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    元スレ女神「よし、君が勇者だ!」

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    151 = 65 :

    勇者「これが、魔王城か・・・」

    「門がでっかいねー!」

    ゴォォ・・・ン

    勇者「ぅお!勝手に開いた!」

    「誘ってるねぇ、魔王」

    勇者「・・・待ってろよ、魔王」

    勇者「すぐに行ってやる!」

    152 = 65 :

    執事「そんな決意表明に水を差すようで申し訳ありませんが」

    勇者「なっ!」

    執事「そうさせないのがわたくしめの仕事でしてね」

    執事「はじめまして、わたくし、魔王様に仕えるしつ――」

    勇者「えい」ドスッ

    執事「・・・自己紹介くらいはさせていただきたいですね」ギリギリ

    勇者「止めた!?」

    執事「わたくしをその辺のザコと一緒にはしないでいただきたい」

    執事「せっかちな勇者様が待ちきれないようなので、始めましょうか」

    153 = 65 :

    執事「凍結魔法!」

    勇者「あっぶね!」バッ

    勇者「おらぁ!」

    執事「ふっ」ガッ

    勇者「素手で・・・!」

    執事「雷撃魔法!」

    勇者「ぬお!」

    執事「つかまえましたよ」ガシッ

    勇者「がっ・・・!」

    154 = 110 :

    まだひのきのぼうか

    155 = 65 :

    執事「おや、大して力がないんですね」

    執事「このまま首をへし折るとしますか」ググッ

    勇者(これで奴の両手が塞がった・・・)

    勇者(くらえ、滅武士!)注:ただの目潰しです ドスッ

    執事「!?」

    執事「くっ、目が・・・!」

    勇者「せい!」ズドッ

    執事「ごがっ!」

    勇者「喉さえ潰せば、魔法は使えねえだろ」

    156 :

    なかなかダーティな勇者だな

    157 = 65 :

    執事「お゛、まえ゛・・・」

    勇者「なんて言ってるかわかる?」

    「お前それでも勇者かー!って感じのこと言ってる」

    勇者「そっか」

    勇者「悪いな、もうなりふり構ってらんないからさ」

    勇者「それじゃあ、な」

    158 = 65 :

    勇者「そろそろか?」

    「うん、そろそろ玉座の間だよー」

    勇者「無駄に広いな」

    「罠いっぱいだしね」

    勇者「・・・やっぱメイドさんとかいるのかな」

    「魔王の趣味は知らないよー」

    「・・・あ、ここだよ」

    159 :

    くろっ

    160 = 65 :

    ギィ・・・バタン

    勇者「・・・お前が、魔王か」

    魔王「ああ、いかにも」

    魔王「待ち侘びたぞ、勇者」

    勇者「お前に言いたい事はたくさんあるが・・・・・・」

    勇者「俺がお前を倒す」

    魔王「期待しているぞ」

    魔王「お前がワシを倒せるだけの力をもっている事をな!」

    161 :

    あげ

    162 = 65 :

    勇者「はぁぁあ!」ブンッ

    魔王「ふん」キィィン

    勇者「なっ!?」

    魔王「はっ!」ゴゥッ

    勇者「ぐあっ!」ドサッ

    魔王「なんだ勇者、その程度の力なのか!」

    勇者「う、るせぇ!」ガバッ

    163 = 65 :

    魔王「業火魔法!」

    勇者「うわぁ!」

    勇者「っと、あっぶねぇ」

    魔王「凍結魔法!」

    勇者「ぬお!」

    勇者「あ、やべえ・・・・・・逃げ道、が・・・」

    魔王「・・・雷撃魔法!」

    164 = 65 :

    勇者「ぐっ・・・・・・がはっがはっ!」

    魔王「ここまでか、勇者」

    勇者「勝手に、決めんなよ・・・」

    魔王「そんなんで何ができる」

    勇者「お前を・・・倒せる」

    魔王「どれ、やってみろ」

    魔王「好きな所に打ち込むがよい、そのひのきのぼうでな」

    勇者「後悔すんなよ・・・・・・神聖魔法!」

    魔王「!」

    166 = 65 :

    魔王「魔法で、ひのきのぼうを強化したか!」

    勇者「おらぁ!!」ドスッ

    魔王「くっ、・・・だが、もう食らわなければ!」

    勇者「はっ!」ヒュッ

    魔王「この程度防げるわ!」

    勇者「フェイントだよ!」ズドッ

    魔王「ぐおぁぁ!」

    167 = 65 :

    魔王「ぬぐぅ、目が・・・!」

    勇者「なりふり構って、やれないからな!」ズドドド

    魔王「ぐ、がっ!・・・ごぁっ!」

    勇者「これで・・・」

    勇者「ラストォ!!」ズドォン

    169 = 74 :

    さて、展開かおちか、
    期待しておるぞよw

    170 = 65 :

    勇者「はぁっ!はぁっ!・・・・・・」

    勇者「終わった、か・・・?」

    魔王「・・・暗黒魔法」ズォ

    勇者「しまっ――」パキィィン

    魔王「ふん、魔法同士が相殺されたか」

    魔王「だがこれで互いに互角」

    勇者「だったらなんだ!」タタッ

    魔王「こい!次で終わらせてやる!」

    ・・・
    ・・

    171 = 65 :

    魔王「・・・ぐっ!」ガクッ

    勇者「何か・・・言い残す事は・・・?」

    魔王「・・・・・・」

    魔王「ありがとう、勇者」

    勇者「え?」

    魔王「俺を苦しみから救ってくれて、ありがとう」

    魔王「そしてすまない」

    魔王「次は・・・お前だ・・・・・・」

    勇者「・・・・・・」

    172 = 65 :

    「勇者ー!やったね!!」

    勇者「女神・・・」

    「魔王倒しちゃうなんてすごいよ!」

    「たわしで額擦られてた頃とは大違いだねー!」

    勇者「それはお前が・・・」

    「うんうん、めでたいから、早速始めよっか!」

    ズズズズ・・・

    勇者「――え?」

    魔神「継承の儀をな」

    173 :

    まじか

    174 = 65 :

    勇者「え、めが・・・み・・・・・・え?」

    魔神「おいおい、顔が変に固まってんぞ」

    魔神「なんだ?結局気付かなかったのか」

    勇者「なんで・・・・・・?」

    魔神「なんで、はこっちのセリフだよ」

    魔神「あんなにヒントあげたのによぉ」

    魔神「あまつさえ女神の時には答もちゃんとあげたじゃねぇか」

    魔神「『私と一緒』ってな!」

    175 = 110 :

    まぁね
    オチをどうするかだよね

    176 = 65 :

    勇者「どういう、事だ」

    魔神「ん?しょーがねぇな、頭撫でてくれたら教えてやるよ」

    勇者「ふざっ――」

    ズズズズ・・・・・・

    「――けてないよ?」

    勇者「っ!」

    「まぁ可哀相だから教えたげる!」

    177 = 65 :

    「言ったよね、私は雌雄同体で両性具有」

    「右も左も、生も死も持ってる」

    「もいっこ言うと、善も悪も持ってる」

    「そんな両極を持つのが、神様・・・つまり私であって魔神」

    「そして勇者を生むのが私で、魔王を生むのが魔神なの」

    勇者「・・・じゃあ、継承の儀って・・・・・・」

    「そっ!勇者を魔王に変える儀式だよ!」

    178 = 65 :

    勇者「そんなこと!魔王になるくらいなら・・・」

    「死なせると思う?」

    「別に死んでもいいよ、生き返らせるから」

    「体から離れた魂が体に戻る苦痛、味わってみるのもアリだよね」

    勇者「・・・・・・なんなんだよ・・・」

    勇者「俺には選択肢はないのかよ!」

    ズズズズ・・・

    魔神「その通りさ」

    179 = 65 :

    勇者「ぅう・・・!」

    魔神「はっはっは!そんな嫌な顔すんなよ」

    魔神「今のは冗談だ」

    魔神「ひとつだけ選ばせてやるよ」

    勇者「ひとつ・・・だけ・・・・・・」

    魔神「そうだ、解答権は一回のみ」

    魔神「間違えんなよ!」

    勇者「それは・・・?」

    魔神「魔王になってこの世界を続けるか、魔王にならずにこの世界を滅ぼすか・・・だ」

    180 = 65 :

    勇者「魔王にならないと、世界が滅ぶ?」

    魔神「わかんねぇか?」

    魔神「お前が魔王にならなきゃ、俺が世界を滅ぼすっつってんだよ!」

    勇者「そんなっ・・・!」

    魔神「正確には、作り直すが正しいか」

    魔神「神の塔に、必要なだけの人、魔物、動植物を詰め込んで」

    魔神「洪水と津波で地上をまっさらにするのさ」

    181 = 65 :

    勇者「もしそうなったら、俺は殺されるのか?」

    魔神「そんなんしねぇよ」

    魔神「お前には、世界樹になってもらう」

    勇者「・・・は?」

    魔神「お前には世界樹になって、世界の滅びまで生きてもらう」

    魔神「世界を滅ぼした罪としてな」

    魔神「言っただろ?世界樹の場所に来れるかは『勇者次第』だってな」

    182 = 65 :

    勇者「だったら、仕方ないじゃないか・・・・・・」

    勇者「魔王になるしか・・・」

    魔神「先に釘を刺してやるよ」

    魔神「さっさと勇者に負けちまおうとかしてもダメだ」

    魔神「額の紋章、こいつが少しでも手抜きを感知したら・・・」

    魔神「その時点で世界の滅びがスタートだからな」

    勇者「・・・くっ!」

    183 = 65 :

    ズズズズ・・・・・・

    「さ、選んで!勇者!」

    「魔王になる?それとも世界樹?」

    勇者「俺は・・・・・・」

    「まぁじっくり考えるといいよ」

    勇者「・・・魔王になったら、どうなる?」

    「魔王になるよ!・・・っていうんじゃないよね」

    184 = 65 :

    「ある程度は自由に動けるよ」

    「勇者の成長に影響を及ぼさない範囲ならね」

    「つまりはあの国から魔王城までに立ち寄ったところ以外には基本自由だよ」

    勇者「それじゃあ、エルフは」

    「あ、エルフの村と奴隷の村はイレギュラーだからおっけーだよ」

    185 :

    追いついたクライマックス?
    シエンター

    186 = 65 :

    「さて、そろそろ決まった?」

    勇者「・・・・・・ああ」

    「それで、君の答は?」

    勇者「俺は、魔王になる」

    勇者「この世界を滅ぼすことが正解だとは思えない・・・」

    勇者「それに、エルフを救えるかもしれない・・・」

    ズズズズ・・・

    魔神「もう、変えさせねえからな」

    魔神「始めるぞ」

    187 = 65 :

    勇者「最後にひとつ、教えてくれ」

    勇者「どうしてこんなことを?」

    魔神「そんなん簡単だろ」

    魔神「退屈だからだよ」

    魔神「ただただ長い時間を過ごすってのは退屈なんだ」

    魔神「その退屈凌ぎに適当な人間を魔王と勇者にして戦わせる事にした」

    魔神「そしたらこれが中々面白くてな、この世界ではもう三万年も続いてるのさ!」

    勇者「そう、か・・・・・・」

    188 = 112 :

    朝早いのに気になって寝れないしえん

    189 = 65 :

    勇者「じゃあ、始めてくれ」

    魔神「あいよ」ペタ

    魔神「多分意識飛ぶだろうけど、気にすんなよ」

    バチィッ!

    勇者「!!・・・・・・」ドサッ

    魔神「さぁて、一丁上がり!」

    魔王「・・・・・・」

    魔神「はっ!シケたツラしてんなぁ」

    ズズズズ・・・

    190 :

    俺もこんなの書けるようになりたい支援

    191 = 65 :

    「んー、結局今回も気付かなかったかー」

    「『最初の世界』を創ったのが三万年前で、この遊びが『この世界』では三万年も続いてる」

    「要は、一度も世界は作り直されてないんだよねー」

    「さぁて、どれだけ先の勇者は気付くのかな?」

    「そこに気付けたら、この遊びもおしまいにしてあげるのになー!」

    「・・・まぁいいや、次の勇者探しに行こーっと!」


    -END-

    192 :

    封神演義の女禍思い出した

    193 = 161 :

    ほう

    194 = 65 :

    お疲れ様でした
    読んでくれた方、ありがとうございます

    矛盾はないよう頑張ったつもりです
    尻すぼみになるのが俺のSSの特徴ですww

    195 :


    なんという性質の神だ

    196 = 112 :

    おつ

    197 = 74 :

    おつ、面白かった
    (インスパイア元は10か?)

    198 = 185 :

    素敵!俺もネタ浮かんだから久しぶりに書くかな

    199 = 69 :

    一度も作り直されていない世界
    作り直されていない世界樹の人柱とは
    使われていない方舟とその伝承は

    面白かった、乙


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