元スレあかり「ずっとずっと一緒にいられたらいいよね」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
52 = 32 :
支援だよぉ
53 = 1 :
ちょうど私も電話しようとしてたし、なんてことはさすがに言わないでおくけど。
あかりちゃんはひとしきり笑った後、唐突に『ごめんね』と言ってきた。
ちなつ「へ?」
あまりにも唐突すぎて、私はきょとんとそう返した。
あかりちゃんが言い難そうに『えっと……』と言葉を濁す。
あかり『……今日、帰るの遅くなっちゃうかも』
私がどうして、と訊ねる前に『大学のお友達にどうしてもって誘われちゃって、
少しだけ付き合わないといけなくて……』と言い訳するように言う。
私は「そっか……」と一言だけ。
あかり『ば、晩ごはんまでには帰るから!』
だから、待っててくれるかな。
不安そうな、あかりちゃんの声。
55 = 49 :
つまんねーから見てる奴も「支援」しか書きこんでなくてワロンヌ
57 = 1 :
ちなつ「うん、待ってる」
だから私は頷いた。
あかりちゃんを不安にさせてどうするのよチーナ!
ちなつ「待ってるから、早く帰ってきてね」
あかり『……ちなつちゃん』
うん、もちろんだよ、とあかりちゃんが笑った。
『そろそろまた講義始まっちゃうから』とすぐにあかりちゃんの声が聞こえなくなったけど、
私の中にだって不安がないわけでもないけれど。
あかりちゃんがちゃんと頷いてくれたんだから大丈夫。
自分にそう言い聞かせ、私はぱっと背後を向いた。
58 = 11 :
何時からつまらないと思ってた?
4
59 :
つまらなかったらスレ閉じるわ
支援
60 :
期待しているからこそ黙って支援する
それがなぜ分からないのか・・・
61 :
ちなつって報われない役回りばっかだからな
頑張ってほしい
62 = 32 :
支援だよぉ
63 = 1 :
ちなつ「……よし!」
あかりちゃんの帰りが遅いなら、それすらチャンスに生かせばいい。
どうせなら、なにか作って待っていようか。
きっとあかりちゃんも喜んでくれるはずだ。
雨はまだ止まないけど、買物している間には止んでくれるはずだ。
私はそう意気込んで、普段はあかりちゃんに任せっきりのスーパーへと足を
踏み入れた。
64 = 2 :
いいねえ
65 = 1 :
―――――
―――――
ちなつ「……」
少し、買いすぎてしまったかもしれない。
数十分後。店をまわって色々買い集めた食材だけど、なにを作るかも決めていないのに
色々放り込んでしまったせいですごい荷物になってしまっていた。
ま、まあ足りなくなるよりはマシよ!
あぁけどあかりちゃんに叱られそうかも。
いやいや、でもそんなことでへこたれるんじゃないわチーナ!
家に帰り着いた私はとりあえずカップ麺での昼ごはんを済ませ、テーブルにどかんと
置いてある大量の食材と睨めっこ。
66 = 60 :
頑張れチーナ
67 = 1 :
ちなつ「……こんなことならちょっとくらいあかりちゃんに教えてもらっとくんだった」
料理ができないわけじゃ、決してないけど。
私が作れるものといえば卵焼きとかお味噌汁とかそんなものぐらいで。
あかりちゃんに随分と甘えてたんだなと今さらになって痛感する。
ちなつ「こ、こうなったら……!」
携帯を取り出し通話ボタンを押そうとして、慌てて自分を止めた。
あかりちゃんに作るはずがあかりちゃんに電話しようとしてどうすんのよ!
料理本なんかあかりちゃんが持ってるわけないし、私も持ってないし、あかりちゃん以外で
頼れるのは他に――
68 = 30 :
そう、Googleです
69 = 1 :
アドレス帳を遡りながら、必死になって頼りになりそうな名前を探す。
結衣先輩には申し訳なくて言えるわけもないし京子先輩も私と同じタイプだろうから
却下で……。
ちなつ「あっ……」
ハ行に辿り着いたときだった。
古谷向日葵という名前を発見する。
ちなつ「そうだ、向日葵ちゃんっ」
70 = 2 :
向日葵ちゃんきた
71 = 1 :
向日葵ちゃんなら、昔マフラーの編み方も丁寧に教えてくれたし今だってそれなりに
交流があるから教えてくれるはずだ。
というかそう思いたい。
向日葵ちゃんの携帯に電話をかけると、思いのほかすぐに繋がった。
向日葵『はい、もしもし』
ちなつ「向日葵ちゃん、久し振り!」
向日葵『あぁ、吉川さん?』
ちなつ「わたしわたし!」
ちゃんと繋がってくれたことに安堵しつつ、私は見えないことも知りつつ大仰に
頷いた。
向日葵『お久し振りですわね、どうかされたんですの?』
72 = 1 :
「うん!」と私は大袈裟に頷いたものの。
こういうとき、なんと言えばいいのだろう。いきなり晩ごはん作るの手伝って、なんて
いくら長い付き合いの向日葵ちゃんでも引くんじゃなかろうか。
ちなつ「えーっとね、向日葵ちゃん……」
向日葵『あっ、でもちょうど良かった』
ちなつ「え?」
向日葵『実は、ちょっと櫻子に持っていく分のおかずが余っちゃいまして……よければ
吉川さん、もらってくださいません?』
74 = 1 :
――――― ――
思いもよらない流れだったものの、向日葵ちゃんが家に来てくれることになり
ほっとした。
私がさっき教えた住所を辿ってきたというわりには、向日葵ちゃんの到着は
早かった。
鳴り響いたチャイムにドアを開けながら「早いね」と首を傾げると、向日葵ちゃんは
「櫻子のとこにこれ、届けてましたから……」と約束の「おかず」を渡してくれる。
ちなつ「あ、ありがとー。ていうか櫻子ちゃんの家、この近くだったんだ?」
向日葵「えぇ、私もさっき吉川さんに聞いたときびっくりしましたわ」
ちなつ「にしてもごめんね」
向日葵ちゃんが玄関口に立ったまま、きょとんと首を傾げた。
私はだって、と続ける。
ちなつ「二人の邪魔しちゃったかなって……」
75 = 1 :
中学生の頃からの友達である古谷向日葵ちゃんと、それからもう一人、大室櫻子ちゃんは
幼馴染の腐れ縁らしく、今も二人仲良く同じ大学に通っている。
ものの、中々進展がない二人でもある。
向日葵「なななななに言ってますの!?」
ちなつ「なにって、だから……」
向日葵「べつに、櫻子とはそんなんじゃ……!」
この歳になっても真っ赤になって反論する向日葵ちゃんを見て、思わず苦笑してしまう。
本当にいつまで経っても素直になれないらしい。
わざわざ一人暮らしをする(ことだけは高校生のとき人づてに聞いていた)櫻子ちゃんのところに
作ったおかずを持っていったりしているくせに。
76 = 60 :
しえーん
77 :
大学生のゆるゆりとは珍しい
78 = 1 :
ちなつ「そうなの?」
向日葵「そ、そうですわ……!」
勢い込んで頷く向日葵ちゃんに、櫻子ちゃんも大変だなあ、なんて思いながら
(でも大変なのは向日葵ちゃんも一緒か)「とりあえず、上がって」と向日葵ちゃんを
促した。
向日葵「え、いいんですの?」
ちなつ「あかりちゃんはまだ帰ってないし」
向日葵「そういえば赤座さんと一緒に暮らしてたんでしたっけ……」
79 = 1 :
頭が破裂しそう、少し離席します
日が暮れる頃には戻るごめん
80 = 60 :
保守
俺もちなあかの良SSを見ると心が破裂しそうです
82 = 60 :
ほ
85 :
あかりちゃんNTRとか勘弁してくれよ?
86 :
最近地の文SS多いな
昨日のは完結してたの?
87 = 85 :
京結のやつなら落ちたぞ水曜にまた立てるとかいって
89 :
ほ
91 = 60 :
地の文のちなあかSSは良作も結構あるよな
ちなあか好きでよかったよかった
92 = 2 :
ちなあかは良いものだ……
支援
94 :
もう暮れたんじゃない?
98 :
>>88
これはもうSS速報に行かせるべき
何度落としてんだよ
99 :
あと5分か
100 = 99 :
保
みんなの評価 : ★
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