元スレさやか「杏子のおしっこ、すごく美味しいよ…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
251 = 179 :
まみまみあんあん!
252 = 237 :
NTRクルー?
253 = 175 :
マミ「私は欲しいな。いつでも、いくらでも、手に入るだけ」
杏子「………」
マミ「もう一人じゃないって言えるけど……やっぱり、ね。夜は、不安なの」
マミ「キュゥべえを抱えて寝てみたこともあるわ。でも、あれは。ぬいぐるみよりも冷たかった」
マミ「……やっぱり、人じゃないとダメね。
こうして、添い寝して貰うって、なんでこんなに心が安まるんだろ……」
杏子「マミ………」
マミ「ね、だから……お願い。寝ている間、私を暖めてほしいの……佐倉さん」
杏子「………はぁ」
杏子「……とりあえず、今夜だけ……な」モゾッ
くるっと寝返り、杏子もマミの身体に腕を回す。
マミ「………うん。ありがとう」
マミ「ふふっ」ナデナデ
杏子「………」
254 = 175 :
マミ「………zzzz」
杏子「寝ちまった、か……」
杏子 (まぁ……マミは、優しいよな。昔から)
杏子 (この温もりに、ぬるま湯に浸かってるのは……気持ちいーけど)
杏子 (マミが求めてんのはあたしじゃなくて……多分。人なら、誰でも良いんだろうな……)
ノソッ
一人、ベッドから抜け出して立ち上がる。
杏子「はぁ……。何か、食いモンねぇかな……」
夕飯も食べ、風呂にも入り、幸せのさなかにいるはずが……何かが足りなかった。
杏子 (さやかん家なら……いくらでも、お菓子あんのにな……)
そう。甘いものが足りなくて、何とも眠れない……
杏子 (冷蔵庫に、何かあるかな?)
ヒタ… ヒタ…
足音を殺してキッチンに向かう。
一人暮らしサイズの小振りな冷蔵庫を開けると、ぶうんと低い音がした。
255 = 179 :
QBになりたい
256 :
クォーターバック志望か
257 :
なんとなく烈火のチョコジャンキー思い出した
258 = 175 :
ゴソゴソ…
杏子 (うーん、材料ばっかだな……)
杏子 (前は結構、食べかけのケーキが残ってたはずなんだが……)
まっ暗な部屋で眩しく輝く箱の中を探すが、そんなに嬉しい物が入っていない。
杏子 (……なんだコレ。ジャム? ……ううん、嘗めるのはなあ)
杏子 (あ、でもパンがあれば……。いや、でも冷蔵庫じゃないよな、どこだ……?)
そうして、無防備に冷蔵庫をあさる杏子の後ろに、
ぼんやりと暗い影が近づいてきて…
杏子「うーん、何もねぇな」
「何をお探しかしら? ネズミさん」
杏子「えっ!?」クルッ
シュルルルル…
杏子「あうっ!」ギシッ…
気づいたときには、リボンで全身をぎっちりと捕らえられてしまった。
マミ「こーらっ。まったく、相変わらず手癖が悪いわね」
杏子「マ、マミ……。起きてたのか……」
259 = 246 :
なんだか切ない
260 = 179 :
まみまみ
261 = 215 :
縛られてしまったら…
262 = 175 :
マミ「夕飯が足りなかったのなら、おかわりすれば良かったじゃない」
杏子「う……夕飯じゃなくて、その、お菓子が……」
マミ「お菓子?」
杏子「何か、甘いモン食ってないと落ち着かなくてな……」
マミ「………だからといって、勝手に冷蔵庫を漁っていいものかしら?」
杏子「そ、それは悪かったって……。でもホント、眠れなくってさ……」
マミ「あなた、四六時中お菓子食べてるものね。さすがに身体に悪いんじゃない?」
杏子「そうか? 太らない体質っぽいし……。マミとは違って」ボソッ
マミ「……はい? 何か言ったかしら、愉快な台詞が聞こえたような」
杏子「あっ! いや、何でも……!」
マミ「今私は怒ってるのよ……? もっと怒らせると……」
ギチッ
杏子「んあっ……」
リボンの拘束がきつくなる。
263 = 215 :
マミマミ
264 = 179 :
まみまみあんあん!
265 = 175 :
さすがに持ち前の特性だからか。あるいは、使い方次第で物をも切れるリボンを、
人に巻き付けることに慎重になっているのか。
全身をぐるぐると、リボンで乱雑に絡め取るだけ。
一見そう見えて、中のリボンは実に繊細に身体を縛り付けていた。
腕や足の一本一本を巻き取り、それぞれ全体に均等な圧力を与えて締め付ける
優れた工業機械でも、こうはうまくいかないだろう。
杏子 (うっ………この感覚、ヤバいかも……)
杏子 (っくそ。……変な気分にされちまうじゃねえか)
身体に刻まれてしまった、甘い記憶が呼び起こされる。
杏子 (……あれが、最後だったよなぁ、さやかと……やったのは)
杏子 (………あたしが楽しんでるだけだった? のが悪かった? わけじゃ、ないよな……)
もう諦めたはずなのに、いつまでたっても、さやかのことを忘れられない。
うつろな目線で、いろんなことを考えていたら……
マミ「佐倉さん? どうしたの、黙り込んで。何か言うことは?」
杏子「!」
怪訝がるマミの一言で、現実に戻された。
266 = 179 :
あんあん……
267 = 175 :
杏子「えっとその、悪かった……。ごめんなさい」
マミ「よろしい。ちゃんと謝ればいいのよ」
杏子「悪いついでに一つ頼みがあるんだけど……」
マミ「お菓子は与えないわよ?」
杏子「いや、そうじゃなくて……。このまま、縛ってて、もらえねーかなって………///」
マミ「………え?」
杏子「そそそその! 変な意味じゃなくってだな!」
マミ (……? 変な意味って何かしら………)
杏子「こここ、このままだと……自分で……我慢できそうになくってさ、お菓子」
マミ「………」
マミ (本当に、病気に近いのかしら……。ちょっと心配だけど)
マミ「……はぁ。何言ってるのよ、もう」
ドサッ
杏子「あっ……」
あきれるため息と共に、マミはリボンを消してしまった。
269 = 175 :
マミ「バカね。我慢は、自分で覚えなきゃ意味がないでしょうが」
杏子「う、そう……ですね………」
マミ「お菓子だってね、食べたいなーって思うのは別に悪い事じゃないわ。
私だって、今も頭にケーキを思い浮かべれば、そりゃよだれがでてくるわよ」
マミ「でも、そこでぐっとこらえるから……うふふ。後で食べたとき、とびきり幸せに感じるのよ」
杏子「そういう、もんかねぇ………」
マミ「そういうものよ」
杏子 (よく……我慢、できるよなぁ。マミは)
杏子 (………多分、泣くのもずっと我慢してるような、そんなヤツ……)
杏子 (あたしは……。食べて、寝て、………さやかと遊んで)
杏子 (自分の望むままに、ヒトの三大欲求を余すことなく満たさなきゃ……)
杏子 (そうでなきゃ、生きている実感が得られない)
杏子 (……さやかだって。そうだったはずだ)
杏子 (魂もがれて抜け殻にされちまった、その事実を受け入れて以来)
杏子 (似たもの同士で生きている実感を確かめあう、そーいう関係だと……思ってたんだけどな)
270 = 179 :
あんあん……
271 = 215 :
あんあん
272 = 194 :
あんこちゃんは皆の御姫様!
273 = 175 :
杏子「はぁ」
杏子「なぁ……マミ」
マミ「なあに?」
杏子「生きている、って実感する瞬間って……あるか?」
マミ「……突然何を?」
杏子「いや、ちょっと、な」
マミ「それこそ、さっき言ったように、我慢してたケーキを一口食べた瞬間なんか、
最高に『生きててよかったわ』って気持ちになれるのだけれど」
杏子「……そうか」
マミ「……それに、私は一度……死にかけて契約したからね。
こうしてあなたとお話ししているだけで、生きているという実感があるとも言えるわ」
杏子「………そうだったな。悪い」
マミ「いいわ。もう随分昔の話だもの」
杏子「………」
マミ「……そんなことに、悩んでいたの?」
274 = 175 :
マミ「そのくらいなら、話してくれればよかったのに。急に失踪なんてしないで」
マミ「美樹さんだって、話せば真剣に聞いてくれたんじゃないかしら」
杏子「……!」
少しずつ踏み込みはじめた話に、杏子の目つきが若干硬くなる。
杏子「………違う、それとは……また別の話だよ」
マミ「そう?」
マミ「それじゃあもしかして……」
杏子「……?」
マミ「その話のせいで、美樹さんと喧嘩したのかしら?」
杏子「……何だと?」
そしてついに……ぎろりとマミを睨む目つきになる。
マミ「え……?」
275 = 179 :
あんあん……
277 = 175 :
杏子「どういうことだおい。あたしとさやかが喧嘩しただって?」
マミ「あ、れ……。違った、の?」
杏子「勝手な想像で物を語らないでくれよ、気分悪ぃ」
マミ「え、えっと、想像……というか………」
杏子「……?」
マミ「暁美さんが、そう言っていたのよ……。佐倉さんと美樹さんの喧嘩みたいな物だから、
あまり心配することはない、って……」
杏子「……はぁ?」
杏子 (何だと!?)
その一言で一気に、嫉妬は怒りへと変わり…
杏子 (冗談じゃねぇ……。ヒトの大事なモン奪っといて、それは隠したまま喧嘩扱い?)
杏子 (おまけに心配することはないって、あたしがいなくなったのを笑って喜んでたってか?)
杏子 (………ダメだ。やっぱあたしは……このまま泣き寝入りするようなタチじゃねえ)
杏子「ふっざけやがって……! ほむらの野郎………!」
278 = 179 :
ほむぅ……
279 = 276 :
さやぁ…
280 = 205 :
ざわ… ざわ…
281 = 175 :
杏子「殺すしかねぇな。このムカツキはもう押さえらんねぇ……」
マミ「……!? 佐倉さん、あなた何を言って……」
杏子「悪ぃけど、ちょっと用事が出来たんでな。行ってくる」
マミ「ま、待っ…」
またも、リボンで引き留めようとして、
杏子「おっと」ブンッ
マミ「がっ……はっ………!」ドスッ
杏子の槍に腹を殴られ、壁に飛ばされる。
杏子「縛られて遊ばれてる暇はねーんだわ。寝ててくれ」
マミ「………」
杏子「そんじゃ。また、会えたら会おう。……楽しかったよ」
律儀に挨拶は済ませながら、
ガシャンッ
ベランダのガラスを割り、外に出る。
まだ時刻は3時前だ。
何もかもがまっ暗に眠った夜の中、杏子はほむらの家を目指して跳んでいった。
282 :
悲劇の予感しかしないよぉ
283 = 215 :
おいおい、ヒヤヒヤもんだな
284 :
おしっこは?
もうおしっこは出てこないの!?
285 = 175 :
――ほむホーム――
ガチッ キリキリ……カチン
杏子「よし。開いたな、カギ」
杏子 (はぁ、しばらく使ってなかったテクだが、こういう役立ち方をするとはね)
ガチャッ…
時間を止められなくなっているとはいえ、相手はあの隙のない暁美ほむらだ。
苦しめるにしろ一瞬で殺すにしろ、本気で狙うなら正攻法は取るべきではない。
ヒタ… ヒタ…
杏子 (……ふん、前来たときと変わらねー、つまんない部屋だな)
杏子 (まずはソウルジェムを抜き取って、死なない程度に足でも裂いて……)
冷静に、これから料理する食材の行く末を思い描く。
杏子 (たしか寝室は……こっちだったな)
一人暮らしには広い家の中、迷うことなくその目的の部屋のドアを見つけてノブを握る。
そこに力をかけようとしたその時後ろから、
ほむら「……何をしているのかしら?」ガチッ
杏子「!?」
286 :
ガラス割る必要無かったのに…
287 = 205 :
展開が読めないな
288 :
お願いだからハッピーエンドで終わってくださいお願いします(土下座)
289 = 235 :
マミさんの家でケーキ1ホール食べたらどうしようかと思ったがいらん心配だったようだな
290 = 175 :
突きつけられた銃の重みに身を固くしながらも、くるりと振り向く。
杏子「ちっ……! 何で気づきやがった………?」
ほむら「セキュリティには気をつかって……え? 佐倉……杏子? 杏子じゃない!」
侵入者が、むしろ探していた人物だったことに驚き銃を降ろす。
ほむら「ど……どこに居たのよ! ずっと……探していたのよ? みんな心配していたんだから!」
杏子「は? 心配してた? ……居なくなってせーせーしてたの間違いじゃねえのか、コラ」
ほむら「え、貴女何を言って……」
杏子「もうネタは上がってんだからさ、ちったぁ悪びれたらどうだい?」
ほむら「だから何の話……?」
杏子「はぁ……。うっぜぇなぁー、てめぇのその態度。ま、最初からやるこたぁ決まってたからな」
杏子「銃を降ろしたのは、ちっとばかし迂闊だったな?」
ほむら「えっ……!」サッ
ブンッ
一瞬前にほむらがいたその場所を、杏子の槍が素早く薙ぎ払った。
291 = 179 :
ほむぅ……
292 = 215 :
狂犬モードはいってるな
293 = 175 :
ほむら「っ!? 危ないじゃない! 何をするのよ!」
杏子「ほらほら、無駄口叩いてる暇ぁねえぞ!」
ヒュッ ヒュンッ
心臓の位置を、一突き、二突き。
それをさらりとかわして避けるほむら。なるほど、戦い慣れている。
杏子 (ちっ……。長引きそうだな)
ほむら「何なの、わけがわからな……!」
ほむら「……まさか、魔女の口づけが?」
杏子「あっはっはっは、おもしれー冗談だ。じゃあ、ぶっ殺すべき魔女はてめえだな!」
ヒュヒュン…
槍を召還し、散弾のごとく一気に放つ。
ほむら「っく……!」
ズダダダッ
それをほむらは、ドアの扉を壁にして何とか防ぐ。
杏子「んー? どうしたぁほむら? 変身ぐらいしたほうがいいんじゃねえか?」
294 = 179 :
あんあん……
295 = 288 :
お腹痛くなってきた
296 = 175 :
深夜のその騒ぎの音に、もう一人の人物がソファで目を覚ました。
さやか「ん………? 何の……音……」
ドダッ… ズダダダッ… ガキンッ…
目覚ましの音でもなく、工事現場の音とも違うそれに、寝ぼけている暇が無くなる。
さやか「……!? え、マジで……何これ? ちょっと、ほむらー!?」ドタタッ
音は廊下の方から聞こえてくる。とにかく様子を確認しようとドアに駆け寄ると、
ドガンッ!
さやか「うっわっ!?」ズザッ
そのドアが吹き飛んで危うく当たりそうになった。
さやか「ちょ、ちょいま……何!? ほむらーっ! 居ないの!?」
近寄るのを諦め、少し身をかがめて守りながらほむらを呼ぶ。
すると、乱暴に開けられた入口に姿を現したのは……
杏子「……さや、か?」
さやか「えっ………?」
予想だにしないその人物に、さやかもやはり驚いて固まったのだった。
297 = 215 :
壮絶な修羅場…
298 = 205 :
まどか空気…
299 :
修羅場穴場女子浮遊とか歌ってる場合じゃねえ
300 = 175 :
杏子「さやか……? なんでここに……」
さやか「きょ、きょう……こ?」
少しだけ正気に戻りかけるが、
杏子 (……ああ、そっか。当たり前っちゃ、当たり前か)
そういえば、こいつら二人は毎日よろしくやってんだったなと、
自分の勘違いを再確認して怒りに変える。
杏子「……そうかそうか。そりゃそうだよな、邪魔者はもう居なくなって、
まーさか戻ってくるなんて夢にも思わなかったんだよなぁ? え?」
さやか「……? 何言ってん……のさ……?」
まるで話が見えてこない。
とにかく浮かんで来るままに疑問符を並べていると、
ほむらが杏子の入ってきた後から現れた。
ほむら「さやか! そいつから離れなさい!」
さやか「あ、ほむら……居たんだ? えっと……?」
杏子「心配すんなって。あたしはほむらさえ殺せれば、すっきるするからさ。……多分」
さやか「え………? 殺す、って……?」
ほむら (撃つしかない……? でも、ジェムに当たるかもしれないし……)
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