のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:126,331,335人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    私的良スレ書庫

    不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitter
    ログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ上条「まきますか?まきませんか?」

    SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニュー
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 黒子 + - なんでも屋さん + - クロス + - サーシャ + - チキチキ + - ツンデレ + - ヒナギク + - ホーリエ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    レスフィルター : (試験中)
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter
    551 : 以下、名無しにか - 2010/01/17(日) 23:13:32.10 ID:1N69jGkq0 (+35,+30,+0)
    しかし、今回の場合はどうも様子がおかしかった。彼女の話す内容から、保護者らしき人物の影も見えないのである。

    そしてそれ以上に―――自分を純粋に信じてくれている雛苺をひょいと別の人間に預けるのは、正直気が引けた。それこそ彼女は、自分が置いていかれたように感じてしまうかもしれない。

    この時期の少女にそういう意識を持たせるのは、小萌としては避けたいのである。

    (・・・仕方ないですねー。シスターちゃんと姫神ちゃんには電話することにしましょう)

    ちらりと自分の背後に置いてある買い物袋を見る小萌。自分のアパートはすぐ近くであったが、事態が事態だ。こっちのことを優先させることにする。

    「じゃあヒナちゃん」

    「うょ?」

    「ヒナちゃんは、どこかに行かなくちゃ行けないんですよね?」

    「そうなの。こもえといっしょに行くのよ」

    「ん、じゃあ小萌せんせーを、いまからヒナちゃんが言われた場所に連れて行ってくれますか? ヒナちゃんは、それがどこだかわかりますか?」

    「わかるの。ベリーベルがそこにいるのよ」

    「べりーべる?」

    「うい。ヒナの人工精霊なのよ」

    「人口政令? う、うぅーん・・・とりあえず、行き先はわかるんですね? じゃあヒナちゃん、小萌せんせーと一緒に行きましょう」

    そう言って、小萌は立ち上がり、雛苺に向けて手を差し出した。
    552 : 以下、名無しにか - 2010/01/17(日) 23:14:23.77 ID:1N69jGkq0 (+35,+30,-191)
    「うゆ?」

    「せんせーとお手手を繋ぎましょうかヒナちゃん。せんせーはどこに行けばいいのかわからないので、迷子にならないようにヒナちゃんが手を繋いでください」

    「・・・・・・」

    雛苺は驚いたような表情を浮かべた後、

    「えへへー」

    にぱっ、と笑い、小萌の手を取った。

    「じゃあ行くの! こもえ、迷子になっちゃだめなのよ?」

    「はい、じゃあ小萌せんせーを連れて行ってくださいね?」

    歩き出す雛苺。

    スキップするような少女の歩調に脚を合わせ、小萌も脚を踏み出した。
    553 : 以下、名無しにか - 2010/01/17(日) 23:15:50.68 ID:1N69jGkq0 (+35,+30,-262)
    そして、二人が歩き去ってから。

    つい先ほどまで、雛苺が蹲っていたその僅か一歩奥。

    そこにあるのは大きな鞄。雛苺自身がすっぽり入りそうな、高価そうな鞄だ。

    薄暗いため、小萌が気に留めなかったそれの蓋が、

    ギィ

    とひとりでに開いた。

    そしてその中から、ふわり、と桃色の光球が浮かび上がる。

    光球は周囲の薄暗闇を払うように一度大きく光った後、逆にその光量を落とした。

    薄暗い路地の中でさえぼんやりとしか見えなくなった光球。

    それは音もなく、しかし弾かれたような勢いで上昇し、陽光の中に身を晒す。

    午後真っ只中の光の中、人の目にほとんど映らなくなった光球は、一気に加速してその場から離れ、飛び去った。

    その光球が描いた軌跡の下に。

    小萌が、一人の少女とともに、歩いている。
    554 : 以下、名無しにか - 2010/01/17(日) 23:19:35.04 ID:1N69jGkq0 (+35,+30,-62)
    まさか残っているとは思っていませんでしたが、続きを投下しました。
    本日分は以上です。

    なおこのスレッドが落ちるor1000に達した段階で、続きはパー速で書いていこうと考えています。
    少し書きため&修正、追加をしてから投下を再開するつもりですので、落ちた後から少し間が開くかもしれませんが、ご容赦を。

    それでは。
    555 : 以下、名無しにか - 2010/01/17(日) 23:23:01.48 ID:Uf2FTmlpP (+29,+29,-17)
    ローゼンやる夫板でもいいと思うけどね
    いずれにせよここでやるには投下量に対して保守の労力が割に合ってないのは確か
    556 : 以下、名無しにか - 2010/01/17(日) 23:25:56.93 ID:XV2IqK560 (+28,+29,-38)
    把握した、乙

    >>555
    VIPは軽いノリの物にはレスが付きやすいし
    パー速やらは作りこまれた物の方がレスが付きやすい感じがする

    つまりはこのSSはゆっくり進行する板向きということだろうよ
    557 : 以下、名無しにか - 2010/01/18(月) 00:31:35.31 ID:bPs3kCViQ (+0,+11,-1)
    558 : 以下、名無しにか - 2010/01/18(月) 01:23:49.72 ID:6jWxwwy00 (-24,-12,+0)
    ho
    559 : 以下、名無しにか - 2010/01/18(月) 02:04:06.01 ID:bPs3kCViQ (+0,+11,-1)
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS スレッド一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 黒子 + - なんでも屋さん + - クロス + - サーシャ + - チキチキ + - ツンデレ + - ヒナギク + - ホーリエ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について