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    元スレ姉「もう、弟君ったらお弁当忘れてる…」

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    みんなの評価 : ★★
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    752 :

    >>750
    今度はそっちかよwwww

    753 = 721 :

    「何か…思い出したのか?」

    「いいえ、知らない公園が…何故か頭を過って…」

    「他には!些細な事でもいい!何か他には!」

    「他には…何も…」

    「…」

    「でも…そこに大切なものがあるような…」

    「すごく安心するような…そんな気がして」

    「無理しなくていいからな…」

    「もしご存知なら…」

    「私を…公園まで案内して頂けませんか?」

    「身体は大丈夫なのか?」

    「はい…歩くだけなら平気だと思います…だから…」

    「わかった…」

    755 = 721 :

    ――

    「大丈夫か…?」

    「ええ…、もう暗くなってしまいましたね…」

    「俺が来るの遅かったからな…すまない」

    「私がもう少し早く歩ければ…ごめんなさい」

    「気にしなくていい、ほら着いたぞ」

    「ここが…」

    「姉とよく遊んだ公園だ…」

    「…」

    「何かわかるか?」

    「…ごめんなさい」

    「仕方ないさ…」

    757 :

    ねれない
    ねれない

    758 = 741 :

    ふむ…
    弟がヤンデレというのも悪くない

    759 :

    寝れないわマジで

    761 = 721 :

    「少し、休もうか」

    「はい…」

    キィ

    「このブランコに座ってよく話したんだ」

    「どんなお話だったんですか?」

    「家の事から学校の事、その日にあったことを日が暮れるまでずっと話してたんだ…」

    「仲が良かったんですね…」

    「でもな、俺は大きくなると姉を避けるようになってたんだ…」

    「べったりしてくる姉が恥ずかしくて…、周りからそんな風に言われるのも嫌で…」

    「姉弟ですから…仕方ない事だと思いますよ…」

    「それでも、姉にもう少し気を遣うべきだった…」

    「…」

    762 = 757 :

    朝まで残ってるだろうか?

    763 :

    埋まるんじゃないか?

    764 = 752 :

    地震で時間がまたおかしいから怖いな

    765 = 721 :

    「ん、あまり遅くなるといけないからそろそろ戻るか…」

    「何か思い出せるような気がしたんですが…ごめんなさい」

    「いや、焦らなくてもいいから、無理するなよ」

    「ごめんなさい、ありがとう…」

    キィ

    「それじゃあ、行こうか、疲れてないか?」

    「大丈夫です…」

    「ん、ゆっくりでいいからな」

    「はい…」

    ――

    766 = 721 :

    「何度もこうやって一緒に歩いたんですよね…」

    「数え切れないほどに、な」

    「それなのに少しも思い出せなくて…」

    「仕方ないさ」

    「大切な人の事も覚えてなくて…」

    「姉のせいじゃない」

    「何もかも失って…」

    「俺が姉の傍にいる」

    「…ぐすっ…ごめんな…さい…」

    「謝ることなんてないだろう…」

    「ごめんなさい…ごめ…ひくっ…さい」

    768 = 721 :

    ――



    「退院の日取りは先生と話しておくから心配しなくていいからな」

    「ありがとう…」

    「また明日も来るから…」

    「はい、待ってます…」

    「おやすみなさい」

    「おやすみなさい…」

    ガラガラガラ

    パタン

    「ぐすっ…っぅ…わからないよ…ひくっ…思い出せないよ…ぐすっ…」

    「どうしたらいいの…私は……どうしたら…」

    769 :

    しえん

    771 = 721 :

    ――

    (公園に行ったら何か思い出すと思ったんだけどな…)

    (思い出のある場所なら…もしかしたらと…)

    (現実はそんなに甘くなかった、か…)

    (姉が一番辛いのに…俺が凹んでどうする)

    (俺が姉を支えてやらないと…)

    (姉が傍に居てくれれば…)

    (姉がいつも笑って居られるのなら…)

    (姉が幸せなら…それでいい…)

    772 = 727 :

    泣いた

    773 :

    しえん

    774 = 721 :

    ――

    「学校来てよかったのか?」

    「付きっ切りだと逆に心配されそうでな」

    「なるほどな」

    「ゆっくりとこの現実と向き合っていこうと思ってな」

    「まぁ焦ったところで治るもんでもないしな…」

    「暫くは心配かける…すまない」

    「あほう、弟が元気ない方が心配だっつーの」

    「すまない…」

    「どうってことない、気にするな」

    775 = 729 :

    友いいやつ

    777 :

    友マジ男だ
    濡れた

    778 = 721 :

    >>776
    違います、ごめんなさい



    「あ!弟さーん!」

    「ああ、妹か」

    「姉さんの具合はどうですか?」

    「体調は良くなってきてるよ、あと少しで退院できる」

    「良かったです!」

    「記憶の無いところは俺がカバーするから、なんとかなるかな…」

    「無理しちゃめーですよ?」

    「ん、俺が俯いてたら皆に心配させちゃうからさ、少し前を向こうと思う」

    「はいっ!何かあったら、私で良ければ言ってください!お手伝いします!」

    「ありがとうな」

    779 :

    ほー

    780 = 721 :

    ――

    コンコン

    「どうぞ」

    ガラガラガラ

    「失礼します」

    「いつもありがとうございます…」

    「大丈夫か?」

    「はい…」

    「また泣いてたのか…」

    「…なんでわかったんです?」

    「目の下がまだ少し赤いからな…」

    「ちょっと悲しくなっちゃいまして…」

    「心配なことがあったら言っていいからな」

    「…ありがとうございます」

    781 :

    くそっ
    眠いから寝る。朝まで残ってますように

    782 :

    おもしろすぎてたまらん

    784 = 721 :

    「何も覚えてないのが不安で…、世界に私一人だけな気がして…」

    「一人が寂しくて…、でも頼る場所もなくて…」

    「そうか…」

    「そのまま消えちゃいそうな…気付いたら涙が止まらなくて…」

    「…」

    「このまま…ぐすっ…一人なのかなって…っ…思ってたら…」

    「余計に…悲しくて…」

    「…」

    「うぅっ…ぐすっ…ごめん…なさい…」

    「もう…ダメなのかな私…」

    「このまま何も…ぐすっ…思い出せないままなのかな…」

    「そんなに…嫌なのに…悲しいのに…悔しいのに…」

    「私どうしたら…いいんだろう…って」

    「もう…わからないよ…」

    786 = 729 :

    まだ寝ないぞ支援

    787 = 756 :

    よしまかせろ

    789 = 721 :

    「俺が傍に居るから…姉の近くに居るから…」

    「姉は一人じゃないから心配しなくていい…」

    「…ぐすっ」

    ガラガラガラ

     「申し訳御座いません…もう遅くなってまいりましたので…今日は…」

    「ああ、すみません…それじゃあまた明日来るから」

    「…はい」

    コツーン、コツーン

    暗がりの廊下を一人で歩いていると、世界に自分だけしか居ない気がした

    (姉はずっとこんな気持ちなんだろうな…)

    (一人で、辛くて、寂しくて、頼るべき人も居ない…)

    (苦しいんだろうな…)

    (俺がしっかりしないとな…)

    792 :

    朝まで残しといてくれ

    794 = 721 :

    ――

    (朝…、学校…いかねーと)

    (ああ、今日は祝日だ…)

    (少ししたら姉のところに行こう、少しでも一緒に居てあげたい)

    ――



    「弟さあーん」

    「ん、珍しいな、何してるんだ」

    「姉さんのところに行こうと思いまして…」

    「それなら一緒に行くか」

    「ありがとうございます、…実はちょっと迷っちゃいまして」

    「…よくある、よ」

    「今少し間がありました」

    「気にするな」

    「…いじわるです」

    795 = 715 :

    っほ

    799 = 721 :

    コンコン

    「どうぞ」

    「しつれいします」

    ガラガラガラ

    「姉さん具合はどうですか?」

    「体調はもう心配ないかな、ありがとうございます」

    「良かった…」

    「少しは落ち着いたか?」

    「はい、昨日はすみません…」

    「話して楽になるなら聞くから、話してくれ」

    「はい…」

    「姉さん、何か欲しいものとかありますか?」

    「いえ、特には…」

    「そうですかあ、わかりました」

    ――

    800 = 782 :

    もう3日も抜いてないんだ 3Pでいいから3Pでいいからぁああ


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