元スレ刹那「インフィニット・ストラトス?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
101 = 26 :
やはり私と君は、運命の赤い糸で結ばれていたようだな
そうだ、ハム先生を出す運命にあった!!
102 = 89 :
果たし合いを所望するっ!!
103 = 49 :
でもハム出すとしたら女で出すんだよね?
正直俺は男のままで出して欲しいから興が乗らん!
104 = 1 :
「……うん。よろしくね、刹那。僕のことも、シャルルでいいよ」
にっこりと笑いかけてくるシャルルに、刹那も小さな笑みで返す。
「了解した。……そろそろ刻限が近い。急いだ方がいい」
言いながら、刹那は上着を脱ぎ、シャツのボタンを外していく。
ソレスタルビーイングの制服と違い、IS学園の制服は脱ぎ着に時間がかかるのだ。
まあ、すぐにパイロットスーツに着替えられるよう意匠されているソレスタルビーイングのそれと比べては、そうなるだろうが。
ELSに指示し、人間だった頃と同じ外見を獲得している刹那の肌が、外気に晒される。
105 = 68 :
>>103
ハムさんを女化させるかもしれないだと!?
どういうことだ>>1
106 :
続きktkr
あらすじレベル高いなワロタww
107 :
女体化ハムなど興が乗らん!
108 = 26 :
>>103
何だそれは、私は聞いてないぞ!
興が乗らん!!
109 = 1 :
今書いてるところがハム先生を出す最後のチャンスなのでマジで安価
このレスから下二つめで女ハムor出番カットのどちらをレスしてください
ダメだった場合は下に繰り越しで
この手のスレで何やってんのと思うかもしれませんが今本気で悩んでるのでお願いします
110 :
男ハムじゃ駄目なのか…
111 :
ミス・ブシドーとして女装で登場
112 = 1 :
なんとぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉ
113 = 56 :
女ハムはなしで
114 = 26 :
ありゃー、ハムさん女体化しちゃったのかー……
115 = 111 :
>>114
女装だぜ…
116 = 1 :
自分で言っといてなんだけどそれって原作レイプじゃね……
あ、分岐すればいいのか
今回はハム先生なしで、片が付いたらハム先生(♂か♀のどっちか)ありの話を書きます
安価は絶対なのにごめんなさい
ごめん自分で言っといて本当にごめん
118 = 56 :
ま、今回は参考程度でいいんじゃないでしょうか
119 = 111 :
何故だ、女キャラ(女装だけど)で男のハムが見たいというふたつのニーズに応えたつもりなのに
120 = 1 :
「う、うわぁっ!?」
素っ頓狂な声を上げながら、シャルルは両手で顔を覆い、刹那から視線をそらして、後ろへ体を向ける。
その調子から、まだ金属の部分が残っていたかと刹那が姿見で上半身を確認するも、見た限り、どこも中東人らしい浅黒い肌だ。
「どうした、シャルル。着替えないのか」
「うっ、うん。着替えるよ? 着替える、から、あっち向いてて、ね?」
動揺の色を隠そうともしないシャルルの声音に、刹那は内心首を傾げた。
まさか、この年頃になって同性の裸を見たことがないというわけではあるまい。
しかし一般的にはそうであるが、神経質な人間の場合、多少の気恥ずかしさを覚えることもあるのかもしれなかった。
「……すまない、無神経だった。気になるのなら、外で待っている」
「いっ、いや、気にしないで! 悪いのは僕だから……!」
シャルルの声を受けながら、刹那はアリーナのドアから出て行く。
背後でドアが閉まる音を耳にしつつ、刹那は壁に背を預けてシャルルを待った。
◆
121 = 1 :
「本日から実習を開始する」
グラウンドに集められた一組・二組は、隊列を組んで千冬の指顧を仰いでいた。
「まずは戦闘を実演してもらおう。
……凰、オルコット」
「はい!」
「はいっ!」
「専用機持ちなら、すぐに始められるだろう。
前に出ろ」
「……めんどいなぁ~……なぁんであたしが」
「……何と言うか、こう言うのは見世物のようで気が進みませんわね……」
「お前ら、少しはやる気を出せ」
先生の目の前で堂々と怒られそうな発言をしたにも関わらず、千冬の言葉から、咎めようとする意図は感じられない。
「では、対戦相手だが……」
「うひゃああああああああああ! どいてっ、どいてくださあああああああああああい!」
千冬の言葉を飲み込むような大音響で、空から降ってきたのは―――― 一組の副担任、山田真耶。
半分涙ぐみながらも、今なお地表へ向け高速で落下している。
122 = 68 :
刹那にラッキースケベイベントあるの?
123 = 1 :
着弾地点は、丁度刹那たち生徒ど真ん中。
密集隊形だったことかアダとなってか、生徒達は既に皆全力で避難していた。
これを目にした刹那は、反射的にISを装備。クアンタのままだったため、都合がよかったのもある。
ソードビットを自身の頭上へ、円を描くように展開、GN粒子で薄い膜を張るよう出力を調整。
計五基のソードビットは五芒星のように配置され、中心の空間にビームシールドを作り出す。
そこへ、丁度良く真耶が落ちて来る。
ビームで形成されたネットに着地したことで、勢いが殺された。
ISには標準でシールドを作る機能があるのだから、多少ビームに触れたところでエネルギーを消費するだけなのだ。
リスクは少ない行動だった。
124 = 107 :
ISについて全然知らないからググってみたんだけど
シャルルって…あれ?
125 = 1 :
「あれ?」
襲い来るであろう衝撃に身構えていた真耶は、ぱちぱちとまばたきを繰り返すと、
自身の状態を把握し、それから刹那に助けられたことを理解して、所在なさげに頭を下げた。
「ごっ……ごめんなさいセイエイ君、ありがとうございます」
「気にするな。俺は気にしない」
「……その言葉、気に入ってるの?」
シャルルがかけた問いに頷きつつ、ISを装着した真耶が千冬のそばへ移動するのを見届けて、刹那はISを解除した。
「……ハプニングがあったが、山田先生は元代表候補だ。
……さて小娘共、さっさと始めるぞ」
「え……あ、あの、二対一で?」
「いや、さすがにそれは……」
千冬は淡々と話を進めていくが、いくら生徒と先生と言えど、数の不利を覆すのは難しいものだ。
そんなことなどとうに把握しているらしい二人は、千冬へ抗議するが、
「安心しろ。今のお前達ならすぐ負ける」
「……」
「……」
自信に満ちた返答を受けて、教習に入る他なかった。
◆
126 = 1 :
諸君、夜の挨拶、即ちこんばんはと言う言葉を、謹んで贈らせてもらおう。
おっと、名乗るのが遅れたな。グラハム・エーカーだ。
さて、私が何故このような舞台にひっばりだされたのか、しっかり説明しておこう。
次のシーンは、セシリア・鈴音VS真耶の模擬戦闘だ。
この試合に、一夏少年は介入していない。空気状態というやつだな。
それ即ち、少年の出番は皆無であると言うことだ。
加えて、アニメのワンシーンをただ文章に起こすと言うのも気が遠くなる作業……
それ故、丸々カットしたために生じた障害を取り除くべく私が駆り出されたというわけさ。
つまりは幕間、たった一人の道化なのだよ……
そう言えば、3月23日発売「IS」のBlue-ray&DVDはもう予約したかね?
なんとっ、未だ果たしていないと言うのか!?
初回特典の豪華設定資料集はISのあらゆる設定が網羅されている重要資料だ。
残念ながらガンダムやフラッグのデータは掲載されていないが、
各種ISのカタログスペックはきっちり調査済みらしい。
未だ予約していないフラッグファイターの諸君、私と共に予約に行くぞ!
127 = 25 :
この文体は某氏を思い出させるな
128 = 44 :
グラハムはもうあらすじ、裏方担当で良いんじゃないかな
いっそ作者代理で
129 = 82 :
いい販促ですね上級大尉
130 = 66 :
この抜目ない宣伝…まさかあのハム介……?
131 = 18 :
ちょうど流してたプレイリストがクオリアになった
132 :
高坂さんは今製速いるから違うだろ
133 = 26 :
>>126
勿論予約済みです、隊長!
134 = 56 :
すげー細かいけど、ソードビットは全部で6基ですよ
あえて5基展開したならごめんなさい
135 = 1 :
>>134
劇場版でELSの攻撃を防いだ時は五基だったので五基にしました
上空から叩き落され、二機のISが轟音と砂嵐を巻き起こした。
負けたのは、セシリアと鈴音のペア。
代表候補生二人がかりだと言うのに、真耶のISには傷一つついていない。
――――完全試合である。
いくらカスタムしてあるとは言え、旧式機で専用機二機を相手取り大勝を上げるなど、並みの腕ではない。
それに対し、敗者の側は、
「まさか、この私が……」
「あんたねぇ……! 何面白いように回避先読まれてんのよ!」
「鈴さんこそ……! 無駄にバカスカと撃つからいけないのですわ!」
地面に墜落し、互いにISの装甲が複雑に絡み合った格好のまま、二人で言い合いをする始末である。
昔のティエリアと自分を見ているようで、刹那は思わずわずかな笑みを飛ばした。
「これで諸君にも、教員の実力が理解できただろう」
腕を組んだまま、千冬は二人の前まで歩み出ると、
「以後は敬意を持って接するように」
言い含めて、千冬は視線を隊列に戻した。
「次に、グループになって実習を行う。リーダーは、専用機持ちがやること。
では分かれろ!」
136 = 1 :
◆
「デュノア君の操縦技術を見たいな~」
「ねえねえ、私もいいよね!」
◆
「セイエイ君、一緒に頑張ろう!」
「わかんないところ、教えて!」
いくらか予想はしていたが、刹那にとっては歓迎できない誘いであった。
刹那は形式上IS操縦者ではあるが、ティエリアとELSのサポートを受けて初めて動かすことができるのだ。
(……ティエリア)
≪……あ、ああ、すまない刹那。どうした?≫
(……ティエリア?)
ティエリアの本体は、今やヴェーダのターミナルユニットである。
体調不良とは考えがたい。
137 = 1 :
(他の生徒に操縦の指導を行うことになった。力を借りたい)
≪了解した。ELSとのチャンネルを開く≫
ティエリアのアドバイスを得ながら、刹那は生徒に稽古をつけていく。
口と手を動かしながら、合間を縫い刹那は脳量子波でティエリアとのコミュニケーションを取っていた。
(……何を考えている?)
≪刹那?≫
(一日中、注意が散漫だ。……俺でよければ、話相手にはなれる)
≪そうか……ありがとう、刹那≫
(気にするな。俺は気にしない)
≪……本格的に気に入ったのか。
まあいい、君には話してもいいかもしれないな……≫
◆
138 :
前回ピザハットに電凸した奴が再び電凸してるぞwwwwww
http://www.youtube.com/watch?v=gZqVpG94l90
最初の電凸動画もよろしくwww
http://www.youtube.com/watch?v=RAzRR5vDTxI
139 = 1 :
合同演習も終わり。
「ねえ刹那、今日のお昼、空いてる?」
「ああ」
シャルルの質疑に、刹那は肯定の意を示した。
先ほど大人気だったシャルルだが、見たところそれほど疲労していない。先ほどの全力疾走を含めて考えるに、体力はある方なのだろう。
「よかったら、お昼ごはん、一緒に食べない?」
持ちかけられた誘いに、刹那は首を縦に振る。
本来、ELSと同化した刹那に食事と言う行為は必要ないが、一応周囲には人間として通してあるのだ。
昼食時に何も食べずにいると言うのも不自然極まりないため、形式上の食事を取ってはいる。
「それじゃあ、屋上でいいかな」
「あの……私も混ぜてもらって、よろしいでしょうか?」
場所の検討を始めるシャルルへ、声をかけたのは、
「セシリアか」
「その、迷惑でしたら……」
「ううん、そんなことないよ。一緒に食べよう」
おずおずと申し出るセシリアに、シャルルは柔らかい笑顔を見せた。
さて、セシリアと刹那との距離は、あのクラス代表を決める戦い以来、確実に近づいていると言ってもいい。
加えて、対話を第一に望む刹那からすれば、自身の立場はともかくとして、シャルルとも親しくしたいところである。
この機会を逃すわけにはいかなかった。
◆
140 = 1 :
「いい天気だね。晴れててよかった」
「ええ。私、雨はあまり好きではありませんもの。湿度は低すぎてもいけませんが、高すぎると、髪も痛んでしまいますし」
「ああ、そうだよね。僕も……いや、女の人は大変だろうね、そういうの」
(……やはり)
≪ああ。怪しくはある≫
シャルルの言動に注目しつつ、一行は食事を取っていた。
それはあくまでティエリアの疑念を明らかにするためであり、そこに他意はないことをここに記しておく。
刹那の視線がシャルルに向いていることに気づいたのか、
セシリアは小さく咳払いをしてから、
「刹那さん、その、私今朝偶然早く目が覚めまして、こういうものを用意してみましたの」
背に隠していたバスケットを両手に持ち、そっと刹那に差し出す。
「イギリスは、料理が評価されていない傾向がありますから……
せっかくですし、本当はどうなのか、刹那さんにも確かめてもらおうと思いまして」
中に詰まっていたのは、イギリスが生み出した世界的に有名な料理、サンドイッチだった。
見た目にも鮮やかであり、色合いやバランスは充分及第点、あるいはそれ以上だろう。
141 = 1 :
「デュノアさんもどうぞ」
「わぁ、ありがとう」
刹那とシャルルが、それぞれ一つずつサンドイッチを手に取る。
「頂きます」
「いただきます」
そのままごく自然な流れで、口に運び。
シャルルの顔が、青くなった。
刹那は自身の傍に置いておいたペットボトルのお茶を、キャップを外してシャルルに手渡す。
シャルルは咄嗟にそれを受け取って、口内に水を流し込んだ。
傍目にもわかるほどの喉の動きが数回繰り返され、何度か咳き込みつつも、シャルルはペットボトルから口を離す。
「デュノアさん、大丈夫ですか?」
「うっ、うん、喉に詰まっちゃったみたい。あ、あは、ははは……」
笑いを振りまいて、シャルルはこの場を誤魔化そうとする。
ともあれ、セシリアの本命は刹那。
当の本人は、未だ食べている途中。咀嚼を繰り返し、よく噛んでから、飲み込む。
142 = 26 :
セシリアの料理を問題なく食べられるのはせっさんだけやでぇ……
143 = 1 :
「……いかが?」
「……美味い」
刹那は微笑んで、セシリアに返した。
シャルルが驚愕の目を向け、セシリアは喜びの視線を贈る。
さて、こう言ってはなんだが、セシリアの料理はお世辞にも上手くない。
むしろ、一般的な味覚からすれば不味いと言っても差し支えないレベルであった。
しかし、刹那は元少年兵。泥を食み、雨水を啜って生きてきた男である。
一般人と比べ、‘下限’が突き抜けているのだ。
144 = 1 :
その上、刹那はELS。舌まで金属と化している。
さて、味覚や痛覚と言った五感、中でも痛みや不味いなどの感覚は、‘生命の危機’に密接に関連している。
痛覚と言うのは、言わば命を保持するための危険信号なのだ。
痛覚の一種でもある味覚。
その中の不味い――――言うなれば臭い、苦い、気持ち悪い、などは、基本的に人間にとって悪影響を及ぼすものから発せられる味である
(それを逆手に取り、甘い匂いを漂わせることで他の生物を引き寄せ寄生する虫や、
苦み成分を実に含ませることで食べられるのを避けようとする植物などもあるが)。
ELSとなったことで死から遠ざかった刹那は、味覚と言う瑣末な衝撃程度で命の危険を感じるほどヤワではないのだ。
故に、セシリアの料理に対し、何ら脅威を検出しなかったのである。
145 :
ああコレだから職業軍人は…
146 = 1 :
そんな事情もあって、刹那はセシリアの作ったサンドイッチを堪能していた。
「どんどん召し上がってくださって、かまいませんのよ」
心底嬉しそうな表情を浮かべながら、セシリアは再びバスケットを差し出す。
期待に応える意図があったのかはわからないが、刹那は手に持ったサンドイッチを食べきってから、バスケットへ手を伸ばした。
刹那にとっては久々の、楽しいランチタイムであった。
隣で、シャルルは笑みを保ち続けていたが。
……そこに苦笑いが混じっていたことは、記さずともわかることだろうが。
≪……刹那、僕の言葉を忘れていないか?≫
(……次の機会はすぐに来る)
≪…………≫
(…………すまない)
◆
147 = 44 :
これだから好物が公式でジャンクフードな人間は
148 = 1 :
午後の授業を消化し、HRを終え、刹那はISの操縦訓練を行うべく、いつもの場所へ向かおうとしていた。
「刹那」
呼び止められて、刹那は振り返る。
視線を下げて、己より頭一つは低いだろう身長の持ち主、シャルル・デュノアを見つけ、刹那は何の用かと問い返した。
「どこかに行くの?」
「ああ。ISの操縦訓練にな」
「そう言えば、いつも放課後に特訓してるって聞いたけど」
「俺の腕は、他のパイロットに比べて劣っている。
その差を、少しでも埋めなければならない」
無論、それは自己顕示欲や個人の欲求から来るものではなく、あくまで元の地球へ帰還する上での手段だが。
それを知る由もないであろうシャルルは、
「僕も、加わっていいかな? 専用機もあるから、役に立てると思うんだ」
キラキラと少年のように――事実少年だが――目を輝かせ、刹那に問いかけた。
好意的に接してくれるのならば、それに越したことはない。むしろ願ってもないことである。
刹那は、シャルルに向け首肯した。
「ああ。頼む」
「うん。任せて」
シャルルは、柔和な笑みを見せる。
≪…………≫
その笑顔に、やはりティエリアはどこか引っかかるものを感じていた。
149 = 1 :
◆
「えっとぉ……きょ、今日も、嬉しいお知らせがあります」
やや困惑した様子で、真耶は教壇に立っていた。
「また一人、クラスにお友達が増えました」
――――転入生が、いやに多い。何故この時期に? 刹那は、訝しまずにいられなかった。
自分が転入生であるから、と言う事情もあるが、いかんせん、刹那を第一号として、続々と着任者が増えている。
そして、その全てが、代表候補生、一流ISメーカーの息子など、大きなポストについている人間だ。
刹那の思案を後に、真耶は続ける。
「ドイツから来た転校生の、ラウラ・ボーデヴィッヒさんです」
背中まである長い銀髪に、左目につけられた黒いアイパッチ。
肌は健康的でないまでの白さを保っているが、その儚げな容貌と違い、どこか近寄りがたい雰囲気をかもし出している。
150 = 1 :
「どういうこと?」
「二日連続で転校生だなんて……」
「いくらなんでも変じゃない?」
流石に、生徒達も違和感を覚えているらしい。
ざわめき出した教室に、真耶は焦りつつも、話をまとめにかかる。
「皆さん、お静かに! まだ自己紹介が終わってませんから……!」
「挨拶をしろ、ラウラ」
「はい、教官」
千冬の指示に、転入生の少女――――ラウラは返答した。
……教官。軍との戦争を経験した刹那はともかく、ISを動かせるだけの一般人しかいないこの学園では、なかなか耳にしない単語であった。
それを突っ込む暇もなく、ラウラはぱっと教室の中心へ向き直り、
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
それだけ、言った。
皆、黙る。何か続けるのだろうと思って、黙る。
その牽制合戦が、数秒間続いた。
みんなの評価 : ★★★×4
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