元スレ京子「ペルソナ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
~娯楽部部室~
京子「暇だから恐い話でもしようぜ~」
結衣「恐い話って…真冬だぞ、今」
京子「ストーブで暖かいから、ちょっとヒヤッとした気分を味わいたいんだよ~」
ちなつ「嫌ですよ恐い話なんて…外出ればヒヤっとしますから、出てくればどうです?」
京子「ちなつちゃん!ナイスアイデア!」
京子「じゃ、ちょっと外行って来るね!」ガラッ
あかり「あっ!京子ちゃん扉開けたら…」
ヒュー
京子「さむっ!」バタン
2 :
ペルソナとな
3 = 1 :
京子「と言う訳で、誰か何か恐い話知らない?」ヌクヌク
結衣「ストーブの前を占領するな」
京子「えー、じゃあ、結衣が私を暖めてよ」
京子「あの時みたいに、私をぎゅっと抱きしめて暖めてよ…」
結衣「なっ///」
ちなつ「あ、あの時ってなんですか!?」
結衣「ち、ちなつちゃん、京子の冗談だから、真に受けちゃ駄目だよ」
5 :
チーナはルシファーとか召喚しそう
6 = 1 :
京子「まあ、結衣は人より体温低めだから、今抱きついても寒いんだよね」
京子「夏場に膝枕とかしてもらうと涼しいけど」
結衣「人を冷房器具みたいに言うな」ポカ
京子「い、いたいよ、ゆいぃ」
あかり「んー、あかり、1個だけ恐い話知ってるよぉ」
7 :
京子にいじられたい…
8 :
実はアニメやゲームのペルソナは全く関係なくただの仮面の話だろ?
せやろ?
9 = 1 :
京子「あかりナイス!私の気持ちを判ってくれるのはやっぱりあかりだけだねえ…」ナデナデ
あかり「ふぁっ、京子ちゃんに頭撫でられちゃった///」
ちなつ「あかりちゃん、私が恐い話嫌いだって知ってるよね…」
あかり「んー、けど、これくらいならちなつちゃんも大丈夫なんじゃないかなあ?」
あかり「あのね…」
ちなつ「やっ!結衣先輩恐いですっ!」ダキッ
結衣「ちなつちゃん、まだ話始まって無いから…」
11 = 1 :
あかり「夜中の0時に合わせ鏡を作って願い事を唱えると…」
あかり「鏡の中からもう1人の自分が飛び出てきて」
あかり「願いを叶えてくれるんだって、恐いよねえ…」
京子「ふんふん、それで?」
あかり「……おわりだよ?」
結衣「……」
ちなつ「……」
京子「あははは、こやつめ」グリグリ
あかり「え、え、京子ちゃん、痛いよ?やめてよぉ」
ちなつ「びっくりするほど、恐くなかったですね…」ハァ
あかり「まあ、あかりだからなあ…」
12 :
ペルソナ様なのか、マヨナカテレビか
13 = 2 :
流石あかりちゃん
14 = 1 :
京子「けど、本当に願い事が叶うとしたら、皆どんなお願いをする?」
結衣「んー…」チラッ
京子「え、どうしたの結衣、私の顔に何かついてる?」
結衣「いや…そうだな、皆で旅行に行きたい…とかかな」
ちなつ「流石、結衣先輩♪」
京子「ちなつちゃんは?どんなお願いするの?」
ちなつ「わ、わたしは…ある先輩ともっと仲良くなりたい…かな?」
京子「ちなつちゃん…そんなに私のことを…」
ちなつ「京子先輩のことじゃありませんから」ニコ
京子「ガーン…」
15 :
誰がどのコミュか、それが問題だ
16 = 1 :
京子「じゃあ、あかりは?あかりはどんなお願いするの?」
あかり「あかりは…」
結衣「もっと出番が増えたい…かな」
ちなつ「もっと目立ちたい…だよね?」
あかり「ふ、2人とも、酷いよぉ!」プンプン
京子「あはは、あかりは相変わらずだなあ」
17 = 12 :
あかりのペルソナは地味繋がりでツクヨミなんかお似合いだなww
18 = 1 :
あかり「そういう、京子ちゃんはどんなお願いをするの?」
京子「そうだなぁ…色々あって迷うけど…」
京子「娯楽部の皆や、生徒会の皆が、ずっと幸せでいられますように…かな」ドヤァァァ
あかり「きょ、京子ちゃん……」
ちなつ「京子先輩……」
結衣「京子……」
結衣「それで本音は?」
京子「ラムレーズンを1日1個食べたい!」
ちなつ「ですよねぇ」
19 = 2 :
可愛い
20 = 1 :
~夜~
~京子宅~
京子「よし、原稿も完成したし…そろそろ寝るかなあ」
京子「えーと、今何時だ…23時55分か…」
『夜中の0時に合わせ鏡を作って願い事を唱えると…』
京子「……一応、試してみようかな?」
京子「鏡を用意して…と」
21 = 1 :
京子「そろそろ、時間だ」
京子「えーと、願いごと願いごと…と」
京子「……お願いします、娯楽部の皆や、生徒会の皆が、ずっと幸せで居られますように…」
「う、うう、ヒック」
「うぇぇぇ…」
22 = 2 :
京子ちゃんマジ天使
23 = 1 :
京子「……あれ、何処かから、泣き声が…?」
京子「って、か、鏡の中に、子供が映ってる!?」
「う、うぇぇぇん…」
京子「なんだろ、この子、見覚えがある……」
京子「あれ、もしかして…」
京子「小さい頃の、私…?」
京子「ど、どうして、小さい頃の私が鏡に映ってるの…?」
24 :
ふむふむ
25 = 1 :
「う、うう、ひっく、恐いよお…1人は、やだよぉ…」
「ゆい、あかりちゃん、だれか、だれでもいいから、わたしを助けてよぉ…」
京子「……どうしたの?どうして、泣いてるの?」
「この世界は、辛いことや悲しいことでいっぱいなの……」
「だから、わたしは、恐くて1人では前に進めない……」
「他の誰かを利用しないと生きていけない……」
「だから、助けて欲しいの……」
「誰でもいいの、ゆいや、あかりちゃんじゃなくても、あやのや、ちなつちゃんでも……」
「わたしに優しくして欲しい、わたしを助けて欲しい、でないと私は……私は……」
「う、ううう……グスン」
26 = 1 :
京子「…………」
京子「……そっか、この子は、私自身なんだ…」
京子「何でかは知らないけど……私の本音が鏡に映ってるんだ……」
京子「誰かを利用しないと、生きていけない……」
京子「……あ、あはは、私、泣き虫だった頃と、変わってないな……」
京子「誰かを利用して……それでやっと立っていられる、弱い人間のままなんだ……」
≪その子の言う事に耳を傾ける必要は無いわ≫
京子「……え?」
27 = 1 :
京子「か、鏡の中の私が、もう一人増えた……?」
京子「今度の私は、私と同じ年齢みたいだけど……」
≪京子は、弱い自分を克服する為に、努力してきたわ≫
≪結衣やあかりに、守られなくてもいいように、強くなろうとしてきたじゃない≫
≪だからこそ、京子はあんなお願い事をしたんでしょう?≫
≪自分の幸せではなく、他者の幸せを願うなんて、弱いだけでは出来ない事だもの≫
≪…だから、こんな子供の泣き言に耳を傾ける必要は無いわ≫
京子「えっと、あの、だれ?」
28 = 2 :
ふむ
29 = 1 :
≪私は貴女、貴女は私≫
≪貴女が頭を打った時に分離した、もう1人の貴女≫
≪……けど、それではややこしいから……私の事は、歳納さんと呼んで頂戴≫
京子「としのうさん……」
京子「わ、私の中に、こんな大人っぽい私が居たのか、な……?」
京子「け、けど、他人のような気もしないし……」
30 = 1 :
≪この子供は、京子が成長する上で障害になる……≫
≪だから、消してしまいましょう≫
「う、うう……グスン、貴女も、貴女達も、わたしをいじめるの……?」
「こ、こわいよ……いや……辛いことも、悲しいことも、全部、全部いやなの……」
≪うるさいわね、京子は、もっと強くて、優しいのよ≫
≪子供の貴女が居なければ、京子はもっと強くなれる≫
≪だから、貴女なんて……≫
≪貴女なんて≫
京子「待って、待ってよ……」
31 = 1 :
京子「子供のままの、弱い私……」
「う、ううう……いやだよ……恐いよ……」
京子「大人っぽい、強い私……」
≪ええ、京子、貴女はもっと強くなれるわ……≫
京子「……」
33 = 1 :
京子「どっちも、私だよ……」
≪京子?≫
京子「どっちも、私なんだ……」
京子「子供の頃の私の想いがあるから……私は、立っていられる」
京子「歳納さんが居るから、私は前を向いていられる」
京子「だから、だから、私は、子供の頃の私を、否定したくないよ……」
34 = 1 :
京子「ごめんね、子供の頃の私……」
京子「ずっと、貴女の事を忘れていて、ごめんね……」
京子「もう、大丈夫だから……貴女の事も、ちゃんと抱えていてあげるから……」
「う、ううう……ほんとう?」
京子「うん、ほんとだよ、だから、一緒に行こう?」
京子「利用するだけが友達じゃないって、貴女にも教えてあげるよ」
「……うん」サラサラ
「ありがとう……私……」サラサラサラ
京子「あ……子供の頃の私、鏡の中から消えちゃった……」
京子「代わりに、何だろう、カードが降ってきた……これは」
京子「死神のタロットカード……?」
京子「……そっか…判るよ、カードの中に、子供の頃の私が感じられる」
京子「大丈夫、これからは、寂しくないから……」ギュッ
35 :
ほっしゅほっしゅ
36 = 2 :
死神か……
37 = 1 :
京子「歳納さん」
≪なに、京子≫
京子「歳納さんも、ありがとう」
京子「何時も、私のことを見守ってくれてたんだよね」
≪……ええ、これからも、京子の事を見守っていくわ≫
≪例え京子が誰かに裏切られたり、傷つけられたりしても……≫
≪京子は一人じゃないから……私がついていてあげるから……どうか、負けないで……≫
京子「ありがとう、歳納さん、凄く、勇気が出るよ」ニコ
≪///≫
京子「あ、歳納さん、照れた」
38 :
これ中身綾乃じゃないよな
39 = 1 :
≪きょ、京子、あ、あの≫
≪次に貴女と会える機会があるかどうか判らないから……言っておきたい事が、あるの≫
京子「どうしたの?」
≪わ、私ね、実は……≫
≪京子の事が……好きなの≫
≪愛してるの……≫
京子「え、え?」
≪自分自身に告白するとか……変なのは判ってるけど……どうしても押えられないわ……≫
≪今まで頑張ってきた京子の心も、あんまり成長してないその身体も、全部が好き……大好き……≫
≪この鏡の壁がなければ……私は貴女に抱きついて、キスしたいとさえ思ってる……≫
≪ごめんなさい、こんな事、言われても、迷惑よね……ごめんなさい……≫
京子「と、歳納さん……」
40 :
死神とな
41 :
歳納さんスレだった
42 = 1 :
京子「……歳納さん、鏡の壁に、くっついてくれるかな?」
≪え……?≫
京子「もう、はやくっ!」
≪え、ええ、判ったわ……≫スッ
京子「……」チュッ
≪きょ、京子///≫
43 = 35 :
綾乃じゃねえかwwwwwwwww
45 = 1 :
京子「え、えへへ///鏡越しでごめんね///」
京子「あの、私も、歳納さんの事、嫌いじゃないよ……」
京子「私とは思えない、格好良さがあるし……」
京子「さ、さっきの告白も、可愛かったし///」
京子「だから、あの、これからも私を好きで居てくれると、嬉しいな……」
≪ありがとう……京子……≫サラサラ
≪こんな、私も、認めてくれて、ありがとう……ずっと、ずっと、一緒よ……≫サラサラサラ
京子「歳納さんも……鏡の中から消えちゃった……」
京子「あ、またタロットカード……今度は女教皇、か」
京子「……歳納さんの存在も、カードの中に感じられる……」
京子「うん、ずっと一緒だよ、歳納さん……」
………
……
…
46 = 1 :
~翌朝~
京子「……ふご」
京子「あれ、何か、変な夢見てたなあ……」
京子「……うわあ!?もうこんな時間じゃん!」
京子「は、早く学校行かないと……!」バタバタ
カランッ
京子「あ、あれ、鏡がこんな所に……」
京子「……何だろう、何か大切な事を忘れてるような気が……」
京子「と、今は急がないと!」タッ
47 = 12 :
死神でようじょと言えば…
48 = 1 :
~2年教室~
京子「ふぅ……ギリギリ遅刻にならなくてすんだぁ……」
京子「あれ、結衣が居ない……どうしたんだろ」
綾乃『歳納京子』
京子「ん、綾乃、おはよ~」ニコ
綾乃『おはよう』
49 = 1 :
京子「綾乃、結衣見なかった?まだ教室には来てないみたいだけど……」
綾乃『船見さんの事なんて、どうでもいいじゃない』
京子「え、綾乃?」
綾乃『歳納京子……私を見て』
京子「ど、どうしたの、綾乃……真剣な顔しちゃって」
京子「あ、プリント?プリントならここに……」ガサゴソ
綾乃『……』ギュッ
京子「ふえ///」
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