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    元スレ億泰「学園都市つってもよォ~」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 学園都市 + - とある科学の超電磁砲 + - エヴァ + - ジョジョ + - ジョジョの奇妙な冒険 + - バイオハザード + - バキ + - 休日はあいつの家でしっぽとり + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    601 = 594 :

    億泰「? じゃねえのぉ~? あんなビルん中で都合よく風なんて吹くわきゃねぇーだろフツ~?」

    佐天「…あたしに…チカラが?」

    そう呟きながら小さな自分の手のひらを見つめ、意識を集中する。
    だが手のひらに熱を感じることも、風がそよぐこともなく。

    何も。
    何も起きなかった。

    佐天「……ううん。 きっと億泰の勘違いだよ… だって…あたしはさ…正真正銘のレベルゼロだもん…」

    ため息をつきながらそう言って自嘲気味に笑う佐天。
    しかし。
    そんな佐天の呟きはいとも容易く億泰が否定した。

    603 = 594 :

    億泰「…そぉかぁ~? オレはそう思わねぇけどなぁ~?」

    そう佐天に言い聞かせるように呟く億泰。

    佐天「…ど、どーいうこと?」

    『能力』を持っていないという億泰に否定され、混乱する佐天。
    そんな佐天の動揺を知ってか知らずか続ける億泰。

    億泰「『オレ達』の『能力』っつーのはよぉ……最初は『自分』の身を守りてぇ!とか、あいつをトッチめてやるっ!って思ったときに出てくるんだ」

    佐天「う、うん…」

    億泰「だからよぉ~ 諦めんなぁまだ早えと思うぜぇ~? ま、オレァ『超能力』っつーのはよくワカンネぇんだけどなぁ~」

    佐天「……」

    そう言いながら歩き出す億泰。
    億泰の背の上で揺られながら佐天の胸の内でじんわりと暖かいナニカが広がった。

    604 = 594 :

    佐天「ね。 それってさ……もしかして励ましてくれてるの?」

    億泰「あぁ~? 励ますぅ~? オレがただそう思っただけっつーことなんだけどよぉ~」

    佐天「…プッ」

    相も変わらぬ億泰の間延びした声を聞き、何故か吹き出してしまう佐天。

    億泰「? なぁーに笑ってんだオメェ~?」

    佐天が急に笑い出した理由が判らずに問いかけてくる億泰。

    佐天「ふふっ…なんでもなーい!」

    ギュウ

    そう言って力を入れすぎないように気をつけながら億泰の首にしがみつく。

    佐天(そうだよね…御坂さんだって努力したっていうし…あたしも頑張れば…きっと!)

    気がつけば…佐天涙子の心の中に一陣の爽やかな風が吹いていた。

    606 = 448 :

    可愛い億泰

    607 = 595 :

    再開したばかりだがエンディングの雰囲気だなw

    608 = 594 :

    億泰「さぁーてと…オメーの家はどこだよ? メンドクセーしよぉ… オレもとっとと帰りてぇーんだよなぁ~」

    そうぼやきながら大通りに足を進める億泰。

    佐天「え? あ、あたしのとこの寮はあそこを右に曲がって…」

    言われるがままに指をさした佐天だったが、ふと大事なことに気がつく。

    佐天「あ! ああぁ!!」

    億泰「うおっ! うるっせぇーなぁ~? オメェはオレの耳の鼓膜を破りたいっつーのかぁ~?」

    またもや耳元で大声をだされ、そう毒づく億泰。
    しかし佐天はそんな億泰の文句など全然気にすることもなかった。

    609 = 589 :

    これ億泰が魅力あり過ぎて上条さんいらんなw

    610 :

    やだ、億泰なのにカッコイイ///

    611 = 546 :

    おお帰ってきてる!

    つか億泰カッコよすぎwwwwwww
    これは男でも惚れるwwwwwww

    612 = 594 :

    佐天「そういえば億泰! ア、アンタさぁ! さっきから何回もあたしのこと『オメー』って言ってない!?」

    億泰「あぁ~? 『重ぇ』? 確かにそう言われるとなぁ… だんだん重くなってきた気がしなくもねぇなぁ~…」

    佐天「ちっ! 違うって! そういう意味の『オメェ』じゃなくって!」

    億泰「はぁ? 『重ぇ』以外になにがあるっつーんだぁ~?」

    佐天「なっ! 重い重い連呼すんなぁ~! ってそうじゃなくって! …あーもー!」

    ガクガクと億泰の首を揺する佐天。

    億泰「ゲフッ! おいオメェ!首しめるんじゃねえって何回言やぁわかるんだよぉ!」

    佐天「うっうるさーい! アッアンタもさぁ! ちょっとくらいドギマギするべきなんじゃないのぉー!?」

    ペチポコと億泰の頭を叩こうとする佐天、うっとおしそうにそれを避ける億泰。
    学園都市の街中に響きはじめる佐天と億泰の口喧嘩。

    佐天涙子の腕に通された小さな『お守り』が静かに風に吹かれた。

    613 = 594 :

    ほんとゴメン、またちょっと離席します
    あと保守してくれた人ありがと

    614 :

    紫煙

    615 = 448 :

    ラブコメタイム

    616 = 420 :

    あれかこの感じだとレベルアッパー解決編までやるのかな

    だとすると、あのモンスターみたいな敵に億泰一人はきつそうだ

    617 = 589 :

    スタンド能力とこの世界の能力者の協力プレーってのもワクワクするじゃん

    618 = 575 :

    がおんってはんしゃされないよね

    619 :

    また議論になるからやめれ
    どうせ一方通行でてこないだろうし

    620 = 546 :

    いいぜぇ~
    >>1が焦らすって言うならよぉ~
    焦らされまくってやんよぉ~
    だから早く帰ってきてくださいお願いします

    621 = 505 :

    吉良VS黒子 みさかとかおもしろそう!

    622 = 590 :

    こいつは削りきれねぇ~どうすりゃいいんだよォ~!!

    623 :

    もう一人くらい四部キャラ出てきたらアガる

    624 :

    この佐天さんは幻想御手要らないよな
    暴漢に襲われ無理やり聴かされるフラグか・・・

    625 = 566 :

    ザ・ハンドはガチで攻撃に能力発動したら致命傷しか与えられないもんな

    保守

    626 :

    一方本体にガオン!

    反射

    億泰大ダメージ

    じゃあ空間ガオン!で引き寄せると?

    一方の反射は向かってきたベクトルと反対方向のベクトルで相殺している

    遠距離からなんちゃって木原神拳

    627 = 420 :

    予想は止めとくか

    628 :

    >>626妄想は頭の中でしとけぇ

    629 :

    >>626
    ザ・ハンドの削り取る能力が反射されるのか?
    って話になるから止めとけ

    630 = 626 :

    >>627-629
    スマン、自重する

    631 :

    >>626
    空間ごと削っちまってるから反射㍉だろ

    一方さんが上条さんとの戦いで得た経験(第六感)から
    この右手「何かヤバイ!」
    で乗りきって勝つ

    632 :

    >>631
    ちょっと上も見れねえのかよもしもしは

    633 = 448 :

    なんで億泰こんないいおとこなん?

    634 :

    最初に言った奴が悪いよ
    もしもしは書いてる間更新出来ない

    636 = 590 :

    >>624
    もう聞いてるんじゃないの?

    638 :

    このスレは前回に引き続き間違いなく2書館がまとめてくれるはず

    639 = 420 :

    不毛な予想・どっちが強い?議論


    「その幻想をぶち壊す!」

    640 :

    幻想殺しに触れないようにザ・ハンドで攻撃すれば勝てるか

    641 = 566 :

    >>626
    の妄想乙で強さ議論終了

    642 :

    >>640
    ハンド使うまでもなく喧嘩で勝てるだろ

    646 :

    >>612

    ■柵川中学学生寮・佐天涙子の部屋

    億泰に背負われたまま、自室まで送ってもらった佐天。
    こちらが満足に礼を言う暇も与えずに学園都市の人ごみに消えていった億泰の後ろ姿をぼんやりと思い返しながら学ランを脱ぐ。
    結果的に預かることとなった学ランをハンガーを通し、壁にかけ、洋服に着替えベッドに倒れ込む佐天。

    枕に顔をうずめたままポツリと呟いた。

    佐天「……『涙子』だってさ」

    …パタリと足が布団の上で動いた。

    佐天「……ヌフフ」

    ニヤニヤと笑いながらベッドの上でパタパタと足を動かす佐天。
    その時、佐天の耳にガチャリと自室のドアが開く音が飛び込んできた。

    647 = 646 :

    初春「さっ佐天さん! だっ大丈夫ですかっ!?」

    佐天「初春…」

    転がるように佐天の部屋に飛び込んできたのは初春飾利。
    ジャッジメント支部でアンチスキルに出動を依頼し、ジリジリとモニターの前でその後の連絡を待っていた。
    その後、病院から黒子の連絡をうけスキルアウトが全員拘束されたと知った初春は居ても立ってもいられず支部を飛び出したのだ。

    ゼェゼェと息を切らし、もはや足元がフラフラの初春飾利。
    そんな初春を見た佐天がゆらりと立ち上がり…そして初春の胸に向かって飛び込んだ。

    佐天「ういはるぅー!!」

    力いっぱい初春を抱きしめる佐天。

    初春「わわ!! どっどうしたんですか佐天さん?」

    突然胸の中に飛び込んできた佐天の行動に戸惑いながらもそう問う初春。
    そんな初春に佐天は心の底から懺悔する。

    佐天「ゴメン初春… あたし泣き言いってたよね…」

    初春「えっと… 昨夜のこと…ですか?」

    昨晩、初春の部屋で佐天が口にした言葉。

    649 = 646 :

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    「今のあたしって無能力者じゃない?」
    「それってさ…学園都市にいる意味がないと思うんだ」
    「欲しいなぁ。 力。 自分に自信をもてるような力が…」

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    佐天涙子は確かにそう口にした。
    誰も解決できない自分だけの問題を一番の親友に愚痴ったのだ。

    佐天「ゴメン。 あたしね…間違えるとこだった」

    初春「佐天さん?」

    佐天「つまんないことにこだわって…ズルしてチカラを…手に入れようとしてたんだ」

    佐天の脳裏に蘇るあの男の言葉。

    650 = 646 :

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    『罪』ってのはよぉ~… そうなるようなことをしてりゃあよぉ~ …どっかから廻り廻って『罰』がやってくるんだ…】

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    佐天「あたし…もう少しでさ。 能力なんかより大切なモノを…無くしてたかもしれなかったんだ」

    佐天「だから… だからさ… ほんとーにありがとね」

    そう言って初春を抱きしめる佐天。

    初春「えっと…よく判んないですけど… でも…佐天さんが元気になったのならなによりですよ」

    そう言って柔らかく笑う初春飾利。

    佐天「うぅ…初春はほんとにいい女だよぉ~」

    グリグリと初春に頬を摺り寄せながらそう呟く佐天。

    そんな佐天の言葉を聞いて突然初春が吹き出した。


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