のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:126,368,518人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ唯「カチカチ山のムギ豚ちゃん!」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - けいおん! + - 太宰治 + - + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    151 :

    海でタコならぬデコと予想

    152 :

    >>151
    どざえもん役か

    153 :

    ムギなら俺に中出しされてブヒブヒ言ってるよ

    律も

    154 :

    ムギちゃんよりムギ豚の方が興奮する

    155 = 140 :



    波穏やかな海面に、2艘の小船がぷかぷか揺れている。


    「わぁ…」

    「梓ちゃん見て!見て!お水がいっぱいよ!」

    「そりゃあ海ですからね」

    「わぁ……あ、遠くの方にお船が見えるわ、
      あれは外国のお船かしら?ひょっとしたら鯨かも知れないわね、
      おーい!おーい!」

    「はいはい、はしゃいでないで、さっさと海に出ますよ」

    「よいしょっと」

    梓はひょいと、小船に飛び乗る。

    「う、うん、そうね」

    「でも私魚釣りなんてはじめてなの……本当に大丈夫かしら?」

    156 = 140 :

    「なあに、釣りなんて大して難しいものじゃないですよ、
      海に釣り糸を垂らして、ぐっと重みを感じたら思い切り引っ張り上げればいいだけです
      力持ちのムギ豚ならすぐにコツがつかめますよ」

    「そんなものかしら……ん、そうねここで怖気ついていてもなにも始まらないわ」

    「いっぱい魚を釣って、今度こそ憂ちゃんに謝りに行かなきゃ」

    「そうそう、その意気ですよ、
      沢山の魚をお土産に持って行けばきっと憂の怒りも収まりますよ」

    「そうね、うん、きっとそうね」フンス

    157 = 140 :

    「ムギ豚、海釣り初心者のお前には、そっちの頑丈な方の船を貸してやるです」

    梓は、ツヤツヤと灰色に輝くもう1艘の小船を指差す。

    「まあまあ…何から何まで本当にありがとう、梓ちゃんには感謝してもしきれないわぁ」

    感激しペコペコ何度も頭を下げるムギ豚に、梓は

    「なになに、困ったときはお互い様です」

    と、例の笑いを噛み殺した表情を返す。

    ムギ豚は鼻息も荒く、えいやと船に乗り込むと、櫂でバチャリと水面を打つ
    梓もそれに続き、櫂を握った手に力を込める。
    そうして、2艘の小船はするすると港を離れたのであった。

    158 = 140 :

    ムギ豚の巣

    「えっほ、えっほ…ふう、今度は迷わなかった」

    「ムギちゃ~ん、居る?おーい、ムギちゃ~ん」

    「……返事が無い」

    「ムギちゃ~ん、お邪魔するよ~」

    ガサゴソ

    「あれれ、誰も居ない」

    「う~、もうっ、2人とも何処に行っちゃったの~?」

    「と、とにかく村に戻ろう」

    タッタッタ

    159 = 140 :

    ……

    「はーはー、えーと、あとあずにゃんが行きそうな所は……」

    とみ「あらあら唯ちゃん、そんなに息を切らしてどうしたの?」

    「あ、おばあちゃん!」

    とみ「今日のお祭り楽しみねぇ、でも唯ちゃん、今年はおもち、あわてて食ちゃだめよ
       また喉に詰まらせた大変だからね」

    「う、うん、今年はゆっくり食べるよぉ」

    「って、そうだおばあちゃん、あずにゃん見なかった?」

    とみ「あずにゃん……ああ、あの子猫ね、どうだったかしらねぇ、
       ああ、そういえば港で見かけたような……」

    「ほ、本当、それじゃあムギちゃんは?」

    とみ「ムギちゃん…?」

    160 = 140 :

    「あ…そっか、えっとね背丈は私くらいで、眉毛がたくあんみたいで、
      髪の毛はとっても綺麗な金髪で……ちょっとぽっちゃりしてるけど、
      でもとーっても可愛い豚さんなの」

    とみ「ああ……そんな豚なら、確かに梓ちゃんと一緒に居たねぇ」

    「本当!?むむむ、港か…あずにゃんめぇ、いったい何を企んでいるの…?」

    「おばあちゃん、ありがとう、私港に行ってくる!」

    タッタッタ

    とみ「あ、唯ちゃん……まあまあ、本当に、元気ねぇ」

    161 = 140 :



    「お…おお、こりゃあ強い引きです」

    「そりゃああ!」

    ザッパーン

    「きゃあ!梓ちゃんすごーい」パチパチ

    「ふう、こりゃあ鯖ですね」

    「梓ちゃん、魚釣り上手ねぇ」

    「まあ猫のたしなみってやつですよ、それよりムギ豚は釣れてますか?」

    「うん、さっきから小さい魚はちらほら釣れるんだけど……あ、引きがきたわ!」

    「ふ、ふむむ、これはなかなか手強い、大物かしら」

    162 = 140 :

    「ううん……ふんす!!」グイ

    ポン!

    イカ「ゲソ!」

    「ひゃ!ひゃああ!何これ、宇宙人!?」

    イカ「ゲソ~~」ポチャン

    「ははは、それは、イカですよ、食べたら結構美味しいんですけどね」

    「ま、まあ、そうなの、びっくりして手を離しちゃったわ……」

    「ふう、でもよかった、思ったより沢山釣れたわ……少し休憩しよっと、よいしょっと」

    「はあ、少し肌寒いけどいい潮風ねぇ」

    「ふふ、昔お船に乗って旅行した時のことを思い出すわ」

    「へぇ…ムギ豚、船に乗ったことあったのですか、
      さっきの反応を見てたら初めてかと思いましたが」

    「うん…小さい頃にお父様とお母様に連れられてね……」

    164 = 127 :

    イカデックスさんまで出番があったのにりっちゃんは…

    165 = 140 :

    (お父様、お母様、天国でも元気でやっているのかしら……?)

    ムギ豚はしばし死んだ両親に思いを馳せる。

    ちなみにこの豚、今は山奥の穴倉暮らしだが
    かつてはこの地方一帯で名の知れた富豪豚の娘として、
    多くの使用人に囲まれ何不自由ない生活を送っていた。
    しかしある晩、悪質な養豚業者の襲撃を受けて以来、
    ムギ豚の生活は一変する。
    ムギ豚の一族の上質な肉質に目をつけた養豚業者は
    一晩のうちに老若男女問わず、豚という豚を狩りつくし
    一族を皆殺しにしたのであった。
    唯一、その日たまたま動物小学校の修学旅行で留守にしていた
    ムギ豚のみが難を逃れたのであるが
    現在もムギ豚の肉を狙う業者は数多く
    以来ムギ豚は人目を避けるため
    山奥での暮らしを余儀なくされているのである。

    166 = 127 :

    悲惨すぎる…

    167 = 12 :

    そんなに美味いのか

    168 = 140 :

    (ふふふ、ちょっとしんみりしちゃったわ)

    「って、冷たっ」

    「え…なにこれ…?み、水!?」

    「ひゃあ!た、大変、水!水が漏れてるわ!」

    「ひゃは、当たり前です、泥の船ですから、水が漏れるに決まってます」

    「な、なな、何言ってるの梓ちゃん!?泥の船ですって!?
      そんなの、いつか沈んでしまうに決まってるじゃない!」

    「きしし、その通りです、そのためにお前をその船に乗せたのですから」

    169 = 94 :

    何で書き手変わってるんだ?

    170 = 94 :

    あ、勘違いスマン

    171 :

    唯マジがんばれ

    173 = 96 :

    ムギ豚には幸せになってほしい

    174 :

    >>1は本当にムギ豚が好きだなぁwww

    176 = 150 :

    もう書かなくていいぞ

    177 = 1 :

    「な…!まさか、梓ちゃん、私を…!ひゃわ、冷たい!、と、とにかく水をかきださなきゃ、
      よいしょ、よいしょ、わあ!こ、今度は後ろの方からも水が……
      た、助けて梓ちゃん、私泳げないの!
      わわ、沈む、このままじゃあ間違いなく沈むわ
      酷いわ、梓ちゃん、私がいったい何をしたっていうの!?
      こんなの認められない、あぷ、あぷぷ、ぺっぺ、しょっぱい!水を飲んじゃったわ
      沈む!いよいよ沈むわ!た、助けて!!!」

    「ひゃははは、かくも醜き溺れる豚です!」

    「さっさと、沈んで海の藻屑と消えるがいいです」

    「えい!えい!」

    梓、櫂でぽかぽかとムギ豚の頭を叩く

    「痛い!痛い!やめて梓ちゃん!このままじゃ私本当に死んじゃうわ!」バチャバチャ

    「そうです!私の秘密を知ったお前は死ぬべきなんですっ」

    「えい!」ポカ

    「痛いっ!ひ、秘密って…あのことは誰にも喋ったりしないわ!」

    178 = 153 :

    >>1は紬アンチのフリしたムギ豚か

    179 = 91 :

    脂肪で浮いてくださいムギ豚さん

    180 = 5 :

    このゴキ野郎…

    181 = 150 :

    こいつが嫌いなのどう見てもムギじゃなくて梓だな

    182 = 53 :

    むぎ豚
    「ごぼぼ…ごぼむぎゅごぼぼ…」

    Gにゃん
    「わーっはっは!あの豚沈んだぞ!わーっはっは!」

    「あずにゃん!むぎちゃんをどうしたの!」

    Gにゃん
    「あぁあの豚ですか?泥と一緒に沈みましたよ…ハハハッ」









    「それは…それはむぎちゃんのことかあぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」
    バァァァァン

    Gにゃん
    「なっ!?なにっ!?」


    後は誰か頑張れ

    183 = 1 :

    「甘い言葉に簡単に騙されるお前のことです、いつコロっと口を滑らすか
      わかったもんじゃないです、私の将来のためにお前は今日死ぬべきなんですっ」

    「えい!えい!」ポカポカ

    「ぎゃあ!あぷぷ、酷い、酷いわ梓ちゃん!」

    「きいぃ!なかなかしぶとい豚ですっ」

    「って、この豚!、櫂を掴むんじゃないです!
      この、いいからさっさと沈め、ってうわわ、そんなに揺らすな
      危ないじゃないですか、ってわわわわわ」

    バッチャーン!!

    ムギ豚の馬鹿力で櫂を引っ張られた梓はバランスを崩し
    海へ転落してしまった。

    「あぶ……がぼ……」ポチャン

    掴むものが何も無くなったムギ豚は、やがてブクブクと海の底へ…

    184 = 21 :

    一番嫌われてるのは出てこないあの人

    185 = 153 :

    りっちゃんは巣の中で聡と子作りしてるよ

    186 = 64 :

    ういうい

    187 :

    ムギ脂肪

    188 :

    唯の力を見せてみろ

    189 = 1 :


    ……
    ………


    「……」

    沈み行く意識の片隅で、ムギ豚は自分の不幸な人生を振り返る。

    (私の人生、なーんにもいいことが無かったな……)

    (養豚業者にお父様とお母様が殺されてから、ずっと不便な穴倉暮らし……)

    (危うく人間に豚カツにされるところ命からがら逃げ出してみれば
      背中を焼かれ、傷口に唐辛子を塗られ…)

    (挙句の果てに溺れ死ぬわけね……)

    (その上人気投票は万年最下位で、恋人だって一度も……)

    190 :

    メタネタしつけぇwww

    191 = 1 :

    (そう恋人……もしも、たった一人でいいから
      愛し合える人が居れば、こんな不幸な人生でも耐えられると思ってたんだけど……)

    (それも適わぬ夢なのね……)


    「ム………ちゃ………」


    (あら、何かしら?なんだか声が聞こえる、
      幻聴かしら?それとも天国からのお迎えかしら?
      なんだか唯ちゃんの声に似ていたような…)

    (そう唯ちゃん……何もいいことが無かったっていうのは嘘ね……)

    (たった一つ、唯ちゃんとの思い出だけは、私の心の中でキラキラ、宝石みたいに輝いているわ)

    192 = 1 :

    (唯ちゃん……さよなら言えなくてごめんね、先に……行くね)

    (唯ちゃん……)




    「ムギちゃああああああん!!!」



    「え!?」


    それは幻聴ではなく、確かに唯の声だった。

    193 = 1 :

    ドドドドドドドド!!


    「ムギちゃあああああん!!今助けるよおおおおお!!」


    轟音を響かせて、海面を疾走するのは1艘のミニボート
    決死の表情で船を操るのは平沢唯その人である。

    「ムギちゃあああああん!!」

    ムギ豚を二度と傷つけはしない、守り抜く
    という強い思いが、間一髪、唯をこの場に間に合わせたのである。

    「うりゃああ!急ブレーキだよっ!!」


    グイン!!

    ザバババ!!


    「がぼっ!!唯ちゃん!?」

    「あばばば……たすけてぇ!私も泳げないんですよぉ!!」

    194 :

    だが梓、てめーはダメだ

    195 = 5 :

    覚悟しろよ! この蟲野郎!

    196 = 12 :

    ゴキにゃんはそのまま沈んでろ

    197 = 1 :

    「ふんすっ!!網投げッ!!」

    ザバン!!

    「2人とも!!その網につかまって!!」

    「う、うん!」

    「えいっ」ガシ

    「ひゃああ、助かりましたぁ」ガシ

    「うし!2人とも、引き上げるよ!」

    「よいしょ!よいしょ!ふんすっふんすっ」

    ドンドン!

    「はひー、大変な目にあいましたぁ」

    「げほっげほっ!」

    「よし!ひとまず港に戻るよ!」

    ドドドドドド

    ………

    198 = 154 :

    たかがSSでの扱いでアンチがどうとか言っちゃう男の人って…

    199 :

    梓全然反省してなさそうだなw

    200 = 69 :

    所詮 二次創作ですものね


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - けいおん! + - 太宰治 + - + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について