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元スレ魔王「勇者に追われている 匿え」男「なにそれ怖い」
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>>1 代理立てありがとう
男「道で倒れている子を拾ったら電波でした」
魔王「デンパ? なにを言っておるのかわからんが とにかく匿え」ヒレフセ
男「追われてるのはわかったし 匿うのはいいけど その格好はなんとかならない?」
魔王「なにを言う むしろこれが正装だ」
男「ビキニ全開の格好が許されるのは高校生から 幼稚園児は回れ右をして帰りなさい」ナデナデ
魔王「撫でるな笑うな!! お前まで余を馬鹿にしておるだろう 余は魔王陛下であるぞ!!」
男「へー」
男「道で倒れている子を拾ったら電波でした」
魔王「デンパ? なにを言っておるのかわからんが とにかく匿え」ヒレフセ
男「追われてるのはわかったし 匿うのはいいけど その格好はなんとかならない?」
魔王「なにを言う むしろこれが正装だ」
男「ビキニ全開の格好が許されるのは高校生から 幼稚園児は回れ右をして帰りなさい」ナデナデ
魔王「撫でるな笑うな!! お前まで余を馬鹿にしておるだろう 余は魔王陛下であるぞ!!」
男「へー」
男「魔王ね だったら証拠とかあるの?」
魔王「証拠? 角があるだろう人間」ハテ?
男「精巧な作り物じゃないの?」
魔王「ふむ……我が竜族の由緒ある角を紛い物と共にするなど万死に値するが」
魔王「たかだか人間に理解しろというのが酷な話 では上級魔族のみが使える業をみせてやろう」
男「ヒューヒュー」
魔王「活目せよ!! これが我が奥義!! いてつく波動!!」
男「うおっ! まぶしっ!?」
まおうは おとこの じゅもんの こうりょくを すべてけしさった!
魔王「ふんっ! どうだ?」ムネハリ
男「いやどうだもなにも 凸が光っただけでしょ」
魔王「なっ!? 魔族の中でもこの特技が使える奴は数少ない貴重な技!!」
魔王「バイキルトやスクルトなどの強化呪文の効果を打ち消せるのだぞ!!」
男「いやいや 凸が光っただけだし呪文の名前がドラクエ表記なのも謎だし」
男「もっとこう……炎とか水とか出せる呪文がないの? ここで使われても困るけど」
魔王「……」ボソッ
男「えっ なに?」
魔王「魔力切れで使えんのだ!!」
魔王「そもそもだ!! 時空魔法でこの場まで逃げてきたはいいものを!!」
魔王「この世界では魔力の補充が全く出来ん!! これでは帰れぬではないか!!」
男「そういえばいてつく波動はMP消費ゼロだっけか」
魔王「こんな状態で勇者に襲われたらと思うと」ガクガクガク
男「とりあえず飯でも食べる?」
魔王「ほぅ 余を満足させることが出来る料理がキサマに用意出来ると?」
男「当たり前だ これこそ正義の飯 これこそ人類が考え出した究極の飯」デロー
男「カレーライスだ!!」
魔王「キモッ!! 余の前に糞を出すとは!! 余程死にたいようだな」
男「」
魔王「そもそも出会った時から無礼千万 魔王を見ても物怖じせぬその態度」
男「」
魔王「余程の田舎で過ごしてきたとみえる これだから田舎者は困るのだ」
男「俺は別に 人の好き嫌いに文句は言わないさ 食べたくなければ食べたくないでいい」
魔王「なんじゃ 遺言――いたっ!?」
男「だが食べずに見た目だけでう○こだとかグロイだとか生理的に無理だとか!!」ゴッゴッ
魔王「そこまで言ってな――痛い痛い!!」
男「そんなことを言うやつは氏んでしまえ つーか今すぐ氏ね」ゴッゴッ
魔王「ごめんなさいごめんなさい!! ちゃんと良い子で食べますから!!」ポロポロ
男「そうだ それでいい」
魔王「」
男「皿はそこの棚にあるやつを適当に選んでくれ」
魔王「おぉ!! 皿だけは無駄に豪華にあるな」
男「皿にも拘りがあるからね」
魔王「有名な職人に作らせたものもあるのではないか?」
男「もちろん 正義に妥協は許されない」
魔王「では余はこれにしよう 取っ手もついておってまさに余に相応しい一品だ」ベンザサラ
男「」
男「ネタで買ったはいいけど 流石に一回しか使えなかった奴なんだけど」
魔王「ほぅ 一度しか使えないほどに高貴なる皿か」
男「まあいっか 皿を持ってきて」デロー
魔王「うっ! 相変わらずの変な色――」
男「あっ!?」ギロッ
魔王「匂いはスパイシーな香りがするな!!」
男「そうだね そこが日本で広く親しまれている一因でもあるし」
魔王「味は……うむ!! 見た目はともかく なんと美味なのだ!!」
男「だろだろ!!」
魔王「少しピリッとしながらも この濃厚な味わいはなんとも言えぬ!!」
男「」ニコニコ
男「ところで勇者に追われてるって聞いたけど」モシャモシャ
魔王「うむ あれは恐らく歴代の勇者の中でも最強であろうな」モシャモシャ
男「でも勇者と魔王って実力的には同じぐらいの強さじゃないの?」モシャモシャ
魔王「生まれてくる過程によってそこらは様々だ 余のように普通レベルの魔王もいれば」モシャモシャ
魔王「そこらの人間にも負ける最弱もいる 勇者も同じなのだが 此度の勇者は強さのレベルがパない」モシャモシャ
男「ふーん ごちそうさま」
魔王「なにしろ 余の城をたった一人で壊滅させた猛者だからな」モシャモシャ
男「それで逃げてきたの?」
魔王「恐らく追ってきておる 奴も余の居場所はなんとなくでわかっておるはずだからな」モシャモシャ
魔王「ごちそうさまだ」ゴトリ
男「なんならおかわりあるけど?」
魔王「いやいい 世話になったな」ガタッ
男「どこかに行くの?」
魔王「お主 このカゥレェーという食べ物が好きなんだろ?」
男「カレーで正義ね 好きだよ」
魔王「最初はお主を人質にして逃げようかと思ったが 夢がある人間は別だ」
魔王「ここにいればお主も危ない 余はここで帰らせてもらうよ」
ドゴォォオオオオン!!
勇者「魔王の気配発見!! 魔王出てきなさい!!」
魔王「ギガディンの五連射 奴め加減というものを知らんのか!?」ガクガクガク
男「」カレーベチャ
勇者「もう逃げられません!! 大人しく投降すれば助けましょう」ガチャ
魔王「余ですら魔力を限界まで振り絞って使った時空魔法と同様の魔法を使い」
魔王「あれほどの力を残しているというのか!?」ガクガクガク
男「ブチコロス」ガタッ
魔王「ちょっと待て!! スプーンを持ってどこに行こうとしている!?」
男「俺には許せないことがある」
男「それは!! 寝かしておいたカレーをすべて駄目にされること!!」
魔王「あのな……その程度のことで」
男「寝かしていた鍋が一つ 煮込んでいる最中の鍋が一つ」
男「正義を汚されて黙っていたらそれは男じゃない!!」ダッ!!
魔王「勇者も一応正義なのだが」
勇者「篭城を続けるのであれば実力行使――いたっ!?」ゴッ
男「」ゴゴゴゴゴゴ
勇者「私を背後から攻撃するなんてあなた一体……」
男「今のは煮込んでいたカレーの分だ 彼はカレーにすらなれずさぞ無念だったハズだ」
勇者「あのなにをいって――いたっ!?」ガンッ
男「今のは寝かしていたカレーの分だ 彼はもうすぐ食べてもらえるハズだった それがあんな……」
勇者「あなたは人間に化けた魔族ですね かく――いたっ!?」ガンッ
男「今のは拾った女の子の涙の分だ 俺は女でも容赦はしない」
勇者「も もう許しません!! これでこの家ごと――いたっ!?」ゴンッ
親方「てめえ よくも俺の寮に致命的なダメージを……」
勇者「あの! だから私は今 大切な使命を……」
親方「あぁん!? 俺の寮をぶっ壊して大事な用も糞もあるか!! 来い!!」
勇者「えっ!? 誰か! 誰か助けてー!!」ズルズル
親方「それと男! 明日は遅刻すんなよ!!」
男「大丈夫です!! 問題ありません!!」
親方「嬢ちゃんはこっちだ」
勇者「いーやーでーすー」ズルズル
魔王「本当に勇者を追い払いおった」
魔王「おお!! 凄いな男!!」
男「カレーが駄目になった」ショボーン
魔王「いやいや謙遜するでない お主ほどの実力者なら余の右腕にしてやってもいいぞ」
男「将来はカレー屋さんを開くので右腕は無理です」
魔王「その謙遜っぷりも流石だ!! 余はお主が気に入ったぞ!!」
男「気に入ったんなら帰ってください」
魔王「うむうむ 待遇が気に入らなければ余の愛人にしてやっても構わぬ」
男「話を聞いてください」
魔王「それでは早速 配下のお主に仕事をやろう」
男「魔王先生 カレーの仕込がしたいです」
魔王「余を湯呑みに連れて行くが良い!!」
男「湯呑み……あぁお風呂か 無理」
魔王「なぜだ!? 余の湯呑みは側近にしか許されぬ仕事だぞ!!」
男「ロリコンじゃないし 完全に犯罪だから」
男「そもそも女の子は好きな男の子とお風呂に入るべきなんだよ」
魔王「余は男のことが好きだぞ」
男「えっ!?」
魔王「えっ!?」
男「今さっき出会った男を好きだとか ねーよ!!」
魔王「友として好きという意味なのだが……お主は違うのか?」
男「はい! さっきまでの俺氏ね 友達としてね 友達としては大好きだから」
魔王「ならばなに一つ問題ないな!!」ニコッ
男「だよね!!」ニコッ
お風呂
魔王「」ニコニコ
男「(問題大アリだろうがよぉおおおおおお!!)」otz
男「別のことを考えよう うん」
魔王「どうした男?」ゼンラー
男「なんでもないから ところでこの角って本当に本物なんだ」チョンチョン
魔王「ちょっ! 触るでない!!」フーッ
男「ごめんごめん 敏感な場所だった?」
魔王「それは余の夫になる人間にしか触らせぬものなのだ」////
男「」
魔王「まあ男は余の側近だから許すが 二度はないぞ?」ギロッ
男「はい 肝に銘じます」ドゲザー
魔王「それでは余の髪を洗うがいい」
男「角に気をつけて洗わせてもらいます」
魔王「うむ 中々に気持ちいいな」シャカシャカ
男「人のッ! 髪は洗ったこと……んっ! ないけど……うぅ!?」ペチペチ
魔王「どうした男 なにやら変な声を出しておるが」シャカシャカ
男「大丈夫だから!!(尻尾が揺れて丁度俺のあそこに……)」ペチペチ
魔王「それならば良いのだが」シャカシャカ
男「……ふぅ 流すぞ魔王」
魔王「んーッ」ジャバー
魔王「なに!? お湯の中に入るだと!?」
男「この国だと結構一般的な作法だと思うけど」
魔王「無理無理!! 溺れるだろうに!!」
男「魔王ぐらいの身長なら問題ないでしょ もう少し小さかったら危ないけど」
魔王「お主は我をイジメて楽しんでおるのか?」ムー
男「王はこれぐらいの困難には屈しないんじゃないの?」
魔王「……うむ それもそうだな」
男「チョロイナ」
魔王「では男が我を抱きかかえて一緒に入るがいい」
男「」
また保守スレかよ
1時間空けずにちゃんと完結させるんだろうな?
1時間空けずにちゃんと完結させるんだろうな?
魔王「まだ出てはならんのか?」ダッコー
男「100数えたら出ていいよ」ダッコー
魔王「この国には面倒な習慣があるのだな」フー
男「(それに結構抱き心地良いし)」
魔王「こうしていると 母上に抱かれていた稚児の頃を思い出す」
男「俺男なんだけど」
魔王「だから不思議なんだ こうして人に抱かれたのが久しぶりだからか」
男「そういうことは誰にでも言わないでください 襲われてしまいます」
魔王「お主が側近だから話したに決まっておろう ならばここまで弱味は見せん」クスッ
男「」
魔王「お風呂上りはやはり気持ちいいなー」ゴシゴシ
男「はいはい 動かないでください 拭けないので」ゴシゴシ
魔王「それにしても 洗濯がボタン一つで出来るというのは便利だな」
男「ウチの会社の私物なので 女物のビキニ洗ってるのバレたら殺されるけど」
魔王「男 茶を持て」
男「ミルクしかないけど 砂糖は入れる?」
魔王「一つ……いやなしでいい」
男「はい(一つ入れて欲しいのね)」サーッ
魔王「うむ 良きミルクだ」ゴクゴク
男「甘くて美味しいよねー」ゴクゴク
魔王「男 なにか暇潰しでもするがいいぞ」グテー
男「う~ん 暇潰しか 俺はカレーの仕込がしたいし」ポリポリ
男「テレビぐらいしかないけど見る?」ポチッ
魔王「おおーーーッ!! なんだこれは!? 箱の中で人が喋っているぞ!!」キラキラ
男「テレビっていうんだけど 遠くで送った映像を見せる箱……みたいな感じ?」
魔王「なるほど!! これがあれば対勇者作戦の立案が」ブツブツ
男「じゃあ俺は仕込みしてるから なにかあったら呼んで」カチッ
魔王「ふむふむ 鋤酸拡散か この肛門様は卑猥な名でありながら優秀な部下を連れている」
男「恐ろしいこと言ってないで 夕飯だよー」
魔王「待っておったぞ!!」
男「夕飯はドライカレーです!!」ガチャン
魔王「……ん? 先程のカゥレェーと違ってドロドロしたものがないな」
男「感触的にはさっきのカレーとご飯が最初から混ざっている感じだね 焼き飯みたいなー」
魔王「うむ 上手いな」モシャモシャ
男「でしょ」モシャモシャ
魔王「それではそろそろ寝るか!!」
男「ちなみに添い寝とかは――」
魔王「余は魔王だぞ!! 一人で寝れるわ!!」
男「ですよねー」
布団
魔王「布団を床に敷くなんてありえん」
男「これがこちらの文化なので」
魔王「硬い」
男「これがこちらの文化なので」
魔王「硬いからこっちへ来たんだぞ! 普段は一人で寝ているんだからな!!」ギュー
男「わかってるから もうおやすみ」ナデナデ
男「寝れん シャンプーとかは同じなのに女の子の匂いがする」
魔王「う~ん ムニャムニャ」グー
男「本当に人間じゃないんだよな 尻尾も生えてるし」サワサワ
魔王「んっ!!」ウズウズ
男「尻尾を触ってるけど これじゃ変態的な文章じゃないか」
魔王「こわいよー」ガクガクガク
男「」
魔王「おかあさまー」グスッ
男「真偽云々はともかくとして 守ってあげなくちゃな」ナデナデ
魔王「男!! 朝食だ!!」
男「はいはい」
魔王「男はカレーだけに限ればウチのシェフ並だな」カンカン
男「スプーンを鳴らして遊ばない それとシェフとして雇ってよ 異世界料理も勉強したいし」コトコト
魔王「駄目だ 男は余の側近だからな」
男「はいはい それじゃ今日の朝食はスープカレーです」カタン
魔王「スープカゥレェー? 普通のカレーよりドロドロしてないな」ツンツン
男「サラサラしててスープとして飲める上に あまり重くないから」
魔王「うむ! 確かに美味いな」ズズー
男「朝カレーはスパイスの力で頭が目覚めるからね」ズズー
男「腹八分目で止めないと腹がダレるけど」ズズー
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