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元スレ唯「カチカチ山のムギ豚ちゃん!」
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>>151
どざえもん役か
どざえもん役か
港
波穏やかな海面に、2艘の小船がぷかぷか揺れている。
紬「わぁ…」
紬「梓ちゃん見て!見て!お水がいっぱいよ!」
梓「そりゃあ海ですからね」
紬「わぁ……あ、遠くの方にお船が見えるわ、
あれは外国のお船かしら?ひょっとしたら鯨かも知れないわね、
おーい!おーい!」
梓「はいはい、はしゃいでないで、さっさと海に出ますよ」
梓「よいしょっと」
梓はひょいと、小船に飛び乗る。
紬「う、うん、そうね」
紬「でも私魚釣りなんてはじめてなの……本当に大丈夫かしら?」
波穏やかな海面に、2艘の小船がぷかぷか揺れている。
紬「わぁ…」
紬「梓ちゃん見て!見て!お水がいっぱいよ!」
梓「そりゃあ海ですからね」
紬「わぁ……あ、遠くの方にお船が見えるわ、
あれは外国のお船かしら?ひょっとしたら鯨かも知れないわね、
おーい!おーい!」
梓「はいはい、はしゃいでないで、さっさと海に出ますよ」
梓「よいしょっと」
梓はひょいと、小船に飛び乗る。
紬「う、うん、そうね」
紬「でも私魚釣りなんてはじめてなの……本当に大丈夫かしら?」
梓「なあに、釣りなんて大して難しいものじゃないですよ、
海に釣り糸を垂らして、ぐっと重みを感じたら思い切り引っ張り上げればいいだけです
力持ちのムギ豚ならすぐにコツがつかめますよ」
紬「そんなものかしら……ん、そうねここで怖気ついていてもなにも始まらないわ」
紬「いっぱい魚を釣って、今度こそ憂ちゃんに謝りに行かなきゃ」
梓「そうそう、その意気ですよ、
沢山の魚をお土産に持って行けばきっと憂の怒りも収まりますよ」
紬「そうね、うん、きっとそうね」フンス
海に釣り糸を垂らして、ぐっと重みを感じたら思い切り引っ張り上げればいいだけです
力持ちのムギ豚ならすぐにコツがつかめますよ」
紬「そんなものかしら……ん、そうねここで怖気ついていてもなにも始まらないわ」
紬「いっぱい魚を釣って、今度こそ憂ちゃんに謝りに行かなきゃ」
梓「そうそう、その意気ですよ、
沢山の魚をお土産に持って行けばきっと憂の怒りも収まりますよ」
紬「そうね、うん、きっとそうね」フンス
梓「ムギ豚、海釣り初心者のお前には、そっちの頑丈な方の船を貸してやるです」
梓は、ツヤツヤと灰色に輝くもう1艘の小船を指差す。
紬「まあまあ…何から何まで本当にありがとう、梓ちゃんには感謝してもしきれないわぁ」
感激しペコペコ何度も頭を下げるムギ豚に、梓は
梓「なになに、困ったときはお互い様です」
と、例の笑いを噛み殺した表情を返す。
ムギ豚は鼻息も荒く、えいやと船に乗り込むと、櫂でバチャリと水面を打つ
梓もそれに続き、櫂を握った手に力を込める。
そうして、2艘の小船はするすると港を離れたのであった。
梓は、ツヤツヤと灰色に輝くもう1艘の小船を指差す。
紬「まあまあ…何から何まで本当にありがとう、梓ちゃんには感謝してもしきれないわぁ」
感激しペコペコ何度も頭を下げるムギ豚に、梓は
梓「なになに、困ったときはお互い様です」
と、例の笑いを噛み殺した表情を返す。
ムギ豚は鼻息も荒く、えいやと船に乗り込むと、櫂でバチャリと水面を打つ
梓もそれに続き、櫂を握った手に力を込める。
そうして、2艘の小船はするすると港を離れたのであった。
ムギ豚の巣
唯「えっほ、えっほ…ふう、今度は迷わなかった」
唯「ムギちゃ~ん、居る?おーい、ムギちゃ~ん」
唯「……返事が無い」
唯「ムギちゃ~ん、お邪魔するよ~」
ガサゴソ
唯「あれれ、誰も居ない」
唯「う~、もうっ、2人とも何処に行っちゃったの~?」
唯「と、とにかく村に戻ろう」
タッタッタ
唯「えっほ、えっほ…ふう、今度は迷わなかった」
唯「ムギちゃ~ん、居る?おーい、ムギちゃ~ん」
唯「……返事が無い」
唯「ムギちゃ~ん、お邪魔するよ~」
ガサゴソ
唯「あれれ、誰も居ない」
唯「う~、もうっ、2人とも何処に行っちゃったの~?」
唯「と、とにかく村に戻ろう」
タッタッタ
……
唯「はーはー、えーと、あとあずにゃんが行きそうな所は……」
とみ「あらあら唯ちゃん、そんなに息を切らしてどうしたの?」
唯「あ、おばあちゃん!」
とみ「今日のお祭り楽しみねぇ、でも唯ちゃん、今年はおもち、あわてて食ちゃだめよ
また喉に詰まらせた大変だからね」
唯「う、うん、今年はゆっくり食べるよぉ」
唯「って、そうだおばあちゃん、あずにゃん見なかった?」
とみ「あずにゃん……ああ、あの子猫ね、どうだったかしらねぇ、
ああ、そういえば港で見かけたような……」
唯「ほ、本当、それじゃあムギちゃんは?」
とみ「ムギちゃん…?」
唯「はーはー、えーと、あとあずにゃんが行きそうな所は……」
とみ「あらあら唯ちゃん、そんなに息を切らしてどうしたの?」
唯「あ、おばあちゃん!」
とみ「今日のお祭り楽しみねぇ、でも唯ちゃん、今年はおもち、あわてて食ちゃだめよ
また喉に詰まらせた大変だからね」
唯「う、うん、今年はゆっくり食べるよぉ」
唯「って、そうだおばあちゃん、あずにゃん見なかった?」
とみ「あずにゃん……ああ、あの子猫ね、どうだったかしらねぇ、
ああ、そういえば港で見かけたような……」
唯「ほ、本当、それじゃあムギちゃんは?」
とみ「ムギちゃん…?」
唯「あ…そっか、えっとね背丈は私くらいで、眉毛がたくあんみたいで、
髪の毛はとっても綺麗な金髪で……ちょっとぽっちゃりしてるけど、
でもとーっても可愛い豚さんなの」
とみ「ああ……そんな豚なら、確かに梓ちゃんと一緒に居たねぇ」
唯「本当!?むむむ、港か…あずにゃんめぇ、いったい何を企んでいるの…?」
唯「おばあちゃん、ありがとう、私港に行ってくる!」
タッタッタ
とみ「あ、唯ちゃん……まあまあ、本当に、元気ねぇ」
髪の毛はとっても綺麗な金髪で……ちょっとぽっちゃりしてるけど、
でもとーっても可愛い豚さんなの」
とみ「ああ……そんな豚なら、確かに梓ちゃんと一緒に居たねぇ」
唯「本当!?むむむ、港か…あずにゃんめぇ、いったい何を企んでいるの…?」
唯「おばあちゃん、ありがとう、私港に行ってくる!」
タッタッタ
とみ「あ、唯ちゃん……まあまあ、本当に、元気ねぇ」
海
梓「お…おお、こりゃあ強い引きです」
梓「そりゃああ!」
ザッパーン
紬「きゃあ!梓ちゃんすごーい」パチパチ
梓「ふう、こりゃあ鯖ですね」
紬「梓ちゃん、魚釣り上手ねぇ」
梓「まあ猫のたしなみってやつですよ、それよりムギ豚は釣れてますか?」
紬「うん、さっきから小さい魚はちらほら釣れるんだけど……あ、引きがきたわ!」
紬「ふ、ふむむ、これはなかなか手強い、大物かしら」
梓「お…おお、こりゃあ強い引きです」
梓「そりゃああ!」
ザッパーン
紬「きゃあ!梓ちゃんすごーい」パチパチ
梓「ふう、こりゃあ鯖ですね」
紬「梓ちゃん、魚釣り上手ねぇ」
梓「まあ猫のたしなみってやつですよ、それよりムギ豚は釣れてますか?」
紬「うん、さっきから小さい魚はちらほら釣れるんだけど……あ、引きがきたわ!」
紬「ふ、ふむむ、これはなかなか手強い、大物かしら」
紬「ううん……ふんす!!」グイ
ポン!
イカ「ゲソ!」
紬「ひゃ!ひゃああ!何これ、宇宙人!?」
イカ「ゲソ~~」ポチャン
梓「ははは、それは、イカですよ、食べたら結構美味しいんですけどね」
紬「ま、まあ、そうなの、びっくりして手を離しちゃったわ……」
紬「ふう、でもよかった、思ったより沢山釣れたわ……少し休憩しよっと、よいしょっと」
紬「はあ、少し肌寒いけどいい潮風ねぇ」
紬「ふふ、昔お船に乗って旅行した時のことを思い出すわ」
梓「へぇ…ムギ豚、船に乗ったことあったのですか、
さっきの反応を見てたら初めてかと思いましたが」
紬「うん…小さい頃にお父様とお母様に連れられてね……」
ポン!
イカ「ゲソ!」
紬「ひゃ!ひゃああ!何これ、宇宙人!?」
イカ「ゲソ~~」ポチャン
梓「ははは、それは、イカですよ、食べたら結構美味しいんですけどね」
紬「ま、まあ、そうなの、びっくりして手を離しちゃったわ……」
紬「ふう、でもよかった、思ったより沢山釣れたわ……少し休憩しよっと、よいしょっと」
紬「はあ、少し肌寒いけどいい潮風ねぇ」
紬「ふふ、昔お船に乗って旅行した時のことを思い出すわ」
梓「へぇ…ムギ豚、船に乗ったことあったのですか、
さっきの反応を見てたら初めてかと思いましたが」
紬「うん…小さい頃にお父様とお母様に連れられてね……」
紬(お父様、お母様、天国でも元気でやっているのかしら……?)
ムギ豚はしばし死んだ両親に思いを馳せる。
ちなみにこの豚、今は山奥の穴倉暮らしだが
かつてはこの地方一帯で名の知れた富豪豚の娘として、
多くの使用人に囲まれ何不自由ない生活を送っていた。
しかしある晩、悪質な養豚業者の襲撃を受けて以来、
ムギ豚の生活は一変する。
ムギ豚の一族の上質な肉質に目をつけた養豚業者は
一晩のうちに老若男女問わず、豚という豚を狩りつくし
一族を皆殺しにしたのであった。
唯一、その日たまたま動物小学校の修学旅行で留守にしていた
ムギ豚のみが難を逃れたのであるが
現在もムギ豚の肉を狙う業者は数多く
以来ムギ豚は人目を避けるため
山奥での暮らしを余儀なくされているのである。
ムギ豚はしばし死んだ両親に思いを馳せる。
ちなみにこの豚、今は山奥の穴倉暮らしだが
かつてはこの地方一帯で名の知れた富豪豚の娘として、
多くの使用人に囲まれ何不自由ない生活を送っていた。
しかしある晩、悪質な養豚業者の襲撃を受けて以来、
ムギ豚の生活は一変する。
ムギ豚の一族の上質な肉質に目をつけた養豚業者は
一晩のうちに老若男女問わず、豚という豚を狩りつくし
一族を皆殺しにしたのであった。
唯一、その日たまたま動物小学校の修学旅行で留守にしていた
ムギ豚のみが難を逃れたのであるが
現在もムギ豚の肉を狙う業者は数多く
以来ムギ豚は人目を避けるため
山奥での暮らしを余儀なくされているのである。
紬(ふふふ、ちょっとしんみりしちゃったわ)
紬「って、冷たっ」
紬「え…なにこれ…?み、水!?」
紬「ひゃあ!た、大変、水!水が漏れてるわ!」
梓「ひゃは、当たり前です、泥の船ですから、水が漏れるに決まってます」
紬「な、なな、何言ってるの梓ちゃん!?泥の船ですって!?
そんなの、いつか沈んでしまうに決まってるじゃない!」
梓「きしし、その通りです、そのためにお前をその船に乗せたのですから」
紬「って、冷たっ」
紬「え…なにこれ…?み、水!?」
紬「ひゃあ!た、大変、水!水が漏れてるわ!」
梓「ひゃは、当たり前です、泥の船ですから、水が漏れるに決まってます」
紬「な、なな、何言ってるの梓ちゃん!?泥の船ですって!?
そんなの、いつか沈んでしまうに決まってるじゃない!」
梓「きしし、その通りです、そのためにお前をその船に乗せたのですから」
>>1は本当にムギ豚が好きだなぁwww
紬「な…!まさか、梓ちゃん、私を…!ひゃわ、冷たい!、と、とにかく水をかきださなきゃ、
よいしょ、よいしょ、わあ!こ、今度は後ろの方からも水が……
た、助けて梓ちゃん、私泳げないの!
わわ、沈む、このままじゃあ間違いなく沈むわ
酷いわ、梓ちゃん、私がいったい何をしたっていうの!?
こんなの認められない、あぷ、あぷぷ、ぺっぺ、しょっぱい!水を飲んじゃったわ
沈む!いよいよ沈むわ!た、助けて!!!」
梓「ひゃははは、かくも醜き溺れる豚です!」
梓「さっさと、沈んで海の藻屑と消えるがいいです」
梓「えい!えい!」
梓、櫂でぽかぽかとムギ豚の頭を叩く
紬「痛い!痛い!やめて梓ちゃん!このままじゃ私本当に死んじゃうわ!」バチャバチャ
梓「そうです!私の秘密を知ったお前は死ぬべきなんですっ」
梓「えい!」ポカ
紬「痛いっ!ひ、秘密って…あのことは誰にも喋ったりしないわ!」
よいしょ、よいしょ、わあ!こ、今度は後ろの方からも水が……
た、助けて梓ちゃん、私泳げないの!
わわ、沈む、このままじゃあ間違いなく沈むわ
酷いわ、梓ちゃん、私がいったい何をしたっていうの!?
こんなの認められない、あぷ、あぷぷ、ぺっぺ、しょっぱい!水を飲んじゃったわ
沈む!いよいよ沈むわ!た、助けて!!!」
梓「ひゃははは、かくも醜き溺れる豚です!」
梓「さっさと、沈んで海の藻屑と消えるがいいです」
梓「えい!えい!」
梓、櫂でぽかぽかとムギ豚の頭を叩く
紬「痛い!痛い!やめて梓ちゃん!このままじゃ私本当に死んじゃうわ!」バチャバチャ
梓「そうです!私の秘密を知ったお前は死ぬべきなんですっ」
梓「えい!」ポカ
紬「痛いっ!ひ、秘密って…あのことは誰にも喋ったりしないわ!」
>>1は紬アンチのフリしたムギ豚か
むぎ豚
「ごぼぼ…ごぼむぎゅごぼぼ…」
Gにゃん
「わーっはっは!あの豚沈んだぞ!わーっはっは!」
唯「あずにゃん!むぎちゃんをどうしたの!」
Gにゃん
「あぁあの豚ですか?泥と一緒に沈みましたよ…ハハハッ」
唯「それは…それはむぎちゃんのことかあぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」
バァァァァン
Gにゃん
「なっ!?なにっ!?」
後は誰か頑張れ
「ごぼぼ…ごぼむぎゅごぼぼ…」
Gにゃん
「わーっはっは!あの豚沈んだぞ!わーっはっは!」
唯「あずにゃん!むぎちゃんをどうしたの!」
Gにゃん
「あぁあの豚ですか?泥と一緒に沈みましたよ…ハハハッ」
唯「それは…それはむぎちゃんのことかあぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」
バァァァァン
Gにゃん
「なっ!?なにっ!?」
後は誰か頑張れ
梓「甘い言葉に簡単に騙されるお前のことです、いつコロっと口を滑らすか
わかったもんじゃないです、私の将来のためにお前は今日死ぬべきなんですっ」
梓「えい!えい!」ポカポカ
紬「ぎゃあ!あぷぷ、酷い、酷いわ梓ちゃん!」
梓「きいぃ!なかなかしぶとい豚ですっ」
梓「って、この豚!、櫂を掴むんじゃないです!
この、いいからさっさと沈め、ってうわわ、そんなに揺らすな
危ないじゃないですか、ってわわわわわ」
バッチャーン!!
ムギ豚の馬鹿力で櫂を引っ張られた梓はバランスを崩し
海へ転落してしまった。
紬「あぶ……がぼ……」ポチャン
掴むものが何も無くなったムギ豚は、やがてブクブクと海の底へ…
わかったもんじゃないです、私の将来のためにお前は今日死ぬべきなんですっ」
梓「えい!えい!」ポカポカ
紬「ぎゃあ!あぷぷ、酷い、酷いわ梓ちゃん!」
梓「きいぃ!なかなかしぶとい豚ですっ」
梓「って、この豚!、櫂を掴むんじゃないです!
この、いいからさっさと沈め、ってうわわ、そんなに揺らすな
危ないじゃないですか、ってわわわわわ」
バッチャーン!!
ムギ豚の馬鹿力で櫂を引っ張られた梓はバランスを崩し
海へ転落してしまった。
紬「あぶ……がぼ……」ポチャン
掴むものが何も無くなったムギ豚は、やがてブクブクと海の底へ…
…
……
………
紬「……」
沈み行く意識の片隅で、ムギ豚は自分の不幸な人生を振り返る。
紬(私の人生、なーんにもいいことが無かったな……)
紬(養豚業者にお父様とお母様が殺されてから、ずっと不便な穴倉暮らし……)
紬(危うく人間に豚カツにされるところ命からがら逃げ出してみれば
背中を焼かれ、傷口に唐辛子を塗られ…)
紬(挙句の果てに溺れ死ぬわけね……)
紬(その上人気投票は万年最下位で、恋人だって一度も……)
……
………
紬「……」
沈み行く意識の片隅で、ムギ豚は自分の不幸な人生を振り返る。
紬(私の人生、なーんにもいいことが無かったな……)
紬(養豚業者にお父様とお母様が殺されてから、ずっと不便な穴倉暮らし……)
紬(危うく人間に豚カツにされるところ命からがら逃げ出してみれば
背中を焼かれ、傷口に唐辛子を塗られ…)
紬(挙句の果てに溺れ死ぬわけね……)
紬(その上人気投票は万年最下位で、恋人だって一度も……)
紬(そう恋人……もしも、たった一人でいいから
愛し合える人が居れば、こんな不幸な人生でも耐えられると思ってたんだけど……)
紬(それも適わぬ夢なのね……)
「ム………ちゃ………」
紬(あら、何かしら?なんだか声が聞こえる、
幻聴かしら?それとも天国からのお迎えかしら?
なんだか唯ちゃんの声に似ていたような…)
紬(そう唯ちゃん……何もいいことが無かったっていうのは嘘ね……)
紬(たった一つ、唯ちゃんとの思い出だけは、私の心の中でキラキラ、宝石みたいに輝いているわ)
愛し合える人が居れば、こんな不幸な人生でも耐えられると思ってたんだけど……)
紬(それも適わぬ夢なのね……)
「ム………ちゃ………」
紬(あら、何かしら?なんだか声が聞こえる、
幻聴かしら?それとも天国からのお迎えかしら?
なんだか唯ちゃんの声に似ていたような…)
紬(そう唯ちゃん……何もいいことが無かったっていうのは嘘ね……)
紬(たった一つ、唯ちゃんとの思い出だけは、私の心の中でキラキラ、宝石みたいに輝いているわ)
紬(唯ちゃん……さよなら言えなくてごめんね、先に……行くね)
紬(唯ちゃん……)
「ムギちゃああああああん!!!」
紬「え!?」
それは幻聴ではなく、確かに唯の声だった。
紬(唯ちゃん……)
「ムギちゃああああああん!!!」
紬「え!?」
それは幻聴ではなく、確かに唯の声だった。
ドドドドドドドド!!
唯「ムギちゃあああああん!!今助けるよおおおおお!!」
轟音を響かせて、海面を疾走するのは1艘のミニボート
決死の表情で船を操るのは平沢唯その人である。
唯「ムギちゃあああああん!!」
ムギ豚を二度と傷つけはしない、守り抜く
という強い思いが、間一髪、唯をこの場に間に合わせたのである。
唯「うりゃああ!急ブレーキだよっ!!」
グイン!!
ザバババ!!
紬「がぼっ!!唯ちゃん!?」
梓「あばばば……たすけてぇ!私も泳げないんですよぉ!!」
唯「ムギちゃあああああん!!今助けるよおおおおお!!」
轟音を響かせて、海面を疾走するのは1艘のミニボート
決死の表情で船を操るのは平沢唯その人である。
唯「ムギちゃあああああん!!」
ムギ豚を二度と傷つけはしない、守り抜く
という強い思いが、間一髪、唯をこの場に間に合わせたのである。
唯「うりゃああ!急ブレーキだよっ!!」
グイン!!
ザバババ!!
紬「がぼっ!!唯ちゃん!?」
梓「あばばば……たすけてぇ!私も泳げないんですよぉ!!」
唯「ふんすっ!!網投げッ!!」
ザバン!!
唯「2人とも!!その網につかまって!!」
紬「う、うん!」
紬「えいっ」ガシ
梓「ひゃああ、助かりましたぁ」ガシ
唯「うし!2人とも、引き上げるよ!」
唯「よいしょ!よいしょ!ふんすっふんすっ」
ドンドン!
梓「はひー、大変な目にあいましたぁ」
紬「げほっげほっ!」
唯「よし!ひとまず港に戻るよ!」
ドドドドドド
………
ザバン!!
唯「2人とも!!その網につかまって!!」
紬「う、うん!」
紬「えいっ」ガシ
梓「ひゃああ、助かりましたぁ」ガシ
唯「うし!2人とも、引き上げるよ!」
唯「よいしょ!よいしょ!ふんすっふんすっ」
ドンドン!
梓「はひー、大変な目にあいましたぁ」
紬「げほっげほっ!」
唯「よし!ひとまず港に戻るよ!」
ドドドドドド
………
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