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    元スレ唯「……どうしよう誘拐されちゃったのかな」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - けいおん! + - ギー太 + - 媚薬 + - 学園黙示録 + - 神スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 = 1 :

    「律……律を殺すのか…なぁ」

    『殺されたくなかったら答えを言いなさい』

    「……」

    「……」

    「…うぐっ……えぐっ」

    覆面の女は踵を返すと律のほうへと歩み寄った
    そして律の耳元でなにかをつぶやいた

    「   へっ    それ ら  しょうがねえな  へへっ」

    202 = 1 :

    覆面の女は律のトレードマークである額に銃口を当てると躊躇いなく引き金を引いた

    「律うぅぅぅうううううあっわあああわわああああああああ」

    動かなくなった律の骸に澪は覆いかぶさり涙を流した
    覆面の女は律の足枷を外すと足を持ち上げ連れて行こうとした
    しかし澪は律の腕を離さず綱引き状態となった

    「いやだいやだ…連れて行かないでお願いします…律をつれてかないで」

    覆面の女はポケットから拳銃を取り出すと澪に向ける

    203 :

    唯にあずにゃんに澪か・・・
    見事に逆境×ばかり残ったな

    204 = 1 :

    「へ…」

    「待ってください……20分に1人なはずです…澪先輩には殺したら約束が違うじゃないですか」

    澪は思わず律から手を離してしまう
    律は覆面の女に引きずられドアから外へ連れて行かれた
    再びボタンが押されカウントダウンが始まる

    「……ひぐっつ…律ぅぅぅ…」

    「……澪先輩」

    「……うっ、えぐっ」

    205 = 1 :

    ――――――9月30日 午後2時24分 【残り18分】

    そのまま2分ほど唯と澪は泣き続けた

    「……唯先輩」

    「……あずにゃん」

    「大丈夫ですか」

    「ごめんね…本当にごめんね」

    「……」

    「あの…」

    「ごめんね…大丈夫」

    206 = 1 :

    「……はい」

    「律ぅ……」

    「…私、隠してたことあった」

    「え…」

    「……言えないことですか?」

    「ううん…言いたくなかった、言ったら…あずにゃん私のこと嫌いになっちゃうから……アズにゃんだけじゃなくみんな」

    「…大丈夫です、何があっても唯先輩は唯先輩ですから」

    207 = 168 :

    次は澪かな

    209 = 1 :

    「へへ…あずにゃんはやさしいね」

    「そんなこと…ないです……隠してたことってさっき犯人の」

    「…うん」

    「家族がどうのとか」

    「……唯の家族」

    「うん……あのね…あずにゃん澪ちゃん嫌いにならないでね」

    「なりませんよ」

    「当たり前だ」

    「…ありがとう」

    「もし言いたくないなら…別にいいぞみんなで死ぬのもありじゃないかな」

    「澪先輩…」

    「ムギもいなくなっちゃったし…」

    210 = 166 :

    ええいゴタクはいいからさっさと話をすすめろ!!

    211 = 45 :

    展開遅すぎワロタ

    212 = 1 :

    ――――――9月30日 午後2時25分 【残り17分】

    唯はコンクリートの床に正座すると一度唇を噛み話し始めた

    「私ね……憂と姉妹じゃないんだ…」

    「…どういうことですか」

    「あんなに似てて姉妹じゃない?」

    「…うん、私と憂は姉妹じゃなくて従姉妹なの」

    「っ……」

    213 = 208 :

    最初は早かったのにな

    214 = 1 :

    「私の本当のお父さんとお母さんはね私が生まれたその日に死んじゃったらしいんだよ」

    「なっ…」

    「最初は別のとこの養子に貰われたんだけどそこの人も死んじゃって」

    「……」

    「その時親戚の人になんて呼ばれたと思う?『悪魔の子』だよ…」

    「そんな…」

    「たらいまわしの末、子供がほしかった今の平沢家の養子になったんだけど……よくあるでしょ養子をもらうと子供ができるって」

    「そ、そんなの迷信ですよ」

    「うん…でもそれが」

    「憂ちゃんなのか」

    215 = 22 :

    従姉妹なら結婚できるじゃん
    やったね!

    216 :

    >>169で大体どんな感じかはわかった
    俺頭悪いから推理者はダメダメだ

    217 = 1 :

    「最初は私達姉妹みたいに育てられたんだけど…やっぱり実の娘のほうが可愛いでしょ、それに憂は頭もいいしなんでもできる、対して私はバカで何もできない」

    「……唯先輩はそんなんじゃないです」

    「それでもお父さんと憂はやさしかった……でもお母さんは」

    「……唯」

    「私が間違えたりドジすると殴られたり蹴られたり…地獄だった」

    「虐待…されてたのか」

    「なっ…」

    「お父さんがこのこと知ってお母さん連れて出張行くまで私の部屋なんてなかったし外で寝たこともあった」

    「……お父さんは知らなかったんですか」

    218 = 1 :

    「出張であんまり家にいなかったから…お母さんもお父さんも前ではそういうことしなかったし」

    「私馬鹿だからこんなことされてるんだと思った…中学生の時養子だってわかって…そんな気はしたけど実際知った時はショックだったよ」

    「先生とかは何もしてくれなかったのか」

    「面倒なことには関わりたくない人だったんだよみんな……ただ」

    「ただ…?」

    「ただ…さわちゃんは親身に相談に乗ってくれた」

    「そうだったのか…」

    219 = 1 :

    ――――――9月30日 午後2時30分 【残り12分】

    それから3分ほど過去の話を淡々と続けた…澪と梓は唯の意外な過去に言葉を失った

    「えへへ……嫌われてもしょうがないよね」

    「……何て言えばいいかわからないですけど、つらかったんですね」

    その一言に唯は涙を我慢できなかった

    「…うぐっ……ひぐっ…だがらっ、みんなどながよぐなっで…本当にぐっ……楽しかった」

    「唯……なんで言ってくれなかったんだなんで相談してくれなかった」

    「だっで…言ったらぎらいに」

    220 = 1 :

    「なるわけないだろ、友達だろ私達は」

    「そうです、唯先輩を嫌いになるなんてありえませんよ」

    「みんな……ありがどう」

    「つらかったんですね…」

    「あずにゃ~んっ」

    「……唯」

    唯は梓に抱きつくとしばらく子供のように泣きじゃくった
    しばらくすると再び唯は語り始める

    221 = 1 :

    「………あずにゃん」

    「はい」

    「…もうひとつ」

    「えっ」

    「もうひとつみんなに黙ってたことがあるんだ」

    「……」

    「……」

    222 = 1 :

    ――――――9月30日 午後2時32分 【残り10分】

    「……あんまり無理しなくていいぞ」

    「大丈夫……あのね和ちゃんが事故にあった日私確かに家にいたんだ」

    「はい…」

    「でもね、その日急遽お父さんお母さんが帰ってくることになって…いつもなら事前にお父さんが連絡くれて和ちゃんの家に泊めてもらったりするんだけど」

    「ばったりですか…」

    「うん…まだお父さんがいれば問題なかったんだけど仕事でお母さんが先に帰ってきて」

    「……」

    223 = 1 :

    ――――――7月25日 午後5時25分 

    「ただいま~憂いる~?」

    「(どうしよう…帰ってくるなんて聞いてないよ……えっとえっと……そうだっ)」

    「誰もいないのかしら」

    「あ、おかえりなさい」

    「あら憂いたのね」

    「う、うん」

    「『あれ』は?」

    「えっと…『お姉ちゃん』なら出かけたよ」

    225 = 1 :

    「あそ、それより…はいっお土産」

    「えへへありがとう」

    「憂はえらいわね…ホント、じゃあこれ冷蔵庫に入れておいてね」

    「うん」

    ガチャ

    「ただいまぁ~はぁ…はぁ」

    「……」

    「……あら、憂おかえり」

    「もう帰ってたんだね…」

    226 = 1 :

    「(逃げなきゃ…その前に和ちゃんに電話を)」

    『……おかけになった電話番号は現在使われていないか電源が入っていn』

    「(そんな……)」

    「憂…玄関にある荷物リビングに運んでくれる?」

    「でも…」

    「じゃあよろしくね」

    227 = 1 :

    ――――――7月25日 午後5時27分

    「……」

    「あっ…」

    「あなたは階段から転んで怪我をしたの」

    「え…」

    「2度同じことを言わせるの?あなたは私の娘じゃないのよ」

    「私は階段から転んで怪我をs」

    拳が唯の右頬に直撃する…

    「あんたなんか早く死ねばいいのよ」

    「……」

    倒れた唯に追い打ちをかけるように蹴りを何度も入れた

    「お母さんやめて…お願い」

    「憂はやさしいわね…でもこうしないとこの子の為にならないのよ、ねぇ『唯ちゃん』」

    228 = 163 :

    よう分からんな

    229 :

    唯をいないものとして扱ってるんじゃないか

    230 = 203 :

    殴られたくないから髪結ぶなりして憂の振りしてたけど、
    本物が帰ってきたからバレたって事じゃね

    231 = 163 :

    なるほど

    234 = 45 :

    まだ足りないな

    235 :

    わくわくする

    237 = 45 :

    これでさる解けるんじゃないかな

    238 = 168 :

    うーん

    239 = 1 :

    「…うん、私は悪い子だから」

    「お姉ちゃん」

    「しつけなのよ…憂はできる子だからしつけは必要ないでしょ」

    「……いやだよ、お姉ちゃんばっかりこんな酷いことして」

    「えへへ…憂大丈夫だよ」

    「ほら唯ちゃんも大丈夫って言ってるじゃない」

    「なら私も殴ってよ……」

    「言ったでしょ?あなたにはしつけがいらないtt」

    240 = 1 :

    憂は母の右頬をビンタする…突然の出来事に母はただただ驚きを露わにする
    憂が実親に手を出したのはこれが初めてだった

    「ほら…悪い子でしょ」

    「……憂」

    「私もお姉ちゃんと同じ悪い子なの……だからお姉ちゃんだけじゃなく私も」

    「なるほどね……あんたのせいで憂までおかしくなっちゃったの」

    「違うっこれは」

    母は唯の髪をつかみ引きずって書斎へ連れて行こうとした
    だが唯は母の足をつかむとめいいっぱい噛みついた

    「いたっ」

    母が手を離したすきに玄関から外へと逃げた

    「お姉ちゃん……」

    「……」

    242 = 1 :

    ――――――7月25日 午後5時29分

    「これからどうしよう……こんな顔じゃまともに外で歩けないよ」

    腕で顔を拭うと真っ赤な血がついた

    「……そうだ、さわちゃんに電話してみよう」

    さわ『プルルルルルルルル』

    「お願い出て」

    さわ『…もしもし唯ちゃんどうしたの』

    「あのねさわちゃん…ちょっと頼みたいことがあるんだけど」

    243 = 168 :

    他のスレに2レス、ここに1レスカキコとかしてみたら
    何度もさるくらうとなりやすくなるし

    244 = 1 :

    ――――――7月25日 午後5時45分

    さわ「ホントに平気なの?かなり血でてるわよ」

    「えへへ大丈夫…今日のはまだましだったし」

    さわ「いい加減虐待関係のとこに相談したら?」

    「大丈夫……だって相談したら憂と離れ離れになっちゃうから」

    さわ「……そうね」

    「さわちゃん絶対言っちゃだめだよ」

    さわ「もし公になったら私のクビも確定ね…」

    「ごめんねさわちゃんわがまま言って」

    さわ「いいのよ……可愛い教え子の為だもの」

    「というかこれって誘拐になったりしないよね」

    245 = 113 :

    しえん

    246 = 1 :

    さわ「まぁお母さんが警察に通報しない限り大丈夫なんじゃないかしら」

    「なら大丈夫だね」

    さわ「軽音部のみんなには言わなくていいの?きっとなにか手助けになると思うけど」

    「みんなには迷惑かけたくないから…」

    さわ「あなたって妙なとこ大人ぶるのね」

    「えへへ…」

    さわ「血、とまった?」

    「うん大体」

    さわ「唯ちゃんは強いわね」

    「そうかな」

    さわ「…そうよ」

    「…くー……くー」

    247 = 1 :

    ――――――9月30日 午後2時33分 【残り9分】

    「そうだったんですか」

    「それで夕ご飯食べさせてもらって、さわちゃんがお父さんに電話して事情話してくれて」

    「…」

    「気がついたらさわちゃんの家だった……たしか1時くらいだったかな」

    「なるほど」

    「そういえば私は寝ててわからなかったんだけど飛び出してきた猫はねちゃったらしくて二人で一緒に埋めたんだよ」

    「え」

    「猫ですか?」

    248 = 1 :

    「そう、猫…白に黒ぶちの………どうかしたの?」

    「いや、ちょっとな…それって野良猫か?」

    「そうだけど…どうして」

    「いや、なんとなく気になって」

    「たぶん澪先輩と考えてることは一緒です」

    「え?」

    249 = 64 :

    なるほど


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