元スレ刹那「インフィニット・ストラトス?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
451 = 412 :
夕方までの水先案内人は、このグラハム・エーカーが引き受けた!
452 = 429 :
ほ
453 = 436 :
その保守を良しとするッ!!
454 :
保守ブレイヴス隊、スタンドマニューバと同時に散開!
455 = 403 :
これは死ではない!
人類が保守るための…!
456 = 448 :
夕方っていつですか
458 = 432 :
ガデラーザ、デカルトシャーマン、保守をする!
459 :
これは保守ではない!すでに彼らは・・・
460 = 443 :
保守ありがとうございます
投下します
461 = 408 :
ktkr
462 = 405 :
待っていたぞ少年!
463 :
まちかねたぞおおおおおおおおおおおおおお
464 = 443 :
気持ちせっさんを強くしました
試合開始前、選手はアリーナの中心で待機することになる。
そこに、刹那たちはいた。
当然、向かい合う敵手は――――ラウラ・ボーデヴィッヒ。
「一戦目で当たるとはな……待つ手間が省けたと言うものだ」
「…………」
確かに、一回戦で当たれたのは幸運ではあった。
先の模擬戦闘を見るに、ラウラの実力は本物である。
加えて、あの攻撃性だ。大会と言う空気も相まって、生徒達も危機感が薄れている。死人が出かねない。
それを阻止できたのは、不幸中の幸いであった。
ラウラと刹那、シャルルの視線が交差する。
そして、一人尋常でない疎外感と場違い感に苛まれている女子生徒は、涙目になりながらも敵意に耐えていた。
465 = 408 :
箒さんの代わりカワイソス
466 = 443 :
そんな連中をよそに、カウントダウンが開始される。
――――3。
「……ラウラ・ボーデヴィッヒの相手は俺がする」
「えっ、でも……」
――――2。
「勝算は有る。もう一人を頼む」
――――1。
「……わかった。でも、無理はしないでね」
――――0。
電子音の音階が高くなり、それに合わせ、刹那とラウラはお互いに向け突撃。
467 = 412 :
待ちわびたぞ!ガンダム!
468 = 443 :
「叩きのめす!」
「駆逐する!」
エクシアのGNソードが、太陽光を反射してきらめいた。
その鋭い刃が、ラウラの喉仏へ迫る。
急所へ直撃すれば、たちまちシールドゲージは空になるだろう。
だが、そんなことはラウラとて百も承知だ。
予定調和とばかりに右腕をかざし、AICを起動。
進路上に展開されたそれへ、GNソードが突き刺さる。
慣性を失い、エクシアの動きが止まった。
「開幕直後の先制攻撃か……分かりやすいな」
ラウラが、口端を吊り上げる。
――――馬鹿が。
口に出さずそう告げると、シュヴァルツェア・レーゲンのレールカノンが稼動。
フレキシブルに動かせるためか、その巨大な砲身を自在に操り、刹那へ銃口を押し付ける。
エネルギーが充填され、レールカノンが放たれた。
469 = 436 :
何と言う僥倖! 生き恥を晒した甲斐があったというもの!
470 :
待っていたぞぉ!ガンダム!!
471 = 443 :
刹那とて、AICの特性は把握している。
右腕のGNソードを、刹那は躊躇なく‘取り外した’。
そのまま地面を蹴り、空中へと舞い上がる。
AIC力場に進入していたのは、GNソードの先端。
その部位を外すことで、AIC力場から抜け出したのである。
前回の戦闘で、有効範囲を見切っていたのが有効に働いた。
ラウラの頭上を取った刹那は、GNロングブレイドを抜刀。
GNロングブレイドは、GNソード以上の重量と刃渡りを誇る。
切れ味では劣るが、斬馬刀の要領で叩き斬ることを目的とした兵装なため、デメリットとしては薄い。
そのGNロングブレイドを、刹那は重力の加護を受けつつラウラに押し付ける。
AICは、同時に二つ展開することが出来ない。多方向からの攻撃には、対処しきれないはずだ。
ラウラは舌打ちをこぼすと、GNソードを捉えたAIC力場を解除。
上空から襲い来る刹那へ、右腕のビームブレードを構え、迎撃。
迎え撃たれることなど、刹那は予測できている。
GNロングブレイドとビームブレードがぶつかり合うその寸前、刹那はGNビームサーベルを引き抜く。
自らの得物を持ち替え、ラウラの虚を突き、GNビームサーベルを両肩に突き刺した。
473 = 432 :
さすが1級MA解体士
474 = 443 :
しかし、ラウラとて一流の兵士。揺さぶりにも動じることなく、
ビームブレイドでロングブレイドを弾き、右肩を狙うビームサーベルとのつばぜり合いに持ち込む。
結果、シュヴァルツェア・レーゲンの左肩に、エクシアのビームサーベルが差し込まれた。
眉をひそめると、ラウラは刹那に向けAIC力場を発動しようとする。
動きからそれを読み取った刹那は、ラウラの肩をえぐったままのビームサーベルを踏み抜き、中空へと退避した。
AICの間合いを、大体ではあるが把握しているのだ。
更に肩部装甲をえぐったビームサーベルを無造作に引っこ抜くと、
ラウラは苛立ちを隠そうともせず、足元のGNソードとGNロングブレイドをまとめて蹴り飛ばす。
勢いよく地面を転がったそれは、アリーナの壁にぶつかった。
回収は難しいだろう。背を向けていては、レールカノンの餌食だ。
◆
475 = 443 :
「ねえ、あれ……」
「ええ、動きがよくなっていますわ……」
観客席から試合を観戦している鈴音とセシリアの二人は、思わず刹那の動きに目を奪われていた。
刹那の挙動が、前とは違うのだ。反応が早く、対応が正確になっている。
そう、刹那はこれまでこなしたISでの戦闘は、模擬戦を含めれば相当な数に達するのだ。
それほどの時間をかけたことで、刹那はようやくISに慣れた。
セシリアの指導の下での特訓と、シャルルとの訓練が、実を結び始めたのである。
そうなれば、刹那はガンダムマイスター。いくつもの戦場を渡り歩いた、戦いのプロフェッショナルだ。
たかが十五年の歳月しか重ねていない小娘に、引けを取る要素がない。
刹那の本領が、発揮されようとしていた。
◆
476 = 405 :
刹那「ロックオン・ストラトスのDVDが発売されるんだ・・・もしよかったら一緒に見ないか・・・?いいのか!もちろんガンダムもティエリアも一緒だ」
ISのDVDのCM風にやってみたが難しいなtk適当にやりすぎた
477 = 443 :
今度はラウラから、刹那に吶喊してくる。
直線を引くような、単純な軌道。しかし、それは恐ろしく早く、それでいて隙がない。
高速で接近しながら、ビームブレードを横に振るう。
しかし、ここは刹那の距離だ。
エクシアの武器は、残り少ない。セブンソードのうち、四つを失っている。
それ故、ラウラは攻め込んだのか。
ならば、それは見当違いだ。
ラウラのビームブレードと、刹那の‘GNソード’がぶつかり合う。
突如として出現したGNソード。その事実に、ラウラの目が見開かれる。先ほど、ラウラは刹那の武器を移動させたはずなのに。
その前提からして、間違っているのだ。遠くにやるだけでは、刹那の武器を奪えない。
今やISを構成しているのは、ELSなのである。ELSはMSと同等の速度での単独行動が可能なのだ。
刹那が手ずから拾わなくとも、武器の方からエクシアに戻ってくるのである。
478 = 443 :
その事実を、ラウラは知らなかった。知りえなかった。
故に、動揺する。太刀筋が、わずかに鈍る。
刹那が、それを見逃すはずもない。
ビームブレードと打ち合ったGNソードをそのままに、刹那は空いた左手でGNショートブレイドを抜く。
そのまま、無防備なラウラの鳩尾へ、ショートブレイドを突き立てる。
それに気づいたラウラは、地面を蹴り後方へ撤退。
体勢を立て直すべく、刹那から離れようとする。
それを、刹那は許さない。
GNショートブレイドを投擲し、自身も直進。二つの弾丸が、ラウラに迫る。
咄嗟に、ラウラは正面へAIC力場を展開。
GNショートブレイドが、慣性を失って落下する。
GNショートブレイド、だけが。
479 = 443 :
後方から、気配。
気づいても、振り返れない。
ラウラは、たった今AICを使用したばかりである。
だから、刹那は容赦しない。
今が好機とばかりに、袈裟斬り、横薙ぎ、縦斬りの三連撃を、ラウラの背に刻み込む。
ラウラは苦悶の表情を浮かべつつ、しかしされるがままではいてやらぬ、と、シュヴァルツェア・レーゲンの装甲の一部をパージ。
四本のペンデュラムが、刹那に向かう。
刹那は一時攻勢を緩め、空中へと上昇。
円を描くように動き回り、ペンデュラムから逃れようとする。
そこを、ラウラは狙う。
レールカノンのサイトを定め、刹那の進路を予測。
直撃するようにタイミングを計り、トリガーを引く――――
481 = 443 :
それが、出来ない。
背中に、実弾の乱射。
舌打ちをこぼしながらラウラが振り向けば、アサルトライフルを二丁構えたシャルルが、射撃体勢に入っていた。
彼女の相手をしていた生徒は、既に戦闘続行は不能。
刹那がラウラとやりあっている間に、シャルルは片をつけたのだ。
銃に気を引かれたラウラは、ひとまずうっとうしいシャルルを仕留めようとターゲットを切り替え、
「お前の相手は、この俺だっ!」
背後から、GNダガーの奇襲を受ける。
シールドゲージが削れる音がするが、構わずラウラはシャルルに接近。
シャルルもバックブーストで逃げ回るが、しかし、世代差が出る。
スピードにおいては、シュヴァルツェア・レーゲンの方が上だ。
AIC力場の中へ、シャルルが取り込まれ――――
482 :
携帯からでごめんなさい
さるった
483 = 412 :
なん…だと…
484 = 445 :
とりあえず支援だ少年
485 :
嘘…だろ…
486 = 482 :
迂闊だった……
五分間隔だし大丈夫だろとたかをくくっていた
本当にごめんなさい
時間を置いてまた再開します
487 :
ミスターブシドーってもしかしてグラハム?
いやまさかな…。
488 :
もう投稿できるよ
毎時00分でリセットだ
489 = 443 :
「刹那!」
シャルルが、声を張り上げた。
それは、助けを求める弱気なそれではない。
ならば、これは、仕組まれた状況なのだ。
「オーバーブーストモードを使う! ティエリア!」
≪了解! GNドライヴの安全装置を解除する!≫
ティエリアの手によって、太陽炉を抑えるパーツが外される。
一時的ながらも最大出力を誇る、ガンダムエクシアの奥の手、オーバーブーストモード。
GNソードを真っ直ぐに突きつけると、エクシアの背中が‘爆ぜた’。
いや、違う。爆発したように見えたのだ。あれは、GN粒子の光。
桁外れの加速力を得たエクシアが、ラウラを襲う。
あの勢いでGNソードが突き刺されば、大破は免れまい。
ラウラはシャルルのAIC力場を解き、刹那に対して自ら攻める。
ラウラと刹那との間に、直線が結ばれた。
当然、ラウラはAICを使用し――――
491 :
本名ソラン・イブラヒムだっけ?
492 = 410 :
うん
493 = 436 :
ならば、>>1に宣誓しよう
私グラハム・エーカーは、フラッグを駆ってガンダムを支援すると
494 = 443 :
背後から、GNソードによる一撃を受けた。
何故? ラウラが思考するが、しかし答えは出ない。
糸の切れた人形のように、シュヴァルツェア・レーゲンが落下する。
地面に墜落したそれは、アリーナを揺るがす轟音と、視界を覆う砂埃を立てた。
何故、刹那はAICの影響を受けなかったのか。
簡単な話である。
後ろ側に、回り込んだだけなのだ。
オーバーブーストモードであれば、エクシアの機動力は第四世代ガンダム――――ツインドライヴ搭載型に匹敵する。
それに、MSで養われた刹那の操縦技術が加われば、敵機のシールドを避け、弱点に攻撃をねじ込むことなど容易い。
――――だが。途中で強引に進路変更した以上、破壊力は大きく削がれた。
試合終了のアナウンスがないことからも、未だ敵機は健在であることが知れる。
(ティエリア、太陽炉は?)
≪……エクシアのGNドライヴはしばらく使えないだろう≫
(了解した。準備を頼む)
≪わかった。最中は無防備だ、警戒を≫
◆
495 = 443 :
十分だと長いなあ 七、八分なら大丈夫かな
――――私は、負けられない。負けるわけにはいかない!
「遺伝子強化試験体、C-0037。
君の新たな識別記号は、『ラウラ・ボーデヴィッヒ』だよ。
……『ラウラ・ボーデヴィッヒ』」
頭の中に、男の声が反響する。
高くもない。低くもない。くせもない。感情もない。
およそ個性と言うものを没した声が、頭の中で、ぼんやりと響く。
496 :
尊敬させて頂きますよ、>>1
497 :
>>1は文章が上手いな
498 = 443 :
――――私はただ、戦いのために作られ、生まれ、育てられ、鍛えられた。
ラウラ・ボーデヴィッヒは、兵器であった。
――――私は優秀だった。最高レベルを維持し続けた。
ラウラ・ボーデヴィッヒは、機械であった。
――――しかしそれは、世界最強の兵器、ISの出現までだった。
ラウラ・ボーデヴィッヒは、軍人であった。
――――ただちに私にも、適合性向上のため、肉眼へのナノマシン移植手術が施された。
ラウラ・ボーデヴィッヒは、機材であった。
――――しかし私の体は適応しきれず、その結果……出来損ないの烙印を押された。
ラウラ・ボーデヴィッヒは、無用であった。
――――そんな時、あの人に出会った。
ラウラ・ボーデヴィッヒは、
人間に、なった。
500 = 405 :
紫煙
みんなの評価 : ★★★×4
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