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元スレ黒子「えぇとケーシィケーシィ、……あれですわね」
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予定時間をオーバーしてしまいましたが再開します
浜面「もう立ってる奴はいないな。この中に能力者がいんのか?」
絹旗「超分かりませんね。……滝壺さん、探知できますか?」
滝壺「……ぐぁ」
滝壺はコダックの真似をしながら、静かに目を瞑った。
滝壺「……位置は、この部屋で、変わってない。……部屋のまんなかくらい?」
絹旗「超調べてみましょう」
絹旗は倒れている研究員たちを乗り越え、部屋の中央で倒れ伏している人間の顔を一人づつ確認し始めた。
絹旗「見覚えない、見覚えない……」
浜面「暇だな。……ん?」
手持ち無沙汰な浜面は、部屋の奥に廊下が伸びているのを発見した。突き当たりには、一つだけ鉄製の扉が据え付けてあり、『実験室』のプレートが掛かっていた。
浜面は、両手の拳銃をしまい込み、『実験室』へと踏み込んだ。
浜面「もう立ってる奴はいないな。この中に能力者がいんのか?」
絹旗「超分かりませんね。……滝壺さん、探知できますか?」
滝壺「……ぐぁ」
滝壺はコダックの真似をしながら、静かに目を瞑った。
滝壺「……位置は、この部屋で、変わってない。……部屋のまんなかくらい?」
絹旗「超調べてみましょう」
絹旗は倒れている研究員たちを乗り越え、部屋の中央で倒れ伏している人間の顔を一人づつ確認し始めた。
絹旗「見覚えない、見覚えない……」
浜面「暇だな。……ん?」
手持ち無沙汰な浜面は、部屋の奥に廊下が伸びているのを発見した。突き当たりには、一つだけ鉄製の扉が据え付けてあり、『実験室』のプレートが掛かっていた。
浜面は、両手の拳銃をしまい込み、『実験室』へと踏み込んだ。
====
実験室内は、すえたような血生臭さが充満していた。部屋の中央には手術台が並び、奥の壁にも用途不明の機材がずらりと並んでいた。
様々な計器のモニターが発する光の中を抜けながら、浜面は手術台に近付いた。
浜面「―――なんだよ、これ」
手術台に、何かが横たわっていた。拘束具で体をギチギチに固定され、体中にはコードが繋がれており、頭部にはコードのついたヘルメットのような物が被されていた。
そして浜面には、その物体の形に見覚えがあった。
浜面「……人間、だよなコレ」
手術台に横たわる人間は、黙して何も答えなかった。
浜面は、傍らにカルテがあることに気付き、静かにカルテを手元に手繰り寄せた。
浜面「……『暗闇の五月計画』被験者……能力はレベル4の人体発火……感情の高ぶりと共に体温が上がる特性を会得……?……やっぱ、これって人間だったのか」
浜面は、人間の肌に触れてみた。人体発火能力者とは思えないような肌の冷たさだった。
浜面「……アイツらには見せねえ方がいいよな」
浜面は、静かに『実験室』を後にした。
実験室内は、すえたような血生臭さが充満していた。部屋の中央には手術台が並び、奥の壁にも用途不明の機材がずらりと並んでいた。
様々な計器のモニターが発する光の中を抜けながら、浜面は手術台に近付いた。
浜面「―――なんだよ、これ」
手術台に、何かが横たわっていた。拘束具で体をギチギチに固定され、体中にはコードが繋がれており、頭部にはコードのついたヘルメットのような物が被されていた。
そして浜面には、その物体の形に見覚えがあった。
浜面「……人間、だよなコレ」
手術台に横たわる人間は、黙して何も答えなかった。
浜面は、傍らにカルテがあることに気付き、静かにカルテを手元に手繰り寄せた。
浜面「……『暗闇の五月計画』被験者……能力はレベル4の人体発火……感情の高ぶりと共に体温が上がる特性を会得……?……やっぱ、これって人間だったのか」
浜面は、人間の肌に触れてみた。人体発火能力者とは思えないような肌の冷たさだった。
浜面「……アイツらには見せねえ方がいいよな」
浜面は、静かに『実験室』を後にした。
絹旗「浜面、奥になにかありましたか?」
浜面「いや、機材しかなかった。……能力者は?」
絹旗「倒れてましたよ。やっぱり超見覚えのある顔でした」
絹旗は肩をすくめながら、部屋の入り口に向けて歩き出した。
絹旗「上には連絡したので、すぐに応援が来るそうです。私たちはここをさっさと離れて、黒服を超潰しに行きますよ」
浜面「……あいよっと。……って、どこを根城にしてんのか分かってんのか?」
絹旗は、不適に笑った。
絹旗「実は、滝壺さんがこんなものをこの部屋で見つけましてね」
絹旗の手には、紙の束が握られていた。そこには、ポケモンを使用した襲撃計画の概要と、協力派のいくつかの機関の名前のリスト、算段などが書かれていた。
絹旗「どうやら、今回の学園都市襲撃を計画した黒服と協力体制を結んでいるようでして。混乱に乗じてそれぞれの思惑を果たすつもりみたいですね」
滝壺「……はまづら、褒めて」
滝壺は子犬のように浜面にすり寄った。浜面は顔を赤くしつつその頭を撫でながら、事実関係の確認をした。
浜面「いや、機材しかなかった。……能力者は?」
絹旗「倒れてましたよ。やっぱり超見覚えのある顔でした」
絹旗は肩をすくめながら、部屋の入り口に向けて歩き出した。
絹旗「上には連絡したので、すぐに応援が来るそうです。私たちはここをさっさと離れて、黒服を超潰しに行きますよ」
浜面「……あいよっと。……って、どこを根城にしてんのか分かってんのか?」
絹旗は、不適に笑った。
絹旗「実は、滝壺さんがこんなものをこの部屋で見つけましてね」
絹旗の手には、紙の束が握られていた。そこには、ポケモンを使用した襲撃計画の概要と、協力派のいくつかの機関の名前のリスト、算段などが書かれていた。
絹旗「どうやら、今回の学園都市襲撃を計画した黒服と協力体制を結んでいるようでして。混乱に乗じてそれぞれの思惑を果たすつもりみたいですね」
滝壺「……はまづら、褒めて」
滝壺は子犬のように浜面にすり寄った。浜面は顔を赤くしつつその頭を撫でながら、事実関係の確認をした。
浜面「ってことは、あの黒塗りのワゴンはこの研究機関たちが横流ししたわけだな。なるほど、からくりが見えてきたぜ」
絹旗「黒服は混乱を起こすことと、後で実験用のポケモンを提供することを約束していたようですね。代わりに、各機関は資金や装備の援助と、黒服の学園都市侵入に一役買っていたみたいです」
絹旗は続ける。
絹旗「にしても、各機関と協力体制を結んでいるのはどうやら黒服の内の一部隊みたいです。黒服の規模って随分と大きいみたいですね」
浜面「その割に金がないみてーだし、案外一度潰されてんのかもな。まぁいいや、根城が分かってんならちゃっちゃと潰しますか」
浜面は、部屋を後にしてアルミの階段を昇り、研究所を後にした。
浜面の鼻は、未だに血生臭さが取れなかった。
絹旗「黒服は混乱を起こすことと、後で実験用のポケモンを提供することを約束していたようですね。代わりに、各機関は資金や装備の援助と、黒服の学園都市侵入に一役買っていたみたいです」
絹旗は続ける。
絹旗「にしても、各機関と協力体制を結んでいるのはどうやら黒服の内の一部隊みたいです。黒服の規模って随分と大きいみたいですね」
浜面「その割に金がないみてーだし、案外一度潰されてんのかもな。まぁいいや、根城が分かってんならちゃっちゃと潰しますか」
浜面は、部屋を後にしてアルミの階段を昇り、研究所を後にした。
浜面の鼻は、未だに血生臭さが取れなかった。
====
――少し後、ビル建設予定地。
黒服「ベトベター!どくどく!」
ベトベター「オヴァアァァアアア」
絹旗「超超超当たるもんですかぁ!」
黒服「マタドガス!かえんほ――」
滝壺「……ガーくん、サイコキネシス」
コダック「……ガー」
キィィィイイイイィィィイイイイン
マタドガス「ゴォアアア!」
黒服「ま、マタドガス!」
浜面「オラオラ!ポケモンよりトレーナー潰した方が早えっつの!」
黒服「ぐぁぁあああっ」
黒服の根城は、一方的な攻撃に晒されていた。見つからないとタカを括っていたところを強襲されたため、瞬く間に黒服は大混乱してしまったのである。
もはや黒服の命令系統はその役割を無くし、敗走する黒服すら出る始末であった。
襲撃開始からほんの数分のうちに、勝敗は完全に決していた。
絹旗「……これで、粗方片付きましたね」
浜面「命令が出なくなったからな。多分、この学区はもう大丈夫だろ」
――少し後、ビル建設予定地。
黒服「ベトベター!どくどく!」
ベトベター「オヴァアァァアアア」
絹旗「超超超当たるもんですかぁ!」
黒服「マタドガス!かえんほ――」
滝壺「……ガーくん、サイコキネシス」
コダック「……ガー」
キィィィイイイイィィィイイイイン
マタドガス「ゴォアアア!」
黒服「ま、マタドガス!」
浜面「オラオラ!ポケモンよりトレーナー潰した方が早えっつの!」
黒服「ぐぁぁあああっ」
黒服の根城は、一方的な攻撃に晒されていた。見つからないとタカを括っていたところを強襲されたため、瞬く間に黒服は大混乱してしまったのである。
もはや黒服の命令系統はその役割を無くし、敗走する黒服すら出る始末であった。
襲撃開始からほんの数分のうちに、勝敗は完全に決していた。
絹旗「……これで、粗方片付きましたね」
浜面「命令が出なくなったからな。多分、この学区はもう大丈夫だろ」
滝壺「……あとちょっとではまづらとデート」
コダック「……グァ」
浜面「いやだからまずは保護……ま、いっか」
浜面は鉄板張りの地面に座り込みながら、徐々に明るくなりだした空を見上げた。
浜面「あー、肩いてぇ……。で、後は脱出だけだよな?他の指令は貰ってないよな」
絹旗「もう無いですよ。っていうか、一番肉体労働してんの超私なんですが」
絹旗は不満げに鼻を鳴らすと、小型の端末を操作した。
絹旗「集合地点はこの学区のゲートを出たところですね。そこに、外部の方が待っているそうです」
浜面「そーか。じゃ、俺は安全運転しますよ」
浜面は、立ち上がると砂を払った。
浜面「あー、久々に運動したせいで体ガタガタだぜ」
絹旗「だから超肉体労働してんの超私なんですが」
滝壺「……はまづら、がんば」
コダック「……グァ」
コダック「……グァ」
浜面「いやだからまずは保護……ま、いっか」
浜面は鉄板張りの地面に座り込みながら、徐々に明るくなりだした空を見上げた。
浜面「あー、肩いてぇ……。で、後は脱出だけだよな?他の指令は貰ってないよな」
絹旗「もう無いですよ。っていうか、一番肉体労働してんの超私なんですが」
絹旗は不満げに鼻を鳴らすと、小型の端末を操作した。
絹旗「集合地点はこの学区のゲートを出たところですね。そこに、外部の方が待っているそうです」
浜面「そーか。じゃ、俺は安全運転しますよ」
浜面は、立ち上がると砂を払った。
浜面「あー、久々に運動したせいで体ガタガタだぜ」
絹旗「だから超肉体労働してんの超私なんですが」
滝壺「……はまづら、がんば」
コダック「……グァ」
====
学園都市を囲む壁を見上げながら、浜面たちを乗せた車はゲートに滑り込んだ。
ゲートは開放されており、普段は義務の審査もなく素通りできた。
ゲートの向こうには、ヘリが一機プロペラを回しながら待機していた。
「お待ちしておりました滝壺さん。……護衛の皆さん、お疲れ様です」
スーツを着た外部機関の男は、微笑みながら慇懃無礼な態度で出迎えた。
男「さ、滝壺さんはこちらへ……」
滝壺「え……でも、はまづら……」
滝壺は、浜面たちを振り返りながら、言われるがままにヘリに乗り込んだ。
男は滝壺が乗り込むのを確認すると、自身もヘリの搭乗口に足をかけた。
浜面「え?おい、俺たちは乗れないのかよ?」
男「はて……?我々は滝壺さん以外は不必要ですので、あなた方を乗せる義理はありませんよ?」
男は相変わらずの微笑みで、さらりと毒を口にした。
絹旗「……浜面、何かが超おかしいですよ」
浜面「……俺もそー思う」
学園都市を囲む壁を見上げながら、浜面たちを乗せた車はゲートに滑り込んだ。
ゲートは開放されており、普段は義務の審査もなく素通りできた。
ゲートの向こうには、ヘリが一機プロペラを回しながら待機していた。
「お待ちしておりました滝壺さん。……護衛の皆さん、お疲れ様です」
スーツを着た外部機関の男は、微笑みながら慇懃無礼な態度で出迎えた。
男「さ、滝壺さんはこちらへ……」
滝壺「え……でも、はまづら……」
滝壺は、浜面たちを振り返りながら、言われるがままにヘリに乗り込んだ。
男は滝壺が乗り込むのを確認すると、自身もヘリの搭乗口に足をかけた。
浜面「え?おい、俺たちは乗れないのかよ?」
男「はて……?我々は滝壺さん以外は不必要ですので、あなた方を乗せる義理はありませんよ?」
男は相変わらずの微笑みで、さらりと毒を口にした。
絹旗「……浜面、何かが超おかしいですよ」
浜面「……俺もそー思う」
ゆっくり癒し系虹裏コミュニティ!ふたばの餡庫でゆっくりしていってね!
ふたばjunで建ってるゆっくちスレの保管庫だよ!
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★スレ建て一周年記念!餡コンペ好評開催中!!!
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二人が男と対峙していると、不意にゲートから車の走行音がした。
その車はゲート真下で止まると、運転席から白衣の男が飛び出してきた。
絹旗「あ、あいつ!」
飛び出してきたのは、発電所で絹旗たちを襲撃した初老の男だった。
白衣「よ、よかった!頼む、我々を保護してくれ!我々の研究所は壊滅してしまったのだ!」
白衣の男は、浜面たちに気がつくことなく叫び散らした。
白衣「我々が手を組み続けていれば、再びチャンスは巡る!滝壺を手に入れることも、学園都市を変えることも出来るはずなのだ!」
絹旗「手を……組む……?」
浜面「アイツらと……外部機関がか?」
男は、苦笑いをした。
男「ははは、滝壺さんなら回収しましたよ……」
白衣「そ、そうか!なら―――」
男「ですので、もうあなたに用はありませんよ?」
刹那――
白衣の男の乗ってきた車が突如爆発し、そばにいた白衣の男は爆炎に飲み込まれてしまった。
白衣「あ、ああぁぁぁぁあぁあああっ!」
男「全く……なんでもかんでも話してくれますね」
その車はゲート真下で止まると、運転席から白衣の男が飛び出してきた。
絹旗「あ、あいつ!」
飛び出してきたのは、発電所で絹旗たちを襲撃した初老の男だった。
白衣「よ、よかった!頼む、我々を保護してくれ!我々の研究所は壊滅してしまったのだ!」
白衣の男は、浜面たちに気がつくことなく叫び散らした。
白衣「我々が手を組み続けていれば、再びチャンスは巡る!滝壺を手に入れることも、学園都市を変えることも出来るはずなのだ!」
絹旗「手を……組む……?」
浜面「アイツらと……外部機関がか?」
男は、苦笑いをした。
男「ははは、滝壺さんなら回収しましたよ……」
白衣「そ、そうか!なら―――」
男「ですので、もうあなたに用はありませんよ?」
刹那――
白衣の男の乗ってきた車が突如爆発し、そばにいた白衣の男は爆炎に飲み込まれてしまった。
白衣「あ、ああぁぁぁぁあぁあああっ!」
男「全く……なんでもかんでも話してくれますね」
火だるまになった白衣の男はしばらくのた打ちまわり、やがて動かなくなった。
男「……さて」
男は、構えていた拳銃を浜面たちに向けた。
男「知られてしまいましたね。……本当なら殺したいのですが、男性はともかく絹旗さんはどうにもなりませんね」
男は肩をすくめた。
ヘリが、ゆったりと地面を離れた。
男「仕方ないので、このまま海外に高飛びしますよ。海外には、我々を受け入れてくれる機関が多々ありますから」
浜面「ま、待ちやがれ!」
浜面が一歩踏み出すと、破裂音と共に浜面の足元の地面が抉れた。
男「動かないでくださいね?」
男がヘリに完全に乗り込むと、ヘリは急上昇を開始した。
浜面「くそっ……滝壺ォ!」
浜面は、拳銃を取り出し数発撃ち込んだ。
しかし、ヘリには全く通用しなかった。
男「……さて」
男は、構えていた拳銃を浜面たちに向けた。
男「知られてしまいましたね。……本当なら殺したいのですが、男性はともかく絹旗さんはどうにもなりませんね」
男は肩をすくめた。
ヘリが、ゆったりと地面を離れた。
男「仕方ないので、このまま海外に高飛びしますよ。海外には、我々を受け入れてくれる機関が多々ありますから」
浜面「ま、待ちやがれ!」
浜面が一歩踏み出すと、破裂音と共に浜面の足元の地面が抉れた。
男「動かないでくださいね?」
男がヘリに完全に乗り込むと、ヘリは急上昇を開始した。
浜面「くそっ……滝壺ォ!」
浜面は、拳銃を取り出し数発撃ち込んだ。
しかし、ヘリには全く通用しなかった。
続き頑張れ
今の流れとは関係ないけど個人的にはシェイミのシードフレアやスカイフォルムでの活躍も見てみたい
今の流れとは関係ないけど個人的にはシェイミのシードフレアやスカイフォルムでの活躍も見てみたい
俺のポケモンはRSEの時代で停止中……
シェイミは本ストーリーか新しい書き手に期待しつつ
続きはもうしばらくお待ちください
シェイミは本ストーリーか新しい書き手に期待しつつ
続きはもうしばらくお待ちください
>>816
わかった
わかった
ヘリはあっと言う間に遙か上空へ舞い上がり、そのまま方向転換を始めた。
浜面「滝壺っ……糞!なんとか……なんとか……」
浜面は、周りを見渡す。目に付くのは炎上する車と死体、歯を食いしばりながらヘリを睨む絹旗と、ぼんやりと立つコダックのみだった。
浜面「ヘリまで届けば………!そうだ絹旗!俺を投げろ!」
絹旗「はぁ!?何を超無茶言ってんですか!?上手く着地出来るか分かりませんよ!」
浜面「何もしないわけにもいかねぇだろうが!滝壺が浚われちまうんだよ!つべこべ言わねーで投げやがれ!」
絹旗「……っ!このバカ面!しっかり連れ帰って来てくださいよ!」
浜面「レベル0の力を嘗めんなよォ!」
絹旗がしゃがみこみ、水を掬うように腕を構えた。浜面は助走をつけ、絹旗の手のひらに飛び乗る。
絹旗「らあぁあぁぁぁああぁぁぁぁああ!!」
浜面「おぁぁあああぁぁぁぁあぁああ!!」
絹旗がすかさず浜面の足をつかみ、思い切り腕を上に振り上げた。浜面の体が、一気に上空へ舞い上がる。
「そ、そんな馬鹿なぁ!」
浜面「滝壺っ……糞!なんとか……なんとか……」
浜面は、周りを見渡す。目に付くのは炎上する車と死体、歯を食いしばりながらヘリを睨む絹旗と、ぼんやりと立つコダックのみだった。
浜面「ヘリまで届けば………!そうだ絹旗!俺を投げろ!」
絹旗「はぁ!?何を超無茶言ってんですか!?上手く着地出来るか分かりませんよ!」
浜面「何もしないわけにもいかねぇだろうが!滝壺が浚われちまうんだよ!つべこべ言わねーで投げやがれ!」
絹旗「……っ!このバカ面!しっかり連れ帰って来てくださいよ!」
浜面「レベル0の力を嘗めんなよォ!」
絹旗がしゃがみこみ、水を掬うように腕を構えた。浜面は助走をつけ、絹旗の手のひらに飛び乗る。
絹旗「らあぁあぁぁぁああぁぁぁぁああ!!」
浜面「おぁぁあああぁぁぁぁあぁああ!!」
絹旗がすかさず浜面の足をつかみ、思い切り腕を上に振り上げた。浜面の体が、一気に上空へ舞い上がる。
「そ、そんな馬鹿なぁ!」
みこと/ビリビリポケモン
とくせい:せいでんき
ロックオン でんじほう
10まんボルト じゅうでん
とくせい:せいでんき
ロックオン でんじほう
10まんボルト じゅうでん
浜面の体が、宙を駆け上がる。無能力者の意地で、助けを待つ姫の元へと突撃する。もはや、止めるものはなかった。
浜面「アああぁァぁぁあぁあアあっ!」
浜面は、ヘリのフロントガラスに向けて銃を乱射した。数発が窓ガラスにひびをいれ、一発がメインローターの根元に当たって跳ねた。
浜面「はァまづらァ式ィ!すてみタックるぅああああああああああっ!」
浜面は、そのままフロントガラスを突き破りヘリに乗り込んだ。ガラス片を浴びた操縦士たちが逃げ惑う。
浜面「滝壺ォ!」
男「な……!どうやってここに……!」
ヘリの座席に、眠らされた滝壺と男が座っていた。男はとっさに銃を取り出す。
浜面「てめえが、俺を潰して滝壺を浚えると思ってんなら!」
浜面は、かつて自分を殴り飛ばした無能力者と、頬の痛みを思い出しながら吼える。
浜面「――てめえの、その幻想をぶち殺す!」
男が拳銃を構えるのと同時、浜面の拳が男の顔面に突き刺さった。
男は吹き飛び、ガラスに頭を強打してそのまま動かなくなった。
浜面「アああぁァぁぁあぁあアあっ!」
浜面は、ヘリのフロントガラスに向けて銃を乱射した。数発が窓ガラスにひびをいれ、一発がメインローターの根元に当たって跳ねた。
浜面「はァまづらァ式ィ!すてみタックるぅああああああああああっ!」
浜面は、そのままフロントガラスを突き破りヘリに乗り込んだ。ガラス片を浴びた操縦士たちが逃げ惑う。
浜面「滝壺ォ!」
男「な……!どうやってここに……!」
ヘリの座席に、眠らされた滝壺と男が座っていた。男はとっさに銃を取り出す。
浜面「てめえが、俺を潰して滝壺を浚えると思ってんなら!」
浜面は、かつて自分を殴り飛ばした無能力者と、頬の痛みを思い出しながら吼える。
浜面「――てめえの、その幻想をぶち殺す!」
男が拳銃を構えるのと同時、浜面の拳が男の顔面に突き刺さった。
男は吹き飛び、ガラスに頭を強打してそのまま動かなくなった。
浜面「滝壺っ!」
浜面が滝壺の腕をとり、滝壺を抱き寄せる。滝壺は、くったりと浜面に寄りかかった。
その時、ヘリが大きく傾く。コントロールを失ったヘリは、回転しながら墜落を始めた。
浜面「一か八か!なるようになりやがれ!」
浜面は、頭上に移動した搭乗口を開けると、滝壺ごと外に飛び出した。
浜面「おりゃああぁぁぁぁあああああ!」
真下には、絹旗が浜面たちを抱き止めるべく待機していた。
が、浜面たちが絹旗に合流するより早く、ヘリが宙を舞う浜面たちから離れていき地面に追突した。爆風が、浜面たちを煽る。
絹旗「は、浜面!滝壺さん!!」
風に煽られた浜面たちの体は、絹旗から遠く離れた位置に吹き飛ばされた。浜面たちを受け止める者は、そこにはなかった。
絹旗が、頼むから間に合えと走り出す。しかし、追い付くには難しすぎた。
浜面「ああぁぁぁぁあぁあああっ!!!」
浜面は、必死で滝壺の下に体を潜り込ませる。せめて、自分がクッションに成れればと思った。
――悪いな滝壺。約束は守れなさそーだ。
浜面の体は、地面に向けて猛スピードで落下した。
浜面が滝壺の腕をとり、滝壺を抱き寄せる。滝壺は、くったりと浜面に寄りかかった。
その時、ヘリが大きく傾く。コントロールを失ったヘリは、回転しながら墜落を始めた。
浜面「一か八か!なるようになりやがれ!」
浜面は、頭上に移動した搭乗口を開けると、滝壺ごと外に飛び出した。
浜面「おりゃああぁぁぁぁあああああ!」
真下には、絹旗が浜面たちを抱き止めるべく待機していた。
が、浜面たちが絹旗に合流するより早く、ヘリが宙を舞う浜面たちから離れていき地面に追突した。爆風が、浜面たちを煽る。
絹旗「は、浜面!滝壺さん!!」
風に煽られた浜面たちの体は、絹旗から遠く離れた位置に吹き飛ばされた。浜面たちを受け止める者は、そこにはなかった。
絹旗が、頼むから間に合えと走り出す。しかし、追い付くには難しすぎた。
浜面「ああぁぁぁぁあぁあああっ!!!」
浜面は、必死で滝壺の下に体を潜り込ませる。せめて、自分がクッションに成れればと思った。
――悪いな滝壺。約束は守れなさそーだ。
浜面の体は、地面に向けて猛スピードで落下した。
―――?
浜面は、自分の体に訪れるであろう衝撃に身構えていたが、肝心の衝撃がいつまでも訪れなかった。
絹旗「な……なん、で?」
絹旗の、事態を飲み込めていない声が耳に入った。
浜面は、ゆっくりと目を開けた。
浜面「………あ」
浜面たちの体は、地面スレスレで静止していた。
浜面「……まさか」
浜面は、燃え盛るヘリの残骸の向こう側を見た。
コダック「……グァ」
そこには、とぼけた顔をした仲間が、浜面たちの帰りを待っていた。
浜面は、自分の体に訪れるであろう衝撃に身構えていたが、肝心の衝撃がいつまでも訪れなかった。
絹旗「な……なん、で?」
絹旗の、事態を飲み込めていない声が耳に入った。
浜面は、ゆっくりと目を開けた。
浜面「………あ」
浜面たちの体は、地面スレスレで静止していた。
浜面「……まさか」
浜面は、燃え盛るヘリの残骸の向こう側を見た。
コダック「……グァ」
そこには、とぼけた顔をした仲間が、浜面たちの帰りを待っていた。
少し後、浜面は地面に座り込み、壁に背を預けていた。その肩には、滝壺のすやすやと眠る頭が乗っている。
浜面から少し離れたところでは、絹旗が上と連絡を取り合っていた。
そして、ぐったりとする浜面たちの元へ、のそのそとコダックが歩み寄ってきた。
浜面「さっきはありがとうな。助けてくれて」
コダックは、とぼけた顔で何も答えなかった。考えたら言葉通じねーじゃん、と浜面は自嘲気味に笑う。だが、言葉が通じないからといって何を気にする事があろうか。
浜面「お前が、いつまで俺たちと一緒にいられるかはわかんねえけど……、これからも、俺たちと一緒に戦わないか」
コダックは答えなかった。ただ、へたり込む浜面の膝の上にのそりと座り込んだ。
浜面「……はは」
浜面は、コダックの頭をなでた。
滝壺「……はまづら」
浜面「あ、滝壺。起きたのか」
滝壺は少し頬を膨らませて、浜面に言った。
滝壺「……わたしもなでてほしい」
ポケモンに嫉妬かよ、と心中で苦笑いしながら、浜面は滝壺の頭も撫でてやった。
滝壺は満足げにほほえんだ。
浜面から少し離れたところでは、絹旗が上と連絡を取り合っていた。
そして、ぐったりとする浜面たちの元へ、のそのそとコダックが歩み寄ってきた。
浜面「さっきはありがとうな。助けてくれて」
コダックは、とぼけた顔で何も答えなかった。考えたら言葉通じねーじゃん、と浜面は自嘲気味に笑う。だが、言葉が通じないからといって何を気にする事があろうか。
浜面「お前が、いつまで俺たちと一緒にいられるかはわかんねえけど……、これからも、俺たちと一緒に戦わないか」
コダックは答えなかった。ただ、へたり込む浜面の膝の上にのそりと座り込んだ。
浜面「……はは」
浜面は、コダックの頭をなでた。
滝壺「……はまづら」
浜面「あ、滝壺。起きたのか」
滝壺は少し頬を膨らませて、浜面に言った。
滝壺「……わたしもなでてほしい」
ポケモンに嫉妬かよ、と心中で苦笑いしながら、浜面は滝壺の頭も撫でてやった。
滝壺は満足げにほほえんだ。
絹旗「まったく、浜面の癖に超モテモテですね」
携帯をポケットにしまった絹旗が、呆れたように近付いてきた。
浜面「うるせーよ、頑張ったんだから少しぐらい美味しい目にありついたっていいじゃんか。……で、上は?」
絹旗「今回の件は上の超失態なので、とりあえずこっちに応援が迎えにくるようです。一週間ほど、学園都市協力派の機関で療養と検査をしたのち、有給休暇がもらえるみたいですよ」
浜面「そっか。そりゃ良かった」
浜面は、長い半日の終わりを感じた。
滝壺「……はまづら」
耳元で、滝壺が呟く。
浜面「なんだよ?」
浜面は、滝壺の顔を見た。
滝壺は優しく微笑むと、浜面を見つめながら言った。
滝壺「……お休みの日は、デートだからね?」
空は、すでに青に染まっていた。
糸冬
携帯をポケットにしまった絹旗が、呆れたように近付いてきた。
浜面「うるせーよ、頑張ったんだから少しぐらい美味しい目にありついたっていいじゃんか。……で、上は?」
絹旗「今回の件は上の超失態なので、とりあえずこっちに応援が迎えにくるようです。一週間ほど、学園都市協力派の機関で療養と検査をしたのち、有給休暇がもらえるみたいですよ」
浜面「そっか。そりゃ良かった」
浜面は、長い半日の終わりを感じた。
滝壺「……はまづら」
耳元で、滝壺が呟く。
浜面「なんだよ?」
浜面は、滝壺の顔を見た。
滝壺は優しく微笑むと、浜面を見つめながら言った。
滝壺「……お休みの日は、デートだからね?」
空は、すでに青に染まっていた。
糸冬
>>833
乙!コダックを育てたくなったw
乙!コダックを育てたくなったw
>>837毎回いるよね
こーゆー奴wwwわりゃww
こーゆー奴wwwわりゃww
初代ってコダックサイコキネシス使えたっけ?
知識が初代で止まってるから、コダックがサイキネ使って違和感を覚えた。
普通に使えたっけ?
知識が初代で止まってるから、コダックがサイキネ使って違和感を覚えた。
普通に使えたっけ?
>>839
ググったら、おぼえるようです
ググったら、おぼえるようです
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