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元スレ京介「俺の妹がこんなに可愛いわけがない 8?」
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>>449
お前は上と下をよく読み返してみろ
お前は上と下をよく読み返してみろ
いい加減この投下速度に慣れようぜ
俺くらいになるとこれも一種の焦らしプレイとして楽しめてだな
俺くらいになるとこれも一種の焦らしプレイとして楽しめてだな
俺はこれらの写真が撮られた瞬間を覚えている。
現像された写真を親父やお袋に見せてもらった記憶もある。
だが以前親父に桐乃の趣味を認めさせようと親父のアルバムを持ち出したとき、
そこに俺が写っている写真は一枚もなくて、
ああ、どうせ桐乃に比べれば俺なんて……と軽いショックを覚えたりもした。
「お前が持ってたんだな」
俺の正面にぺたんと座り込んだ桐乃は、さっと目を逸らし、ややあってから頷く。
理由を聞くのは後でもいい。とりあえず最後まで目を通すか。
ぱらぱらと頁を捲っていくと、アルバムの中程で、唐突に終わりが訪れた。
最後の一枚に写っていたのは、
碧眼を眇め、悔しげな表情でバトンを握りしめて佇立している体操着姿の桐乃だった。
胸のゼッケンには『2-2』の文字。
確かこの頃の桐乃はまだ全然足が遅くて、
だからこれはきっと、桐乃がリレーで負けちまった時の写真なんだろう。
背後の勝者と思しき男の子の喜びようがコントラストとなって、
余計に哀愁を誘う一枚に仕上がっている。
「これで終わりかよ……?」
お前の輝かしい勝利の記録は?
「写真はそれで終わり。次の年からビデオになったから」
現像された写真を親父やお袋に見せてもらった記憶もある。
だが以前親父に桐乃の趣味を認めさせようと親父のアルバムを持ち出したとき、
そこに俺が写っている写真は一枚もなくて、
ああ、どうせ桐乃に比べれば俺なんて……と軽いショックを覚えたりもした。
「お前が持ってたんだな」
俺の正面にぺたんと座り込んだ桐乃は、さっと目を逸らし、ややあってから頷く。
理由を聞くのは後でもいい。とりあえず最後まで目を通すか。
ぱらぱらと頁を捲っていくと、アルバムの中程で、唐突に終わりが訪れた。
最後の一枚に写っていたのは、
碧眼を眇め、悔しげな表情でバトンを握りしめて佇立している体操着姿の桐乃だった。
胸のゼッケンには『2-2』の文字。
確かこの頃の桐乃はまだ全然足が遅くて、
だからこれはきっと、桐乃がリレーで負けちまった時の写真なんだろう。
背後の勝者と思しき男の子の喜びようがコントラストとなって、
余計に哀愁を誘う一枚に仕上がっている。
「これで終わりかよ……?」
お前の輝かしい勝利の記録は?
「写真はそれで終わり。次の年からビデオになったから」
「ああ、そうだったっけ。
で……お前がこのアルバムを俺に見せた理由は何なんだ?」
「あたしが陸上始めたのはさ、あたしがまだ小学生で、足が遅かった頃に、
超ムカつくことがあったからって、前に言ったじゃん?」
質問に質問で返すなよな。
「聞いたよ。その超ムカつくことが何かは聞いてないけどな」
桐乃は言葉を選ぶように口籠もり、
しかしそれ以外に適切な言い方を思いつかなかったのか、
「そのアルバム見たら分かると思うケドさぁ、
小さい頃のあたしたちって、き、気持ち悪いくらい仲良かったよね?」
気持ち悪いくらい、は余計だろ。
「あんたはあたしのことが大好きで、
あ、あたしも兄貴のことがそれなりに好きで、
どこに行くのも一緒で、何をするのも一緒だった……よね?」
当時の記憶はほとんど残っちゃいねえが、
まあ、このアルバムを見る限り、俺たちは仲睦まじい兄妹だったんだろうな。
で……お前がこのアルバムを俺に見せた理由は何なんだ?」
「あたしが陸上始めたのはさ、あたしがまだ小学生で、足が遅かった頃に、
超ムカつくことがあったからって、前に言ったじゃん?」
質問に質問で返すなよな。
「聞いたよ。その超ムカつくことが何かは聞いてないけどな」
桐乃は言葉を選ぶように口籠もり、
しかしそれ以外に適切な言い方を思いつかなかったのか、
「そのアルバム見たら分かると思うケドさぁ、
小さい頃のあたしたちって、き、気持ち悪いくらい仲良かったよね?」
気持ち悪いくらい、は余計だろ。
「あんたはあたしのことが大好きで、
あ、あたしも兄貴のことがそれなりに好きで、
どこに行くのも一緒で、何をするのも一緒だった……よね?」
当時の記憶はほとんど残っちゃいねえが、
まあ、このアルバムを見る限り、俺たちは仲睦まじい兄妹だったんだろうな。
早起きは三文の徳って死んだばあちゃが言ってたが本当だったんだな…
ありがとう洋子ばあちゃん!
ありがとう洋子ばあちゃん!
その関係が拗れることなく続いていれば、
俺たちは赤城兄妹のように、普通に仲の良い兄妹になれていたのかもしれない。
「よく公園に遊びに行ったの、覚えてる?」
「さっきの写真にも写ってた公園か?」
「そ」
俺はアルバムを逆向きに捲り、桐乃がブランコに乗り、
俺がその背中を押している写真を見つけ出す。
背景を見る限り、敷地はかなり広いようで、ブランコの他にもシーソーや回転式の遊具が見える。
少なくとも近所の小さな公園で無いことは確かだ。
「これ、どこの公園なんだ?」
「中学校の近くにあるでしょ。あんたが……ホラ……あやせを説得してくれた、あの公園」
嘘つけ。
あそこは公園と呼ぶのも躊躇われるほど何もない殺風景な場所で、こんなブランコ――。
「撤去されたの。何年か前に小さな子が遊具で怪我して、その親が大騒ぎしてさ。
結局、残ったのは鉄棒と砂場だけ」
俺たちは赤城兄妹のように、普通に仲の良い兄妹になれていたのかもしれない。
「よく公園に遊びに行ったの、覚えてる?」
「さっきの写真にも写ってた公園か?」
「そ」
俺はアルバムを逆向きに捲り、桐乃がブランコに乗り、
俺がその背中を押している写真を見つけ出す。
背景を見る限り、敷地はかなり広いようで、ブランコの他にもシーソーや回転式の遊具が見える。
少なくとも近所の小さな公園で無いことは確かだ。
「これ、どこの公園なんだ?」
「中学校の近くにあるでしょ。あんたが……ホラ……あやせを説得してくれた、あの公園」
嘘つけ。
あそこは公園と呼ぶのも躊躇われるほど何もない殺風景な場所で、こんなブランコ――。
「撤去されたの。何年か前に小さな子が遊具で怪我して、その親が大騒ぎしてさ。
結局、残ったのは鉄棒と砂場だけ」
>>474
黒猫ルートがあるだろうが!
黒猫ルートがあるだろうが!
桐乃は小さく洟を啜って、
「やっぱり、覚えてるワケないよね」
これだけ言われても、思い出せないものは思い出せない。
「すまん」
「謝んなくてもいいよ。
あんたの記憶はあたしよりも三年分劣化してるんだから……、忘れてても仕方ないと思うし」
ムカつくけど、と付け加える桐乃。やっぱ怒ってんじゃねえか。
「小さい頃のあたしはさ、友達作るのが苦手でさ、
家に帰ったら兄貴の後についてばっかりだったんだ。
兄貴と一緒に遊ぶのが楽しくて……、兄貴がいれば、友達なんていらないと思ってた」
桐乃はそこで一瞬、チラ、と俺を恨みがましい目で見て、
「でも、あんたはあたしのことを裏切った」
「う、裏切った?」
「いつもみたいにあんたと一緒に公園に行ったら、
そこにあんたの友達がいて……、あんたはあたしじゃなくて、友達と遊ぶのを選んだのっ」
「やっぱり、覚えてるワケないよね」
これだけ言われても、思い出せないものは思い出せない。
「すまん」
「謝んなくてもいいよ。
あんたの記憶はあたしよりも三年分劣化してるんだから……、忘れてても仕方ないと思うし」
ムカつくけど、と付け加える桐乃。やっぱ怒ってんじゃねえか。
「小さい頃のあたしはさ、友達作るのが苦手でさ、
家に帰ったら兄貴の後についてばっかりだったんだ。
兄貴と一緒に遊ぶのが楽しくて……、兄貴がいれば、友達なんていらないと思ってた」
桐乃はそこで一瞬、チラ、と俺を恨みがましい目で見て、
「でも、あんたはあたしのことを裏切った」
「う、裏切った?」
「いつもみたいにあんたと一緒に公園に行ったら、
そこにあんたの友達がいて……、あんたはあたしじゃなくて、友達と遊ぶのを選んだのっ」
ブチュビュチュ
桐乃「あんっ、アァン…京介っ気持ちぃよ…んっ」
京介「コラ、俺のことはお兄ちゃんと呼べと言ったはずだろ」
京介「お仕置きが必要だな」
桐乃「んん、ごめんなさい…お、お兄ちゃんっう」
京介「よしいい子だ、もっと激しく突いてやるぞ」
桐乃「あんっ、アァン…京介っ気持ちぃよ…んっ」
京介「コラ、俺のことはお兄ちゃんと呼べと言ったはずだろ」
京介「お仕置きが必要だな」
桐乃「んん、ごめんなさい…お、お兄ちゃんっう」
京介「よしいい子だ、もっと激しく突いてやるぞ」
ブチュビュチュ
ジャイ子「あんっ、アァン…タケシっ気持ちぃよ…んっ」
ジャイアン「コラ、俺のことはお兄ちゃんと呼べと言ったはずだろ」
ジャイアン「お仕置きが必要だな」
ジャイ子「んん、ごめんなさい…お、お兄ちゃんっう」
ジャイアン「よしいい子だ、もっと激しく突いてやるぞ」
ジャイ子「あんっ、アァン…タケシっ気持ちぃよ…んっ」
ジャイアン「コラ、俺のことはお兄ちゃんと呼べと言ったはずだろ」
ジャイアン「お仕置きが必要だな」
ジャイ子「んん、ごめんなさい…お、お兄ちゃんっう」
ジャイアン「よしいい子だ、もっと激しく突いてやるぞ」
幼稚な裏切りだな、と一笑に付しかけて、自己嫌悪に陥った。
当時の桐乃にとっては、俺は兄貴であると同時に、唯一の友達だったんだ。
「あたしはあんたに置いてかれるのがヤで、あんたとあんたの友達の後についてった。
そしたらあんたがすっごく怖い声で『帰ってろ』って言って、
それでもあたしがついていったら、あんたと友達が走り出して、
足の遅いあたしはすぐに兄貴たちの姿を見失って……そんなことが何度もあったの」
たぶん、俺は本気で桐乃のことをウザがっていたわけではないんだろう。
だが同年代の友達と遊ぶことと、幼い妹の相手をすることを天秤にかけたとき、下がるのは当然前者の皿で、
それから少なからず、友達の前で妹を優先するのが気恥ずかしかったに違いない。
俺を見失い、半泣きで一人帰路を歩む桐乃の姿を想像する。
「ごめんな、桐乃」
無意識のうちに謝っていた。
「……遅いよ、馬鹿」
当時の桐乃にとっては、俺は兄貴であると同時に、唯一の友達だったんだ。
「あたしはあんたに置いてかれるのがヤで、あんたとあんたの友達の後についてった。
そしたらあんたがすっごく怖い声で『帰ってろ』って言って、
それでもあたしがついていったら、あんたと友達が走り出して、
足の遅いあたしはすぐに兄貴たちの姿を見失って……そんなことが何度もあったの」
たぶん、俺は本気で桐乃のことをウザがっていたわけではないんだろう。
だが同年代の友達と遊ぶことと、幼い妹の相手をすることを天秤にかけたとき、下がるのは当然前者の皿で、
それから少なからず、友達の前で妹を優先するのが気恥ずかしかったに違いない。
俺を見失い、半泣きで一人帰路を歩む桐乃の姿を想像する。
「ごめんな、桐乃」
無意識のうちに謝っていた。
「……遅いよ、馬鹿」
今までずっと思ってたけど禁句な気がしてずっと黙ってたことがある
なんで8巻が流出してんだ!?
なんで8巻が流出してんだ!?
だから今あたしに尽くしなさいって言われてもなぁ…
お父さんっ子だった娘にいきなり義理母ができたよーな感じか?
お父さんっ子だった娘にいきなり義理母ができたよーな感じか?
昔は友達に京介を取られて今度は恋人に京介を取られるっていうのがなんとも言えなく嫌だったんじゃね
桐乃は懐古するように遠い目になり、
「あたしが走る練習始めたのは、それから。
運動会のリレーでビリになることよりも、
あんたに置いてかれたことの方が、よっぽど悔しくて、悲しかった。
小さい頃のあたしは単純でさぁ、兄貴たちに追いつければ、
また一緒に遊んでもらえると思ってたんだよね。
馬鹿みたいだケド……、本気でそう思ってたんだ」
くすっ、と笑い声を挟み、
「そしたら何勘違いしたのか知んないケド、
あんたがあたしに、どうやったら早く走れるようになるのか、色々教えてくれたんだよね。
結局、あたしが兄貴たちに追いつけるくらい足が速くなる前に、
あたしにも仲の良い友達ができて、走る練習をやめようかな、って思ってたところに、運動会があったんだ。
あたしが三年生で、あんたは六年生で……、
一緒に参加できる最後の運動会だから、
せめてどれだけあたしの足が速くなったか見てもらおうと思ったの」
桐乃ははにかみながら、手に隠し持っていたiPodを俺に手渡した。
「あたしが走る練習始めたのは、それから。
運動会のリレーでビリになることよりも、
あんたに置いてかれたことの方が、よっぽど悔しくて、悲しかった。
小さい頃のあたしは単純でさぁ、兄貴たちに追いつければ、
また一緒に遊んでもらえると思ってたんだよね。
馬鹿みたいだケド……、本気でそう思ってたんだ」
くすっ、と笑い声を挟み、
「そしたら何勘違いしたのか知んないケド、
あんたがあたしに、どうやったら早く走れるようになるのか、色々教えてくれたんだよね。
結局、あたしが兄貴たちに追いつけるくらい足が速くなる前に、
あたしにも仲の良い友達ができて、走る練習をやめようかな、って思ってたところに、運動会があったんだ。
あたしが三年生で、あんたは六年生で……、
一緒に参加できる最後の運動会だから、
せめてどれだけあたしの足が速くなったか見てもらおうと思ったの」
桐乃ははにかみながら、手に隠し持っていたiPodを俺に手渡した。
「見て」
見て?そこは「聞いて」が適当なんじゃないかと訝しみつつ、
イヤホンを片耳に挿し、クリックホイールを操作して再生した瞬間、
俺はiPodが『音楽』だけではなく、『動画』も再生できるツールに進化していたことを思い出した。
iPodの画面に、幼い桐乃の姿が映し出される。
テレビで再生したものを直に撮り直したんだろう、
画質は最低だが、これが運動界のワンシーン――桐乃の徒競走――であることは分かる。
『桐乃ー、がんばってー』
がやがやとした喧噪に混じって、若かりし頃のお袋の声が聞こえる。
ビデオカメラを回しているのは親父と考えて間違いなさそうだ。
桐乃がスタートラインに着く。
まだクラウチングスタートを知らない桐乃は、ただ体を前に傾け、ひたとゴールテープを見据える。
そして――乾いた空砲の音が轟き、走者が一斉に駆けだした。
見て?そこは「聞いて」が適当なんじゃないかと訝しみつつ、
イヤホンを片耳に挿し、クリックホイールを操作して再生した瞬間、
俺はiPodが『音楽』だけではなく、『動画』も再生できるツールに進化していたことを思い出した。
iPodの画面に、幼い桐乃の姿が映し出される。
テレビで再生したものを直に撮り直したんだろう、
画質は最低だが、これが運動界のワンシーン――桐乃の徒競走――であることは分かる。
『桐乃ー、がんばってー』
がやがやとした喧噪に混じって、若かりし頃のお袋の声が聞こえる。
ビデオカメラを回しているのは親父と考えて間違いなさそうだ。
桐乃がスタートラインに着く。
まだクラウチングスタートを知らない桐乃は、ただ体を前に傾け、ひたとゴールテープを見据える。
そして――乾いた空砲の音が轟き、走者が一斉に駆けだした。
でも俺の脳内でも、桐乃と京介のわだかまりの原因はこんな感じだと思ってた。
iPodには京介の生活音やら会話の録音したものが入ってるものだとばかり。。 運動会動画とか俄然アリだな
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