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元スレ結衣「ノアの箱舟」
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~娯楽部~
ザァザァザァザァザァ
京子「んー……蒸し暑いなあ」ゴローン
結衣「今日は雨だもん、しょうがないだろ」
ちなつ「はい、冷たいお茶ですよ~」
あかり「うわあ、ちなつちゃん、ありがとう」
京子「ちなちゅ、さんきゅっ♪」ゴクッ
ちなつ「あ、一気に飲みすぎですよ、京子先輩、量少ないんですから」
京子「だってー、暑いんだもん」プハー
結衣「やれやれ……雨が止めばもう少し凄くやすくなるんだろうけど……」
ザァザァザァザァザァ
≪世界人口 7037023434人≫
ザァザァザァザァザァ
京子「んー……蒸し暑いなあ」ゴローン
結衣「今日は雨だもん、しょうがないだろ」
ちなつ「はい、冷たいお茶ですよ~」
あかり「うわあ、ちなつちゃん、ありがとう」
京子「ちなちゅ、さんきゅっ♪」ゴクッ
ちなつ「あ、一気に飲みすぎですよ、京子先輩、量少ないんですから」
京子「だってー、暑いんだもん」プハー
結衣「やれやれ……雨が止めばもう少し凄くやすくなるんだろうけど……」
ザァザァザァザァザァ
≪世界人口 7037023434人≫
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あかり「ふあ…・…あれ、あかり、寝ちゃってた?」
あかり「……うわあ、凄い霧、周りがほとんど見えないや……」
あかり「みんな、何処に行っちゃったんだろ……」
あかりー
あかり「あれ、京子ちゃん?」
あかりちゃーん
あかり「ちなつちゃんも?」
あかり「京子ちゃーん!ちなつちゃーん!何処ー!」
ポーーーーーーー
あかり「……あれ、この音、汽笛……?」
あかり「ふあ…・…あれ、あかり、寝ちゃってた?」
あかり「……うわあ、凄い霧、周りがほとんど見えないや……」
あかり「みんな、何処に行っちゃったんだろ……」
あかりー
あかり「あれ、京子ちゃん?」
あかりちゃーん
あかり「ちなつちゃんも?」
あかり「京子ちゃーん!ちなつちゃーん!何処ー!」
ポーーーーーーー
あかり「……あれ、この音、汽笛……?」
あかり「あ……霧の中に、船が……船が見える」
あかりー
あかりちゃーん
あかり「京子ちゃん?ちなつちゃん?船に乗ってるの?」
ポーーーーー
あかり「あ、あ、船が、行っちゃう……待って、待ってよぉっ」
あかり「あかりを、あかりを置いてかないでっ!
あかり「京子ちゃん!」
あかり「ちなつちゃん!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あかりー
あかりちゃーん
あかり「京子ちゃん?ちなつちゃん?船に乗ってるの?」
ポーーーーー
あかり「あ、あ、船が、行っちゃう……待って、待ってよぉっ」
あかり「あかりを、あかりを置いてかないでっ!
あかり「京子ちゃん!」
あかり「ちなつちゃん!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あかり「置いてかないでっ!」ガバッ
あかり「……あ、あれ」ハァハア
あかり(こ、ここは……)
結衣「あかり、またうなされてたよ?大丈夫?」
あかり「あ……結衣、ちゃん……」
結衣「はい、お水……」
あかり「……ありがとう、結衣ちゃん」
あかり(そっか……ここは、ここは……)
あかり(あの、狭い廃墟の中だった……)
ザァザァザァザァザァザァザァザァザァ
あかり「……あ、あれ」ハァハア
あかり(こ、ここは……)
結衣「あかり、またうなされてたよ?大丈夫?」
あかり「あ……結衣、ちゃん……」
結衣「はい、お水……」
あかり「……ありがとう、結衣ちゃん」
あかり(そっか……ここは、ここは……)
あかり(あの、狭い廃墟の中だった……)
ザァザァザァザァザァザァザァザァザァ
降り続いた雨は、大地を水没させた
今、私達は、水没から免れた廃墟の上層階で過ごしている
もう、何処にも行くことはできない
だって
だって
ザァザァザァザァザァザァザァザァザァザァ
この廃墟の周りは
全部
全部
海だから
今、私達は、水没から免れた廃墟の上層階で過ごしている
もう、何処にも行くことはできない
だって
だって
ザァザァザァザァザァザァザァザァザァザァ
この廃墟の周りは
全部
全部
海だから
結衣「また、あの夢見たの?」
あかり「……うん」
結衣「そっか……」
あかり「あ、あのね……おっきなお船に、京子ちゃんと、ちなつちゃんが乗ってるの……」
あかり「あかりは、それを追いかけるんだけど……だけど……」
あかり「追いつけなくて……」
あかり「それで、眼を覚ますの……」
結衣「……あかり、京子とちなつちゃんは」
あかり「う、うん、それは、判ってるんだ、判ってるの……」
あかり「あの日、あかり達の目の前で、京子ちゃん達、死んじゃったし……」
あかり「けど、けどどうしても、気になっちゃって……」
あかり「……うん」
結衣「そっか……」
あかり「あ、あのね……おっきなお船に、京子ちゃんと、ちなつちゃんが乗ってるの……」
あかり「あかりは、それを追いかけるんだけど……だけど……」
あかり「追いつけなくて……」
あかり「それで、眼を覚ますの……」
結衣「……あかり、京子とちなつちゃんは」
あかり「う、うん、それは、判ってるんだ、判ってるの……」
あかり「あの日、あかり達の目の前で、京子ちゃん達、死んじゃったし……」
あかり「けど、けどどうしても、気になっちゃって……」
あかり「けど、けど、あかり、何となく予感がするんだ」
あかり「あの船は、きっと、あかり達の所に来てくれるって……」
結衣「……うん」ナデナデ
あかり「あ……」
結衣「そうだね、来てくれるって、希望を持とう……」ナデナデ
あかり「……結衣ちゃん」
結衣「ほら、あかり、寒いでしょ、おいで」
あかり「うん……」ギュッ
結衣「……」ギューッ
あかり「あの船は、きっと、あかり達の所に来てくれるって……」
結衣「……うん」ナデナデ
あかり「あ……」
結衣「そうだね、来てくれるって、希望を持とう……」ナデナデ
あかり「……結衣ちゃん」
結衣「ほら、あかり、寒いでしょ、おいで」
あかり「うん……」ギュッ
結衣「……」ギューッ
結衣「さっきね、あかりが寝てる間に、下の様子を見てきたんだ……」
あかり「……下の階?」
結衣「んー……まあ、そこまで行けなかったんだけどね」
あかり「じゃあ、水位が、また上がってきてるんだ……」
結衣「うん……もう、階段の所まで来てる」
あかり「……」
結衣「……」
あかり「結衣ちゃん……あかりたち、あかりたち……どうなっちゃうの」グスッ
結衣「もう、馬鹿だな、あかり、さっき言ったばかりじゃない……」ギュ
結衣「希望を持とうって」ナデナデ
あかり「けど、けどぉっ……」ヒック
結衣「お船がさ、きっと何時か来てくれるよ……きっと……」
あかり「……下の階?」
結衣「んー……まあ、そこまで行けなかったんだけどね」
あかり「じゃあ、水位が、また上がってきてるんだ……」
結衣「うん……もう、階段の所まで来てる」
あかり「……」
結衣「……」
あかり「結衣ちゃん……あかりたち、あかりたち……どうなっちゃうの」グスッ
結衣「もう、馬鹿だな、あかり、さっき言ったばかりじゃない……」ギュ
結衣「希望を持とうって」ナデナデ
あかり「けど、けどぉっ……」ヒック
結衣「お船がさ、きっと何時か来てくれるよ……きっと……」
結衣「さっ、落ち込んでても、仕方ない」ポンポン
結衣「そろそろお昼時だし、ご飯食べよ?」
あかり「……うん」
結衣「あかりは、コーンビーフとサバ味噌とどっちがいい?」
あかり「……さばみそ」
結衣「ん、それじゃ開けたげるね」キコキコ
あかり「……結衣ちゃん」
結衣「んー?」キコキコ
あかり「ありがとう……」
結衣「……うん」
結衣「そろそろお昼時だし、ご飯食べよ?」
あかり「……うん」
結衣「あかりは、コーンビーフとサバ味噌とどっちがいい?」
あかり「……さばみそ」
結衣「ん、それじゃ開けたげるね」キコキコ
あかり「……結衣ちゃん」
結衣「んー?」キコキコ
あかり「ありがとう……」
結衣「……うん」
あかり(結衣ちゃん、ずっとあかりを気遣ってくれてる……)
あかり(心配ばかりかけちゃ、駄目だよね……)
あかり(こんな事じゃ、結衣ちゃんのことを大好きだった京子ちゃんやちなつちゃんに、怒られちゃうよね)
あかり「……」ゴシゴシ
あかり「わ、わーい、あかり、さばみそ大好き!」
あかり「結衣ちゃん、いただきます、しよっ?」
結衣「あかりは現金だなあ、ご飯を貰ったら突然元気になって」クスクス
あかり「も、もう、ちがうよぉ!」プンプン
ザァザァザァザァザァザァザァザァザァザァ
あかり(心配ばかりかけちゃ、駄目だよね……)
あかり(こんな事じゃ、結衣ちゃんのことを大好きだった京子ちゃんやちなつちゃんに、怒られちゃうよね)
あかり「……」ゴシゴシ
あかり「わ、わーい、あかり、さばみそ大好き!」
あかり「結衣ちゃん、いただきます、しよっ?」
結衣「あかりは現金だなあ、ご飯を貰ったら突然元気になって」クスクス
あかり「も、もう、ちがうよぉ!」プンプン
ザァザァザァザァザァザァザァザァザァザァ
あかり「いただきますっ」
結衣「……いただきます」
モグモグモグ
あかり「結衣ちゃん、今日は何して過ごすの?」モグモグ
結衣「んー、本はもう全部読み終えちゃったし、ボードゲームとか、する?」モグモグ
あかり「うん、やろやろっ」
結衣「よし、それじゃ……」
コンッコンッ
あかり「……!」
結衣「……!」
結衣「……いただきます」
モグモグモグ
あかり「結衣ちゃん、今日は何して過ごすの?」モグモグ
結衣「んー、本はもう全部読み終えちゃったし、ボードゲームとか、する?」モグモグ
あかり「うん、やろやろっ」
結衣「よし、それじゃ……」
コンッコンッ
あかり「……!」
結衣「……!」
あかり「……結衣ちゃん、いま、何か音立てた?」
結衣「ううん、私は何も……というか、扉の方から聞こえたような……」
あかり「……」
結衣「……」
あかり「お、お客さん、かな……」
結衣「そ、そんな訳ないよ……」
あかり「けど、けど、もしかしたら、私達以外に生き残ってる人が居たのかも……」
結衣「……仮にそうだとして……扉の向こうは、階段なんだよ?」
あかり「う、うん……」
結衣「階段は、もう水没してるんだ、だから……」
あかり「あ……」
結衣「ううん、私は何も……というか、扉の方から聞こえたような……」
あかり「……」
結衣「……」
あかり「お、お客さん、かな……」
結衣「そ、そんな訳ないよ……」
あかり「けど、けど、もしかしたら、私達以外に生き残ってる人が居たのかも……」
結衣「……仮にそうだとして……扉の向こうは、階段なんだよ?」
あかり「う、うん……」
結衣「階段は、もう水没してるんだ、だから……」
あかり「あ……」
あかり「……」
結衣「……」
あかり「……」
結衣「……よし」
あかり「ゆ、結衣ちゃん?」
結衣「こうしてても、仕方ない……扉を開いて、見てみようよ」
あかり「……けど、けど、お化けとかだったら」
結衣「もう、あかりは怖がりだなあ……」ナデナデ
あかり「ふあ……」
結衣「もし、お化けだったら、私が守ってあげるから」
あかり「結衣ちゃん……」
結衣「……」
あかり「……」
結衣「……よし」
あかり「ゆ、結衣ちゃん?」
結衣「こうしてても、仕方ない……扉を開いて、見てみようよ」
あかり「……けど、けど、お化けとかだったら」
結衣「もう、あかりは怖がりだなあ……」ナデナデ
あかり「ふあ……」
結衣「もし、お化けだったら、私が守ってあげるから」
あかり「結衣ちゃん……」
あかり「あ、あかりも、手伝うっ」
結衣「え、けど……」
あかり「あかりだって、あかりだって結衣ちゃんを守ってあげたいもん!」
結衣「あかり……」
あかり「だ、だめかな?」オドオド
結衣「……ううん、嬉しいよ、あかり」ニコ
あかり「あ……」
あかり(結衣ちゃん、ちゃんと笑ってくれるの久しぶりだな……)
あかり(何時もは、クスクスくらいしか笑ってくれないし……)
あかり(嬉しいな……)
結衣「え、けど……」
あかり「あかりだって、あかりだって結衣ちゃんを守ってあげたいもん!」
結衣「あかり……」
あかり「だ、だめかな?」オドオド
結衣「……ううん、嬉しいよ、あかり」ニコ
あかり「あ……」
あかり(結衣ちゃん、ちゃんと笑ってくれるの久しぶりだな……)
あかり(何時もは、クスクスくらいしか笑ってくれないし……)
あかり(嬉しいな……)
結衣「じゃ、あかり、モップは持った?」
あかり「う、うんっ!」
結衣「じゃあ、開けるね?」
あかり「……」ドキドキ
結衣「……」カチャッ
キィィィッ
あかり「う、うんっ!」
結衣「じゃあ、開けるね?」
あかり「……」ドキドキ
結衣「……」カチャッ
キィィィッ
あかり「……」
結衣「……」
あかり「だ、誰も居ないね……」
結衣「うん……」
あかり「き、気のせいだったのかな?」
結衣「そうかも……」カチャッ
結衣「……あれ」
あかり「え、ど、どうしたの?」
結衣「いや……階段側のドアノブに……何かくっついてる」
結衣「これ、なんだろ……濡れた髪の毛?」
あかり「……え」ゾクッ
結衣「いや、違う、これ、海草だ」
あかり「な、なぁんだ……びっくりしたよぉ」ホッ
結衣「……」
結衣「……」
あかり「だ、誰も居ないね……」
結衣「うん……」
あかり「き、気のせいだったのかな?」
結衣「そうかも……」カチャッ
結衣「……あれ」
あかり「え、ど、どうしたの?」
結衣「いや……階段側のドアノブに……何かくっついてる」
結衣「これ、なんだろ……濡れた髪の毛?」
あかり「……え」ゾクッ
結衣「いや、違う、これ、海草だ」
あかり「な、なぁんだ……びっくりしたよぉ」ホッ
結衣「……」
あかり「結衣ちゃん、どうしたの?」
結衣「あ、うん……何でも無い」
結衣「扉、閉めるね?」
あかり「う、うん」
キィィィッ
カチャッ
結衣「あ、うん……何でも無い」
結衣「扉、閉めるね?」
あかり「う、うん」
キィィィッ
カチャッ
あかり「結衣ちゃん、じゃあ、ボードゲームしようよっ」
結衣「あ、うん、そうだね」
この日は、何事も無く終わった
けど
次の日も
次の日も
ノックは続いた
扉の向こうには誰も居ないのに
結衣「あ、うん、そうだね」
この日は、何事も無く終わった
けど
次の日も
次の日も
ノックは続いた
扉の向こうには誰も居ないのに
コンッコンッ
あかり「……結衣ちゃん」
結衣「もういいよ、どうせ誰も居ないし……」
あかり「う、うん……」
結衣「……あかり」
あかり「なあに?」
結衣「私思うんだ……あのノックは」
あかり「うん」
結衣「私達を、呼んでるんじゃないかって……」
あかり「え、あ、うん、ノックだし、そうだと思うけど……」
結衣「……違うんだ、違うんだよ、あかり」
あかり「ゆ、結衣ちゃん?」
結衣「海は、海はもともと、死者が帰る場所だったんだ」
結衣「だから、死者と一番近い場所でもあるんだ」
あかり「ゆ、結衣ちゃん?落ち着いて……」
結衣「だから、だからさ」
あかり「結衣ちゃんっ……」ギュッ
結衣「だから、だから……死んだ、京子達が」
結衣「だから、死者と一番近い場所でもあるんだ」
あかり「ゆ、結衣ちゃん?落ち着いて……」
結衣「だから、だからさ」
あかり「結衣ちゃんっ……」ギュッ
結衣「だから、だから……死んだ、京子達が」
結衣「あかり、あかり、わたし、怖い、怖くてたまらないよ、あかりっ……」ウルッ
結衣「ずっと、ずっと我慢してたけど、もう、もうわたしっ……」ヒック
あかり「結衣ちゃん、大丈夫、大丈夫だから、あかりが、守ってあげるって言ったでしょ……」ギュ
あかり「絶対、大丈夫だから、あかりが守ってあげるから……安心して……」ナデナデ
結衣「あかり……あかりっ」ギュ
あかり「結衣ちゃん……」ギュ
あかり(ごめんね、結衣ちゃん、今まで無理掛けさせて、ごめんね……)
結衣「ずっと、ずっと我慢してたけど、もう、もうわたしっ……」ヒック
あかり「結衣ちゃん、大丈夫、大丈夫だから、あかりが、守ってあげるって言ったでしょ……」ギュ
あかり「絶対、大丈夫だから、あかりが守ってあげるから……安心して……」ナデナデ
結衣「あかり……あかりっ」ギュ
あかり「結衣ちゃん……」ギュ
あかり(ごめんね、結衣ちゃん、今まで無理掛けさせて、ごめんね……)
トンットンッ
あかり「……もし、このノックが京子ちゃんたちなら……あかり、怒るから」
結衣「うう、ひっく……」
トンットンッ
あかり「結衣ちゃんを、こんなに怖がらせて……」
結衣「あかりっ……」ギュ
トンットンッ
あかり「……もう、もう……」
結衣「ぐすん……」
トンットンッ
あかり「いい加減にしてっ!」ブンッ
ガッ
ガサガサガサガサガサガサッ
あかり「……!?」ビクッ
結衣「な、なに、今の音っ……」ビクッ
あかり「う、うん、ノックがしつこいから、扉に缶詰投げたんだけど……」
あかり「そうしたら、扉の向こうからあんな音が……」
あかり「結衣ちゃん、夏休みに森に遊びに行った事覚えてる……?」
結衣「う、うん」
あかり「あの時、京子ちゃんが洞窟の中に飛び込んで……」
あかり「中に居た、虫を大量に追い出してきたでしょ……?」
結衣「あ、あったね……」
あかり「……あの音に似てた」
結衣「……!」
結衣「う、うん」
あかり「あの時、京子ちゃんが洞窟の中に飛び込んで……」
あかり「中に居た、虫を大量に追い出してきたでしょ……?」
結衣「あ、あったね……」
あかり「……あの音に似てた」
結衣「……!」
結衣「え、じゃあ、もしかして……」
あかり「……この廃墟に居たのは、あかり達だけじゃない……」
あかり「きっと、色んな場所から逃げてきた虫さん達も、居たんだと思う……」
結衣「そ、そうか……今までは、下の階に居たそいつらが……」
あかり「うん、水位の上昇に合わせて、上の階まで登ってきたんだと思う」
結衣「な、なんだ……虫なら、そんなに怖がること無いか」
あかり「……虫さん達って、何食べてるんだろ」
結衣「え?」
あかり「だって、下の階は水没しちっゃたんだから、食べるものなんてもう無いよね」
結衣「と、共食いとか?」
あかり「……それもするだろうけど」
あかり「……この廃墟に居たのは、あかり達だけじゃない……」
あかり「きっと、色んな場所から逃げてきた虫さん達も、居たんだと思う……」
結衣「そ、そうか……今までは、下の階に居たそいつらが……」
あかり「うん、水位の上昇に合わせて、上の階まで登ってきたんだと思う」
結衣「な、なんだ……虫なら、そんなに怖がること無いか」
あかり「……虫さん達って、何食べてるんだろ」
結衣「え?」
あかり「だって、下の階は水没しちっゃたんだから、食べるものなんてもう無いよね」
結衣「と、共食いとか?」
あかり「……それもするだろうけど」
ガサガサガサガサガサガサガサッ
結衣「……!」ビクッ
あかり「もし、ものすごくお腹が好いてるなら……もっと、大きな食べ物を狙ってくる可能性もあるかも……」
結衣「え、それって、もしかして……」
あかり「う、うん、あかり達とか……」
ガサガサガサガサガサガサガサッ
結衣「……!」ビクッ
あかり「もし、ものすごくお腹が好いてるなら……もっと、大きな食べ物を狙ってくる可能性もあるかも……」
結衣「え、それって、もしかして……」
あかり「う、うん、あかり達とか……」
ガサガサガサガサガサガサガサッ
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