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元スレ京介「俺の妹がこんなに可愛いわけがない 8?」
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>>577訂正
妹が離れるその時まで、我が儘を聞いてやって、しっかり護ってやらなきゃならない。
「なあ、桐乃。お前に約束してほしいことがあるんだ――」
×
妹が離れるその時まで、我が儘を聞いてやって、しっかり護ってやらなきゃならない。
そうだったよな、赤城。
「なあ、桐乃。お前に約束してほしいことがあるんだ――」
○
妹が離れるその時まで、我が儘を聞いてやって、しっかり護ってやらなきゃならない。
「なあ、桐乃。お前に約束してほしいことがあるんだ――」
×
妹が離れるその時まで、我が儘を聞いてやって、しっかり護ってやらなきゃならない。
そうだったよな、赤城。
「なあ、桐乃。お前に約束してほしいことがあるんだ――」
○
00以外なら>>606無効
>>608
て、てめー!
て、てめー!
こういうやり取りで沙織が対象になってるのを見たことないんだけど…
あ、地味子ちゃんはいいです(^^)
あ、地味子ちゃんはいいです(^^)
「イヤあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!晒しスレが立ってるぅぅぅぅぅぅ!!!!」
ムンクの叫びのように両手を頬に当てて絶叫する少女の名前は赤城瀬菜。赤城の妹だ。
俺は真壁君と顔を見合わせ、今は触れないほうがいい、と無言で合意を終えた。
だというのに瑠璃は横目でチラと瀬菜を見遣ると、
「あなたは相も変わらず騒がしいわね。
またわざわざネットから批判を蒐集して発狂しているの?
被虐趣味も大概にしておきなさいよ。耳障りだから」
あーあ触れちまった。瀬菜はキッと瑠璃を睨め付けて吠えた。
「五更さんは批判され慣れてるかもしれないですけどっ!
あたしには全っ然耐性ができてないんです!」
「おい赤城ィ、お前ちっと声のトーン落とせよなぁ。この前も隣の部室から苦情が……」
「部長は黙ってて下さい。
あと壊滅的に臭いので可及的速やかに全身を殺菌洗浄してきてください」
部長はのっぺりした前髪を摘みながら、
「ハァ?一昨日シャワー浴びたばっかりだぜぇ?」
「真壁せんぱい、ファブリーズをお願いします」
ムンクの叫びのように両手を頬に当てて絶叫する少女の名前は赤城瀬菜。赤城の妹だ。
俺は真壁君と顔を見合わせ、今は触れないほうがいい、と無言で合意を終えた。
だというのに瑠璃は横目でチラと瀬菜を見遣ると、
「あなたは相も変わらず騒がしいわね。
またわざわざネットから批判を蒐集して発狂しているの?
被虐趣味も大概にしておきなさいよ。耳障りだから」
あーあ触れちまった。瀬菜はキッと瑠璃を睨め付けて吠えた。
「五更さんは批判され慣れてるかもしれないですけどっ!
あたしには全っ然耐性ができてないんです!」
「おい赤城ィ、お前ちっと声のトーン落とせよなぁ。この前も隣の部室から苦情が……」
「部長は黙ってて下さい。
あと壊滅的に臭いので可及的速やかに全身を殺菌洗浄してきてください」
部長はのっぺりした前髪を摘みながら、
「ハァ?一昨日シャワー浴びたばっかりだぜぇ?」
「真壁せんぱい、ファブリーズをお願いします」
>>614
一旦黒猫のターンになってから桐乃とどうなったか回想する流れだと思う
一旦黒猫のターンになってから桐乃とどうなったか回想する流れだと思う
えっ
っていうか別れを切り出すの!?
泣くじゃん泣くじゃん!!無傷じゃすまねーじゃんかよ!!
場合よっちゃ訴訟も辞さんぞ…
っていうか別れを切り出すの!?
泣くじゃん泣くじゃん!!無傷じゃすまねーじゃんかよ!!
場合よっちゃ訴訟も辞さんぞ…
両手にファブリーズを携え、距離を詰めていく真壁くん。
「オイ真壁てめぇ、まさかチョクで吹きかけるつもりじゃねえだろうな!?」
「きちんと毎日お風呂に入らない部長が悪いんですよ。汚物は消毒です」
シュッシュッ。真壁くん容赦ねえな。
「ギャーやめろ!やめろって!今すぐ水浴びしにいくから」
部室を飛び出していく部長には目もくれず、
瀬菜はマウスのホイールを回しては呪詛を吐く作業を再開している。
匿名批評者の槍玉に挙げられているのは、
ゲー研が夏コミ一日目で販売した創作物だ。
制作の根幹にはもちろん瑠璃と瀬菜が関わっていて、
煽られ慣れていない瀬菜が発狂するのはもはや恒例行事になりつつある。
「キィームカツク!ああぁー悔しいっ!
こいつら人間じゃないです!人の皮を被った悪魔です!」
「なら悪魔も納得させるようなゲームを作るまでよ」
瑠璃にすげなく言い換えされた瀬菜は、ぐぎぎと歯を食いしばり、
文句の聞き役を探して部室を見渡し、標的を俺に定める。
「ねー高坂先輩。聞いてくださいます~?」
「真壁くんに聞いてもらったらどうだ?」
「オイ真壁てめぇ、まさかチョクで吹きかけるつもりじゃねえだろうな!?」
「きちんと毎日お風呂に入らない部長が悪いんですよ。汚物は消毒です」
シュッシュッ。真壁くん容赦ねえな。
「ギャーやめろ!やめろって!今すぐ水浴びしにいくから」
部室を飛び出していく部長には目もくれず、
瀬菜はマウスのホイールを回しては呪詛を吐く作業を再開している。
匿名批評者の槍玉に挙げられているのは、
ゲー研が夏コミ一日目で販売した創作物だ。
制作の根幹にはもちろん瑠璃と瀬菜が関わっていて、
煽られ慣れていない瀬菜が発狂するのはもはや恒例行事になりつつある。
「キィームカツク!ああぁー悔しいっ!
こいつら人間じゃないです!人の皮を被った悪魔です!」
「なら悪魔も納得させるようなゲームを作るまでよ」
瑠璃にすげなく言い換えされた瀬菜は、ぐぎぎと歯を食いしばり、
文句の聞き役を探して部室を見渡し、標的を俺に定める。
「ねー高坂先輩。聞いてくださいます~?」
「真壁くんに聞いてもらったらどうだ?」
真壁くんはニッコリ笑って、
「僕でよかったら聞き役になりますよ。悔しい気持ちは僕も一緒ですし」
「真壁せんぱぁい……」
真壁くんと瀬菜の仲を取り持つ俺マジGJ。
瀬菜は男からのアピールに鈍そうだし、真壁くんは積極性に欠けるからな。
これで実は既に付き合ってる、とか言われたらビックリだけどよ。
今度それとなく真壁くんに聞いてみっかな。
-------
昇降口を出たところで、瑠璃は何も言わずに手を絡めてきた。
「お、おい。誰かに見られたらどうすんだよ」
「何も怖れることはないわ。
半径五メートル以内の空間に『頻闇の帳(ブラインドフィールド)』を展開しておいたから。
で、今日はどこに連れて行ってくれるのかしら?」
瑠璃は上目遣いに尋ねてくる。
今日は部活に参加した後、途中で抜けて、制服デートを楽しむ約束をしていたのだ。
俺は言った。
「その前に……さ。瑠璃に話があるんだ」
期待の光を宿していた瑠璃の双眸に、翳りが差す。
「僕でよかったら聞き役になりますよ。悔しい気持ちは僕も一緒ですし」
「真壁せんぱぁい……」
真壁くんと瀬菜の仲を取り持つ俺マジGJ。
瀬菜は男からのアピールに鈍そうだし、真壁くんは積極性に欠けるからな。
これで実は既に付き合ってる、とか言われたらビックリだけどよ。
今度それとなく真壁くんに聞いてみっかな。
-------
昇降口を出たところで、瑠璃は何も言わずに手を絡めてきた。
「お、おい。誰かに見られたらどうすんだよ」
「何も怖れることはないわ。
半径五メートル以内の空間に『頻闇の帳(ブラインドフィールド)』を展開しておいたから。
で、今日はどこに連れて行ってくれるのかしら?」
瑠璃は上目遣いに尋ねてくる。
今日は部活に参加した後、途中で抜けて、制服デートを楽しむ約束をしていたのだ。
俺は言った。
「その前に……さ。瑠璃に話があるんだ」
期待の光を宿していた瑠璃の双眸に、翳りが差す。
「それは歩きながら話せるような話ではないの?」
「ああ。できるならどこか、落ち着いた場所で話がしたい」
「………そう。なら誂え向きの場所を知っているわ」
瑠璃はきゅっと下唇を噛むと、俺の手を引いて、校門とは逆方向に歩き出した。
果たして辿り着いたのは校舎裏のベンチで、俺たちはそこに手を繋いだまま腰掛けた。
日陰を吹き抜ける涼風に汗が引いていく。
グラウンドから響く運動部のかけ声と、葉擦れの音以外には何も聞こえない静謐なこの場所は、
俺と瑠璃にとっては思い出深い場所でもある。
「…………」
話がある、と言い出しておきながらダンマリを決め込んだ俺に、
瑠璃は辛抱強く付き合ってくれた。
唇を湿らせ、覚悟を決める。
しかし俺が舌先に言葉を載せる直前に、
「別れよう」
えっ?
「そう、言いたかったのでしょう?」
「ああ。できるならどこか、落ち着いた場所で話がしたい」
「………そう。なら誂え向きの場所を知っているわ」
瑠璃はきゅっと下唇を噛むと、俺の手を引いて、校門とは逆方向に歩き出した。
果たして辿り着いたのは校舎裏のベンチで、俺たちはそこに手を繋いだまま腰掛けた。
日陰を吹き抜ける涼風に汗が引いていく。
グラウンドから響く運動部のかけ声と、葉擦れの音以外には何も聞こえない静謐なこの場所は、
俺と瑠璃にとっては思い出深い場所でもある。
「…………」
話がある、と言い出しておきながらダンマリを決め込んだ俺に、
瑠璃は辛抱強く付き合ってくれた。
唇を湿らせ、覚悟を決める。
しかし俺が舌先に言葉を載せる直前に、
「別れよう」
えっ?
「そう、言いたかったのでしょう?」
「なんで……」
と呟きを漏らすのが精一杯の俺に、瑠璃は訥々と言葉を重ねていく。
「わたしと二人きりになった途端に、
あんなに悲愴で、沈痛で、哀切の漂う表情をされれば、厭でも察しが付くわ。
で、わたしの勘は当たっていたのかしら?それとも外れていたのかしら?」
否定できない。ああ、その通りだ。
確かに俺は今日、お前に別れを切り出すつもりでいた。
沈黙は肯定と同義で、瑠璃はふんと鼻を鳴らし、
「どうやら図星だったようね。
理由は……十中八九、あなたの妹に泣き付かれたからでしょう?
そろそろ頃合いだと思っていたのよ。
あなたが折れるか、あの女が素直に欲望を吐露するか、のね」
全ては想定内だと言わんばかりの語り口だった。
そして今のところ、瑠璃の言っていることはほとんど正鵠を得ている。
と呟きを漏らすのが精一杯の俺に、瑠璃は訥々と言葉を重ねていく。
「わたしと二人きりになった途端に、
あんなに悲愴で、沈痛で、哀切の漂う表情をされれば、厭でも察しが付くわ。
で、わたしの勘は当たっていたのかしら?それとも外れていたのかしら?」
否定できない。ああ、その通りだ。
確かに俺は今日、お前に別れを切り出すつもりでいた。
沈黙は肯定と同義で、瑠璃はふんと鼻を鳴らし、
「どうやら図星だったようね。
理由は……十中八九、あなたの妹に泣き付かれたからでしょう?
そろそろ頃合いだと思っていたのよ。
あなたが折れるか、あの女が素直に欲望を吐露するか、のね」
全ては想定内だと言わんばかりの語り口だった。
そして今のところ、瑠璃の言っていることはほとんど正鵠を得ている。
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