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元スレハルヒ「みんな、ごめんなさい! 本当にごめんなさい!」
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ハルヒ「気がついたらあたしは目を覚ましていた。そこはいつものベッドの上……」
ハルヒ「もちろん『もう1人のあたし』はどこにもいなくなってた」
ハルヒ「でもあたしの中に芽生えた『罪悪感』は消えることはなかった……」
ハルヒ「ううん、それどころかどんどんどんどん大きくなっていって……」
ハルヒ「みんなに謝らないと……あたしが今まで生きてきて迷惑をかけた人達みんなに謝らないと……」
ハルヒ「そのことだけが頭を支配して、いてもたってもいられなくなって、家を飛び出して……」
ハルヒ「走って走って走って学校に到着して。その時に気づいたんだけど、その時はもうすでに放課後だった」
ハルヒ「あたしったら随分長く夢を見てたのね。それで教室にはすでに誰もいなかったから部室に行って……」
キョン「それでドアを開けて開口一番、『みんなごめんなさい……』か……」
古泉「なるほど、そういうことだったんですね」
みくる「涼宮さん……」
長門「……」
ハルヒ「もちろん『もう1人のあたし』はどこにもいなくなってた」
ハルヒ「でもあたしの中に芽生えた『罪悪感』は消えることはなかった……」
ハルヒ「ううん、それどころかどんどんどんどん大きくなっていって……」
ハルヒ「みんなに謝らないと……あたしが今まで生きてきて迷惑をかけた人達みんなに謝らないと……」
ハルヒ「そのことだけが頭を支配して、いてもたってもいられなくなって、家を飛び出して……」
ハルヒ「走って走って走って学校に到着して。その時に気づいたんだけど、その時はもうすでに放課後だった」
ハルヒ「あたしったら随分長く夢を見てたのね。それで教室にはすでに誰もいなかったから部室に行って……」
キョン「それでドアを開けて開口一番、『みんなごめんなさい……』か……」
古泉「なるほど、そういうことだったんですね」
みくる「涼宮さん……」
長門「……」
キョン「しかしもう1人のハルヒか。本人は偽者じゃないと言っているが、どういうことなんだろうな?」
古泉「恐らく涼宮さんの深層意識が具現化した存在なのではないでしょうか」
キョン「深層意識?」
古泉「あくまで仮説ですが……普段の涼宮さんは非常にアグレッシブで常に前に進み続けてきました」
キョン「周りの迷惑も考えずにな」
古泉「しかし、心の奥底ではそのことに対し罪悪感も感じていた。謝りたいと言う思いもあった」
キョン「普段のハルヒを見てると、到底信じられないがな」
古泉「以前も言ったでしょう。涼宮さんは常識的な考えも持っていると」
古泉「ですが、涼宮さんはあのような性格です」
古泉「素直に謝ると言うこともできず、その思いを心の奥底にどんどん蓄積させていった」
古泉「そして積もりに積もったその思いが1つの人格を形成し、具現化してしまった」
キョン「それが夢の中でハルヒを非難した、もう1人のハルヒか?」
古泉「おそらく」
キョン「長門、どうなんだ?」
長門「その仮説でほぼ間違いないと思われる」
古泉「恐らく涼宮さんの深層意識が具現化した存在なのではないでしょうか」
キョン「深層意識?」
古泉「あくまで仮説ですが……普段の涼宮さんは非常にアグレッシブで常に前に進み続けてきました」
キョン「周りの迷惑も考えずにな」
古泉「しかし、心の奥底ではそのことに対し罪悪感も感じていた。謝りたいと言う思いもあった」
キョン「普段のハルヒを見てると、到底信じられないがな」
古泉「以前も言ったでしょう。涼宮さんは常識的な考えも持っていると」
古泉「ですが、涼宮さんはあのような性格です」
古泉「素直に謝ると言うこともできず、その思いを心の奥底にどんどん蓄積させていった」
古泉「そして積もりに積もったその思いが1つの人格を形成し、具現化してしまった」
キョン「それが夢の中でハルヒを非難した、もう1人のハルヒか?」
古泉「おそらく」
キョン「長門、どうなんだ?」
長門「その仮説でほぼ間違いないと思われる」
>>254
ガッ
ガッ
キョン「心の奥底では反省していた、か。あのハルヒがな。なかなか信じられないが……」
ハルヒ「ごめんなさい……みんな……ごめんなさい…………」
みくる「涼宮さん! しっかり! しっかりしてくださぁい!」
キョン「あれを見ると、信じざるを得ないよな」
古泉「当然といえば当然です。特殊な能力を持っているとはいえ、涼宮さんだって人間なんですから」
キョン「それで、どうすればいいんだ? どうやったらハルヒを元に戻せる?」
古泉「そうですね。まずはそのもう1人の涼宮さんに出てきてもらう必要がありますね」
キョン「そりゃそうだろうな。で、そのもう1人のハルヒとやらはどこにいる?」
キョン「まさかこの閉鎖空間のどこかにいるんじゃないだろうな? だとしたら探しきれんぞ」
長門「そこにいる」スッ
キョン「え? そこって……」
ハルヒ「ごめんなさい…………ごめんなさい…………」
キョン「いや、あれはもう1人のハルヒじゃなくて本物のハルヒじゃあ……?」
ハルヒ「ごめんなさい……みんな……ごめんなさい…………」
みくる「涼宮さん! しっかり! しっかりしてくださぁい!」
キョン「あれを見ると、信じざるを得ないよな」
古泉「当然といえば当然です。特殊な能力を持っているとはいえ、涼宮さんだって人間なんですから」
キョン「それで、どうすればいいんだ? どうやったらハルヒを元に戻せる?」
古泉「そうですね。まずはそのもう1人の涼宮さんに出てきてもらう必要がありますね」
キョン「そりゃそうだろうな。で、そのもう1人のハルヒとやらはどこにいる?」
キョン「まさかこの閉鎖空間のどこかにいるんじゃないだろうな? だとしたら探しきれんぞ」
長門「そこにいる」スッ
キョン「え? そこって……」
ハルヒ「ごめんなさい…………ごめんなさい…………」
キョン「いや、あれはもう1人のハルヒじゃなくて本物のハルヒじゃあ……?」
古泉「なるほど。その『もう1人の涼宮さん』もあくまで本物の涼宮さんですからね」
長門「そう。常に共にいる」
キョン「何? どういうことだ?」
長門「……」ブツブツブツ…
キョン「ん? 何をしてるんだ長門…………って!?」
ハルヒ(?)「アンタいい加減にしなさいよね! さっさと死になさいよ!」
ハルヒ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
みくる「ひゃああ! す、すす、涼宮さんが2人!?」
キョン「あれが……『もう1人のハルヒ』か……」
古泉「そのようですね」
ハルヒ(?)「アンタなんか生きててもしょうがないの! みんなが迷惑してるの!」
ハルヒ「ごめんなさい……生きててごめんなさい……」
キョン「見かけではまるっきり区別がつかんな。ハルヒ(強)とハルヒ(弱)とでも呼ぶか」
長門「そう。常に共にいる」
キョン「何? どういうことだ?」
長門「……」ブツブツブツ…
キョン「ん? 何をしてるんだ長門…………って!?」
ハルヒ(?)「アンタいい加減にしなさいよね! さっさと死になさいよ!」
ハルヒ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
みくる「ひゃああ! す、すす、涼宮さんが2人!?」
キョン「あれが……『もう1人のハルヒ』か……」
古泉「そのようですね」
ハルヒ(?)「アンタなんか生きててもしょうがないの! みんなが迷惑してるの!」
ハルヒ「ごめんなさい……生きててごめんなさい……」
キョン「見かけではまるっきり区別がつかんな。ハルヒ(強)とハルヒ(弱)とでも呼ぶか」
キョン「さて、ともかく接触を試みないことには始まらないな。うまく説得しないと」
キョン「おい、ハルヒ」
ハルヒ(強)「みんなアンタが悪いのよ! 分かってるの!」
ハルヒ(弱)「あたしが悪い……みんな……みんな…………」
キョン「あの、もしもーし?」
ハルヒ(強)「みんなアンタのせいで苦しんできた! その苦しみをアンタも味わいなさい!」
ハルヒ(弱)「あたしも……苦しむべき……」
キョン「聞けよ! 脳内爆弾女!!」
ハルヒ(強)「何ですって!」
ハルヒ(弱)「失礼ね!」
キョン「いや、何でお前まで反応するんだよ!」
ハルヒ(弱)「あ……ご、ごめんなさい、ごめんなさい……」
キョン「あ、しまった……」
キョン「おい、ハルヒ」
ハルヒ(強)「みんなアンタが悪いのよ! 分かってるの!」
ハルヒ(弱)「あたしが悪い……みんな……みんな…………」
キョン「あの、もしもーし?」
ハルヒ(強)「みんなアンタのせいで苦しんできた! その苦しみをアンタも味わいなさい!」
ハルヒ(弱)「あたしも……苦しむべき……」
キョン「聞けよ! 脳内爆弾女!!」
ハルヒ(強)「何ですって!」
ハルヒ(弱)「失礼ね!」
キョン「いや、何でお前まで反応するんだよ!」
ハルヒ(弱)「あ……ご、ごめんなさい、ごめんなさい……」
キョン「あ、しまった……」
古泉「仕方ありません。今はこっちが先決です」
キョン「そうだな。朝比奈さん、そっちのハルヒを見ててもらえませんか?」
みくる「はい。今度こそ任せてください!」
キョン「さて、と。なあハルヒよ」
ハルヒ(強)「何よ?」
キョン「お前はずっとハルヒの傍にいたのか?」
ハルヒ(強)「当然よ。あたしだって『涼宮ハルヒ』なんだから」
キョン「まさか傍にいる間、ずっとああやって罵倒し続けていたのか?」
ハルヒ(強)「そうよ! アイツったらひどいのよ! 自己中心的だし人に迷惑掛けまくるし!」
ハルヒ(強)「あまりにひどいから我慢しかねて、こうしてあたしが説教してやってるのよ!」
キョン(なるほど。こいつはハルヒの罪悪感、謝りたいという気持ちが具現化した存在だったな)
キョン(口こそ悪いが、こいつはハルヒの『良心』とも言えるわけだ。しかしなあ……)
キョン「お前、いくらなんでもきつく言い過ぎだ。見ろ、あんなに落ち込んじまって」
キョン「そうだな。朝比奈さん、そっちのハルヒを見ててもらえませんか?」
みくる「はい。今度こそ任せてください!」
キョン「さて、と。なあハルヒよ」
ハルヒ(強)「何よ?」
キョン「お前はずっとハルヒの傍にいたのか?」
ハルヒ(強)「当然よ。あたしだって『涼宮ハルヒ』なんだから」
キョン「まさか傍にいる間、ずっとああやって罵倒し続けていたのか?」
ハルヒ(強)「そうよ! アイツったらひどいのよ! 自己中心的だし人に迷惑掛けまくるし!」
ハルヒ(強)「あまりにひどいから我慢しかねて、こうしてあたしが説教してやってるのよ!」
キョン(なるほど。こいつはハルヒの罪悪感、謝りたいという気持ちが具現化した存在だったな)
キョン(口こそ悪いが、こいつはハルヒの『良心』とも言えるわけだ。しかしなあ……)
キョン「お前、いくらなんでもきつく言い過ぎだ。見ろ、あんなに落ち込んじまって」
ハルヒ(弱)「死にたい……あたしは……死ぬべき…………」
みくる「そんなことないですよ、涼宮さん!」
ハルヒ(強)「駄目よ! まだまだ言い足りないし、アイツもまだまだ反省が足りないわ!」
ハルヒ(強)「もっとよ! もっともっと謝らないといけないのよ!」
キョン「謝らないとってお前、アイツは散々謝ってきたじゃないか。あとどれぐらい謝ればいいんだよ?」
ハルヒ(強)「これまで生きてきて、関わってきた人達全員によ!」
キョン「そんな無茶な」
ハルヒ(強)「無茶だろうがしなくちゃいけないの!」
キョン「お前な、謝る謝るってむやみやたらに謝ればいいってものじゃないだろう。極端すぎるんだよ」
キョン「事実、謝られて逆に不快感をあらわにした人もいただろう?」
キョン「しかも重りをつけて池に飛び込んだり、ホッカイロ貼って着ぐるみバイトをしたり……」
キョン「そして遂には自殺騒動だ。死んだら何にもならないというのに」
ハルヒ(強)「むぅ…………でもアイツ、生きてる価値あるの? 生きてても迷惑かけるだけよ?」
キョン「お前なぁ……」
みくる「そんなことないですよ、涼宮さん!」
ハルヒ(強)「駄目よ! まだまだ言い足りないし、アイツもまだまだ反省が足りないわ!」
ハルヒ(強)「もっとよ! もっともっと謝らないといけないのよ!」
キョン「謝らないとってお前、アイツは散々謝ってきたじゃないか。あとどれぐらい謝ればいいんだよ?」
ハルヒ(強)「これまで生きてきて、関わってきた人達全員によ!」
キョン「そんな無茶な」
ハルヒ(強)「無茶だろうがしなくちゃいけないの!」
キョン「お前な、謝る謝るってむやみやたらに謝ればいいってものじゃないだろう。極端すぎるんだよ」
キョン「事実、謝られて逆に不快感をあらわにした人もいただろう?」
キョン「しかも重りをつけて池に飛び込んだり、ホッカイロ貼って着ぐるみバイトをしたり……」
キョン「そして遂には自殺騒動だ。死んだら何にもならないというのに」
ハルヒ(強)「むぅ…………でもアイツ、生きてる価値あるの? 生きてても迷惑かけるだけよ?」
キョン「お前なぁ……」
キョン「さすがはハルヒ、とことん強情だな。さて、どうしたものか」
古泉「ここはやはり、彼女の出番でしょうね」
キョン「長門、か」
古泉「ええ、今の精神力が弱っている涼宮さんなら、情報操作を施すことも容易なはずです」
キョン「そうなのか、長門?」
長門「そう」
キョン「しかし……できれば情報操作は使ってほしくない。お前に負担をかけたくないんだ」
長門「大丈夫。やる」
キョン「へ? やるって……?」
長門「涼宮ハルヒに情報操作を施し、元の状態に戻す」
キョン「え、いや、しかしだな長門……」
長門「わたしという個体は…………涼宮ハルヒを助けたいと思っている」
キョン「長門……」
長門「……」
キョン「……そうか。分かったよ、長門」
古泉「ここはやはり、彼女の出番でしょうね」
キョン「長門、か」
古泉「ええ、今の精神力が弱っている涼宮さんなら、情報操作を施すことも容易なはずです」
キョン「そうなのか、長門?」
長門「そう」
キョン「しかし……できれば情報操作は使ってほしくない。お前に負担をかけたくないんだ」
長門「大丈夫。やる」
キョン「へ? やるって……?」
長門「涼宮ハルヒに情報操作を施し、元の状態に戻す」
キョン「え、いや、しかしだな長門……」
長門「わたしという個体は…………涼宮ハルヒを助けたいと思っている」
キョン「長門……」
長門「……」
キョン「……そうか。分かったよ、長門」
キョン「長門、頼んだぞ」
長門「任せて」
キョン「今度何でも好きなもの奢ってやるからな」
長門「カレー」
キョン「ああ、10杯でも20杯でも好きなだけ食え」
古泉「それで、情報操作を施すと言いましても、具体的にはどうするんですか?」
長門「2人の涼宮ハルヒのうち、どちらか1人を消滅させる」
キョン「はい?」
長門「2人の涼宮ハルヒのうち、どちらか1人を消す」
キョン「いや、そこは言い直さなくてもいい」
キョン「しかしハルヒを消滅させる、か……大丈夫なのか?」
長門「平気。元の涼宮ハルヒに戻るだけ」
キョン「うーん、分かったような分からんような……」
古泉「つまりですね、2つに分裂している人格のうち、片方の涼宮さんの人格を消滅させる」
古泉「そのエネルギーが残ったもう片方の涼宮さんと融合し、元の1人の涼宮さんに戻る」
長門「任せて」
キョン「今度何でも好きなもの奢ってやるからな」
長門「カレー」
キョン「ああ、10杯でも20杯でも好きなだけ食え」
古泉「それで、情報操作を施すと言いましても、具体的にはどうするんですか?」
長門「2人の涼宮ハルヒのうち、どちらか1人を消滅させる」
キョン「はい?」
長門「2人の涼宮ハルヒのうち、どちらか1人を消す」
キョン「いや、そこは言い直さなくてもいい」
キョン「しかしハルヒを消滅させる、か……大丈夫なのか?」
長門「平気。元の涼宮ハルヒに戻るだけ」
キョン「うーん、分かったような分からんような……」
古泉「つまりですね、2つに分裂している人格のうち、片方の涼宮さんの人格を消滅させる」
古泉「そのエネルギーが残ったもう片方の涼宮さんと融合し、元の1人の涼宮さんに戻る」
古泉「どうでしょうか、長門さん?」
長門「その解釈で間違いはない」
キョン「なるほど。消すなんていうから殺す的な意味かと」
古泉「そんなわけないでしょう」
キョン「よし、じゃあ頼んでいいか長門?」
長門「了解。どっち?」
キョン「え? どっちって?」
長門「どちらの涼宮ハルヒを消滅させる?」
キョン「……そうか、どっちも本物の『涼宮ハルヒ』なんだよな」
長門「性格のベースとなる方を決めてほしい」
キョン「性格のベース、か……」
古泉「つまりですね」
キョン「いや、これぐらいは分かる。つまり……」
キョン「ハルヒ(強)を消せば、ハルヒ(弱)を非難する存在がいなくなり、いつもの傲慢なハルヒに戻る」
キョン「ハルヒ(弱)を消せば、傲慢なハルヒが消えて、周りに気を配れる謙虚なハルヒになるってことか」
長門「その解釈で間違いはない」
キョン「なるほど。消すなんていうから殺す的な意味かと」
古泉「そんなわけないでしょう」
キョン「よし、じゃあ頼んでいいか長門?」
長門「了解。どっち?」
キョン「え? どっちって?」
長門「どちらの涼宮ハルヒを消滅させる?」
キョン「……そうか、どっちも本物の『涼宮ハルヒ』なんだよな」
長門「性格のベースとなる方を決めてほしい」
キョン「性格のベース、か……」
古泉「つまりですね」
キョン「いや、これぐらいは分かる。つまり……」
キョン「ハルヒ(強)を消せば、ハルヒ(弱)を非難する存在がいなくなり、いつもの傲慢なハルヒに戻る」
キョン「ハルヒ(弱)を消せば、傲慢なハルヒが消えて、周りに気を配れる謙虚なハルヒになるってことか」
キョン「元のハルヒに戻すというのは分かる。だが謙虚なハルヒにするというのはどうなんだ?」
キョン「また自殺未遂を起こしたり、いろいろ厄介なことになったりはしないか?」
古泉「それは、今まで原因が一切分からなかったからですよ」
古泉「こうして原因が分かった以上、ある程度対策は立てられます。僕ら機関が全力で何とかします」
古泉「そういう選択肢もあるということを念頭においていただければと。僕からも聞きたいことがあります」
キョン「何だ?」
古泉「あなたこそ本当に元の涼宮さんに戻したいのですか? 日頃涼宮さんの言動には散々不満を漏らしていたではありませんか」
キョン「う……」
古泉「謙虚な涼宮さんになれば、自分勝手な言動で振り回されることはなくなります」
古泉「対策さえ立てれば、騒動を起こすこともなくなるでしょう」
古泉「どうしますか。いつもの涼宮さんか、謙虚な涼宮さんか」
古泉「どちらを選びますか?あなたが決めてください」
キョン「また自殺未遂を起こしたり、いろいろ厄介なことになったりはしないか?」
古泉「それは、今まで原因が一切分からなかったからですよ」
古泉「こうして原因が分かった以上、ある程度対策は立てられます。僕ら機関が全力で何とかします」
古泉「そういう選択肢もあるということを念頭においていただければと。僕からも聞きたいことがあります」
キョン「何だ?」
古泉「あなたこそ本当に元の涼宮さんに戻したいのですか? 日頃涼宮さんの言動には散々不満を漏らしていたではありませんか」
キョン「う……」
古泉「謙虚な涼宮さんになれば、自分勝手な言動で振り回されることはなくなります」
古泉「対策さえ立てれば、騒動を起こすこともなくなるでしょう」
古泉「どうしますか。いつもの涼宮さんか、謙虚な涼宮さんか」
古泉「どちらを選びますか?あなたが決めてください」
>>271
むしろそれしかない
むしろそれしかない
半分こにすればあの性格でマゾなハルヒか
ふむ
キョン「ちょっと待ってくれ! 俺が1人で決めるのか!?」
古泉「ええ、あなたが決めてください。我々はそれに従います」
みくる「そうです。キョンくんが決めてください」
キョン「朝比奈さん、いつの間に……」
みくる「涼宮さんがまた涼宮さんをいびり始めたので……」
古泉「これは別に、あなた1人に決断を押し付けると言うことではありません」
みくる「うん、キョンくんが決めたことならあたし達は納得できます」
長門「……」コクリ
キョン「みんな…………分かった。俺は~~~~~~~~~」
古泉「分かりました」
みくる「あたしも賛成です」
長門「始める。こっちへ来て」
ハルヒ(強)「ん? 何よアンタ達?」
キョン「すまんな。悪く思わないでくれよ」
古泉「ええ、あなたが決めてください。我々はそれに従います」
みくる「そうです。キョンくんが決めてください」
キョン「朝比奈さん、いつの間に……」
みくる「涼宮さんがまた涼宮さんをいびり始めたので……」
古泉「これは別に、あなた1人に決断を押し付けると言うことではありません」
みくる「うん、キョンくんが決めたことならあたし達は納得できます」
長門「……」コクリ
キョン「みんな…………分かった。俺は~~~~~~~~~」
古泉「分かりました」
みくる「あたしも賛成です」
長門「始める。こっちへ来て」
ハルヒ(強)「ん? 何よアンタ達?」
キョン「すまんな。悪く思わないでくれよ」
~翌日 木曜日 放課後の部室~
ハルヒ「やっほー! みんな揃ってるー!」バァン
古泉「どうも」
みくる「こんにちは。今お茶を淹れますね」
長門「……」
キョン「お前は相変わらず元気だな」
ハルヒ「当たり前よ! あたしから元気を取り上げたら何が残るって言うのよ!」
ハルヒ「……いや、結構残るわね。あたしは元気を取り上げられたくらいじゃビクともしないわ!」
キョン「よく言うよ、まったく」
ハルヒ「さあて、今日はっと……」
キョン「なあ古泉、ハルヒは昨日の閉鎖空間での出来事を……?」
古泉「ええ、予想通り夢だったと処理したようですね」
キョン「みんなに謝ってまわったことは?」
古泉「それは覚えていると思いますよ。もっとも今そのことについてどう思ってるかは分かりませんが」
ハルヒ「やっほー! みんな揃ってるー!」バァン
古泉「どうも」
みくる「こんにちは。今お茶を淹れますね」
長門「……」
キョン「お前は相変わらず元気だな」
ハルヒ「当たり前よ! あたしから元気を取り上げたら何が残るって言うのよ!」
ハルヒ「……いや、結構残るわね。あたしは元気を取り上げられたくらいじゃビクともしないわ!」
キョン「よく言うよ、まったく」
ハルヒ「さあて、今日はっと……」
キョン「なあ古泉、ハルヒは昨日の閉鎖空間での出来事を……?」
古泉「ええ、予想通り夢だったと処理したようですね」
キョン「みんなに謝ってまわったことは?」
古泉「それは覚えていると思いますよ。もっとも今そのことについてどう思ってるかは分かりませんが」
ハルヒ「みんな! 今週の土日はキャンプに行くわよ!」
みくる「キャンプですかぁ。いいですね」
ハルヒ「もちろんただのキャンプじゃないわ! SOS団らしく素晴らしいキャンプにするわよ!」
古泉「どうやら昨日までの暗さはないようですね」
キョン「いつも通りのハルヒだな。あとは……」
ハルヒ「それで土日なんだけど……誰か都合の悪い人いる?」
キョン「あ~ハルヒよ、土日はちょっと用事があってな。行けないんだ」
ハルヒ「そうなの? 他に行けない人は…………どうやらキョンだけみたいね」
ハルヒ「でもキョンが行けないんじゃあ仕方ないわね。来週の土日はどう?」
キョン「ああ、来週なら大丈夫だ」
ハルヒ「みんなも来週は…………OKね! じゃあ日取りは来週の土日で決まり!」
みくる「キャンプですかぁ。いいですね」
ハルヒ「もちろんただのキャンプじゃないわ! SOS団らしく素晴らしいキャンプにするわよ!」
古泉「どうやら昨日までの暗さはないようですね」
キョン「いつも通りのハルヒだな。あとは……」
ハルヒ「それで土日なんだけど……誰か都合の悪い人いる?」
キョン「あ~ハルヒよ、土日はちょっと用事があってな。行けないんだ」
ハルヒ「そうなの? 他に行けない人は…………どうやらキョンだけみたいね」
ハルヒ「でもキョンが行けないんじゃあ仕方ないわね。来週の土日はどう?」
キョン「ああ、来週なら大丈夫だ」
ハルヒ「みんなも来週は…………OKね! じゃあ日取りは来週の土日で決まり!」
みくる「はい涼宮さん、お茶です」
ハルヒ「ありがと! みくるちゃん!」
みくる「はい」
ハルヒ「うーん……」
みくる「どうかしましたか?」
ハルヒ「やっぱりみくるさんと呼んだほうが……それに敬語も……」
みくる「いいんですよ、いつも通り接してくれれば。あたしもその方が嬉しいですし」
ハルヒ「そうですか……うん! 分かったわ、みくるちゃん!」
古泉「どうやら、うまくいったみたいですね」
キョン「いつもなら他人などおかまいなしにゴリ押しするアイツが……変わるもんだな」
キョン「さっきもちゃんとみんなの予定を聞いてから決めてたし……気配りもできるようになったようだ」
古泉「ふふ」
キョン「何だよ?」
古泉「まさか、あなたがあのような提案をするとは思ってもいませんでしたよ」
ハルヒ「ありがと! みくるちゃん!」
みくる「はい」
ハルヒ「うーん……」
みくる「どうかしましたか?」
ハルヒ「やっぱりみくるさんと呼んだほうが……それに敬語も……」
みくる「いいんですよ、いつも通り接してくれれば。あたしもその方が嬉しいですし」
ハルヒ「そうですか……うん! 分かったわ、みくるちゃん!」
古泉「どうやら、うまくいったみたいですね」
キョン「いつもなら他人などおかまいなしにゴリ押しするアイツが……変わるもんだな」
キョン「さっきもちゃんとみんなの予定を聞いてから決めてたし……気配りもできるようになったようだ」
古泉「ふふ」
キョン「何だよ?」
古泉「まさか、あなたがあのような提案をするとは思ってもいませんでしたよ」
~回想 昨日の閉鎖空間~
キョン「みんな、本当にいいんだな?」
古泉「ええ」
みくる「お願いします」
キョン「よし、長門、やってくれ」
長門「分かった」スッ
ハルヒ(強)「え? え? 何? 何をする気なの?」
長門「……」ブツブツ…
ハルヒ(強)「何かよく分からないけどやめて! やめてよ!」
キョン「……すまん長門! ちょっと待った!」
長門「……」ピタッ
みくる「キョンくん?」
古泉「どうかしたのですか?」
キョン「なあ長門。ちょっと考えてみたんだが……かなり突飛な案だが聞いてくれるか?」
キョン「みんな、本当にいいんだな?」
古泉「ええ」
みくる「お願いします」
キョン「よし、長門、やってくれ」
長門「分かった」スッ
ハルヒ(強)「え? え? 何? 何をする気なの?」
長門「……」ブツブツ…
ハルヒ(強)「何かよく分からないけどやめて! やめてよ!」
キョン「……すまん長門! ちょっと待った!」
長門「……」ピタッ
みくる「キョンくん?」
古泉「どうかしたのですか?」
キョン「なあ長門。ちょっと考えてみたんだが……かなり突飛な案だが聞いてくれるか?」
長門「何?」
キョン「どちらか片方の存在を全部消すんじゃなくて、お互いの存在を半分ずつ消すことってできないか?」
みくる「半分ずつ、ですか?」
キョン「ええ、半分ずつ消して、残った半分ずつが合体して1人のハルヒになる」
キョン「そうすればいつものハルヒのアグレッシブさと今回のハルヒの謙虚さ、両方を兼ね備えたハルヒになる」
キョン「そう考えたんだが、どうだ?」
古泉「あの、いくらなんでもそれは……」
キョン「そうだよな……こんな子供みたいな考え、うまくいくわけが……」
長門「できる」
キョン「できるの!?」
みくる「できるんですかぁ!?」
古泉「本当ですか! それは何というか、結構な反則技ですね」
キョン「ともかくよかった! それで頼む、長門!」
長門「了解した。半分ずつ消滅させる」
キョン「どちらか片方の存在を全部消すんじゃなくて、お互いの存在を半分ずつ消すことってできないか?」
みくる「半分ずつ、ですか?」
キョン「ええ、半分ずつ消して、残った半分ずつが合体して1人のハルヒになる」
キョン「そうすればいつものハルヒのアグレッシブさと今回のハルヒの謙虚さ、両方を兼ね備えたハルヒになる」
キョン「そう考えたんだが、どうだ?」
古泉「あの、いくらなんでもそれは……」
キョン「そうだよな……こんな子供みたいな考え、うまくいくわけが……」
長門「できる」
キョン「できるの!?」
みくる「できるんですかぁ!?」
古泉「本当ですか! それは何というか、結構な反則技ですね」
キョン「ともかくよかった! それで頼む、長門!」
長門「了解した。半分ずつ消滅させる」
キョン「あっと。たびたび止めてすまんが、ちょっと待ってくれ」
長門「……」
みくる「どうしたんです、キョンくん?」
キョン「いえ、このままさっさと情報操作を施した方が手っ取り早いのは分かってるんですが……」
キョン「半分とはいえ、いきなり消されるのは可哀想ですからね。何とか説得して納得してもらいます」
みくる「……うふふ、優しいんですねキョンくん」
キョン「ところで古泉、2人のハルヒに事情を説明しても大丈夫なのか?」
古泉「ここでの出来事は全て夢として処理するでしょうから、大丈夫だと思われます」
キョン「そうか。安心した。それじゃあ、説得するとしますか」
キョン「おい、ハルヒ」
ハルヒ(強)「何よ?」
キョン「お前ら2人、握手しろ! そして仲直りしろ!」
ハルヒ(強)「はあ? いきなり何言ってるのよ?」
キョン「ああ、実はだな…………」
長門「……」
みくる「どうしたんです、キョンくん?」
キョン「いえ、このままさっさと情報操作を施した方が手っ取り早いのは分かってるんですが……」
キョン「半分とはいえ、いきなり消されるのは可哀想ですからね。何とか説得して納得してもらいます」
みくる「……うふふ、優しいんですねキョンくん」
キョン「ところで古泉、2人のハルヒに事情を説明しても大丈夫なのか?」
古泉「ここでの出来事は全て夢として処理するでしょうから、大丈夫だと思われます」
キョン「そうか。安心した。それじゃあ、説得するとしますか」
キョン「おい、ハルヒ」
ハルヒ(強)「何よ?」
キョン「お前ら2人、握手しろ! そして仲直りしろ!」
ハルヒ(強)「はあ? いきなり何言ってるのよ?」
キョン「ああ、実はだな…………」
ハルヒ(強)「ふーん、こいつと1つにねぇ……」
キョン「そうだ。頼む」
ハルヒ(強)「お断りよ! 何であたしがこんな奴と!」
ハルヒ(弱)「あ、あたしもちょっと……」
キョン「お前らが手を結べば全てがうまくいくんだ。どちらか一方の人格を消すのは気が引けるからな」
ハルヒ(強)「嫌よ、消すんならこいつだけを消せばいいじゃない!」
ハルヒ(弱)「うん、あたしだけが消えればいいのよ……」
ハルヒ(強)「みんなだって、こいつのせいで今まで散々迷惑をかけられてきたでしょ!」
ハルヒ(強)「こいつがいなければ、みんなもっと楽しい学校生活が送れていたのに!」
ハルヒ(強)「キョン! こいつに勝手にSOS団に入れられたせいで迷惑したでしょ?」
キョン「はあ。あの時期にどの部活にも入ってなかったことから察しろよ。俺は暇を持て余してたんだ」
キョン「だがお前がSOS団に入れてくれたおかげで、退屈しない楽しい毎日が送れてる」
キョン「迷惑なんかじゃない。むしろ感謝したいくらいさ」
ハルヒ(弱)「……え?」
ハルヒ(強)「何よそれ! 訳わかんない!」
キョン「そうだ。頼む」
ハルヒ(強)「お断りよ! 何であたしがこんな奴と!」
ハルヒ(弱)「あ、あたしもちょっと……」
キョン「お前らが手を結べば全てがうまくいくんだ。どちらか一方の人格を消すのは気が引けるからな」
ハルヒ(強)「嫌よ、消すんならこいつだけを消せばいいじゃない!」
ハルヒ(弱)「うん、あたしだけが消えればいいのよ……」
ハルヒ(強)「みんなだって、こいつのせいで今まで散々迷惑をかけられてきたでしょ!」
ハルヒ(強)「こいつがいなければ、みんなもっと楽しい学校生活が送れていたのに!」
ハルヒ(強)「キョン! こいつに勝手にSOS団に入れられたせいで迷惑したでしょ?」
キョン「はあ。あの時期にどの部活にも入ってなかったことから察しろよ。俺は暇を持て余してたんだ」
キョン「だがお前がSOS団に入れてくれたおかげで、退屈しない楽しい毎日が送れてる」
キョン「迷惑なんかじゃない。むしろ感謝したいくらいさ」
ハルヒ(弱)「……え?」
ハルヒ(強)「何よそれ! 訳わかんない!」
ハルヒ(強)「有希! 有希はもともと文芸部員なのに、勝手にSOS団の部員にされちゃったのよ!」
ハルヒ(強)「しかも部室まで勝手に乗っ取られて! 迷惑だったでしょう?」
長門「文芸部にはわたし1人しかいなかった。あのままではわたし1人でずっと過ごすことになっていたはず」
長門「SOS団のおかげで、わたしは1人ではなくなった。感謝している」
ハルヒ(弱)「有希……」
ハルヒ(強)「みくるさん! あなたは書道部まで辞めさせられて、拉致されて無理矢理入れられたんですよ!」
みくる「最初はびっくりしちゃいましたけど、でも今はとっても楽しいです」
みくる「普通だったらできないような体験もたくさんできましたし、あたしも感謝してますよ」
ハルヒ(強)「古泉くん! あなたは転向初日でいきなり部室に連れてこられて入部させられたのよ!」
ハルヒ(強)「もっと他の部活も見たかったでしょ! ひどいと思ったでしょう!」
古泉「いやぁ、実は転向初日でなかなかクラスに馴染めなかったんですよ」
古泉「おまけにその時は、バイト関係で気持ちが荒んでいたのですよ。しかし涼宮さんのおかげでその気持ちも吹き飛びました」
古泉「ですから涼宮さんには本当に感謝しています。SOS団の副団長であることを誇りに思っていますよ」
ハルヒ(強)「しかも部室まで勝手に乗っ取られて! 迷惑だったでしょう?」
長門「文芸部にはわたし1人しかいなかった。あのままではわたし1人でずっと過ごすことになっていたはず」
長門「SOS団のおかげで、わたしは1人ではなくなった。感謝している」
ハルヒ(弱)「有希……」
ハルヒ(強)「みくるさん! あなたは書道部まで辞めさせられて、拉致されて無理矢理入れられたんですよ!」
みくる「最初はびっくりしちゃいましたけど、でも今はとっても楽しいです」
みくる「普通だったらできないような体験もたくさんできましたし、あたしも感謝してますよ」
ハルヒ(強)「古泉くん! あなたは転向初日でいきなり部室に連れてこられて入部させられたのよ!」
ハルヒ(強)「もっと他の部活も見たかったでしょ! ひどいと思ったでしょう!」
古泉「いやぁ、実は転向初日でなかなかクラスに馴染めなかったんですよ」
古泉「おまけにその時は、バイト関係で気持ちが荒んでいたのですよ。しかし涼宮さんのおかげでその気持ちも吹き飛びました」
古泉「ですから涼宮さんには本当に感謝しています。SOS団の副団長であることを誇りに思っていますよ」
ハルヒ(強)「むうう……うーん…………」
キョン「ハルヒ……」
ハルヒ(弱)「みんな……それ……本当なの……?」
古泉「ええ、もちろんです」
みくる「これがあたし達の本心ですよ」
長門「……」コクリ
キョン「これで分かったろ、ハルヒ」
ハルヒ(強)「む……」
キョン「SOS団に入れられたことを迷惑だなんて思ってる奴はいない。みんなお前には感謝してるんだ」
キョン「だからさ、少しだけでいい。自分を誇ってやらないか? 自分を許してやらないか?」
キョン「前向きな心も謙虚な心も、どちらも大切なんだ。だからお前ら2人には仲直りしてほしい」
ハルヒ(強)「……」
ハルヒ(弱)「……」
キョン「ハルヒ……」
ハルヒ(弱)「みんな……それ……本当なの……?」
古泉「ええ、もちろんです」
みくる「これがあたし達の本心ですよ」
長門「……」コクリ
キョン「これで分かったろ、ハルヒ」
ハルヒ(強)「む……」
キョン「SOS団に入れられたことを迷惑だなんて思ってる奴はいない。みんなお前には感謝してるんだ」
キョン「だからさ、少しだけでいい。自分を誇ってやらないか? 自分を許してやらないか?」
キョン「前向きな心も謙虚な心も、どちらも大切なんだ。だからお前ら2人には仲直りしてほしい」
ハルヒ(強)「……」
ハルヒ(弱)「……」
ハルヒ(強)「分かったわよ…………みんながそこまで言うなら……」
ハルヒ(弱)「あたしも…………頑張ってみる……」
キョン「そうか……ありがとう、2人とも」
古泉「流石ですね」
キョン「俺だけじゃない。みんなのおかげだろ」
みくる「そうですね。みんなの想いが通じたんですよ」
長門「……」
キョン「じゃあ長門……頼む」
長門「了解した…………」ブツブツ…
ハルヒ(強)「ん……」パァァァ…
ハルヒ(弱)「あ……」パァァァ…
キョン「む……これは……」
ハルヒ(弱)「あたしも…………頑張ってみる……」
キョン「そうか……ありがとう、2人とも」
古泉「流石ですね」
キョン「俺だけじゃない。みんなのおかげだろ」
みくる「そうですね。みんなの想いが通じたんですよ」
長門「……」
キョン「じゃあ長門……頼む」
長門「了解した…………」ブツブツ…
ハルヒ(強)「ん……」パァァァ…
ハルヒ(弱)「あ……」パァァァ…
キョン「む……これは……」
ハルヒ(強)「あら?」
ハルヒ(弱)「~~~~!」
みくる「ひゃあああ!」
古泉「これは……何とも」
キョン「上半身だけのハルヒと、下半身だけのハルヒか……なかなか見られない光景だな」
キョン「なあ長門、あれ大丈夫なのか?」
長門「大丈夫。死んだわけではない」
ハルヒ(上)「テケテケテケテケ……」ジリジリ…
古泉「あの、涼宮さん……ちょっと怖いです……」
ハルヒ(下)「~~~~♪」タタタタッ
みくる「きゃあああ! 追いかけてこないでくださーい!」
キョン「まあ元気に走り回ってるようだからそれは分かるが、いつまであの状態なんだ?」
長門「直に融合する」
ハルヒ(弱)「~~~~!」
みくる「ひゃあああ!」
古泉「これは……何とも」
キョン「上半身だけのハルヒと、下半身だけのハルヒか……なかなか見られない光景だな」
キョン「なあ長門、あれ大丈夫なのか?」
長門「大丈夫。死んだわけではない」
ハルヒ(上)「テケテケテケテケ……」ジリジリ…
古泉「あの、涼宮さん……ちょっと怖いです……」
ハルヒ(下)「~~~~♪」タタタタッ
みくる「きゃあああ! 追いかけてこないでくださーい!」
キョン「まあ元気に走り回ってるようだからそれは分かるが、いつまであの状態なんだ?」
長門「直に融合する」
ハルヒ(上)「テケテケ……あれ? 何か身体が光って……?」
ハルヒ(下)「~~~~!!」
みくる「す、涼宮さん?」
古泉「どうやら離れた方がよさそうですね」
パアアアアアアア!!!!
キョン「うわ! 光が大きく……!!」
シュウウウウウウウ……
キョン「ん? どうやら収まってきたようだな。さて、どうなった?」
ハルヒ「スゥ……スゥ……」
みくる「あ……」
古泉「どうやら……」
キョン「ああ。無事、元に戻ったようだな」
ハルヒ(下)「~~~~!!」
みくる「す、涼宮さん?」
古泉「どうやら離れた方がよさそうですね」
パアアアアアアア!!!!
キョン「うわ! 光が大きく……!!」
シュウウウウウウウ……
キョン「ん? どうやら収まってきたようだな。さて、どうなった?」
ハルヒ「スゥ……スゥ……」
みくる「あ……」
古泉「どうやら……」
キョン「ああ。無事、元に戻ったようだな」
長門「まだ」
キョン「え?」
パアアアァァァァァァ!!!!
キョン「わ! またハルヒの身体が光って……!」
長門「先程半分ずつ消滅させたエネルギーが今体内に戻った。これで完全に元通りになった」
キョン「そ、そうか。とにかくよかった」
ハルヒ「スゥ……んん……スゥスゥ……」
キョン「まったく、のんきな寝顔だな」
古泉「ふふ、皆さん、空を見てください」
キョン「空? あ! 空に亀裂が!」
みくる「な、何ですかあれぇ! えええええ!」
古泉「閉鎖空間が消滅するんですよ。慌てなくても大丈夫です」
パキィィィィィィィ……ンン……
キョン「え?」
パアアアァァァァァァ!!!!
キョン「わ! またハルヒの身体が光って……!」
長門「先程半分ずつ消滅させたエネルギーが今体内に戻った。これで完全に元通りになった」
キョン「そ、そうか。とにかくよかった」
ハルヒ「スゥ……んん……スゥスゥ……」
キョン「まったく、のんきな寝顔だな」
古泉「ふふ、皆さん、空を見てください」
キョン「空? あ! 空に亀裂が!」
みくる「な、何ですかあれぇ! えええええ!」
古泉「閉鎖空間が消滅するんですよ。慌てなくても大丈夫です」
パキィィィィィィィ……ンン……
みくる「あ……空が元に……」
キョン「もうスッカリ日が暮れてるなぁ……」
長門「……」
キョン「とにかく……ハルヒが無事でよかった」
ハルヒ「ムニュムニュ……スゥ……スゥ……」
キョン「それで、ハルヒの性格はどうなったんだ? うまくいったのか?」
古泉「それは涼宮さんが目を覚ますまで分かりませんよ」
キョン「だよな。今日はもう帰ろう。もうクタクタだ」
古泉「ええ、そうしましょう」
キョン「ハルヒは俺が家まで送り届けよう。よっこらせっと」グイッ
みくる「あ、あたしも行きます」
古泉「僕もご一緒しましょう」
長門「……」
キョン「そうだな。みんなで我らが団長を送り届けるとするか」
キョン「さぁて、ハルヒの家はどこだったっけな?」
キョン「もうスッカリ日が暮れてるなぁ……」
長門「……」
キョン「とにかく……ハルヒが無事でよかった」
ハルヒ「ムニュムニュ……スゥ……スゥ……」
キョン「それで、ハルヒの性格はどうなったんだ? うまくいったのか?」
古泉「それは涼宮さんが目を覚ますまで分かりませんよ」
キョン「だよな。今日はもう帰ろう。もうクタクタだ」
古泉「ええ、そうしましょう」
キョン「ハルヒは俺が家まで送り届けよう。よっこらせっと」グイッ
みくる「あ、あたしも行きます」
古泉「僕もご一緒しましょう」
長門「……」
キョン「そうだな。みんなで我らが団長を送り届けるとするか」
キョン「さぁて、ハルヒの家はどこだったっけな?」
古泉「もう一度いいますが、あなたの提案は本当に意外でしたよ」
キョン「自分でも変な案だと思うがそんなにか?」
古泉「あなたは必ず元の性格の涼宮さんに戻すと思っていました。性格を変えるような真似は嫌うかと」
キョン「確かに、これが第3者の干渉によってハルヒの性格が変えられようとしていたのなら、何が何でも阻止しようとしただろうさ」
キョン「しかし今回は、あくまでハルヒ自身の潜在意識によって性格が変わったんだ。自分自身で反省して性格を変えたんだ」
キョン「だからハルヒの、ハルヒの潜在意識の意思を尊重するべきだと思ったんだよ」
古泉「そうですか」
キョン「……」
古泉「……」
古泉「大丈夫ですよ」
キョン「は?」
古泉「本音を言った所で僕は軽蔑したりはしません。むしろ思いは同じだと思いますよ」
キョン「むぅ……そうだな」
キョン「自分でも変な案だと思うがそんなにか?」
古泉「あなたは必ず元の性格の涼宮さんに戻すと思っていました。性格を変えるような真似は嫌うかと」
キョン「確かに、これが第3者の干渉によってハルヒの性格が変えられようとしていたのなら、何が何でも阻止しようとしただろうさ」
キョン「しかし今回は、あくまでハルヒ自身の潜在意識によって性格が変わったんだ。自分自身で反省して性格を変えたんだ」
キョン「だからハルヒの、ハルヒの潜在意識の意思を尊重するべきだと思ったんだよ」
古泉「そうですか」
キョン「……」
古泉「……」
古泉「大丈夫ですよ」
キョン「は?」
古泉「本音を言った所で僕は軽蔑したりはしません。むしろ思いは同じだと思いますよ」
キョン「むぅ……そうだな」
キョン「さっきは格好つけたこと言っちまったが……」
キョン「あの性格のハルヒが1番都合が言いと思ったからそうした。そういう気持ちもある」
キョン「アグレッシブ過ぎるハルヒだと、いろいろ振り回されて疲れる」
キョン「謙虚過ぎるハルヒだと、こっちがいろいろ気を使ってしまってこれまた疲れる」
キョン「だったらそれぞれ半々の性格のハルヒならちょうどいい。俺にとってもみんなにとっても都合がいい」
キョン「本音を言えばそんな気持ちがあったのも事実だ」
キョン「みんなには散々あんなに偉そうなことを言ってたくせにな。こんな俺を軽蔑するか?」
古泉「先程も言ったでしょう。僕もあなたと同じ思いだと」
古泉「あの性格の涼宮さんなら閉鎖空間が発生する頻度も確実に減少するでしょう。感謝していますよ」
キョン「……これで良かったのか?」
古泉「あなたも言っていたではありませんか。涼宮さんは自分自身の意思で変わったのです」
古泉「我々は、ほんの少しその手助けをしただけですよ」
キョン「……」
キョン「あの性格のハルヒが1番都合が言いと思ったからそうした。そういう気持ちもある」
キョン「アグレッシブ過ぎるハルヒだと、いろいろ振り回されて疲れる」
キョン「謙虚過ぎるハルヒだと、こっちがいろいろ気を使ってしまってこれまた疲れる」
キョン「だったらそれぞれ半々の性格のハルヒならちょうどいい。俺にとってもみんなにとっても都合がいい」
キョン「本音を言えばそんな気持ちがあったのも事実だ」
キョン「みんなには散々あんなに偉そうなことを言ってたくせにな。こんな俺を軽蔑するか?」
古泉「先程も言ったでしょう。僕もあなたと同じ思いだと」
古泉「あの性格の涼宮さんなら閉鎖空間が発生する頻度も確実に減少するでしょう。感謝していますよ」
キョン「……これで良かったのか?」
古泉「あなたも言っていたではありませんか。涼宮さんは自分自身の意思で変わったのです」
古泉「我々は、ほんの少しその手助けをしただけですよ」
キョン「……」
ハルヒ「ねぇみくるちゃん、キャンプの場所なんだけど、ここなんてどうかしら?」
みくる「うーん、あたしはこっちの方が面白そうです」
ハルヒ「有希はどう思う?」
長門「……こっち」
キョン「古泉、あそこにいるのは本当にハルヒなんだよな?」
古泉「紛れもなく涼宮さんですよ。以前よりも少し優しい、ね」
ハルヒ「こらそこの2人! コソコソ2人だけで話してないでこっちに参加しなさい!」
古泉「おっと」
キョン「はいはい、今行くよ」
ハルヒ「みんなで相談して内容を決めていきましょう! 楽しいキャンプにするわよ!」
キョン(そうだよな。ハルヒは変わったんだ、自分自身の力で。いろいろ反省し、悩み抜いた末に)
キョン(俺も今までの自分を振り返ってみよう。そして反省すべきことは反省して……)
キョン(……変わらないとな。ハルヒだって変われたんだ。俺だって)
みくる「うーん、あたしはこっちの方が面白そうです」
ハルヒ「有希はどう思う?」
長門「……こっち」
キョン「古泉、あそこにいるのは本当にハルヒなんだよな?」
古泉「紛れもなく涼宮さんですよ。以前よりも少し優しい、ね」
ハルヒ「こらそこの2人! コソコソ2人だけで話してないでこっちに参加しなさい!」
古泉「おっと」
キョン「はいはい、今行くよ」
ハルヒ「みんなで相談して内容を決めていきましょう! 楽しいキャンプにするわよ!」
キョン(そうだよな。ハルヒは変わったんだ、自分自身の力で。いろいろ反省し、悩み抜いた末に)
キョン(俺も今までの自分を振り返ってみよう。そして反省すべきことは反省して……)
キョン(……変わらないとな。ハルヒだって変われたんだ。俺だって)
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