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元スレ上条「まきますか?まきませんか?」
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しかし、今回の場合はどうも様子がおかしかった。彼女の話す内容から、保護者らしき人物の影も見えないのである。
そしてそれ以上に―――自分を純粋に信じてくれている雛苺をひょいと別の人間に預けるのは、正直気が引けた。それこそ彼女は、自分が置いていかれたように感じてしまうかもしれない。
この時期の少女にそういう意識を持たせるのは、小萌としては避けたいのである。
(・・・仕方ないですねー。シスターちゃんと姫神ちゃんには電話することにしましょう)
ちらりと自分の背後に置いてある買い物袋を見る小萌。自分のアパートはすぐ近くであったが、事態が事態だ。こっちのことを優先させることにする。
「じゃあヒナちゃん」
「うょ?」
「ヒナちゃんは、どこかに行かなくちゃ行けないんですよね?」
「そうなの。こもえといっしょに行くのよ」
「ん、じゃあ小萌せんせーを、いまからヒナちゃんが言われた場所に連れて行ってくれますか? ヒナちゃんは、それがどこだかわかりますか?」
「わかるの。ベリーベルがそこにいるのよ」
「べりーべる?」
「うい。ヒナの人工精霊なのよ」
「人口政令? う、うぅーん・・・とりあえず、行き先はわかるんですね? じゃあヒナちゃん、小萌せんせーと一緒に行きましょう」
そう言って、小萌は立ち上がり、雛苺に向けて手を差し出した。
そしてそれ以上に―――自分を純粋に信じてくれている雛苺をひょいと別の人間に預けるのは、正直気が引けた。それこそ彼女は、自分が置いていかれたように感じてしまうかもしれない。
この時期の少女にそういう意識を持たせるのは、小萌としては避けたいのである。
(・・・仕方ないですねー。シスターちゃんと姫神ちゃんには電話することにしましょう)
ちらりと自分の背後に置いてある買い物袋を見る小萌。自分のアパートはすぐ近くであったが、事態が事態だ。こっちのことを優先させることにする。
「じゃあヒナちゃん」
「うょ?」
「ヒナちゃんは、どこかに行かなくちゃ行けないんですよね?」
「そうなの。こもえといっしょに行くのよ」
「ん、じゃあ小萌せんせーを、いまからヒナちゃんが言われた場所に連れて行ってくれますか? ヒナちゃんは、それがどこだかわかりますか?」
「わかるの。ベリーベルがそこにいるのよ」
「べりーべる?」
「うい。ヒナの人工精霊なのよ」
「人口政令? う、うぅーん・・・とりあえず、行き先はわかるんですね? じゃあヒナちゃん、小萌せんせーと一緒に行きましょう」
そう言って、小萌は立ち上がり、雛苺に向けて手を差し出した。
「うゆ?」
「せんせーとお手手を繋ぎましょうかヒナちゃん。せんせーはどこに行けばいいのかわからないので、迷子にならないようにヒナちゃんが手を繋いでください」
「・・・・・・」
雛苺は驚いたような表情を浮かべた後、
「えへへー」
にぱっ、と笑い、小萌の手を取った。
「じゃあ行くの! こもえ、迷子になっちゃだめなのよ?」
「はい、じゃあ小萌せんせーを連れて行ってくださいね?」
歩き出す雛苺。
スキップするような少女の歩調に脚を合わせ、小萌も脚を踏み出した。
「せんせーとお手手を繋ぎましょうかヒナちゃん。せんせーはどこに行けばいいのかわからないので、迷子にならないようにヒナちゃんが手を繋いでください」
「・・・・・・」
雛苺は驚いたような表情を浮かべた後、
「えへへー」
にぱっ、と笑い、小萌の手を取った。
「じゃあ行くの! こもえ、迷子になっちゃだめなのよ?」
「はい、じゃあ小萌せんせーを連れて行ってくださいね?」
歩き出す雛苺。
スキップするような少女の歩調に脚を合わせ、小萌も脚を踏み出した。
そして、二人が歩き去ってから。
つい先ほどまで、雛苺が蹲っていたその僅か一歩奥。
そこにあるのは大きな鞄。雛苺自身がすっぽり入りそうな、高価そうな鞄だ。
薄暗いため、小萌が気に留めなかったそれの蓋が、
ギィ
とひとりでに開いた。
そしてその中から、ふわり、と桃色の光球が浮かび上がる。
光球は周囲の薄暗闇を払うように一度大きく光った後、逆にその光量を落とした。
薄暗い路地の中でさえぼんやりとしか見えなくなった光球。
それは音もなく、しかし弾かれたような勢いで上昇し、陽光の中に身を晒す。
午後真っ只中の光の中、人の目にほとんど映らなくなった光球は、一気に加速してその場から離れ、飛び去った。
その光球が描いた軌跡の下に。
小萌が、一人の少女とともに、歩いている。
つい先ほどまで、雛苺が蹲っていたその僅か一歩奥。
そこにあるのは大きな鞄。雛苺自身がすっぽり入りそうな、高価そうな鞄だ。
薄暗いため、小萌が気に留めなかったそれの蓋が、
ギィ
とひとりでに開いた。
そしてその中から、ふわり、と桃色の光球が浮かび上がる。
光球は周囲の薄暗闇を払うように一度大きく光った後、逆にその光量を落とした。
薄暗い路地の中でさえぼんやりとしか見えなくなった光球。
それは音もなく、しかし弾かれたような勢いで上昇し、陽光の中に身を晒す。
午後真っ只中の光の中、人の目にほとんど映らなくなった光球は、一気に加速してその場から離れ、飛び去った。
その光球が描いた軌跡の下に。
小萌が、一人の少女とともに、歩いている。
まさか残っているとは思っていませんでしたが、続きを投下しました。
本日分は以上です。
なおこのスレッドが落ちるor1000に達した段階で、続きはパー速で書いていこうと考えています。
少し書きため&修正、追加をしてから投下を再開するつもりですので、落ちた後から少し間が開くかもしれませんが、ご容赦を。
それでは。
本日分は以上です。
なおこのスレッドが落ちるor1000に達した段階で、続きはパー速で書いていこうと考えています。
少し書きため&修正、追加をしてから投下を再開するつもりですので、落ちた後から少し間が開くかもしれませんが、ご容赦を。
それでは。
ローゼンやる夫板でもいいと思うけどね
いずれにせよここでやるには投下量に対して保守の労力が割に合ってないのは確か
いずれにせよここでやるには投下量に対して保守の労力が割に合ってないのは確か
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