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元スレ御坂「よーっす」インデックス「おはよーなんだよ」
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>>246
光子
光子
―――黒子視点―――
IN 高級レストラン
黒子「―――それで、その時の初春ったら本当に可笑しくって」
介旅「…………へ、へぇ」(オドオド
黒子「わたくし、お姉さまと佐天さんと一緒に大笑いしてしまったんですの」
介旅「…………そ、そう」(キョロキョロ
黒子「…………」
介旅「…………」(サスサス
黒子「……」(……ハァ
黒子「介旅さん、アナタ、なんなんですの?」
介旅「え、えっ?」(ビクッ
IN 高級レストラン
黒子「―――それで、その時の初春ったら本当に可笑しくって」
介旅「…………へ、へぇ」(オドオド
黒子「わたくし、お姉さまと佐天さんと一緒に大笑いしてしまったんですの」
介旅「…………そ、そう」(キョロキョロ
黒子「…………」
介旅「…………」(サスサス
黒子「……」(……ハァ
黒子「介旅さん、アナタ、なんなんですの?」
介旅「え、えっ?」(ビクッ
黒子「さっきから、普段以上に挙動不審ですのよ」
介旅「そうかなっ?」(ギクゥ
黒子「ほらまた。冷や汗をどっぷりかいて。……わたくしとの食事が不愉快でしたら、はっきりとそうおっしゃえばよろしいのに」
介旅「ち、違うよ。そんなこと、ない」
黒子「でしたら、少しは介旅さんもデートを楽しんでくださいな。
これでは、わたくしばかりが一方的に舞い上がっているみたいですの」
介旅「うっ……、その、ゴメン」(ショボーン
黒子「……いえ、わたくしも言い過ぎましたの」
介旅「ううん。そんなことは」
黒子「でも、少しは反省してくださいませね?
久しぶりにこうしてアナタと一緒に過ごせる、と思って、
御髪だって、お洋服だって気合いを入れてきたのに、介旅さんはまったく気がついてないいないでしょう?」
介旅「き、綺麗だよ」
黒子「女が自己申告してから褒めるのはあまり関心しませんの!
うん。でも、まぁ。好いた人から、その一言を聞けるのは嬉しいものですわね」(ニッコリ
介旅「そうかなっ?」(ギクゥ
黒子「ほらまた。冷や汗をどっぷりかいて。……わたくしとの食事が不愉快でしたら、はっきりとそうおっしゃえばよろしいのに」
介旅「ち、違うよ。そんなこと、ない」
黒子「でしたら、少しは介旅さんもデートを楽しんでくださいな。
これでは、わたくしばかりが一方的に舞い上がっているみたいですの」
介旅「うっ……、その、ゴメン」(ショボーン
黒子「……いえ、わたくしも言い過ぎましたの」
介旅「ううん。そんなことは」
黒子「でも、少しは反省してくださいませね?
久しぶりにこうしてアナタと一緒に過ごせる、と思って、
御髪だって、お洋服だって気合いを入れてきたのに、介旅さんはまったく気がついてないいないでしょう?」
介旅「き、綺麗だよ」
黒子「女が自己申告してから褒めるのはあまり関心しませんの!
うん。でも、まぁ。好いた人から、その一言を聞けるのは嬉しいものですわね」(ニッコリ
介旅「なんか、今日はごめんなさい。その、色々と変な気を使わせただろう?」
黒子「もういいですわ。お食事は美味しかったし、綺麗とも言ってもらえましたし」
介旅「そ、そう?」
黒子「……うーん、そうですわね。やっぱり、もうひとつだけワガママを」(ッグイ
介旅「僕に出来ることなら、なんでもってうへぁ――っ??」
黒子「――では、今日はありがとうございました。また、お食事に誘ってくださいですの」
介旅「――ふぁ、ふあい///」
黒子「もういいですわ。お食事は美味しかったし、綺麗とも言ってもらえましたし」
介旅「そ、そう?」
黒子「……うーん、そうですわね。やっぱり、もうひとつだけワガママを」(ッグイ
介旅「僕に出来ることなら、なんでもってうへぁ――っ??」
黒子「――では、今日はありがとうございました。また、お食事に誘ってくださいですの」
介旅「――ふぁ、ふあい///」
多分、黒子に叱られてからの成長物語があったんだろう
禁書にはよくあること
禁書にはよくあること
介旅「…………だめだなぁ、今日も駄目だった」
「どうして、たった一言、口に出して言えないんだ、僕は」
「…………」
「会うたびに、『今日こそは言うぞ!』って気合いを入れるのに、黒子さん本人を目の前にすると、どうにも緊張して失敗の連続」
「ははっ、中学生のころとなんら変わらない臆病者だ」
「…………」
「……誰かに知り合いに、話を聞いてもらえれば少しは勇気が湧くだろうか」
黒子のデート相手(介旅)が相談するのは誰?>>280
「どうして、たった一言、口に出して言えないんだ、僕は」
「…………」
「会うたびに、『今日こそは言うぞ!』って気合いを入れるのに、黒子さん本人を目の前にすると、どうにも緊張して失敗の連続」
「ははっ、中学生のころとなんら変わらない臆病者だ」
「…………」
「……誰かに知り合いに、話を聞いてもらえれば少しは勇気が湧くだろうか」
黒子のデート相手(介旅)が相談するのは誰?>>280
すみません、再安価>>285
―――数日後
介旅「今回は急にすいません」
寮監「いや、構わないさ。それで、私に相談とはなんだ、白井の彼氏」
介旅「ぶへぁッ」
寮監「?」
介旅「いえ、あの、黒子さんとはそういう関係では……ない、というか」
寮監「気に食わんな、貴様の曖昧なその態度。―――オマエ、白井が一途なのを良いことにたぶらかしているのか!?」(ギロリ
介旅「ひぃぃいいいいい! そ、そんなことは決してないです、ないです!!!」
寮監「……本当だな?」
介旅「本当です!」
寮監「わかった。ただ、それが万が一にも嘘だったら、それなりの報復は覚悟しておけよ?」
介旅「……」
介旅「今回は急にすいません」
寮監「いや、構わないさ。それで、私に相談とはなんだ、白井の彼氏」
介旅「ぶへぁッ」
寮監「?」
介旅「いえ、あの、黒子さんとはそういう関係では……ない、というか」
寮監「気に食わんな、貴様の曖昧なその態度。―――オマエ、白井が一途なのを良いことにたぶらかしているのか!?」(ギロリ
介旅「ひぃぃいいいいい! そ、そんなことは決してないです、ないです!!!」
寮監「……本当だな?」
介旅「本当です!」
寮監「わかった。ただ、それが万が一にも嘘だったら、それなりの報復は覚悟しておけよ?」
介旅「……」
寮監「アイツは色んな奴から大切にされている。規則破りの常習犯ではあったが心根はやさしい子だし、な」
介旅「……はい。それは、身にしみて理解しているつもりです」
寮監「あまり、白井に悲しむことはしてくれるなよ? 白井が泣いてみろ、音速のコインが飛んでくるぞ」
介旅「ははは。さすがに、あの超電磁砲を喰らうのは、一度で十分ですね……」
寮監「すでに一度は体験済みか」
介旅「中学生の時に馬鹿をやらかした時に、一度」
寮監「私も遠目でしか見たことはないが、なかなかの威力だよな」
介旅「ええ、2度目はさすがに遠慮したいですけど……、もしかしたら、2度目を打たれるかもしれませんね」(……ハハッ
寮監「ならば、そうならないように精進すればいい」
介旅「……そう、なんですけどね」
介旅「……はい。それは、身にしみて理解しているつもりです」
寮監「あまり、白井に悲しむことはしてくれるなよ? 白井が泣いてみろ、音速のコインが飛んでくるぞ」
介旅「ははは。さすがに、あの超電磁砲を喰らうのは、一度で十分ですね……」
寮監「すでに一度は体験済みか」
介旅「中学生の時に馬鹿をやらかした時に、一度」
寮監「私も遠目でしか見たことはないが、なかなかの威力だよな」
介旅「ええ、2度目はさすがに遠慮したいですけど……、もしかしたら、2度目を打たれるかもしれませんね」(……ハハッ
寮監「ならば、そうならないように精進すればいい」
介旅「……そう、なんですけどね」
寮監「ったく、いい年をした大人が子供のような目で迷うもんじゃない」
介旅「その通り、ですね。」
寮監「いったい、何を迷うことがあるんだ?
お前のことを、立派に社会人を務めている人だと白井は嬉しそうに話していたし、
白井のオマエへの気持ちだって嘘偽りないだろうし、何を迷う」
介旅「…………今ひとつ、自信が持てないんです」
寮監「自信がもてない、と?」
介旅「……はい。僕は、本当に汚い人間で。
自分を正当化して他者を傷つける、言い訳がましい、臆病者なんです」
寮監「私には、オマエがそうは見えんが」
介旅「他人や自分を傷つけるのは愚かなことだと、
御坂さんや……黒子さんに教えてもらってから、
自分なりに、必死に必死に変ろうとしましたから、……外面だけは、なんとか見繕えてはいます」
寮監「――外面だけしか、見繕えていない、と感じている訳だな?」
介旅「……人間、そう簡単に根本を変えることは難しいですから」
介旅「その通り、ですね。」
寮監「いったい、何を迷うことがあるんだ?
お前のことを、立派に社会人を務めている人だと白井は嬉しそうに話していたし、
白井のオマエへの気持ちだって嘘偽りないだろうし、何を迷う」
介旅「…………今ひとつ、自信が持てないんです」
寮監「自信がもてない、と?」
介旅「……はい。僕は、本当に汚い人間で。
自分を正当化して他者を傷つける、言い訳がましい、臆病者なんです」
寮監「私には、オマエがそうは見えんが」
介旅「他人や自分を傷つけるのは愚かなことだと、
御坂さんや……黒子さんに教えてもらってから、
自分なりに、必死に必死に変ろうとしましたから、……外面だけは、なんとか見繕えてはいます」
寮監「――外面だけしか、見繕えていない、と感じている訳だな?」
介旅「……人間、そう簡単に根本を変えることは難しいですから」
寮監「そうだ。確かに、変ることや成長することは簡単に出来ることではない
それでも、私はオマエは十分大人になっていると、見受けるぞ」
介旅「……自分では、なかなかそうは思えなくて」
寮監「――介旅」
介旅「はい」
寮監「オマエは、自分が思い描く『白井に相応しい相手』に自分が近づけていないのが、不安なのだろう」
介旅「…………ッ!!」
寮監「オマエからしてみると、白井は物凄く清い人物で。
自分も白井のような人間にならなければ、と思っている訳だ。
しかし、長い年月努力してみたが、自分はまだその地点に到達できていないから―――、いまだに一歩、踏み出せないでいる。違うか?」
介旅「――――返す言葉も、ありません」
それでも、私はオマエは十分大人になっていると、見受けるぞ」
介旅「……自分では、なかなかそうは思えなくて」
寮監「――介旅」
介旅「はい」
寮監「オマエは、自分が思い描く『白井に相応しい相手』に自分が近づけていないのが、不安なのだろう」
介旅「…………ッ!!」
寮監「オマエからしてみると、白井は物凄く清い人物で。
自分も白井のような人間にならなければ、と思っている訳だ。
しかし、長い年月努力してみたが、自分はまだその地点に到達できていないから―――、いまだに一歩、踏み出せないでいる。違うか?」
介旅「――――返す言葉も、ありません」
介旅「黒子さんに叱咤激励されたあの日から、僕は変われたんだ、という確固たる自信が持てないでいます。
10年以上たって、少しはマシになったかと思って、白井さんに会うたびにずっと伝えようと思っていたことを言おうと思っても……」
寮監「ここぞ、という時に足踏みしてしまうんだな」
介旅「…………はい。
実を言うと、そんな自分の背中を誰かに押してほしくて」
寮監「それで、私に相談を持ちかけたのか」
介旅「人生最大の勝負の時にまで他人の力を求める辺り―――、やはり僕の根っこは「臆病者」なんです」
寮監「…………」
介旅「…………」
寮監「―――それで、いいんじゃないのか?」
介旅「―――えっ?」
寮監「臆病者だって、見方を変えれば、それはオマエの美徳だ」
介旅「そ、んな」
寮監「オマエは反省することを覚え、成長することを覚えた。
今でも自分のことを『臆病者』と自虐するが……、
今となっては、決して己に過信しない実直な人、という美徳になっていると、私は思う」
10年以上たって、少しはマシになったかと思って、白井さんに会うたびにずっと伝えようと思っていたことを言おうと思っても……」
寮監「ここぞ、という時に足踏みしてしまうんだな」
介旅「…………はい。
実を言うと、そんな自分の背中を誰かに押してほしくて」
寮監「それで、私に相談を持ちかけたのか」
介旅「人生最大の勝負の時にまで他人の力を求める辺り―――、やはり僕の根っこは「臆病者」なんです」
寮監「…………」
介旅「…………」
寮監「―――それで、いいんじゃないのか?」
介旅「―――えっ?」
寮監「臆病者だって、見方を変えれば、それはオマエの美徳だ」
介旅「そ、んな」
寮監「オマエは反省することを覚え、成長することを覚えた。
今でも自分のことを『臆病者』と自虐するが……、
今となっては、決して己に過信しない実直な人、という美徳になっていると、私は思う」
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