のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,057,091人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ京子「来いよ恋!」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - ゆるゆり + - 結京 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    101 :

    京子「いいよ!恋よ!胸にかけて胸に!」

    102 = 82 :

    結衣「ごめん、やっぱ違う子にしよう」

    京子「え、なんで?」

    結衣「いや……コントローラー貸して」

    京子「えー」

    さすがに京子に似た女の子をプレイして攻略するのはどうなんだって思うし。
    しかも18禁とか言うんだから、京子自身居心地悪くなるかもだし……。

    結衣「よし、じゃあこの子にしよう」

    京子「なんかあかりとちなつちゃんを足して2で割ったような子だ」

    結衣「色々面倒臭そうだな」

    103 = 16 :

    へタレ結衣ちゃん

    104 = 82 :

    そういいつつ、スタートボタンを押した。
    少し間があり、ゲームが始まる。
    最初はこの手のゲームでお決まりだと勝手に思ってる長ったらしい主人公の
    モノローグ。

    京子「あ、そういえばさ」

    結衣「なに?」

    京子「主人公女の子にできるみたい」

    えっと言う間もなく、奪い取ったコントローラーを奪い返された。
    それからトップ画面に戻って設定を押す。
    確かに主人公の性別の欄が。ギャルゲーとしてあっていい設定なのか。

    京子「いっそ女の子で女の子を攻略しようぜ」

    結衣「あー、うん……」

    105 :

    赤髪もふもふかピンク団子か

    106 = 80 :

    >>105
    性格は淫乱空気・・・?

    107 = 16 :

    京子ちゃん似の子にしなかったことを後悔しても知らんぞ結衣ちゃん

    108 = 82 :

    頷くと、京子がスタートボタンを押してもう一度さっきのモノローグが始まる。
    さっきと何ら変わっていないけど、確かに口調が女性のものになっている。

    結衣「ほんとにこんなのできるんだ」

    京子「みたい」

    結衣「あ、早速ちかちゃん」

    京子「え?この子そんな名前じゃなかったよね?」

    結衣「いや、ちなつあかりのちなあかのちかちゃん」

    京子「……」

    結衣「今のなし、続けて」

    京子「……うん」

    109 = 82 :

    性別が変えられるだけで、このゲームも一般的なギャルゲーと大した違いはない。
    選択肢が出てきて、女の子と触れ合うだけ。

    結衣「……」

    京子「……」

    結衣「……京子」

    京子「……ん」

    結衣「……退屈になってきたな」

    京子「……だってこれさ、はいはい答えてたらなんか嫌われゲージたまってく一方だし」

    今も京子の押したボタンによって、画面上にあるゲージ(嫌われゲージらしい)が
    たまっていく。
    ギャルゲーに上手い下手があるのかしらないけど、京子は間違いなく下手だ。

    111 = 82 :

    結衣「あ」

    京子「え」

    結衣「殴られたな」

    京子「うん」

    なんというか、ひどいシナリオなのか京子の口説き方が下手なのかわからない。
    ちかちゃん(悔しいからそう呼ぶことにした)と仲良くなるシーン一つなく、
    バッドエンドで画面が真っ暗に。

    京子「終わるのはやっ」

    結衣「まあ京子が悪い」

    京子「えー、じゃあ次結衣がプレイしてみたら?」

    結衣「ん」

    仕方なくコントローラーを受け取り、トップ画面に戻る。
    ちかちゃんのところを押そうとして、押せないことに気付く。

    112 = 16 :

    おっとこれは

    113 = 80 :

    京子落としてしまえ

    114 = 82 :

    結衣「あれ?」

    京子「あ、最低エンドになったら他の子で最高エンドが出るまえで使えなくなるんだって」

    京子が説明書を開けながら言った。
    ってことは、ちかちゃんは使えない。

    結衣「……」

    京子「じゃあこの子にしよう」

    結衣「えっ、ちょ……」

    無理矢理京子に押させられたのは、さっきの金髪リボン。
    そのままゲームは始まってしまう。

    115 = 16 :

    しえんた

    116 :

    全員で最低出したらどうなるんだろ

    117 = 82 :

    京子「さて、結衣は私を落とせるのか」

    結衣「その言い方やめろ」

    京子「さて、結衣は“私”を落とせるのか」

    結衣「……」

    澄まし顔で「私」を強調して言う京子を殴ってやりたい。
    だけど何も言い返せないのは内心何か期待してるからだ。
    少し覚えてしまったモノローグが始まって、その数分後に主人公は京子に似た
    女の子と出会う。

    京子「お、可愛い」

    結衣「……うん、可愛い」

    否定はできないので素直に頷くと、「えっ」と京子が後ろに飛び退った。
    「そんなに驚くことないだろ」と京子のほうを見ると、京子が赤くなって私を
    見ている。

    結衣「……京子に言ったわけじゃないし」

    なんでそこで照れるんだ、京子。
    あと、私も。

    118 = 16 :

    ニヤニヤ

    119 = 80 :

    フヒヒ

    120 = 10 :

    ひょひょー

    121 :

    あ、すごくいいと思う

    122 :

    ええなええな

    123 = 80 :

    僕もいいと思う

    124 = 82 :

    京子「……吃驚した」

    はあ、と京子が大きく息を吐く。
    「わかってたけど!」と強がりなのかプライドなのかそうは言うけど、私の隣に
    戻ってきた京子は赤いままだ。

    結衣「……こいよこい」

    京子「何か言った?」

    結衣「なんでもない。可愛い京子落とすの再開するか」

    京子「うっ」

    125 = 7 :

    ドキドキ

    126 = 16 :

    結衣ちゃんの落としスキルが発揮されるのか胸熱

    128 = 82 :

    それから、画面の中の京子と格闘(というか口説き大会)すること数時間。
    だんだんデレていく京子とは逆に、本物の京子はむーっと画面を睨んでいる。

    京子「まだ終わんないのこれ」

    結衣「もうちょっとじゃない?」

    京子「暇なんだけど」

    結衣「京子がやれって言ったんだろ」

    京子「それはそうだけど」

    結衣「あ、京子落ちた」

    京子「!?」

    画面の中を指差す。
    京子の顔がみるみる赤くなっていく。それでつい噴出した。

    京子「結衣が京子というから悪い!」

    結衣「“私”を落とせるのかって言ってたのは誰だっけ」

    129 = 16 :

    ニヤニヤニヤニヤ

    130 = 80 :

    捕手

    132 = 122 :

    良いな…うむ

    133 = 82 :

    京子「それも私……」

    結衣「うん」

    さて、と画面に向き直る。
    知らず知らずのうちにコントローラーを強く握ってしまっていたらしく少し湿っている。

    結衣「……」

    すーっと深呼吸。
    画面の京子が告白してきたところで止まったままのところを、ボタンを押して
    進める。

    結衣「……え?」

    なぜかまたモノローグ。
    これじゃあこのまま終わりなんじゃ。18禁もののはずなのに。
    そうこう思っているうちに、今度はキャストのテロップが。

    ふと放ってあったパッケージの裏を見ると、
    『※女の子同士の恋愛シナリオでは性描写はございません』

    結衣「……」

    134 = 105 :

    おい何処のゲーム会社だふざけんな

    135 = 121 :

    何その糞仕様

    136 = 82 :

    なんてあっけない終わり方。
    制作会社に苦情をたたきつけてやりたいくらいだ。

    ……期待、してたわけじゃない、決して。

    結衣「……」

    私ははあと肩の力を抜いた。
    そしてふと京子のほうを見る。

    京子「……」

    結衣「……京子?」

    京子「……ゆいのばかー」

    なんてむっとする寝言だ。
    さっきのところで眠ってしまったのだろう、こてんと私のほうへ京子の身体が
    倒れてくる。

    137 = 121 :

    どう考えても寝たふりです

    138 = 16 :

    ちょっと会社に苦情の電話をだな
    狸寝入り京子ちゃん

    139 = 122 :

    まぁ百合仕様にできるだけでも素晴らしいと思うよ

    140 = 121 :

    ペルソナ3ポータブルもハム子で女キャラコミュMAXにしても
    ゆりんゆりんにならない糞仕様だった

    141 = 10 :

    なんというタヌキ寝入り

    142 = 82 :

    やろうよ一番、やめよう一番。強がりの意地っ張り。
    昔の京子に比べると、ずっと変わった。
    でもそのくせ寝顔は何も変わっていない。

    来いよ恋。
    恋よ来い。

    結衣「……なんでずっと京子なんだろうなあ」

    ちなつちゃんもあかりも、第一他の人たちだってうんと沢山、私のまわりにはいるのに。
    新しく好きになれる子だって、いるはずなのに。
    どうしてずっと、京子なんだろう。
    さっきのゲームのせいで京子がいつもより近くにいるような錯覚を感じた。

    145 = 122 :

    ほほう…

    146 = 80 :

    うむうむ

    147 = 82 :

    京子「……」

    京子のすやすやした寝息が、一瞬乱れた気がした。
    私はそっと、京子の顔にかかった前髪を払う。
    画面の京子より、やっぱり本物の京子のほうがいい。

    ゲームみたいに、簡単にこの京子を落とせちゃえばいいのに。
    それができないのなら、いっそ京子ではなく違う子を好きになれればいいのに。

    恋よ来い。

    私は京子の額にキスを一つ、落とすと呟いた。

    148 = 7 :

    しえん

    149 = 122 :

    ええな…

    150 = 82 :

    飯食ってきます


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - ゆるゆり + - 結京 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について