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元スレ結衣「ペルソナ!」
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~保健室~
ブブブッ
京子「……!」ビクッ
京子「あ、あれ……ここは、保健室?」
京子「なんで私、保健室で寝てたんだろ」
『ずっと京子を守り続けて……独り占めしたかったの……』
『お前は、私じゃない…!』
『私が臆病だったから、否定しちゃって……ごめんね……』
『私を受け入れてくれて、ありがとう……』
京子「そ、そっか……私、あのまま疲れて寝ちゃってたんだ……」
京子(なんだか、夢見たいな話だけど……現実、なんだよね)
京子(心の中に、確かに歳納さんを感じられるし……)
ブブブッ
京子「……!」ビクッ
京子「あ、あれ……ここは、保健室?」
京子「なんで私、保健室で寝てたんだろ」
『ずっと京子を守り続けて……独り占めしたかったの……』
『お前は、私じゃない…!』
『私が臆病だったから、否定しちゃって……ごめんね……』
『私を受け入れてくれて、ありがとう……』
京子「そ、そっか……私、あのまま疲れて寝ちゃってたんだ……」
京子(なんだか、夢見たいな話だけど……現実、なんだよね)
京子(心の中に、確かに歳納さんを感じられるし……)
京子「今何時頃だろ……」ムクリ
京子「げ、もう放課後だ、午後の授業、完全にスルーしちゃった」
京子「ま、いいか……こんな時だし」
京子「結衣と千鶴は……」
京子「うーん、まだ起きてないか」
京子「あんな事があったんだから、仕方ないかも」
京子「特に結衣は、色んな意味でショックだっただろうし」
京子「千鶴も、ごめんね、巻き込んじゃって……」
京子「……」
京子「そだ、二人の荷物、保健室まで運んであげよっと」
京子「それに、千鶴の事を千歳に伝えておいてあげないといけないしね」
京子「げ、もう放課後だ、午後の授業、完全にスルーしちゃった」
京子「ま、いいか……こんな時だし」
京子「結衣と千鶴は……」
京子「うーん、まだ起きてないか」
京子「あんな事があったんだから、仕方ないかも」
京子「特に結衣は、色んな意味でショックだっただろうし」
京子「千鶴も、ごめんね、巻き込んじゃって……」
京子「……」
京子「そだ、二人の荷物、保健室まで運んであげよっと」
京子「それに、千鶴の事を千歳に伝えておいてあげないといけないしね」
~廊下~
京子「うーん、流石にこの時間になると誰もいないなあ……」テクテク
京子「あかり達はまだ娯楽部に残ってるかもしれないけど……」
京子「千歳って、まだ残ってるのかな?」
ガシャッ
京子「おわ、何でこんな所にガラスが落ちてんの、あっぶないなあ……」
京子「って、あれ……」
京子「廊下の窓ガラスが、殆ど割れてる」
京子「うーん、流石にこの時間になると誰もいないなあ……」テクテク
京子「あかり達はまだ娯楽部に残ってるかもしれないけど……」
京子「千歳って、まだ残ってるのかな?」
ガシャッ
京子「おわ、何でこんな所にガラスが落ちてんの、あっぶないなあ……」
京子「って、あれ……」
京子「廊下の窓ガラスが、殆ど割れてる」
京子「というか、壁にも、何かでっかい斬り跡が……」
京子「何だろこれ、鋭利な刃物で切り裂いたみたいな跡だ……」
京子「……」
京子「え、お昼休みまでは、こんなんじゃなかったよね?」
京子「な、なにがあったんだろ」
ブブブッ
京子「……あーもー、なに?真冬なのに羽虫?」ブンブン
京子「何だろこれ、鋭利な刃物で切り裂いたみたいな跡だ……」
京子「……」
京子「え、お昼休みまでは、こんなんじゃなかったよね?」
京子「な、なにがあったんだろ」
ブブブッ
京子「……あーもー、なに?真冬なのに羽虫?」ブンブン
京子「そだ、綾乃と千歳に電話して聞いてみよう……」
ツーツーツー
京子「……だめ、繋がらない」
京子「あ、あかりも、ちなつちゃんも、繋がらない……な、なんで?」
京子「他の生徒や先生も全然見かけないし……」
『多分、合わせ鏡のおまじないをしたのは、結衣だけじゃないと思う』
『シャドウは、願い事に準じて、勝手に動き出す』
『とても、危険な存在だわ』
ブブブブッ
京子「も、もしかして、これって、シャドウがやった事なのかも……」ゾクッ
京子「……ど、どうしよう……私、私どうしたら……」
京子「こ、怖いよ、ひ、一人じゃ、怖いよぉ……」ウルッ
ツーツーツー
京子「……だめ、繋がらない」
京子「あ、あかりも、ちなつちゃんも、繋がらない……な、なんで?」
京子「他の生徒や先生も全然見かけないし……」
『多分、合わせ鏡のおまじないをしたのは、結衣だけじゃないと思う』
『シャドウは、願い事に準じて、勝手に動き出す』
『とても、危険な存在だわ』
ブブブブッ
京子「も、もしかして、これって、シャドウがやった事なのかも……」ゾクッ
京子「……ど、どうしよう……私、私どうしたら……」
京子「こ、怖いよ、ひ、一人じゃ、怖いよぉ……」ウルッ
『娯楽部の皆や、生徒会の皆が、ずっと幸せでいられますように』
京子「……!」
京子「そ、そうだ、落ち着け、私……」ゴシゴシ
京子「あの夜の私の願いは、嘘じゃないんだから……叶えるための努力をしないと……」
京子「そ、それに、私には、歳納さんが居てくれるんだから……!」
京子「い、今だけは、存分に怖がろう……」
京子「けど、4秒後には、立ち直れる……大丈夫……」
京子「……わん」
京子「……つー」
京子「……さん」
京子「……しー」
京子「……」
京子「あ、あははは、怖さがどっか行っちゃった」
京子「もう、怖くないよ、多分」カクカク
京子「生徒会は……綾乃達2年生や会長がいるから、多分大丈夫だと思う」
京子「けど、娯楽部にはあかりやちなつちゃんしか居ない……」
京子「なら、まずあかりとちなつちゃんの安全を確認した方が、いいよね」
京子「この時間なら、あかりやちなつちゃんは、娯楽部にいる可能性が高いと思うし……」
京子「よし、娯楽部へ行こう!」
ブブブブッ
京子「けど、娯楽部にはあかりやちなつちゃんしか居ない……」
京子「なら、まずあかりとちなつちゃんの安全を確認した方が、いいよね」
京子「この時間なら、あかりやちなつちゃんは、娯楽部にいる可能性が高いと思うし……」
京子「よし、娯楽部へ行こう!」
ブブブブッ
~校舎玄関~
京子「げた箱にも、何かで斬ったような跡が……」
京子「いったい、何で斬ったらこんなにバッサリ斬れるんだろ」
京子「幸い、私の靴は無事だったけど……」ハキハキ
京子「……あかり達、大丈夫かな……」
ブブブッ
京子「……」ゾクッ
京子「な、なんだろ、また寒気が……ま、まあ、冬だからね」
京子「……娯楽部へ続く小道、こんなに暗かったっけ」
京子「そ、それに、何か、変な音が……さっきから……」
ブブブブブブッ
京子「……」ゾクゾクッ
京子「い、いやいやいや、大丈夫」グッ
京子「こ、怖くない、怖く……」
京子(な、なんで、どうして、こ、こんな)
京子(さっき、結衣のシャドウと向かい合った時は、こんなに怖くなかったのに)
京子(や、やっぱり、私は、結衣が居ないと、駄目なのかな……)
京子(い、今から、保健室に戻って、結衣に助けを……)
京子「そ、それに、何か、変な音が……さっきから……」
ブブブブブブッ
京子「……」ゾクゾクッ
京子「い、いやいやいや、大丈夫」グッ
京子「こ、怖くない、怖く……」
京子(な、なんで、どうして、こ、こんな)
京子(さっき、結衣のシャドウと向かい合った時は、こんなに怖くなかったのに)
京子(や、やっぱり、私は、結衣が居ないと、駄目なのかな……)
京子(い、今から、保健室に戻って、結衣に助けを……)
京子「……」
京子「だ、だめ、結衣には頼れない」
京子「まだ起きる事も出来ない結衣に、頼って、どうするの……」
京子「わ、わたしひとりで、頑張らないと……」
京子「ちなつちゃん、あかり、待ってて!」タッタッタッ
京子「だ、だめ、結衣には頼れない」
京子「まだ起きる事も出来ない結衣に、頼って、どうするの……」
京子「わ、わたしひとりで、頑張らないと……」
京子「ちなつちゃん、あかり、待ってて!」タッタッタッ
~娯楽部~
京子「うあ、なにこれ、部室の扉が、真っ二つに斬られてる……」
京子「ち、ちなつちゃん!あかり!居る!?」
ちなつ『京子先輩、こんにちわ』
京子「ち、ちなつちゃん!無事だったんだ!よ、よかったぁ……」
ちなつ『無事って、当たり前じゃないですか、変な京子先輩』
京子「あ、あかりは!?」
ちなつ『……知りません』
京子(あかり、もう帰ったのかな?それならいいんだけど……)
京子「うあ、なにこれ、部室の扉が、真っ二つに斬られてる……」
京子「ち、ちなつちゃん!あかり!居る!?」
ちなつ『京子先輩、こんにちわ』
京子「ち、ちなつちゃん!無事だったんだ!よ、よかったぁ……」
ちなつ『無事って、当たり前じゃないですか、変な京子先輩』
京子「あ、あかりは!?」
ちなつ『……知りません』
京子(あかり、もう帰ったのかな?それならいいんだけど……)
ちなつ『京子先輩、結衣先輩は一緒じゃないんですよね』
京子「え、あ、うん、結衣はちょっと具合が悪くて、保健室で寝てるよ」
ちなつ『そうですか……』
京子「……ちなつちゃん、あの、校舎の窓が沢山割れてるの、知ってる?」
京子「そ、それに、部室の扉が真っ二つになってるし……いったい何が……」
ちなつ『きょおこせんぱい』
京子「え、な、なに?」
京子「え、あ、うん、結衣はちょっと具合が悪くて、保健室で寝てるよ」
ちなつ『そうですか……』
京子「……ちなつちゃん、あの、校舎の窓が沢山割れてるの、知ってる?」
京子「そ、それに、部室の扉が真っ二つになってるし……いったい何が……」
ちなつ『きょおこせんぱい』
京子「え、な、なに?」
ちなつ『お茶でも、飲みませんか?美味しい……』クスッ
ちなつ『うふふふふふふふふふふふふふ』クスクスクス
京子「ち、ちなつちゃん?」
ちなつ『美味しいお茶葉が、入ったんですよ?』ニコ
ちなつ『さっき、杉浦先輩が来たから、このお茶勧めてあげたんですけど』
ちなつ『杉浦先輩、無視して校舎に戻っちゃって』クスクス
京子「あ、綾乃が?」
ブブブブブブッ
ちなつ『うふふふふふふふふふふふふふ』クスクスクス
京子「ち、ちなつちゃん?」
ちなつ『美味しいお茶葉が、入ったんですよ?』ニコ
ちなつ『さっき、杉浦先輩が来たから、このお茶勧めてあげたんですけど』
ちなつ『杉浦先輩、無視して校舎に戻っちゃって』クスクス
京子「あ、綾乃が?」
ブブブブブブッ
京子「……」ゾクゾクッ
京子(え、ど、どうして、こんなに)
京子(どうしてこんなに、寒気が……)
京子(何時もの可愛らしいちなつちゃんが笑ってくれてるだけなのに、どうして)
京子(ど、どうしてこんなに怖いんだろ……)
ちなつ『きょおこせんぱい』ニコ
京子「は、はい!」
ちなつ『おちゃ、はいりましたよ、うふふふふふふふふ』
ちなつ『あはははははははははははははははははははは』
ちなつ『あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは』
京子「ち、ちなつちゃん……?」ゾクゾクゾクッ
京子(え、ど、どうして、こんなに)
京子(どうしてこんなに、寒気が……)
京子(何時もの可愛らしいちなつちゃんが笑ってくれてるだけなのに、どうして)
京子(ど、どうしてこんなに怖いんだろ……)
ちなつ『きょおこせんぱい』ニコ
京子「は、はい!」
ちなつ『おちゃ、はいりましたよ、うふふふふふふふふ』
ちなつ『あはははははははははははははははははははは』
ちなつ『あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは』
京子「ち、ちなつちゃん……?」ゾクゾクゾクッ
京子(ち、ちなつちゃん、瞳の色が、赤い……)
京子(そっか、これは、ちなつちゃんのシャドウ……)
京子(ちなつちゃんも、合わせ鏡のおまじない、してたんだ……)
京子(な、なら、早く私も歳納さんを呼ばないと……)
京子「 」
京子(あ、あれ、私……身動きが取れない……声も……)
『本物の私は、私を否定した……自分の本心なのにね……』
『だから、私はもう、別の存在……』
『我は影、真なる我』
『蝿の王チーナ……』
『私は、私自身の願いを叶える……』
ブブブブブブブブブブッ
京子(そっか、これは、ちなつちゃんのシャドウ……)
京子(ちなつちゃんも、合わせ鏡のおまじない、してたんだ……)
京子(な、なら、早く私も歳納さんを呼ばないと……)
京子「 」
京子(あ、あれ、私……身動きが取れない……声も……)
『本物の私は、私を否定した……自分の本心なのにね……』
『だから、私はもう、別の存在……』
『我は影、真なる我』
『蝿の王チーナ……』
『私は、私自身の願いを叶える……』
ブブブブブブブブブブッ
京子(そっか、本物のちなつちゃん、もう、何処かでシャドウを拒絶しちゃってたんだ……)
京子(だから、このシャドウは……ユイの時みたいに、人間以上の力を発揮してるんだ……)
京子(だ、だめ、わ、わたし、こ、怖くて、これ以上考え事が、できない、そ、そう……)
京子(そうだよ、お茶でも飲んで落ち着けば、怖さがなくなるよね……)
京子(ちなつちゃんが淹れてくれたお茶を……)
京子(それにしても、このお茶、中身がまっくろだ……)
京子(まるで地獄の穴みたいに……)
≪京子≫
ブブブブッ
京子(だから、このシャドウは……ユイの時みたいに、人間以上の力を発揮してるんだ……)
京子(だ、だめ、わ、わたし、こ、怖くて、これ以上考え事が、できない、そ、そう……)
京子(そうだよ、お茶でも飲んで落ち着けば、怖さがなくなるよね……)
京子(ちなつちゃんが淹れてくれたお茶を……)
京子(それにしても、このお茶、中身がまっくろだ……)
京子(まるで地獄の穴みたいに……)
≪京子≫
ブブブブッ
≪ちなつちゃんの笑い声を聴いちゃだめ≫
ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブッ
≪蠅達に近づくのも危険よ、恐慌を付与される≫
ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブッ
京子(なんだろう、これ、羽音……?あ、そうか)
京子(これ、蠅の羽の音だ……)
京子(真冬に蠅なんて、おかしいなあ……)
京子(煩くて、何も聞こえないや……)
≪京子……≫
ブブブブブブッ
ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブッ
≪蠅達に近づくのも危険よ、恐慌を付与される≫
ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブッ
京子(なんだろう、これ、羽音……?あ、そうか)
京子(これ、蠅の羽の音だ……)
京子(真冬に蠅なんて、おかしいなあ……)
京子(煩くて、何も聞こえないや……)
≪京子……≫
ブブブブブブッ
~保健室~
≪起きて≫
結衣「ん……」
結衣「あれ、私……寝てたの?」
結衣「た、確か、私、京子と話してる最中に、倒れて……」
結衣「……京子?何処?」
≪京子が危ない≫
結衣「……!」ビクッ
結衣「こ、この声は……私?」
≪部室に≫
≪起きて≫
結衣「ん……」
結衣「あれ、私……寝てたの?」
結衣「た、確か、私、京子と話してる最中に、倒れて……」
結衣「……京子?何処?」
≪京子が危ない≫
結衣「……!」ビクッ
結衣「こ、この声は……私?」
≪部室に≫
結衣(そ、そうか、これは、もう一人の私の声……)
結衣「思い出した……京子は、私を守るために、身を呈してくれた……」
結衣「京子が危ないなら、今度は、私が、私が京子を守らないと……」
≪私は貴女、貴女は私≫
≪貴女の望みは、私の望み≫
結衣「うん、そうだね……一緒に京子を助けよう……!」
結衣「思い出した……京子は、私を守るために、身を呈してくれた……」
結衣「京子が危ないなら、今度は、私が、私が京子を守らないと……」
≪私は貴女、貴女は私≫
≪貴女の望みは、私の望み≫
結衣「うん、そうだね……一緒に京子を助けよう……!」
~廊下~
結衣「うわっ、どうしたんだろ、これ、窓ガラス沢山割れてる……」
結衣「壁も、何か大きな剣で斬られたみたいになってる……」
結衣「いったい何が……」
ブブブブブッ
結衣「……?」
結衣「何、この音、虫の羽音?」
結衣「こんな真冬に虫なんて……」
綾乃『船見さん』
結衣「ひゃっ!?」ビクッ
結衣「うわっ、どうしたんだろ、これ、窓ガラス沢山割れてる……」
結衣「壁も、何か大きな剣で斬られたみたいになってる……」
結衣「いったい何が……」
ブブブブブッ
結衣「……?」
結衣「何、この音、虫の羽音?」
結衣「こんな真冬に虫なんて……」
綾乃『船見さん』
結衣「ひゃっ!?」ビクッ
結衣「あ、綾乃、びっくりさせないでよ……」
綾乃『歳納京子は、どこかしら』
結衣「え、あ、ああ、私も、今探してる所なんだ」
結衣「多分、娯楽部の部室に居るんじゃないかなって思うんだけど……」
綾乃『……さっき、様子を見に行ったけど、吉川さんは知らないって言ってたわ』
結衣「え、じゃあ、すれ違いになったのかな……」
綾乃『……』
綾乃『歳納京子は、どこかしら』
結衣「え、あ、ああ、私も、今探してる所なんだ」
結衣「多分、娯楽部の部室に居るんじゃないかなって思うんだけど……」
綾乃『……さっき、様子を見に行ったけど、吉川さんは知らないって言ってたわ』
結衣「え、じゃあ、すれ違いになったのかな……」
綾乃『……』
ブブブブッ
結衣「……」ゾクッ
結衣(な、なんだろ、突然寒気が……)
綾乃『歳納京子と、約束があるのよ』
綾乃『放課後、生徒会室に行くって言う、約束が』
結衣「そ、そうなんだ」
結衣「……じゃ、あの、一緒に娯楽部に行ってみる?」
結衣「京子、今度はいるかもよ?」
綾乃『……いかないわ、やっぱり、生徒会室で待つ事にする』
綾乃『害虫退治もしないといけないしね』
結衣「が、害虫?」
結衣(な、なんだろ、綾乃、様子が変だ……)
結衣(それに、綾乃、瞳が赤い……)
結衣(これじゃ、まるで、さっきまでのユイみたいだ……)
結衣(も、もしかして、綾乃も……)
綾乃『船見さん』
結衣「え、な、なに?」
綾乃『害虫退治もしないといけないしね』
結衣「が、害虫?」
結衣(な、なんだろ、綾乃、様子が変だ……)
結衣(それに、綾乃、瞳が赤い……)
結衣(これじゃ、まるで、さっきまでのユイみたいだ……)
結衣(も、もしかして、綾乃も……)
綾乃『船見さん』
結衣「え、な、なに?」
綾乃『もし、娯楽部に歳納京子がいたら、待ってるって、伝えておいて』
結衣「綾乃……」
綾乃『私、待ってるから、何時までも』
綾乃『歳納京子との約束だから』
結衣「……」
綾乃『……』
結衣(私を騙そうとしてる目じゃ、無いよね……)
結衣「うん……判った、京子に会ったら、伝えておくよ」
綾乃『ありがとう』
結衣「じゃ、私は娯楽部に行くから」タッ
綾乃『……ええ』
結衣「綾乃……」
綾乃『私、待ってるから、何時までも』
綾乃『歳納京子との約束だから』
結衣「……」
綾乃『……』
結衣(私を騙そうとしてる目じゃ、無いよね……)
結衣「うん……判った、京子に会ったら、伝えておくよ」
綾乃『ありがとう』
結衣「じゃ、私は娯楽部に行くから」タッ
綾乃『……ええ』
ブブブッ
綾乃『……』
ブブブブブブッ
綾乃『デスバウンド……』ブンッ
バッキンッ!
ブブ…ブ……ブッ
綾乃『……蠅、耳触りよ』スッ
プチッ
………
……
…
~娯楽部前~
アハハハハハハハハハハハハハハハハハ
結衣「こ、これ、ちなつちゃんの笑い声?」
結衣「なんだろ、これ聞いてると、凄く、凄く怖くなってくる……」ガクガク
結衣「……これは、もしかして、シャドウの能力?」
結衣「ちなつちゃんも、合わせ鏡のおまじない、してたんだ……」
結衣「……ど、どうしよう、私、私……こわくて、前に進めない……」
結衣「私、京子の王子様なのに、守らなきゃならないのに……」
結衣「私は……」
アハハハハハハハハハハハハハハハハハ
結衣「こ、これ、ちなつちゃんの笑い声?」
結衣「なんだろ、これ聞いてると、凄く、凄く怖くなってくる……」ガクガク
結衣「……これは、もしかして、シャドウの能力?」
結衣「ちなつちゃんも、合わせ鏡のおまじない、してたんだ……」
結衣「……ど、どうしよう、私、私……こわくて、前に進めない……」
結衣「私、京子の王子様なのに、守らなきゃならないのに……」
結衣「私は……」
『私は王子様じゃなくて』
『結衣のことが好きだもん』
結衣「……!」
結衣「そ、そうだ、私は、船見結衣……」
結衣「王子様だからじゃない、船見結衣だから、京子を守りたいんだ!」
結衣「……なら、王子様じゃなくて、船見結衣のやり方で……!」
結衣「ち」
結衣「ちなつちゃーん」ボソッ
結衣「一緒にデートに行かない~?」ボソッ
結衣「……」
結衣「///」
結衣(うわあ、私、格好悪い、あんなに大見得切って色仕掛けとか///)
結衣(しかも、これ、無視されたら恥の上塗りなんだけど///)
結衣(け、けど、笑い声は止んだし……反応してくれてるって事だよね?)
結衣「ち、ちなつちゃー……」
チーナ『お待たせしました、結衣先輩』
結衣「ひぃ!?」ビクッ
結衣「ちなつちゃーん」ボソッ
結衣「一緒にデートに行かない~?」ボソッ
結衣「……」
結衣「///」
結衣(うわあ、私、格好悪い、あんなに大見得切って色仕掛けとか///)
結衣(しかも、これ、無視されたら恥の上塗りなんだけど///)
結衣(け、けど、笑い声は止んだし……反応してくれてるって事だよね?)
結衣「ち、ちなつちゃー……」
チーナ『お待たせしました、結衣先輩』
結衣「ひぃ!?」ビクッ
チーナ『今、京子先輩に結衣先輩を諦めさせようとしてたんですけど』
チーナ『結衣先輩から誘ってもらえるなんて、感激です』
結衣「そ、そう、それは良かった」
チーナ『結衣先輩、えっちな事、いっぱいしましょう……』
結衣「え///」
チーナ『もう、照れてる結衣先輩も素敵です、結婚したいです、そして子供を作りたいです』
結衣「あ、ありがとう、ちなつちゃん……あの、京子は、どうしたのかなー?」
チーナ『京子先輩なら、私の笑顔でメロメロになっちゃってますよ』
結衣「……は?」
チーナ『……見ますか?私の魅力でメロメロになった京子先輩を……』
チーナ『あのだらしない顔を見れば、きっと、結衣先輩も諦めがつくと思いますよ……』
チーナ『結衣先輩から誘ってもらえるなんて、感激です』
結衣「そ、そう、それは良かった」
チーナ『結衣先輩、えっちな事、いっぱいしましょう……』
結衣「え///」
チーナ『もう、照れてる結衣先輩も素敵です、結婚したいです、そして子供を作りたいです』
結衣「あ、ありがとう、ちなつちゃん……あの、京子は、どうしたのかなー?」
チーナ『京子先輩なら、私の笑顔でメロメロになっちゃってますよ』
結衣「……は?」
チーナ『……見ますか?私の魅力でメロメロになった京子先輩を……』
チーナ『あのだらしない顔を見れば、きっと、結衣先輩も諦めがつくと思いますよ……』
結衣「……ちなつちゃん、京子に、何をしたの?」
チーナ『ふふふ……見れば判りますよ』
チーナ『ほら、結衣先輩、中に入りましょう……?』
結衣「……酷い事してないよね?」
チーナ『酷い事なんて、してませんよ、寧ろ、良い事をしてあげたんです……』
チーナ『ほら……』
チーナ『ふふふ……見れば判りますよ』
チーナ『ほら、結衣先輩、中に入りましょう……?』
結衣「……酷い事してないよね?」
チーナ『酷い事なんて、してませんよ、寧ろ、良い事をしてあげたんです……』
チーナ『ほら……』
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