元スレ唯「カチカチ山のムギ豚ちゃん!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
151 :
海でタコならぬデコと予想
152 :
>>151
どざえもん役か
153 :
ムギなら俺に中出しされてブヒブヒ言ってるよ
律も
154 :
ムギちゃんよりムギ豚の方が興奮する
155 = 140 :
港
波穏やかな海面に、2艘の小船がぷかぷか揺れている。
紬「わぁ…」
紬「梓ちゃん見て!見て!お水がいっぱいよ!」
梓「そりゃあ海ですからね」
紬「わぁ……あ、遠くの方にお船が見えるわ、
あれは外国のお船かしら?ひょっとしたら鯨かも知れないわね、
おーい!おーい!」
梓「はいはい、はしゃいでないで、さっさと海に出ますよ」
梓「よいしょっと」
梓はひょいと、小船に飛び乗る。
紬「う、うん、そうね」
紬「でも私魚釣りなんてはじめてなの……本当に大丈夫かしら?」
156 = 140 :
梓「なあに、釣りなんて大して難しいものじゃないですよ、
海に釣り糸を垂らして、ぐっと重みを感じたら思い切り引っ張り上げればいいだけです
力持ちのムギ豚ならすぐにコツがつかめますよ」
紬「そんなものかしら……ん、そうねここで怖気ついていてもなにも始まらないわ」
紬「いっぱい魚を釣って、今度こそ憂ちゃんに謝りに行かなきゃ」
梓「そうそう、その意気ですよ、
沢山の魚をお土産に持って行けばきっと憂の怒りも収まりますよ」
紬「そうね、うん、きっとそうね」フンス
157 = 140 :
梓「ムギ豚、海釣り初心者のお前には、そっちの頑丈な方の船を貸してやるです」
梓は、ツヤツヤと灰色に輝くもう1艘の小船を指差す。
紬「まあまあ…何から何まで本当にありがとう、梓ちゃんには感謝してもしきれないわぁ」
感激しペコペコ何度も頭を下げるムギ豚に、梓は
梓「なになに、困ったときはお互い様です」
と、例の笑いを噛み殺した表情を返す。
ムギ豚は鼻息も荒く、えいやと船に乗り込むと、櫂でバチャリと水面を打つ
梓もそれに続き、櫂を握った手に力を込める。
そうして、2艘の小船はするすると港を離れたのであった。
158 = 140 :
ムギ豚の巣
唯「えっほ、えっほ…ふう、今度は迷わなかった」
唯「ムギちゃ~ん、居る?おーい、ムギちゃ~ん」
唯「……返事が無い」
唯「ムギちゃ~ん、お邪魔するよ~」
ガサゴソ
唯「あれれ、誰も居ない」
唯「う~、もうっ、2人とも何処に行っちゃったの~?」
唯「と、とにかく村に戻ろう」
タッタッタ
159 = 140 :
……
唯「はーはー、えーと、あとあずにゃんが行きそうな所は……」
とみ「あらあら唯ちゃん、そんなに息を切らしてどうしたの?」
唯「あ、おばあちゃん!」
とみ「今日のお祭り楽しみねぇ、でも唯ちゃん、今年はおもち、あわてて食ちゃだめよ
また喉に詰まらせた大変だからね」
唯「う、うん、今年はゆっくり食べるよぉ」
唯「って、そうだおばあちゃん、あずにゃん見なかった?」
とみ「あずにゃん……ああ、あの子猫ね、どうだったかしらねぇ、
ああ、そういえば港で見かけたような……」
唯「ほ、本当、それじゃあムギちゃんは?」
とみ「ムギちゃん…?」
160 = 140 :
唯「あ…そっか、えっとね背丈は私くらいで、眉毛がたくあんみたいで、
髪の毛はとっても綺麗な金髪で……ちょっとぽっちゃりしてるけど、
でもとーっても可愛い豚さんなの」
とみ「ああ……そんな豚なら、確かに梓ちゃんと一緒に居たねぇ」
唯「本当!?むむむ、港か…あずにゃんめぇ、いったい何を企んでいるの…?」
唯「おばあちゃん、ありがとう、私港に行ってくる!」
タッタッタ
とみ「あ、唯ちゃん……まあまあ、本当に、元気ねぇ」
161 = 140 :
海
梓「お…おお、こりゃあ強い引きです」
梓「そりゃああ!」
ザッパーン
紬「きゃあ!梓ちゃんすごーい」パチパチ
梓「ふう、こりゃあ鯖ですね」
紬「梓ちゃん、魚釣り上手ねぇ」
梓「まあ猫のたしなみってやつですよ、それよりムギ豚は釣れてますか?」
紬「うん、さっきから小さい魚はちらほら釣れるんだけど……あ、引きがきたわ!」
紬「ふ、ふむむ、これはなかなか手強い、大物かしら」
162 = 140 :
紬「ううん……ふんす!!」グイ
ポン!
イカ「ゲソ!」
紬「ひゃ!ひゃああ!何これ、宇宙人!?」
イカ「ゲソ~~」ポチャン
梓「ははは、それは、イカですよ、食べたら結構美味しいんですけどね」
紬「ま、まあ、そうなの、びっくりして手を離しちゃったわ……」
紬「ふう、でもよかった、思ったより沢山釣れたわ……少し休憩しよっと、よいしょっと」
紬「はあ、少し肌寒いけどいい潮風ねぇ」
紬「ふふ、昔お船に乗って旅行した時のことを思い出すわ」
梓「へぇ…ムギ豚、船に乗ったことあったのですか、
さっきの反応を見てたら初めてかと思いましたが」
紬「うん…小さい頃にお父様とお母様に連れられてね……」
164 = 127 :
イカデックスさんまで出番があったのにりっちゃんは…
165 = 140 :
紬(お父様、お母様、天国でも元気でやっているのかしら……?)
ムギ豚はしばし死んだ両親に思いを馳せる。
ちなみにこの豚、今は山奥の穴倉暮らしだが
かつてはこの地方一帯で名の知れた富豪豚の娘として、
多くの使用人に囲まれ何不自由ない生活を送っていた。
しかしある晩、悪質な養豚業者の襲撃を受けて以来、
ムギ豚の生活は一変する。
ムギ豚の一族の上質な肉質に目をつけた養豚業者は
一晩のうちに老若男女問わず、豚という豚を狩りつくし
一族を皆殺しにしたのであった。
唯一、その日たまたま動物小学校の修学旅行で留守にしていた
ムギ豚のみが難を逃れたのであるが
現在もムギ豚の肉を狙う業者は数多く
以来ムギ豚は人目を避けるため
山奥での暮らしを余儀なくされているのである。
166 = 127 :
悲惨すぎる…
167 = 12 :
そんなに美味いのか
168 = 140 :
紬(ふふふ、ちょっとしんみりしちゃったわ)
紬「って、冷たっ」
紬「え…なにこれ…?み、水!?」
紬「ひゃあ!た、大変、水!水が漏れてるわ!」
梓「ひゃは、当たり前です、泥の船ですから、水が漏れるに決まってます」
紬「な、なな、何言ってるの梓ちゃん!?泥の船ですって!?
そんなの、いつか沈んでしまうに決まってるじゃない!」
梓「きしし、その通りです、そのためにお前をその船に乗せたのですから」
169 = 94 :
何で書き手変わってるんだ?
170 = 94 :
あ、勘違いスマン
171 :
唯マジがんばれ
173 = 96 :
ムギ豚には幸せになってほしい
174 :
>>1は本当にムギ豚が好きだなぁwww
176 = 150 :
もう書かなくていいぞ
177 = 1 :
紬「な…!まさか、梓ちゃん、私を…!ひゃわ、冷たい!、と、とにかく水をかきださなきゃ、
よいしょ、よいしょ、わあ!こ、今度は後ろの方からも水が……
た、助けて梓ちゃん、私泳げないの!
わわ、沈む、このままじゃあ間違いなく沈むわ
酷いわ、梓ちゃん、私がいったい何をしたっていうの!?
こんなの認められない、あぷ、あぷぷ、ぺっぺ、しょっぱい!水を飲んじゃったわ
沈む!いよいよ沈むわ!た、助けて!!!」
梓「ひゃははは、かくも醜き溺れる豚です!」
梓「さっさと、沈んで海の藻屑と消えるがいいです」
梓「えい!えい!」
梓、櫂でぽかぽかとムギ豚の頭を叩く
紬「痛い!痛い!やめて梓ちゃん!このままじゃ私本当に死んじゃうわ!」バチャバチャ
梓「そうです!私の秘密を知ったお前は死ぬべきなんですっ」
梓「えい!」ポカ
紬「痛いっ!ひ、秘密って…あのことは誰にも喋ったりしないわ!」
178 = 153 :
>>1は紬アンチのフリしたムギ豚か
179 = 91 :
脂肪で浮いてくださいムギ豚さん
180 = 5 :
このゴキ野郎…
181 = 150 :
こいつが嫌いなのどう見てもムギじゃなくて梓だな
182 = 53 :
むぎ豚
「ごぼぼ…ごぼむぎゅごぼぼ…」
Gにゃん
「わーっはっは!あの豚沈んだぞ!わーっはっは!」
唯「あずにゃん!むぎちゃんをどうしたの!」
Gにゃん
「あぁあの豚ですか?泥と一緒に沈みましたよ…ハハハッ」
唯「それは…それはむぎちゃんのことかあぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」
バァァァァン
Gにゃん
「なっ!?なにっ!?」
後は誰か頑張れ
183 = 1 :
梓「甘い言葉に簡単に騙されるお前のことです、いつコロっと口を滑らすか
わかったもんじゃないです、私の将来のためにお前は今日死ぬべきなんですっ」
梓「えい!えい!」ポカポカ
紬「ぎゃあ!あぷぷ、酷い、酷いわ梓ちゃん!」
梓「きいぃ!なかなかしぶとい豚ですっ」
梓「って、この豚!、櫂を掴むんじゃないです!
この、いいからさっさと沈め、ってうわわ、そんなに揺らすな
危ないじゃないですか、ってわわわわわ」
バッチャーン!!
ムギ豚の馬鹿力で櫂を引っ張られた梓はバランスを崩し
海へ転落してしまった。
紬「あぶ……がぼ……」ポチャン
掴むものが何も無くなったムギ豚は、やがてブクブクと海の底へ…
184 = 21 :
一番嫌われてるのは出てこないあの人
185 = 153 :
りっちゃんは巣の中で聡と子作りしてるよ
186 = 64 :
ういうい
187 :
ムギ脂肪
188 :
唯の力を見せてみろ
189 = 1 :
…
……
………
紬「……」
沈み行く意識の片隅で、ムギ豚は自分の不幸な人生を振り返る。
紬(私の人生、なーんにもいいことが無かったな……)
紬(養豚業者にお父様とお母様が殺されてから、ずっと不便な穴倉暮らし……)
紬(危うく人間に豚カツにされるところ命からがら逃げ出してみれば
背中を焼かれ、傷口に唐辛子を塗られ…)
紬(挙句の果てに溺れ死ぬわけね……)
紬(その上人気投票は万年最下位で、恋人だって一度も……)
190 :
メタネタしつけぇwww
191 = 1 :
紬(そう恋人……もしも、たった一人でいいから
愛し合える人が居れば、こんな不幸な人生でも耐えられると思ってたんだけど……)
紬(それも適わぬ夢なのね……)
「ム………ちゃ………」
紬(あら、何かしら?なんだか声が聞こえる、
幻聴かしら?それとも天国からのお迎えかしら?
なんだか唯ちゃんの声に似ていたような…)
紬(そう唯ちゃん……何もいいことが無かったっていうのは嘘ね……)
紬(たった一つ、唯ちゃんとの思い出だけは、私の心の中でキラキラ、宝石みたいに輝いているわ)
192 = 1 :
紬(唯ちゃん……さよなら言えなくてごめんね、先に……行くね)
紬(唯ちゃん……)
「ムギちゃああああああん!!!」
紬「え!?」
それは幻聴ではなく、確かに唯の声だった。
193 = 1 :
ドドドドドドドド!!
唯「ムギちゃあああああん!!今助けるよおおおおお!!」
轟音を響かせて、海面を疾走するのは1艘のミニボート
決死の表情で船を操るのは平沢唯その人である。
唯「ムギちゃあああああん!!」
ムギ豚を二度と傷つけはしない、守り抜く
という強い思いが、間一髪、唯をこの場に間に合わせたのである。
唯「うりゃああ!急ブレーキだよっ!!」
グイン!!
ザバババ!!
紬「がぼっ!!唯ちゃん!?」
梓「あばばば……たすけてぇ!私も泳げないんですよぉ!!」
194 :
だが梓、てめーはダメだ
195 = 5 :
覚悟しろよ! この蟲野郎!
196 = 12 :
ゴキにゃんはそのまま沈んでろ
197 = 1 :
唯「ふんすっ!!網投げッ!!」
ザバン!!
唯「2人とも!!その網につかまって!!」
紬「う、うん!」
紬「えいっ」ガシ
梓「ひゃああ、助かりましたぁ」ガシ
唯「うし!2人とも、引き上げるよ!」
唯「よいしょ!よいしょ!ふんすっふんすっ」
ドンドン!
梓「はひー、大変な目にあいましたぁ」
紬「げほっげほっ!」
唯「よし!ひとまず港に戻るよ!」
ドドドドドド
………
198 = 154 :
たかがSSでの扱いでアンチがどうとか言っちゃう男の人って…
199 :
梓全然反省してなさそうだなw
200 = 69 :
所詮 二次創作ですものね
みんなの評価 : ★★
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