元スレ京子「あかりって誰?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
ちなつ「もう、京子先輩! いくらなんでもそれはひどいですよ!」
京子「…? 何が?」
ちなつ「はあ、もういいですよ。あの、結衣先輩、今日あかりちゃんはお休みなんですか?」
結衣「え……? さ、さあ…私は聞いてないけど…?」
ちなつ「うーん、じゃあ先に行っちゃったんですかね? 途中合流しなかったからてっきり結衣先輩たちと一緒にいるのかと」
結衣「多分そうなんじゃない?」
ちなつ「それならそれでメールでもくれたらいいのに…」
結衣「まあ、とにかく学校行こうよ。遅れちゃうし」
ちなつ「はーい」
2 :
たてにげおおすぎ
3 :
へー
4 = 1 :
京子(結衣、あかりって子、知り合い?)コソコソ
結衣(いや、知らないけど…多分、ちなつちゃんの同級生か誰かじゃないの。ちゃん付けで呼んでるし)
京子(忘れるなんて酷い!とか言われても私そんな子知らないんだけどなぁ…)
ちなつ「二人でこそこそ何話してるんですか?」
京子「んー? いやーなんでもないよ。昨日の宿題難しかったなーって話」
ちなつ「京子先輩が宿題を自力で解くわけがないです」
京子「なにー! 私だってたまにはやるぞ!」
結衣「昨日は私の丸写しだったろ」
京子「てへっ」
京子(私の迫真の演技のおかげで誤魔化せたね)
結衣(宿題写してたのは事実だけどな)
5 = 3 :
ちなあかの時の結京の屑さは異常
6 :
あかりが自殺の練習やらされる展開
7 = 1 :
京子「んじゃまた放課後ねー」
結衣「じゃあね、ちなつちゃん」
ちなつ「はい!」
ガラガラ
ちなつ「二人ともおはよう」
櫻子「あ、ちなつちゃん。おはよー」
向日葵「おはようございますわ」
ちなつ「……? あれ、あかりちゃん来てないね」
櫻子「へ?」
ちなつ「今日はお休みなのかな」
8 = 1 :
櫻子「???」
向日葵「ねえ櫻子、あかりちゃんって誰のことですの?」
櫻子「いや、私も知らないし」
キーンコーンカーンコーン
先生「よーしじゃあ出席取るぞー。一番、上田ー」
「はーい」
先生「二番、江藤」
「はい」
ちなつ「…?」
10 = 1 :
ちなつ「あの、先生! 赤座さんはどうしたんですか?」
先生「んー? あかざ? 誰だ、それ」
ちなつ「誰って、赤座あかりですよ」
先生「他のクラスの友達か? このクラスはあから始まる奴は一人もいないぞ」
先生「よくわからんが、寝ぼけてるのか?なんなら顔でも洗ってくるといい。休み明けだからなー。あんまり夜更かしとかするなよー吉川ー」
ちなつ「……」
11 = 1 :
先生「じゃあこれにてホームルームは終了。礼」
櫻子「びっくりしたー! どうしたのちなつちゃん? ひょっとして新ギャグ?」
ちなつ「……」
櫻子「?」
ちなつ「ねえ、向日葵ちゃん」
向日葵「…言いにくいのですけど、私も赤座あかりさんのことはわかりませんわ」
ちなつ「……そっか」
12 :
あ…かり…?
14 = 1 :
櫻子「ちなつちゃん、今日どうしたんだろ?」
向日葵「心配ですわね……朝から一言もしゃべってませんわ」
櫻子「何かあったのかな?」
向日葵「さぁ…。さっぱりわかりませんわ」
櫻子「賞味期限切れのプリンを食べたとか?」
向日葵「あなたじゃあるまいし…」
櫻子「なんだとー!?」
ちなつ「……」
15 :
ちなあか熱い
16 :
なんか怖いな
18 = 1 :
あかりちゃんがいないのに、このクラスは至って普通に回っていってる
給食はいつものように私と向日葵ちゃんと櫻子ちゃん。でも、いつもはあかりちゃんが座る場所には別の子が座ってた
櫻子ちゃんと向日葵ちゃんはその子を交えていつもみたいに雑談をする。私も一言二言会話に参加する。
その子がいることに違和感はない。クラスの子はみんな顔見知りで、友達だ。私だってその子と話したことはある。
いつもみたいにちなつが会話に参加してくれないと盛り上がらないよー、とその子は言う。彼女なりの励ましなんだろう。彼女はいつもちょっと空気が読めない。
体育の授業で二人組みを作るときは私とその子でやった。あかりちゃんがいない今日、クラスの人数は奇数だけど、仲のいい3人組がトリオでやることで収まっていた。いつもみたいに。
19 :
ほう
20 = 1 :
先生「じゃあ今日はこれで終わり。きりーつ、れーい」
「ありがとーございましたー」
ちなつ「…」ガタッ
櫻子「じゃあ私たち生徒会行くね!」
向日葵「早く元気になってくださいね、吉川さん」
ちなつ「ばいばい、二人とも…」
ちなつ(櫻子ちゃん、ちょっと私に引いてたな…。当たり前か、こんなに暗かったら)
ちなつ「帰ろうかな…」
21 :
ほ
22 = 1 :
ちなつ「……」トボトボ
京子「お! ちなつちゃん!」
ちなつ「…京子先輩」
京子「どうしたー?元気ないよー?」
ちなつ「……京子先輩は、赤座あかりなんて子、知りませんよね?」
京子「う、うん…。ご、ごめん、忘れちゃって……。ほんとごめん! その子と朝一緒に学校行く約束でもしてたかな?」
ちなつ「いえ、いいんです。私の勘違いだったんです」
ちなつ(京子先輩、意外と気をつかうタイプなんだなぁ)
京子「そうだったんだ。いやーびっくりしたよ。ところで、今日は茶道部室来る?」
23 = 21 :
あかりちゃんがいなくなってショボンとしてるちなっちゃんかわいい
24 :
茶道部?
25 = 1 :
お姉ちゃんに憧れて茶道部に入りたかった私は、入学してすぐこの部室を訪れた。
ところがその部室は、二年生の二人組が私有化していて…
「部員不足だからどうせ茶道部も再建できないし、ちなつちゃんも無断で使っちゃいなよ」
という提案にうなずいた……というところまでは私の記憶とだいたい同じ
だけど、私はごらく部の部員になるとは言わなかったそうだ。
あくまでごらく部の二人と、茶道同好会(部員不足だから同好会)の一人、ということらしい。
26 :
なにこれつれぇ……
27 = 1 :
ちなつ「なんかその……私、嫌な子じゃありませんでした?
京子「ううん、全然。むしろ私のほうがちなつちゃんに迷惑かけてたかもっていうか」
京子「なんだかんだでごらく部としての活動にも参加してくれてたしさ。ま、活動って言ってもトランプとか、粘土で遊ぶとか、そんなんだけどね。あと魔女っ娘ミラクるん」
京子「まさに娯楽部!」
京子「まー、ちなつちゃんも実質ごらく部部員みたいなもんだったよ。初めて会ったときはあくまで茶道部、ってスタンスだっただけでさ」
ちなつ「そうなんですか」
28 = 1 :
茶道部室、という単語にひょっとして私はごらく部じゃないのか、と思ったけど、それは違うと京子先輩が教えてくれた。
だけどなんだか、それはそれでショックだった。
あかりちゃんがいなくても当たり前のように当たり前な世界。
私が部員じゃないと思ったとき、怖かったのと同時に、嬉しかった。あかりちゃんがいなかったらこうなっていたんだって。あかりちゃんがいたからああだったんだって。
なのに。私はクラスではあかりちゃんがいない生活を当たり前に送り、放課後はあかりちゃんなしでいつものように京子先輩たちを遊んでいたなんて……なんだか嫌な気分だった。
30 :
投下速度にもう少しキレが欲しいです
31 :
書き溜め無しなら悪くないほうだと思うが
33 = 1 :
ちなつ「京子先輩は信じてくれるんですか? あかりちゃんのこと」
京子「ん? まあ。ちなつちゃんって真面目な子だし、そんな嘘はつかないでしょ」
ちなつ「いや、そうじゃなくて…私がいってることじゃなくて、あかりちゃんがいたことを信じてくれるんですか?」
京子「……まあぶっちゃけそんなSFあるかい!とは思うけどさ」
京子「でも、なんかちなつちゃんが可愛くなったなーって」
ちなつ「は?」
京子「いや、まあさっきは『私ら仲良し!』とは言ってたけど、やっぱなんか壁あったんだよね」
京子「でもこのちなつちゃんはなんかやけに……そう、馴れ馴れしいというか!」
ちなつ「……」
京子「ああ、いや……。おほん! あー、あかりちゃんって子がいて、その子がいたからごらく部に馴染めてた、だから今のちなつちゃんは私に馴れ…その、壁を感じさせないってことなら」
京子「それは十分信じる理由にはなるよ」
34 :
切ねえ
35 = 1 :
ちなつ「……京子先輩」
京子「まずは結衣とも話さないとね。まあ、あいつも朝はあかりちゃんなんて知らないっていってたけどさ」
ちなつ「望み薄ですね…」
京子「望みがないよりはいいっしょ。じゃあ、行こうか!ごらく部に!」
ちなつ「はい!」
36 = 19 :
どう転ぶのか
37 = 21 :
しえん
38 :
もうすぐ30分休憩か
39 = 31 :
この雰囲気を保ったまま完結して欲しいな
40 = 19 :
30分休憩だな
41 = 21 :
保守側も手が空いてしまうな
42 = 1 :
結衣「赤座あかり、か。……ごめん、わからない」
ちなつ「そうですか…」
結衣「私にもう一人幼馴染がいたなんて、全然記憶にないや」
京子「私もだよ。ああー、一人でさえ大変なのにこれ以上幼馴染が増えたらどうなることやら」
結衣「それはこっちの台詞だ」
京子「というか、なんで幼馴染である私たちがあかりちゃんのことを忘れてて、ちなつちゃんは覚えてるんだろう?」
結衣「ふつう、こういうのはあれだよな。深い絆を持った者だけ記憶があって…っていう」
ちなつ(先輩たち、幼馴染なのにあかりちゃんのこと忘れがちだったし…。いや、私も人のこといえないけど)
京子「ちなつちゃん、心当たりない? 幼馴染より強く深いあかりちゃんとの絆」
ちなつ「深い、絆…」
ちなつ「ないです」
43 :
あかりがディアボロみたいに唯一の記憶保持者である淫乱ピンクを
始末するため奮闘するお話か
44 = 1 :
京子「ないんかい!」ガクッ
ちなつ「まあ、強いて言うなら一番の友達でしたけど…」
京子「じゃあ、ちなつちゃんのなかであかりちゃんが一番だったから記憶に残った?」
結衣「うーん…ちなつちゃんだけじゃ、いまいちなぁ」
ちなつ「?」
結衣「共通点。ほら、記憶を残した人は共通の体験をしてたりとか…共有した思い出があったりとか…。でもちなつちゃんだけじゃ、わからないや」
京子「思い出っていうならそれこそ幼馴染の私らだけ覚えてて、ってパターンでしょ」
結衣「うん…だからちなつちゃんの他にいればいいんだけど…」
ガララッ!
綾乃「としのーきょーこー!!!!!」
46 = 1 :
京子「綾乃? どったの?」
千歳「こんにちは~」
綾乃「あなたねー! 放課後になったら生徒会室に来てって言っておいたじゃないの!!! どーゆーことなの!?」
京子「げっ、忘れてた。いや、でも綾乃。今はそれどころじゃないの。いや真剣に」
結衣「…」(シリアス)
ちなつ「…」(シリアス)
綾乃「……な、何かあったの?」
京子「うーん…話せば長いというか、ちなつちゃん、綾乃には話していいと思う?」
ちなつ「そうですね、信じてもらえるなら…」
千歳(京子「いま、それどころじゃないんだ」綾乃「ど、どうしたの…)タラー
千歳「」スチャッ
千歳「あれ? 今日はあの子おらんの?」
47 = 1 :
京子「? 千歳、今なんて…」
千歳「んー? いやほら、一年生の…誰さんやったかな? もう一人おったやん。名前が思い出せへんけど…」
結衣「……ひょっとして……」
ちなつ「赤座あかりって名前じゃないですか!?」
千歳「あ、そうそ。そないな名前やったな」
京子「結衣!」
結衣「共通点、発見か」
ちなつ「あかりちゃん…!」
千歳「んー?」
綾乃「あ、あのー…」
48 = 26 :
千歳ちゃんさすがや
49 = 1 :
生徒会室
綾乃「赤座あかりさん、ね。そんな生徒の記録はどこにもないけど」
千歳「おっかしいなぁ…」
結衣「ふーむ、今更だけど物理的な痕跡まで消してるんだな」
京子「なんか結衣、探偵みたいだね」
櫻子(ポカーン)
ちなつ「こっちの束は?」
向日葵「あ、それはアンケート用紙ですわ。名簿なんかじゃ」
ちなつ「アンケートならあかりちゃんが出してるかも!」
向日葵「よ、吉川さん! ああっ!整理した書類がっ!」
櫻子(ポカーン)
50 :
今日も京子ちゃんきゃわわ
みんなの評価 : ☆
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