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    元スレシャア「まきますか? まきませんか?」

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    タグ : - カミーユ + - ガンダム + - シャア + - ローゼンメイデン + - 美味しんぼ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 = 3 :

    真紅「その必要はないわ」
    シャア「何?」

    真紅「チチンプイプイチチンプイ! 窓ガラスよ、元に戻れー!」パアアア

    シュウウウ、キラーン!

    シャア「オオ!」

    真紅「物の時間を巻き戻したわ」

    シャア「すごいな。……そういえば真紅、聞きたい事があるのだが」

    真紅「何?」

    シャア「さっきの水銀燈と言うドール。この場所を『メイメイ』に調べてもらったと言ってたな」

    シャア「その『メイメイ』と言うのもドールなのか?」

    真紅「いいえ。人口精霊よ」

    シャア「人口精霊?」

    真紅「私達ドールは皆(みな)、人口精霊と言うサポート的存在がいるのよ」

    152 = 3 :

    真紅「ホーリエ」

    ホーリエ「……」フヨフヨ

    シャア「ほう、この光の玉の様な存在が人口精霊か」

    雛苺「ベリーベルもいるのー」

    ベリーベル「……」フヨフヨ

    アムロ「へえ、これが雛苺ちゃんの人口精霊か」

    真紅「この子達が次の世界で契約者になりそうな人達を探して、やり方は色々とあるけれど、その人に『まきますか? まきませんか?』とメッセージを送るの」

    シャア「そうか! あの変なメールはこの人口精霊の仕業だったのか」

    真紅「そういうこと」

    153 = 3 :

    アムロ「そういえばもう夕飯の時間じゃないか」

    セイラ「ねえアムロ君、雛苺ちゃん、せっかくだから家で夕飯食べてかない?」

    アムロ「良いんですか?」

    セイラ「ええ」

    シャア「アムロ、ゆっくりしていけ」

    アムロ「ありがとう。それじゃあ今のうちに親に電話しとくよ」

    雛苺「わーいなのー!」

    154 = 3 :

    その後

    アムロ「ごちそうさまでした」

    雛苺「ごちそうさまなのー」

    シャア「私も腹が満たされたぞ。……! ムッ、この時間帯はもうすぐ『アレ』が始まるな」

    アムロ「そういえば今日は『アレ』が放送する日か」

    シャア「アムロ、せっかくだ。ついでにそれを見てから帰るのはどうだ?」

    アムロ「そうさせてもらうよ。シャア」

    155 :

    >>137
    ドモン「ローゼンメイデン?」みたいな感じのスレタイだったと思う
    アイキャッチとかなんか色々良かった

    156 = 3 :

    ピッ

    シャア「後一分くらいだな」

    真紅「シャア、『アレ』って何?」

    シャア「ああ、『アレ』とは新しいガンダムシリーズの事だ」

    真紅「ガンダム?」

    シャア「ああ。私が持ってるザクの様なロボットが出る番組だ。そのロボットの事をMS(モビルスーツ)と呼ぶのだが、つい最近、新たにガンダムシリーズが放送されるようになったのだよ」

    シャア「と言っても、君にガンダムやテレビの事を話してもわからんか」

    真紅「ガンダムの事は知らないけど、私達は今まで色んな世界に行ったからテレビとかそういう娯楽に関する知識はあるわ。貴方達がこれから見ようとしてるのはアニメなんでしょうね」

    シャア「その通りだよ」

    真紅「貴方達の様な人達をオタクと言うんでしょ?」

    シャア「随分とストレートに言ってくれるな。まあ自覚はしてるがな」

    アムロ「シャア、始まったぞ!」

    157 = 3 :

    『機動戦士ガンダムくんくん』

    真紅「!!!!!!!!!!!!」

    シャア「始まったか。しかしよく考えたな。動物を主人公にしたガンダムシリーズを作るとは。しかも愛と戦争と推理がテーマとはこれはまた大きく出たな」

    アムロ「前代未聞だよ。でも面白いから良いけど」

    真紅「……だわ」

    シャア「どうした? 真紅」

    真紅「良いじゃない! 最高なのだわ!!」

    くんくん『くんくん、Kガンダム出ます!』

    雛苺「面白そうなのー」

    真紅「ああ……凛々しいわ。素敵すぎるのだわ!」ハアハア

    シャア(どっぷり浸かってるな)

    160 = 3 :

    真紅「再開するのだわ」

    161 = 3 :

    ――

    蒼星石「お母さんの料理は美味しいね」カチャカチャ

    ヒルダ「ありがとう蒼星石ちゃん。ウッ……」ポロッ

    蒼星石「どうしたのお母さん?」

    ヒルダ「ごめんなさい。人に料理を美味しいって言われるのは久しぶりで」

    蒼星石「まあ僕は人形だけどね」

    ヒルダ「夫は仕事が忙しいって言ってカミーユの事を放置してるし、カミーユはいつまで経っても学校には行ってくれないし、私、心が押し潰されそうで……」

    蒼星石「お母さん……」

    ヒルダ「ふふ、私ったら何言ってるのかしらね。愚痴こぼしちゃった。ごめんね」

    蒼星石「そんな、謝らないで」

    162 = 3 :

    蒼星石「……お母さん、マスター……カミーユ君はいつから引きこもってるの?」

    ヒルダ「カミーユは四月の終わりくらいから引きこもってるわ」

    ヒルダ「それからはネットの日々。何度説得しても学校には行ってくれない。
    部屋から出るのはトイレに行くくらい。それと、あの子は気付いてないと思うけど時々私達が寝てる間にシャワーを浴びるくらいかしら」

    ヒルダ「さっきも言ったけど夫は仕事を言い訳にしてカミーユの事は気にかけてくれないわ」

    ヒルダ「名前が原因で引きこもる様になったのなら私達親にも原因があるわよね。あの子、前は素直でいい子だったの。それがあんな風に荒れて……」

    ヒルダ「私、親として失格ね」ポロポロ

    蒼星石「泣かないでお母さん。お母さんは親として失格なんかじゃないよ」

    蒼星石「年頃の男の子というのは反抗期だったり情緒が不安定だったりするものなんだ。決してお母さんが悪い訳じゃないんだ」

    蒼星石「引きこもってるマス……カミーユ君を学校に行かせるのは大変かもしれないけど、ゆっくり、気長にやろう。僕も手伝うから」

    ヒルダ「ありがとう……蒼星石ちゃん」

    163 = 140 :

    しえん

    164 :

    ふぅ

    165 = 3 :

    ガチャ

    フランクリン「帰ったぞ」

    ヒルダ「! あなた」

    フランクリン「ん? 何だその子供は?」

    ヒルダ「あ、あのこの子はね、色々と事情があって……」

    フランクリン「……まあいい。私の仕事の邪魔にならないなら好きにしろ」

    ヒルダ「ねえ、あなた。あなたからもカミーユに何か言ってあげて。もう一ヶ月も引きこもってるのよ」

    フランクリン「まだ引きこもってるのか。情けない息子だ」

    ヒルダ「そう思ってるならあなたもカミーユが学校に行くように説得して下さい」

    166 = 3 :

    フランクリン「私は仕事で忙しいし、疲れてるんだ。そんな暇はない。
    それに、カミーユが引きこもったのはお前のせいだ。お前が甘やかしてるからカミーユはいつまで経っても引きこもってるんだ」

    ヒルダ「!? そんな、あんまりよ! あなただってカミーユに父親らしい事余りしてないじゃない!」

    バチン!

    蒼星石「!!」

    ヒルダ「痛っ……」

    フランクリン「私はお前達を養ってるんだぞ。誰のお陰で食っていけてると思ってるんだ? 私が仕事をしているお陰だからだろう」

    フランクリン「それに比べてお前はどうだ? お前は家にいるだけだから楽だろうな。忙しい私と違ってお前は暇を持て余す時間が充分あるじゃないか。
    それなのにカミーユはあのざまだ」

    フランクリン「お前が悪い。お前の責任だ」

    167 = 3 :

    蒼星石「そんな言い方ないだろ!」

    フランクリン「……何?」

    ヒルダ「蒼星石ちゃん……」

    蒼星石「お母さんがどれだけ辛い思いをしてるかわかってるの? お母さんがどれだけ苦労しているかわかってるの!!」

    フランクリン「何だと、貴様」

    蒼星石「仕事で疲れている? だったら今お母さんを侮辱するくらいの余力が残ってるんだったらマスターに説得する事くらい出来るじゃないか!!」

    フランクリン「(マスター?)わかった様な事を言ってくれるな君は」

    蒼星石「あなたお父さんでしょう? 結局仕事仕事って自分を正当化して逃げてるだけじゃないか!!!」

    フランクリン「貴様、働いた事もない癖に生意気な事を言うな!」ダッ

    ヒルダ「やめて下さいあなた。この子に暴力を振るわないで下さい」ガバッ

    168 = 3 :

    フランクリン「ふん、もういい。私はもう寝るからな」

    ガチャ、バタン

    ヒルダ「ハア……」ヘナッ

    蒼星石「ごめんなさいお母さん。でも、僕はお母さんを侮辱した事がどうしても許せなかったんだ」

    ヒルダ「いいの。私にも到らない部分があるのだし」

    蒼星石「でも」

    ヒルダ「蒼星石ちゃん。もうさっきの様な事はしないでね」

    蒼星石「……はい」

    169 = 3 :

    二階・カミーユの部屋

    蒼星石「マスター」コンコン

    シーーーーン……

    蒼星石「ねえマスター」コンコン

    カミーユ(ドア越し)「何だようるさいな」

    蒼星石「ご飯、食べに一階に行かないの?」

    カミーユ「行かないよ。いつもの様にドアの前に置いといてくれって母さんに言ってくれ」

    蒼星石「そう、わかった」

    蒼星石「……ねえマスター」

    カミーユ「まだ何か用があるのか?」

    蒼星石「マスターは学校には何時(いつ)になったら行くの?」

    170 = 3 :

    カミーユ「!! お前には関係ない事だろ! もう行けよ!」

    蒼星石「さっきマスターのお母さん、お父さんに殴られたんだ」

    カミーユ「えっ?」

    蒼星石「お母さん、マスターが学校に行かないから本当にふさぎ込んでるんだよ。マスターがどうすれば学校に行ってくれるか本当に悩んでるんだよ」

    蒼星石「マスターのお父さんには理不尽な事言われるし、お母さん、マスターの事を僕に話してる時あまりにも辛くて泣いたんだ」

    蒼星石「もうお母さんを悲しませるのはやめようよマスター!」

    171 = 3 :

    カミーユ「そ、そんなの知るもんか。自業自得じゃないか。俺には関係ないさ」

    カミーユ「それに、学校に行ったってまた虐められるだけだ」

    蒼星石「それで本当にいいの? 虐められるならそいつらを見返すくらい強くなればいいじゃないか!」

    蒼星石「僕も協力するから。マスターが学校に行けるように僕も協力するから」

    カミーユ「うるさい! 他人事だと思って言いたい放題言いやがって! 人形の癖に生意気なんだよ!」

    カミーユ「もうどっか行けえええええええええ!!!!!!!!!」

    ドォン!(ドアを蹴る音)

    蒼星石「……引きこもりマスターめ」ボソッ

    172 = 3 :

    数時間後

    カミーユ「グッー…」

    蒼星石「……マスターのいびきが聞こえる。やっと寝てくれたか」

    蒼星石「もうすぐ朝になっちゃうよ。夜更かししすぎだよマスター。僕も眠くて堪らないや」

    蒼星石「でも、これでやっと行ける」

    夢の世界、カミーユの心の樹

    蒼星石「これがマスターの心の樹か」

    蒼星石「すごいや。雑草だらけじゃないか。それにマスターの夢の中、すごい荒れてる。機械の残骸がたくさんあるよ」

    蒼星石「……少しはマシになればいいけど」シャキン

    173 = 164 :

    蒼星石が体で元気づけてくれるなら俺は働く

    175 = 3 :

    チョキン…チョキン…チョキン…

    蒼星石「ふう、全部切ったぞ」

    ゾワ…

    蒼星石「ん?」

    ゾワワワワワワワーーーーー!

    蒼星石「えっーーーーーーー!?」

    ワサワサ

    蒼星石「そんな、もう生えて来た。しかもさっきよりも凄い」

    蒼星石「これは……根気がいるな」

    176 = 3 :

    >>3です。
    これからロランとソシエを出すんですけど、ロランのソシエに対しての話し方はタメ口で呼び捨てが良いんでしょうか?
    それとも敬語で、『お嬢さん』と呼ぶロランの方が良いんでしょうか?
    ちなみにソシエはロランと同じ大学生で一般人です。

    177 = 144 :

    》3の好きな方で

    178 :

    どっちでもいいから早く書け

    179 = 3 :

    数日後

    昼休み・黒歴史大学

    キーンコーンカーンコーン

    ソシエ「ロラーーン」タタタッ

    ロラン「ソシエ」

    ソシエ「ロラン、一緒に昼ご飯食べない?」

    ロラン「いいよ」

    ソシエ「もう授業で疲れちゃってお腹ペコペコよ」
    ロラン「ハハハ」

    ソシエ「そういえばロラン、薬指の怪我は大丈夫? まだ治りそうにない?」
    ロラン「うん……まだ、ね」

    ソシエ「そっか。早く治ると良いわね」

    ロラン「心配してくれてありがとう」

    ロラン(いつまでもごまかせないな。何か別の方法を考えないとな)

    180 = 3 :

    ドン!

    ラクス「キャッ!?」

    ロラン「うわっ!?」

    バタン

    ラクス「痛たた、尻もちつきましたわ」

    ロラン「すみません。大丈夫ですか?」

    ラクス「ええ。大丈夫ですよ」

    ロラン(あっ、この人、美人大学生と言われてるラクス・クラインさんだ)

    ロラン「あの、レポート用紙とかが散らばってしまいましたね。手伝います」ガサガサ
    ラクス「ありがとうございます」ガサガサ

    キラン

    ロラン(あれ? この人の指輪……)

    ラクス「どうかなさいました?」

    ロラン「い、いえ、何でもありません」

    181 = 3 :

    その後ラクスが落とした物を全て拾い上げ……

    ラクス「先程はすみません。私の不注意で」

    ロラン「いえ、僕もよそ見してましたから」

    ラクス「ではさようなら」フリフリ(手を振る)

    ロラン「……」フリフリ

    ギュウウウ

    ロラン「!! 痛た!」

    ソシエ「もう! なーに鼻の下伸ばしてるのよロラン」

    ロラン「の、伸ばしてないよ。耳引っ張らないでよソシエ」

    ロラン(さっきの指輪、もしかしてローゼンメイデンの指輪かな?)

    ラクス(あの方、薬指に怪我をなさってたけどもしかして……考えすぎですわね)

    182 = 3 :

    同時刻・ヴァスティ家

    トントントントン

    リンダ「翠星石ちゃん、人参持って来て」

    翠星石「ハイです」ヒョイ

    リンダ「ありがとう」

    翠星石「ママさん、ママさんは一体何のご飯を作ってるんですか?」

    リンダ「手作りハンバーグカレーよ」

    リンダ「これはね時間を掛けて作るから、晩ご飯用なのよ」

    リンダ「今日は旦那も仕事で大変でしょうから愛情込めて作らないとね」

    翠星石「それじゃあ翠星石はカレーのルーを持ってくるですぅ!」

    リンダ「ふふ、ありがとう」

    183 = 3 :

    フヨンフヨン

    金糸雀「ふっふっふ、あれが翠星石がいる家かしら」

    金糸雀「まずは敵情視察かしら」

    金糸雀「でも、ここまで来るのに相当苦労したかしら。今日は風が強すぎかしら」

    金糸雀「そろそろどこかに着地しなきゃ……」

    カラス「カッーカッー」

    金糸雀「! カラス!?」

    カラス「カッーカッー」ツンツン

    金糸雀「キャアアアアア!!! 突かないでええええ!!! 突かないで欲しいかしらああああああああ!!!」

    ビュオオオ

    金糸雀「きょ、強風が、あ~れ~」ヒュルルル

    184 = 3 :

    ガシャアアアアアン!!!

    リンダ・翠星石「!!」

    翠星石「な、何ですぅ!?」

    金糸雀「い、痛いかしら……」

    翠星石「カ、金糸雀!?」

    金糸雀「あ……お、お久しぶりかしら……」

    185 = 3 :

    ちょっとだけ時間が過ぎ……

    リンダ「そう、翠星石ちゃんのお姉さんなのね」

    金糸雀「そうかしら。カナは第2ドールで姉妹の中でも頭脳派かしら」エッヘン

    翠星石「でもチビカナは自分の作戦が成功した事ないから言うほど頭脳派じゃないですけどね」

    金糸雀「うっ、それは言わないで欲しいかしら」

    金糸雀「翠星石、この人は翠星石のマスターかしら?」

    翠星石「違うです。ママさんは私のマスターのお母さんです」

    翠星石「ところで金糸雀は何しに来たんです?」

    金糸雀「え、えっーと、敵情視察かしら」

    金糸雀「でも失敗しちゃったかしら」テヘッ

    186 :

    平和すぎワロタ支援

    187 = 3 :

    >>3です。さるさんにあったのでしばらく空けます。
    続きは夜になると思います。
    もしかしたらもっと早くに再開するかもしれません。

    188 :

    なんやてー!

    189 = 3 :

    翠星石「全く、金糸雀は相変わらずですね」

    金糸雀「ううう……」

    コロコロコロ

    金糸雀「あれ、この丸いのは何かしら?」

    翠星石「ハロって言うんですよ。翠星石のマスターのお父さんが作った丸い……人形みたいな物です」

    金糸雀「コロコロしてて面白いかしら」

    ハロ「マドガラスワレテル。マドガラスワレテル」

    金糸雀「あ……」

    190 = 3 :

    金糸雀「そ、そうだ。カナはそろそろ帰ろうかしら」

    金糸雀「また会おうかしら。翠星石」スタスタ

    リンダ「待ちなさい金糸雀ちゃん」

    金糸雀「! な、何かしら?」

    リンダ「事故とはいえ、家の窓が割れたのは金糸雀ちゃんに原因があるわよね」

    金糸雀「は、はい」

    リンダ「でも、人形に弁償は出来ないと思うからあなたのマスターに窓ガラスのお金払って貰わないといけないわね」

    金糸雀「! ロ、ロランは貧乏学生だからそんなお金払えないかしら!」

    リンダ「そう。ロラン君と言うのね。でも一度に払わなくてもいいわ。少しずつで良いのよ」

    リンダ「今度、あなたのマスターと話し合いをしないといけないわね」

    191 = 3 :

    金糸雀「ご、ごめんなさいかしら! ロランには勘弁して欲しいかしら!」

    リンダ「ふふ、冗談よ」

    金糸雀「えっ?」

    リンダ「弁償はしなくていいわ。あなたのマスターとも話し合いはしないわ」

    金糸雀「ほ、本当?」

    リンダ「ええ」

    金糸雀「よ、良かった」ホッ

    リンダ「でもその代わり、頼みたい事があるんだけど」

    金糸雀「?」

    192 :

    すぃえん

    193 = 3 :

    リンダ「私の娘が帰って来るまで家事の手伝いをして欲しいの。お願いできる?」

    金糸雀「わ、わかったかしら。喜んでやらせてもらうかしら」

    翠星石「チビカナー、頑張るですよー」

    リンダ「あっ、金糸雀ちゃんだけじゃ大変だから翠星石ちゃんも手伝ってあげて」

    翠星石「え~、でもわかったです」

    リンダ「じゃあまずは窓ガラスの破片を捨てに行ってね」

    翠星石・金糸雀「ハーイ!」

    テクテク

    金糸雀「翠星石のマスターが帰って来るまで家事の手伝いをするのは大変だけど、窓ガラスのお金をなかった事にしてくれるから翠星石のマスターのお母さんって寛大かしら」

    翠星石「でもママさんは実は怒ると恐いらしいですよ」

    スイセイセキチャーン、キコエテルワヨー

    翠星石「は、ハイですぅ!!」
    金糸雀(そういえば物を修復出来る事を忘れてたかしら)

    194 = 3 :

    同時刻・宇宙世紀学園中等部

    キーンコーンカーンコーン

    アムロ「おーいシャア、昼飯を屋上で食べないか?」

    シャア「オオ、そうだな。そうしよう」

    ハマーン「シャア!」

    シャア「何だハマーン?」

    ハマーン「私と昼飯を食べないか?」

    195 = 3 :

    シャア「いや、私はこれからアムロと昼飯を食べるのだ」

    ハマーン「何だと!? 貴様、私の誘いを断るのか?」

    シャア「それなら君も一緒に食べに行くか?」

    ハマーン「い、いらん。私は貴様とふ、ふふふふた…りき……り、ええい! とにかく私と一緒に来い!」

    シャア「すまないが先にアムロと約束したからな。お前が嫌だと言うなら私達は行かせて貰う」

    ハマーン「うっ」

    マシュマー「シャア、貴様、ハマーン様がわざわざ貴様のクラスの所まで赴き、誘いに来て下さったのにそれは何だ!」

    キャラ「乙女心を何だと思ってるのさ!」

    196 :


    濃い学園だな

    197 :

    ハマーン様……

    198 = 3 :

    ハマーン「もういい! マシュマー、キャラ」

    マシュマー・キャラ「ハッ! 申し訳ございませんハマーン様」

    ハマーン「ふん、まあ今回は見逃してやろう。好きにしろ」

    シャア「そうさせてもらう」

    ハマーン「ん? 待て、シャア」

    シャア「何だ?」

    ハマーン「その薬指の怪我はどうした?」

    シャア「ああ、偶然怪我をしてしまってな」

    ハマーン「アムロ・レイも怪我をしているな」

    アムロ「僕も怪我しちゃったんだ」

    199 = 3 :

    ハマーン「二人とも同じ場所を?」

    シャア「驚いたよ。まさかアムロも怪我をしてたとはな」

    アムロ「こういう偶然もあるんだな」

    ハマーン「……お前達何か隠してないか?」

    アムロ「!!」

    シャア「何故そう思う?」

    ハマーン「勘だ」

    シャア「何も隠してなどいないさ。考えすぎだ」

    ハマーン「……そうか」

    シャア「昼休みが終わってしまう。屋上へ行かせて貰う」スタスタ

    ハマーン(……怪しい。いや、やはり考えすぎか?)

    200 = 3 :

    屋上

    アムロ「ハマーンが薬指の事を聞いてきた時はどうなるかと思ったよ。よく冷静でいられたな」

    シャア「ハマーンとの付き合いは長いからな。あの程度の詰め寄りなら平静をよそえる。まあ凄まじいプレッシャーを放ってたらわからんが」

    シャア「さて、私達は昼飯とするか」パカッ

    アムロ「そうだな」パカッ

    シャア「ほう、アムロ、今日の貴様の弁当はデザートに苺が大量に入ってるな」

    アムロ「雛苺ちゃんが苺系が好きだから母さんが多めに買ったんだ。それで苺が結構余ってるから弁当にも使ったんだよ」

    シャア「雛苺は本当に苺が好きだな」

    アムロ「オッ、今日もセイラさんの弁当は美味しそうだな」

    シャア「今日はヘルシー弁当で野菜中心だ」

    シャア「それだけではないぞアムロ」スッ

    アムロ「! それは、ファミチキじゃないか!」


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