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    元スレ上条「寮監…ですか」

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    みんなの評価 : ★★★×11
    タグ : - 垣根 ×2+ - 寮監 ×2+ - 番外個体 ×2+ - 1000レス到達 + - とある科学の超電磁砲 + - とある魔術の禁書目録 + - 一方 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    301 :

    自分の身は自分で守れるとか言ってたのに

    302 :

    婚后さんは俺の嫁

    303 :

    >>302 氷華に会わせてあげるからそのまま虚数学区でデートしてきなよ

    304 = 120 :

    上条がDの腕を引き、路地の出口へ足を向けた瞬間である。背後の温度が急激に上昇するのを感じた。

    上条「やばっ―――!」

    幾多の戦いで培われてきた上条の勘が、一気に警報を鳴らす。次の瞬間には、上条はDを押し倒し二人で地面に倒れていた。

    上条「伏せろ!」
    「キャッ!」

    酸素が燃焼する音が頭上を通り過ぎ、熱風が地面に伏せる上条の背を叩く。オレンジの光が、薄暗い路地裏を照らした。

    上条「スキルアウトかと思ったら……ガッツリ能力者かよ」

    上条が立ち上がり振り返ると、そこには掌から炎を立ち上らせるモヒカンがニヤニヤと立っていた。

    ハゲ「ハッハァ、そういうことだ。これでも俺らは全員がレベル3以上だ。怪我したくなきゃぁ、女を置いて失せろよ」

    上条「はぁ……不幸だ……」

    上条は頭を抱えながら、未だに地面にへたりこんでいるDを見た。例えレベル4の能力者とはいえ、本質は年頃の世間知らずのお嬢様である。どうやら、腰が抜けて演算どころか立つこともままならないようだった。

    上条「仕方ねえ、な」

    上条は前を見据える。

    上条「テメェらが、か弱い女の子を寄ってたかって好きにできると思ってんなら。テメェらが、力でなんでもねじ伏せるってんなら」

    幾多の敵を打ち倒した右拳を握り締め、傲岸不遜に上条たちをねめつける三人を睨み付け言い放つ。

    上条「まずは――その幻想をぶち殺す」

    306 = 120 :

    モヒカン「カッコつけてんじゃねぇよヒャッハーァ!!」

    吼えると、モヒカンは手を振りかざし、その手の平に巨大な火の玉を生み出した。

    モヒカン「汚物は―――消毒だァ!!」

    モヒカンが野球の投球の様に腕をふると、手の平の火の玉は形を変え、まるで蛇花火のごとく上条へ襲いかかる。

    上条「炎は確かにヤバいが――」

    だが、上条は怖じけづく事なく前へ踏み出す。

    上条「――あのエセ神父のほうが、格段に強かった!」

    一撃。上条の放った右拳は炎の渦に叩き込まれ、熱波と共に霧散してしまった。

    モヒカン「は……ハァ?」

    何が起きたのか分からずに唖然とするモヒカンと刺青。だが、ハゲはあくまで冷静に動いた。

    ハゲ「なんの能力か知らねぇが……これならどうだァア!」

    ハゲは身を屈めると、一瞬で上条へと距離を詰める。

    上条(肉体操作系の能力者か――!?)

    ハゲ「らッしゃァッ!!」

    上条が反応するより早く、ハゲの右拳が上条の腹に叩き込まれる。まるでバットの先を鳩尾に叩き込まれたかのような衝撃と痛みが、上条を襲った。

    308 = 120 :

    上条(――なんだ、コレ――)

    上条は、地面に膝をつく。そして、無防備になった上条の顔をハゲの回し蹴りが襲った。

    上条「がふっ!」

    脳を揺さぶられる衝撃を受けながら上条の体は吹き飛ばされ、Dのすぐ横に倒れ伏した。

    「か……か……か……かみじょ……せん……」

    ブルブルと震えながら、倒れた上条に手を伸ばす。それは、心配ゆえの行動なのか、頼れる相手へと触れることで安心感を求めたのか。
    だが、彼女の指が触れるより先に、上条は立ち上がっていた。

    上条「……ってぇ……。だ、大丈夫だ。俺に任せとけ」

    顔面の右半分を腫らしながら、上条は笑った。そして、三人に向き直り考える。

    上条(ハゲの力……ただの肉体強化じゃない?……攻撃を受けたとき、何か妙な感触が……)

    上条は静かに構える。

    310 = 102 :

    監視してないで助けろ

    311 = 120 :

    モヒカン「ひ、ヒヒ。なんだよ、さっきは能力が消されたんでビビったが、ただのガキじゃねぇか」

    刺青「フクロにすりゃあぶっ殺せるぜ」

    ハゲ「だな……。だが、俺の常勝パターンを受けて尚立つたぁな。根性あんじゃねえか」

    ニヤリと笑うと再び、ハゲは一気に上条との距離を詰めた。

    上条(来た――ッ!)

    上条は、体を左へ寄せる。ハゲの右拳が体があった場所をないだ。
    上条「ハァッ!」

    フォームもへったくれもないような上条の左カウンターがハゲの顔面を捉える。ハゲは自ら顔面ごと上条の左拳に突っ込む形となり、威力のないハズの左カウンターは見事な一撃となってハゲの脳を揺さぶった。

    ハゲ「がふっ!」

    真芯に入った一撃。だが、ハゲは倒れることなく上条から距離をとった。鼻からは血が流れている。

    モヒカン「ヒャッハー!」

    モヒカンが炎を再び放つ。だが、これはあっさりと幻想殺しによって打ち消された。

    上条(奴が肉体操作の能力者なら、さっきの左カウンターはよけれていたハズだ。なにより、あの一撃で鼻血まで出すわけがない)

    上条(だとするなら、奴の能力は肉体操作ではない――?)

    312 = 177 :

    真面目だ…!

    313 :

    そんだけの思考できるなら普段からやれと

    314 :

    上条さんの右ストレートに耐えるとか完全に肉体強化
    核並の威力だぞ

    315 :

    文章にも起こされないほどの速さで右を放ったのかこの上条さんは

    316 = 120 :

    上条は、拳や蹴りを受けたときの感触を思い出す。何かが体を駆け巡った。痛みとは違う何か――

    そして、ふと思い立った。

    上条「お前、電撃使いだろ」

    ハゲはニヤリと笑む。

    上条「だが、お前はきっとレベル3なんかじゃない。精々がレベル1かレベル2。……操れるとしたら、生体電気ってとこか?」

    ハゲ「……スゲェな。正解だ。俺はレベル1の電撃使い。能力名は『反射強化(エレクトロ・ブースター)』ってんだけどよ」

    ハゲは構えをといて、能力を見破ったことへのご褒美とばかりに自分の能力を説明し始めた。

    ハゲ「要は、生体電気のスピードを強化して反射速度を上げてんのさ。だが、イマイチ加減が出来なくてな、脊髄や脳までは強化してねぇんだ」

    上条「通りで顔面にはあっさり一撃入ったわけか」

    ハゲは鼻血を拭い、口から血の混じった唾を吐く。

    ハゲ「だが、強化されんのは神経だけでね。精密動作はできねぇし、長く使うと筋肉が壊れちまう。だから、普段は常勝パターンで済ますんだが、なんでかお前は立っちまいやがるんで焦ったぜ」

    上条「人より丈夫なんだ、俺」

    318 = 271 :

    なに親切に解説してんだwwwwww

    319 :

    チンピラにまでフラグ立てるのか上条さん

    320 :

    上条さんぱねぇっすwww

    321 :

    全員レベル3以上じゃないの?

    322 = 232 :

    ハッタリか

    323 :

    ぶらふだな

    324 = 120 :

    ハゲ「丈夫かよ。……ハッ、なんだよお前面白ぇな」

    上条「しょっちゅう電撃浴びたり骨折ったり筋肉ズタズタになったりしてっからな……って、あのさー、そろそろ帰っていいっすか?」

    ハゲ「……やっぱ、面白くねぇわ」

    目をギュッと細めると、ハゲは再び構えをとる。上条はため息を吐きながら、冷静に頭を動かした。

    上条(精密動作が出来ない……ってのは、体に動きが振り回されるからだよな。だから、腹への拳から顔面への回し蹴りって固定のパターンを遵守せざるを得ない)

    ハゲは呼吸を整え、静かに体を沈めた。

    上条(だとするならば――)

    空間が迫ってくるような感覚と共に、再び一瞬で距離が詰まる。

    上条(攻撃は必ず正面から来る――!!)

    上条は、真っ直ぐに右拳を撃ち出した。
    顎の下にカウンターヒットした右拳は、ハゲの能力を打ち消しながら確実にハゲの目線を押し上げる。

    上条「はぁぁぁぁあああああああああっ!!」

    拳を振りきった。完全に力を失ったハゲの体は宙を舞い、地面に転がると動かなくなった。

    モヒカン「ひ……ヒャッハー!」

    モヒカンが再び炎を出すが、上条の相手にはならない。そして――

    326 = 120 :

    黒子「そこまでですわ!風紀委員ですの!」

    一歩踏み出しかけた上条と、モヒカン刺青両名の間に黒子が現れた。そして、路地裏に響く幾つもの足音。ガチャガチャという無骨な音が混じるそれは、警備員のものだとすぐに分かった。

    黒子「激しく争う物音がすると通報がありましたの!暴行と器物破損の現行犯で逮捕いたしますわ!」

    モヒカン「ヒッ……!」

    黒子は、へたりこむDと顔面を腫らす上条を見比べると、小さくため息を吐いた。

    黒子「――今回限り特別ですのよ。仕事に私情を挟むだなんて、最低なのですけど」

    いうや否や、黒子は地面に倒れ伏すハゲに関節技をかける。

    愛穂「全員大人しくするじゃん!」

    一気に警備員が路地裏になだれ込んだ。

    黒子「そこの少年と少女は保護してくださいですの!こちらの三名が容疑者ですわ!」

    愛穂「少年と少女は保護!……って、あれ?月詠センセのとこの少年じゃんか」

    上条「はは……どうも」

    327 = 87 :

    もう言い逃れできないフラグだな

    328 = 120 :

    時は、少し前に遡る。

    美琴「どこいったのかしら、アイツ」

    二人を見失った美琴は、あちらこちらをフラフラとしていた。トイレットペーパーを購入する予定だったスーパーにも姿は見えず、周辺にも見えず。気付かぬ間にすれ違って、もう二人は帰ってしまったのだろうか――

    そんなことを考えていた矢先、美琴の耳は路地裏から争いの音を捉えた。

    美琴「あ、アイツならあり得る……!」

    溜まらず路地裏へと飛び込んだ美琴は、曲がり角で尻餅をつく羽目になった。

    美琴「キャッ!」

    曲がり角の先から、突如として炎が吹き出てきたからだ。美琴は痛む尻を撫でながら立ち上がると、曲がり角の陰から様子を窺った。

    「――の幻想をぶち殺す!」

    美琴(あ~!やっぱりアイツじゃない!……でも、私がここで出てったら絶対に後をつけてたことがバレちゃう……)

    一般人ならばパッと思い浮かぶような簡単な方法にたどり着いたのは、それからしばらく経ってからである。

    美琴(……あ、風紀委員に連絡すればいいじゃない)

    330 = 177 :

    不良は三人。しかし喋ったのは二人だけ。
    この意味がわか……らない

    331 = 120 :

    かくして、匿名の通報を受けた風紀委員は、対能力者戦を想定した警備員との協力のもと、路地裏へと踏み込んだのである。
    その中には、風紀委員の仕事で支部に呼びだされていた白井黒子(朝食抜き)も含まれていた。

    上条「……にしても、まさかこうあっさりと解放されるとは」

    「……白井さんの機転のお陰で、私たちは単なる被害者扱いでしたからね」

    しばらく後、二人は再び街を歩いていた。
    結局、暴行を加えたのは一方的にハゲ一味で、ハゲを伸したのは白井黒子であるということになり、上条は暴行の罪に問われることなく済んだのだった。

    上条「……まあ、あの巨乳の警備員は何か感づいてはいたみたいだったけどな」

    上条はのんびりといった。小萌からの話で上条を一方的に知っている愛穂だったが、それ故に上条がハゲを伸したことに多少なりとも気が付いていたようだ。だが、それでもお咎めなしというのは、些か甘いようであるが。

    上条「さーて、改めてトイレットペーパー買いに行きますか」

    「は、はい。……あの、上条先生」

    上条「ん?」

    Dは、頬を染めながらポツリと言った。

    「えっと……助けていただいて、本当にありがとうございました」

    上条「あはは、気にすんなよ。一応寮監代理なワケだしさ」

    上条は気楽そうに笑う。いつの間にか、Dもつられて笑っていた。

    332 = 87 :

    なにこの中学生日記

    333 = 248 :

    KJさんは高校だけどね

    334 = 120 :

    えーそんなワケで地の文終了
    書き溜めないので刺青くんの不遇は見なかったことにして下さい
    想像以上にバトルに時間つかっちまった……

    じゃ、ほのぼのに戻ります
    一応、バトルシーンの補足解説↓

    ハゲ:レベル1の「反射強化」。頭が良い
    モヒカン:レベル4の「発火能力」。ヒャッハー
    刺青:レベル0のなんか。空気。韻を踏むしゃべり方

    ハゲたちの戦法
    ハゲが全員レベル3以上のハッタリをかます→モヒカンが消毒するフリで威圧→ハゲが二発で伸す
    刺青は……外見で威圧感を与える役とかそんなカンジで

    因みに、黒子の機転は
    ・ハゲの怪我が顔面への二発(二発とも顔面の真ん中)であったこと
    ・上条はボロボロ、ハゲ一味は三人中二人が無傷だったこと
    ・黒子がハゲを伸したフリをしたこと
    ・風紀委員である黒子の証言が優先されたこと
    などの理由で通用したカンジで

    335 :

    モヒカンのくせしてエリートだと…

    336 :

    モヒカン強えじゃねえか・・・

    337 = 254 :

    しかし…俺が笑うとDは苦笑いしていた…

    338 = 120 :

    上条「やっと寮にもどってこれたなー。つっかれたー」

    「そうですねー……私はなんにもできなかったですけど」シュン

    上条「しょうがねぇよ。いくらレベル4ったってDちゃんはか弱い女の子だろ?あんな状況じゃ腰だって抜けるさ」

    「上条先生……」

    上条「結局、レベルなんて関係ねえんだって。例えレベル0でも、守れる気持ちがある奴が立てば良いんだ。だから、また何かあっても無理はすんなよ。俺が守るからな」イケメン

    「上条……先生……」ドキドキドキドキ

    美琴「あ、お帰りー……って、凄い顔面ね」

    上条「はは、ちょっとな。あ、御坂、トイレットペーパーを各トイレに補充すんのをDちゃんと一緒にやって貰えないか?俺はとりあえず病院行ってくる」

    美琴「あ、うん。分かった。じゃあそれ貸しなさい」ガサッ

    上条「頼んだぞ二人ともー」

    「「はーい」」

    340 = 176 :

    俺はもう寝るけど(ry

    342 = 120 :

    上条「……結局、検査だなんだで夜かよ……」ゲンナリ

    上条「昼飯も食えてねえし、腹減ったな………不幸だー」

    ガチャ

    上条「あー……寮監室は落ち着くぜー」

    黒子「落ち着いている場合じゃありませんのよ?」

    上条「う、うわっ白井!?」

    黒子「もうすぐに門限のチェックですわ。お忘れになって?」

    上条「そういやそーだ……あ」

    黒子「どうされたのですか?」

    上条「さっきはありがとうな、白井」

    黒子「……別に貴方のためではございませんの。あのまま貴方が逮捕されれば、D先輩がお悲しみになりますから」

    上条「でも、ありがとうな」

    黒子「……どういたしまして」

    上条「さ、確認にいきますかー……あー疲れたー」

    黒子「………」

    343 = 120 :

    ちょっち飯食ってきます

    っつかヤベーよ
    まだ昨日から入れ知恵してもらったネタの半分も出来てない
    多分長期戦になりそう

    344 = 251 :

    上条さんって何かしらの体術系心得てなかった?
    名前が出てこない……

    345 = 165 :

    トリケラトプス拳

    346 = 118 :

    剛体術

    347 = 299 :

    上条さんが剛の拳よりストロングな柔の拳会得したらどうなるのっと

    348 :

    上条当麻…ただのフラグメイカーさ…

    349 :

    ソゲブ拳

    350 :

    む?


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