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元スレ男「俺と付き合ってください!」女「詭弁だな、それは」
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男「え?」
女「詭弁だと言った」
男「どういう意味?」
女「君は本当に私と付き合いたい、つまり男女の交際したいと思っているのか?」
男「も、もちろん!」
女「ふ……嘘だな」
男「ど、どうして!?」
女「恐らく君は心の底から私と交際したいとは思っていないはずだ。なのに軽薄な好意を口にした。故に詭弁だといったのだ」
男「い、意味が分からない……けど?」
女「詭弁だと言った」
男「どういう意味?」
女「君は本当に私と付き合いたい、つまり男女の交際したいと思っているのか?」
男「も、もちろん!」
女「ふ……嘘だな」
男「ど、どうして!?」
女「恐らく君は心の底から私と交際したいとは思っていないはずだ。なのに軽薄な好意を口にした。故に詭弁だといったのだ」
男「い、意味が分からない……けど?」
女「そうだな。では、どうして私と交際したいと思った?」
男「それは、勿論君のことが―――」
女「おいおい。好きなどという簡素な一言を理由にしないでくれよ?」
男「うぐ……」
女「君とはクラスメイトであることのほかに個人的な関係性はなかったはずだ。どこに惚れた?」
男「それは……優しいところだよ」
女「優しい?」
男「ああ」
女「ふふ……おかしいな。別段、君に優しくした覚えはないが?」
男「それは……そうだけど」
女「どこを見て優しいと感じた?」
男「それは、勿論君のことが―――」
女「おいおい。好きなどという簡素な一言を理由にしないでくれよ?」
男「うぐ……」
女「君とはクラスメイトであることのほかに個人的な関係性はなかったはずだ。どこに惚れた?」
男「それは……優しいところだよ」
女「優しい?」
男「ああ」
女「ふふ……おかしいな。別段、君に優しくした覚えはないが?」
男「それは……そうだけど」
女「どこを見て優しいと感じた?」
男「花瓶だよ。花瓶!!」
女「花瓶?」
男「そう」
女「あの教室にある花瓶か?」
男「あれ、いつも水を替えているでしょ?」
女「ああ、替えているな」
男「それしているのクラスで君だけだから」
女「あはは!」
男「なんで、笑うんだ?」
女「いや。それを優しいと捉えるのかと思って、おかしくなった」
男「……」
女「残念だが、それは私が優しいからではない。ただ几帳面なだけなんだよ。すまなかったな」
女「花瓶?」
男「そう」
女「あの教室にある花瓶か?」
男「あれ、いつも水を替えているでしょ?」
女「ああ、替えているな」
男「それしているのクラスで君だけだから」
女「あはは!」
男「なんで、笑うんだ?」
女「いや。それを優しいと捉えるのかと思って、おかしくなった」
男「……」
女「残念だが、それは私が優しいからではない。ただ几帳面なだけなんだよ。すまなかったな」
女「では、失礼する。これからピアノのレッスンが控えているのでな」
男「ま、まって!!」
女「まだ何か?」
男「ま、まだある……君を好きになった理由は……まだ……」
女「……ほお。言ってみろ」
男「面倒見がいいところだ」
女「面倒見?」
男「ほら、クラスにあまり馴染めてない子にも積極的に話かけているじゃないか」
女「そうだな」
男「そういうところもいいなって」
女「……君はバカか?」
男「え?」
男「ま、まって!!」
女「まだ何か?」
男「ま、まだある……君を好きになった理由は……まだ……」
女「……ほお。言ってみろ」
男「面倒見がいいところだ」
女「面倒見?」
男「ほら、クラスにあまり馴染めてない子にも積極的に話かけているじゃないか」
女「そうだな」
男「そういうところもいいなって」
女「……君はバカか?」
男「え?」
女「誰だって用があるから人に話しかけるだろう?」
男「え……まあ、うん」
女「君はたまたまそういう場面を目撃しただけだ」
男「……それは……」
女「私は決して面倒見などよくはない。むしろ私は私のことだけを考えている。まあ、自己中心的、唯我独尊なんだ」
男「……」
女「悪いが私は優しくも面倒見もよくはない。全ては君の妄想が描いた私だ」
男「……でも」
女「それではな。ピアノレッスンのあとは書道教室へも行かなくてはならないんだ。これでも忙しいんだよ」
男「……」
男「え……まあ、うん」
女「君はたまたまそういう場面を目撃しただけだ」
男「……それは……」
女「私は決して面倒見などよくはない。むしろ私は私のことだけを考えている。まあ、自己中心的、唯我独尊なんだ」
男「……」
女「悪いが私は優しくも面倒見もよくはない。全ては君の妄想が描いた私だ」
男「……でも」
女「それではな。ピアノレッスンのあとは書道教室へも行かなくてはならないんだ。これでも忙しいんだよ」
男「……」
女「……」
男「―――待って!!」
女「……はぁ、まだあるのか?懲りないな君も」
男「あ、ある!まだ好きになった理由はある!!」
女「三つめか……いいだろう、聞いてやる」
男「……頭がいいのに全然それを鼻にかけないところ!!」
女「……」
男「普通はあれだけ成績が良かったらなんかこう、お高くとまるっていうか、自然と周囲を見下すような人っているじゃない?」
女「ああ、いるな」
男「君はそれをおくびにも出さないじゃないか。俺はそこが好きだ!」
女「……ふむ。三つめだからと期待はしたが、飛んだ肩すかしだな」
男「え?」
男「―――待って!!」
女「……はぁ、まだあるのか?懲りないな君も」
男「あ、ある!まだ好きになった理由はある!!」
女「三つめか……いいだろう、聞いてやる」
男「……頭がいいのに全然それを鼻にかけないところ!!」
女「……」
男「普通はあれだけ成績が良かったらなんかこう、お高くとまるっていうか、自然と周囲を見下すような人っているじゃない?」
女「ああ、いるな」
男「君はそれをおくびにも出さないじゃないか。俺はそこが好きだ!」
女「……ふむ。三つめだからと期待はしたが、飛んだ肩すかしだな」
男「え?」
女「確認するが、君は私のことが好きなんだな?」
男「う、うん……そうだ」
女「痘痕も笑窪ということわざを知っているだろうか?」
男「……」
女「惚れた相手の悪いところすら良いように映る、ということだな」
男「それとこれとは……」
女「実際、私はクラスメイトの女子からは疎まれている状態だ」
男「え……?」
女「こんな性格だし、君のように好きだと言ってくる男子もまあ、少なくはない。全て振っているが」
男「……」
女「先ほど君が言ったな。自然と周囲を見下すような人……それは私だ」
男「それは違う!!」
女「違わない。君は私に惚れているからお高くとまっていないように見えるだけだ」
男「あ……」
男「う、うん……そうだ」
女「痘痕も笑窪ということわざを知っているだろうか?」
男「……」
女「惚れた相手の悪いところすら良いように映る、ということだな」
男「それとこれとは……」
女「実際、私はクラスメイトの女子からは疎まれている状態だ」
男「え……?」
女「こんな性格だし、君のように好きだと言ってくる男子もまあ、少なくはない。全て振っているが」
男「……」
女「先ほど君が言ったな。自然と周囲を見下すような人……それは私だ」
男「それは違う!!」
女「違わない。君は私に惚れているからお高くとまっていないように見えるだけだ」
男「あ……」
女「理解できただろうか?私は優しくもない。面倒見もよくはない。そして周囲の人間を自然と見下す最低の女だ」
男「そ、んなことは……」
女「失望させたようだが、これは事実だ」
男「……」
女「ではな。書道教室のあとは家庭教師が待っているんだ。全く、学生とは中々大変だ」
男「……ま、まって……」
女「……」
男「待ってくれ!!まだだ!まだある!!君を好きになった理由は!!」
女「……いい加減にしてくれないか?」
男「いいから聞いてくれ」
女「……仕方ないな。いいだろう」
男「い、意外にかわいいところが好きだ」
女「ふむ。それは?」
男「そ、んなことは……」
女「失望させたようだが、これは事実だ」
男「……」
女「ではな。書道教室のあとは家庭教師が待っているんだ。全く、学生とは中々大変だ」
男「……ま、まって……」
女「……」
男「待ってくれ!!まだだ!まだある!!君を好きになった理由は!!」
女「……いい加減にしてくれないか?」
男「いいから聞いてくれ」
女「……仕方ないな。いいだろう」
男「い、意外にかわいいところが好きだ」
女「ふむ。それは?」
男「あのさ……これを言うと引かれちゃうかもしれないんだけど……」
女「なんだ?今更、言いにくいことなどあるまい?」
男「こ、この前、帰り道で君を見かけてさ」
女「うむ」
男「で……その……そのとき、告白しようと思って少しだけあとをつけたんだ」
女「ほお……それで?」
男「……あれ?気持ち悪いって思わないの?」
女「十分に気持ち悪い。そんな分かり切ったことを質問するな。続けて」
男「う……そ、それで、野良猫が君の傍を通りかかってさ」
女「……」
男「君が猫に向かって「どこにいくのかにゅあー?」って言ってて……可愛いなって」
女「なるほど。あれを見られていたか。これは恥ずかしいな」
女「なんだ?今更、言いにくいことなどあるまい?」
男「こ、この前、帰り道で君を見かけてさ」
女「うむ」
男「で……その……そのとき、告白しようと思って少しだけあとをつけたんだ」
女「ほお……それで?」
男「……あれ?気持ち悪いって思わないの?」
女「十分に気持ち悪い。そんな分かり切ったことを質問するな。続けて」
男「う……そ、それで、野良猫が君の傍を通りかかってさ」
女「……」
男「君が猫に向かって「どこにいくのかにゅあー?」って言ってて……可愛いなって」
女「なるほど。あれを見られていたか。これは恥ずかしいな」
男「にゃーじゃなくて、にゅあーって言ってたのがすごく可愛くてさ。普段とのギャップもあったし」
女「ふむ……なるほどな」
男「それで、君のことが好きになったんだ」
女「……確かにそれは好きになりえる要素の一つかもしれない」
男「で、でしょ?」
女「だが、そんなものショーウィンドウから服を眺めているようなものだろう?」
男「え……?」
女「すぐそばにあり、自分の所有物でないものが輝いて見える。それはよくある錯覚だ」
男「……」
女「そんな私の一面を見ただけで、今までの内面を打ち消せるのか?」
男「それは……でも……」
女「私は無理だな。その一面を近くで見たいだけという理由で交際などはしたくない」
女「ふむ……なるほどな」
男「それで、君のことが好きになったんだ」
女「……確かにそれは好きになりえる要素の一つかもしれない」
男「で、でしょ?」
女「だが、そんなものショーウィンドウから服を眺めているようなものだろう?」
男「え……?」
女「すぐそばにあり、自分の所有物でないものが輝いて見える。それはよくある錯覚だ」
男「……」
女「そんな私の一面を見ただけで、今までの内面を打ち消せるのか?」
男「それは……でも……」
女「私は無理だな。その一面を近くで見たいだけという理由で交際などはしたくない」
男「……」
女「……もういいか?本当に私のスケジュールは余裕がないんだ」
男「あ、あと一つだけ、いい?」
女「……五分で済ませてくれ」
男「わかった。……俺、そうやって自分のことを相手に伝えようとする君のことが好きだ」
女「……」
男「良いように見えていた部分をわざわざ悪くいって、それでも交際してもいいのかって確認してくれてたんだよね?」
女「いや、そのようなことはないが?」
男「俺にはそう見えた」
女「だから、それは君の勝手な妄想だ」
男「君の悪い部分は理解したつもりだ。だから、付き合ってください!」
女「……はぁ……何も分かっていないようだな?」
男「え……?」
女「……もういいか?本当に私のスケジュールは余裕がないんだ」
男「あ、あと一つだけ、いい?」
女「……五分で済ませてくれ」
男「わかった。……俺、そうやって自分のことを相手に伝えようとする君のことが好きだ」
女「……」
男「良いように見えていた部分をわざわざ悪くいって、それでも交際してもいいのかって確認してくれてたんだよね?」
女「いや、そのようなことはないが?」
男「俺にはそう見えた」
女「だから、それは君の勝手な妄想だ」
男「君の悪い部分は理解したつもりだ。だから、付き合ってください!」
女「……はぁ……何も分かっていないようだな?」
男「え……?」
女「君がどれだけ私の良いところを挙げても、私は君の言葉に応えることはない」
男「どうして……!?」
女「よし、わかった。この際だ、辛辣に言ってやろう」
男「……」
女「いいか?君は私が好きだという。そもそもそれが大きな間違いだと何故気付かない?」
男「そんなことはないよ。俺は君のことが真剣に好きだ」
女「違うな。私が好きだから付き合いたいというのは」
男「違わない」
女「君の周りで何人ぐらい男女交際していく者がいるんだ?」
男「えっと……それは……」
女「多くはないが、気になるほどにはいるんじゃないだろうか?」
男「それは……いる……かも」
女「そうだろうな」
男「どうして……!?」
女「よし、わかった。この際だ、辛辣に言ってやろう」
男「……」
女「いいか?君は私が好きだという。そもそもそれが大きな間違いだと何故気付かない?」
男「そんなことはないよ。俺は君のことが真剣に好きだ」
女「違うな。私が好きだから付き合いたいというのは」
男「違わない」
女「君の周りで何人ぐらい男女交際していく者がいるんだ?」
男「えっと……それは……」
女「多くはないが、気になるほどにはいるんじゃないだろうか?」
男「それは……いる……かも」
女「そうだろうな」
男「……どういう意味?」
女「君の本心を言ってやろう。君は私と交際したいのでない。彼女が欲しいだけだ」
男「な……!?」
女「それも周囲に自慢できるような彼女がな」
男「そ、そんなこと……!!」
女「……そんなことないか?本当か?私が君の申し出を受け入れた後のことを考えたとき、君は周囲になんと言うだろうか?」
男「……」
女「あの成績優秀で何人もの男を振ってきた堅物な女を彼女にできた、などと陳腐な矜持を持って周囲に公言するのではないか?」
男「し、しない……」
女「それか、交際していないものを見下し、鼻で笑ってやろうと画策していたのではないか?」
男「そ、そんなわけない……」
女「どうだろうな。こうして言われたからそう言えるのであって、私が快諾していれば今日の夜にでも友人に電話の一本ぐらい入れたんじゃないか?」
女「君の本心を言ってやろう。君は私と交際したいのでない。彼女が欲しいだけだ」
男「な……!?」
女「それも周囲に自慢できるような彼女がな」
男「そ、そんなこと……!!」
女「……そんなことないか?本当か?私が君の申し出を受け入れた後のことを考えたとき、君は周囲になんと言うだろうか?」
男「……」
女「あの成績優秀で何人もの男を振ってきた堅物な女を彼女にできた、などと陳腐な矜持を持って周囲に公言するのではないか?」
男「し、しない……」
女「それか、交際していないものを見下し、鼻で笑ってやろうと画策していたのではないか?」
男「そ、そんなわけない……」
女「どうだろうな。こうして言われたからそう言えるのであって、私が快諾していれば今日の夜にでも友人に電話の一本ぐらい入れたんじゃないか?」
男「……」
女「君が惚れたのは私ではなく、私の持つステータスに過ぎない」
男「違う……違う……俺は真剣に……」
女「だから最初に詭弁だと言った」
男「……!?」
女「突然、こうして呼び出し、私に期待させ、困惑させた。いいか?誰だって好意を口にされたら嫌な思いはしない」
男「……」
女「むしろ、意識してしまうほどだ。夜、一人になっていると唐突にその相手の顔が浮かんでくることもある」
男「だったら……」
女「だったら、なんだ?付き合えと?」
男「……」
女「バカを言うな。意識してしまうだけであって好意には繋がらない」
男「ぐっ……」
女「君が惚れたのは私ではなく、私の持つステータスに過ぎない」
男「違う……違う……俺は真剣に……」
女「だから最初に詭弁だと言った」
男「……!?」
女「突然、こうして呼び出し、私に期待させ、困惑させた。いいか?誰だって好意を口にされたら嫌な思いはしない」
男「……」
女「むしろ、意識してしまうほどだ。夜、一人になっていると唐突にその相手の顔が浮かんでくることもある」
男「だったら……」
女「だったら、なんだ?付き合えと?」
男「……」
女「バカを言うな。意識してしまうだけであって好意には繋がらない」
男「ぐっ……」
女「君の第一声から下心の更に下にある本心を私は見てしまった。だから、こうして私は君を拒む」
男「……」
女「さて、もういいだろう。約束の五分はとっくに過ぎている。私は帰路につくとするよ」
男「……ま……」
女「……ん?」
男「……」
女「何もないなら帰るが?」
男「ま……て……」
女「なんだ?まだあるのか?」
男「君は……好きな人が……いるのか?」
女「……なんだそれは?」
男「……」
女「さて、もういいだろう。約束の五分はとっくに過ぎている。私は帰路につくとするよ」
男「……ま……」
女「……ん?」
男「……」
女「何もないなら帰るが?」
男「ま……て……」
女「なんだ?まだあるのか?」
男「君は……好きな人が……いるのか?」
女「……なんだそれは?」
男「だって……何人も振ってきて……今もこうして……」
女「おかしな人だな、君は。私に好きな人がいたとして、君になんの益がある?」
男「それは……」
女「いや、違うか。いないときのことを考えたのか?」
男「……」
女「私が好意を寄せるものがいない場合、まだチャンスはあると考えたわけか」
男「い、今……意識はするっていったから」
女「なるほど。鉄を熱したあとで追い込みをかけようとしたわけか?」
男「意識してるなら、まだ希望は……」
女「あはは」
男「……」
女「―――そんなわけがないだろう。振られたその日の夜に電話でもかける気だったのか?やめてくれ、鳥肌が立つ」
男「……っ」
女「おかしな人だな、君は。私に好きな人がいたとして、君になんの益がある?」
男「それは……」
女「いや、違うか。いないときのことを考えたのか?」
男「……」
女「私が好意を寄せるものがいない場合、まだチャンスはあると考えたわけか」
男「い、今……意識はするっていったから」
女「なるほど。鉄を熱したあとで追い込みをかけようとしたわけか?」
男「意識してるなら、まだ希望は……」
女「あはは」
男「……」
女「―――そんなわけがないだろう。振られたその日の夜に電話でもかける気だったのか?やめてくれ、鳥肌が立つ」
男「……っ」
女「君はもう私に振られた。何故、未練がましくそういうことをする?」
男「だから……俺は君のことが好きだから」
女「分かったよ。そこまで言うなら、答えてほしいことがある」
男「な、なんだ……?」
女「君は私のことが好き。それも真剣に。それは十分に伝わった。ありがとう」
男「……」
女「では、訊こうか。私のことが好きならば、私の嫌いなところも言えるはずだな?」
男「え……」
女「なにをそんなに不思議がる?君は私のことをよく見ていたんだろう?」
男「それは……・」
女「ならば嫌な部分もあったはずだ。5つ挙げてみろ」
男「……それは……」
女「言えないか?―――ふ、やはり君の好意などその程度だったのだろう」
男「……!?」
男「だから……俺は君のことが好きだから」
女「分かったよ。そこまで言うなら、答えてほしいことがある」
男「な、なんだ……?」
女「君は私のことが好き。それも真剣に。それは十分に伝わった。ありがとう」
男「……」
女「では、訊こうか。私のことが好きならば、私の嫌いなところも言えるはずだな?」
男「え……」
女「なにをそんなに不思議がる?君は私のことをよく見ていたんだろう?」
男「それは……・」
女「ならば嫌な部分もあったはずだ。5つ挙げてみろ」
男「……それは……」
女「言えないか?―――ふ、やはり君の好意などその程度だったのだろう」
男「……!?」
女「相手を好きになるとは自分にとって嫌な部分も含めて『好き』になるということだ」
男「……」
女「嫌な部分も見えていない盲目な君と交際したところで上手くいくわけがない」
男「それは、付き合う中で分かるものじゃないか?」
女「……付き合ってから相手の嫌な面が浮き彫りになった。その時、君は本当に私のことを好きでいてくれるのだろうか?」
男「それは……」
女「もしかしたら、君にとって生理的に受け付けないようなものを私は内包しているかもしれない。それでも我慢して交際してくれるのか?」
男「……」
女「気になる癖。仕草。性格なんかもそうだろう。私は几帳面だ。君を苛立たせることもきっとあるだろう」
男「そうかも……」
女「それらを考えた上で君は私と付き合う、と言っているのか?」
男「……」
男「……」
女「嫌な部分も見えていない盲目な君と交際したところで上手くいくわけがない」
男「それは、付き合う中で分かるものじゃないか?」
女「……付き合ってから相手の嫌な面が浮き彫りになった。その時、君は本当に私のことを好きでいてくれるのだろうか?」
男「それは……」
女「もしかしたら、君にとって生理的に受け付けないようなものを私は内包しているかもしれない。それでも我慢して交際してくれるのか?」
男「……」
女「気になる癖。仕草。性格なんかもそうだろう。私は几帳面だ。君を苛立たせることもきっとあるだろう」
男「そうかも……」
女「それらを考えた上で君は私と付き合う、と言っているのか?」
男「……」
これは>>1の実体験だな。そうに違いないw
女「どうだ?嫌な女だろう、私は?」
男「……ああ」
女「きっと君はすぐに私を捨てる。もういいだろう」
男「……」
女「ではな。今日のピアノレッスンは遅刻していくことにする」
男「……」
女「……」
男「わ、わかった……ごめん……」
女「そうか……残念だ」
男「え……?」
女「私をピアノレッスンに遅刻させたのは君が初めてだったんだが……ありがとう。君の好意は素敵だった」
男「あ……」
女「色々と酷いことを言ってしまってすまない。でも、私は好きな人に捨てられたくないんだ」
男「君は……」
女「さよなら……また、明日」
男「……ああ」
女「きっと君はすぐに私を捨てる。もういいだろう」
男「……」
女「ではな。今日のピアノレッスンは遅刻していくことにする」
男「……」
女「……」
男「わ、わかった……ごめん……」
女「そうか……残念だ」
男「え……?」
女「私をピアノレッスンに遅刻させたのは君が初めてだったんだが……ありがとう。君の好意は素敵だった」
男「あ……」
女「色々と酷いことを言ってしまってすまない。でも、私は好きな人に捨てられたくないんだ」
男「君は……」
女「さよなら……また、明日」
翌日
友「で、振られたの?」
男「おう」
友「だから、あいつはやめとけっていったじゃん」
男「うるさいな」
友「ま、もういいじゃん?それよりも他の相手を探そうぜ」
男「……そうだな」
女生徒「あの……」
女「……なに?」
女生徒「先生が……呼んでるんだけど……」
女「そう。ありがとう」
生徒「感じ悪ぅ」
生徒「昨日また男子を振ったらしいよ?目撃した子が言ってた」
生徒「マジで?ほんと、あの人、偉そうだよね」
友「で、振られたの?」
男「おう」
友「だから、あいつはやめとけっていったじゃん」
男「うるさいな」
友「ま、もういいじゃん?それよりも他の相手を探そうぜ」
男「……そうだな」
女生徒「あの……」
女「……なに?」
女生徒「先生が……呼んでるんだけど……」
女「そう。ありがとう」
生徒「感じ悪ぅ」
生徒「昨日また男子を振ったらしいよ?目撃した子が言ってた」
生徒「マジで?ほんと、あの人、偉そうだよね」
昼休み
友「やっぱり、このクラスでいうならあの子とか狙い目だと思うぜ?」
男「誰だよ?」
友「あの子だよあの子」
男「ああ?」
女生徒「……(もぐもぐ」
友「地味だけど別段悪くはない。それに彼女は誰とも付き合ってない」
男「ふーん……意外だな」
友「ま、いつも一人で飯を食ってるからな」
男「確かに……友達いないっぽいな」
友「だから、実は気になってたんだ……的なことを言えば簡単にOKしてくれるって」
男「ほんとかよ……?」
友「試しに声かけてこいよ」
男「え……マジで?」
友「やっぱり、このクラスでいうならあの子とか狙い目だと思うぜ?」
男「誰だよ?」
友「あの子だよあの子」
男「ああ?」
女生徒「……(もぐもぐ」
友「地味だけど別段悪くはない。それに彼女は誰とも付き合ってない」
男「ふーん……意外だな」
友「ま、いつも一人で飯を食ってるからな」
男「確かに……友達いないっぽいな」
友「だから、実は気になってたんだ……的なことを言えば簡単にOKしてくれるって」
男「ほんとかよ……?」
友「試しに声かけてこいよ」
男「え……マジで?」
女「……ふむ。少し、いいだろうか?」
女生徒「え……?」
女「購買から帰ってきたら私の席が取られてしまっていてな。隣に座らせてほしい」
女生徒「あ、どうぞどうぞ」
女「ありがとう」
男「あ……」
友「ちっ……邪魔が入ったな。まあ、でも平気だろ。行ってこいよ」
男「……もういいよ。振られた直後だぞ?また振られたらもう立ち直れない」
友「バッカ!そんなことでどうすんだよ。お前、ずっと彼女が欲しいって言ってたじゃん」
男「……それは……」
友「もう二学期だぜ?目ぼしい女は夏休み中に取られてるんだから、早くしたほうがいい」
男「……」
友「ほらほら、行けって」
男「……でもなぁ……」
女生徒「え……?」
女「購買から帰ってきたら私の席が取られてしまっていてな。隣に座らせてほしい」
女生徒「あ、どうぞどうぞ」
女「ありがとう」
男「あ……」
友「ちっ……邪魔が入ったな。まあ、でも平気だろ。行ってこいよ」
男「……もういいよ。振られた直後だぞ?また振られたらもう立ち直れない」
友「バッカ!そんなことでどうすんだよ。お前、ずっと彼女が欲しいって言ってたじゃん」
男「……それは……」
友「もう二学期だぜ?目ぼしい女は夏休み中に取られてるんだから、早くしたほうがいい」
男「……」
友「ほらほら、行けって」
男「……でもなぁ……」
女生徒「……あ、の?」
女「なんだ?」
女生徒「い、良い天気……ですね?」
女「そうだな」
女生徒「……あの」
女「ん?」
女生徒「えと……次の数学……課題ありましたよね?やりました?」
女「ああ。勿論だ」
女生徒「で、ですよね……」
女「うむ」
女生徒「……」
女「……(もぐもぐ」
友「ったく、根性無し。ああいう子はすぐにチャラい男に盗られちゃうぜ?」
男「お前みたいな奴にな」
友「俺はチャラくねーよ。でも、女の子と一緒にいたほうが楽しいじゃん?」
女「なんだ?」
女生徒「い、良い天気……ですね?」
女「そうだな」
女生徒「……あの」
女「ん?」
女生徒「えと……次の数学……課題ありましたよね?やりました?」
女「ああ。勿論だ」
女生徒「で、ですよね……」
女「うむ」
女生徒「……」
女「……(もぐもぐ」
友「ったく、根性無し。ああいう子はすぐにチャラい男に盗られちゃうぜ?」
男「お前みたいな奴にな」
友「俺はチャラくねーよ。でも、女の子と一緒にいたほうが楽しいじゃん?」
>相手を好きになるとは自分にとって嫌な部分も含めて『好き』になるということだ
さっき痘痕も笑窪って言ってたじゃん
これこそ詭弁じゃねーの?
さっき痘痕も笑窪って言ってたじゃん
これこそ詭弁じゃねーの?
>>46
詭弁で男を試してたんだろ
詭弁で男を試してたんだろ
友「まだ昼休みは20分もあるぜ?行って来いって」
男「でも……俺は……」
友「なんだよ、まだ好きっていうのか?どキツイ振られかたした癖に?」
男「違う……彼女に言われたんだ」
友「なんて?」
男「付き合うなら、嫌いなところも見ろって」
友「ふーん……で、あの子の嫌いな部分を見つけようとしてるわけか?」
男「悪いかよ」
友「うんなもん、付き合ってからじゃねーとわかんねーよ」
男「……いいだろ、別に」
女生徒「……」
女「ごちそうさま。ありがとう。失礼する」
女生徒「あ……」
女「どうした?なにかあるのか?」
女生徒「こ、こちらこそ、一緒に食べてくれてありがとう……」
男「でも……俺は……」
友「なんだよ、まだ好きっていうのか?どキツイ振られかたした癖に?」
男「違う……彼女に言われたんだ」
友「なんて?」
男「付き合うなら、嫌いなところも見ろって」
友「ふーん……で、あの子の嫌いな部分を見つけようとしてるわけか?」
男「悪いかよ」
友「うんなもん、付き合ってからじゃねーとわかんねーよ」
男「……いいだろ、別に」
女生徒「……」
女「ごちそうさま。ありがとう。失礼する」
女生徒「あ……」
女「どうした?なにかあるのか?」
女生徒「こ、こちらこそ、一緒に食べてくれてありがとう……」
友「お!チャンス!!ほら、行って来いって!!」
男「やめろよ!?」
友「なんだよ……いけよ、ほらほら!!」
男「お、おい!!ひっぱるな!!」
友「いーからいーから。嫌なとこは付き合ってから確かめろって」
男「お、い……」
女生徒「……な、なんですか?」
友「こいつが君に言いたいことがあるんだって」
女生徒「え……?」
男「おい!いい加減に!?」
友「ほら、ご飯食べ終わったんなら、二人で中庭かどっかにいくといいよ」
女生徒「え……あの……?」
男「おい、困ってんだろ!?」
友「とっとと行け!」
女生徒「な、なんですか……一体?」
男「やめろよ!?」
友「なんだよ……いけよ、ほらほら!!」
男「お、おい!!ひっぱるな!!」
友「いーからいーから。嫌なとこは付き合ってから確かめろって」
男「お、い……」
女生徒「……な、なんですか?」
友「こいつが君に言いたいことがあるんだって」
女生徒「え……?」
男「おい!いい加減に!?」
友「ほら、ご飯食べ終わったんなら、二人で中庭かどっかにいくといいよ」
女生徒「え……あの……?」
男「おい、困ってんだろ!?」
友「とっとと行け!」
女生徒「な、なんですか……一体?」
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