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元スレ翔「アリエッティ、君たちのために畑を作ったよ」
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翔「アリエッティ。キミのパパは本当に強いんだね」
アリエッティ「……」
翔「僕も簡単にはキミたちを手放すつもりはない。でも、約束は絶対に守るよ」
アリエッティ「翔……」
ハル「あのう、坊ちゃん。用意ができましたが」
翔「ありがとう。ハルさん」
ハル「こんな弱そうな虫で本当に……もし勝たれでもしたら……」ブツブツ
翔「さあ。もうすぐ最後の戦いが始まるよ。頑張って応援してあげるといい」
アリエッティ「……パパ」
ポッド「……任せろ」スクッ
翔「正確には、最後になる、じゃなく、最期になる、だけどね」ボソリ
アリエッティ「……」
翔「僕も簡単にはキミたちを手放すつもりはない。でも、約束は絶対に守るよ」
アリエッティ「翔……」
ハル「あのう、坊ちゃん。用意ができましたが」
翔「ありがとう。ハルさん」
ハル「こんな弱そうな虫で本当に……もし勝たれでもしたら……」ブツブツ
翔「さあ。もうすぐ最後の戦いが始まるよ。頑張って応援してあげるといい」
アリエッティ「……パパ」
ポッド「……任せろ」スクッ
翔「正確には、最後になる、じゃなく、最期になる、だけどね」ボソリ
バサッ
ポッド「てっきりネズミでも出すのかと思ったが……」シャキン
翔「キミはネズミとは何度も戦ってそうだからね。交戦経験があるぶん、勝率があがっちゃうと思ってさ」
翔「別 の ゲ ス ト を 用 意 し た ん だ」
ブブブ…
ブブブブブ…
アリエッティ「な、何?あのお尻の白、い大きなハエみたいなの……」
エミリー「あ、ああ……!あれは……」ガタガタ
ポッド「てっきりネズミでも出すのかと思ったが……」シャキン
翔「キミはネズミとは何度も戦ってそうだからね。交戦経験があるぶん、勝率があがっちゃうと思ってさ」
翔「別 の ゲ ス ト を 用 意 し た ん だ」
ブブブ…
ブブブブブ…
アリエッティ「な、何?あのお尻の白、い大きなハエみたいなの……」
エミリー「あ、ああ……!あれは……」ガタガタ
翔「お尻のある白い綿毛がとても綺麗でしょ? 肉食性のアブの仲間なんだけど、知ってるかな?」
ポッド「肉食性……!ムシヒキアブか……!!」
ポッドにとってムシヒキアブとの交戦は未知の領域である。
この虫はオニヤンマのような巨躯を持つわけでもなく、オオスズメバチのように劇的な毒をもっているわけでもない。
むしろその小柄なボディを見れば、隻腕とはいえ体格で勝るポッドが優位に立つであろうと予測をつけるものが大半であろう。
例にならい、アリエッティなどはわずかに拍子抜けした様子で安堵に近いため息をついていた。
だがしかし、場に居た者たちの中でホミリーだけは顔を鉛色に変え、冷や汗で濡れそぼっていた。
憔悴しきった表情からは生気が漏れ出し、まるで死刑執行に怯える服役囚が如き相である。
しかし、それも無理はない。
翔「ご名答。正しくはシオヤアブっていうんだけど」
シオヤアブ――――それは、空中戦では最強と恐れられるオニヤンマや
肉食昆虫のヒエラルキーの頂上付近に位置するオオスズメバチですら時には一食の餌と化す。
馬鹿正直に、真正面から戦えば流石に返り討ちにされるであろう。
が、このシオヤアブはそのような愚を決して犯すことはない。
あくまで死角からの強襲を生業とし、口吻の針で獲物を仕留めるのだ。
変幻自在な敏捷性と激烈な奇襲攻撃を併せ持つこのムシヒキアブの雄が、有能で狡猾なハンターであることに疑う余地はなかった。
さらにシオヤアブには、恐るべき力が秘められている……。
ポッド「肉食性……!ムシヒキアブか……!!」
ポッドにとってムシヒキアブとの交戦は未知の領域である。
この虫はオニヤンマのような巨躯を持つわけでもなく、オオスズメバチのように劇的な毒をもっているわけでもない。
むしろその小柄なボディを見れば、隻腕とはいえ体格で勝るポッドが優位に立つであろうと予測をつけるものが大半であろう。
例にならい、アリエッティなどはわずかに拍子抜けした様子で安堵に近いため息をついていた。
だがしかし、場に居た者たちの中でホミリーだけは顔を鉛色に変え、冷や汗で濡れそぼっていた。
憔悴しきった表情からは生気が漏れ出し、まるで死刑執行に怯える服役囚が如き相である。
しかし、それも無理はない。
翔「ご名答。正しくはシオヤアブっていうんだけど」
シオヤアブ――――それは、空中戦では最強と恐れられるオニヤンマや
肉食昆虫のヒエラルキーの頂上付近に位置するオオスズメバチですら時には一食の餌と化す。
馬鹿正直に、真正面から戦えば流石に返り討ちにされるであろう。
が、このシオヤアブはそのような愚を決して犯すことはない。
あくまで死角からの強襲を生業とし、口吻の針で獲物を仕留めるのだ。
変幻自在な敏捷性と激烈な奇襲攻撃を併せ持つこのムシヒキアブの雄が、有能で狡猾なハンターであることに疑う余地はなかった。
さらにシオヤアブには、恐るべき力が秘められている……。
>>1
お前虫好きだな
お前虫好きだな
オニヤンマ=爆撃機
オオスズメバチ=戦闘ヘリ
シオヤアブ=森の中で対空ミサイルを構えて待ち伏せる歩兵
オオスズメバチ=戦闘ヘリ
シオヤアブ=森の中で対空ミサイルを構えて待ち伏せる歩兵
>>119
お前…
お前…
ポッド「……」
先手を打ったのはポッドであった。ハチの類とは違い、ムシヒキアブに毒針はない。
ならばスズメバチよりも攻撃能力に劣るであろうとふんでいた。
まち針を鋭く突き出し、シオヤアブの動きを牽制する。
それに合わせてシオヤアブは羽の巧みに動かし、すんでのところで切っ先を避ける。
素早い攻撃に面食らったのか、シオヤアブは飛翔をはじめ、気付けば周囲を旋回しはじめていた。
ぐるり、ぐるりと回ったかと思えばその場でボバリングをするなど、ポッドの目にはただの奇行にしか映らない。
たまに仕掛けてる素振りを見せることはあれども、どうにも攻撃には踏み切れないようである。
ポッドはこれを好機と取り、針を石に持ち替え飛礫を放つ。
が――――何度投げつけても、小石を増やしてみてもシオヤアブに当てることは叶わない。
まるで風に吹かれる柳のように、とらえどころの無いしなやかな動きで飛礫を回避するのだ。
既に勝負はポッドが飛礫を繰り出し、シオヤアブがそれをのらりくらりとよけるだけという、
泥仕合の様相を呈し出し初めてはいたものの、翔は一人ほくそ笑んでいた。
翔(さて、そろそろ限界が来るとは思うけど)
先手を打ったのはポッドであった。ハチの類とは違い、ムシヒキアブに毒針はない。
ならばスズメバチよりも攻撃能力に劣るであろうとふんでいた。
まち針を鋭く突き出し、シオヤアブの動きを牽制する。
それに合わせてシオヤアブは羽の巧みに動かし、すんでのところで切っ先を避ける。
素早い攻撃に面食らったのか、シオヤアブは飛翔をはじめ、気付けば周囲を旋回しはじめていた。
ぐるり、ぐるりと回ったかと思えばその場でボバリングをするなど、ポッドの目にはただの奇行にしか映らない。
たまに仕掛けてる素振りを見せることはあれども、どうにも攻撃には踏み切れないようである。
ポッドはこれを好機と取り、針を石に持ち替え飛礫を放つ。
が――――何度投げつけても、小石を増やしてみてもシオヤアブに当てることは叶わない。
まるで風に吹かれる柳のように、とらえどころの無いしなやかな動きで飛礫を回避するのだ。
既に勝負はポッドが飛礫を繰り出し、シオヤアブがそれをのらりくらりとよけるだけという、
泥仕合の様相を呈し出し初めてはいたものの、翔は一人ほくそ笑んでいた。
翔(さて、そろそろ限界が来るとは思うけど)
>>32
しねぇよ…
しねぇよ…
翔の読みどおり、俄然ポッドの動きが鈍り始めた。
ポッド(身体が……動かない……っ!!)
連戦による疲労と多量の出血、そして、毒虫による毒素が彼の身体を蝕み始めていたからだ。
翔が毒虫を差し向けたのも、万一ポッドが勝ち残っても毒を与えれるように計算した上でのことだ。
ポッド「う……く!」
膝は頼りげなく揺れはじめ、太ももの筋肉が樫板のように強張りだす。
視界は油膜を貼ったようにボヤけ、石を握る手にも力が入らない。
この変調にいち早く気付いたのはシオヤアブである。
動きが鈍麻した獲物の急所を穿たんと変幻自在の飛行でポッドを翻弄する。
慌てて石を投げ捨て、まち針を構えて迎撃を試みるものの、シオヤアブの動きはそれを凌駕していた。
ホミリー「あなた!あぶない!!」
ポッド「な」
――――決着は一瞬であった。
悪あがきに振り回したまち針の反動に身体を持っていかれたポッドは首筋をシオヤアブに晒してしまったのだ。
次の瞬間、アリエッティらは背後から頭部を串刺しにされ、口を半開きにしたまま白目を剥くポッドの姿を見た。
ポッド(身体が……動かない……っ!!)
連戦による疲労と多量の出血、そして、毒虫による毒素が彼の身体を蝕み始めていたからだ。
翔が毒虫を差し向けたのも、万一ポッドが勝ち残っても毒を与えれるように計算した上でのことだ。
ポッド「う……く!」
膝は頼りげなく揺れはじめ、太ももの筋肉が樫板のように強張りだす。
視界は油膜を貼ったようにボヤけ、石を握る手にも力が入らない。
この変調にいち早く気付いたのはシオヤアブである。
動きが鈍麻した獲物の急所を穿たんと変幻自在の飛行でポッドを翻弄する。
慌てて石を投げ捨て、まち針を構えて迎撃を試みるものの、シオヤアブの動きはそれを凌駕していた。
ホミリー「あなた!あぶない!!」
ポッド「な」
――――決着は一瞬であった。
悪あがきに振り回したまち針の反動に身体を持っていかれたポッドは首筋をシオヤアブに晒してしまったのだ。
次の瞬間、アリエッティらは背後から頭部を串刺しにされ、口を半開きにしたまま白目を剥くポッドの姿を見た。
アリエッティ「パ……パ……?」
深々と差し込まれた口吻の針はポッドの頭蓋を貫き、脳幹まで突き刺さっている。
勝ち鬨すらあげぬ、慎み深い暗殺者はただ静かに獲物を6本の足で抱き込み、着地した。
そしてそのまま、ずるずると獲物の中身を吸い上げ舌鼓を打つ。
アリエッティ「パパ!パパ!!」
翔「シオヤアブは一撃必殺なんだ。見てごらん。見事に急所をついてる」
アリエッティ「返事をしてパパ!ねえ!!」
アリエッティの声の後、ポッドの身体がびくんと脈動する。
が、これは彼の意思によるものではなく、残された酸素と中枢を失った筋肉、神経らが引き起こした不随意運動に過ぎなかった。
翔「無駄だよ。キミのパパはもう死んでるんだから。もしかしたら心臓だけならまだ動いてるかも知れないけど」
ホミリー「あな……た……」ガクリ
翔「さあ。アリエッティ。剣を持って。次はキミの出番だ」
翔「最後の相手は……キミのママだよ」
深々と差し込まれた口吻の針はポッドの頭蓋を貫き、脳幹まで突き刺さっている。
勝ち鬨すらあげぬ、慎み深い暗殺者はただ静かに獲物を6本の足で抱き込み、着地した。
そしてそのまま、ずるずると獲物の中身を吸い上げ舌鼓を打つ。
アリエッティ「パパ!パパ!!」
翔「シオヤアブは一撃必殺なんだ。見てごらん。見事に急所をついてる」
アリエッティ「返事をしてパパ!ねえ!!」
アリエッティの声の後、ポッドの身体がびくんと脈動する。
が、これは彼の意思によるものではなく、残された酸素と中枢を失った筋肉、神経らが引き起こした不随意運動に過ぎなかった。
翔「無駄だよ。キミのパパはもう死んでるんだから。もしかしたら心臓だけならまだ動いてるかも知れないけど」
ホミリー「あな……た……」ガクリ
翔「さあ。アリエッティ。剣を持って。次はキミの出番だ」
翔「最後の相手は……キミのママだよ」
アリエッティ「……」
翔「さあ、剣を構え――――」
プチン
アリエッティ「もういやあああ!!!ああああああああああああ!!!いやだああああああああああああああ!!!!!」ガリガリガリ
翔「うわっ!?な、なんだ!?」
アリエッティ「うぷっ!おええっ!うげえええええ!!うえええ!!!」ゲロゲロ
翔「ハ、ハルさん!これって……!?」
ハル「イジメ過ぎのようですねえ坊ちゃん。これはストレス性のショック症状かと」
翔「治らないの?」
ハル「治ることもありますが……まあ、元にはもどらないでしょうねえ……」
翔「さあ、剣を構え――――」
プチン
アリエッティ「もういやあああ!!!ああああああああああああ!!!いやだああああああああああああああ!!!!!」ガリガリガリ
翔「うわっ!?な、なんだ!?」
アリエッティ「うぷっ!おええっ!うげえええええ!!うえええ!!!」ゲロゲロ
翔「ハ、ハルさん!これって……!?」
ハル「イジメ過ぎのようですねえ坊ちゃん。これはストレス性のショック症状かと」
翔「治らないの?」
ハル「治ることもありますが……まあ、元にはもどらないでしょうねえ……」
その後、翔の自宅にある畑は話題となり、各地から続々と挑戦者が現れた。
もちろん、小人同士を殺し合わせるという目的のもと。
かつて床下に住んでいた小人の少女は家族を失い、
畑に設けられた檻の中で、他の小人と闘い、殺し続けた。
そして、
全戦全勝のまま生涯を終えた彼女をたたえ、人々はこう呼んだ。
狩りぐらしアリエッティ、
と。
完
さあ胸糞悪いバッドエンドはここでおしまいにして
口直しにスレタイどおりにハートフルなイチャラブなのを誰か書いておくれよ
おそまつさまでした
口直しにスレタイどおりにハートフルなイチャラブなのを誰か書いておくれよ
おそまつさまでした
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