元スレハルヒ「あんたならハルヒって呼んでもいいわよ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
1 :
ハルヒ「それじゃ、今日はもう解散にしましょ」
みくる「そうですね。外も暗くなってきちゃいました」
キョン「…」
古泉「? どうしました?」
キョン「あぁ。いや……ちょっとな」
みくる「あの、お先に失礼しますっ」
長門「鍵」チャリ
キョン「いいよ。俺が返しておく」
古泉「では僕もお先に。また明日」
ハルヒ「なによキョン、居残り?」
キョン「ちょっと今日は……厄介な宿題を渡されてな」
ハルヒ「……そう。戸締りはちゃんとしておきなさいよ」
キョン「わかってるよ」
ハルヒ「…」
パタン
2 :
>>1乙!途中ちょっとダレたけど最後は綺麗にまとめたな!
4 = 1 :
キョン「…」カリカリ
キョン「…」
キョン「消しゴム……」
キィ
古泉「探し物はこれ、ですか?」
キョン「……帰ってくると思ったよ」
古泉「宿題をする、というのはウソではなかったんですね」
キョン「俺は嘘つきじゃないからな。まあ……正直者でもないだろうけど」
古泉「ご一緒しても?」
キョン「するために戻ってきたんだろ? 勿論、俺が断ったとしても居続けるだろうし」
古泉「そこまでお分かりいただけているのなら遠慮はしませんよ」ガタッ
キョン「…」カリカリ
5 = 1 :
古泉「そこの問題、間違えてますよ」
キョン「これか? どこがだよ……あれ?」
古泉「先にこちらを計算しないと……こうですね」
キョン「なるほど。その調子で全部やってくれてもいいぞ」
古泉「そこまでする義理はあるかもしれませんが、個人的に遠慮させてもらいます」
キョン「…」カリカリ
古泉「……あれから、閉鎖空間は一度も発生していません」
キョン「…」カリカリ
古泉「最初は疑問に思ったことではありますが……これが涼宮さんの望んだことだとすれば」
キョン「すまないな。俺は今、見ての通り宿題をやっている最中なんだ」
古泉「ではそれが終われば、僕の話を……いえ、あなたの話を聞かせていただいても?」
キョン「……すきにしろよ」カリカリ
6 :
ハールヒっ!SEXしよ!
8 = 1 :
キョン「ふぅ……」
古泉「恐らく、ですが二問ほど間違いが」
キョン「…」
古泉「今更言うなという顔ですね。ですが、間違えることから学ぶのも大切です」
キョン「わからんでもないが、お前に言われると何故か腹が立つな」
キョン「……あいつは、もう帰ったのか」
古泉「ご心配なく。女性方は皆、揃って駅前の喫茶店に」
キョン「家に帰れよ。それじゃまるで解散の意味がないな」
古泉「いいじゃないですか。女同士、聞かれたくない会話でもあるのでしょう」
キョン「どうだかな……」
古泉「同じように、僕もあなたもここに残っているわけですし」
キョン「気持ち悪い言い方をするな。俺は別に宿題をする以外の他意はない」
古泉「そうですか」
11 = 1 :
古泉「そろそろ出ないと、下校時間の範疇を越えますね」
キョン「くだらないことで怒られるのも嫌だからな。出よう」
古泉「……暖かくなってきましたね」
キョン「俺は涼しくなってきたと思うな」
古泉「どちらも同じ意味ですよ。表し方、状況が違うだけで」
キョン「そろそろ夏服に替えないと……妙な汗がでる」
古泉「そうですね。衣替えも遅くはないでしょう」
キョン「お前と二人でいるのも発刊作用の要因でもある気がするけどな」
古泉「なんだか酷い言われようですね。僕は」
13 = 1 :
キョン「で、お前はどこまでついてくる気だ?」
古泉「どこまでと言われましても……貴方次第ではどこまでも」
キョン「……そういうのが気持ち悪いと言うとるんだ」
古泉「そうですか」
キョン「ほらどけ、自転車が出せん」
古泉「これは失礼」
キョン「……なんだよ」
古泉「荷台、付けてないんですね」
キョン「そうだな。買い換えてから、付ける必要もないしな」
古泉「最近は野外活動もないですからね」
キョン「楽で助かるよ。毎度毎度、振り回されることも少なくなったし」
古泉「……何故、彼女は」
キョン「…」
古泉「涼宮さんは、彼方と違うクラスになることを望んだのでしょうか?」
キョン「……さあな。知ったこっちゃないさ」
14 = 1 :
古泉「彼方と彼女が同じクラスだった一年次、思い出してください」
キョン「…」
古泉「その中で、二人の席が離れたことすら……一度もなかったじゃないですか」
キョン「よく知ってるな。それも機関とやらの力か?」
古泉「正直、僕にはわかりません」
キョン「俺にもな。多分、誰にもわからんさ。そして気にすることもない」
古泉「……涼宮さんのストレス、閉鎖空間の存在も感じ取られませんしね」
キョン「だろ? だからもういいじゃないか。ほら、帰るからそこをどけ」
古泉「ですが」
キョン「気にしないでいいことは、気にしないでいいのさ。じゃあな。また明日」
古泉「…」
15 = 1 :
キョン妹「キョン君、おかえりー」
キョン「おう、ただいま」
キョン「……疲れた」ボフッ
キョン「学校で宿題やって正解だったな……眠い」
キョン「…」
ピリリリr
キョン「んんっ……ん? 電話か……」
キョン「……ハルヒ」
キョン「もしもし」
ハルヒ「あっ、やっとでたわね。遅いわよ、三コール前には出なさいよ」
キョン「なんだよ……涼宮」
ハルヒ「……あのね、ちょっと聞きたいことがあってね」
16 = 1 :
ハルヒ「……そう、わかったわ。ありがとう」
キョン「ん」
ハルヒ「宿題は? 終わったの?」
キョン「あぁ。終わったよ」
ハルヒ「そう……」
キョン「じゃあな」
ハルヒ「あっ、ちょっと」
キョン「あ?」
ハルヒ「……なんでもないわ。またね」
キョン「あぁ」ピッ
キョン「…」
キョン「……涼宮、か」
キョン「……ハルヒ」
キョン「…」
キョン「俺だってわからないさ。なんで……」
17 = 1 :
【翌日】
国木田「おはよう、キョン」
キョン「おう。早いな、国木田」
国木田「宿題した?」
キョン「お前で三人目だ。俺の宿題を心配してきたのは」
国木田「あはは。だってほら、キョン忘れっぽいからさ」
キョン「終わらせたよ。家に帰る前に終わらせた」
国木田「あ、涼宮さんに教えてもらったな?」
キョン「……違う。あいつには一切何も聞いてない」
国木田「そうなの? 前はあんなに勉強教えてもらってたのに」
キョン「…」
18 :
佐々木待ち
19 = 1 :
谷口「おぉーい、キョォォォン……」
キョン「なんだよ、気持ち悪い声出しやがって。あと休み時間毎にウチのクラスに来るな」
谷口「いいじゃないか! あっちにはそんなに知り合いがいないんだよ!」
国木田「寂しい……」ボソッ
谷口「やめろ!」
谷口「はぁ、なんで俺だけ違うクラスなのかね」
キョン「俺は毎度毎度お前の顔を見なくて快適だがな」
谷口「おいおい、俺の顔を見ずに誰の顔を見ると?」
国木田「え? 呼んだ?」
キョン「……どうつっこめばいいんだよ」
谷口「でもアレだろ、キョンが見ずに清々すんのは俺じゃなくて」
キョン「?」
谷口「涼宮だろ。クラス替えしてから、休み時間毎にちょっかい出されることもなくなったんだろ?」
キョン「……まあな」
21 :
なんだこれ
22 :
いやこのスピードじゃないとすぐにさるる
23 = 1 :
谷口「聞いたか? あいつ、今のクラスで孤立してるって」
キョン「…」
谷口「まあ一年の時の悪行やらなにやらがあれば、それも納得だよなぁ」
国木田「悪行って……うん」
谷口「ま、俺らももう子供じゃないんだ。アイツも大人しくなってくれんとなぁ」
キョン「十分子供だ。俺もお前も……あいつも」
国木田「でも確かに、涼宮さんの個性って強いからね……新たに友達を作るのは難しそう」
谷口「その上、そういうのを望むような奴でもないしな」
キョン「…」
谷口「それはそうと、お前らちゃんと今週末空けとけよ?」
国木田「もちろん! 女の子と遊びに行くっていうのに、違う予定で埋めるわけないじゃん」
谷口「言っとくけど、○○って子だけは俺の獲物だからな!」
キョン「獲物って……まあ、わかったよ」
24 = 1 :
キョン「……っと、しまった」
国木田「どうしたの?」
キョン「宿題、部室に置いたままだ。とってくる」
国木田「うん、早く戻ってきなよ。あの先生うるさいんだから」
キョン「鍵開いてるのか……ん?」
ハルヒ「あっ、キョン」
キョン「なんだハ……涼宮。なにしてるんだ」
ハルヒ「別に。昼休みだから、部室に寄ってただけよ」
キョン「……そうか」
ハルヒ「なに、忘れ物? 鍵閉めちゃったわよ」
キョン「貸してくれ。そのまま俺が持っておくよ」
ハルヒ「わかったわ」チャリ
26 = 1 :
ハルヒ「……ねぇ、キョン?」
キョン「ん?」
ハルヒ「あの……」
キョン「なんだよ、急いでるんだ。早く言ってくれ」
ハルヒ「こっ、今週の土曜日……ヒマ?」
キョン「土曜日? いや、予定が」
ハルヒ「久しぶりにね? 外でなにかしようと思って」
キョン「だから、予定があるんだ。俺以外のメンバーでやってくれ」
ハルヒ「なっ、団長命令を聞けないっていうの?」
キョン「急いでるんだ。また放課後にでも」タッ
ハルヒ「あっ、こら!」
ハルヒ「……バカキョン」
27 = 1 :
【放課後】
キョン「あれ? お茶の葉、変えました?」
みくる「はい。コーンのお茶です。とうもろこしですよ」
長門「玉蜀黍……ポップコーン……」クゥ
キョン「美味いですね」
みくる「でしょ? 珍しいかなって」
長門「ポップコーン……」キュルルー
みくる「羊羹ならありますよ? 合うかはわかりませんけど」
長門「…」コク
ガチャ
ハルヒ「あれ、皆揃って……古泉君がいないわね」
キョン「そういやそうだな。そのうち来るだろ」
ハルヒ「みくるちゃん、お茶貰える?」
みくる「はぁい」ススッ
28 :
キビ茶うまいよな
29 :
キョン「ハルヒ見てたら射精するっちゅーねん」
30 = 1 :
ハルヒ「へぇ、とうもろこしの……こんなのあるんだ」
みくる「はい。美味しいですか?」
ハルヒ「中々ね!」
キョン「……で、週末に何をする予定なんだ」
ハルヒ「えっ?」
キョン「だから、昼休みに言ってただろ。野外活動しようみたいなことを」
ハルヒ「あ、あぁ……うん。やっぱりやめるわ」
キョン「?」
ハルヒ「もういわ。あんたが来ないなら……全員が揃わないならまた今度で」
キョン「…」
31 :
ほう、書き溜めているのか・・・なかなか出来る奴だ。
32 :
回想シーンがキモなわけやな
33 :
オレ、このSSが終わったら寝るんだ…
34 = 1 :
キョン「なんか、それじゃ俺が悪いみたいだな」
ハルヒ「別に。あくまでもSOS団としての活動だから」
キョン「いいじゃないのか? たまには俺抜きでも」
ハルヒ「……もういいって。また今度」
みくる「…」
ハルヒ「……ごめん。急用思い出しちゃった、今日はもう帰るわ」ガタッ
みくる「! あっ、涼宮さん」
キョン「?」
長門「…」モクモク
みくる「行っちゃった……あの、キョン君?」
キョン「なんですか?」
みくる「その……どうしても、週末は出てこられそうにないですか?」
35 :
もう寝る支援
36 = 1 :
キョン「ですから予定が」
みくる「……どうしても?」
キョン「…」
長門「悪いことは言わない。参加するべき」
キョン「長門まで? なんなんだよ一体」
長門「……彼女は、それを望んでいる」
キョン「だから俺には予定があると」
長門「彼女はあなたに――」
みくる「長門さん! ほら、チョコありますよ!?」
長門「…」モクモク
キョン「……なにがなんだか」
みくる「できればその、参加してもらいたいなって。こういうのも久しぶりですから」
キョン「……すいません」
37 = 1 :
キョン「俺もそろそろ帰ります。戸締りお願いしてもいいですか?」
みくる「は、はい。わかりました」
長門「…」モクモク
キョン「あんま食べすぎるなよ、長門」
キョン「……なんだろ、なにをする気だったんだ? 週末に」
キョン「…」
キョン「別にそっちに行ってもいいけど……先に誘われたのを断るのも、な」
古泉「今日はお早い帰りですね」
キョン「!? っ、びっくりさせるな!」
古泉「すいません」
キョン「ったく、なにを急に……ん?」
古泉「久しぶりに、バイトをしてきました」
キョン「……そうか」
38 = 33 :
オレは読んでるぞー
39 = 1 :
古泉「中々に手ごわい相手でしたよ」
キョン「ん」
古泉「ですが何故か、勝手に消えていきましたけどね」
キョン「?」
古泉「一つの仮定として、僕は彼女からその類の力が消えたのかと思っていました」
キョン「それならよかったのにな」
古泉「それにはノーコメントとさせていただきます。しかし……やはり、彼女は彼女のままですね」
キョン「…」
古泉「とするとやはり、この現状は涼宮さんが望んだことだということに」
キョン「なら問題ない。恐らくお前の久しぶりのバイトも、俺がお前にコーヒーでも奢れば納得のいく範囲だと思う」
古泉「……自分が原因であると、自覚していると見させていただいても?」
キョン「…」
40 :
古泉スキ
41 :
俺も読んでるぞー
42 = 1 :
【週末】
○○「へぇ、それでキョン君っていうんだ」
キョン「あぁ。どういうわけかな」
○○「面白いね!」
谷口「…」
谷口「なんでお前があの子と仲良くなんてるんだよおおおおおお!?」
キョン「いや知るかよ。俺からは話しかけてないぞ」
谷口「俺の言ったこと聞いてた? 俺はさ、この日の為にだな」
キョン「わかってるって。大体、なんで女の子二人しか来てないんだよ?」
谷口「しょうがないだろ! 風邪ひいちまったって言うんだから」
キョン「それのおかげで一人余るわけだし……あっちはあっちで」
○×「あはは、そっか。国木田君の顔、女の子っぽく見えるもんね」
国木田「うん、よく言われるよ」
キョン「……な?」
谷口「自由すぎる! おまえら自由すぎるんだよ!」
キョン「うるせぇ」
43 = 25 :
見てるよ
45 :
……
47 = 1 :
キョン「…」
○○「キョン君って基本無口なんだね」
キョン「え? 別に……どうだろ」
○○「なんか寡黙って感じで、カッコいいよ」
キョン「俺が?」
○○「だれだっけ……ほら、谷口君とキョン君と一緒のクラスだった」
キョン「?」
○○「なんとかって女の子。その子に引っ張られてるキョン君、何度か学校で見たことある」
キョン「……涼宮か」
○○「そうそう。その涼宮さんって子と……付き合ってるのかと思ってた」
キョン「いや、別にそういう関係じゃ」
○○「ほんとに? まあ、色々迷惑がってるんじゃないのかな? とも思ってたけどね」
キョン「……そういうわけでもない」
○○「ほら、入学してすぐぐらいにさ? バニーガール? か何かでビラ配りしてたりとか」
キョン「…」
○○「今はどうか知らないけど、なんだか変な子だなぁってさ」
48 = 1 :
○○「別に付き合ってないんなら……」
キョン「ごめん、ちょっとトイレ」
○○「あっ、キョン君?」
谷口「○○ちゃーん! このあとボーリングとカラオケどっちがいい?」
キョン「……何やってるんだ、俺は」
キョン「そりゃそうだろ。他人からすれば……そう見えても仕方ない」
キョン「…」
キョン「もういいさ。過去のことだ、忘れよう」
ハルヒ「……あれ? キョン?」
キョン「えっ? ……! ハルヒ?」
50 :
私怨
みんなの評価 : ★★★×4
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