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元スレフレンダ「し、死にたくない……」QB「それが君の願いだね?」
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>>648
敵に回収されて敵フラグびんびんなんですが
敵に回収されて敵フラグびんびんなんですが
杏子「くそっ……何が敵の戦力は残ってないだ!? まだ全然あるじゃねえか!」
激昂した杏子がキリカの胸ぐらに掴みかかる。
絹旗「超やめましょうよっ。呉のせいじゃありません」
そんな杏子を絹旗が抑える。
浜面「どうするんだよ……巴を倒す敵がまだ残ってるってことだろ……」
絶望したように、枯れた声で浜面は呟く。
麦野「確かに、巴マミの力は本物だった。下手すりゃ、私以上だったかもしれないくらいにな」
フレンダ「つまり、レベル5の上位か、それに匹敵する何かがいるってわけ……?」
震える声で、フレンダは問う。
麦野「……そういうことになるな」
苦々しく、麦野はそれに答えた。
激昂した杏子がキリカの胸ぐらに掴みかかる。
絹旗「超やめましょうよっ。呉のせいじゃありません」
そんな杏子を絹旗が抑える。
浜面「どうするんだよ……巴を倒す敵がまだ残ってるってことだろ……」
絶望したように、枯れた声で浜面は呟く。
麦野「確かに、巴マミの力は本物だった。下手すりゃ、私以上だったかもしれないくらいにな」
フレンダ「つまり、レベル5の上位か、それに匹敵する何かがいるってわけ……?」
震える声で、フレンダは問う。
麦野「……そういうことになるな」
苦々しく、麦野はそれに答えた。
杏子「でも、そんなのがいるのか?」
麦野「心当たりはある。こんな無茶苦茶な戦闘をできるやつがな」
杏子「誰なんだそれは……?」
恐る恐る、杏子は聞く。
麦野「……『一方通行』。学園都市第一位のレベル5だ」
重々しく、麦野がその名を口にした。
その名前を出した瞬間、杏子とキリカ以外の全員に緊張が走る。
麦野「心当たりはある。こんな無茶苦茶な戦闘をできるやつがな」
杏子「誰なんだそれは……?」
恐る恐る、杏子は聞く。
麦野「……『一方通行』。学園都市第一位のレベル5だ」
重々しく、麦野がその名を口にした。
その名前を出した瞬間、杏子とキリカ以外の全員に緊張が走る。
QB「それはないと思うよ」
この場にそぐわない、明るい声がその可能性を否定した。
キュゥべえだ。どこからともなく、四足歩行でとてとてと歩いて来た。
滝壺「あれ、サロンに寝かせてきたのに……」
麦野「どうしてそれがわかる?」
QB「簡単さ。杏子、フレンダ、君たちならわかるはずだよ。二人とも、意識を集中させて、この場に残った魔力を探ってみればいい」
杏子「……わかった」
フレンダ「えっと……こう、かな?」
目を瞑り、深呼吸するかのようにして魔力を探る杏子。フレンダもその杏子を見て、見よう見まねで魔力を探る。
QB「マミの巨大な魔力に誤魔化されがちだけど、よく探ってみるんだ」
杏子「……これは!?」
杏子が目を見開いて驚く。
QB「気付いたようだね。そう、ここにはマミとキリカ以外の魔法少女の魔力が残っている。敵は魔法少女だよ」
フレンダ「確かに……」
杏子「いや、あり得ねえ、そんなわけがねえ! 嘘だッ!」
この場にそぐわない、明るい声がその可能性を否定した。
キュゥべえだ。どこからともなく、四足歩行でとてとてと歩いて来た。
滝壺「あれ、サロンに寝かせてきたのに……」
麦野「どうしてそれがわかる?」
QB「簡単さ。杏子、フレンダ、君たちならわかるはずだよ。二人とも、意識を集中させて、この場に残った魔力を探ってみればいい」
杏子「……わかった」
フレンダ「えっと……こう、かな?」
目を瞑り、深呼吸するかのようにして魔力を探る杏子。フレンダもその杏子を見て、見よう見まねで魔力を探る。
QB「マミの巨大な魔力に誤魔化されがちだけど、よく探ってみるんだ」
杏子「……これは!?」
杏子が目を見開いて驚く。
QB「気付いたようだね。そう、ここにはマミとキリカ以外の魔法少女の魔力が残っている。敵は魔法少女だよ」
フレンダ「確かに……」
杏子「いや、あり得ねえ、そんなわけがねえ! 嘘だッ!」
>>657
魔法少女に未元物質を再現する自動装甲着せたとか?
魔法少女に未元物質を再現する自動装甲着せたとか?
>>648
マミさんのソウルジェム頭に付いてるから…
マミさんのソウルジェム頭に付いてるから…
突然、半狂乱になって否定する杏子。
フレンダ「きょ、杏子、どうしたってわけよ?」
QB「ふぅ……まったく、どうしてこんなに確たる証拠があるのに嘘だと思うんだい?」
呆れたような声でキュゥべえは言う。
杏子「間違いだ……こんなの何かのトリックだ! あり得ねえ! だってこれは……これは……」
探れば探るほど、杏子の中に確たる証拠が突き付けられる。
杏子の声が徐々に小さくなり、静かになったのを見て、キュゥべえは溜息を吐いた。
そして、改めて、キュゥべえは言う。
QB「その通りだよ。巴マミを殺したのは
――千歳ゆまさ」
フレンダ「きょ、杏子、どうしたってわけよ?」
QB「ふぅ……まったく、どうしてこんなに確たる証拠があるのに嘘だと思うんだい?」
呆れたような声でキュゥべえは言う。
杏子「間違いだ……こんなの何かのトリックだ! あり得ねえ! だってこれは……これは……」
探れば探るほど、杏子の中に確たる証拠が突き付けられる。
杏子の声が徐々に小さくなり、静かになったのを見て、キュゥべえは溜息を吐いた。
そして、改めて、キュゥべえは言う。
QB「その通りだよ。巴マミを殺したのは
――千歳ゆまさ」
――
七人と一匹は、再び個室サロンに戻ってきた。
マミの亡骸を連れて。
マミの亡骸は、悲しいほどに軽かった。下半身も、頭も、右腕も失ったそれは、見るのも憚れるほど無残だった。
それでも、ライダースーツの男と共にフレンダたちを襲ってきた駆動鎧の中の少女たちのように、かつてのコネを使ってこの遺体を片付けようとは思わなかった。
どうしようもなく、魔法で鮮度を保ち、個室サロンまで持ってきたのだった。
杏子「ゆまは……ゆまは、こんなことをするやつじゃねえ……」
個室サロンに戻り、重い空気の中、杏子がまず口を開いた。
杏子「あいつは……優しいやつだ、そして、強いやつだ。
あたしのために人生投げ捨てて魔法少女になって、魔女にやられた嫌いだったはずの親どもを蘇らせて……
少なくとも、こんなことは絶対にしないやつだ」
QB「でも、結果として、千歳ゆまの魔力があそこに残っているよ?」
杏子「うるせえわかってる!」
杏子が怒りに任せて机を叩く。木製の机は杏子の力に耐えきれずに割れた。
机の上に乗っていたガラス製のグラスが地面に落ちて、パリンという音をたてて割れる。
絹旗「そ、そうだ、あそこに魔力が残ってたってだけで、犯人と決めつけるのは超早計じゃないですか?
ただ巻き込まれただけの可能性も超ありますし!」
七人と一匹は、再び個室サロンに戻ってきた。
マミの亡骸を連れて。
マミの亡骸は、悲しいほどに軽かった。下半身も、頭も、右腕も失ったそれは、見るのも憚れるほど無残だった。
それでも、ライダースーツの男と共にフレンダたちを襲ってきた駆動鎧の中の少女たちのように、かつてのコネを使ってこの遺体を片付けようとは思わなかった。
どうしようもなく、魔法で鮮度を保ち、個室サロンまで持ってきたのだった。
杏子「ゆまは……ゆまは、こんなことをするやつじゃねえ……」
個室サロンに戻り、重い空気の中、杏子がまず口を開いた。
杏子「あいつは……優しいやつだ、そして、強いやつだ。
あたしのために人生投げ捨てて魔法少女になって、魔女にやられた嫌いだったはずの親どもを蘇らせて……
少なくとも、こんなことは絶対にしないやつだ」
QB「でも、結果として、千歳ゆまの魔力があそこに残っているよ?」
杏子「うるせえわかってる!」
杏子が怒りに任せて机を叩く。木製の机は杏子の力に耐えきれずに割れた。
机の上に乗っていたガラス製のグラスが地面に落ちて、パリンという音をたてて割れる。
絹旗「そ、そうだ、あそこに魔力が残ってたってだけで、犯人と決めつけるのは超早計じゃないですか?
ただ巻き込まれただけの可能性も超ありますし!」
アマンダ「し、死にたくない……」ジグソウ「それが君の答えだね?」
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│☆☆☆☆☆☆☆―おいらの胸の心の愛 ―☆☆☆☆☆☆☆│
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│☆ 本日 PM 3:00 開演 場所 空地 ・__・ ☆│
│☆ 来ないやつは殺す 〇 ☆│
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│☆ 来ないやつは殺す 〇 ☆│
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思いついたように絹旗が言う。
QB「残念ながらそれはないよ。マミとマミを倒すほどの敵との戦いに巻き込まれて生き残るほど、千歳ゆまは強くない。
なのに、あの場所に来たときと、帰ったときの、両方のパターンの魔力が残っていたのさ」
絹旗「っ……!」
まるで感情がないようなキュゥべえの言い分に、絹旗は返す言葉を失う。
麦野「おいキュゥべえ。客観的な意見を聞きたい。この面子で、マミを倒したやつに勝てると思うか?」
努めて冷静に、麦野が問いかける。
QB「うーん、厳しいんじゃないかな? 正直言って、マミは別格の強さだ。
威力だけなら確かに沈利が上回るかもしれないけど、総合的に見たら、マミが一番強いからね。
そのマミすら上回る敵を倒すのは、余程の作戦がないと無理だと思うよ」
答えを聞いて、麦野も押し黙る。
フレンダ「じゃ、じゃあ、学園都市の願いが必要な、他の誰かに魔法少女になってもらうのは……」
杏子「ふざけたこと言ってんじゃねえ!」
フレンダの提案を、杏子が一喝する。
フレンダ「だ、だって……」
QB「うーん、それはとても魅力的な提案なんだけど、非現実的じゃないかな。学園都市の魔法少女は戦力にならないんだ」
フレンダ「どういうこと……?」
QB「残念ながらそれはないよ。マミとマミを倒すほどの敵との戦いに巻き込まれて生き残るほど、千歳ゆまは強くない。
なのに、あの場所に来たときと、帰ったときの、両方のパターンの魔力が残っていたのさ」
絹旗「っ……!」
まるで感情がないようなキュゥべえの言い分に、絹旗は返す言葉を失う。
麦野「おいキュゥべえ。客観的な意見を聞きたい。この面子で、マミを倒したやつに勝てると思うか?」
努めて冷静に、麦野が問いかける。
QB「うーん、厳しいんじゃないかな? 正直言って、マミは別格の強さだ。
威力だけなら確かに沈利が上回るかもしれないけど、総合的に見たら、マミが一番強いからね。
そのマミすら上回る敵を倒すのは、余程の作戦がないと無理だと思うよ」
答えを聞いて、麦野も押し黙る。
フレンダ「じゃ、じゃあ、学園都市の願いが必要な、他の誰かに魔法少女になってもらうのは……」
杏子「ふざけたこと言ってんじゃねえ!」
フレンダの提案を、杏子が一喝する。
フレンダ「だ、だって……」
QB「うーん、それはとても魅力的な提案なんだけど、非現実的じゃないかな。学園都市の魔法少女は戦力にならないんだ」
フレンダ「どういうこと……?」
ふぅ、と一息吐いてから、キュゥべえは答える。
QB「困ったことにね、学園都市の少女が魔法少女になっても、変身したり、魔法を使う度に体に深刻なダメージを負ってしまうんだ。
むしろ、今戦えてるフレンダが奇跡的だよ」
なんでもないようなことのように、キュゥべえは語る。
フレンダ「何それ……! 私、聞いてない!」
QB「聞かれなかったからね」
声を張り上げるフレンダをキュゥべえはさらりと流す。
麦野「どういうことだ」
静かに、麦野が再び口を開いた。
QB「残念ながら、これは僕たちにもメカニズムがわからないんだ」
麦野「誤魔化してんじゃねえ。どうして、それを知りながら学園都市で魔法少女を作ろうとしてやがる?」
鋭い声で麦野は追求する。
QB「それは君たちが契約することで、僕にもメリットがあるからさ」
麦野「メリットだと? ……いや、その前に一つ質問に答えろ。今日の夕方、襲ってきた駆動鎧の中身の魔法少女から魔女が生まれたのはどういうことだ?」
QB「やれやれ、質問ばかりだね。どちらも話が繋がってるし、まずは前者から話そうか」
QB「困ったことにね、学園都市の少女が魔法少女になっても、変身したり、魔法を使う度に体に深刻なダメージを負ってしまうんだ。
むしろ、今戦えてるフレンダが奇跡的だよ」
なんでもないようなことのように、キュゥべえは語る。
フレンダ「何それ……! 私、聞いてない!」
QB「聞かれなかったからね」
声を張り上げるフレンダをキュゥべえはさらりと流す。
麦野「どういうことだ」
静かに、麦野が再び口を開いた。
QB「残念ながら、これは僕たちにもメカニズムがわからないんだ」
麦野「誤魔化してんじゃねえ。どうして、それを知りながら学園都市で魔法少女を作ろうとしてやがる?」
鋭い声で麦野は追求する。
QB「それは君たちが契約することで、僕にもメリットがあるからさ」
麦野「メリットだと? ……いや、その前に一つ質問に答えろ。今日の夕方、襲ってきた駆動鎧の中身の魔法少女から魔女が生まれたのはどういうことだ?」
QB「やれやれ、質問ばかりだね。どちらも話が繋がってるし、まずは前者から話そうか」
杏子「魔女が、生まれた、だと……?」
麦野「薄々感づいてただろ? 駆動鎧の中からソウルジェムが飛び出して、魔女が出現した。小学生でもわかる答えだ」
QB「正確には生まれたわけじゃないんだけどね。まあ、それは後で説明するとして、まず僕のメリットから答えようか」
QB「君たちはエントロピーというものを知っているかい?」
麦野「当然」
絹旗「超当たり前です」
滝壺「小学校で習った」
フレンダ・杏子・浜面「えっ」
常識と言うかのように麦野、絹旗、滝壺は言い、それにフレンダ、杏子、浜面が思わず意外そうな声をもらした。
QB「知ってるなら話が早いね。この宇宙のエントロピーは増大し続けてることは知っているだろう? 断熱系でのエントロピーの減少は、自然状態ではあり得ない。
その最終形にあるのが宇宙の熱的死だ。僕たちはそれを回避するために熱力学の法則に従わないエネルギーを求めていたんだよ」
キュゥべえが一口で言い切る。
杏子「いや待て待て、わけがわからん。わかるように説明してくれ」
フレンダ「右に同じく」
浜面「同じく」
そこで、杏子、フレンダ、浜面の三人が慌てて制止した。
麦野「薄々感づいてただろ? 駆動鎧の中からソウルジェムが飛び出して、魔女が出現した。小学生でもわかる答えだ」
QB「正確には生まれたわけじゃないんだけどね。まあ、それは後で説明するとして、まず僕のメリットから答えようか」
QB「君たちはエントロピーというものを知っているかい?」
麦野「当然」
絹旗「超当たり前です」
滝壺「小学校で習った」
フレンダ・杏子・浜面「えっ」
常識と言うかのように麦野、絹旗、滝壺は言い、それにフレンダ、杏子、浜面が思わず意外そうな声をもらした。
QB「知ってるなら話が早いね。この宇宙のエントロピーは増大し続けてることは知っているだろう? 断熱系でのエントロピーの減少は、自然状態ではあり得ない。
その最終形にあるのが宇宙の熱的死だ。僕たちはそれを回避するために熱力学の法則に従わないエネルギーを求めていたんだよ」
キュゥべえが一口で言い切る。
杏子「いや待て待て、わけがわからん。わかるように説明してくれ」
フレンダ「右に同じく」
浜面「同じく」
そこで、杏子、フレンダ、浜面の三人が慌てて制止した。
QB「簡単に言うとだよ、宇宙はこのままではエネルギーが足りなくなってしまう、だから従来とは違う、新しいエネルギーが必要なんだ」
浜面「いきなり宇宙とか……何を言ってるんだ……」
思わず、浜面が呟いた。
QB「まあ、話を続けるとだよ。そのエネルギー源が、君たち魔法少女なんだ。君たちの感情によって発生するエネルギーは熱力学の法則を凌駕する画期的でまったく新しいエネルギーだったんだよ!」
まるで誇らしげにキュゥべえは言う。
QB「そして、そのエネルギーが放出される瞬間が、君たち魔法少女が絶望して、もしくはソウルジェムが穢れきって魔女になる瞬間なんだ。
希望から絶望への落差がエネルギーを生み出しているってわけだね」
杏子「おいちょっと待て……魔法少女が魔女になるだと!?」
理解が追いつかない様子だった杏子だが、その一言に反応した。勢いよく立ち上がり、キュゥべえを睨み付ける。
QB「特段おかしなことじゃないだろう? 君たちの世界では成長途中の女性のことを少女と呼ぶ。なら、いずれ魔女になる少女のことは魔法少女と呼ぶべきじゃないか」
杏子「っざけんな!」
杏子の右手に槍が出現する。続いて狭い室内で器用に振り回し、穂先をキュゥべえに向けた。
QB「やめてくれないかな、僕という個体を殺しても、代わりはいくらでもいるけど、こんな僕でも死んでしまったらエネルギーの無駄なんだ」
毛繕いをするように、愛らしい動作をしながら、キュゥべえは言った。そのギャップに、全員が絶句する。
浜面「いきなり宇宙とか……何を言ってるんだ……」
思わず、浜面が呟いた。
QB「まあ、話を続けるとだよ。そのエネルギー源が、君たち魔法少女なんだ。君たちの感情によって発生するエネルギーは熱力学の法則を凌駕する画期的でまったく新しいエネルギーだったんだよ!」
まるで誇らしげにキュゥべえは言う。
QB「そして、そのエネルギーが放出される瞬間が、君たち魔法少女が絶望して、もしくはソウルジェムが穢れきって魔女になる瞬間なんだ。
希望から絶望への落差がエネルギーを生み出しているってわけだね」
杏子「おいちょっと待て……魔法少女が魔女になるだと!?」
理解が追いつかない様子だった杏子だが、その一言に反応した。勢いよく立ち上がり、キュゥべえを睨み付ける。
QB「特段おかしなことじゃないだろう? 君たちの世界では成長途中の女性のことを少女と呼ぶ。なら、いずれ魔女になる少女のことは魔法少女と呼ぶべきじゃないか」
杏子「っざけんな!」
杏子の右手に槍が出現する。続いて狭い室内で器用に振り回し、穂先をキュゥべえに向けた。
QB「やめてくれないかな、僕という個体を殺しても、代わりはいくらでもいるけど、こんな僕でも死んでしまったらエネルギーの無駄なんだ」
毛繕いをするように、愛らしい動作をしながら、キュゥべえは言った。そのギャップに、全員が絶句する。
QB「僕たちの星で完結できたら最高だったんだけどね、生憎、僕たちは感情というものを持ち合わせていなかったんだ。非常に残念だよ」
残念と言いながらも、キュゥべえの言葉には感情がこもってない。
フレンダ「ふざけたこと……言わないでよ! 私たちはキュゥべえの餌ってわけ!?」
フレンダも杏子と同じく立ち上がる。同時に右手にナイフが生み出された。
QB「僕たちの、なんて酷いなあ。僕たちは、宇宙の未来に向けて頑張ってるんだよ。君たちも感謝するべきじゃないかな?
これから数百年、数千年先になるかわからないけど、君たち地球人も僕たちの仲間入りをするんだろう?」
困った子供を宥めるように、キュゥべえは言う。
フレンダ「このっ……」
フレンダのナイフを握る手に力が入る。
残念と言いながらも、キュゥべえの言葉には感情がこもってない。
フレンダ「ふざけたこと……言わないでよ! 私たちはキュゥべえの餌ってわけ!?」
フレンダも杏子と同じく立ち上がる。同時に右手にナイフが生み出された。
QB「僕たちの、なんて酷いなあ。僕たちは、宇宙の未来に向けて頑張ってるんだよ。君たちも感謝するべきじゃないかな?
これから数百年、数千年先になるかわからないけど、君たち地球人も僕たちの仲間入りをするんだろう?」
困った子供を宥めるように、キュゥべえは言う。
フレンダ「このっ……」
フレンダのナイフを握る手に力が入る。
滝壺「やめようよ、フレンダ」
そんなフレンダを、滝壺は言葉で制止する。
フレンダ「でも……っ」
泣きそうな顔をして滝壺を見つめるフレンダ。しかし、滝壺は冷静に首を振る。
滝壺「キュゥべえをいじめても、何も解決しないよ。私たちは、私たちのできることをしないと」
QB「まったくわけがわからないよ。僕たちは仮にも、君たちを知的生物と認めた上で、願いを一つ叶えるという最大限の譲歩をしているというのに……何が不満なんだい?」
何を考えてるんだと言わんばかりの口調。杏子の槍を握る手に力が入るが、滝壺が杏子を見つめ、制止する。
麦野「それ以上喋るな」
静かに、怒気を含めて麦野が言った。
麦野「それ以上喋ると、殺したくなる」
QB「やれやれ……嫌われたものだね。君たちはいつもそ」
麦野の言葉に反して、キュゥべえは答えた瞬間、青白い光線がキュゥべえの体を焼き尽くした。
今度は、滝壺が止める暇もなかった。
麦野「喋るなって言っただろ」
そんなフレンダを、滝壺は言葉で制止する。
フレンダ「でも……っ」
泣きそうな顔をして滝壺を見つめるフレンダ。しかし、滝壺は冷静に首を振る。
滝壺「キュゥべえをいじめても、何も解決しないよ。私たちは、私たちのできることをしないと」
QB「まったくわけがわからないよ。僕たちは仮にも、君たちを知的生物と認めた上で、願いを一つ叶えるという最大限の譲歩をしているというのに……何が不満なんだい?」
何を考えてるんだと言わんばかりの口調。杏子の槍を握る手に力が入るが、滝壺が杏子を見つめ、制止する。
麦野「それ以上喋るな」
静かに、怒気を含めて麦野が言った。
麦野「それ以上喋ると、殺したくなる」
QB「やれやれ……嫌われたものだね。君たちはいつもそ」
麦野の言葉に反して、キュゥべえは答えた瞬間、青白い光線がキュゥべえの体を焼き尽くした。
今度は、滝壺が止める暇もなかった。
麦野「喋るなって言っただろ」
>>679
むぎのんよくやった。
むぎのんよくやった。
>>679訂正
滝壺「やめようよ、フレンダ」
そんなフレンダを、滝壺は言葉で制止する。
フレンダ「でも……っ」
泣きそうな顔をして滝壺を見つめるフレンダ。しかし、滝壺は冷静に首を振る。
滝壺「キュゥべえをいじめても、何も解決しないよ。私たちは、私たちのできることをしないと」
QB「まったくわけがわからないよ。僕たちは仮にも、君たちを知的生物と認めた上で、願いを一つ叶えるという最大限の譲歩をしているというのに……何が不満なんだい?」
何を考えてるんだと言わんばかりの口調。杏子の槍を握る手に力が入るが、滝壺が杏子を見つめ、制止する。
麦野「それ以上喋るな」
静かに、怒気を含めて麦野が言った。
麦野「それ以上喋ると、殺したくなる」
QB「やれやれ……嫌われたものだね。君たちはいつもそ」
麦野の言葉に反して、キュゥべえは答えた瞬間、青白い光線に体を焼き尽された。
今度は、滝壺が止める暇もなかった。
麦野「喋るなって言っただろ」
滝壺「やめようよ、フレンダ」
そんなフレンダを、滝壺は言葉で制止する。
フレンダ「でも……っ」
泣きそうな顔をして滝壺を見つめるフレンダ。しかし、滝壺は冷静に首を振る。
滝壺「キュゥべえをいじめても、何も解決しないよ。私たちは、私たちのできることをしないと」
QB「まったくわけがわからないよ。僕たちは仮にも、君たちを知的生物と認めた上で、願いを一つ叶えるという最大限の譲歩をしているというのに……何が不満なんだい?」
何を考えてるんだと言わんばかりの口調。杏子の槍を握る手に力が入るが、滝壺が杏子を見つめ、制止する。
麦野「それ以上喋るな」
静かに、怒気を含めて麦野が言った。
麦野「それ以上喋ると、殺したくなる」
QB「やれやれ……嫌われたものだね。君たちはいつもそ」
麦野の言葉に反して、キュゥべえは答えた瞬間、青白い光線に体を焼き尽された。
今度は、滝壺が止める暇もなかった。
麦野「喋るなって言っただろ」
沈黙が落ちる。戻ってきたばかりの時よりも、さらに重い沈黙だ。
キリカ「ふわぁ……話終わった?」
その沈黙をキリカの声が破った。
浜面「お前……あんな話を聞かされて、平気なのか?」
キリカ「別に。私はそんなことには興味ないからね。私が興味あるのは織莉子のことだけさ」
浜面「そ、そうか……」
キリカ「んーん、むしろ、私にはなんでキミたちがあんな話で落ち込んでるのかわからないよ。
人間だって有限、魔法少女だって有限。人間が寿命を迎えたら肉塊になって、魔法少女が寿命を迎えたら魔女になる、それだけだろう?」
大きく伸びをしてキリカは言う。
キリカ「別に今日明日に寿命が来るわけじゃないし、今考えるのは、今日明日に死にそうな現状のことじゃないかな? 私は織莉子のところに生けないなんて死んでも嫌だよ」
フレンダ「それも、そうね……いつか魔女になるって言っても、結局、私が一度死んで生き返ったことは確か。
二度目の人生、そんな長いものにはならないかもしれないけどさ、最初から、私のやることは変わらないってわけよ」
杏子「そうだな……いつか魔女になるなんて、今心配することじゃない。私も、ゆまの様子を確かめる、この事件の真相を確かめる、そのやることは変わらない」
ぼふんとソファーに座り直して、杏子は言う。次いで、全員を見渡す。
杏子「あんたらはどうするんだ? 別に魔法少女ってわけでもないし、いっそ他人事でもいいんだぞ」
キリカ「ふわぁ……話終わった?」
その沈黙をキリカの声が破った。
浜面「お前……あんな話を聞かされて、平気なのか?」
キリカ「別に。私はそんなことには興味ないからね。私が興味あるのは織莉子のことだけさ」
浜面「そ、そうか……」
キリカ「んーん、むしろ、私にはなんでキミたちがあんな話で落ち込んでるのかわからないよ。
人間だって有限、魔法少女だって有限。人間が寿命を迎えたら肉塊になって、魔法少女が寿命を迎えたら魔女になる、それだけだろう?」
大きく伸びをしてキリカは言う。
キリカ「別に今日明日に寿命が来るわけじゃないし、今考えるのは、今日明日に死にそうな現状のことじゃないかな? 私は織莉子のところに生けないなんて死んでも嫌だよ」
フレンダ「それも、そうね……いつか魔女になるって言っても、結局、私が一度死んで生き返ったことは確か。
二度目の人生、そんな長いものにはならないかもしれないけどさ、最初から、私のやることは変わらないってわけよ」
杏子「そうだな……いつか魔女になるなんて、今心配することじゃない。私も、ゆまの様子を確かめる、この事件の真相を確かめる、そのやることは変わらない」
ぼふんとソファーに座り直して、杏子は言う。次いで、全員を見渡す。
杏子「あんたらはどうするんだ? 別に魔法少女ってわけでもないし、いっそ他人事でもいいんだぞ」
絹旗「今更超何を言ってやがるんですか」
憮然として、絹旗は言う。
浜面「ここまで来て、後に引けるわけないだろ」
意外そうに、浜面は言う。
滝壺「一蓮托生」
端的に、滝壺は言う。
麦野「それに私らは、フレンダのためにやってやろうと思ったのよ。フレンダが抜けないなら、私らも抜ける理由はない」
そしてきっぱりと、麦野が言った。
フレンダ「麦野ぉ……」
麦野「はいはいよしよし」
その言葉にフレンダは感極まった様子を見せ、麦野はそんなフレンダの頭を慈しむように撫でた。
憮然として、絹旗は言う。
浜面「ここまで来て、後に引けるわけないだろ」
意外そうに、浜面は言う。
滝壺「一蓮托生」
端的に、滝壺は言う。
麦野「それに私らは、フレンダのためにやってやろうと思ったのよ。フレンダが抜けないなら、私らも抜ける理由はない」
そしてきっぱりと、麦野が言った。
フレンダ「麦野ぉ……」
麦野「はいはいよしよし」
その言葉にフレンダは感極まった様子を見せ、麦野はそんなフレンダの頭を慈しむように撫でた。
>>688
誰がババアだぶち殺し
誰がババアだぶち殺し
>>681
焼き尽くした後に何も残ってないような。
焼き尽くした後に何も残ってないような。
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