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元スレ杏子「巻きますか、巻きませんか」
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杏子「……あ~あ」
杏子「……魔女もいねーし、何かすることねーかなー」
杏子「何か金目のもんないかなぁ。不法投棄されてないかなぁ」キョロキョロ
杏子「お?何かめっけ」ヒョイ
杏子「大きな鞄だな……」
杏子「……ギッシリと金が詰まってたりして」
杏子「とりあえず開ける」ガチャリンコ
杏子「ん~……?」
杏子「……人形?」
杏子「……魔女もいねーし、何かすることねーかなー」
杏子「何か金目のもんないかなぁ。不法投棄されてないかなぁ」キョロキョロ
杏子「お?何かめっけ」ヒョイ
杏子「大きな鞄だな……」
杏子「……ギッシリと金が詰まってたりして」
杏子「とりあえず開ける」ガチャリンコ
杏子「ん~……?」
杏子「……人形?」
杏子「人形かよ……。札束とかじゃないのかよ……。いやそりゃそうかな……」
杏子「しかしこれは……あたしは人形に関してはど素人だが……よくできている」フニフニ
杏子「うはぁ、ほっぺ柔らけぇ……。服の生地も……多分いいやつだ。綺麗だなぁ」フニフニサラサラ
杏子「これは高く売れる!ひゃくまんえんは手堅いな!」
杏子「お、ねじ発見」
杏子「と、言うことは……お、あった。きっとこの穴に挿すんだな」
杏子「巻いたらどうなるんだ?」
杏子「……喋るのかな?」
~あんこイメージ~
キリリ…キリリ…
人形「ワタシ、リカチャン、アナタ、ワタシノ、トモダチ」カタカタ
人形「ヒトリボッチデ、サミシカッタ。ナノデヒャクマンエンヲサシアゲマス」
~~~~~~~~~
杏子「……い、一回くらい動かしてみても、悪くないよな…」wktk
杏子「そ、それに捨ててあるってことは、壊れてるかもしれねーからな!」スッ
杏子「壊れてたら高く売れねえもんな!ちゃんとこいつのことを知っておかないとな!」キリ…キリ…
杏子「こんなもんかな?」
杏子「…………?」
人形「」フワッ
杏子「!?」
人形「……」ストン
杏子「人形が浮いた!そして立った!」
人形「……」クリッ
杏子「こっち見た!」
人形「……」トコトコ
杏子「自動で歩いた!すげええええ現代カラクリ人形すげえええ!」
人形「うるさい」バシン
杏子「あんっ!」
杏子「ぎゃああああ喋ったああああ!?」アトズサリ
杏子「っていうか人形に殴られた!」
人形「問おう、貴女が私のマスターか」
杏子「」
人形「冗談はさておき」ポンポン
杏子「……な、何だてめぇ!使い魔の類か!」
人形「レディの体を小汚い手でべたべた触った上に売り飛ばそうとするなんて、下劣にも程があるわ」トコトコ
杏子「お、おうこらぁ!近寄んな!」
杏子(魔女の気配はないが、一応魔法少女に……)ヘンシン
人形「……何かしらその格好は。ナンセンスだわ」トコトコ
杏子「だ、か、ら!これ以上近寄るなっつってんだ!」チャッ
人形「貴女は今まで出会った中で一番野蛮な人間よ。レディに槍を向けるなんて何様のつもり?」
杏子「使い魔か?!それとも別の魔法少女の力か!?何者だ!」タジ…
人形「貴女から名乗るべきだとは思うけど……まあ、いいわ。名乗りましょう」
人形「私は誇り高きローゼンメイデンの第五ドール。名は真紅」
杏子「ろーぜん……めいでん?」
真紅「そしてこの子は私の人工精霊、ホーリエとベリーベルよ」チカチカッ チカッチカッ
杏子「ローゼン……?えっと……真紅と堀江由衣とベリーゲラ……?」
真紅「ホーリエとベリーベルよ。……さ、私の自己紹介は済んだわ。貴女のことを教えて頂戴」
杏子「うぅむ……」
真紅「その変なコスプレのこととか、ほら早く」
杏子「コスプレって……」
杏子(落ち着けあたし。目の前に動く人形と赤とピンクの蛍みたいなものがあるだけだ。使い魔と比べりゃ可愛いもんだ)
真紅「この真紅が名乗ったのよ。早く名乗りなさい」
杏子「お、おう……」
杏子「あたしは、佐倉杏子。……その、魔法少女だ」
真紅「魔法少女?」
杏子「うん」
真紅「ふざけているの?」
杏子「生憎、マジだよ。なんつーか、そのー……こう、戦うんだよ。魔女と……。変身したし槍も出しただろ?」
真紅「そうね。わかったわ」
杏子「うん」
真紅「大変ね」
杏子「まあな。……しかし随分冷静だな。目の前にいる奴が魔法少女なんだぞ」
真紅「伊達に長生きしてないもの。そういう貴女こそ、呪い人形だとか言いながら震えたりしないのね」
杏子「ビックリはしたけどな」ヘンシンカイジョ
真紅「それはそうと、貴女は私のゼンマイを回したのだから、私と契約なさい」
杏子「何言ってんだてめぇ。契約ゥ?確かに回したけど……」
真紅「簡単に言えば、貴女の力を私に貸しなさい、ということよ。返さないけど」
杏子「ソウルジェムに対する魔法少女みたいな物かな……」
真紅「何を言ってるのかわからないけど、貴女の力を私に吸い取らせなさい。それで貴女は私の下僕になるのよ」
杏子「しもっ……誰がなるか!っていうかなんだよ!私にメリット一切ねぇじゃねーか!」
真紅「あるわよ。せめて、この真紅がレディーとは何たるかを教えてあげるのだわ」
真紅「第一に貴女、口調が乱暴すぎるし、何かと小汚いわ。可愛い顔が台無しよ。洗顔の習慣はあって?」
杏子「かわっ……、ふ、ふん。知ったことか」
真紅「さて、貴女の左手の薬指の指輪に口づけをすれば契約は完了するのだけど」
杏子「聞けよ。っていうか指輪って……」チラッ
杏子「げっ、なんじゃこりゃあ!いつの間に!?」
杏子「と、取れねぇ!」グイグイ
真紅「無理に取ろうとすると肉が削げるわよ」
真紅「中指と薬指。指輪を二つはめているのは不格好ね。中指の方を外しなさいな」
杏子「それこそ無理だよ。こいつは魔法少女の証みたいなもんだから」
真紅「あら、そうだったの。ならいいわ。とにかく指輪に口づけをなさい」
杏子「やだ!」
真紅「……」
杏子「……で、真紅、つったか。お前からは魔女とも使い魔とも言わない未知の臭いがする」
杏子「今はよその魔法少女の人形を操る能力か何かではないかと疑っている」
杏子「結局何なんだ?」
真紅「だからローゼンメイデンと言ったじゃない」
杏子「そのローゼンメイデンがわからねえんだが……。あぁ……頭がこんがらがってきた。あたしってほんとバカ」
真紅「私と契約して力の媒介になるのだわ」
杏子「うぜぇ!」
真紅「契約したらローゼンメイデンが何なのかという疑問にも細かく答えてあげる」
真紅「それだけでなくて……」クドクド
…………。
杏子「――で、結局言いくるめられて結局契約しちまった……二重契約だ……」
真紅「それにしてもここは汚らしい場所ね。貴女の家へ案内しなさい」
杏子「汚らわしいって……。まあ、いいけど。……家はないよ」
真紅「……何ですって?」
杏子「だから、家はないんだよ」
真紅「……ああ、ほーむれす、というやつね。実在したのね」
杏子「都市伝説レベルかあたしはよ!?さぞあんたはイートコに住んでたんだろーなー?え?」
真紅「そこそそこね。とにかく何とかしなさいよ」
杏子「何とかしろったってないもんはどうしようもねえよ。ここでも雨風はまあ凌げるし」
真紅「魔ホームレス少女」ボソ
杏子「……」
真紅「この真紅に野宿させると言うの?」
杏子「いいだろ別に。元々あんたは捨てられてたんだから。お菓子あるぞ。食うかい?」
真紅「捨ててあったわけじゃあないのだけど……」
真紅「で、紅茶は出るのかしら?」
杏子「あるわけねーだろ。蛇口から水を直飲みだろ」
真紅「はあ……。最悪だわ」
杏子「ああ、あたしもだよ。嫌なら別の奴んとこいけよ」
真紅「契約しておいて随分身勝手なのね」
杏子「自分のためにならない上に半強制的に二重契約させられたこっちの身にもなれよ。願いとか叶えろよ」
真紅「見返りを求めるとは汚い流石人間汚い。……何でもいいけど、契約した以上責任は取って貰うわよ」
杏子「はあ……。最悪だよ」
猫「にゃあ」
杏子「ん?」
杏子「おっ、パイじゃねえか」
真紅「……」
杏子「あっ、いや、こっ、こいつと出会った時パイのお菓子を食ってただけだからな!」
杏子「け、決してあたしのネーミングセンスな訳では……」
杏子「雨風から逃れるためによく来るんだよ。一人ぼっちは寂しいもんな。な?」
真紅「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
杏子「!?」
猫「!」
真紅「きょっきょきょきょきょ杏子!いいい今すぐ帰りなさい!家に!室内に!屋内にぃぃぃ!」ガッシ
杏子「お、おい落ち着けよ!」
真紅「ねねねね猫はここここの世で最も恐ろしい動物なのなのなのだわだわ!それこそくんくんの敵に抜擢される程……!」パタパタ
杏子「くんくんってなんだよ。だから帰るも何も家なんかないって」
真紅「ならば早く私を抱っこしなさい!早く!」ピョンピョン
猫「にゃあ」
真紅「ひぃ!」
杏子「わーったよ……」ヒョイ
真紅「抱き方が違う!」バシッ
杏子「あん!」
真紅「ほら!早く猫を追い出して頂戴!」
杏子「えー。しゃーねーな。ほれ、シッシッ」
猫「解せぬ」トコトコ
真紅「……行ったわね?」
杏子「落ち着いたか」
真紅「はぁ……。全く。不衛生な上にろくな食べ物もなく紅茶は出ない上に猫が沸くだなんて、こんなとこにいたらダメになるわ。こんなとこにずっといたら円形脱毛症になるわ」
杏子「人形のくせに……。そんなん言うならホテルに……」
真紅「ホームレスなのだから、どうせ忍び込むとかするのでしょう。私はそこまで落ちぶれてないわ」
真紅「全く……貴女は今までで最も人としてどうしようもない下僕だわ」
杏子「誰が下僕か」
真紅「それなら引きこもりやボッチが下僕だった時の方が、屋内で紅茶が飲めた分遥かにマシだったわ」
杏子「ボッチ……」
真紅「……」
杏子「紅茶、ねぇ……」
真紅「マミという人間のとこに行きましょう」
杏子「落ち着いたか」
真紅「はぁ……。全く。不衛生な上にろくな食べ物もなく紅茶は出ない上に猫が沸くだなんて、こんなとこにいたらダメになるわ。こんなとこにずっといたら円形脱毛症になるわ」
杏子「人形のくせに……。そんなん言うならホテルに……」
真紅「ホームレスなのだから、どうせ忍び込むとかするのでしょう。私はそこまで落ちぶれてないわ」
真紅「全く……貴女は今までで最も人としてどうしようもない下僕だわ」
杏子「誰が下僕か」
真紅「それなら引きこもりやボッチが下僕だった時の方が、屋内で紅茶が飲めた分遥かにマシだったわ」
杏子「ボッチ……」
真紅「……」
杏子「紅茶、ねぇ……」
真紅「マミという人間のとこに行きましょう」
杏子「は!?何でここでマミが出てくるん……って知ってるのかよ!」
真紅「知らないわ。指輪で繋がってるから少しだけ考えがわかるのよ」
杏子「んな……ッ!?心を読まれるなんて聞いてねえぞ!」
真紅「言ってないもの」
真紅「貴女は真紅の力の媒介になったのだから、考えがなんとなくわかるのよ。でも安心なさい。貴女の心を無闇に覗いたりは今後しないし他言もしないわ」
真紅「それにしても、貴女はそのマミという人間をそれなりに慕っているのね。頼りにしている先輩か何かかしら」
杏子「そ、そんなんじゃねえよ……」
杏子(キュゥべえ並にうぜぇ……。いや、厄介という表現が的確……)
真紅「知らないわ。指輪で繋がってるから少しだけ考えがわかるのよ」
杏子「んな……ッ!?心を読まれるなんて聞いてねえぞ!」
真紅「言ってないもの」
真紅「貴女は真紅の力の媒介になったのだから、考えがなんとなくわかるのよ。でも安心なさい。貴女の心を無闇に覗いたりは今後しないし他言もしないわ」
真紅「それにしても、貴女はそのマミという人間をそれなりに慕っているのね。頼りにしている先輩か何かかしら」
杏子「そ、そんなんじゃねえよ……」
杏子(キュゥべえ並にうぜぇ……。いや、厄介という表現が的確……)
真紅「ほら、私は鞄の中で休んでいるから、着いたら教えなさい」パタム
杏子「えー行くのぉ~?……めんどい……」
真紅「ほら。小言を言わない。行かないという選択肢はなくてよ」
杏子「はいはい……」ヒョイ
真紅「返事は一回」
杏子「……うぃ」
真紅「うぃじゃないわよ。ほら、キビキビ歩く。……ちょっと、揺らさないで頂戴。髪が乱れるじゃないの」
杏子(うっぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!)
――マミハウス前(見滝原)
杏子「……結局、ついちまったよ」
杏子「どうするかなー。もう夜だしなー。迷惑だろうなー」
杏子「真紅は屋内屋内言ってたけど結局鞄で寝るんだから別に野宿とかでもいいじゃん……」
杏子「明日の朝……は学校だろうな。朝から来るってのも……ん?」
カチャ
ピンポーン
杏子「ゲッ!?」
杏子「おい、真紅!てめぇ!鞄からちょっと隙間を開けてステッキのようなものを伸ばしてチャイム押しやがったな!」
真紅「だって、貴女がいつまで経ってもチャイムを押さないのだもの」
杏子「心の準備ってもんがあるし!気まずいんだよ!夜も遅いし!」
真紅「夜……そう言えばもう外は暗いわね。でも私なら大丈夫よ。寝る時間まではまだあるのだわ」
杏子「聞いてねぇよ!捨てるぞ!」
真紅「『ボッチ』という言葉から真っ先にマミを連想したことをバラすわよ」
杏子「それは勘弁してください」
ガチャ
マミ「はい……。あら!?さ、佐倉さん!?」
杏子「お、おう……」
マミ「……久方ぶりね。その、どうして見滝原に……?」
杏子「あーいやーそのー、何て言うか……そのー」
マミ「テリトリーに入るのは御法度でしょう?私を倒して奪おうと言うの?」
マミ「しかもこんな夜中。……あら、その鞄……」
杏子「あうぅ……そ、そんなんじゃ……なんて言うか、ほら、偶々散歩を……いや、違くて」ワタワタ
マミ「?」
杏子「その……だな」
真紅in鞄「あたしと一緒に暮らしてくれ(裏声)」
杏子「!」
マミ「はい……。あら!?さ、佐倉さん!?」
杏子「お、おう……」
マミ「……久方ぶりね。その、どうして見滝原に……?」
杏子「あーいやーそのー、何て言うか……そのー」
マミ「テリトリーに入るのは御法度でしょう?私を倒して奪おうと言うの?」
マミ「しかもこんな夜中。……あら、その鞄……」
杏子「あうぅ……そ、そんなんじゃ……なんて言うか、ほら、偶々散歩を……いや、違くて」ワタワタ
マミ「?」
杏子「その……だな」
真紅in鞄「あたしと一緒に暮らしてくれ(裏声)」
杏子「!」
マミ「え!?」
杏子「ち、違っ!」
マミ「一緒に暮らすだなんて……そんないきなり///」
杏子「あ、いや、そ、空耳だから!何顔赤くしてんだよ!」
杏子(テメェ!人形は人形らしく黙ってろよ!話がこじれるだろうが!)
真紅(素晴らしいアシストじゃない。ちゃんと拾いなさいよ)
杏子(ど、こ、が、だ、よ!)
マミ「……コ、コホン。それで……佐倉さん……」
杏子「あ、あぁ……その。そうだ。んっと……そうだ……ん。……そう!相談!相談があって来た!そうなんだよ!」
マミ「えっと……同居受け入れる分にはいいのだけど……一ついいかしら?」
杏子「同居ておい」
マミ「佐倉さんも……ローゼンメイデンと契約したのね」
杏子・真紅「……も?」
デコ人形「あ!真紅ゥ!会えて良かったのかしらァー!」
真紅「あら金糸雀。貴女も目覚めていたのね。そしてマミと契約してたのね」
金糸雀「そうなのかしら!とっても優しい人かしら!」
マミ「お姉ちゃんに会えてよかったわね。金糸雀ちゃん」
金糸雀「……カナのがお姉ちゃんよ。カナは第二ドールで、真紅は第五ドールかしら」
マミ「あ、あらごめんなさい。真紅ちゃん、落ち着いてて大人びてるからつい……」
マミ「それに、赤と言ったら大抵一番目だから……」
金糸雀「何の話?」
マミ「それにしても……」ジー
真紅「…………」
マミ「可愛いわぁ~」ナデッ
真紅「触れるな」バシッ
マミ「マミんッ!」
マミ「……き、気むずかしい子なのね」
杏子「……」ニヤリ
杏子(猫でピャーピャー言ってたことを晒して恥かかせてやる!)
杏子「マミ。こいつ実は猫がk…
真紅「それよりマミ、紅茶を淹れて頂戴」
杏子「真紅は猫g…
マミ「え、えぇ。勿論ご馳走するわ。丁度準備しようとしてたの。それじゃ淹れてくるからちょっと待っててね」スクッ
杏子「ねk……
真紅「杏子が言うにはマミの紅茶は美味しいとのことだから、期待しているわ」
マミ「も、もうっ、佐倉さんたら。来てくれればいつでもご馳走するのに///」
杏子「い、言ってねぇよ!」
マミ「そ、それじゃ、淹れてくるわね。待っててね三人共」
トテトテ
真紅「……そう思ってはいるのでしょう?」
杏子「ひ、人の考えとかは他言しないって言っただろうが!」
真紅「貴女の考えのことは言ってないわ。ここまで来る途中に実際に言ってたことじゃない」
杏子「えっ……そっ、そんなこと言ったっけかなぁ……」
真紅「あら、自分で言ったことも忘れたの?マミの家に行くのは久しぶりだなー楽しみだなー、みたいなことも」
杏子「……言った?」
真紅「嘘よ」
真紅「……でも、考えを他言するな、と言ったということはマミのことを好意的に考えてはいるのでしょう?」
杏子「ンガーッ!」
金糸雀(相変わらずのマスター振り回しっぷりかしら……)
杏子「ひ、人の考えとかは他言しないって言っただろうが!」
真紅「貴女の考えのことは言ってないわ。ここまで来る途中に実際に言ってたことじゃない」
杏子「えっ……そっ、そんなこと言ったっけかなぁ……」
真紅「あら、自分で言ったことも忘れたの?マミの家に行くのは久しぶりだなー楽しみだなー、みたいなことも」
杏子「……言った?」
真紅「嘘よ」
真紅「……でも、考えを他言するな、と言ったということはマミのことを好意的に考えてはいるのでしょう?」
杏子「ンガーッ!」
金糸雀(相変わらずのマスター振り回しっぷりかしら……)
真紅「ところで金糸雀。貴女はいつ目覚めたの?」
金糸雀「真紅達が来る少し前かしら」
真紅「そう。だったら私の方が早起きね」
金糸雀「他の姉妹は?」
真紅「まだ見てないわ」
杏子「他にもいるん……だろうな」
真紅「ローゼンメイデンは七姉妹よ」
杏子(こんなのが七体も……)
真紅「取りあえず今日は色々あって疲れたわ」
杏子「お前鞄の中で揺られてただけだろ」
金糸雀「かしらー。それにしても、大変だったわ」
真紅「そうね」
金糸雀「この一件、ラプラスの魔あたりは何かわかるかしら」
真紅「知ってても意味の分からないことを言ってはぐらかすでしょうね。あの道化兎は。何にしてもnのフィールドには近い内に行きましょう」
杏子(何か難しい単語が出てきたぞ)
マミ(…ッ!何かカッコイイっぽい言葉が聞こえたような……。……えぬのフィールド……ラプラスのま……)コポポ
真紅「私達のことを話した?」
金糸雀「少しは……。囓りだけ話してマミがお茶を淹れるって言ったところで真紅達が来たのかしら」
マミ「はい。どうぞ」カチャ
真紅「ありがとう。マミ」
金糸雀「いただきますかしらー」クピ
マミ「はい、佐倉さんも」
杏子「お、おう……」
金糸雀「美味しいわ!」
マミ「ふふっ、ありがとう」
真紅「実に完成度の高い紅茶なのだわ。茶葉もちゃんと開いているし、温度もなんたらかんたらミルクが云々」
マミ「そこまで誉められちゃうと、て、照れちゃうわ///」
真紅「それに、優しい味だわ」
マミ「そ、そうかしら……?そういうのって、わかるの?」
杏子(紅茶なんてどれも同じだろ……?)
真紅「勿論。誰かを思って淹れると美味しくなるものよ」
マミ「ふーん……そうなのねぇ……」
真紅「……思われているのね。杏子」ニコッ
杏子「あたしかよ!」
マミ「///」
杏子「照れてんじゃねーよ!」
杏子「ああ!もう。人形に振り回されたり見滝原まで歩いてきたりで腹減ったよ!ごはんくれごはん!」
マミ「はいはい。これから用意するわ」
金糸雀「私もお腹ぺこぺこかしらー」
杏子「人形のくせに食うのか?」
真紅「もちろん。生きているんだもの」
杏子「人形だろうがお前は」
真紅「お前?口が過ぎるわ」
杏子「うっせー」
真紅「……おしおきが必要ね」バシバシ
杏子「あんっ!痛い!やめれ!」
マミ「こんな賑やかな夕食はいつぶりかしら……。ふふっ」
杏子「人形のくせに食うのか?」
真紅「もちろん。生きているんだもの」
杏子「人形だろうがお前は」
真紅「お前?口が過ぎるわ」
杏子「うっせー」
真紅「……おしおきが必要ね」バシバシ
杏子「あんっ!痛い!やめれ!」
マミ「こんな賑やかな夕食はいつぶりかしら……。ふふっ」
真紅「……と、いうことで、夕食を済ませたわ。そこで、ローゼンメイデンのことを話しましょう」
真紅「私達ローゼンメイデンは全部で七体。七つに分けられたローザミスティカが一つになることで究極の少女、アリスとなり――」
真紅「なんたらかんたら……と、いうことで姉妹でバトルロイヤルをするのが私達の運命」
真紅「既に第六ドールの雛苺は末妹に敗れ、ボディを奪われてしまった」
真紅「彼女の……人で言うところの魂であるローザミスティカは今、私の元にあるわ」
真紅「そういう理由で私には人工精霊が二体いるのよ」
マミ「そ、そんな酷い話だわ……!」
金糸雀「酷くなんかないわ。それが私達が産まれた理由なのかしら」
杏子「なんつーか……身勝手な奴だな。ローゼンってのは」
真紅「お父様を悪く言わないで頂戴」
真紅「取りあえず私達のことを話したのだから、魔法少女について聞かせて貰える?」
真紅「私達ローゼンメイデンは全部で七体。七つに分けられたローザミスティカが一つになることで究極の少女、アリスとなり――」
真紅「なんたらかんたら……と、いうことで姉妹でバトルロイヤルをするのが私達の運命」
真紅「既に第六ドールの雛苺は末妹に敗れ、ボディを奪われてしまった」
真紅「彼女の……人で言うところの魂であるローザミスティカは今、私の元にあるわ」
真紅「そういう理由で私には人工精霊が二体いるのよ」
マミ「そ、そんな酷い話だわ……!」
金糸雀「酷くなんかないわ。それが私達が産まれた理由なのかしら」
杏子「なんつーか……身勝手な奴だな。ローゼンってのは」
真紅「お父様を悪く言わないで頂戴」
真紅「取りあえず私達のことを話したのだから、魔法少女について聞かせて貰える?」
マミ「え、ええ……。私達は契約によって願いを叶えてもらう代わりに魔法少女となって、魔女と戦ってグリーフシードがどうこうソウルジェムが何とか――」
マミ「なんたらかんたら……と、いうことで願いを叶えた代償に魔女と戦う運命を背負ったのよ」
金糸雀「カナ達は目的は違えど、戦う運命を背負った仲間かしら!」
真紅「大変ね。……さて、と。もう九時だわ。金糸雀。寝るわよ」
マミ「ええっ、リアクション薄っ。……というより、もう寝ちゃうの?あの、お風呂とかは……」
真紅「人形だから垢の類は出ないわ。また明日」パタン
金糸雀「おやすみかしらー」パタン
マミ「え、ええ。お休みなさい……」
マミ「なんたらかんたら……と、いうことで願いを叶えた代償に魔女と戦う運命を背負ったのよ」
金糸雀「カナ達は目的は違えど、戦う運命を背負った仲間かしら!」
真紅「大変ね。……さて、と。もう九時だわ。金糸雀。寝るわよ」
マミ「ええっ、リアクション薄っ。……というより、もう寝ちゃうの?あの、お風呂とかは……」
真紅「人形だから垢の類は出ないわ。また明日」パタン
金糸雀「おやすみかしらー」パタン
マミ「え、ええ。お休みなさい……」
杏子「何だってんだよ」
杏子「しかし九時に寝るなんてよい子ちゃんかっつーの」
マミ「……もう。お洋服の洗濯もしないの……」
杏子「さて、それじゃああたしも寝……」
マミ「いくらなんでもあなたはお風呂に入らなきゃだめよ。一緒に入りましょう」
杏子「えぇっ!?一緒に!?冗談じゃねぇ!」
マミ「いいでしょ。ご飯も食べたんだし。一緒にお風呂ってのはお約束じゃない」
杏子「ぐぬぬ……」
杏子「しかし九時に寝るなんてよい子ちゃんかっつーの」
マミ「……もう。お洋服の洗濯もしないの……」
杏子「さて、それじゃああたしも寝……」
マミ「いくらなんでもあなたはお風呂に入らなきゃだめよ。一緒に入りましょう」
杏子「えぇっ!?一緒に!?冗談じゃねぇ!」
マミ「いいでしょ。ご飯も食べたんだし。一緒にお風呂ってのはお約束じゃない」
杏子「ぐぬぬ……」
in 風呂
マミ「佐倉さんの背中、綺麗ね」ゴシゴシ
杏子「それに比べてマミのはプニプn……いや、何でもない。だから露骨に力を込めないでくれ痛いよ」
杏子「そ、それよりマミ……あたしはよくわからん内に契約しちまったんだが、信用していいのか?ローゼンメイデン……」
マミ「あら、どうして?あんなにかわいいのに」
杏子「だってさ、もしかしたらそうやって人に寄生して力とかを奪う、魔法少女の力かもしれないじゃん」
杏子「動く人形と契約だなんて、突然すぎんだろ。設定も凝りすぎだ」
マミ「魔法少女も十分突飛な話じゃない」
マミ「私は信用するわ……。姉妹で闘い合う運命なんて……万が一嘘だとしても私には無下にできない……!」
杏子「あたしにも妹がいたからマミが同情する気持ちはわからないでもないけど」
マミ「だったら、様子を見てみましょ?絶対にあの子達は悪い子じゃないわ!」
杏子「うーん……妹……ねぇ」
マミ「雛苺ちゃん……。いい子だったんでしょうね。金糸雀ちゃんと真紅ちゃんの顔、とても辛そうだった……」
マミ「佐倉さんの背中、綺麗ね」ゴシゴシ
杏子「それに比べてマミのはプニプn……いや、何でもない。だから露骨に力を込めないでくれ痛いよ」
杏子「そ、それよりマミ……あたしはよくわからん内に契約しちまったんだが、信用していいのか?ローゼンメイデン……」
マミ「あら、どうして?あんなにかわいいのに」
杏子「だってさ、もしかしたらそうやって人に寄生して力とかを奪う、魔法少女の力かもしれないじゃん」
杏子「動く人形と契約だなんて、突然すぎんだろ。設定も凝りすぎだ」
マミ「魔法少女も十分突飛な話じゃない」
マミ「私は信用するわ……。姉妹で闘い合う運命なんて……万が一嘘だとしても私には無下にできない……!」
杏子「あたしにも妹がいたからマミが同情する気持ちはわからないでもないけど」
マミ「だったら、様子を見てみましょ?絶対にあの子達は悪い子じゃないわ!」
杏子「うーん……妹……ねぇ」
マミ「雛苺ちゃん……。いい子だったんでしょうね。金糸雀ちゃんと真紅ちゃんの顔、とても辛そうだった……」
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