は……そんな表情をした先輩を、黙って見るだけなんて…できません」
夕月「なに、いってるんだよ…あたしは、あたしは……アンタのためを思って…!」
純一「…僕のためを思って、貴女の思いをナシにするんですか?」
夕月「っ……あたりまえ、だよ…! それが大事なことってことぐらい、アンタにもわかってるはずだろ…」
純一「…ええ、わかってます。ちゃんと」
夕月「…じゃあ、アタシをさっさと離すんだよ。それが最良…なんだから」
純一「………でも、僕の気持ちはまだいってませんよ。先輩」
夕月「!……馬鹿、それこそ言っちゃ駄目だろ…」
純一「………」
夕月「……言う、つもりなのか? 今、ここで…?」
純一「先輩、僕は……」
夕月「や、やめろっ…言うな、はなせって…!」ぐいぐい…
純一「……先輩のこと、好きですよ」
夕月「───……ばか、やめろ」
純一「どうしてですか……もう一度言ってあげますから、ほら」
純一「すきです、先輩」
夕月「なに、いってるんだよ…あはは、冗談キツイぜあんた……!」
純一「冗談なんかじゃないです、本当にです」
夕月「本当…?はっ、このスケコマシ野郎が……そうやってすぐ女を懐柔するんだろっ…?」
純一「………先輩、もういいです…いいですから」ぎゅっ
夕月「なにがだよっ! この変態ポルノ野郎!」
純一「……いいんです、どうかやめてください…」
純一「泣きながら暴言はかれても、僕は……困るだけですから」
夕月「っ…うっ…な、ないてなんかいない、よ…!」ごしごし
夕月「───……ばか、やめろ」
純一「どうしてですか……もう一度言ってあげますから、ほら」
純一「すきです、先輩」
夕月「なに、いってるんだよ…あはは、冗談キツイぜあんた……!」
純一「冗談なんかじゃないです、本当にです」
夕月「本当…?はっ、このスケコマシ野郎が……そうやってすぐ女を懐柔するんだろっ…?」
純一「………先輩、もういいです…いいですから」ぎゅっ
夕月「なにがだよっ! この変態ポルノ野郎!」
純一「……いいんです、どうかやめてください…」
純一「泣きながら暴言はかれても、僕は……困るだけですから」
夕月「っ…うっ…な、ないてなんかいない、よ…!」ごしごし
純一「……先輩の心遣い、本当に感謝しています。
僕の事を思って、自分の気持を…なかったことにしたこと。本当にすみません」
夕月「ば、ばかっ……あやまるなっ…!」
純一「すみません、でも…僕はそんなふうに考えてしまった…先輩の気持ちのほうが、
僕はなによりも悲しいです…」
夕月「だってそれは、一番タイセツなことだろ……っ?」
純一「ええ、確かに。悲しくっても、それが最良なら……そうしなきゃいけない」
純一「でも、最良だからって……僕は先輩の気持ちは、無き物にしたくなんか無いです」
夕月「っ………あんたも、はなしが通じないやつだねホントっ…りほっちも愛歌だって、おんなじ事言ってさ…」
純一「え…梨穂子と、愛歌先輩が…?」
夕月「そうだよ……辛いのなら、全て飲み込んで一緒にすればいい。これはりほっちが言った言葉」
純一「おおっ…流石はアイドル、なかなか深く感じる…」
夕月「全夜喝采、酒池肉林。これが愛歌の言葉」
純一「あの人は……」
夕月「……アイツらが言いたいことは、確かにわかってる。それが駄目なことだってことも、アイツらもわかってるはずさ。
でも、アイツらは……とにかくアタシのことを思って行ってくれてるってことは…わかってるんだ」
僕の事を思って、自分の気持を…なかったことにしたこと。本当にすみません」
夕月「ば、ばかっ……あやまるなっ…!」
純一「すみません、でも…僕はそんなふうに考えてしまった…先輩の気持ちのほうが、
僕はなによりも悲しいです…」
夕月「だってそれは、一番タイセツなことだろ……っ?」
純一「ええ、確かに。悲しくっても、それが最良なら……そうしなきゃいけない」
純一「でも、最良だからって……僕は先輩の気持ちは、無き物にしたくなんか無いです」
夕月「っ………あんたも、はなしが通じないやつだねホントっ…りほっちも愛歌だって、おんなじ事言ってさ…」
純一「え…梨穂子と、愛歌先輩が…?」
夕月「そうだよ……辛いのなら、全て飲み込んで一緒にすればいい。これはりほっちが言った言葉」
純一「おおっ…流石はアイドル、なかなか深く感じる…」
夕月「全夜喝采、酒池肉林。これが愛歌の言葉」
純一「あの人は……」
夕月「……アイツらが言いたいことは、確かにわかってる。それが駄目なことだってことも、アイツらもわかってるはずさ。
でも、アイツらは……とにかくアタシのことを思って行ってくれてるってことは…わかってるんだ」
>>28
落ち着け
落ち着け
純一「……すごいですね、茶道部メンパーは」
夕月「だろ? あのこたちはすごいんだよ……現実的じゃないことをさらっていっちまう。
ホント何考えてんだか分かんないくせに、意外と的を得てたりするんだよ」
純一「……それで、先輩は茶道部メンバーの二人の言葉は…どう、受け止めたんですか?」
夕月「…ばかどもが! だよ、当たり前だろ?」
純一「ですよね…あはは」
夕月「そんなこと、あたしが受け止めるわけ無いだろ……ちっとは考えろ」
純一「そうですね、先輩はそういうかたでしたよ」
夕月「……だからさ、あたしは駄目なんだよ。橘」すっ…
純一「あ……」
夕月「……確かにあんたのことは、好きだよ。でも、この気持はいつまでも…アタシの中にしまって置くんだ」
純一「先輩………」
夕月「あんたのこと、好きだって思えた心は……あたしは、すっげー素敵なことだって思ってんだ」
夕月「だろ? あのこたちはすごいんだよ……現実的じゃないことをさらっていっちまう。
ホント何考えてんだか分かんないくせに、意外と的を得てたりするんだよ」
純一「……それで、先輩は茶道部メンバーの二人の言葉は…どう、受け止めたんですか?」
夕月「…ばかどもが! だよ、当たり前だろ?」
純一「ですよね…あはは」
夕月「そんなこと、あたしが受け止めるわけ無いだろ……ちっとは考えろ」
純一「そうですね、先輩はそういうかたでしたよ」
夕月「……だからさ、あたしは駄目なんだよ。橘」すっ…
純一「あ……」
夕月「……確かにあんたのことは、好きだよ。でも、この気持はいつまでも…アタシの中にしまって置くんだ」
純一「先輩………」
夕月「あんたのこと、好きだって思えた心は……あたしは、すっげー素敵なことだって思ってんだ」
夕月「……だからこの思いは、いつまでも綺麗なままで取っておきたい。それがあたしの願いだよ」
純一「…………」
夕月「……泣いちまってすまないね。変に引き止めるようなことになっちまってさ」
純一「…………」
夕月「あんたが……その、好きだって言ってくれたことは…嘘でも嬉しいって思ってるよ」
純一「……嘘なんかじゃないですよ、本当です」
夕月「くはは、信用しねーよ。もう、手遅れだぜ」
純一「………です、よね…」
夕月「──ふぅ……だいぶ、時間がたっちまったな。すまん、橘…もうhrはじまっぞ」
純一「…いや、僕はちょっと遅れて行きますよ」
夕月「なんだサボりかぁ~? って言いたいところだけど、まぁ、あれだよな……」
純一「はい、すみません……」
純一「…………」
夕月「……泣いちまってすまないね。変に引き止めるようなことになっちまってさ」
純一「…………」
夕月「あんたが……その、好きだって言ってくれたことは…嘘でも嬉しいって思ってるよ」
純一「……嘘なんかじゃないですよ、本当です」
夕月「くはは、信用しねーよ。もう、手遅れだぜ」
純一「………です、よね…」
夕月「──ふぅ……だいぶ、時間がたっちまったな。すまん、橘…もうhrはじまっぞ」
純一「…いや、僕はちょっと遅れて行きますよ」
夕月「なんだサボりかぁ~? って言いたいところだけど、まぁ、あれだよな……」
純一「はい、すみません……」
早まってたよ
ごめんね>>1
ごめんね>>1
夕月「──それじゃあ、な。橘……また、卒業する前に遊びに来いよ!」だっだっだ!
純一「はい……!」ふりふり…
純一「……………」ふり…
純一「……せん、ぱい。すみませんでした」
茶道部内部
「ありゃりゃ~…ずんいちってば泣いちゃってるよ~!」
「予定調和」
「わかってたことだけどー…やっぱりつらいよねぇ~ がんばだよ!ずんいち!」
「……なにごとも、失敗はつきもの」
梨穂子「ですよね~! わたしもアイドルの仕事、失敗だらけで~えへへ~」
愛歌「ご気楽でやるが良し」
梨穂子「そうですよ! ぷろでゅ~さ~さんに怒られても! いっちょがんばるんだよー!」
愛歌「元気が……一番」
純一「はい……!」ふりふり…
純一「……………」ふり…
純一「……せん、ぱい。すみませんでした」
茶道部内部
「ありゃりゃ~…ずんいちってば泣いちゃってるよ~!」
「予定調和」
「わかってたことだけどー…やっぱりつらいよねぇ~ がんばだよ!ずんいち!」
「……なにごとも、失敗はつきもの」
梨穂子「ですよね~! わたしもアイドルの仕事、失敗だらけで~えへへ~」
愛歌「ご気楽でやるが良し」
梨穂子「そうですよ! ぷろでゅ~さ~さんに怒られても! いっちょがんばるんだよー!」
愛歌「元気が……一番」
梨穂子「さてさて、今回はるっこ先輩の告白チェックでしたがぁ~……」
愛歌「見事玉砕」
梨穂子「で、ですね…なんというか、るっこ先輩も本当に頑固なんだから~」
愛歌「それが……るっこの魅力」
梨穂子「わかってますとも! それで、今回はどのような経緯が見られたんですか?」
愛歌「ぴっ」すすっ…
梨穂子「もうすでに紙に書いてある~! すごいですね愛歌せんぱいはぁ~!」
愛歌(本当はしゃべるのめんどくさいだけ……)
梨穂子「なになにぃ~…えーと、えーっと──」
『今回わかったことは3つある。
一つは好き合っているという互いの認知。今回の告白にはこれがキーポイント。
いずれこの楔が、大きく関わってくることをまだ二人は知らない。
二つはるっこの自意識。彼女自身が橘に思う恋心をしまいこみ、無き物とした。
それはつまり好きという感情の臨界を超えたという証拠。
三つは橘の覚悟。るっこという女性を好きだと認めることに成功した。
朴念仁の彼に恋の思い出は、人生の重みとなるだろう』
梨穂子「…かまずによめた~!」
愛歌「見事玉砕」
梨穂子「で、ですね…なんというか、るっこ先輩も本当に頑固なんだから~」
愛歌「それが……るっこの魅力」
梨穂子「わかってますとも! それで、今回はどのような経緯が見られたんですか?」
愛歌「ぴっ」すすっ…
梨穂子「もうすでに紙に書いてある~! すごいですね愛歌せんぱいはぁ~!」
愛歌(本当はしゃべるのめんどくさいだけ……)
梨穂子「なになにぃ~…えーと、えーっと──」
『今回わかったことは3つある。
一つは好き合っているという互いの認知。今回の告白にはこれがキーポイント。
いずれこの楔が、大きく関わってくることをまだ二人は知らない。
二つはるっこの自意識。彼女自身が橘に思う恋心をしまいこみ、無き物とした。
それはつまり好きという感情の臨界を超えたという証拠。
三つは橘の覚悟。るっこという女性を好きだと認めることに成功した。
朴念仁の彼に恋の思い出は、人生の重みとなるだろう』
梨穂子「…かまずによめた~!」
愛歌「えらいえらい」なでなで…
梨穂子「えへへ~…でも、書いてることがまったくわからないんですけど…?」
愛歌「大丈夫……私も意味不明」
梨穂子「またまた~!そうやってすぐにとぼけるんですから~!」
愛歌「では……ザ・答え合わせ」くるっ
梨穂子「あ。裏側にまだ書いてある……あれ? でも、三文だけですよぉ?」
愛歌「今度は……私が読もう」
愛歌「一つ。伝わった互いの思いは、時間の流れと共に加速する」
梨穂子「おおっ…! なんだかかっこいい~!」
愛歌「二つ。るっこはもはやLikeではなく……love」
梨穂子「ら…らびゅっ……うまく言えないよ~」
愛歌「三つ。いつでもるっこの気持ちに応える準備がととのってる」
梨穂子「ほほぉ~……その心は?」
愛歌「──愛は、勝たなくてもいい」
梨穂子「えへへ~…でも、書いてることがまったくわからないんですけど…?」
愛歌「大丈夫……私も意味不明」
梨穂子「またまた~!そうやってすぐにとぼけるんですから~!」
愛歌「では……ザ・答え合わせ」くるっ
梨穂子「あ。裏側にまだ書いてある……あれ? でも、三文だけですよぉ?」
愛歌「今度は……私が読もう」
愛歌「一つ。伝わった互いの思いは、時間の流れと共に加速する」
梨穂子「おおっ…! なんだかかっこいい~!」
愛歌「二つ。るっこはもはやLikeではなく……love」
梨穂子「ら…らびゅっ……うまく言えないよ~」
愛歌「三つ。いつでもるっこの気持ちに応える準備がととのってる」
梨穂子「ほほぉ~……その心は?」
愛歌「──愛は、勝たなくてもいい」
梨穂子「………な、なるほど~…かっこいい言葉ですね!」
愛歌「…………」
梨穂子「…愛歌先輩…?」
愛歌「大丈夫……りほっちは大丈夫」
梨穂子「えっ…なに、がですか…?」
愛歌「貴女も強い……だって愛だから」
梨穂子「っ…いやだなぁ~もう! せんぱいったら!
ほらほら、とにかく分析が終わったらhrいきますよ~!」たったった…
愛歌「……」
愛歌「──そう、時は流れ。思いは加速する」
愛歌「流れは早く……いつの間にやら取り残される」
愛歌「覚悟した者は、いつまでもその流れに乗っていかなければならない…」
愛歌「ふ・ふ・ふ」
愛歌「……ん、あれは…」ちらっ
愛歌「…………」
梨穂子「…愛歌先輩…?」
愛歌「大丈夫……りほっちは大丈夫」
梨穂子「えっ…なに、がですか…?」
愛歌「貴女も強い……だって愛だから」
梨穂子「っ…いやだなぁ~もう! せんぱいったら!
ほらほら、とにかく分析が終わったらhrいきますよ~!」たったった…
愛歌「……」
愛歌「──そう、時は流れ。思いは加速する」
愛歌「流れは早く……いつの間にやら取り残される」
愛歌「覚悟した者は、いつまでもその流れに乗っていかなければならない…」
愛歌「ふ・ふ・ふ」
愛歌「……ん、あれは…」ちらっ
がさ…がさがさ…!
愛歌(一年の水泳部……なるほど、ほほぉ~…)
愛歌「まだまだ……続きそうだな、橘純一」
愛歌「粉骨砕身……だ」
昼休み
純一 ぼぉ~……
梅原「…大将、大丈夫か?今朝からずっとそんなんだけどよ…」
純一「……あ、うん…大丈夫だ梅原…大丈夫、大丈夫…」
梅原「どぉー見たって大丈夫には見えないんだけどよ…
つぅーか棚町は今日、学校きてないみたいだな大将」
純一「っ……!」ぴくん
梅原「──おっ! なんだなんだ~その反応は!
もしや棚町となんかあったなぁ~このこの~!」
純一「……なんもないよ、本当に…」
梅原「……。おっと、そうか…そりゃ変に疑って済まなかったぜ」
愛歌(一年の水泳部……なるほど、ほほぉ~…)
愛歌「まだまだ……続きそうだな、橘純一」
愛歌「粉骨砕身……だ」
昼休み
純一 ぼぉ~……
梅原「…大将、大丈夫か?今朝からずっとそんなんだけどよ…」
純一「……あ、うん…大丈夫だ梅原…大丈夫、大丈夫…」
梅原「どぉー見たって大丈夫には見えないんだけどよ…
つぅーか棚町は今日、学校きてないみたいだな大将」
純一「っ……!」ぴくん
梅原「──おっ! なんだなんだ~その反応は!
もしや棚町となんかあったなぁ~このこの~!」
純一「……なんもないよ、本当に…」
梅原「……。おっと、そうか…そりゃ変に疑って済まなかったぜ」
純一「………いいや、すまん。僕の方こそ、変な態度とってさ…うん」がた…
梅原「お、どっか行くのか大将?」
純一「……大事なことを済ませに、行ってくるよ」
梅原「…えらくもったいぶった言い方だなオイ……うむ!そうだな!」ぱしんっ!
純一「いたっ!? い、いきなり何するんだよ梅原ッ…!」
梅原「おいおい、大事なことを済ませに行くんだろ?そしたらな、んなしけた顔して行くんじゃねえよ」
純一「……気合、入れてくれたのか?」
梅原「皆まで言うなって……俺はいつまでも、大将に付いて行くぜ。つまんねーことがあったら、一緒に笑ってやるし。
落ち込んじまった時があんなら、一緒に騒いでやる」
梅原「色々と大将のことにあーだこーだ言うつもりもねえ。だからよ、つまりは……あれだよあれ!」
純一「…なんだよ、あれってさ」
梅原「ははっ! んなこと言わねえでもわかるだろ?───大将、とりあえず頑張ってこい」
純一「……梅原…」
梅原「なんにも知らねえけど、お前さんの顔をみりゃー大体わかっちまうんだ。なんてったって親友だからよ!」
梅原「お、どっか行くのか大将?」
純一「……大事なことを済ませに、行ってくるよ」
梅原「…えらくもったいぶった言い方だなオイ……うむ!そうだな!」ぱしんっ!
純一「いたっ!? い、いきなり何するんだよ梅原ッ…!」
梅原「おいおい、大事なことを済ませに行くんだろ?そしたらな、んなしけた顔して行くんじゃねえよ」
純一「……気合、入れてくれたのか?」
梅原「皆まで言うなって……俺はいつまでも、大将に付いて行くぜ。つまんねーことがあったら、一緒に笑ってやるし。
落ち込んじまった時があんなら、一緒に騒いでやる」
梅原「色々と大将のことにあーだこーだ言うつもりもねえ。だからよ、つまりは……あれだよあれ!」
純一「…なんだよ、あれってさ」
梅原「ははっ! んなこと言わねえでもわかるだろ?───大将、とりあえず頑張ってこい」
純一「……梅原…」
梅原「なんにも知らねえけど、お前さんの顔をみりゃー大体わかっちまうんだ。なんてったって親友だからよ!」
純一「……そう、だよな。梅原、僕らは親友だ」
梅原「おう」
純一「だから、何も言わなくたって……僕らはいつだって知っている」
梅原「それこそ言わなくたってわかってることだぜ? 大将?」
純一「…だな、ありがとう。ちょっと…いやだいぶ元気がでてきたよ」
梅原「いいってことよ~!……まぁ一丁、きばってこいや大将ぅ!」
純一「おう! 待っとけ梅原!」だっだっだ…
梅原「うまく言ったら何か後で奢れよぉー!」
「いやだー!」だっだっだ…
梅原「───……行ったか…」
梅原「…毎度毎度、アイツも大変だよなホントによ」
梅原「応援してるぜ、大将……親友としてな」
梅原「おう」
純一「だから、何も言わなくたって……僕らはいつだって知っている」
梅原「それこそ言わなくたってわかってることだぜ? 大将?」
純一「…だな、ありがとう。ちょっと…いやだいぶ元気がでてきたよ」
梅原「いいってことよ~!……まぁ一丁、きばってこいや大将ぅ!」
純一「おう! 待っとけ梅原!」だっだっだ…
梅原「うまく言ったら何か後で奢れよぉー!」
「いやだー!」だっだっだ…
梅原「───……行ったか…」
梅原「…毎度毎度、アイツも大変だよなホントによ」
梅原「応援してるぜ、大将……親友としてな」
梅原「……さーて、昼飯は何を食うかなぁ~──お、伊藤さんちぃーす!」すたすた…
体育館裏
純一「はぁっ……はぁっ…ちょ、ちょっと遅れちゃったけど、まだいるかな…っ…」
純一(詳細な時間は書いてなかったし、まだ昼休みも中盤……大丈夫だとは思うけど…)
純一「はぁっ……ふぅー……多分、七咲のことだから既に待ってるんだろうな…」
純一「………」
純一「うんっ!」ぱんぱん!
純一「──……いくぞっ!」すたすた… がらり…
「──あ、先輩……やっときてくれましたね」
純一「ごめん、ちょっと遅れちゃって…本当は早く来るつもりだったんだけどさ」
七咲「いいんです、先輩のことですから。それぐらいのことはわかってましたよ?」
純一「そ、そうだったの? あはは、やっぱり七咲には敵わないなぁ…」
体育館裏
純一「はぁっ……はぁっ…ちょ、ちょっと遅れちゃったけど、まだいるかな…っ…」
純一(詳細な時間は書いてなかったし、まだ昼休みも中盤……大丈夫だとは思うけど…)
純一「はぁっ……ふぅー……多分、七咲のことだから既に待ってるんだろうな…」
純一「………」
純一「うんっ!」ぱんぱん!
純一「──……いくぞっ!」すたすた… がらり…
「──あ、先輩……やっときてくれましたね」
純一「ごめん、ちょっと遅れちゃって…本当は早く来るつもりだったんだけどさ」
七咲「いいんです、先輩のことですから。それぐらいのことはわかってましたよ?」
純一「そ、そうだったの? あはは、やっぱり七咲には敵わないなぁ…」
七咲「ふふっ…先輩の事なら、私はなんだってお見通しですよ。嘘なんかすぐにバレちゃいますから」
純一「おお…それは恐いや」
七咲「ええ、もうそれほどまで……わたしは先輩のことを知り尽くしてます。これでもかってぐらいに」
純一「…うん、そっか。そうだね、それぐらい七咲とは…色々とあったしね」
七咲「当たり前じゃないですか、だって先輩とわたしですよ?──そうじゃなかったら困っちゃいますから」
純一「……今日は、どんな要件でここに呼んだのかな、七咲」
七咲「それは……言わなくちゃ、だめですか?」
純一「ううん、違うよ。聞いてみただけさ」
七咲「…なら、ありがとうございます。ちゃんとここに来てくれて」
純一「何があったってくるよ。七咲のお呼びだもん」
七咲「そうですか……ふふ、嬉しいです先輩」
純一「おお…それは恐いや」
七咲「ええ、もうそれほどまで……わたしは先輩のことを知り尽くしてます。これでもかってぐらいに」
純一「…うん、そっか。そうだね、それぐらい七咲とは…色々とあったしね」
七咲「当たり前じゃないですか、だって先輩とわたしですよ?──そうじゃなかったら困っちゃいますから」
純一「……今日は、どんな要件でここに呼んだのかな、七咲」
七咲「それは……言わなくちゃ、だめですか?」
純一「ううん、違うよ。聞いてみただけさ」
七咲「…なら、ありがとうございます。ちゃんとここに来てくれて」
純一「何があったってくるよ。七咲のお呼びだもん」
七咲「そうですか……ふふ、嬉しいです先輩」
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