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    元スレ伊織「765プロが倒産してもう2年半じゃない……」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - アイドルマスター + - 倒産 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 :

    巨乳じゃないからあずささんのマネできない伊織かわいいよ

    52 = 6 :

    水瀬財閥の黒服使えねえ

    53 = 15 :

    全員檻の中か

    54 :

    いやあああああああああ

    55 = 1 :

    私、いくら軽傷と言ったって、銃で撃たれたのに、一度も見舞いに来ないわけ?!
    随分と薄情じゃないの!握った拳がぶるぶるとと震えた。

    「怪我は何ともないわけね」
    「はい……」
    「じゃあ、退院するわ」
    「えっ?」

    そう言いきって、ベッドから飛び起きる。
    近くのロッカーを開けると、私の着ていたピンクのワンピースが入ってた。

    「お、お待ちくださいお嬢様」
    でうろたえるナースも気にせず、私は病院の服を脱いで、ワンピースに袖を通す。

    「それじゃ、後はよろしくね」

    手をひらひらと振って、ドアノブに手をかけた。
    あれ?引っ張っても開かない。

    すぐに気付いた。逆側から誰かが回してる。
    手を話すと、扉がゆっくりと開いた。

    そこには……

    56 :

    ゴクリ…

    57 :

    「ばあ」

    60 = 50 :

    そう、僕だ

    61 :

    のワの「ヴぁい」

    62 = 1 :

    如何にもお高そうなオーダーメイドのスーツに、金色の時計、ダイヤモンドのアクセサリ。

    私は、見上げるように顔をあげる。
    そして、すぐに顔を背ける。

    ……喧嘩中なんだから、顔も見たくなかったわ。

    「伊織、やっと目が覚めたか」
    「お兄さま……」

    どうせ待ってなんかないくせに。
    時計をしきりに確認するに、随分とお忙しいようね。

    「会社の方は大丈夫なのかしら?」
    「10分だけ時間が空いた」

    お兄さまとは昔から小さな喧嘩が絶えなかったけれど、
    765プロが倒産してからは私への態度が明らかに変わった。

    私のバッグのおねだりメールも返信してこなくなったし、久々に家に帰ってきてもほとんど会話も無かった。
    落ちこぼれと言われたことを思い出して、唇を強く噛んだ。

    63 :

    >>60
    武田さんなにしてるんすか

    64 = 15 :

    嫌ってる兄貴にバッグ買ってもらってんの?

    65 = 58 :

    のヮの

    66 = 61 :

    ヴぁい!!!

    67 = 15 :

    うっうー

    68 = 18 :

    >>65
    >>66

    それはここじゃない

    69 = 56 :

    完結編はてっきり天国で再会したのかと…

    70 = 1 :

    「用件だけ伝えに来た」
    「……」

    背を向けて、語りかける声をただ聞く。
    ……私ってやっぱりまだお子様よね。

    「まず、お前の友人たち」
    「……」
    「水瀬が全員保護している」
    「……えっ」

    ……それから極めて説明口調の説明を聞いた。声のトーンは一定を保ったまま。
    961プロデューサーを殴って、皆は美希を追ったこと、そのすぐ後に全員捕まえられた。

    何故すぐに捕まったかは……。

    「これだよ」
    振り向くとお兄様は水瀬財閥製のGPSを片手に持っていた。
    なるほど……要するに逆探知されたわけね。

    72 :

    生で見れるとか感動、支援

    73 :

    紫煙

    74 :

    75 :

    「逃走するから誤解が起きた」
    あそこは監視カメラも無かったし、日本語も通じなかったし、肝心の961プロデューサーは響がボコボコにしちゃったし、揚句、車泥棒か。
    美希を追うためとはやりすぎよ。特に真……。

    「後に、誤認であることと、父が765プロの社長と親友であることがわかった」
    「……」
    「警察には伝わってない」
    全て不問、か。強引に揉み消し……ってわけね。

    「はぁ~~……」
    肺の中の酸素を全て吐きだすくらいの長いため息をひとつ。

    「みんなとはすぐに会えるね」
    「あぁ、お前の意識が戻ったら解放するつもりだった」
    よかった。これでめでたしめでたし、ね。

    お兄様は相変わらず、感情が篭っていないただのガラス玉のような瞳でこっちを見つめている。
    「……」
    「な、なに?」

    77 :

    >>76
    このスレじゃないというのに

    78 :

    >>76
    うぜーって糞ss

    79 :

    ゆきぽ

    80 = 75 :

    「伊織、今年でいくつになる?」
    「もうすぐ18歳よ」

    妹の年齢くらい覚えてなさいよ……。

    「そうか」
    お兄様は目を伏せた。

    「伊織、お前はアイドルを辞めてから何をした?」
    「えっ……」

    私は……。

    お兄様は相変わらず一定のテンポで続ける。

    「家でひたすら歌を歌っているか踊って遊んでいる。途端に泣きだす」
    「……」
    「そして、突然家出する。ボディガードを雇うのもただじゃないんだ」
    「えっ……?」

    ボディガードって……?
    お兄様の言葉を頭の中で反復して、意味を解きほぐす。

    もしかして私が家出してる間、ずっと尾行されてたっていうの?
    泣きそうなくらい辛かったあの一か月は、全部保障されたものだったの……?

    私はまた顔が熱くなるのを感じた。

    81 :

    >>76
    へたくそ

    82 :

    再開していたか
    寝なくてよかった

    83 :

    アイマスSSって倒産カブトムシ長編安価
    短編安価くらいだよな
    他にもぼちぼちあるけどまだいるっけ

    84 :

    掛け持ちっての分かるが、出来れば他所のネタは持ってきてもらいたくないな

    85 :

    >>83
    ふぇぇ紳士

    86 :

    さあ不穏な空気になってまいりました

    87 = 75 :

    お兄様はそんな私に興味が無いかのように続ける。
    「それで、帰って来たかと思ったら友人の手術をしてくれという」
    「……」
    「いくらかかったと思ってる?揚句の果にはアメリカに行くから、パスポート無しで10人分の飛行機をチャーターしてくれという」
    「……」

    悔しさを感じたけれど、私は何も言い返せなかった。
    お兄様は事実をただ述べてるだけ……。

    「そして、極めつけは今回の大事件だ」
    「……」
    「水瀬財閥の損失は莫大だ」
    「……」
    「伊織、お前は親のコネの金を湯水のように使うだけ。お前自身は天下の水瀬にどんなメリットをもたらしてくれたんだ?」
    「……!」

    「お前は、やはり落ちこぼれ。水瀬家の失敗作だよ。伊織」
    「……うっ!」

    悔しい……!悔しい……!
    私は心がズタズタに引き裂かれる思いがした。
    銃で撃たれた時よりも、今のほうがずっとずっと痛かった。

    88 :

    そうか、伊織も18歳か・・・もう大人だな

    89 = 84 :

    まー間違いちゃいないな

    90 = 86 :

    そんな失敗作は僕が引き取りますんで安心してくださいお兄さん

    91 = 78 :

    このお兄さんは好感が持てる

    92 = 76 :

    >>83
    笑ってはいけない765プロってのがあったな
    2作目以降見てないけど、書いてないんかな?

    93 :

    失敗作云々はともかく言ってる事は正しいな

    94 :

    金色の時計付けてるような人に失敗作呼ばわりされたくないわー

    95 :

    厳しいけどお兄さんの言うことも一理ある

    96 = 83 :

    >>92
    あったな

    97 :

    うわなんかきてるし

    98 :

    みんなのアイドル伊織ちゃん!

    99 :

    デデーン

    100 = 75 :

    私は、ずっと、赤ちゃんの頃から父と兄の背中を見て育ってきた。
    一身に人望と名誉を集める父と兄は、輝いていた。

    学校の先生や友達も、私を「水瀬財閥の娘」という目でしか見ない。
    ……私は、それが堪らなくイヤだった。

    それで、私はアイドルになった。
    父と兄に負けない何かが欲しかった。

    そこで出会った皆は、時々腹も立つけれど、私に対して「伊織」として接してくれた。
    プロデューサーも、最初はなんて頼りない下僕が来たのかと思ってオレンジジュース何度も買ってこさせた。

    けれど、いつのまにか私の中でどんどんおっきな存在になっていって……。
    純粋にアイドルをやれた時は楽しかった、居場所があった。

    でも今の私は、もうアイドルじゃない。


    お兄様の声が部屋に響いた。
    「伊織、お前はもう水瀬じゃない」
    「えっ」

    信じられなかった。
    まさか、まさかこんな形で、私と水瀬の関係が終わるだなんて。


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