元スレ鈴羽「比翼恋理のだーりん?」岡部「やむを得まい」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
151 = 68 :
ほすほす
158 = 71 :
>>139
素晴らしいネタバレだ
160 = 3 :
鈴羽「つまり、観測者である岡部倫太郎が認知しているのかどうかっていうのが、最大の争点だったんだよ」
岡部「俺が? 認知?」
鈴羽「そう。あたしは君の前に以前現れたジョン・タイターとは別人だから、どう説明してたか細かくは知らないんだけど……。
パラレルワールドの存在はありえないって言ってたんだよね?」
岡部「うむ。確かにそうだった」
鈴羽「このΩ世界線と、さっきのΣ世界線は、惑星で考えたら丁度君たちのいた世界線の反対側に位置してるんだ。
こちらの世界線のほとんどが、パラレルワールドの存在を容認している」
岡部「根拠は?」
鈴羽「見てくれた通り、結果ありき。岡部倫太郎が持つ、『リーディング・シュタイナー』をもってして、
“世界を観測すること”によって、時間軸は多世界的に存在しえる」
岡部「……うーむ」
鈴羽「納得できない?」
岡部「まったく」
162 = 3 :
鈴羽「仮説だけど……。君のリーディング・シュタイナー(以下RS)は、比喩的にだけど、
世界を形成しうる力なんじゃないかって学説があるんだ」
岡部「学説? なんだ、そんな大事になってるのか?」
鈴羽「まあ、有名人だよ。その力も」
岡部「フッ……この俺のチカラに気づくのが遅い……」
鈴羽「つまりね、君がタイムトラベルをして、事象を観測した瞬間に“その光景”は現実になるんだ。
これってすごいことだよ」
岡部「ハハハハ、褒めるな褒めるな、かゆいかゆい」
鈴羽「問題は他にもいろいろあるんだけど……、とにかく、この時代において君が『時間の超越者』たるゆえんは、それ」
岡部「『時間の超越者』……だと……?」
鈴羽「だからパラレルに世界線の移動ができる。さらにそれぞれの世界線を観測、することができるの。
……ただ、RSについては研究が進んでるけど、この世界の構成についてはまだ仮説しかないんだよね。
さっきのもイメージって言ったでしょ。それはそういうこと」
岡部「……ふむ」
163 = 3 :
鈴羽「多分、そっちの世界線ではRSについての研究が進んでないんじゃないかな」
岡部「なるほど。毛糸の星の表と裏側で、技術について差があるというわけか」
鈴羽「というか、距離が離れてれば離れてるほど、世界が乖離してるってことなんだけどね」
岡部「ふむ。……解釈については一応のところ、納得した」
鈴羽「………」
岡部「ん? どうした?」
鈴羽「いや、なんでもない」
岡部「……さて、次は本題に入っていこうか。
この世界線……Ω世界線とΣ世界線に俺を連れてきた理由はなんだ? いったい何が起こっている?」
鈴羽「螺旋みたいに、からまってる」
岡部「そうか……螺旋か………。はい?」
166 = 3 :
鈴羽「外、出よっか」
岡部「む。まあ、いいだろう。この世界線の秋葉原には興味がある」
鈴羽「あ、マスクつけて! ここ、下だから」
岡部「した?」
鈴羽「はい、ガスマスク。出たらわかるよ」
岡部「う、うむ」
鈴羽「あっ」
岡部「へっ?」
167 = 3 :
鈴羽「……そ、それ、あたしのだった……かえして」
岡部「む? このガスマスクがか? しかし見た目もサイズも一緒だろう」
鈴羽「……右側にうーぱーのマークがついてる」
岡部「ん? おお、確かに。だが、それだけで用途は特に変わら」
鈴羽「い、いーから! 岡部倫太郎はこっち! はい!」
岡部「お、おおう……?」
鈴羽「……ま、間違えると困るから、あとで名前かいておいて」
岡部(何をこいつは慌てている?)
鈴羽「……な、なんだよぉー、ジロジロ見るなよぉー」
岡部「いや……まぁ、いいんだが……」
168 = 3 :
間にすいません。
VIPの長編SSってどれくらいで完結するんですかね?
期間とか、レス数とか
169 :
>>168
普通1スレ
長引くようならSS速報でゆっくり書けばいいかと
170 :
3日ぐらい
173 = 3 :
鈴羽「よし、これで外に出られるね」シュコー
岡部「このガスマスクについてはつっこまなくていいんだな」シュコー
鈴羽「うん。大丈夫、“上”にいったら外せるから」シュコー
岡部「さっきから上だの下だのわけがわからん」シュコー
鈴羽「―――出るよ。せーのっ」
岡部「……くっ……! ………!? ここは………」
鈴羽「これが、Ω世界線の秋葉原だよ」シュコー
岡部「…………なっ………?」
174 = 3 :
岡部「ひどい。まず、埃であまり前が見えん。今は何時だ? なぜこんなに暗い?」シュコー
鈴羽「さっきと時間軸は合わせてあるから、真っ昼間だよ」シュコー
岡部「何がどうなってこうなったんだ?」
鈴羽「秋葉原が二分割されてるの、この世界線」
岡部「に、二分割?」
鈴羽「そう。それが、上の世界と下の世界。貧富の差が生んだ悲劇だね」
岡部「悲劇だねってお前……。じゃあ、ここは要するにスラム街みたいなところなのか?」
鈴羽「うん」
岡部「…………」
176 = 3 :
岡部「Σ世界線と場所も日付も同じなんだろう? それにしたってここまで変わるものか……」
鈴羽「変わるんだよ。世界線はあっという間に変動する。それは岡部倫太郎が一番よく知ってるはずだよ」
岡部「にしてもだな……」
ウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鈴羽「あっ」
岡部「!? 何の音だ?」
鈴羽「やっばー、見つかった!! 走って!! 九時の方向!!!」
岡部「どどどっどどっちだそれは!?」
鈴羽「あーもう面倒くさいなあ! あたしに捕まって! おんぶする!」
岡部「え?! おんぶ!? いや、お前この歳でおんぶはさすがに……」
鈴羽「うるさいっ!」バキィ
岡部「おぶっ!?」
177 = 24 :
原作に出てきた用語はそれに倣ってると思ったが違うのか
179 = 3 :
鈴羽「どいたどいたぁー!!! やぁぁーーーーーーーーーーー!!!」
岡部(な、俺をかついだまま戦闘するのか!?)
鈴羽「あちょおーーーーーーーーーーー!!!」
岡部(さすがはバイト戦士……この俺の懐刀……って違う)
岡部「おい鈴羽、わかったぞ!」
鈴羽「なにがー!? おっりゃあーーーーーーーーーーー!!!」
岡部「(正直話しかけていいのかわからんが)このカオスな世界線を変えるんだな! 俺たちの目的は!」
鈴羽「どういうことーーー!? たぁぁーーーーーーーー!!」
岡部「Σ世界線に移行すればいいんだろ? Ω世界線を!! なるほど、ようやくつながった!!」
鈴羽「違う」
岡部「何?」
181 = 3 :
鈴羽「う。やばいかも」
岡部「な、何? って……」
鈴羽「囲まれちゃった。あは」
岡部「あは、じゃない!!! どうするんだこれ!! ゲ、ゲームオーバーか?」
鈴羽「(とりあえず、口合わせて)」ヒソヒソ
岡部「(ええっ? い、いきなりか?)」ヒソヒソ
鈴羽「(簡単にいうとこいつら、レジスタンス組織。身なりが裕福そうだととりあえず襲ってくるんだ)」ヒソヒソ
岡部「(かっ、簡単に言いすぎだっ!)」ヒソヒソ
鈴羽「あーー。コホン。……この集団のリーダーは誰だ?」
レジスタンス「ここにはいない。投稿しろ。お前ら上の人間だな」
鈴羽「ああ、あたしはそうだ。こいつはさきほど拘束したお前らの同胞だが?」
レジスタンス「信じる根拠はない」
鈴羽「RS」
レジスタンス「―――っ!」
183 = 3 :
鈴羽「顔色が変わったな。お前らにとってもぞんざいに扱っていい品じゃない」
レジスタンス「……ち。だが、お前は逃がさんぞ」
鈴羽「さーてとー……」
レジスタンス「動くな。妙なマネをしたら射殺する」
鈴羽「何もしやしない。迎えが来るのを待ってるだけだ」
レジスタンス「何……?」
ババババババババッ
?「乗って!!!」
鈴羽「んもー、おっそいよ! それでもラボメンのリーダーなわけ?」
紅莉栖「う、うっさいわね!! こちとら急にヘリ出せって言われてテンパってんの!」
岡部「……クリスティーナ?」
185 = 3 :
鈴羽「というわけで、ばいばーい! またね、レジスタンスのみなさーん!」
岡部「っておおおおおおおおおおおおおおおおい!!!! お、俺は!? 俺は!?」
岡部「……ん?」ピピピ
――――――――
from Suzuha.A
――――――――
ごめん、失敗した。
あとで合流しよ。
とりあえず、
拘束されてて
だーりんへ☆
________
岡部「ってなんでメールじゃあああああああああああああああああああ!?!?」
紅莉栖「ちょっと、あの人はいいわけ?」
鈴羽「あ、なんか口裏合わせちゃったから、いいや。出して!」
岡部「裏切り者ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
188 = 3 :
――A.D.2011 Ω世界線:ヘリ機内――
鈴羽「ふー。ありがと、牧瀬紅莉栖。ちょーっと遅かったけど、助かったよ」
紅莉栖「一応限界まですっ飛ばしてきたんだけどー? まあ、無事で何よりね」
鈴羽「うーん、オカリンおじ……じゃなくて、岡部倫太郎は大丈夫かなぁー。
下手にこちら側に入れるよりは、あっち側でチヤホヤされてもらったほうが安心なんだけど……」
紅莉栖「どうせあの厨二末期自称MAD(笑)サイエンティストなんでしょ? さっきの。
だったら多分大丈夫。ああ見えて人当たりはよかったから」
鈴羽「………」ジーーー
紅莉栖「な、何………?」
鈴羽「ふーん。やっぱり詳しいんだ」
紅莉栖「へっ!? い、いや違うわよ、記憶の中ではーーーの話よ。実際はどうだか知らないってば」
鈴羽「なんだかなー」
紅莉栖「…………」
189 = 15 :
支援
俺はいつだって鈴羽を支援
190 = 3 :
紅莉栖「―――で? 首尾はどうなわけ?」
鈴羽「おおむね順調。だけど、何があるかわかんない」
紅莉栖「ダイバージェンスメーターは?」
鈴羽「まだ大きくは動いてない。っていうことは、まだアイツの手中にいる。
いい意味でも、悪い意味でもね」
紅莉栖「そっか………」
鈴羽「神様を騙すって、大変なんだね」
紅莉栖「私は経験ないから、なんともいえないけど……」
鈴羽「うん、大丈夫だよ。きっと元に戻してみせる。この世界線も、あの世界線も」
紅莉栖「……諦めたくなったら、いつ言ってもいいんだからね。私がいえた義理じゃないけど」
鈴羽「諦めないよ」
紅莉栖「………」
192 = 3 :
鈴羽「うーーん、だけど、うまいこと合流しないとなあ。どうしよ」
紅莉栖「とりあえずラボに戻るわよ。桐生さんが待ってるし」
鈴羽「えっ! 帰ってきたの!?」
紅莉栖「ついさっきだけどね」
鈴羽「よかったー! そこだけ気がかりだったんだ。そっかぁ、これでラボメンも四人にまで戻ったね」
紅莉栖「………でも」
鈴羽「うん、ここからだね。頑張ろう、牧瀬紅莉栖!」
紅莉栖「うん………」
鈴羽「あ」
紅莉栖「? どうしたの?」
193 = 3 :
鈴羽「大事なこと言うの忘れてた、あの人に」
紅莉栖「えっ。何を?」
鈴羽「やっばーーーーー。……おかしなことになったらどうしよ。……まあなんとかなるか」
紅莉栖「???」
鈴羽「あっはー、気にしないで! ほら、急いだ急いだ! いざ! 上の世界へ!」
紅莉栖「え、ええ……」
鈴羽(……ってゆーかさっきメール送ったのに返さないし! そりゃあんな状態だったけどさあ!)
鈴羽(初メールだったんだけどなあ。岡部倫太郎ってゼッタイ鈍い!)
紅莉栖「……孤独の、観測者」
鈴羽「へ?」
紅莉栖「ううん。なんでもない。上がるわよ」
195 = 3 :
――A.D.2011 Ω世界線:レジスタンスアジト――
岡部「ぐぬぬ……どうしてこの俺が拘束されにゃならんのだ……、おのれバイト戦士ェ……!!」
レジスタンス「黙って歩け」
岡部「あいたっ!! き、貴様ァ! この鳳凰院凶真に向かって何という口の効きか」
レジスタンス「別にここで殺してもいいんだぜ?」
岡部「はい歩きます」
岡部(……くっそーーー!! どうなってるんだここは!? 本当に秋葉原か!?)
岡部(完全に内乱状態のゲリラサバイバルゲーム状態ではないか!! ……ん? 内乱?)
岡部(さきほど鈴羽はこいつらをレジスタンス、と表現していたな)
岡部(となるとやはり秋葉原の内部で組織の分裂があったのか……?)
レジスタンス「ボス、失礼します」
?「どうぞー」
岡部「ん………?」
198 = 3 :
ダルらしき人物「ほほおーーー、これはたしかに」
岡部「ってダル!?!? な、何してるんだお前!?」
ダルらしき人物「おー、確かに声までオカリンに似てるお。完全に一致とまではいかないけど……」
岡部「お、おいダル。馬鹿なこと言ってないで早くこいつを……」
レジスタンス「ボス、どうやらこの男、『RS』を持っている可能性があるとか……」
ダル「RSを? どこ情報? それどこ情報よー?」
レジスタンス「わかりませんが、キーワードを知っているという時点で只者ではないと思われます」
ダル「ふーん。でも、うーん。どこか冴えないなあこいつ」
岡部「なっ……!?」
ダル「とりあえず、部屋に入れといて。拘束は解いても大丈夫っしょー」
レジスタンス「了解」
岡部(ダルに冴えないって言われたダルに冴えないって言われたダルに冴えないって言われたダルに冴えないって言われたダルに冴えないって言われたダルに冴えないって言われたダルに冴えないって言われたダルに冴えないって言われた)
199 :
ダルは俺の嫁
みんなの評価 : ★★★
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