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元スレ兄「俺が死んだらどう思う?」妹「死なないじゃん」
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兄「……」
妹「……」
兄「…どうしてそう思った?」
妹「なんとなく」
兄「マジで?」
妹「マジで」
兄「……」
妹「なんでそう思うか、理由知りたい感じ?」
兄「…おう」
妹「一つ目、小学校の時に車に跳ねられ二十メートルふっ飛ばされ生きてた」
妹「……」
兄「…どうしてそう思った?」
妹「なんとなく」
兄「マジで?」
妹「マジで」
兄「……」
妹「なんでそう思うか、理由知りたい感じ?」
兄「…おう」
妹「一つ目、小学校の時に車に跳ねられ二十メートルふっ飛ばされ生きてた」
兄「ふむ」
妹「2つ目、小学校の卒業式で天井から鉄骨が頭上に落下。だけど無傷」
兄「…傷は残ってるけどな」
妹「3つ目、中学校の部活で素振りのバットが頭部に強打。だけどなぜか無傷」
兄「…今でも素振りしてた奴は謝ってくるよ」
妹「4つ目、海水浴場で波に流され十キロ泳ぎ切る、5つ目、遊園地のアトラクションセーフティ不備で地面落下」
妹「6つ目、土砂崩れに巻き込まれるが生還、7つ目、蛇に噛まれるが奇跡的に助かる」
妹「8つ目、9つ目──ていうか、もう上げてもきりがない」
兄「……」
妹「あたしが知ってるだけで30はあるけど、兄貴の不死身伝説」
兄「……」
妹「2つ目、小学校の卒業式で天井から鉄骨が頭上に落下。だけど無傷」
兄「…傷は残ってるけどな」
妹「3つ目、中学校の部活で素振りのバットが頭部に強打。だけどなぜか無傷」
兄「…今でも素振りしてた奴は謝ってくるよ」
妹「4つ目、海水浴場で波に流され十キロ泳ぎ切る、5つ目、遊園地のアトラクションセーフティ不備で地面落下」
妹「6つ目、土砂崩れに巻き込まれるが生還、7つ目、蛇に噛まれるが奇跡的に助かる」
妹「8つ目、9つ目──ていうか、もう上げてもきりがない」
兄「……」
妹「あたしが知ってるだけで30はあるけど、兄貴の不死身伝説」
兄「……」
兄「敢えて言わせてもらうが」
妹「なによ」
兄「…俺って単純に運が悪くない?」
妹「……」
兄「……」
妹「…かもねー、だけど助かってるからいいじゃない」
兄「なんとかな。なんとなく運が良くて助かってるだけだ」
妹「運だけじゃそうならないんじゃない?」
兄「…何が言いたいんだ」
妹「言ってもいいの?」
兄「……ダメ」
妹「そう。じゃあ言わない」
妹「なによ」
兄「…俺って単純に運が悪くない?」
妹「……」
兄「……」
妹「…かもねー、だけど助かってるからいいじゃない」
兄「なんとかな。なんとなく運が良くて助かってるだけだ」
妹「運だけじゃそうならないんじゃない?」
兄「…何が言いたいんだ」
妹「言ってもいいの?」
兄「……ダメ」
妹「そう。じゃあ言わない」
ミーンミンミン…
妹「…そろそろ」
兄「ん?」
妹「そろそろ、補修の時間じゃないの兄貴」
兄「そうだっけ」
妹「嫌なのはわかるけど、出なきゃお母さんに怒られるよ」
兄「……」
妹「高校生にもなったんだからさ、そういったことは諦めないと」
兄「…諦めるって」
妹「いいじゃん魅せつけてやりなよ。どうだーってね」
兄「いやいや、それで済むならいいけどさ、そういったことで済まされないから…」
妹「…そろそろ」
兄「ん?」
妹「そろそろ、補修の時間じゃないの兄貴」
兄「そうだっけ」
妹「嫌なのはわかるけど、出なきゃお母さんに怒られるよ」
兄「……」
妹「高校生にもなったんだからさ、そういったことは諦めないと」
兄「…諦めるって」
妹「いいじゃん魅せつけてやりなよ。どうだーってね」
兄「いやいや、それで済むならいいけどさ、そういったことで済まされないから…」
妹「出なきゃ晩飯抜きだよ、きっと」
兄「……」
妹「兄貴ダメでしょ、食べ物食べないと」
兄「ああ…死ぬな、俺」
妹「うむ」
兄「うがぁー……やりたくねぇ、なんで授業に水泳ってもんがあるんだよ…」ひょい
妹「同感だね」
兄「……」
妹「昼飯は大丈夫。作れるから」
兄「…まだ何も言ってないぞ」
妹「言い訳を考えてる顔だったから」
兄「…行ってきます」
妹「いってらっしゃい」
兄「……」
妹「兄貴ダメでしょ、食べ物食べないと」
兄「ああ…死ぬな、俺」
妹「うむ」
兄「うがぁー……やりたくねぇ、なんで授業に水泳ってもんがあるんだよ…」ひょい
妹「同感だね」
兄「……」
妹「昼飯は大丈夫。作れるから」
兄「…まだ何も言ってないぞ」
妹「言い訳を考えてる顔だったから」
兄「…行ってきます」
妹「いってらっしゃい」
ミーンミンミン…ミーンミンミン…
チュクチュクバー! チュクチュクバー! ジョォオオオ!!
兄(セミがうるせぇ…)
兄「はぁ、今日も暑いな…だが長袖を俺は着る…」
兄「浮いてるよな…めちゃくちゃ浮いてるよなこれ…」
兄「はぁ~」
とぼとぼ
兄「……」
兄(あ…なんだろ、なんかこう思いつきそうになった…水泳をサボれる妙案というか…)
兄(なんつぅか、車に跳ねられた。とかどうだろうか…そうすれば水泳補修の話じゃないだろ)
兄(…ま、そんなこと自分からやるやつなんて居ないけどな)
ブォオオオオオ
兄「ん?」
チュクチュクバー! チュクチュクバー! ジョォオオオ!!
兄(セミがうるせぇ…)
兄「はぁ、今日も暑いな…だが長袖を俺は着る…」
兄「浮いてるよな…めちゃくちゃ浮いてるよなこれ…」
兄「はぁ~」
とぼとぼ
兄「……」
兄(あ…なんだろ、なんかこう思いつきそうになった…水泳をサボれる妙案というか…)
兄(なんつぅか、車に跳ねられた。とかどうだろうか…そうすれば水泳補修の話じゃないだろ)
兄(…ま、そんなこと自分からやるやつなんて居ないけどな)
ブォオオオオオ
兄「ん?」
ドン!!!
兄「あ」
どっしゃああああ…
兄「………」
兄「……」
兄「…」
兄「痛ェ」むくり
兄「なんだ、今俺…ああ車に跳ねられたのか…って!」
兄「ああっ…くそっ…服が破けた! なんだよ、これ高かったんだぞオイ…!」
ブロロロロ…
兄「って、おい! ひき逃げか! まてまて!」ダダダッ
兄「──追いつけないとでも思ってんのかッ!」バッ!
兄「あ」
どっしゃああああ…
兄「………」
兄「……」
兄「…」
兄「痛ェ」むくり
兄「なんだ、今俺…ああ車に跳ねられたのか…って!」
兄「ああっ…くそっ…服が破けた! なんだよ、これ高かったんだぞオイ…!」
ブロロロロ…
兄「って、おい! ひき逃げか! まてまて!」ダダダッ
兄「──追いつけないとでも思ってんのかッ!」バッ!
兄「ふんぬおおおおおっ!」
がしっ!
兄「…よし、捕まえた」ざざざざざざざ!
兄(うぉお…なんか勢い任せで動いてる車を掴んでみたけど…予想以上にこええ…)
兄「靴底が減り切る前にっと…」がしっ…がしっ
兄「ひき逃げの顔を拝ませてもらいますか…」がしっ
ぐいぐい
兄「ん? ドアに鍵が掛かってんな。いっちょまえに…」
兄「壊すか」バキッ!
兄(ドアノブがとれた…)
兄(じゃあもういいや、窓ぶち破る? そこまでやったら怒られるよな…いや相手は犯罪者だし、ってうおおっ!?)
ブォンブォン!
兄「めっちゃ揺れる! やべ、気づかれて振り落とそうとしてんのか…っ!」
がしっ!
兄「…よし、捕まえた」ざざざざざざざ!
兄(うぉお…なんか勢い任せで動いてる車を掴んでみたけど…予想以上にこええ…)
兄「靴底が減り切る前にっと…」がしっ…がしっ
兄「ひき逃げの顔を拝ませてもらいますか…」がしっ
ぐいぐい
兄「ん? ドアに鍵が掛かってんな。いっちょまえに…」
兄「壊すか」バキッ!
兄(ドアノブがとれた…)
兄(じゃあもういいや、窓ぶち破る? そこまでやったら怒られるよな…いや相手は犯罪者だし、ってうおおっ!?)
ブォンブォン!
兄「めっちゃ揺れる! やべ、気づかれて振り落とそうとしてんのか…っ!」
兄「ぐっ!? だ、だが俺も諦めが悪いもんでねぇ…!」ぐっ…
ぐぐぐ! ぐぎゅ! ぎちちち! めきッ!!
兄「──今決めたこと、一つ目」ブン!!
兄「窓をッ…ぶち破る!!」
バチコーン パラパラ
兄「……」フリフリ
兄「さて、後部座席は誰が乗ってる──」
女「……」
兄「──……ぅえ?」
女「っ…!」
兄(女の子…? しかも小さい…)
女「た、た!」
女「助けて!お願い!」
ぐぐぐ! ぐぎゅ! ぎちちち! めきッ!!
兄「──今決めたこと、一つ目」ブン!!
兄「窓をッ…ぶち破る!!」
バチコーン パラパラ
兄「……」フリフリ
兄「さて、後部座席は誰が乗ってる──」
女「……」
兄「──……ぅえ?」
女「っ…!」
兄(女の子…? しかも小さい…)
女「た、た!」
女「助けて!お願い!」
兄「え、あ、ごめん! いや、違うんだよ…こう、若気の至りっていうかさ…」
兄「別にアンタを傷つけようとか、そういうのじゃなくって…」
女「助けて…!」
兄「いやだからさ…」
カチャ
兄「ん?」
「──死ね」
兄「へ? それ、銃?」
パン!
女「ああっ…! いやぁああ!!」
「大人しくしてろ。おい、早くスピードを出せ」
女「そんな、ひどい…! なんてこと…!」
兄「別にアンタを傷つけようとか、そういうのじゃなくって…」
女「助けて…!」
兄「いやだからさ…」
カチャ
兄「ん?」
「──死ね」
兄「へ? それ、銃?」
パン!
女「ああっ…! いやぁああ!!」
「大人しくしてろ。おい、早くスピードを出せ」
女「そんな、ひどい…! なんてこと…!」
「黙れ」
女「ひぅっ…」
「もう助けなど来ない。これは全て計画通りだ、全ては人狼家の──」
女「ひぃいいっ!?」
「っ!? だから大声を出すなと──」
女「な、なんで…」
「…?」
女「ど、どうして…生きてるのだ…?」
「何をいって──」
兄「……」
「……」
兄「……痛い」
「なっ…!」
女「ひぅっ…」
「もう助けなど来ない。これは全て計画通りだ、全ては人狼家の──」
女「ひぃいいっ!?」
「っ!? だから大声を出すなと──」
女「な、なんで…」
「…?」
女「ど、どうして…生きてるのだ…?」
「何をいって──」
兄「……」
「……」
兄「……痛い」
「なっ…!」
兄「ああぁくそっ…やっぱ銃ってすごいんだな…」
兄「体験してきた痛みの中でトップスリーに入るよこりゃ…」パッパッ
女「……」
「お前っ…一体何者だ!? くそ、確かに弾は…!」
兄「当たったけど、皮膚で止まってる」
兄「ただそれだけだし、そういった人間だっているんだよ」
「馬鹿なっ」
兄「ん。じゃあ今からちょっと、あんたは賢くなったってことで」
兄「──話は終わりだ、次にそっち」
女「……」
兄「助けるぞ。息を止めろ、無事を祈っとけ」
兄「何が起こっても──絶対に引くなよ、お願いだから」
兄「体験してきた痛みの中でトップスリーに入るよこりゃ…」パッパッ
女「……」
「お前っ…一体何者だ!? くそ、確かに弾は…!」
兄「当たったけど、皮膚で止まってる」
兄「ただそれだけだし、そういった人間だっているんだよ」
「馬鹿なっ」
兄「ん。じゃあ今からちょっと、あんたは賢くなったってことで」
兄「──話は終わりだ、次にそっち」
女「……」
兄「助けるぞ。息を止めろ、無事を祈っとけ」
兄「何が起こっても──絶対に引くなよ、お願いだから」
「し、死ね!」
兄「ごめんだっつーの!」ばぎっ!
バギバギバギ! ビキィ!
女(ドアが…え? 外れ?)
兄「ほいっと」ぶん
がしゃああん!
兄「よし、次に…」
パンパンパン
兄「痛ってぇえええええええ!?」
「はぁ…はぁ…!」
兄「あ、ちょ! 本当にやめてください! マジで痛いんで!」
「なんで! なんで死なない!」
兄「ああ…もうっ…! 手加減なしだから、折れても文句言うなよ!」びゅっ
兄「ごめんだっつーの!」ばぎっ!
バギバギバギ! ビキィ!
女(ドアが…え? 外れ?)
兄「ほいっと」ぶん
がしゃああん!
兄「よし、次に…」
パンパンパン
兄「痛ってぇえええええええ!?」
「はぁ…はぁ…!」
兄「あ、ちょ! 本当にやめてください! マジで痛いんで!」
「なんで! なんで死なない!」
兄「ああ…もうっ…! 手加減なしだから、折れても文句言うなよ!」びゅっ
「ひぎゃああああああああっ!?」
兄(ああ…腕がぽっきりと…)
「いぐぇっ…ああっ…ひぎぃいいっ…」
兄「ご、ごめん…とりあえず…飴あげるからさ…ホントすんません…」
「ひぃいいいい!? なんだお前は!?」
兄「あ、運転手さん。お仲間さんがちょっと…」
「し、しねえええええ!!」
兄「……」
兄「えいっ」びゅっ!
ばきぃいいいい
「ぎゃああああああああああ!?」
兄(ち、違うんだよ…こうやりたかったんじゃなくて、もっとスマートに…)
兄(ああ…腕がぽっきりと…)
「いぐぇっ…ああっ…ひぎぃいいっ…」
兄「ご、ごめん…とりあえず…飴あげるからさ…ホントすんません…」
「ひぃいいいい!? なんだお前は!?」
兄「あ、運転手さん。お仲間さんがちょっと…」
「し、しねえええええ!!」
兄「……」
兄「えいっ」びゅっ!
ばきぃいいいい
「ぎゃああああああああああ!?」
兄(ち、違うんだよ…こうやりたかったんじゃなくて、もっとスマートに…)
兄「うぉお!? 揺れるッ…!」
兄「早く脱出しないと…ほら、はやく捕まれ!」
女「ひぃいいいいい!?」
兄「アンタまでビビるなよ!? もういいから早く!」
ぐいっ!
兄「今決めたこと…ふ、2つ目! 」
兄「──抱えた女の子を無傷で着地!」
兄「とりゃ!」
ばっ!
~~~
兄「早く脱出しないと…ほら、はやく捕まれ!」
女「ひぃいいいいい!?」
兄「アンタまでビビるなよ!? もういいから早く!」
ぐいっ!
兄「今決めたこと…ふ、2つ目! 」
兄「──抱えた女の子を無傷で着地!」
兄「とりゃ!」
ばっ!
~~~
女の子家に連れ帰って妹が嫉妬とかいらないんでオチまで行ってくださいね
兄「痛い…」
女「……」
兄「服が穴だらけだ…ああ、もう…バイトしてまた買わないと…」
女「…あの」
兄「ううっ…」
女「あのっ…!」
兄「って、水泳の補修…ああ! 遅刻だ! まじかよ!」
女「あのって言ってるのだ!!」
兄「…何?」
女「うっ…なんでそんな悲しそうなのだ…」
兄「色々とあるんだよ…ていうかなんだよ、その口調…」
女「……」
兄「服が穴だらけだ…ああ、もう…バイトしてまた買わないと…」
女「…あの」
兄「ううっ…」
女「あのっ…!」
兄「って、水泳の補修…ああ! 遅刻だ! まじかよ!」
女「あのって言ってるのだ!!」
兄「…何?」
女「うっ…なんでそんな悲しそうなのだ…」
兄「色々とあるんだよ…ていうかなんだよ、その口調…」
女「く、口調のことはどうでもいいであろう…!」
兄「まるで漫画みたいな口調だな」
女「お、お前に言われたくないわ! 化け物!」
兄「…なんだよ、せっかく助けてあげたのに。そんな態度はひどくない?」
女「あ…それは…うん、ありがとう…」
兄「口調戻ってるけど。キャラ付けなの?」
女「違うわ!」
兄「まあ、なんだ。それよりも…一緒に逃げてきて良いのか」
女「…当たり前であろう。あそこにいては、他の仲間に連れてかれる」
兄「他の仲間…」
女「フフン、気になるかの? それはそれは気になるであろう、なぜ私がこうなっているのかとなッ!」
兄「まるで漫画みたいな口調だな」
女「お、お前に言われたくないわ! 化け物!」
兄「…なんだよ、せっかく助けてあげたのに。そんな態度はひどくない?」
女「あ…それは…うん、ありがとう…」
兄「口調戻ってるけど。キャラ付けなの?」
女「違うわ!」
兄「まあ、なんだ。それよりも…一緒に逃げてきて良いのか」
女「…当たり前であろう。あそこにいては、他の仲間に連れてかれる」
兄「他の仲間…」
女「フフン、気になるかの? それはそれは気になるであろう、なぜ私がこうなっているのかとなッ!」
兄「あーもしもし、兄貴兄貴」
女「それは私が高貴なる血族、ヴァンパ──無視するな!」
兄「え? 電話? …どこからって、まあ先生だろうな…」
女「オイ! 聞いてるのか!」ぐぅいぐぅい
兄「変な声が聞こえる? いや気にしなくていいよ、俺も気にしてないから」
女「むぃー! きぃー!」がじがじ
兄「先生には後で説明するから──って、やめろ! なに服を噛んでるんだよ!」
女「む、無視をするからであろう! 私は無視は嫌いだ! 化け物!」
『……兄貴、今どこにいるの』
兄「別に無視してるつもりじゃ、へ? いや、それは…」
女「それは私が高貴なる血族、ヴァンパ──無視するな!」
兄「え? 電話? …どこからって、まあ先生だろうな…」
女「オイ! 聞いてるのか!」ぐぅいぐぅい
兄「変な声が聞こえる? いや気にしなくていいよ、俺も気にしてないから」
女「むぃー! きぃー!」がじがじ
兄「先生には後で説明するから──って、やめろ! なに服を噛んでるんだよ!」
女「む、無視をするからであろう! 私は無視は嫌いだ! 化け物!」
『……兄貴、今どこにいるの』
兄「別に無視してるつもりじゃ、へ? いや、それは…」
初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」
初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねぇ」
初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」
初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」
佐天「初春?」
初春「結果として面白くないのは許せます。許せるだけで面白くはないんですが」
初春「パクリ二匹目のドジョウ百番煎じは許せませんね。書いてて恥ずかしくないんですか?」
初春「ドヤ顔してる暇があればとっとと首吊って死ねよ」
初春「そうネットに書いてありました」
佐天「なあんだネットかあ」
初春「一番の害悪はそういったSSを持ち上げてる人たちなんですけどね」
佐天「ふーん」
初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねぇ」
初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」
初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」
佐天「初春?」
初春「結果として面白くないのは許せます。許せるだけで面白くはないんですが」
初春「パクリ二匹目のドジョウ百番煎じは許せませんね。書いてて恥ずかしくないんですか?」
初春「ドヤ顔してる暇があればとっとと首吊って死ねよ」
初春「そうネットに書いてありました」
佐天「なあんだネットかあ」
初春「一番の害悪はそういったSSを持ち上げてる人たちなんですけどね」
佐天「ふーん」
『教えて、今すぐに。兄貴の側にいる奴の名前と特徴、それと住所を教えてね』
兄「…なんか怒ってない?」
『怒ってない』
女「私は怒ってるぞ!」
兄「アンタは後で相手してあげるから…」
『兄貴。早く教えないとお母さんにチクるよ』
兄「背丈は百五十、髪はウェーブがかかっててワカメみたい、瞳がパッチリで白いワンピースを着てる」
『了解。住所と名前は追々』
兄「…わかった」
『…早く帰ってきなよ、昼飯、作ってあげてるから』
兄「はいよ…」
『じゃあね』
兄「…はぁ~、アンタ生きて家に帰れたらいいな」
兄「…なんか怒ってない?」
『怒ってない』
女「私は怒ってるぞ!」
兄「アンタは後で相手してあげるから…」
『兄貴。早く教えないとお母さんにチクるよ』
兄「背丈は百五十、髪はウェーブがかかっててワカメみたい、瞳がパッチリで白いワンピースを着てる」
『了解。住所と名前は追々』
兄「…わかった」
『…早く帰ってきなよ、昼飯、作ってあげてるから』
兄「はいよ…」
『じゃあね』
兄「…はぁ~、アンタ生きて家に帰れたらいいな」
女「なんでそんな怖いこと言うのだ!?」
兄「怖いからだよ…俺の妹は怖いぞ?
何しでかすか、何十年兄をやってる俺でもわからないからな…」
女「ひぃ…」
兄「冗談だよ。とにかくアンタ…」
女「な、なんだ…」
兄「……」じっ
女「…なんなのだ」
兄「…色々と混みあった状況だってのはわかったけど、今は聞かないでおくよ」
女「き、聞かないのか?」
兄「ああ、聞かない。聞いていいことなんてこれっぽっちもない気がするから」
兄「よっこしょ、だけどまぁ、家まで送るぐらいはするけど…それとも警察か?」
兄「怖いからだよ…俺の妹は怖いぞ?
何しでかすか、何十年兄をやってる俺でもわからないからな…」
女「ひぃ…」
兄「冗談だよ。とにかくアンタ…」
女「な、なんだ…」
兄「……」じっ
女「…なんなのだ」
兄「…色々と混みあった状況だってのはわかったけど、今は聞かないでおくよ」
女「き、聞かないのか?」
兄「ああ、聞かない。聞いていいことなんてこれっぽっちもない気がするから」
兄「よっこしょ、だけどまぁ、家まで送るぐらいはするけど…それとも警察か?」
女「けいさつ…」
兄「…。いやなら家に送るけど」
女「………」
兄「なんだよ、どっちだよ。帰りたいんだろ、どうみたって出かけるような服装じゃないし」
女「………」
兄「…どうして黙るんだ」
女「…帰りたくない」
兄「はっ?」
女「…帰りたくないのだ、城には」
兄「………」
兄「城?」
女「……帰ってもまた閉じ込められるだけ、外には出られない、ずっとずっと城の中…」
兄「…。いやなら家に送るけど」
女「………」
兄「なんだよ、どっちだよ。帰りたいんだろ、どうみたって出かけるような服装じゃないし」
女「………」
兄「…どうして黙るんだ」
女「…帰りたくない」
兄「はっ?」
女「…帰りたくないのだ、城には」
兄「………」
兄「城?」
女「……帰ってもまた閉じ込められるだけ、外には出られない、ずっとずっと城の中…」
兄(関わりたくないって言ってるのに…なんでしゃべるんだよ…)
女「ううっ…ひっぐ…」
兄「お、おい…なくなよ…」
女「また…酷いことをされるのだ…メイドに、五将に…ううっ…」
兄「…ごしょう?」
女「ひっぐ、うわぁあああああん!!」
兄「………」
~~~~
女「なんでこれはっ!? うまいな! なんだこれ!」
兄「そうか、それは良かったよ」
女「肉汁ぶわーっ! って! なになにこれこれ!」
女「ううっ…ひっぐ…」
兄「お、おい…なくなよ…」
女「また…酷いことをされるのだ…メイドに、五将に…ううっ…」
兄「…ごしょう?」
女「ひっぐ、うわぁあああああん!!」
兄「………」
~~~~
女「なんでこれはっ!? うまいな! なんだこれ!」
兄「そうか、それは良かったよ」
女「肉汁ぶわーっ! って! なになにこれこれ!」
兄「………」
兄(とりあえず近くのファミレスに連れてきたけど…どうしよう)
女「んふふ、んふ、この緑色の固い奴なんていうのだ?」
兄「ブロッコリー」
女「ぶ、ぶろっこりー…?」
兄「おう」
女「ぶろっこりー! あはは!」
兄「あはは…」
兄(はぁ~…絶対に後で問題になる、予想がつく、何か嫌な展開になる…くそぅ)
兄「本当についてないな俺…」
女「おいしぃ」
兄(とりあえず近くのファミレスに連れてきたけど…どうしよう)
女「んふふ、んふ、この緑色の固い奴なんていうのだ?」
兄「ブロッコリー」
女「ぶ、ぶろっこりー…?」
兄「おう」
女「ぶろっこりー! あはは!」
兄「あはは…」
兄(はぁ~…絶対に後で問題になる、予想がつく、何か嫌な展開になる…くそぅ)
兄「本当についてないな俺…」
女「おいしぃ」
兄「……そういえば」
女「む?」
兄「よいしょっと、ああやっぱり…」コロ…
女「なんなのだ? それは…弾!?」
兄「…みたいだな、本物を見るのは初めてだけど」
女「ど、どこからそれを…!」
兄「皮膚に刺さってた」コロコロ…
女「…全部?」
兄「全部。あーいて…抜けたら抜けたで、痛いんだなコレ」
女「……」
兄「…ん、なんだ。変な目で見て」
女「む?」
兄「よいしょっと、ああやっぱり…」コロ…
女「なんなのだ? それは…弾!?」
兄「…みたいだな、本物を見るのは初めてだけど」
女「ど、どこからそれを…!」
兄「皮膚に刺さってた」コロコロ…
女「…全部?」
兄「全部。あーいて…抜けたら抜けたで、痛いんだなコレ」
女「……」
兄「…ん、なんだ。変な目で見て」
女「……化け物なのだな」
兄(失礼な…)
女「だが、オマエみたいな化け物はたくさん知ってる」
兄「…へ?」
女「私の周りも化け物と称される人間がいるということだ」
兄「……」
女「先程も言いかけたが、私は高貴なる血族──ヴァン」
兄「あ、コーヒーおかわりで」
女「そして私を攫ったのは狼の一族の人」
兄「あ、はい。この子にもジュースおかわりで」
女「って、きけぇえええええい!!」バン!
兄(失礼な…)
女「だが、オマエみたいな化け物はたくさん知ってる」
兄「…へ?」
女「私の周りも化け物と称される人間がいるということだ」
兄「……」
女「先程も言いかけたが、私は高貴なる血族──ヴァン」
兄「あ、コーヒーおかわりで」
女「そして私を攫ったのは狼の一族の人」
兄「あ、はい。この子にもジュースおかわりで」
女「って、きけぇえええええい!!」バン!
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/08(土) 05:59:36.61 ID:DEly1foU0 [4/22]
男「エルフを手に入れた」
少女 ブルブル
男「恐怖による震えは臨戦態勢になるためのものだ、俺はこの子に殺されるかもしれない」
少女 ブルブル
男「とりあえず寒いのかもしれない可能性も否定できないから厚着させてみよう」スタスタ
少女 ブルブル スタスタ ドサッ
男「寒かったらそれ着てね、ようし今日はごちそうを作ろう。家族が増えたよやったねたおいやめろ」スタスタ
男「エルフを手に入れた」
少女 ブルブル
男「恐怖による震えは臨戦態勢になるためのものだ、俺はこの子に殺されるかもしれない」
少女 ブルブル
男「とりあえず寒いのかもしれない可能性も否定できないから厚着させてみよう」スタスタ
少女 ブルブル スタスタ ドサッ
男「寒かったらそれ着てね、ようし今日はごちそうを作ろう。家族が増えたよやったねたおいやめろ」スタスタ
女「あぅ…手いたい…」
兄「急に暴れるなよ。すんません、気にしないでください」
女「ううっ…」
兄「さっきから何を言ってるのかさっぱりだけど」
兄「改めて言わせてもらうが、俺は別にバケモノじゃない」
女「ウソツクな! お前はきっと私と同じような──」
兄「違うわ」
女「な、なぜそこまで頑なに…!」
兄「よくわからないことを押し付けるなよ。第一、俺はお化けとか妖怪は信じてない」
女「…じゃあお前は何者なのだ」
兄「…うーん、俺はちょっとばかし、周りの人間より…頑丈にできてるだけなんだよ」
兄「急に暴れるなよ。すんません、気にしないでください」
女「ううっ…」
兄「さっきから何を言ってるのかさっぱりだけど」
兄「改めて言わせてもらうが、俺は別にバケモノじゃない」
女「ウソツクな! お前はきっと私と同じような──」
兄「違うわ」
女「な、なぜそこまで頑なに…!」
兄「よくわからないことを押し付けるなよ。第一、俺はお化けとか妖怪は信じてない」
女「…じゃあお前は何者なのだ」
兄「…うーん、俺はちょっとばかし、周りの人間より…頑丈にできてるだけなんだよ」
兄「生まれつきっていうか、まあ小学生あたりからなんだけど」
兄「何をされても壊れない」
兄「車に跳ねられても、高層ビルから落ちても、窓ガラスが割れ頭上に落ちても」
兄「基本無傷か命に関わる怪我はしないんだ」
女「…拳で車の窓を叩き割ってたではないか、あとドアも壊してた」
兄「あーそれは、なんていうか副産物っていうか」
兄「身体が頑丈のプラス要素みたいなもん。生まれつきじゃなく、鍛えたから」
女「…鍛えただけで、車を壊せるレベルに達せられるのか?」
兄「できてるからしょうがないだろ」
女「やっぱり化け物ではないか」
兄「違う、他の人よりちょっと凄かっただけだ」
兄「何をされても壊れない」
兄「車に跳ねられても、高層ビルから落ちても、窓ガラスが割れ頭上に落ちても」
兄「基本無傷か命に関わる怪我はしないんだ」
女「…拳で車の窓を叩き割ってたではないか、あとドアも壊してた」
兄「あーそれは、なんていうか副産物っていうか」
兄「身体が頑丈のプラス要素みたいなもん。生まれつきじゃなく、鍛えたから」
女「…鍛えただけで、車を壊せるレベルに達せられるのか?」
兄「できてるからしょうがないだろ」
女「やっぱり化け物ではないか」
兄「違う、他の人よりちょっと凄かっただけだ」
女「銃弾を食らっても死なない奴が何を言う」
兄「…痛かったぞ、ちょっとは」
女「感想がまんま化け物のセリフではないか、あれだな、私の見立てだとお前は──」
女「──ゾンビかマッドマン、しいていえばフランケンシュタインだろう」
兄「うわぁ…」
女「うわぁとはなんだ! うわぁとは!」
兄「そうやって何かのキャラに例えられと…うわぁ…」
女「な、なにか悪いのか!? お前は失礼なやつだな! 本当のゾンビ一族やらゴーレム一族に失礼だぞ!」
兄「…やめてよ、そういうキャラ付け」
女「むっはぁー! 本当にお前は!」
兄「ああ、ほら。こぼれてるぞ…」ふきふき
兄「…痛かったぞ、ちょっとは」
女「感想がまんま化け物のセリフではないか、あれだな、私の見立てだとお前は──」
女「──ゾンビかマッドマン、しいていえばフランケンシュタインだろう」
兄「うわぁ…」
女「うわぁとはなんだ! うわぁとは!」
兄「そうやって何かのキャラに例えられと…うわぁ…」
女「な、なにか悪いのか!? お前は失礼なやつだな! 本当のゾンビ一族やらゴーレム一族に失礼だぞ!」
兄「…やめてよ、そういうキャラ付け」
女「むっはぁー! 本当にお前は!」
兄「ああ、ほら。こぼれてるぞ…」ふきふき
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