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    元スレ唯「……どうしよう誘拐されちゃったのかな」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - けいおん! + - ギー太 + - 媚薬 + - 学園黙示録 + - 神スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    ――――――9月30日 午後0時22分

    「……うぅ…」

    「・・・・・・うぅっ・・・・・・うん・・・さむっ・・・うぅ」

    「・・・・・・ここは・・・(あれ目がぼやけてよく見えないや)・・・・・・うぅ・・・寒いなぁ・・・確か部活が終わって・・・」

    「(ゴシゴシ)・・・ここは・・・どこだろ・・・・・・暗いからよくみえないや・・・・・・とりあえず出口出口・・・・・・」

    ガシャン

    「あてっ・・・なんだろ・・・・・・足引っ張られたような・・・ん・・・なにかついてる・・・・・・なんだろこれ・・・硬いし冷たいし…」

    「……どうしよう誘拐されちゃったのかな」

    2 = 1 :

    「すいませ~ん誰かいませんか~」

    「……誰もいない」

    「あの~誰か~」

    そのとき唯のすぐそばで物音がする
    驚く唯は音の発信源からできるだけ遠のいた

    「ひっ……だ、誰ですか」

    「……うぅ……イタタタ」

    「……ひぐっ…誰か……いるんですか」

    「…えっ……なにこれ」

    3 :

    そうか

    5 = 1 :

    「(どこかで聞いたことあるような…)」

    「暗くて何が何だか分からないし」

    「……あれ、もしかしてあずにゃん?」

    「へっ……その声は先輩ですか?唯先輩ですか」

    「あずにゃ~ん、どこ~」

    唯は暗闇の中手探りで梓を探した

    「ここです先輩」

    「おっ…これあずにゃんの手かな」

    「はい」

    「おおっあずにゃん」

    6 :

    「さっきから一人でなにブツブツ言ってるの?お姉ちゃん・・ご飯冷めちゃうよ?」

    7 = 1 :

    「よかった……誰もいないのかと思いました」

    「私もだよ~……それでここどこだろう」

    「…わかりません、暗いし寒いし」

    「あずにゃん怖いよおぉぉ」

    「抱きつかないでください…っていいたいですけど今はいいです…さ、寒いですから」

    「あずにゃんあずにゃん」

    「すりすりするのはやめてくださいっ」

    「もうあずにゃんのいけず~」

    8 = 1 :

    ――――――9月30日 午後0時34分

    「とにかくここから逃げる方法を探さないといけませんね」

    「でもなんか足についてるしムリだよぉ…」

    「何でしょうねこの鉄みたいなの……硬い」

    「たどってみれば何かわかるかも」

    「そうですね」

    「……」

    「…またなにかに巻きついてますね……棒みたいななんでしょうか」

    「どうなってるんだろう」

    10 = 1 :

    「たぶん逃げないように…ってことでしょうか」

    「なんで?」

    「わかりませんよ……それよりなんで私たちが」

    「誘拐かなあずにゃん…」

    「怖いこと言わないでください」

    「だって…だってだって…うぅ」

    「泣かないでください…私だって泣きたいんです……怖くて怖くて」

    「あずにゃん…手、つないでもいい?」

    「……今回は特別ですよ」

    11 = 1 :

    ――――――9月30日 午後0時45分

    「あずにゃんの手…あったかいね」

    「…せ、先輩の手もあたたかいです」

    「ふふっ」

    「何で笑うんですか」

    「なんかおかしくって」

    「……なにがですか」

    12 :

    「でねーお昼ごはんも憂のうんこなんだよ!」

    「へぇ、美味しそうですね」

    「でももったいないから昼は自分のうんこにして~」

    「今、食べようと思います!」フンス

    「部室で食べるのは禁止・・・じゃないですね」

    「暑さでムワムワのうんこ食べるんだよ~」ゴソゴソ

    「ジュルリ・・・ちょっと食べさせてもらっていいですか?」

    「んー、あずにゃん二号のうんこくれるならいいよ!」

    「そうですね、カリカリチップスウンコでどうですか?」

    「あ、あれ美味しいんだよね!すごい好きだよ~」

    「自分で作っておきながら結構好きですよ、私も」

    「今日はうんこ祭りだぁーわっしょーい!」

    「でへへ・・・憂のうんこ・・・・」

    13 = 1 :

    「いつもだったら怒るでしょあずにゃん……変なこと言わないでください…とか」

    「そうかもしれません…いつもだったら」

    「……」

    「…ごめんなさい」

    「そうだね、えへへ…あずにゃん」

    「なんですか」

    「…ありがとねいつも」

    「やめてくださいそういうの縁起悪いです」

    「だって…」

    14 = 12 :

    「誰かいるかー・・・・ってうわぁっ!!!?!!?!!」

    「あ~!みーおちゃ~ん!」モリモリパクパクモリモリパクパクウメー

    「澪先輩もどうですか?このうんこ美味しいですよ」モリモリパクパクモグモグ

    「ひッ!?な、何食べてるんだよ!?!!」

    「何って・・・うんこですけど・・・?」モリモリパクパクモグモグモリモリウメー

    「澪ちゃんもうんこ食べてるでしょ?美味しいよね~」モリモリモグモグパクパク

    「うっ、うんこなんて食べた事ないよ!というか食べないよ!」

    「むっ!うんこの事バカにしましたね!?怒りますよ!」モグモグパクパク

    「うんこ食べながら喋んないで!近寄らないでぇええ!!!!」

    15 = 1 :

    「感謝なら学校戻ってから…してください」

    「…へへ、そうだね」

    「そういえば……いつ連れてこられたんでしょうね」

    「ええと…最後の記憶は……和ちゃんのお見舞いかな」

    「……和さん、大丈夫なんですかね」

    「……大丈夫だよ和ちゃんはきっと」

    「でも…」

    「……大丈夫」

    「……」

    17 = 1 :

    ――――――9月30日 午後0時50分

    「どのくらいたったかな…」

    「……そうですね、時計でもあれば…暗いからどうせ見えないでしょうけど」

    「…あっ」

    「どうしました」

    「ケータイは?」

    「そんなの持っていたら……ってあれ」

    梓と唯はそれぞれポケットから携帯を取り出す

    「あったね」

    「……まぶしっ…こっち向けないでください先輩」

    18 = 1 :

    「ごめんごめん」

    携帯のほのかな光が周囲を照らす
    携帯の時刻表示は9月30日 午後0時52分を示していた

    「昼過ぎ…ですか」

    「あずにゃんの携帯は」

    「どうやら充電切れみたいです……携帯自体はありますけど」

    「警察に電話しよう」

    「あっそうでした……ほんとは一番初めにやるべきですよね」

    19 = 1 :

    「パニックだったし仕方ないよ……あれ…でない」

    「貸してみてください…あれ」

    「でしょ」

    「というか圏外ですよここ……ほら」

    「そんな……」

    「ライトで周囲確認しましょう誰かまだいるかもしれないですし」

    「お化けとかでたらどうしよう」

    「こ、怖いこと言わないでください」

    唯と梓は周囲を確かめるように携帯の光を自分たちとは逆に向ける

    20 = 1 :

    「…ん、あれって」

    「誰かいまし…あっ」

    「りっちゃんに澪ちゃんだ」

    「よく寝てますね」

    「おーいりっちゃ~ん、澪ちゃ~ん」

    「先輩方起きてくださーい」

    「お~いお~~い……駄目だね」

    「こんなに大きな声で話しているのに起きないなんて…」

    21 = 1 :

    「……もももしかして死んで」

    「いやいや……あれ、先輩方の口」

    「…なんか貼ってある……ガムテープかな」

    「なんで…」

    「じゃあ疲れて寝てるのかな」

    「じゃあってなんですか、じゃあって」

    「確かに最近は文化祭の準備やらで忙しかったもんね」

    「……」

    22 :

    いいペースだけどさるくらうぞ

    23 = 1 :

    「疲れててガムテープ口に張って寝るなんて先輩方はしませんよ」

    「そういわれればそうだね」

    「澪先輩っ……律先輩っ」

    「澪ちゃぁあん……りっちゃぁぁあん」

    「先輩ふざけてるんですか」

    「ふざけてないよ真面目だよ」

    「そうは見えませんよ」

    「あずにゃん酷い…」

    「先輩なんか楽しそうですね」

    24 = 1 :

    「そういえばね、私たちのクラスね、劇やるんだよ」

    「…」

    「りっちゃんと澪ちゃんが主人公で」

    「」

    「あずにゃんも見に来てね…」

    「……」

    「あずにゃん…?」

    「……ごめんなさい」

    「ほえ」

    25 = 1 :

    「…いえ、なんでもないです」

    「大丈夫?具合悪い?」

    「そんなんじゃないですっ」

    「うわっ…どどどうしたの」

    「……そんなんじゃ…ないです」

    「あずにゃん…」

    26 = 1 :

    ――――――9月30日 午後0時55分

    「……」

    「……」

    「怒ってる?」

    「いえ…なんかすいません急に」

    「ううん…私があずにゃんを傷つけたなら……その…ごめんね」

    「そんなんじゃないです」

    27 = 1 :

    「あ…足についてるの鎖…みたいなのだ」

    「え…ほんとですね鎖といえば鎖っぽい」

    「いやいやこれは鎖だよあずにゃん」

    「なんでそう断言できるんですか」

    「ケータイの光で見たから」

    「いつの間に…ちょっとみせてください」

    「ほい」

    「確かに…」

    「でしょ?…ふふふこの名探偵唯が」

    「もういいです、ほかになにかわかりました?」

    「あずにゃん酷い」

    28 = 1 :

    「なんか穴があるよちっさい穴」

    「鍵穴ですかね」

    「というと?」

    「鍵があれば開くんじゃないですか」

    「なるほど~流石あずにゃん」

    「でも鍵ないですけどね」

    「鍵ならあるよ」

    「……それってもしかして」

    29 = 1 :

    「家のかぎ」

    「そんなんで開くわけないじゃないですか」

    「物は試しだよあずにゃん」

    「鍵穴にすら入らないじゃないですか」

    「うぬぬぬ」

    「折れますよそんなことしたら」

    30 = 1 :

    「駄目だぁ~」

    「……そろそろ1時ですね」

    「ホントだ」

    カツッカツッカツッ
    コンクリートの上をヒールで歩くような高い音が唯と梓の耳に届く
    彼女らはすぐに息を殺して音が消えるのを待った
    するとその高い音が急に止み、鈍いドアの開く音とともに光が部屋を照らしだす

    31 = 1 :

    ――――――9月30日 午後1時01分

    「……」

    「……」

    ジーパンにパーカーそして青色の覆面を被ったその人は入ってくるなり部屋の電気をつける
    身長は唯や澪の中間ほどでどちらかといえばすらっとした体格だった
    電気をつけるとドアを閉め、部屋の中を歩きだした

    「(ブルーマンだ…)」

    「(……気持ち悪い)」

    32 = 1 :

    覆面の人は梓と唯が目覚めていることに気がついたがすぐさま何やら作業を始める

    「あれ…ムギちゃんにさわちゃんまでいるよ」コソコソ

    「ホントですね」コソコソ

    「みんなガムテープ張られてる…」コソコソ

    「そうですね(私達の隣の角に澪先輩律先輩、さわこ先生とムギ先輩は対角線上の角…澪先輩方の対角線上の角がドア…か)」

    「(みんな別々のポールに足を縛られているんですね……)」

    34 = 1 :

    「あずにゃん…」コソコソ

    「…はい」コソ

    「あれってブルーマンだよね」

    「そんなわけないじゃないですか…きっと誘拐犯かなんかですよ」

    「叫んだら殺されちゃうかな…『助けて~』って」コソコソ

    「やめておいたほうが…」コソコソ

    「無駄よ…叫んでも誰にも聞こえないし誰も来てくれない」

    35 = 1 :

    「聞こえてたっ…あれっ」

    「あなたは誰ですかここはどこですかなんでこんなことを…」

    「今死にたくなければ黙っていなさい」

    「…」

    「……あずにゃ」

    唯の開いた口を右手で抑え、左手の人差し指をたてて自身の口元に近付ける

    「……」コクンコクン

    「…」

    36 = 1 :

    「……(大丈夫)」コクンコクン

    「…」

    ゆっくりと右手を口から離す
    覆面の人は澪と律に近付きガムテープを手際よく剥がし、さわこと紬のガムテープも剥がす
    痛みから4人は目覚める…

    「ったったた~」

    「うぅ~……ん……」

    37 = 1 :

    さわ「なによこれ、ちょっとあなたたちどういうことなの」

    「イタッ……こ、ここは」

    「何だ足になんか巻きついててとれない……なんなんだこれ」

    「助けてぇぇえええ」

    さわ「ちょっとあなた何やってるの…聞いてるのあなた」

    「ここはどこなの…みんな…」

    「なぜ集められたのか答えなさい……20分後に聞く…もし答えられなかったら1人ずつ殺していく」

    それだけいうとドアのそばにあるボタンを押しその人は出て行った
    ドア近くのカウントダウンタイマーが作動し時間の経過を知らせる

    38 = 1 :

    ――――――9月30日 午後1時10分 【残り20分】

    「おい、ちょっと待てよ…なんなんだよ」

    「怖いよお怖いよお」

    さわ「あなたたち無事なの?怪我はない?」

    「どうしてこんな目に……」

    「みんな…」

    「起きたら起きたでまとまりがないですね」

    「くそっはずれねぇ……」

    39 = 1 :

    「みなさん……あのっ」

    さわ「梓ちゃん何か知ってるの?」

    「どうしてここに…」

    「…えっとどうしてここに連れてこられたのかはわかりません、けどみんなで協力すればきっと出られると思います」

    「あずにゃん」

    「おいおい冗談だろ…この足かせみたいなもの外さないとどうにもなんねえよ」

    「えっと私とあずにゃんはみんなが起きる前から起きてていろいろ試したんだけど…ダメだった…」

    40 = 1 :

    「携帯も圏外ですし……」

    さわ「う~ん誘拐と見るのが1番かしら」

    「誘…拐?コワイコワイコワイ怖い」

    「ちょっとさわちゃんストレートすぎ」

    「ドアには誰も届かないよね」

    「私達はまず無理だな」

    「全然とおいよ…」

    「う~ん、う~~~ん……ダメね」

    41 = 1 :

    さわ「大丈夫よきっと警察が来てくれるわ」

    「……そうだよねさわちゃん」

    さわ「そうよ…きっと」

    「……」

    「でも本当に殺されたりしたら…」

    さわ「大丈夫よ…もしものことがあっても私がみんなを守るわ」

    42 = 1 :

    ――――――9月30日 午後1時15分 【残り15分】

    「あと15分かぁ…」

    「本当に殺されたりしたら…」

    さこわ「そんなはずないでしょ…第一私達が怨まれるようなことしたかしら」

    「……う~ん」

    「…ない」

    「犯人だれなんだろう」

    44 :

    さこわ

    45 :

    ●持ちかな頑張れ

    46 = 1 :

    「声は女性でしたよね」

    さわ「身長は澪ちゃんくらいかしら」

    「……」

    「そういえば覆面の人が『集められた理由とかいってましたよね』」

    「はは…そんなの簡単だろ」

    「わかるのか澪」

    「何言ってもハズレだよ……」

    「どういうこと?」

    「つまりただ殺人を楽しむ狂った人間…」

    「……そんな」

    47 = 1 :

    「だから考えるだけ無駄だよ」

    さわ「ちょっとみんなやめなさい……どうせなにかのドッキリよ…そこらへんにカメラとかあって文化祭で公開する気なのね」

    「え~そうなのさわちゃん」

    さわ「ええそうよ、でも残念ねバレちゃったら本末転倒だもの」

    「ほぉ~」

    さわ「ええそうよきっと…」

    「さわちゃん……」

    「何だドッキリか……びっくりした」

    48 = 1 :

    ――――――9月30日 午後1時26分 【残り4分】

    「あと4分かぁ…」

    「何となく嫌な予感がします」

    「ふふふふふふふっふふふふふふふみんな死ぬんだそうなんだ…ふふふふ」

    「そういえば…和ちゃんのお見舞い行く途中だったんだよね…」

    「っ…そうだったか?」

    49 = 16 :

    ムギは普段さわちゃんじゃなくてさわ子先生って言うけど今は気が動転してるから仕方ないんだよ

    50 = 1 :

    「あぁたしかそんな気もする」

    「何か関係あるんでしょうかね」

    「和ちゃんはこんなことしないよ~」

    「そうですけど…」

    「……あと3分ね」


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