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男「・・・んぁぁ、もう10時かぁ・・・・・」
幼馴染「おはよう男くんっ」
男「んあ・・・」
幼「はいはい朝ごはんですねっ」
男「うー・・・」
幼「~♪」
男「・・・・・」
幼「はいコーヒー。砂糖三杯です」
男「ん、あんがと」
幼「はい朝ごはん」
男「ん」
幼「はい新聞」
男「んー」
幼馴染「おはよう男くんっ」
男「んあ・・・」
幼「はいはい朝ごはんですねっ」
男「うー・・・」
幼「~♪」
男「・・・・・」
幼「はいコーヒー。砂糖三杯です」
男「ん、あんがと」
幼「はい朝ごはん」
男「ん」
幼「はい新聞」
男「んー」
男「ふー、今日はゴロゴロしてようかなぁ」ゴロン
幼「毎日お仕事お疲れさまです」
男「あぁ、そういや俺ももう社会人なんだなー」
幼「そうですよー」
男「入社したてだもんなぁ、あんまり自覚無いわ」
幼「慣れない仕事するのは大変でしょー?昨日はどうしたの?」
男「おぅふ・・・相変わらずお前は何でもお見通しだな」
幼「当然ですよー、私は男くんの幼馴染なんだから男くんのことなら何でもわかっちゃうんですっ!」
男「前にも聞いた台詞だなそれ」
幼「で、昨日はあんな疲れて帰ってきて・・・なにかあったんでしょ?」
男「・・・やっぱり俺テンション高かった?」
幼「はい。男くんが変に明るい時は決まって嫌なことがあった時だもんね」
男「恐れ入りました」
幼「毎日お仕事お疲れさまです」
男「あぁ、そういや俺ももう社会人なんだなー」
幼「そうですよー」
男「入社したてだもんなぁ、あんまり自覚無いわ」
幼「慣れない仕事するのは大変でしょー?昨日はどうしたの?」
男「おぅふ・・・相変わらずお前は何でもお見通しだな」
幼「当然ですよー、私は男くんの幼馴染なんだから男くんのことなら何でもわかっちゃうんですっ!」
男「前にも聞いた台詞だなそれ」
幼「で、昨日はあんな疲れて帰ってきて・・・なにかあったんでしょ?」
男「・・・やっぱり俺テンション高かった?」
幼「はい。男くんが変に明るい時は決まって嫌なことがあった時だもんね」
男「恐れ入りました」
男「実はだな・・・昨日は部長に」
幼「あちゃ~なにか失敗しちゃったのかな?」
男「違うんだよそれが」
幼「ん~、わかんないなぁ」
男「・・・まぁ言い辛いんだけど」
幼「あり、思い出したくないほどに大変だったようで」
男「・・・実は部長にケツ触られてさ」
幼「えぇ!?」
男「まぁ当然部長は男なんですがね」
幼「それってセクハラになるんですかねー?」
男「いや・・・あのプレッシャーとやりきれなさはパワハラに近い」
幼「そ、それは大変でしたね」
男「まー今日はゆっくり休みたい」ゴロン
幼「あちゃ~なにか失敗しちゃったのかな?」
男「違うんだよそれが」
幼「ん~、わかんないなぁ」
男「・・・まぁ言い辛いんだけど」
幼「あり、思い出したくないほどに大変だったようで」
男「・・・実は部長にケツ触られてさ」
幼「えぇ!?」
男「まぁ当然部長は男なんですがね」
幼「それってセクハラになるんですかねー?」
男「いや・・・あのプレッシャーとやりきれなさはパワハラに近い」
幼「そ、それは大変でしたね」
男「まー今日はゆっくり休みたい」ゴロン
幼「そうですねーしっかり疲れを落とさないと」もみもみ
男「あー・・・そこきもちー」
幼「んっしょ・・・」もみもみ
男「いてっ、あう、いてっ」
幼「およ、腰が弱いようで」
男「腰痛なんだよ・・・俺もオッサンの階段を登り始めたんだな」
幼「そんなこと言ってー、男くん昔から運動神経よくて体も強かったでしょ~」もみもみ
男「昔の話だよそんなん。こないだなんて電車に乗り遅れそうになってちょっと走っただけでも咳が止まらなかったんだぜ」
幼「あり、たまには体動かさないとね~」もみもみ
男「んー・・・いてっ」
男「あー・・・そこきもちー」
幼「んっしょ・・・」もみもみ
男「いてっ、あう、いてっ」
幼「およ、腰が弱いようで」
男「腰痛なんだよ・・・俺もオッサンの階段を登り始めたんだな」
幼「そんなこと言ってー、男くん昔から運動神経よくて体も強かったでしょ~」もみもみ
男「昔の話だよそんなん。こないだなんて電車に乗り遅れそうになってちょっと走っただけでも咳が止まらなかったんだぜ」
幼「あり、たまには体動かさないとね~」もみもみ
男「んー・・・いてっ」
幼「じゃあお買い物に行ってきますねー」
男「んー」
幼「お留守番頼みますよぅ」
男「んあ。気をつけろよ」
バタン
男「・・・なにかすることないかしらねー」
男「こういう時間がなぁー、勿体ないんだよなー」ゴロンゴロン
男「・・・絵でも描いてようか」
男「こうやって絵を描くなんて中学生以来か?」
男「実際暇つぶしにはいいかもな。これ」
男「ここはこうで・・・こんな感じか」
パタン
幼「男くんただいまー」
男「んー」
幼「んっ?お絵かきなんて珍しい」
男「いやー何とか暇つぶしにならないかと」
幼「・・・何ですかこの絵は」
男「何って・・・お前を描いてみたんだが」
幼「私・・・私ですか・・・」
男「どうだー、似てねーだろー!うはー」
幼「いっ、いやそんなことは無いよ男くん!よく見たら似てる!目尻とか!」
男「目尻・・・あっ、ホントだ」
男「実際暇つぶしにはいいかもな。これ」
男「ここはこうで・・・こんな感じか」
パタン
幼「男くんただいまー」
男「んー」
幼「んっ?お絵かきなんて珍しい」
男「いやー何とか暇つぶしにならないかと」
幼「・・・何ですかこの絵は」
男「何って・・・お前を描いてみたんだが」
幼「私・・・私ですか・・・」
男「どうだー、似てねーだろー!うはー」
幼「いっ、いやそんなことは無いよ男くん!よく見たら似てる!目尻とか!」
男「目尻・・・あっ、ホントだ」
男「うー・・・」
幼「その顔はまださっきのを気にしてる顔だね?」
男「んー・・・」
幼「そ、そんなに落ち込まないでくださいよぅ」
男「うぇー」
幼「仕方ないですよ、男くんは絵なんて描いたことなかったんですから」
男「あぁぁ・・・」
幼「暇つぶしですか?んー・・・時間を有効に活用したいなら趣味を持つことじゃないかなぁ」
男「しゅー?」
幼「ええ、趣味です」
男「しゅみねー」
幼「趣味ですー」
幼「その顔はまださっきのを気にしてる顔だね?」
男「んー・・・」
幼「そ、そんなに落ち込まないでくださいよぅ」
男「うぇー」
幼「仕方ないですよ、男くんは絵なんて描いたことなかったんですから」
男「あぁぁ・・・」
幼「暇つぶしですか?んー・・・時間を有効に活用したいなら趣味を持つことじゃないかなぁ」
男「しゅー?」
幼「ええ、趣味です」
男「しゅみねー」
幼「趣味ですー」
男「じゃあこれから暇な時間は絵を描くことにしよう」
幼「おっ、いいですねそれ」
男「それでいつかお前の度肝をだな・・・」
幼「わはー、楽しみにしてますよー」
男「俺は本気だぜ幼よ」
幼「わかってますよぅ。今男くんは覚悟を決めた時の顔してるもん」
男「そうか?」
幼「昔も今みたいな時があったじゃない男くん」
男「んんっ?むかしー?小1の時か?」
幼「そんな昔じゃないよ!ほら、高校生の頃に友くんにバンドのギター頼まれたときだよっ」
幼「おっ、いいですねそれ」
男「それでいつかお前の度肝をだな・・・」
幼「わはー、楽しみにしてますよー」
男「俺は本気だぜ幼よ」
幼「わかってますよぅ。今男くんは覚悟を決めた時の顔してるもん」
男「そうか?」
幼「昔も今みたいな時があったじゃない男くん」
男「んんっ?むかしー?小1の時か?」
幼「そんな昔じゃないよ!ほら、高校生の頃に友くんにバンドのギター頼まれたときだよっ」
男「ばんど・・・?あぁ、そんなこともあったなぁ、あの頃が懐かしい・・・」
幼「と、言っても私はあんまりあのこと知らないんですよね」
男「えーっとだな、確かアレは友のバンドのメンバーがライブ直前に風邪ひいちまってな」
幼「うんうん」
男「その補充って形で急遽俺がギターパートとしてライブに出てやったんさ」
幼「うんうん!」
男「おわり」
幼「えぇ!まだ言うことあるでしょ!もっとこう・・・そのときの熱い友情秘話とか・・・」
男「へ?俺の話熱くなかった?」
幼「はぁ、男くん・・・」
男「まぁ強いて言うならば・・・・・楽しかった。」
幼「も~、なんだかその言い方は楽しくなかったみたいだよぅ」
幼「と、言っても私はあんまりあのこと知らないんですよね」
男「えーっとだな、確かアレは友のバンドのメンバーがライブ直前に風邪ひいちまってな」
幼「うんうん」
男「その補充って形で急遽俺がギターパートとしてライブに出てやったんさ」
幼「うんうん!」
男「おわり」
幼「えぇ!まだ言うことあるでしょ!もっとこう・・・そのときの熱い友情秘話とか・・・」
男「へ?俺の話熱くなかった?」
幼「はぁ、男くん・・・」
男「まぁ強いて言うならば・・・・・楽しかった。」
幼「も~、なんだかその言い方は楽しくなかったみたいだよぅ」
男「ところでなんで高校時代の話なんだ?」
幼「ほら、男くんいきなりライブに出てくれなんて言われても嫌な顔一つせずすんなり引き受けたでしょ?」
男「あー、そうだったけ?」
幼「そうだったんです!でねぇ、男くんは逆にさっきみたいなやる気満々な顔してギターの練習し始めたでしょー?」
男「んー、ん?」
幼「覚えてないのー?たった数日でライブで演奏する曲コピーしちゃったじゃん!ギターなんて弾いた事もなかったのに!」
男「へ~」
幼「あの時の男くんは凄く格好よかったよ~、今もだけどね~」
男「そうだったのかー」
幼「そういえば自分のことを他人の話のように聞くのも昔からだよねぇ」
男「んー」
幼「はいはいコーヒーですねっ」
幼「ほら、男くんいきなりライブに出てくれなんて言われても嫌な顔一つせずすんなり引き受けたでしょ?」
男「あー、そうだったけ?」
幼「そうだったんです!でねぇ、男くんは逆にさっきみたいなやる気満々な顔してギターの練習し始めたでしょー?」
男「んー、ん?」
幼「覚えてないのー?たった数日でライブで演奏する曲コピーしちゃったじゃん!ギターなんて弾いた事もなかったのに!」
男「へ~」
幼「あの時の男くんは凄く格好よかったよ~、今もだけどね~」
男「そうだったのかー」
幼「そういえば自分のことを他人の話のように聞くのも昔からだよねぇ」
男「んー」
幼「はいはいコーヒーですねっ」
男「んあーあ」
幼「今日の夕飯はお鍋にしようかと」
男「鍋かー。いいねー」
幼「最近はもう真冬の寒さですからねー」
男「だなー、体調崩すなよー?」
幼「私は平気ですよぅ。男くんも気をつけてくださいね?」
男「うむ」
幼「んん・・・こうやって暖かい部屋でのんびりしていられるのは幸せですねー」
男「そーかー?」
幼「そーですよー?こういう生活は当たり前のようで当たり前じゃないんですからね」
男「確かにな。うちの会社が倒産でもしたら部屋が寒くなるな」
幼「ふふ、そうですねぇー」
幼「今日の夕飯はお鍋にしようかと」
男「鍋かー。いいねー」
幼「最近はもう真冬の寒さですからねー」
男「だなー、体調崩すなよー?」
幼「私は平気ですよぅ。男くんも気をつけてくださいね?」
男「うむ」
幼「んん・・・こうやって暖かい部屋でのんびりしていられるのは幸せですねー」
男「そーかー?」
幼「そーですよー?こういう生活は当たり前のようで当たり前じゃないんですからね」
男「確かにな。うちの会社が倒産でもしたら部屋が寒くなるな」
幼「ふふ、そうですねぇー」
男「おぉー鍋だ!」
幼「鍋です!」パカッ
男「いやぁ上手そうだ!冬はやっぱり鍋だな!後みかんとアイス!」
幼「そうですねぇー、この三つはこたつで食べるものの定番ですもんねー。はい、よそりましたよー」
男「いただきます!」
幼「召し上がれー」
男「あつっ!あうあう」ホクホク
幼「ちょ、火傷に気をつけて下さいよー?」
男「んーほ」ホクホク
幼「わはー、そうですかー」
男「もほっ、んほほお」ホクホク
幼「はいどうぞ。椎茸も食べましょうねー」
男「んーふ」ゴクン
幼「おいしそうでなによりです」ニコニコ
幼「鍋です!」パカッ
男「いやぁ上手そうだ!冬はやっぱり鍋だな!後みかんとアイス!」
幼「そうですねぇー、この三つはこたつで食べるものの定番ですもんねー。はい、よそりましたよー」
男「いただきます!」
幼「召し上がれー」
男「あつっ!あうあう」ホクホク
幼「ちょ、火傷に気をつけて下さいよー?」
男「んーほ」ホクホク
幼「わはー、そうですかー」
男「もほっ、んほほお」ホクホク
幼「はいどうぞ。椎茸も食べましょうねー」
男「んーふ」ゴクン
幼「おいしそうでなによりです」ニコニコ
男「ごっつぁん」
幼「ごちそうさまでした」
男「ふぃー・・・食った食ったぁ」
幼「あっ、そういえば!」
男「ん?どったん?」
幼「そろそろ年賀状書かなきゃね男くんっ」
男「おぅふっ、年賀状かぁ・・・んあああああ」
幼「そうやって書きたくないなんて言って!去年もそうやって駄々こねたでしょー」
男「ぬぅ・・・苦手なんだよそういう社交辞令は・・・」
幼「無理にとは言いませんけどね~、男くんが嫌なら」
男「まぁ今年も一応書くよ・・・幼がそういうなら」
幼「ごちそうさまでした」
男「ふぃー・・・食った食ったぁ」
幼「あっ、そういえば!」
男「ん?どったん?」
幼「そろそろ年賀状書かなきゃね男くんっ」
男「おぅふっ、年賀状かぁ・・・んあああああ」
幼「そうやって書きたくないなんて言って!去年もそうやって駄々こねたでしょー」
男「ぬぅ・・・苦手なんだよそういう社交辞令は・・・」
幼「無理にとは言いませんけどね~、男くんが嫌なら」
男「まぁ今年も一応書くよ・・・幼がそういうなら」
幼「去年は凄かったよね男くん宛ての年賀状!」
男「そうだったのか」
幼「そうだったんです」
男「でもお前も多かったよなぁ、確か50通くらい?」
幼「男くんは70通でしたよー」
男「おぅふ・・・そりゃ去年は返事にあんだけ苦労した訳だ・・・」
幼「男くん人柄いいからねー、皆に好かれてる証拠だよっ」
男「そうだったのか」
幼「そうだったんです」
男「だから昨日部長に・・・」
幼「それは忘れましょうね?」
男「・・・でもさ、俺のどこに好かれる要素があるんだ?」
幼「私に聞かれてもなぁ・・・」
男「だよなぁ、俺もお前のいいところなんて分からないからなぁ・・・」
幼「結構前にこの話をした時も結局分からず終いでしたもんねぇ~」
男「そうだったのか」
幼「そうだったんです」
男「でもお前も多かったよなぁ、確か50通くらい?」
幼「男くんは70通でしたよー」
男「おぅふ・・・そりゃ去年は返事にあんだけ苦労した訳だ・・・」
幼「男くん人柄いいからねー、皆に好かれてる証拠だよっ」
男「そうだったのか」
幼「そうだったんです」
男「だから昨日部長に・・・」
幼「それは忘れましょうね?」
男「・・・でもさ、俺のどこに好かれる要素があるんだ?」
幼「私に聞かれてもなぁ・・・」
男「だよなぁ、俺もお前のいいところなんて分からないからなぁ・・・」
幼「結構前にこの話をした時も結局分からず終いでしたもんねぇ~」
男「ま、いいや」
幼「そうですねぇ~・・・?」
幼「いや、よくないよぅ!」
男「えぇ?」
幼「そろそろ長年に渡るこの違和感に決着をつけようよ!」
男「んー・・・そんなこと言われても別に気にならないし・・・」
幼「そうやってまたぁ~・・・」
男「やっぱり俺らが幼馴染だからじゃないか?」
幼「やっぱりそうカナ?」
男「そうだろ。お前もそう思ってるんだろ?」
幼「うん」
男「じゃ、きっとそうなんだろうな」
幼「んー、私も男くんがそう思ってるならねぇ」
幼「そうですねぇ~・・・?」
幼「いや、よくないよぅ!」
男「えぇ?」
幼「そろそろ長年に渡るこの違和感に決着をつけようよ!」
男「んー・・・そんなこと言われても別に気にならないし・・・」
幼「そうやってまたぁ~・・・」
男「やっぱり俺らが幼馴染だからじゃないか?」
幼「やっぱりそうカナ?」
男「そうだろ。お前もそう思ってるんだろ?」
幼「うん」
男「じゃ、きっとそうなんだろうな」
幼「んー、私も男くんがそう思ってるならねぇ」
男「ところで年賀状はどうしようか」
幼「あっ、そうだそうだ」
男「まぁ俺は今年も適当にパソコンでテキパキ終わらせようかなぁ。お前は大変だよな、一枚一枚手書きだから」
幼「えへへ・・・パソコンだと温かみがないからね~」
男「あー、そういやお前の両親からは毎年来るんだよな~。俺なんかにいつまで送ってくるつもりなんだろ」
幼「男くんのお母さんとお父さんも私に送ってくれますよねー」
男「俺らの実家はお隣さんなだけにこういう縁は一生切れないのかねぇ」
幼「切れないっていうか・・・別に無理してる付き合ってる感じはないですよね~」
男「確かに・・・むしろアレは慣れなれしい域でもある。家族に対する接し方だアレは」
幼「家族・・・上手い喩えですねそれは」
男「ま、自然とそこにいる存在ってことなんだろ」
幼「ん?なにがですか?」
幼「あっ、そうだそうだ」
男「まぁ俺は今年も適当にパソコンでテキパキ終わらせようかなぁ。お前は大変だよな、一枚一枚手書きだから」
幼「えへへ・・・パソコンだと温かみがないからね~」
男「あー、そういやお前の両親からは毎年来るんだよな~。俺なんかにいつまで送ってくるつもりなんだろ」
幼「男くんのお母さんとお父さんも私に送ってくれますよねー」
男「俺らの実家はお隣さんなだけにこういう縁は一生切れないのかねぇ」
幼「切れないっていうか・・・別に無理してる付き合ってる感じはないですよね~」
男「確かに・・・むしろアレは慣れなれしい域でもある。家族に対する接し方だアレは」
幼「家族・・・上手い喩えですねそれは」
男「ま、自然とそこにいる存在ってことなんだろ」
幼「ん?なにがですか?」
男「ほら、さっきの違和感がどうこうって話だよ」
幼「はいはい、お互いの良さが分からないって話ですね?」
男「要はさぁ・・・実は頭では理解してるんだと思うよ俺は」
幼「・・・と、言いますと?」
男「例えばさ、家族みたいなそこに居て当たり前な存在のいい所を説明しろ、なんて聞かれても答えに悩む」
幼「そう、ですねぇ・・・言われてみれば」
男「ガキの頃とか『お父さんのいい所は仕事を頑張ってくれてることです』ってな感じに説明するけど、結局はこれが結論だよなぁ」
幼「ふむふむ」
男「俺は親父やお袋の人間的な魅力や欠点なんて具体的に説明できんよ」
幼「確かにそうかもですね!私も同じだなぁ」
幼「はいはい、お互いの良さが分からないって話ですね?」
男「要はさぁ・・・実は頭では理解してるんだと思うよ俺は」
幼「・・・と、言いますと?」
男「例えばさ、家族みたいなそこに居て当たり前な存在のいい所を説明しろ、なんて聞かれても答えに悩む」
幼「そう、ですねぇ・・・言われてみれば」
男「ガキの頃とか『お父さんのいい所は仕事を頑張ってくれてることです』ってな感じに説明するけど、結局はこれが結論だよなぁ」
幼「ふむふむ」
男「俺は親父やお袋の人間的な魅力や欠点なんて具体的に説明できんよ」
幼「確かにそうかもですね!私も同じだなぁ」
男「まぁダメダメな両親じゃなくてよかったぜ。呑んだ暮れの親父だったら欠点は挙げれてたろうな」
幼「わはー、人並みの家庭で幸せに育った証拠ですねー」
男「あぁ、幸せなことだよ」
幼「でも・・・それが男くんと私の違和感に関係あります?」
男「だからさ、それは今言ったように俺とお前が家族みたいな関係だからじゃないのかな?」
幼「あ~!なるほどですねぇ~!」
男「だから今更お互いの良さを説明しろなんて言われても出来ないんだよ、・・・多分」
幼「わはー、人並みの家庭で幸せに育った証拠ですねー」
男「あぁ、幸せなことだよ」
幼「でも・・・それが男くんと私の違和感に関係あります?」
男「だからさ、それは今言ったように俺とお前が家族みたいな関係だからじゃないのかな?」
幼「あ~!なるほどですねぇ~!」
男「だから今更お互いの良さを説明しろなんて言われても出来ないんだよ、・・・多分」
男「もはや、そこにいて当たり前の存在だからな。俺にとってお前は」
幼「えへへ~、考えてもみたら私も男くんは居て当たり前って認識してるかも!」
男「そういやずっと一緒だもんなぁ俺ら」
幼「ねぇ~、なんなんだろうねぇ~」
男「今なんて同棲してるからなぁ」
幼「ねぇ~、結婚もしてないのにねぇ~」
男「結婚・・・結婚てなんなんだろうな?」
幼「むむむ・・・それは籍を入れる事でしょうね」
男「まぁそんなのは分かってるけどさぁ・・・」
幼「結婚・・・」
男「んんん・・・・」
幼「なんなんでしょう?」
男「非常に理解に苦しむ単語だなこれは・・・」
幼「えへへ~、考えてもみたら私も男くんは居て当たり前って認識してるかも!」
男「そういやずっと一緒だもんなぁ俺ら」
幼「ねぇ~、なんなんだろうねぇ~」
男「今なんて同棲してるからなぁ」
幼「ねぇ~、結婚もしてないのにねぇ~」
男「結婚・・・結婚てなんなんだろうな?」
幼「むむむ・・・それは籍を入れる事でしょうね」
男「まぁそんなのは分かってるけどさぁ・・・」
幼「結婚・・・」
男「んんん・・・・」
幼「なんなんでしょう?」
男「非常に理解に苦しむ単語だなこれは・・・」
幼「でもまぁ長年の謎が解けました!男くんは凄いです!」
男「え?」
幼「はい?どうしました?」
男「お前、本当にわからなかったの?」
幼「はい全く!」
男「へ、へぇ~・・・俺はてっきり頭では理解してたけど言葉に出来ないもんだと思ってたよ・・・」
幼「え?じゃあ男くんは最初からこの謎を理解してたんだ?」
男「んー」
幼「・・・!」
男「ん。どったん?そんな何時に無く嬉しそうな顔して」
幼「やっぱり男くんは凄いです!」
男「ぉおう・・・そうだったのか」
幼「そうだったんです!」
男「え?」
幼「はい?どうしました?」
男「お前、本当にわからなかったの?」
幼「はい全く!」
男「へ、へぇ~・・・俺はてっきり頭では理解してたけど言葉に出来ないもんだと思ってたよ・・・」
幼「え?じゃあ男くんは最初からこの謎を理解してたんだ?」
男「んー」
幼「・・・!」
男「ん。どったん?そんな何時に無く嬉しそうな顔して」
幼「やっぱり男くんは凄いです!」
男「ぉおう・・・そうだったのか」
幼「そうだったんです!」
幼「ふぁ~・・・うーん、眠い」
男「そろそろ寝るかー、明日は仕事だぁ・・・」
幼「そうですねっ、じゃあ寝ましょ寝ましょ」
男「んー」
幼「おやすみなさい、男くん」
男「うぃー」
パタン
男「そろそろ寝るかー、明日は仕事だぁ・・・」
幼「そうですねっ、じゃあ寝ましょ寝ましょ」
男「んー」
幼「おやすみなさい、男くん」
男「うぃー」
パタン
男「んー・・・・」
幼「およ、なにしてるんですか男くん」
男「いやぁ・・・先週休みの日あったろ?」
幼「はい」
男「暇だったもんであの日のお前との会話をこうして文章にして紙に書いてみたのよ。ほれ」
幼「あっ、よくもまぁこんなもの・・・」
男「暇だったもんで」
幼「あり?暇なときは絵を描くのでは?ここにも書いてありますよー?」
男「俺もこれ書いてて思い出したんだよ・・・」
幼「も~、男くんあんなにやる気満々だったのにぃ~」
男「うはー」
幼「およ、なにしてるんですか男くん」
男「いやぁ・・・先週休みの日あったろ?」
幼「はい」
男「暇だったもんであの日のお前との会話をこうして文章にして紙に書いてみたのよ。ほれ」
幼「あっ、よくもまぁこんなもの・・・」
男「暇だったもんで」
幼「あり?暇なときは絵を描くのでは?ここにも書いてありますよー?」
男「俺もこれ書いてて思い出したんだよ・・・」
幼「も~、男くんあんなにやる気満々だったのにぃ~」
男「うはー」
幼「んっ?でもこれ面白いかもですねー」
男「だろー?まぁ流石にあの日の会話の内容は全部書けた訳じゃないけどなー」
幼「こうやって見てみると・・・男くんの『んー』って台詞が目立ちますねぇ」
男「まぁ使い勝手がいいからな。お前に対しては」
幼「でしょうねー。この『んー』を翻訳できるのは私くらいでしょ?」
男「まぁな。身内にも通じないし。これも幼馴染であるが故か」
幼「えへへ~、じゃあじゃあ!男くんの言葉を理解できるのは世界で私一人しかいないってことですよね!」
男「んー?」
幼「そりゃもちろん嬉しいですよぅ!」
男「んー」
幼「そ、そんなことないです!」
男「だろー?まぁ流石にあの日の会話の内容は全部書けた訳じゃないけどなー」
幼「こうやって見てみると・・・男くんの『んー』って台詞が目立ちますねぇ」
男「まぁ使い勝手がいいからな。お前に対しては」
幼「でしょうねー。この『んー』を翻訳できるのは私くらいでしょ?」
男「まぁな。身内にも通じないし。これも幼馴染であるが故か」
幼「えへへ~、じゃあじゃあ!男くんの言葉を理解できるのは世界で私一人しかいないってことですよね!」
男「んー?」
幼「そりゃもちろん嬉しいですよぅ!」
男「んー」
幼「そ、そんなことないです!」
男「後ほら、お前の敬語使っちゃう癖」
幼「あっ・・・確かに結構目立ちますね・・・」
男「ほらまたぁ」
幼「うう・・・癖ですもん・・・」
男「俺にだけなんだよな、喋り言葉が敬語になっちゃうの」
幼「・・・はい」
男「どうにかならんのそれ」
幼「そんな小学生からの癖を今更直せだなんて言われても・・・」
男「確か小5からだったっけか?」
幼「そう・・・ですねぇ」
男「んー?」
幼「きっかけですか?・・・あり、私も覚えてないや・・・」
男「そんなんでいいのかねぇ」
幼「そんなもんでしょう」
幼「あっ・・・確かに結構目立ちますね・・・」
男「ほらまたぁ」
幼「うう・・・癖ですもん・・・」
男「俺にだけなんだよな、喋り言葉が敬語になっちゃうの」
幼「・・・はい」
男「どうにかならんのそれ」
幼「そんな小学生からの癖を今更直せだなんて言われても・・・」
男「確か小5からだったっけか?」
幼「そう・・・ですねぇ」
男「んー?」
幼「きっかけですか?・・・あり、私も覚えてないや・・・」
男「そんなんでいいのかねぇ」
幼「そんなもんでしょう」
男「おーい幼ー」
幼「はいはーい」ぱたぱた
男「そういや今日は友と女が来るんだった」
幼「およ、友くんと女ちゃん!珍しいですね~」
男「まぁしばらく会ってなかったしなぁ」
幼「高校卒業からあまり見てませんもんね~」
男「んー」
幼「はいはい、お掃除なら今からしますよぅ」
幼「はいはーい」ぱたぱた
男「そういや今日は友と女が来るんだった」
幼「およ、友くんと女ちゃん!珍しいですね~」
男「まぁしばらく会ってなかったしなぁ」
幼「高校卒業からあまり見てませんもんね~」
男「んー」
幼「はいはい、お掃除なら今からしますよぅ」
ピンポーン
男「ん」
幼「やや、来たかな?」
友『うぃーっす男ー?居るかー?』
幼「男くーん?来ましたよー」
男「出てくれい」ゴローン
幼「はいはい」
ガチャ
友「うーす、久しぶ・・・んなっ!?」
女「ううぇ!?」
幼「ほえ!?」
男「ん」
幼「やや、来たかな?」
友『うぃーっす男ー?居るかー?』
幼「男くーん?来ましたよー」
男「出てくれい」ゴローン
幼「はいはい」
ガチャ
友「うーす、久しぶ・・・んなっ!?」
女「ううぇ!?」
幼「ほえ!?」
女「えっ?よ、幼じゃない?」
友「あ、え、ホントだ!え?でも何で?」
幼「二人とも久しぶりー、どうしたのそんな驚いてー」
友「え、だってここ男の部屋じゃ」
女「あんた達まさか・・・」
男「んーっす久しぶりー」ふらふら
友「おぉ男!久しぶり!いやそんなことよりお前、なんで幼ちゃんと!?」
男「えー?なにがよ?」
女「ど、同棲・・・?」
幼「まぁまぁとりあえず中入って」
男「寒いなぁー、まぁ上がれよ」
友・女「う、ん・・・」
友「あ、え、ホントだ!え?でも何で?」
幼「二人とも久しぶりー、どうしたのそんな驚いてー」
友「え、だってここ男の部屋じゃ」
女「あんた達まさか・・・」
男「んーっす久しぶりー」ふらふら
友「おぉ男!久しぶり!いやそんなことよりお前、なんで幼ちゃんと!?」
男「えー?なにがよ?」
女「ど、同棲・・・?」
幼「まぁまぁとりあえず中入って」
男「寒いなぁー、まぁ上がれよ」
友・女「う、ん・・・」
友「・・・・・で?」
女「じゃあ二人は高校卒業してから同棲してるんだ」
幼「そうだよー?そっちはどうなのー?」
友「まぁ・・・まだ付き合ってはいるが一緒に暮らしてる訳じゃあないな」
女「ウチら大学生だし」
幼「へぇ~」
女「・・・・・」
友「・・・ビックリして言葉が見つかんねぇよ」
男「この菓子上手いな、こんなの家にあったのか?」ボリボリ
幼「ありましたよぅ、男くんに食べられないように隠してましたけど」
男「んー?」
幼「そんな顔しないの」
女「・・・あんた達、変わってないわね~」
女「じゃあ二人は高校卒業してから同棲してるんだ」
幼「そうだよー?そっちはどうなのー?」
友「まぁ・・・まだ付き合ってはいるが一緒に暮らしてる訳じゃあないな」
女「ウチら大学生だし」
幼「へぇ~」
女「・・・・・」
友「・・・ビックリして言葉が見つかんねぇよ」
男「この菓子上手いな、こんなの家にあったのか?」ボリボリ
幼「ありましたよぅ、男くんに食べられないように隠してましたけど」
男「んー?」
幼「そんな顔しないの」
女「・・・あんた達、変わってないわね~」
男「そうか?」
幼「そー?」
友「うむ、相変わらずだ」
幼「変わってないんだって男くん!よかったね!」
男「褒められてるわけじゃないぞー」ぺちっ
幼「あう」
女「このやり取りも変わらないなー」
友「お前ら結婚してないの?」
男・幼「へ?」
友「いや・・・だから結婚・・・」
男「結婚・・・結婚ねぇ・・・」
幼「先週結婚の話したばっかですよねぇ男くん!」
女「え?じゃああんた達まだしてないの?」
友「と言うかするのかい。流石だな」
幼「そー?」
友「うむ、相変わらずだ」
幼「変わってないんだって男くん!よかったね!」
男「褒められてるわけじゃないぞー」ぺちっ
幼「あう」
女「このやり取りも変わらないなー」
友「お前ら結婚してないの?」
男・幼「へ?」
友「いや・・・だから結婚・・・」
男「結婚・・・結婚ねぇ・・・」
幼「先週結婚の話したばっかですよねぇ男くん!」
女「え?じゃああんた達まだしてないの?」
友「と言うかするのかい。流石だな」
男・幼「いや・・・結婚というものがよくわからない・・・」
友・女「は?」
男「いやぁ、だからな?」
幼「入籍する意味があまり・・・」
友「え?お前ら先週結婚の話したんでしょ?」
男「あいや、それは・・・」
幼「結婚の意味を考え合ってたの」
友「・・・・・」
女「な、なんじゃそれ」
男「俺らの結婚ってなんなんだろうなぁー」
幼「ねー」
友・女「・・・・・」
友・女「は?」
男「いやぁ、だからな?」
幼「入籍する意味があまり・・・」
友「え?お前ら先週結婚の話したんでしょ?」
男「あいや、それは・・・」
幼「結婚の意味を考え合ってたの」
友「・・・・・」
女「な、なんじゃそれ」
男「俺らの結婚ってなんなんだろうなぁー」
幼「ねー」
友・女「・・・・・」
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