私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ女「ちょっと、そこのおにーさん」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★★★×6
レスフィルター : (試験中)
女「そ、その、先生に聞いたら、あなたに聞くのが一番早いって言われて」
男「………どこが大人のフォローだ、どこが」
女「はい?」
男「…あ、いや、こっちの話」
女「……もしかしたら、あなたにそれを聞くのは…その、ひどいことなのかもしれませんけど」
男「…別に、いいよ。何が聞きたい?」
女「…私がどんな風だったとか…私と出会った経緯とか」
男「あー…うん。あのさ、2丁目ローソンの三つ角わかる?」
女「あのバス停のある?」
男「そうそう、そこ………そこでさ、雪の中で傘も差さないで、コートも着ないで、寝巻だけでうろうろしてるヤツがいてさ」
男「で、まぁ…それから、だいたい毎日、病院に通うようになったってわけ」
女「はぁ…そうですか、それで?」
男「いや、まぁ、それでなんやかんやあって、その、好きになって…まぁ、そのいつの間にか好きになって」
女「………下手な恋愛小説みたい」
男「なんか言ったか?」
女「………なんでこんな無愛想で、フリーターで、コスプレマニアのひとなんかに…」
男「違うからな? 3番目は違うからな?」
女「え? あ………聞こえてました?」
男「…別に、全然」
女「………」
男「……な、なんだよぅ…にらむなよぅ…」
女「…なんで私…っていうか、その子はあなたのこと好きになったんですか?」
男「俺が知るかよぅ…」
女「はぁ…そうですか、それで?」
男「いや、まぁ、それでなんやかんやあって、その、好きになって…まぁ、そのいつの間にか好きになって」
女「………下手な恋愛小説みたい」
男「なんか言ったか?」
女「………なんでこんな無愛想で、フリーターで、コスプレマニアのひとなんかに…」
男「違うからな? 3番目は違うからな?」
女「え? あ………聞こえてました?」
男「…別に、全然」
女「………」
男「……な、なんだよぅ…にらむなよぅ…」
女「…なんで私…っていうか、その子はあなたのこと好きになったんですか?」
男「俺が知るかよぅ…」
女「…わかんないなぁ……やっぱり、私じゃないのかなぁ…」
男「あ、あのー」
女「ちなみにさっき、『なんやかんや』って濁したところってどんな――あ、いいです、やっぱり聞きたくありません」
男「……ああそう」
女「んー…あ、ちょっと一人で考えたいので、もう帰っていいですよ」
男「………ああそう」
女「はい、じゃ、さよなら」
男「ああ、またな」
女「………あの」
男「ん?」
女「…みかん、ありがとうございました。いただきます」
男「え?…あ、うん…ああ、いただけば?」
女「はい。ありがとうございます」
男「う、うん…」
男「あ、あのー」
女「ちなみにさっき、『なんやかんや』って濁したところってどんな――あ、いいです、やっぱり聞きたくありません」
男「……ああそう」
女「んー…あ、ちょっと一人で考えたいので、もう帰っていいですよ」
男「………ああそう」
女「はい、じゃ、さよなら」
男「ああ、またな」
女「………あの」
男「ん?」
女「…みかん、ありがとうございました。いただきます」
男「え?…あ、うん…ああ、いただけば?」
女「はい。ありがとうございます」
男「う、うん…」
――――
男「…あれ? いない?」
医者「あ…ちょうどよかった!」
男「あ…ども。あの、あいつ、いないんだけど…検査かなんか?」
医者「うん、僕も探してるところでさぁ…たぶん、外に出て行ってるんだよねぇ」
男「はぁ?」
医者「戻ってるかもと思ったんだけど……ねぇ、頼んでいい?」
男「………まぁ、いいけどさ」
医者「悪いね。他の患者さんもいるからさ、そう遠くへは探しに行けなくて……こんな雪の中で、どこにいるんだか…」
男「…いや、そんなに遠くはない」
医者「え?」
男「………と、思う」
男「…あれ? いない?」
医者「あ…ちょうどよかった!」
男「あ…ども。あの、あいつ、いないんだけど…検査かなんか?」
医者「うん、僕も探してるところでさぁ…たぶん、外に出て行ってるんだよねぇ」
男「はぁ?」
医者「戻ってるかもと思ったんだけど……ねぇ、頼んでいい?」
男「………まぁ、いいけどさ」
医者「悪いね。他の患者さんもいるからさ、そう遠くへは探しに行けなくて……こんな雪の中で、どこにいるんだか…」
男「…いや、そんなに遠くはない」
医者「え?」
男「………と、思う」
男「ちょっと、そこのおねーさん」
女「…けっこう早かった、ですね…へっくし!……うぅ、さぶい…」
男「…そりゃ、こんなに雪が降ってる中で、そんな寝巻みたいなカッコでうろついてたら、寒いだろうよ…バカ?」
女「へっくしゅ!…ば、バカって言った? 今バカって言いました? まぁ、自分でもバカみたいなことしてるって
思いますけど…へっくし!! う゛ー…」
男「はぁ……とりあえず、これ着て傘に入れ」
女「………あったかい」
男「そうだろうよ…俺は寒いよ」
女「………すいません」
男「謝んなくていいって…てか、もっと寄れ! 俺が濡れちゃうだろ…」
女「…傘、そっちに持っていけばいいじゃないですか」
男「バカ? そしたら、お前が濡れちゃうだろうが…そのコート防水とかついてないんだからな」
女「ま、またバカって言った!?」
女「…けっこう早かった、ですね…へっくし!……うぅ、さぶい…」
男「…そりゃ、こんなに雪が降ってる中で、そんな寝巻みたいなカッコでうろついてたら、寒いだろうよ…バカ?」
女「へっくしゅ!…ば、バカって言った? 今バカって言いました? まぁ、自分でもバカみたいなことしてるって
思いますけど…へっくし!! う゛ー…」
男「はぁ……とりあえず、これ着て傘に入れ」
女「………あったかい」
男「そうだろうよ…俺は寒いよ」
女「………すいません」
男「謝んなくていいって…てか、もっと寄れ! 俺が濡れちゃうだろ…」
女「…傘、そっちに持っていけばいいじゃないですか」
男「バカ? そしたら、お前が濡れちゃうだろうが…そのコート防水とかついてないんだからな」
女「ま、またバカって言った!?」
男「寒くないか?」
女「…はい」
男「ムリするなよ? タクシー…呼ぶ距離でもないけど……歩けそうにないなら、おんぶしてやるぞ?」
女「…けっこうです」
男「ホントに寒くないか? なんだったら、もう一枚貸そうか?」
女「………」
男「…どうした? どっか痛いトコでも」
女「……ちょっとわかったような気がします」
男「は? なにが?」
女「……そういう手で、記憶喪失の私を篭絡していったんですね、この変質者!」
男「お前、今こんなに親切にしてもらってる相手に変質者って言った?」
女「…はい」
男「ムリするなよ? タクシー…呼ぶ距離でもないけど……歩けそうにないなら、おんぶしてやるぞ?」
女「…けっこうです」
男「ホントに寒くないか? なんだったら、もう一枚貸そうか?」
女「………」
男「…どうした? どっか痛いトコでも」
女「……ちょっとわかったような気がします」
男「は? なにが?」
女「……そういう手で、記憶喪失の私を篭絡していったんですね、この変質者!」
男「お前、今こんなに親切にしてもらってる相手に変質者って言った?」
女「だいたい、なんでそんな親切にするんですか?」
男「はぁ…?」
女「女だったら誰でもいいんですか?」
男「ええと、なんで俺、この寒空にコート奪われて、罵られてるの?」
女「私は、その子じゃないんですから、優しくされたって…全っ然、ないんですからね!」
男「なにが? 胸が?」
女「誰が胸の話をした!!! セクハラですか!?」
男「い、いや、ないって言うから…なにが無いのかと」
女「だから、私は、こんな風に優しくされたくらいで、あなたのこと好きになったりすることはないって言ってるんです!」
男「はぁ…?」
女「女だったら誰でもいいんですか?」
男「ええと、なんで俺、この寒空にコート奪われて、罵られてるの?」
女「私は、その子じゃないんですから、優しくされたって…全っ然、ないんですからね!」
男「なにが? 胸が?」
女「誰が胸の話をした!!! セクハラですか!?」
男「い、いや、ないって言うから…なにが無いのかと」
女「だから、私は、こんな風に優しくされたくらいで、あなたのこと好きになったりすることはないって言ってるんです!」
男「そりゃ、そうだろ。普通さ、ちょっと優しくされたくらいで、誰かのこと好きになったりしないだろ?」
女「…そ、そう! そうですよ!」
男「だいたい、誰にでもこんなことはしない。お前だからやってんだよ」
女「…それは、記憶喪失だった頃の私のことを好きだったから…ですか?」
男「……違う、と思う。俺がお前の顔とか知ってて、どんなやつかも知ってて…別に嫌いじゃないから、だ」
女「知り合いで嫌いじゃなかったら、誰にでもこんなに優しくするんですか?」
男「あ………いや、やっぱり違うな…うん、俺さ、お前…ていうか、あいつのことまだ好きだから……だな、やっぱり」
女「………」
男「…好きなやつには優しくしたくなるだろ? まぁ、きっとそういうことだな」
女「………私は、あなたの好きな人じゃない」
男「…知ってる。悪いな。顔が同じだからさ、どうしても、さ」
女「なんで…っ」
男「ん?」
女「………私、きっと、あなたのこと嫌いです…」
男「…そうっすか」
女「…そ、そう! そうですよ!」
男「だいたい、誰にでもこんなことはしない。お前だからやってんだよ」
女「…それは、記憶喪失だった頃の私のことを好きだったから…ですか?」
男「……違う、と思う。俺がお前の顔とか知ってて、どんなやつかも知ってて…別に嫌いじゃないから、だ」
女「知り合いで嫌いじゃなかったら、誰にでもこんなに優しくするんですか?」
男「あ………いや、やっぱり違うな…うん、俺さ、お前…ていうか、あいつのことまだ好きだから……だな、やっぱり」
女「………」
男「…好きなやつには優しくしたくなるだろ? まぁ、きっとそういうことだな」
女「………私は、あなたの好きな人じゃない」
男「…知ってる。悪いな。顔が同じだからさ、どうしても、さ」
女「なんで…っ」
男「ん?」
女「………私、きっと、あなたのこと嫌いです…」
男「…そうっすか」
切なさで胸がはち切れそうな俺のためにハッピーエンドにしてくれよ
男「到着…っと。着いたぞ、白くて四角い病院」
女「…病院なんてどこも白くて四角でしょう」
男「…だよなぁ。それじゃ、病室にみかん置いてるから」
女「置いてるから…って、寄って行かないんですか?」
男「いや、だって……いいのか?」
女「………まぁ、みかんだけもらうのも失礼ですし。お茶飲んだら、帰ってください」
男「はいはい…っと」
女「あ、あと」
男「なに?」
女「…病院なんてどこも白くて四角でしょう」
男「…だよなぁ。それじゃ、病室にみかん置いてるから」
女「置いてるから…って、寄って行かないんですか?」
男「いや、だって……いいのか?」
女「………まぁ、みかんだけもらうのも失礼ですし。お茶飲んだら、帰ってください」
男「はいはい…っと」
女「あ、あと」
男「なに?」
女「コートと傘、ありがとうございました。あったかかったです」
男「え………あ、うん、どういたしまして」
女「………」
男「………どうした?」
女「ぁ……ゃ、や、やっぱり帰って! 今すぐ帰ってください!」
男「いや、お茶飲んでから帰るから」
女「なんで私があなたのためにお茶淹れないといけないんですか!」
男「だからさぁ…あーもういいや」
女「え? 帰るの?」
男「……俺が淹れればいいんだろ」
女「そ、そういう問題じゃなくて! ああもう! 帰れ!」
男「…そんなことばっかり言ってると、お茶にワサビ入れるぞ」
男「え………あ、うん、どういたしまして」
女「………」
男「………どうした?」
女「ぁ……ゃ、や、やっぱり帰って! 今すぐ帰ってください!」
男「いや、お茶飲んでから帰るから」
女「なんで私があなたのためにお茶淹れないといけないんですか!」
男「だからさぁ…あーもういいや」
女「え? 帰るの?」
男「……俺が淹れればいいんだろ」
女「そ、そういう問題じゃなくて! ああもう! 帰れ!」
男「…そんなことばっかり言ってると、お茶にワサビ入れるぞ」
医者「今日はお手柄だったね」
男「どーも」
医者「ふぉっほっほっほ…そちに褒美をとらせるぞ…近う寄れ」
男「いらない…どうせ、ロクなもんじゃないだろ」
医者「なるほど…『俺は好きな女のためにやっただけだ! お前らなんかのためんじゃねぇっ!』ってことか」
男「ち、ちがっ!……わないこともない」
医者「うんうん、いいねぇー。素直なのはいいことだ。よし、良いことを教えてあげよう。彼女、明日退院するから」
男「………そりゃ、良いことだな。めでたいな」
医者「めでたいね! まぁ、本当は今日でもよかったんだけど…」
男「…それ、俺に教えてどうすんのさ」
医者「そうだねぇ……ほら『卒業』って映画知ってるかなぁ?」
男「…いや、シチュエーション違うだろ」
医者「あ…あと、迷惑防止条例って知ってる? 暴力団じゃなくてストーカーの条項」
男「そういう心配もいらないから」
男「どーも」
医者「ふぉっほっほっほ…そちに褒美をとらせるぞ…近う寄れ」
男「いらない…どうせ、ロクなもんじゃないだろ」
医者「なるほど…『俺は好きな女のためにやっただけだ! お前らなんかのためんじゃねぇっ!』ってことか」
男「ち、ちがっ!……わないこともない」
医者「うんうん、いいねぇー。素直なのはいいことだ。よし、良いことを教えてあげよう。彼女、明日退院するから」
男「………そりゃ、良いことだな。めでたいな」
医者「めでたいね! まぁ、本当は今日でもよかったんだけど…」
男「…それ、俺に教えてどうすんのさ」
医者「そうだねぇ……ほら『卒業』って映画知ってるかなぁ?」
男「…いや、シチュエーション違うだろ」
医者「あ…あと、迷惑防止条例って知ってる? 暴力団じゃなくてストーカーの条項」
男「そういう心配もいらないから」
――――
女「きゃっ」
男「………誰だ?」
女「いえ、私が聞きたいです、それ。なに人の目をふさいでわけのわからないこと言ってるんですか?」
男「…いや、なんかだって、『だーれだっ』っていうのも恥ずかしくて」
女「……恥ずかしいならやらなきゃいいじゃないですか」
男「…でさ、お願いがあるんだけど」
女「その前に手を離してくれませんか?」
男「…手を離してほしければ、お願いを聞け」
女「脅迫!?……悲鳴あげますよ?」
男「………すいません」
女「きゃっ」
男「………誰だ?」
女「いえ、私が聞きたいです、それ。なに人の目をふさいでわけのわからないこと言ってるんですか?」
男「…いや、なんかだって、『だーれだっ』っていうのも恥ずかしくて」
女「……恥ずかしいならやらなきゃいいじゃないですか」
男「…でさ、お願いがあるんだけど」
女「その前に手を離してくれませんか?」
男「…手を離してほしければ、お願いを聞け」
女「脅迫!?……悲鳴あげますよ?」
男「………すいません」
しえん
なんでかわからないんだけど、
さっきまで宙のまにまに見てたから、女が
美星で再生されてしまった。
なんでかわからないんだけど、
さっきまで宙のまにまに見てたから、女が
美星で再生されてしまった。
>>174
美星って聞いたせいで女が全部天地無用の美星で再生された
美星って聞いたせいで女が全部天地無用の美星で再生された
こういうスレではハッピーエンドがいいなあ
じゃないと童貞男が可哀想過ぎる
じゃないと童貞男が可哀想過ぎる
女「…動物園行って、ジャスコ行って、ユニクロ?」
男「そう」
女「それって、デート?」
男「ち、ちがっ…わない。デート」
女「何で私と?……言っておきますけど、私とあなたが好きだった子は」
男「別人だろ? 知ってる。何日も病院通い続けて悪かったな」
女「……べつに悪くは」
男「だからさ、これが最後だから…これでお前と俺の好きなあいつが別人だって、ちゃんと理解して
忘れて、あきらめるからさ…」
女「…たった1回デートしたくらいで…忘れられるんだ」
男「え?」
女「『仕方ないですね』って言ったんです。せっかく退院してストーカーみたいにつきまとわれても迷惑なので
デートしてあげます。まぁ、天気も――悪くないですしね。仕方ないから、デート、してあげます」
男「そ、そうか…ありがとう」
女「はい、どういたしまして」
男「そう」
女「それって、デート?」
男「ち、ちがっ…わない。デート」
女「何で私と?……言っておきますけど、私とあなたが好きだった子は」
男「別人だろ? 知ってる。何日も病院通い続けて悪かったな」
女「……べつに悪くは」
男「だからさ、これが最後だから…これでお前と俺の好きなあいつが別人だって、ちゃんと理解して
忘れて、あきらめるからさ…」
女「…たった1回デートしたくらいで…忘れられるんだ」
男「え?」
女「『仕方ないですね』って言ったんです。せっかく退院してストーカーみたいにつきまとわれても迷惑なので
デートしてあげます。まぁ、天気も――悪くないですしね。仕方ないから、デート、してあげます」
男「そ、そうか…ありがとう」
女「はい、どういたしまして」
もう童貞じゃなくね?
………俺は童貞ですけどね(´;ω;`)ブワッ
………俺は童貞ですけどね(´;ω;`)ブワッ
医者「退院、おめでとうございます」
女「お世話になりました」
医者「………」
女「先生?」
医者「いや、もう最近は頭痛などはありませんか?」
女「あ、はい……たまにめまいとかはありますけど」
医者「うん、これからもそこそこ、そういった症状や認識の混乱があるかもしれませんが、徐々に治まりますから安心してください。
あと何回か通院してもらうことになりますが、もしひどい頭痛などの症状が出たら、すぐに連絡してください」
女「はい」
医者「………あと、これは私からのお餞別です。使ってください」
女「…ありがとうございます…これは?」
医者「この病院のナース服です。使ってください」
女「ああ、燃えるゴミですね」
医者「萌えますけど、燃やさないで下さいね」
女「……お世話になりました」
医者「お元気で。お大事に」
女「お世話になりました」
医者「………」
女「先生?」
医者「いや、もう最近は頭痛などはありませんか?」
女「あ、はい……たまにめまいとかはありますけど」
医者「うん、これからもそこそこ、そういった症状や認識の混乱があるかもしれませんが、徐々に治まりますから安心してください。
あと何回か通院してもらうことになりますが、もしひどい頭痛などの症状が出たら、すぐに連絡してください」
女「はい」
医者「………あと、これは私からのお餞別です。使ってください」
女「…ありがとうございます…これは?」
医者「この病院のナース服です。使ってください」
女「ああ、燃えるゴミですね」
医者「萌えますけど、燃やさないで下さいね」
女「……お世話になりました」
医者「お元気で。お大事に」
男「退院おめでとう」
女「…なんで部屋の前で待ってるんですか? 玄関か門のところで待ってればいいのに」
男「そこは、ほら、最後の一日だし、できる限り一緒にいたいという」
女「バカですか?」
男「ひどくないか?……やっぱり荷物少ないな」
女「…何も持って来なかったのに、バッグ一個持って帰ることになってるんですが」
男「まぁ、その半分以上、俺が買った服だったりするわけだが」
女「…コンビニで捨てていきましょう」
男「ま、待て! 捨てるくらいなら、俺にくれ!」
女「バカですね」
男「断定形!?」
女「…なんで部屋の前で待ってるんですか? 玄関か門のところで待ってればいいのに」
男「そこは、ほら、最後の一日だし、できる限り一緒にいたいという」
女「バカですか?」
男「ひどくないか?……やっぱり荷物少ないな」
女「…何も持って来なかったのに、バッグ一個持って帰ることになってるんですが」
男「まぁ、その半分以上、俺が買った服だったりするわけだが」
女「…コンビニで捨てていきましょう」
男「ま、待て! 捨てるくらいなら、俺にくれ!」
女「バカですね」
男「断定形!?」
でも、女って大体こんな感じだよな
好きな時はいい感じだけど、
嫌われると、もうその後は一切連絡つかなくなるし、冷たくなる
そんなもんだ
好きな時はいい感じだけど、
嫌われると、もうその後は一切連絡つかなくなるし、冷たくなる
そんなもんだ
男「あと、もう一つお願いが」
女「よく人から図々しいとかって言われませんか?」
男「いや、最後なんだしいいじゃん? もう会うこともないんだしさ」
女「……最後、最後って、さっきから」
男「でさ、敬語やめてもらっていい? タメ口でいいよ。実際タメなんだしさ」
女「ぞんざいな扱いの方がいいなんて、もしかしてマゾですか? 私、そういう変態の方はちょっと」
男「……いや、そんな、ことは、ないって…信じてるけど」
女「…まぁ、 さ い ご だから、聞いてやらないこともない、かな」
男「……そんなに最後っていうのを強調することなくないか?」
女「どっちが…」
男「はぁ?」
女「なんでもないっ!」
女「よく人から図々しいとかって言われませんか?」
男「いや、最後なんだしいいじゃん? もう会うこともないんだしさ」
女「……最後、最後って、さっきから」
男「でさ、敬語やめてもらっていい? タメ口でいいよ。実際タメなんだしさ」
女「ぞんざいな扱いの方がいいなんて、もしかしてマゾですか? 私、そういう変態の方はちょっと」
男「……いや、そんな、ことは、ないって…信じてるけど」
女「…まぁ、 さ い ご だから、聞いてやらないこともない、かな」
男「……そんなに最後っていうのを強調することなくないか?」
女「どっちが…」
男「はぁ?」
女「なんでもないっ!」
男「さー、動物園だぞー、お前の大好きな動物園だぞー」
女「…別に、そういう設定ないんだけど」
男「そんなことはないはず! ほらアミメキリンだぞ? 大きいぞ? 舌長いぞ?」
女「今、見えてるのはマサイキリン。ほら、体の模様が違うでしょ?」
男「…違うのか?」
女「茶色い部分が直線で仕切られてない星型でしょ? アミメキリンの多角形型とは違うでしょ?」
男「そ、そうなんだ? え、ええと、あ、知ってるか? キリンってな、牛の仲間で偶蹄目って言ってだな」
女「哺乳類を目レベルで同じ仲間っていうなら、キリンも牛もラクダもイノシシも同じ仲間!
大体、最近の分類じゃ、偶蹄目じゃなくて鯨偶蹄目だし…あ、そうだ、知ってる? キリンってね
30分から1時間くらいまでしか眠らないって、言われてるんだけど、それはあくまでサバンナとか
野生での話でね、実際に動物園で外敵のないところだと…」
男「………」
女「…別に、そういう設定ないんだけど」
男「そんなことはないはず! ほらアミメキリンだぞ? 大きいぞ? 舌長いぞ?」
女「今、見えてるのはマサイキリン。ほら、体の模様が違うでしょ?」
男「…違うのか?」
女「茶色い部分が直線で仕切られてない星型でしょ? アミメキリンの多角形型とは違うでしょ?」
男「そ、そうなんだ? え、ええと、あ、知ってるか? キリンってな、牛の仲間で偶蹄目って言ってだな」
女「哺乳類を目レベルで同じ仲間っていうなら、キリンも牛もラクダもイノシシも同じ仲間!
大体、最近の分類じゃ、偶蹄目じゃなくて鯨偶蹄目だし…あ、そうだ、知ってる? キリンってね
30分から1時間くらいまでしか眠らないって、言われてるんだけど、それはあくまでサバンナとか
野生での話でね、実際に動物園で外敵のないところだと…」
男「………」
女「つまりね、哺乳類はキリンも人間ももちろんゾウさんも首の骨の数は7個でそれぞれの――」
男「どうした? 続けてくれ」
女「……なんでじっと見てんの?」
男「なぁ、お前、実はキリンがめちゃくちゃ好きだったりするんだろ?」
女「そんなことない。普通。いたって普通」
男「いやいや、普通の人はキリントークをぶっ続けで20分もできないって」
女「…気のせい」
男「そういやさ、あのキリンのツノってあれ、なんなの? 電波とか受信できんの?」
女「そんなわけないでしょ。雄同士の縄張り争い…例えば他のシカとかウシみたいに……なにいやらしい目で見てんの?」
男「…いやらしくないだろ、むしろ、かわいいものを愛でる目で…そう、初めて一人で歩き出した幼児を見ているような」
女「ロリコン?」
男「ち、違います!」
男「どうした? 続けてくれ」
女「……なんでじっと見てんの?」
男「なぁ、お前、実はキリンがめちゃくちゃ好きだったりするんだろ?」
女「そんなことない。普通。いたって普通」
男「いやいや、普通の人はキリントークをぶっ続けで20分もできないって」
女「…気のせい」
男「そういやさ、あのキリンのツノってあれ、なんなの? 電波とか受信できんの?」
女「そんなわけないでしょ。雄同士の縄張り争い…例えば他のシカとかウシみたいに……なにいやらしい目で見てんの?」
男「…いやらしくないだろ、むしろ、かわいいものを愛でる目で…そう、初めて一人で歩き出した幼児を見ているような」
女「ロリコン?」
男「ち、違います!」
類似してるかもしれないスレッド
- 隣人「ちょっとかくまってください」 (180) - [65%] - 2012/11/9 6:15 ☆
- キラ「ちょっと思ったんだけどさ…」 (157) - [61%] - 2012/6/15 5:00 ★
- 女「机、もっとあっちにやりなさいよ」 (211) - [60%] - 2010/3/28 3:31 ★
- 希「えりちがかべとくっついた」 (142) - [59%] - 2014/1/3 13:45 ☆
- 咲「こんなオカルトありえないよ」 (553) - [58%] - 2013/5/4 15:45 ★
- 姉「あ、えっと……すみませーん」 (993) - [58%] - 2009/2/23 0:46 ★★★×5
- 鳴「ちゃんとセーブしてたんだね」 (1001) - [58%] - 2012/3/7 6:45 ★★★
- 幼女「ふわぁぁ・・・おはよぅー」 (320) - [56%] - 2012/4/28 19:00 ☆
- 響「すこしだけむしゃくしゃする」 (145) - [56%] - 2013/9/18 19:45 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について