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    元スレキョン「もしも、願いひとつだけ叶うなら」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - SAO ×2+ - 銀魂ハルヒ + - かがみキョン + - ひぐらしのなく頃に + - らき☆すた涼宮ハルヒの憂鬱 + - エヴァ + - エヴァンゲリオン + - キョン + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 61 :

    最後の紫煙…

    102 :

    その後、ミサトさん達が戻って来て…
    俺の歓迎会が開かれたのだが
    …正直殆ど覚えていない。

    シンジ君がやってきて…感動して
    酔っ払った赤木博士にコード100についてしつこく質問された上に
    ミサトさんに無理矢理飲まされて
    …そこから記憶がない

    次に目が覚めたのは
    どこかの…ベッドの上だった。

    まだ薄暗い。
    時計を見ると…深夜2時。

    どうも小便がしたくなったのだが
    ここがどこだか分からないのでトイレのある場所も分からない。

    …困った

    103 = 102 :

    部屋を出て…適当にふらつくと
    『しんちゃんのお部屋』
    と書かれたプレートが見える。

    そうか…ここは…

    ミサトさんのマンションか。

    シンジ「あ…あの、キョン君?どうしたね?」

    後ろからシンジがやって来た。
    これは助かった。
    トイレの場所を聞こう。

    シンジ「あ、トイレならそこを右に行った突き当たりだよ。」

    キョン「お。サンキューな」

    シンジ「あ…あの!」

    キョン「な………何?」

    シンジ「トイレ行った後でいいんだけど…」

    シンジ「ぼ………僕と少し…」

    キョン「…………分かった。ちょっと待ってろ。」

    105 :

    シンジおじいちゃんと聞いて

    107 = 102 :

    さっさと用を済ませた後、もう一度シンジの部屋の前に戻る。

    キョン「おまたせ。………どうしたんだ?」

    何とも…、彼は頼りがいのない主人公だと思ってはいたが、
    こうして彼と同じ立場になってみると
    碇シンジと言う人間がどれだけタフなのかが良く分かる。
    ハルヒの作ったゲームのシナリオの一部と言うのが非常に気に食わないが
    そのシンジ君が俺と話をしたいのだと言う。
    聞いて差し上げようじゃないか。

    シンジ「さっき…聞きそびれちゃったんだけど」

    シンジ「どうしてキョン君はエヴァに乗るの?」

    108 :

    がんばれ

    109 = 102 :

    …どうして?

    いや、まだ一度しか…しかも自分の意志ではエヴァには乗っていないので

    答えようがない。

    あえて挙げるとすれば俺は「元の世界に戻る為」

    それでもハルヒの妄想に付き合わされる為に痛い思いをするのは嫌だと
    ひたすら納得いかずに…

    …長門のあの言葉がループする。

    キョン「……分からない。ただ。乗りたくて乗ってる訳じゃないな」

    シンジ「そうか。僕と……同じだね」

    シンジ「前みたいに…十年くらい使徒が来なければいいなって…そう思ってる。」

    シンジ「でも…心のどこかでは…使徒に勝って父さんに誉められたいとも思ってる。」

    110 :

    このシンジはシンジさんなのか

    111 = 102 :

    シンジ「…………結局父さんに誉められたいだけなのかも知れない。」

    シンジ「何かバカだよね。僕は………」

    …誉められたい
    ただそれだけの為に乗ってる。
    父親の勝手な都合であっても…だ。

    キョン「奇遇だな。実は俺もなんだよ。」

    キョン「一人の女のわがままの為にエヴァに乗らされる。」

    キョン「俺もバカだ。十分な。」

    112 :

    今追いついた

    113 = 102 :

    ミサト「はい、みんな一緒に…」

    ミサト・シンジ・アスカ・キョン「いっただきまーす」

    朝。葛城家のテーブルの上に並ぶ朝食。
    目玉焼きとベーコンにトースト…か。

    キョン「んまい!」

    シンジ「でしょ?僕が作ったんだ。」

    ミサト「しかし良かったわー!シンジ君ともすぐに打ち解けられて。」

    アスカ「本当、珍しいわよね。コミュニケーション力のないバカシンジにしちゃあ…」

    そりゃあお前たちの性格はイヤって程分かってるし
    俺も、貴重な体験をしたことで理解も出来た…だろうしな。

    シンジ「…………あ、僕らはもう行かなきゃ!遅刻しちゃう…!」

    114 = 102 :

    この年になって中学か…とも思うが
    …仕方がない。
    通学途中昨日の晩のシンジとの会話を思い出す。
    父親に誉められる為に戦うシンジに分かると言ったものの
    俺はどうもやはり納得が行かない。

    この世界の住人ならまだしもここは…ハルヒの妄想の中なのである。

    何とかこの世界から抜け出したいが
    その為には納得の行かないことをしなければならない。

    ………ジレンマ。

    トウジ「おー!シンジおはようさん!」
    ケンスケ「おはよう、碇」

    シンジ「おはよう」

    トウジ「ん…?隣の奴は誰や。見たことない顔やけど…」

    116 = 112 :

    これは良作の予感

    117 = 102 :

    先生「はい。と言う訳で本日転校してきたキョン君だ。」

    黒板にデカデカと書かれるキョンの三文字。
    なんとも本名でなく徒名の方で紹介されると違和感がある。

    キョン「…どうも。キョンです。えー、よろしく!」

    先生「席は綾波の…隣でいいか。」

    キョン「はい。」

    青い髪の少女の隣に俺は座った。
    ひじを立てたまま窓の外を眺める少女

    何となく、出会った頃のハルヒを思い出す。

    キョン「綾波…だよな。」

    綾波「…………ええ。」

    キョン「その…お前と同じ…」

    綾波「知ってるわ。昨日ネルフで見かけたもの。」

    キョン「…………そうか」

    綾波「……………」

    118 :

    私怨

    119 :

    黙々と投下を続ける姿勢が気に入った
    続けてください

    120 = 102 :

    どうも会話が続かない。 困った。
    綾波派である俺がようやく綾波に出会えたんだ。
    何とかコミュニケーションを図りたい。

    キョン「なあ、お前肉嫌いなんだよな」

    綾波「……………ええ」

    キョン「なんで?」

    綾波「………LCLの匂いがするから」

    キョン「ああ。あれ、血なまぐさいもんな。」

    綾波「……………ええ」


    …ダメだ。会話が続かない。

    121 :

    長門と同じ様に扱ってたら、綾波に懐かれるんですね

    123 = 102 :

    そんなこんなで…昼休みになってしまった。

    トウジ「キョンー!飯食おうやー」
    キョン「お…おう!」

    シンジが作ってくれた弁当を広げる。
    中身はタコウインナーに卵焼き、肉団子とサラダ…そしておにぎり。

    ちゃんとしたメニューの上にうまい。
    こいつ…、出来るぞ。

    キョン「器用だよなお前。」

    シンジ「そんなに…誉められると照れるじゃないか…」

    ケンスケ「女だったら良かったのになー」

    シンジ「あ!そうだ…綾波に弁当…」

    そう言ってシンジは弁当を抱えて綾波の席に向かう。
    にこやかに笑うシンジに綾波。

    …………正直悔しいな

    124 :

    綾波は特別メニュー?
    ってそういや設定はハルヒ様次第だったな

    125 = 102 :

    シンジ「綾波………いつも昼ご飯食べてなかったから。
    …僕が作ってあげてるんだ。最近。」

    キョン「たしかに、あの細さじゃあな…」

    ろくなもん食ってなさそうだ。

    シンジ「本当は夜ご飯も作りに言ってあげたいぐらいなんだけどね…」

    夜ご飯………か。

    キョン「なあ、シンジ。」

    シンジ「……………?」

    126 = 102 :

    >>124
    ちなみに綾波はおにぎりとサラダと卵焼きだけです。
    ってどうでもいい事なんだが

    128 = 102 :

    ネルフ休憩所

    リツコ「あら、ミサト。昼食?」

    ミサト「ええ。」

    リツコ「ふーん。作ったの、シンジ君ね」

    ミサト「な………なんでわかるのよ!」

    リツコ「あなたがこんな立派なもの作れるワケ、ないもの。」

    ミサト「む………何の用よ。からかいにくる暇があるなら仕事しなさいよね。」

    リツコ「あら、失礼ね。あなたにわざわざキョン君に関してのデータを届けに来たのよ」

    ミサト「………キョン君の?」

    129 :

    おいついた
    支援

    130 = 102 :

    リツコ「7号機のコアのデータと…キョン君のプロフィールよ」

    リツコ「まずコアと彼のシンクロパターン。」

    ミサト「完全に一致…してる?」

    ミサト「どう言う事なのよ…コレ」

    リツコ「そしてデータベースで照会した彼のプロフィール」

    ミサト「………………何で二枚?」

    リツコ「知らないけど何故か二重登録されていた上に」

    リツコ「片方は完全に抹消されてたのよ。」

    ミサト「……………」

    131 :

    久々に続きが気になる
    支援

    132 = 102 :

    放課後
    葛城家に漂うダシの香り。
    輪切りにした大根にいわしのつみれ、ちくわ、こんにゃくエトセトラが鍋の中に浮かぶ。
    つゆをお玉ですくい出し味見をするシンジ。
    その様子をゴクリと唾をのみながら見守る俺。

    シンジ「…………うん。いい感じだ。」
    キョン「そ………そうか?」
    シンジ「これなら喜ぶと思うよ」
    ミサト「たっだいまー!」
    シンジ「あれ、ミサトさん早かったですね」
    ミサト「着替えに来ただけよ…ってあれ?キョン君おでん作ってるの?」
    キョン「いや………まあ。」
    ミサト「ふぅ~ん。誰にぃ?早速、好きな子でも出来た!?」
    キョン「い…いや、そう言う事ではなく…」
    シンジ「キョン君、綾波に夜ご飯を作ってやってるんだ。」
    シンジ「細過ぎて心配だからって」
    ミサト「…そう。優しいのね。」

    キョン「いや…あの…」

    134 = 112 :

    明日の学校なんざ知らん

    支援支援

    135 = 102 :

    工事の音がヤケにうるさいアパート。
    シンジに案内してもらい…綾波の部屋までやって来た。
    しかし本当にうるさい。
    こんな部屋でよく眠れるな…綾波は。

    綾波とかかれた表札。
    シンジはドンドンとドアを叩き始めた。

    シンジ「綾波ー?いるー?」

    十秒程経っただろうか。
    ガチャッとドアが開く音がした。

    綾波「どうしたの…?碇君。」

    制服姿の綾波が中から出てきた。

    シンジ「綾波。夜ご飯は?」

    綾波「まだだけど…」

    シンジ「良かった。」

    綾波「…………あなたは」

    キョン「と…とにかく中に入れてくれないか…」

    病み上がりの腕にはこの鍋は…重い。

    137 :

    明日早いから寝なくては…
    寝落ち支援

    138 = 102 :

    綾波の部屋に入る。
    相変わらず…という表現は変なのかも知れないが
    「殺風景」この三文字が世界一ピッタリだろう…そんな部屋だった。

    キョン「そこの床に鍋置くけど…いいか?」

    綾波「……………ええ」

    コクリと頷く綾波。

    シンジ「取り皿と割り箸は持ってきたから分けるね。」

    蓋をあけると湯気と共に良いにおいが立ちこめてきた。

    綾波「……………!」

    キョン「綾波、何食いたい?」

    綾波「……………だいこん」

    キョン「大根な。待ってろ。」

    大根を箸で掴んで取り皿に入れ、その上につゆを注ぐ。

    綾波「………これ、何て料理?」

    キョン「おでんって言ってな…お前、食ったことないのか?」

    綾波「……………ない」

    139 = 102 :

    箸でやわらかく、微妙に色付いた大根を割って口へ運ぶ。

    キョン「……………どうだ。」

    綾波「……………」

    綾波「おいしい。」

    シンジ「良かったね。キョン君。」

    綾波「…私の為に?」

    シンジ「綾波がちゃんとご飯を食べてるのか心配だったらしいよ」

    キョン「まあな。でもまあ良かったよ。」

    キョン「こうして会話も出来たことだし。」

    綾波「……そう。」

    綾波「ありがとう」

    140 = 102 :

    『明日も食べる』と言うので鍋はそのまま綾波の部屋へ置いていくことにした。
    帰り道、シンジと一緒に買い出しへ行く。
    さっき作ったばっかりなのにまた作らなければならないとは…。

    シンジ「でも、綾波が…僕と父さん以外と話すなんて珍しいなあ」

    シンジ「って言うか…まあ、みんなが綾波に関わろうとしないだけなんだけど…ね」

    キョン「…そうか。」

    アスカ、シンジ、そして綾波。

    こうして三人とコミュニケーションを取ることが出来た。

    ハルヒさんが作ったゲーム世界の割りには…何となく悪くない時間だな

    そんな風に俺は思えてきた。

    142 :

    キョンの力で三人とも生存クリア頼む

    143 = 102 :

    ―司令室―

    冬月「7号機とパイロット…彼らが来て一週間近く経つが」

    冬月「碇、お前はどう思う。」

    ゲンドウ「シナリオに…多少の『ズレ』が出て来ている。」

    冬月「まさに…『イレギュラー因子』だな。」

    ゲンドウ「だが、得るものも大きい。」

    冬月「老人達に対する切り札に化けるか…」

    144 :

    ゲームの世界に残る選択をしたりして

    145 = 102 :

    アスカ「遅かったわね」

    家に帰るとアスカが仁王立ちをしながら俺達を迎えた。

    アスカ「どーこほっつき歩いてたのよ」

    キョン「いや、まあ…散歩?」

    シンジ「そう。散歩。」

    アスカ「………怪しいわね」

    ミサト「まーまあ。良いじゃないアスカ。」

    ミサト「シンジ君達にも男同士の秘密ってのがあるのよ。きっと」

    アスカ「む…………」

    シンジ「それよりさ、アスカ。ロールキャベツの材料、買ってきたんだ。」

    アスカ「…………!」

    シンジ「美味しいもの作るからさ。」

    146 = 102 :

    どうにかアスカは納得してくれた様子だ。
    綾波の所へ行ってた何て口走ればどんなことになるか…

    ロールキャベツの準備をし始めるシンジ。
    俺も手伝おうとキッチンへ向かったその時…


    プルルルルルル、と
    着信音が鳴った。

    ――長門有希

    その四文字に思わずドキリとしてしまった

    忘れていた…という訳ではないが
    いや、この世界の日常で…
    現実を正直忘れ掛けていた。

    「俺は使徒を倒して…元の世界に戻る」

    使徒はあれから来ない。
    そしてシンジ、アスカ、綾波との接触

    このままずっと続けばいい。

    そうな風にすら思っていた

    147 :

    ハルヒは読んだ事無いけど充分楽しめるよ、あとスレタイがいい。

    支援

    148 :

    おもしれー
    がんがれー

    149 = 102 :

    しかしその電話は…
    俺を一気に現実へと引き戻した。

    キョン「もしもし…」

    古泉「こんにちは。古泉です。」

    電話の主は長門ではなく…古泉だった。
    しかしやけにその声には焦りのようものを感じる。

    キョン「どうしたんだ。…いきなり」

    古泉「落ち着いて聞いて下さい。」

    古泉「……………長門さんが」

    古泉「倒れられました。」

    150 :

    追い付いた

    何番煎じだと思いつつwktk


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