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    元スレキョン「涼宮ハルヒのちょっぴり怖い怪談」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - ハルヒ + - 怪談 + - 未完 + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + - 長門 + - 霊体化 + - 魔王 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    「メり―ー―ーさん」










    キョン「ん?」

    「たぶんキョン君宛てだと思うよ?」

    キョン「なんだろ、身に覚えがないな」

    キョン「ん? んだこれ」

    中身は四肢のない人形であった。
    可愛らしい顔をしているが胴体と頭しかない。

    キョン「なんだ……」

    キョン「……ん?手紙か…? これ……」

    2 = 1 :

    手紙が同封されていた。
    なんだか気味が悪い。

    キョン「……」

    俺は警戒しながらも封を解く。

    キョン「……」

    キョン「はっ、ハルヒ達か?」


    このぉ入形は大切な宝物なの
    だからあなたに足と手を集めてほしぃの

    一週間で集めれなかったら私が足りない分あなたの手足を持ってかえるね

                                                     
                                                  メりー


    キョン「バカにしてんのか」

    俺はその人形と手紙を箱に押し入れた。

    キョン「俺じゃなかったみたいだ、ほれおまえにやるよ」

    「え? いいのっ! やったぁ!」

    3 :

    あれは怖かった

    4 = 1 :



    ――――――――
    キョン「おい、ハルヒ」

    ハルヒ「ん? なによ」

    キョン「あんな手のこんだイタズラやめろよ」

    ハルヒ「え?」

    キョン「シラをきりとおすのか?」

    ハルヒ「え? いや、なんのことっ?」

    キョン「……」

    キョン「もういいよ……」

    ハルヒ「な、なんであんたにため息つかれなきゃなんないの!」

    キョン「あ~ごめんごめん」




    この時まだ気にしていなかった。
    しかし四限目音楽の時間、俺はそのことを意識せざるを得なくなる。

    5 = 1 :



    キョン「ん?」

    ハルヒ「あんたポケットになに入れてんの?」

    キョン「なんだこれ」

    谷口「うわ……」

    ハルヒ「え…… なにその足…」

    谷口「おまえまさか……」

    キョン「ち、違う!! こんな足知らん!」

    キョン「ハルヒ! お前がいれたんだろ!」

    ハルヒ「な、なんであたしのせい!? あんたねぇ!」

    先生「だまらっしゃい!!」バンッ

    キョン「……」

    ハルヒ「……」

    キョン(畜生~ハルヒめ! なんで足の玩具を……! 悪趣味持ちだと思われるだろ)

    6 = 1 :



    ――――――――
    今日は学校で散々だった……。
    変態扱いだけはごめんだ……。 

    キョン(家に到着…っと。 ん?)

    何気なくポストをみた。
    偶然か運命か……。

    キョン「なんだ? 手紙?」

    キョン「……」

    メリーさん、だと……。
    いい加減にしてほしい。

    キョン「はぁ……」

    無視してもよかったがそれはあんまりだろう。
    そう思い、俺は重たい体を玄関へ運んだ。

    7 :

    >>1
    前に似たようなのがあったけど同じ人?

    8 = 1 :



    キョン「ただいま」

    「おかえり~」

    「キョン君、お人形さんがおかしいの」

    キョン「は?」

    キョン(ま~た変な仕掛けを……)

    キョン「どうした?」

    「テーブルに置いてたらね、たまにぴょんって!」

    キョン「ぴょん?」

    「飛び上がるの! 蛙みたいにぴょんって!」

    キョン「……」

    キョン「ちょっと見せてみろ」

    「待ってて~!」タタタッ

    9 = 1 :

    「これっ」

    キョン「ん」

    キョン「……」

    キョン「なあ」

    「ん~?」

    キョン「この人形の顔ってこんなに笑ってたか?」

    「わかんな~い」

    キョン「……」

    キョン(えくぼなんてあったか? それとも気のせいか?)

    キョン「……」ガサッ

    俺は手紙を取り出した。
    この人形の取り扱い説明書であることを期待しながら開ける。

    キョン「……」

    11 = 1 :


    ありがとう
    いたくないよ、みぎあしはいたくないよ
    でもほかのところは  まだいたいよ
    はやくして はやくして



    キョン「……」

    キョン「は……はっ」

    「……?」

    キョン「ちょっとそれ貸しといてくれ」

    「いいよ」

    キョン「少しの間だから」

    「ううん、ずっと貸してあげる」

    「そのお人形さん、怖いから……」

    キョン「そ、そうか……」


    妙な胸騒ぎだ。
    ビビってんのか? ハルヒの思う壺だな。

    12 = 1 :

    キョン「……」

    キョン「くっつくのか? 足……」

    キョン「……」
    キョン「……」

    不気味な笑みを浮かべる人形に足を近づける。

    キョン「……」ソーッ

    ガチャ

    キョン「……」

    キョン「はまっ…… た……」

    キョン「……」

    キョン「……」ゾクッ!

    キョン「……なん!」サッ

    キョン「……」

    確かに視界に入った。
    カーテンの隙間から誰かが覗いていた。
    誰かが…… 誰? ここ二階だぜ?
    そこにベランダはないはず……。

    13 = 1 :

    ――――――――
    古泉「メリーさん?」

    キョン「これなんだが」

    古泉「……」

    ハルヒ「本当に私じゃないわよ……?」

    キョン「じ、じゃあ誰だよ……」

    キョン「……」

    古泉「怖いのは勘弁ですね……」

    長門「メリーさんとは変死体で発見された少女の事」

    キョン「……」

    古泉「変… 死体?」

    一家心中にも関わらず父親は娘をバラバラにしたという。
    ふつうの一家心中では考えられない。

    それから2年後、怪奇文章が警察に届いた。

    長門「それは解読できないほどの怪奇文章」

    14 :

    もうヤダこの国

    15 = 1 :

    殺害の経緯にはおぞましい状況が記されている。
    少女は狂う父親から逃げ出し、近くのトンネルに逃げ込んだ。

    そこは人がやっと二人入れるくらいの狭いトンネル。
    入り口には金網があり、予め小さな穴があいていた。

    少女は暗闇の中、そのトンネルに逃げ込んだ。

    ハルヒ「……」

    長門「しかし父親はその金網を破り」

    長門「暗闇にも関わらず、少女の頭をカチ割った……」

    キョン「お、おい… やめろ……」

    長門「父親はその暗闇の中、少女をバラバラにした」

    長門「後日、警察はその父親をトンネルで発見する」

    キョン「……やめろって」

    長門「父親の死体は……」

    長門「四肢のない少女を抱いていたという―――――」

    キョン「…やめろっ!」

    ハルヒ「……わっ、びっくりした」ビクッ

    17 :

    いいね

    18 = 1 :

    キョン「はぁ… はぁ…」

    ハルヒ「ど、どうしたの?」

    古泉「あ、あの……」

    長門「……」

    キョン「あ…… す、すまん…」

    長門「……」

    キョン「いやっ、あんまり怖かったもんだからっ! ははっ、すまん」

    朝比奈「ひ…わわ… ちょっと… 出ちゃ… いましたぁぁ…」

    ハルヒ「え!? た、大変! 今すぐ処置よ」タタタッ

    朝比奈「ひぃぃ……」

    キョン「……」

    キョン「すまん… 長門……」

    長門「気にしていない」

    キョン「はは……」

    19 = 1 :



    ――――――――
    キョン「……」

    キョン「ああ……」


    あれから4日。
    長門のあの話が頭をループする……。
    なんで…… くそっ……



    ハルヒ「大丈夫? キョン」

    キョン「ああ」

    ハルヒ「あたし、力になるわよ? なんか困ってんの?」

    キョン「いや… なんでもない…」



    今日で一週間なんだが……。
    どうなる…… 頼むから誰かのイタズラであってくれ。

    21 = 1 :

    ――――――――
    そして……


    その時はやってきたのであった。



    プルルルルル

    キョン「……」ビクッ

    キョン「なんだ… 電話か……」

    ピッ

    キョン「はい」

    「……」

    キョン「もしもし…… 誰?」

    「私……  メりーさん……」

    キョン「……」ゾクッ

    22 :

    ぃやぁぁぁあ

    24 = 1 :

    キョン「え……?」


    まるでジブリ作品のように毛がさかだつ。



    「いま……  バス停にいるの……」

    ブッ

    キョン「……」

    キョン「あ… あ……」




    キョン「やべ… ぇ…」



    来やがった… どうする… おい、ちょ… え…?
    まじかよ… 冗談だろ?…  もし本当だったら…


    プルルルルル…

    25 :

    キョン終了のお知らせ

    26 = 17 :

    きょんや 12じ だれかが しぬで

    27 = 1 :

    キョン「……」ゾクッ

    キョン「ああぁあ… やべぇ… どうする…」

    プルルルルル


    キョン「っ…… ああ… 畜生…」

    ピッ

    キョン「……」

    「私…… メリーさん……」

    キョン「……」

    「今…… 自動 販 売機の隣   にいるの……」

    ブッ

    キョン「……」ブルブル

    キョン「どこの…… 自販機…? は… は?…」

    俺の頭が勝手に指令をだした。

    逃げろ――――――――

    28 :

    今後に期待
    支援

    29 = 1 :

    ガチャ!

    キョン「はぁ はぁ 」タタタッ




    逃げろ逃げろ逃げろ逃げろッ!!
    やばいまじやばい! 洒落にならん!!!


    助けてくれ! 誰か!
    誰か!  誰か……!


    キョン「あ……」


    長門――――――――



    キョン「長門… 長門だ…  長門!」

    キョン「長門に……!」ピポパ
    プルルルルル

    30 :

    こんな時、地獄先生なら、何故こうなるまでほうっておいたんだ!って言うはずだ…

    31 = 1 :



    キョン「出ろっ!」



    プルルルルル

    ガチャ



    キョン「な、長門っ! やばいん…」






    「私…… メリーさん…   今…… びょういn……」




    キョン「うああああ!!」ダッ

    32 :

    電話の相手を確認した方法は誰と訊いただけ、長門に電話をかけてメリーさん、つまりこれは長門の演技だな

    33 = 1 :

    キョン「やべぇ… やべぇ…」タタタタッ



    長門…… 頼む!
    助けてくれ……!





    キョン「はぁ… はぁ…」タタタッ

    プルルルルル

    キョン「う……」ビクッ

    キョン「はぁ… も… もう勘弁してくれ……」

    キョン「え…?」

    キョン「な、長門からっ! 長門からだっ!」

    ピッ

    キョン「長門っ!」

    長門「着信があったから。 なに?」

    34 :

    メりーさんが途中からメリーさんに変わった…
    これは相手が変わった証拠だ!!

    35 :

    これは期待
    紫煙

    36 = 1 :

    キョン「長門っ、助けてくれっ!」

    長門「状況を」

    キョン「メリーさんだよ! メリーさんが!」

    長門「落ち着いて、把握した」

    長門「今から、処置をほどこす」

    キョン「ま、まじか! 助かるのか!?」

    長門「助かる」

    キョン「……」


    俺としたことが… 涙がこみあげてくる。
    嗚呼… 今なら長門の事好きになれる……。


    キョン「ありがとう……」

    長門「…あなt… aびゃj  から…」

    キョン「長門?」

    長門「き をザッjmm+つザッ けて」

    キョン「え?」

    37 = 1 :



    私…  めりーさん……





    キョン「え……」



    うしろかr




    今…   あなたの後ろにいるの……








    え――――――――

    38 = 1 :


    ”おとうちゃあああん!! いやあああああああ!!”



    なんだ? 悲鳴が……





    ”いやあああああああああ!! お父ちゃああああああん!!” 






    ドッ



    キョン「うっ――――――――!」ザクッッッッ





    なんだ… いてえ……  熱い… いたい…

    40 :

    私怨

    41 = 1 :

    キョン「……うっ」


    視界がぼんやりしている…… どうなってんだ… ここ…




    ”痛い”

    キョン「……?」


    ”痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い”

    視界がはっきりしてくる……。
    俺の至近距離から誰かが…… 長門?

    違う… 誰だ―――――――


    キョン「ひ……」

    キョン「うわああああああああああああ!!」





    42 = 17 :

    だが次の瞬間、お守りが眩い光に包まれ、どこからとも無く東中出身のTの声が
    「破ぁ!!」
    お守りは光と共に飛び散り、メりーさんの半身を吹き飛ばした。

    43 = 1 :

    ――――――――
    長門「起きた」

    ハルヒ「えっ! 起きた!?」

    キョン「……ん」

    キョン「長門?」

    キョン「ハルヒ?」

    ハルヒ「……なによ… わりと元気そうじゃない」

    長門「あなたは道路に倒れていた」

    キョン「道路に?」

    キョン「……」ゾクッ

    キョン「そんなはずない… 俺はみたんだ…」

    ハルヒ「え? なにを?」

    キョン「……」


    オカッパ頭の女の子が……
    目は潰れてて… 赤くて…
    痛いって連呼してたのを……

    44 :

    続き気になる

    45 = 1 :

    ハルヒ「え……」

    長門「……」

    キョン「……」

    長門「あの霊はあなたを違うと認識した」

    キョン「え?」

    長門「暗闇の中、殺されたその霊は自分を殺した人を知らない」

    長門「探している、自分と同じ目にあわせる為に……」

    キョン「……」

    キョン「父親ってことを知らないのか……?」

    長門「そう」

    ハルヒ「……」

    キョン「……」

    ハルヒ「なんか悲しい話ね……」

    キョン「……」

    47 = 1 :

    キョン「……」

    キョン「長門…… その子が殺されたトンネルは何処かわかるか?」

    長門「わかる」

    ハルヒ「え? なにするの?」

    キョン「……」

    長門「……」

    長門「把握した」

    ハルヒ「え? ちょっとっ」

    ハルヒ「なに以心伝心しちゃってんのよっ、あたしもいれなさい!」

    ――――――――

    48 = 17 :

    スウィートホームのハルヒのやつ思い出した

    49 :

    怖くてねれねーじゃねーかしえん

    50 = 1 :

    ――――――――

    サッ

    キョン「……」

    キョン「ここでいいかな」

    長門「線香の使用用途がわからない」

    キョン「ああ、貸して」

    ハルヒ「このトンネルなの……? ここであの子は……」

    キョン「できるなら成仏させてやりたいが俺達が出来るのはこれくらいだ」


    大きく引き裂かれた金網の前に花束を添えた。



    キョン「……」

    キョン「逃げたりしてすまなかったな……」

    キョン「……」

    ハルヒ「あの子来てるかしら」

    キョン「……」


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