元スレ唯「ギー太……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
51 = 1 :
律「とまぁ、茶番はここまでにしといてだな」
唯「そうだね」
ギ「相当ダメージ負ってるのは本当なんだがな」
梓「この人がギー太って……ど、どういう事ですか?」
澪「えぇと、話すと長いんだが……」
52 = 1 :
────
梓「そ、そんな占いの結果なんかでギー太が人間になるわけが……!」
ギ「極端な子ですから……」
梓「あぁ、そうでしたね……」
唯「あずにゃんまでそんな顔して!ひどい!」
紬「でも、梓ちゃんは何で叫んでたの?」
梓「そ、そうでした!この人……ギー太、さん?があたしに近づいてきて、
襲われると思って……」
律「何ぃ!?ギー太、梓に手出そうとしたのか!?」
唯「ギー太、私よりあずにゃんの方がいいの……?」ウルッ
ギ「違う!誤解だ!俺は転んだあずにゃんを起こそうとして手を差し出しただけで……」
梓「あ、あずにゃんって呼ばないでくださいっ!///」
ギ「え、あ、ごめん。いつも唯がそう呼んでるもんだから、つい……」
53 = 1 :
唯「そうだよね、あずにゃんの方が私よりギター上手いし、ちっちゃくて可愛いし、
ギー太が惹かれるのもしょうがないよね……」ショボン……
ギ「だから誤解だって言ってるじゃないか!いつまで引きずってるんだよ!?」
律(これが俗に言う痴話喧嘩ってやつか……?)
澪(ギー太は振り回されるタイプだな……)
紬(嫉妬する唯ちゃん、べらんめぇ可愛い……)ハァハァ
54 = 27 :
>>38
茶々入れてすまぬ
面白いから支援するドンドン貼っておくれ
55 = 1 :
ギ「いいかい、唯?
確かに唯はテスト明けは俺の弾き方忘れるし、メンテナンスもずぼらだし、
時々床に落っことされて痛い思いもしてきた。
だが俺は、唯以外の誰かに弾かれたいと思ったことはない。本当だ」
唯「ギ、ギー太……信じていいの?」
ギ「もちろん」
唯「ううぅ……ギー太ぁ~!」ギュッ
ギ「うわ!?ま、待て、抱き着いていいとは言ってないぞ!?///」
律(はいはいご馳走様)
澪(暑苦しい……///)
紬(涙目の唯ちゃんマジ天使)ハァハァ
梓(……抱き着かれるのは、いつも私の役目なのに……)
56 :
おもしろい
57 = 27 :
59 :
紬のべらんめぇ可愛いに吹いたwwwwww
60 = 1 :
梓「でも、ギー太さんが人間になっちゃったら、バントはどうするんですか?」
律「まぁ、その辺りを話し合うために、皆ここに集まったわけで」
紬「私、考えたんだけど……」
澪「え?」
紬「唯ちゃんが願ったからギー太は人間になったのよね?
だったら、逆にギー太がギターに戻るように唯ちゃんが願ってみたらいいんじゃないかしら?」
ギ「そんな安直な……」
律「まぁ、やってみないよりはマシか」
唯「うん、じゃあやってみる。ん~、ギー太~、ギターに戻れ、ギターに戻れ……」
ピカッ
ギ「お?おぉ?」キュピーン
ボフーン
唯「出来たー!」
律澪紬梓「出来たー!?」ガビーン!
61 = 27 :
62 = 1 :
ボフーン
唯「戻ったー」
ギ「……まさか本当に出来てしまうとは……」
律「いくら何でも、物事には限度があるだろうに……」
ギ「ほら、極端な子だし……」
澪「何というご都合主義な言葉なんだ、極端な子ってのは」
紬「でも、これで問題は解決じゃない?ギー太が元に戻りたい時だけ唯ちゃんが願えばいいんだから」
ギ「朝悩んでた時間は何だったんだ……」
梓「じゃあ、そろそろ練習を────」
律「よぅし、ギー太の問題も解決したし、お茶にしようぜー!」
唯「いぇーい!」
ワイワイ
梓「…………」
ギ「……あずにゃ、梓ちゃんも大変だね」
梓(楽器に同情された……)
63 :
むぎゅうううううううううう
64 = 1 :
唯「そういえばギー太、ケーキ食べれる?」
ギ「あー……そもそも、食べるという概念がよくわからないんだが……」
律「元々楽器は飲み食いなんかしないしな」
紬「今は人間なんだし、きっと大丈夫よ。はい、ケーキとお茶」
ギ「あ、すまん。いただきます」
ググッ ポロッ
ギ「…………」
グググッ ポロッ ガシャーン!
ギ「ああっ!?」
澪「フォークがまったく扱えてない……」
律「……そりゃあ、元ギターだしな」
65 = 56 :
ジャガーさんみたいwww
66 = 1 :
唯「しょうがないなぁ、ギー太は。じゃあ、私が食べさせてあげるよ!はい、あーん」
ギ「い、いや、大丈夫だから」
唯「いいからいいから。ほら、あーん」
ギ「う……あ、あーん……///」モグモグ
唯「美味しい?」
ギ「あ、あぁ」
ギ(正直、美味いって概念もまだよくわかってないけど、黙っておこう)
唯「じゃあ、次はギー太の番!」
ギ「え!?」
67 = 1 :
澪(おい、ギー太がフォーク使えないから唯が食べさせたんじゃないのか?)
律(面白そうだから黙っとこうぜ)
唯「ほら、早くー。あーん」
ギ「ぬぅ……ふん!」グサッ
澪(ケーキ刺した!?)
ギ「あ、あーん……!」プルプル
律(頑張ってる頑張ってる)
カプッ
唯「んー、美味しー」モグモグ
ギ「はぁ、はぁ……それは、よかった……」
澪(唯のために、ぎこちないながらもフォークを克服した……)
律(漢だな、ギー太)
紬(そろそろ我慢できない)
梓(……昨日までは、私が食べさせてもらってたりしてたのに……)
68 = 1 :
唯「んー、やっぱりムギちゃんの持ってくるケーキはおいしいね!ね、あずにゃん?」
梓「そうですねっ」モグモグ
ギ「…………あー、ほら、唯。梓ちゃんがこのケーキ食べたがってるから、次は梓ちゃんにしてあげて」
梓「!?」
唯「ふぇ?そうなの、あずにゃん?」
梓「な、何をいきなり……!ま、まぁ、唯先輩がどうしてもと言うなら食べますけど……」
唯「じゃあ、あーん」
梓「あーん……///」モグモグ
律(楽器のくせに気が利くな)
澪(憂ちゃんと和といい、唯の近くにいると気配りが上達するのかな……)
紬(ギー太△)
69 = 1 :
ガチャッ
さわ子「ケーキ、ケーキ♪」
唯「あ、さわちゃん先生」
ギ「っ!?」ガタッ
さ「今日のケーキは何かしら~……と?そちらの男の子はどちら様?」
律「ギー太です」
さ「」
さ「あ、えっと、ごめんなさい。よく聞こえなかったわ。澪ちゃん、この子誰?」
澪「ギー太です」
さ「」
70 = 1 :
唯「────てな事があって、ギー太が人間になったんです!」
さ「ふ~ん……不思議な事もあるのね……」
律「さわちゃん、ずいぶんあっさり信じるな……」
さ「あら、嘘なの?」
律「いや、事実だけど……」
ギ「…………」ガタガタ
さ(……それにしても、中々イケる顔だわ……)
71 = 1 :
ギ「…………」ガタガタ
さ「……ねぇ、ギー太、君?さっきからどうしてそんな遠くにいるの?」
ギ「……え、えっと……」
さ「しかも何で震えてるの?」スタスタ
ギ「ひっ!?」ズサササッ
さ「…………」スタスタ
ギ「…………」ズサササッ
さ「なんで逃げるのよー!?」ドタドタ
ぎ「うぉわーっ!?」ドタドタ
律「二人して机の周り走り回って何してんだ」
72 = 1 :
さ「私が何したって言うのよ!まったく、失礼しちゃうわね!」プンプン
ギ「す、すいません……前に、さわ子先生にされた事が軽くトラウマで……」ガタガタ
律「あぁ、そういえばさわちゃんに歯ギターとかされてたな、ギー太……」
さ「私だって好きでやったんじゃないわよ!」
ギ「す、少しずつ克服するつもりなんで、今はそっとさせてください……」ガタガタ
73 = 1 :
――――
澪「ふぅ、今日はこんなもんで終わりにするか」
唯「ギー太~、人間になれ~人間になれ~」
ボフーン
唯「ギー太、今日の私の演奏どうだった?」
ギ「んー、何かうまく指動いてなかった気がする」
唯「あれー?」
律「楽器本人から助言貰えるとか、貴重だよなー」
紬「的確なアドバイスが貰えるわけだし、これで唯ちゃんの腕前はもっと上達するわね」
唯「全部、ギー太が人間になったおかげだね!」
ギ「元はと言えば、唯が願ったからなんだけどな」
梓「それじゃ、帰りましょうか」
74 :
梓w
75 = 1 :
『帰り道』
唯「ギー太、重くない?」
ギ「平気だよ」
唯「ギターケースぐらい、私持つよぉ」
ギ「唯、いつも重いって愚痴ってたじゃないか。
せっかく人間になったんだ、自分の荷物ぐらい自分で持つよ」
律「ギー太って、楽器のくせに紳士だよな」
ギ「え?」
律「いやー、だって元が元がギターだったってのに、人並み以上に気が利くし」
ギ「いや、まぁ、ギターだったころから唯の危なっかしさにはハラハラさせられてたし」
澪「唯の危なっかしさは、ギターの気遣いの能力まで上げるのか……」
梓「ギターの介護本能までくすぐるレベルのダメ人間なんですか、唯先輩は」
唯「うわ~ん!皆がイジめるよ~!」
ギ「あーよしよし、ごめんごめん」ナデナデ
紬(くっ……ここにビデオカメラが無いのが悔やまれるわ……)
76 = 1 :
唯「じゃあ皆、また明日ねー」
律「うーぃ」
澪「じゃあな」
紬「ごきげんよう」
梓「さよーなら」
ギ「……唯、そっちは帰り道じゃないぞ?」
唯「コンビニ寄ってアイスでも買おうかな、なんて……」
ギ「……まったく。買うのはいいけど、食べるのはちゃんと晩ご飯の後にするんだぞ?」
唯「は~い。アイス、アイス~」トテテ
ギ「危ないから小走りするんじゃありません」
唯「ぶー。ギー太、口うるさい小姑みたい」
ギ「それほど危なっかしいんだよ、唯は」
77 = 1 :
『唯の家・玄関』
唯「ただいま~」
ギ「た、ただいま」
憂「おかえり、お姉ちゃん。
……それと、ギー太、さん」
ギ「は、はい……どうも」
唯「どうして敬語なの?」
ギ「いや、朝の件の流れで……なんか……」
78 = 1 :
『唯の家・リビング』
────
憂「……それじゃあ、ギー太さんはいつでも元に戻れるんだ?」
唯「うん。それで、せっかくだからギー太も人間のままで一緒に暮らしたいなって思うんだけど……」
憂「……お父さんとお母さんが帰ってきた時はギターに戻ってもらって、それ以外は人間のままでいいんじゃないかな?」
唯「やったー!」
ギ「え、いいの?いや、いいんですか?」
憂「お姉ちゃんが望んでるなら。もちろん、部屋は空き部屋使ってもらうつもりですよ?」
ギ「あ、は、はい、それはもちろん承知です」
憂「……それと、敬語使わなくていいですよ。
朝の件は、事故として受け止めますから」
ギ「あ、はい、うん……よろしく、憂ちゃん」
憂「あ、でも、今度お姉ちゃんに手出したりしたら命無いと思ってくださいね?^^」
ギ「わ、わかった」ガタガタ
79 = 1 :
憂「晩御飯もうすぐ出来るから、もうちょっと待っててね」
唯「うん」
ギ「唯、手に持ってるアイスしまってきなさい」
唯「え?や、やだな、食べないよぉ~」
ギ「そんな事言って、今にもふた開けようとしてる体勢じゃないか」
憂「今アイス食べたら晩御飯食べれなくなっちゃうよ?」
唯「う……わ、わかったよぉ、しまってくるって」トテテ
唯(憂が二人になった気分だなぁ……でも、考え様によってはギー太が二人になった気分でもある?ん?あれ?)
ギ「唯ー、早くしまわないとアイス溶けちゃうぞー」
80 = 1 :
憂「どうぞ、召し上がれ」
唯「いただきまーす」
ギ「すまない、俺の分まで」
憂「大丈夫です、ちゃんと三人分の具材で作ってましたから」
唯「おいひ~よ、憂」
憂「お姉ちゃん、ほっぺにご飯粒付いてる」フキフキ
唯「ふへぇ~」
ギ「……い、いただきます」ググッ
ポロッ
ギ「…………」
81 = 1 :
憂「……ギー太さん、箸が使いにくいんでしたら、スプーン用意しますよ?」
ギ「い、いや、お気遣いなく!箸ぐらい、何のこれしき……」ググッ
ポロッ
ギ「…………」
憂「……スプーン、持ってきますね?」
ギ「……お願いします」
唯「ギー太、箸はね、こう持つんだよ!」フンスッ
ギ「くっ……唯に作法を教わる日が来るとは……」
憂(何だか、お姉ちゃんが二人になったみたい……)
82 = 1 :
唯憂ギ「ごちそうさまでした」
唯「おいしかったよー、憂」
憂「うん。ギー太さんは、どうでした?」
ギ「ん……まだ味覚というものはよくわからないけど……
この満足感は、『美味しかった』って事なんだと思う」
憂「そうですか、よかったです」
84 = 27 :
85 = 1 :
────
ギ「……人間って、確か一日の終わりは風呂に入るんだよな?」
唯「ふぇ?」
ギ「……俺、入って大丈夫なんだろうか?水被ったりして、元に戻った時に錆びてたりしない?」
憂「ど、どうなんでしょう……」
唯「大丈夫だよぉ、きっと。ケーキやご飯だって普通に食べれたんだし、影響はないと思うよ?」
ギ「そ、そうか……いや、しかし、うーん……」
憂(お風呂入るだけなのに、こんなに悩む人初めて見た……でも、元がギターだからしょうがないのかも)
唯「あ、じゃあ、私が一緒に入ってあげるよ!」
ギ「」
憂「」
86 :
女子高…
87 :
憂にへし折られるぞ
88 = 1 :
ギ「わかった、唯、大丈夫だ、風呂は俺一人で入る」
唯「でも、シャンプーとか目にしみたら痛いよ?」
ギ「大丈夫。耐えれるから」
唯「えぇ~、でも……」
ギ「頼む、唯。早く発言を撤回してくれ。
でないと、シャンプーが目にしみる痛みを知らないまま俺はスクラップにされる」
唯「?」
憂「^^」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
89 :
ヤヴァイ面白いww
支援
90 = 1 :
ザパーン
ギ『ぎゃーっ!目がーっ!』
ギ『うが、口に入った!?うぇ、苦いっ!』
ギ『ごほ、ごほっ!?鼻痛い、何!?』
唯「だ、大丈夫かなぁ、ギー太」
憂「死ぬ事はないよ」
91 = 27 :
92 = 1 :
『唯の家・唯の部屋』
唯「~~♪」ジャカジャカ
唯「……あ、いけない、そろそろ寝なきゃ」
唯「ん~、人間にな~れ人間にな~れ……」
ボワーン
唯「ギー太、まだ目が赤いよ?大丈夫?」
ギ「……うん、大丈夫。死ぬよりは、ね」
唯「明日も早いから、早く寝なきゃね」
ギ「あぁ。それじゃ、俺は憂ちゃんが用意してくれた部屋に戻るよ」
唯「うん、おやすみギー太」
ガチャ バタン
唯「目覚ましセットして、と」
カチッ
唯「……いつもギー太が隣で寝てたから、今日はなんだか淋しいな……」モゾモゾ
94 = 1 :
『唯の家・ギー太の部屋』
ギ「……寝る、ってどうやるんだ?」
ギ「普段は意識してなかったからなぁ……」
ギ「横になっていれば、そのうち……」ゴロン
ギ「うーん……なぜ寝れない?」
ギ「あ、まぶた閉じないといけないのか」
ギ「ぐっ、明かりが眩しい……これは消す必要があるが……ど、どうやって消すんだ……?」
95 = 27 :
96 = 1 :
『唯の家・憂の部屋』
憂(お姉ちゃんの願いで、ギー太さんが人間に、かぁ……)
憂(性格は悪くないみたいだけど……)
憂(でも、男の人は魅力的な女の人を見ると理性が利かなくなるって
お父さんが隠してた本に書いてあったし、ギー太さんがお姉ちゃんを襲う可能性もある)
憂(お姉ちゃんは、私が守らないと!)
97 = 1 :
よくじつ!
『唯の家・ギー太の部屋』
ギ「すかー……ん、んー……」ゴロン
フニッ
ギ「……?」パチリ
唯「すぴー……」
ギ「何だ、唯か……」
ギ「……何で唯がいるの!?」ガバッ
98 = 1 :
唯「んー……ん、ギー太おはよ」ムニャムニャ
ギ「おはよ、じゃなくて!いつの間に俺の布団に潜り込んで……!」
唯「ん~、なんだか淋しくて、夜の内に、つい……」
ギ「と、とにかく、急いで部屋に戻るんだ!俺が憂ちゃんに殺される!」
ガチャッ
憂「ギー太さん、朝ですよー」
ギ「あ」
憂「」
ギ(さよなら現世)
99 :
唯のギターなら口調はもっと天然ぽい俺とか言わない感じだな
100 = 1 :
君に触れると、いつも間接ベキベキ
揺れる体はマシュマロみたいにグーニャ、グニャ
みんなの評価 : ★★
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