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    元スレ唯「ういー、おかわりー」セイバー「私にもお願いします」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
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    101 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 00:45:39.04 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-130)
    姫子「ホントに、律たちっていつも元気だよね」

    「元気なのが軽音部の持ち味だー!」

    「イエイ!」

    「軽音部じゃないんですけれども……」

    姫子「和も同じようなものだってー」

    「姫子もずいぶんなことを言うな~」

    「でも、和ちゃんが軽音部だったら、もっと楽しくなりそうよね」

    「そうかしら?」

    「和ちゃーん!」がば

    「せめて脈絡をつけてから抱きつきなさい!」

    姫子「あはは……」

    アーチャー『……』
    102 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 00:49:27.78 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-120)
    ――放課後、部活終わって――

    「澪ちゃん」

    「ん?」

    「昨日ね、セイバーちゃんから面白いこと聞いたの」

    「なんだそれ。怖い話以外だったら聞くぞ」

    「あのね、マスターはサーヴァントの能力を視ることが出来るんだって」

    「へえ。それはどういうふうにだ?」

    「澪ちゃんもやってみればいいよ!」

    「そうだな。アーチャー、どうして教えてくれなかったのかは不問にして
    やる。ちょっと見せろ」

    アーチャー「はいはい」

    「えーっと」
    103 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 00:54:02.44 ID:golYm8qy0 (+27,+17,-12)
    アーチャー

    真名 ?
    女性 158センチ 50キロ
    中立・中庸
    筋力 D
    耐久 C
    敏捷 B
    魔力 A
    幸運 A
    宝具 ?

    対魔力 D
    単独行動 C

    千里眼 C
    心眼(真) B
    投擲 A

    宝具

    104 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 00:59:19.47 ID:fDYnoK95O (+14,+29,-1)
    英霊ヒラサワ
    105 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 01:00:20.07 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-96)
    「――のようだけど、セイバーはどうなんだ?」

    「セイバーちゃんはすごいんだよー」

    アーチャー「でもまあ、マスターが貴女じゃあねえ」

    「……フン」

    「拗ねるなよ。それで、セイバーの能力はどうだったんだ?」

    「えへへー。聞いて驚かないでねー」

    アーチャー「引っ張るな。面倒くさい」

    「アーチャー!」

    アーチャー「はいはい」

    「それじゃあ、これがセイバーの能力だよ!」
    106 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 01:02:48.98 ID:golYm8qy0 (+44,+29,-10)
    セイバー

    真名 ?
    女性 154センチ 42キロ
    秩序・善
    筋力 B
    耐久 B
    敏捷 C
    魔力 A
    幸運 A
    宝具 A

    対魔力 A
    騎乗 B

    直感 A
    魔力解放 A
    カリスマ B

    宝具

    風王結界(インビジブル・エア)
    107 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 01:05:21.31 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-137)
    「……」

    アーチャー「こっち見ないでくれる?」

    「いや、アーチャーさん?」

    アーチャー「仕方ないだろ。セイバーのクラスなんだから」

    「セイバーちゃんも、結構調子いいんだって!」

    「……」

    アーチャー「サーヴァントの力はマスターの魔力にも左右されるの。だか
    ら、私だけの所為じゃあない」

    「アーチャーに認めてもらったー」にやにや

    アーチャー「はいはい」

    「……セイバーと手を組んでよかったな。アーチャー」

    アーチャー「戦えば絶対に負けないから」

    「えへへー」

    アーチャー「にやにやするな」
    108 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 01:09:18.95 ID:golYm8qy0 (+43,+30,-119)
    「それじゃあ、10時にセイバーを連れてうちに来てくれ」

    「りょーかーい」

    アーチャー「……」

    「どうしたんだ? アーチャー」

    アーチャー「これが、あのヒラサワユイの家?」

    「そうだぞ。私の家より大きいだろ」

    アーチャー「いや、それはどうでもいいよ」

    「さて、私たちも帰るぞ」

    アーチャー「はいはい」

    「はいは一回」

    アーチャー「はーい」

    「伸ばさないの」

    アーチャー「めんどー」
    109 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 01:14:52.11 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-141)
    ――夜――

    「セイバーちゃん、可愛い!」

    セイバー「やめてください。大切な徘徊だというのに」

    「でもでも、よく似合ってるよ! 私が中学生のときに着てた服!」

    セイバー「え?」

    「セイバーちゃん可愛いー」ぎゅうううう

    セイバー「や、やめてください……」

    セイバー(あ、温かい……)

    セイバー「とにかく、行きますよ!」

    「うん!」

    「……」

    「憂、いってくるね」

    「気をつけてね? お姉ちゃん、セイバーさん」

    セイバー「ええ。ウイは安心して眠っていてください。必ず、ユイは守ります」
    110 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 01:19:32.30 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-157)
    「こんばんわー」

    「時間ぴったりだな。セイバーのおかげか」

    セイバー「そんなことはありません。ユイの自発的な行動です」

    「私だって、やる気満々なんだから!」

    「……他のマスターを、殺すことになるんだぞ?」

    「なんで?」

    「なんでって。そういうルールだからだよ」

    「そうなの? セイバー」

    セイバー「それが一番わかりやすいだけです。正確には、サーヴァントを
    打倒することが目的です」

    アーチャー「聖杯にはサーヴァントしか触れられない。なら、そのサーヴァ
    ントが一人になればいいってことよ」

    「だから、私はマスターを殺さないで聖杯を手に入れるよ!」

    「――そうか。だったら、それが一番いい方法だな!」

    セイバー「それでは、行きましょう」
    111 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 01:21:11.66 ID:yKPXTtV6P (+27,+29,-6)
    支援
    展開的に長くなりそうだな
    頑張ってくれ
    112 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 01:23:50.10 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-126)


    「――なんか、ワクワクしない?」

    「どうして? 物音もしないのに」

    「それがだよ! なんか、自分と世界が離れちゃってる感じがワクワク
    するんだよ!」

    アーチャー「世界と自分が離れるねえ……」

    「私は怖いだけだけどな」

    「ぶー。セイバーちゃんは分かってくれるよね」

    セイバー「別に、特には」

    「それにしても、セイバー可愛いな。その服は唯のか?」

    「そうだよー。可愛いでしょ」

    アーチャー「まるでリカちゃん人形みたいだ」

    セイバー「そこになおりなさい」

    アーチャー「……!?」

    セイバー「!?」
    113 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 01:27:08.77 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-94)
    アーチャー「セイバー、感じた?」

    セイバー「ええ。向こうですね」

    「向こうは、港だな」

    「いってみよう!」

    セイバー「……少し急いだ方がいいですね。アーチャー」

    アーチャー「はいはい。ミオ、しっかりつかまってて」

    「へ?」

    アーチャー「セイバー、遅れないでね!」

    「うわあああああああああああああああああああああ!!!!!」

    セイバー「ユイ、私たちも行きます!」

    「おっけー!」

    セイバー「――!」
    114 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 01:29:40.06 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-128)
    ――港・廃工場――

    「このあたりも、随分さびれちゃったな」

    「昔は結構栄えてたみたいだけどね」

    「……」

    アーチャー「ミオ?」

    「アーチャー、どうしてあんなに速く……」

    アーチャー「いや、なんとなく」

    「……」

    セイバー「あの建物の中から、なにかとてつもない魔力を感じます」

    「じゃあ、あそこに――」

    アーチャー「サーヴァントがいる。それも、かなりヤバい奴だと思う」

    「――」
    115 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 01:33:08.08 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-149)
    ドア「ニ……」

    セイバー「……暗い、ですね」

    アーチャー「油断はしないでよね。セイバー」

    セイバー「当然です。どんなときも油断は――!」

    アーチャー「ミオ! 絶対にこっちに来ないで!」

    「!?」

    セイバー「ユイもです! この状況は、あなたたちにはあまりにも酷すぎる」

    「……澪ちゃん。下がるよ」

    「唯?」

    「セイバーちゃんたちが気を利かせてくれてるんだもん。だったら、私たち
    はそれに甘えてあげなきゃ」

    「……ああ。アーチャー! セイバーも頼むぞー!」

    アーチャー「はいはい。でも、ねえ」

    セイバー「この死体の数。かなりの命を吸っていると見える」
    116 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 01:53:38.53 ID:Jxoan7NB0 (-25,-10,-1)
    支援
    117 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 02:01:34.03 ID:y9/VT7Q50 (-22,-10,-1)
    支援
    118 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 02:05:44.87 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-87)
    アーチャー「ってことは?」

    セイバー「私たちが出会っていないサーヴァントは、アサシン、キャスター、
    ライダー、そして――」

    アーチャー「バーサーカー」

    セイバー「あの、黒い塊のようなモノが……」

    「う、うう……」

    セイバー「息がある! アーチャー!」

    「■■■―――!!!」

    「おごっ」ブチャ

    セイバー「!?」

    アーチャー「案の定ね。これが狂戦士のクラスのサーヴァント」

    セイバー「バーサーカー、ですか」
    119 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 02:07:46.89 ID:golYm8qy0 (+39,+29,-11)
    サルさんくらって、眠いのでそろそろ眠る。

    おやすみなさい。保守してくれたりでスレが盛り上がれば嬉しい。
    120 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 02:08:24.61 ID:N0M90ey3O (+2,+17,+0)
    がんばれ
    121 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 02:18:20.22 ID:Jxoan7NB0 (-7,+7,-1)
    ほし
    123 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 02:22:33.82 ID:qYHQucpCO (-10,+1,+0)
    ほしゅ
    125 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 02:45:53.07 ID:dISguuJA0 (+31,+29,-9)
    「しんこん!」がもう一度読みたいんだけどどんな方法があるかな?
    126 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 02:52:35.14 ID:GXOBDO0GO (+26,+28,+0)
    >>125
    笑み社のブログ行け
    127 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 03:03:59.04 ID:h1Na9CTf0 (-3,+11,-1)
    128 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 03:08:41.35 ID:dISguuJA0 (+21,+25,+1)
    >>126
    ありがと
    129 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 04:16:45.51 ID:b5lTQj5bO (+0,+15,-1)
    130 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 04:58:46.79 ID:h1Na9CTf0 (-26,-11,-3)
    保守
    131 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 05:28:51.72 ID:GX6Mo58EO (-1,+13,-4)
    保守は任せろ
    132 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 06:12:18.26 ID:AT0nJXWBO (-3,+11,-1)
    133 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 06:41:22.47 ID:5i4k3YS+O (-1,+13,-1)
    ほす
    134 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 06:48:30.72 ID:ixYOyeeQ0 (+0,+15,-1)
    しゅ
    135 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 06:51:48.32 ID:AI7zN4Sv0 (-29,-17,+0)
    ぬるぽ
    136 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 07:26:08.20 ID:3ATrJwDG0 (+3,+15,+0)
    ガッ
    137 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 08:19:41.31 ID:3ATrJwDG0 (+0,+11,-1)
    138 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 09:09:39.65 ID:vunEIxUA0 (-24,-12,-2)
    139 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 09:33:56.08 ID:golYm8qy0 (+33,+28,-2)
    おはよう

    保守ありがとう。
    140 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 09:45:09.40 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-181)
    バーサーカー「■■――!!」

    アーチャー「これはまた、トンデモないサーヴァントに出会っちゃったね」

    セイバー「ええ。今まで出会ったどのバーサーカーよりも強い魔力を持ってい
    ます。単騎では、勝ち目は薄かった」

    アーチャー「ああ、それじゃあ今なら勝てるかも?」

    セイバー「低いことに変わりはありません。アーチャー、弓で援護してくれる
    と助かるのですが」

    アーチャー「家に忘れてきた」

    セイバー「……」

    アーチャー「そもそも私、弓とか使えないんだよ。アーチャーだから一応
    持ってるけど、弓で放つよりも投げたほうが得意」

    セイバー「……それで、投擲するものは持ってますか?」

    アーチャー「そのへんに転がってるし、念のためミオの家から包丁持って
    きた」

    セイバー「かなり心許ないですね」

    アーチャー「そう? 結構十分な武装だと思うけど」

    セイバー「あなたがそう思うのであれば、信じるしかありません。
    ――いきます」
    141 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 09:48:35.89 ID:7C4Y8PrS0 (-5,+6,+0)
    再開キター
    142 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 09:52:06.99 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-134)


    「ねえ、澪ちゃん」

    「ん?」

    「私たち、これでいいのかな」

    「何の話?」

    「セイバーちゃんとアーチャーのお手伝い、しなくてもいいのかなって」

    「したくても出来ないよ。サーヴァントの戦いは、人間の及びのつかない
    ところなんだ。マスターが死んだら、サーヴァントも負けっていルールで
    ある以上、私たちは離れていたほうがいい」

    「そうなのかな……」

    「そうだよ。アーチャーたちも、そう思ったから私たちを置いて行ったんだ」

    「うん……」

    「だから、私たちは待っていよう。安心してさ」

    倉庫「ドゴォ!!」

    「始まったね」

    「ああ」
    143 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 10:03:26.60 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-253)


    セイバー「ただの斬撃では、ダメージも与えられない」

    アーチャー「所謂、物理攻撃を無効化する宝具?」

    セイバー「いいえ、バーサーカーのクラスに宝具は原則ありません。心が
    狂っているのですから、操ることができない」

    アーチャー「そうすると、あのサーヴァントのスキルかなにか?」

    セイバー「そういうことになるでしょう。私の対魔力と同じで、一定以下の
    ランクの攻撃を遮断する」

    アーチャー「……それって、相性最悪じゃない?」

    セイバー「こちらも宝具を使えば――」

    アーチャー「いいの? 私だって、セイバーの敵になるかもしれないんだよ」

    セイバー「……本当に、そうなのですか?」

    アーチャー「可能性としては、0ではない。私がミオをなんらかの方法で
    殺してしまえば、令呪の呪縛から解放される」

    セイバー「貴女は――!」

    アーチャー「義理人情に厚いのは、セイバーのクラスだけで十分。私は
    裏切ってでも、叶えたいコトがあるの」
    144 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 10:11:57.50 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-201)
    セイバー「……余計な話だ。今はこの狂戦士を倒します」

    アーチャー「どうぞ」

    バーサーカー「■■■■――――――!!」

    アーチャー「――あ」

    セイバー「なんですか?」

    アーチャー「……これ、相当まずいよ」

    セイバー「?」

    アーチャー「バーサーカーの側にいる子供? あれって――」

    セイバー「え?」

    アーチャー「さっきまで暗かったけど、月の光で見える。アーチャーのクラス
    は目が良いから」

    セイバー「……」

    「しまった。見つかっちまった」

    アーチャー「ミオとヒラサワユイをおいてきて正解だったみたいね」

    セイバー「彼女は?」

    「桜高軽音部部長、田井中律。そしてこれは私のサーヴァントの『ヘラクレス』さ」
    145 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 10:23:12.23 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-197)
    アーチャー「――!」

    セイバー「ヘラクレス!?」

    「そう。ゼウスの子供、ヘラクレス。知ってるでしょ?」

    アーチャー「思った通り、押しも押されぬ最強の英霊じゃない。セイバー、
    逃げることも視野に入れて戦うわよ」

    セイバー「そうしましょう。さすがに、ヘラクレスが相手では、狂化したとは
    いえ厳しい」

    バーサーカー「――」

    「……セイバーとアーチャーのクラスか。なるほど、そこまで苦戦しない
    相手だな。待てよ、バーサーカー」

    セイバー「……貴女のような少女が、バーサーカーを手懐けられるとは
    思いません。狂化したサーヴァントを律するには、毎度令呪が必要な
    筈だ」

    「それを教える必要はない思うけど?」

    アーチャー「尤(もっと)もね。――セイバー、マスターを殺すことはできない。
    バーサーカーを倒すか、ここは逃げて戦略を立て直すかしないと」
    146 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 10:30:57.99 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-197)
    「そうだぞー。私を殺すのなら、バーサーカーを倒したほうが早い」

    セイバー「当然です。マスターは私に命じました。人を殺すな、と」

    セイバー「その命に、答える。そこに令呪なんていらない――!」ヒュン

    「バーサーカー、捻り潰せ!」

    バーサーカー「――■■■!!」

    アーチャー「セイバー! ちょっと待って!」

    セイバー「!?」

    アーチャー「ここは逃げるわよ! 戦略的撤退!!」

    セイバー「どうしてですか!?」

    アーチャー「簡単な話でしょ! このまま真っ向からぶつかり合ったところで、
    負けるのはこっち。そうすれば、誰がマスターを守るの?」

    セイバー「――」

    アーチャー「相手はヘラクレス。セイバーの宝具が何かは知らないけれど、
    簡単に勝たせてくれる相手じゃあない。ここは、逃げる」

    「それを許すとでも?」

    アーチャー「許す必要はない。全力で逃げる――!」
    148 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 10:39:22.93 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-225)
    「!?」

    アーチャー「一瞬でいい! それだけで、逃げる隙になる!」

    セイバー「アーチャー!」

    「バーサーカー、逃がすな!」

    バーサーカー「■■■■■――――!!」

    アーチャー「もう遅い。『すでに』ってやつよ」

    バーサーカー「――――――!!!!」

    セイバー「バーサーカーの四肢に鉄パイプが突き刺さっている……。まさ
    か――」

    アーチャー「投擲での遠距離攻撃こそ、私が弓兵(アーチャー)たる由縁。
    ……隙が出来た。一生懸命逃げるわよ」

    セイバー「……感謝します。アーチャー」

    アーチャー「いえいえ、今、貴女に消えられると困るのよ。色々とね」

    「くっ! 回復しろ! バーサーカー!」

    バーサーカー「――――」

    「な……。バーサーカーの回復が一瞬遅れた? まさか、宝具なのか?」
    149 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 10:44:01.40 ID:golYm8qy0 (+45,+30,-113)
    セイバー「ユイ!」

    「セイバーちゃん!」

    セイバー「今すぐおぶさって! 逃げます!」

    「アーチャー、なにがあったんだ!」

    アーチャー「説明は後でするから! ヒラサワユイの家に!」

    セイバー「承知!」

    「ふわああああああああああああああああああああ!!!」

    「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!」

    「――あれは……?」

    バーサーカー「――――」

    「唯と、澪じゃないか」

    「おいおい、まさか私たちが殺しあうなんて……」

    「困ったなぁ――」

    「――でもまあ、いっか」
    150 : 以下、名無しにか - 2010/06/20(日) 10:52:22.30 ID:1ksCNtz6O (+27,+29,+2)
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